2005年04月12日 

仙台散歩その5〜仙台でじゃじゃ麺が食べられる店

278e53a9.jpg  盛岡市はおいしい麺が多いところである。山間地が多く、以前は米があまり取れなかったということの裏返しなのかもしれないが、そのことが多様な麺文化を育んだとも言える。そば盛岡冷麺、そしてじゃじゃ麺がその代表格である。ラーメンもおいしい。

 そばと冷麺はある程度想像できると思うが、じゃじゃ麺とは何なのか、知らない人は疑問に思うと思う。じゃじゃ麺とは、平打ちの麺(強いて言えばきしめんに近いか)の上に肉味噌が載っている料理で、食べ終わった後は生卵に麺のゆで汁を入れてちーたんたんと呼ばれるとき卵スープにして飲む、というものである。

 このじゃじゃ麺は、中華料理のジャージャー麺(炸醤麺)を独自にアレンジしたものである、…と伝え聞いていたのだが、正確なところを調べようとネット上を検索してみて行き当たった「炸醤麺と水餃子情報」というサイトを見てみたところ、そうではないという。同サイトによると、盛岡のじゃじゃ麺は、むしろ中華料理の炸醤麺の姿を最もよく伝えているらしい。すなわち、なんと盛岡のじゃじゃ麺の方が「本場もの」で、中華料理店と称する店によくある、中華麺に辛い肉味噌が載ってたりする料理は本当の炸醤麺ではないとのことである。これは目から鱗であった。

 ところで、この盛岡名物の一角を担っているじゃじゃ麺であるが、仙台にも食べられる店が出てきた。私は個人的にじゃじゃ麺が好きで、盛岡に出張した折には大抵お気に入りの店でじゃじゃ麺を食するが、食べたくなった時にすぐ盛岡に行けるわけではないので、仙台でじゃじゃ麺が食べられる店はとても重宝する。私が確認しているだけで仙台市内には3店のじゃじゃ麺屋が存在するが、その中で私がよく行くのは、「じゃじゃや」(写真参照仙台市宮城野区元寺小路214、TEL022 -298-1242、11:00頃〜21:00頃、日曜定休)である。ここのご主人は私と同い年なのだが、大学卒業後一旦普通の会社に就職したものの、長期休暇が取れないと知って会社を辞め、好きだったじゃじゃ麺を作るこの「じゃじゃや」を開いたのだそうである。というのも、ご主人には毎年夏に放浪する習慣があるそうで、それができない会社では働けないと思ったとのことである。だからこの店も毎年7月下旬から8月いっぱいは閉店している。

 この店のじゃじゃ麺だが、実は盛岡の「本場もの」とはだいぶ違う。まず麺は平打ちの麺ではなく、正真正銘のうどんである。また、ご主人が独自開発した肉味噌は白、赤、茶、黒と4種類もあり、好きなようにアレンジできるが、これも盛岡のスタイルとは違う。白髭ねぎも入っている(盛岡のものは味噌以外はしょうがときゅうりだけが入っている)。でも、ここのはここのでおいしいので、私は足繁く通っている。私の上司も「じゃじゃ麺はそんなに好きじゃない」とのたまわっていたが、ここのじゃじゃ麺を食べてじゃじゃ麺の虜になった一人である。単においしいという他に、ここのご主人の気さくな人柄も、この店に固定客が多い理由の一つであることは間違いない。

 「盛岡のじゃじゃ麺が食べたい」という向きには「一品亭」(仙台市宮城野区東十番丁56-1、TEL022-291-1844、11:30〜21:00、土曜日は15:00まで、日曜定休)がふさわしい。ここのじゃじゃ麺は盛岡のスタイルをほぼ完全に踏襲している。まだ新しいお店だが頑張ってほしいものである。


追記(2005.7.11):じゃじゃやに「青葉区店」ができた。場所は青葉区柏木1-7-20、大学病院の東側の通りを北に向かった右側にある。この店は、「本店」とは違って日曜も営業しているし、営業時間も11:00から22:30までだし、何より夏季の長期休業もないし、いつでもじゃじゃ麺が食べられる。それもそのはず、この店は働き者のおばさま方3名がローテーションを組んで定休日なしで営業しているのだそうな。今年も「本店」は7月21日から8月末まで休業するが、その間にここのじゃじゃ麺が食べたくなったら迷わずこの青葉区店に行くべし。
 

追記(2005.8.22):先日久々に盛岡風の冷麺が食べたくなって「一品亭」に行ってみたら、閉店してしまっていた。実に、残念である。まだまだ仙台市内でじゃじゃ麺の認知度は高くないようである。
 

追記(2006.1.31):昨年11月に、じゃじゃ麺の新しい店がオープンした。「じゃじゃめん専門店ちーたん」(仙台市青葉区大町2丁目、TEL070-5626-9987、11:30〜22:00)である。ここのオーナーは、盛岡にあるじゃじゃ麺の元祖「白龍」の味をかなり研究したそうで、盛岡から取り寄せている生麺はもちろん、味噌の味も盛岡風である。そうとうこだわりのオーナーであるようである。頑張ってほしいものである。なお、一品亭は閉店してしまっていた。残念である。


追記(2006.3.1):「じゃじゃめん専門店ちーたん」だが、なんと「こだわりのオーナー」の正体は、「じゃじゃや」の主人その人であることがわかった。なぜわざわざ「盛岡風」のじゃじゃ麺店を別に開いたのかと尋ねたところ、じゃじゃやでじゃじゃ麺を食べるお客さんの中に、「なんだ、盛岡のじゃじゃ麺と違うじゃん」という反応をする人がいるのだそうで、「それなら盛岡のじゃじゃ麺もやったろうじゃないか」ということで始めてしまったそうである。すごい行動力である。


追記(2006.8.7):「じゃじゃめん専門店ちーたん」だが、今回通りかかったらじゃじゃ麺とは関係ない別の店に替わっていた。残念である。盛岡風じゃじゃ麺はまだまだ仙台には浸透していないようである。じゃじゃやはオリジナル路線で頑張れ!


追記(2006.11.9):上記の駅裏のじゃじゃやが、ついに道路拡張のために11月末で店を閉めることになったとのこと。その後は柏木店(青葉区店から名称変更)に移るとのことである。柏木店ではご主人のお母さんとそのお友達が店を切り盛りしているそうである。柏木店で親子一緒に頑張ってほしいものである。


追記(2008.8.11):柏木店の営業時間、定休日に一部変更があった。営業時間は月曜から土曜までが11時〜22時30分(ラストオーダー)、日曜祝日が11時〜21時30分(ラストオーダー)で、いずれも16時〜17時は中休みとなる。定休日は火曜日と第4水曜日となった。


追記(2009.3.27):JR南仙台駅西口近くにオープンした「駅前屋台や がばい商店」(仙台市太白区西中田1-22-45、12:00〜15:00、16:00〜24:00、TEL070-6950-3224)で盛岡じゃじゃ麺を出している。なぜ「がばい」という名で盛岡じゃじゃ麺?とツッコミたくなるのをぐっと我慢して、仙台市内としては、久々のじゃじゃ麺の新店開店を歓迎したい。


追記(2009.11.1):最近、時々買うのがサンクスある「盛岡じゃじゃ麺(大盛り)」(450円)である。コンビニのものにしては(と言うとコンビニに失礼だが)、結構本格的な味である。それもそのはずで、作っているのがじゃじゃ麺の地元、盛岡市の兼平製麺所である。このじゃじゃ麺に好みに応じてラー油や酢やしょうがを追加すれば(ラー油や酢は小袋でついているが、私には足りない)、本場のじゃじゃ麺店で食べるのに迫る味が再現できる(と思う)。
 ただし、サンクス全店にいつも置いてあるわけではなく、ある店、ない店、時々ある店など様々である。私が確認したのは、サンクス仙台南仙台駅前店サンクス仙台たいはっくる店サンクス荒町店である。


追記(2010.4.12):「じゃじゃや」の定休日だが、正確には火曜日と月最後の水曜日とのことである(かねともさん、情報提供ありがとうございます)。なお、昼のラストオーダーは15:30である。


110805-124603追記(2011.8.5):柏木にあった「じゃじゃや」が5月、仙台市役所の斜め向かいに移転した。名称も「じゃじゃめんの店 じゃじゃきち」となった(仙台市青葉区国分町3-6-17、TEL022-265-8870、11:30〜15:00、17:00〜22:00LO、火曜定休)。

 従来4つあった味噌は、「控えめなごまの風味であっさりとした口当たり」の「定番味噌」と、「ごまの風味豊かな、コクと旨みのある味わい」の「盛岡味噌」の2種類に整理されたが、今まで通りの味である。




110816-203457追記(2011.9.16):ついに本場盛岡のじゃじゃ麺店が仙台上陸である。盛岡市内の繁華街大通りにある「不来方じゃじゃ麺」の仙台店(仙台市若林区新寺2-1-18、TEL022-257-6323、11:00〜21:30LO、無休
)が5月にオープンした。

 盛岡で食べるのより若干高いのが残念であるが、味は盛岡のものと遜色ない。激辛味噌に唐辛子を練り込んだ麺を合わせた「とんがらしじゃじゃめん(激辛味噌)」が私のお気に入りである。




追記(2012.12.6):上記の「不来方じゃじゃ麺」だが、先月行ってみたら別の店に変わっていた。残念である。さらに何と!上記「じゃじゃきち」も来月閉店だそうである。「じゃじゃや」の頃から足掛け16年となるそうだが、実に残念である。

 これで仙台でじゃじゃ麺が食べられる店は、上記 「駅前屋台や がばい商店」と、仙台でのじゃじゃ麺の老舗「食堂びーわん」(仙台市太白区長町1-7-2、TEL022-247-3403、11:00〜14:30LO、17:00〜20:30LO(平日)、11:00〜20:30LO(土日祝)、火曜定休(祝日の場合は営業))くらいになってしまった。

 「食堂びーわん」は震災後、一時営業を休止していたが、現在では店舗を建て替え、営業を再開している。老舗の底力という感じである。


WP_20180426_21_24_12_Rich追記(2018.4.26):朗報である!盛岡の「不来方じゃじゃ麺」が仙台に再出店した。電力ビルの地下にできた「JaJaこずかた 仙台店」(仙台市青葉区一番町3-7-1電力ビルB1F、TEL022-266-1616、11:00〜21:30LO、無休)がそれである。盛岡の本店より若干お高めだが、同じメニューのものが揃っている。仙台市内のじゃじゃ麺店、久々の新店ということで、ぜひ(今度は)頑張ってほしいものである。


この記事へのコメント

1. Posted by ざるそばバゴーン   2007年06月03日 00:04
1 初めてコメント書かせて頂きます。
ここの「じゃじゃや」10年位前、中山の方にあった時、週に2〜3回通ってました。
今はどうか知りませんが、昔は夏場は味噌が痛みやすく、夏場だけ休業し、
経営者はトラック運転で生計を立てていたのを覚えています。
‥暑くなり、夏場の休業の前にご主人に「食べ納めに行きます」と
言っておいたのに、
車で店に行くと「常連さんが来たのでもう味噌が無く作れない」
と言われました。常連さんとは言えないかも知れませんが週に2〜3回通って
‥しかも顔も名前も知っていて、さらに前回約束したのに‥
それ以来じゃじゃ麺がたべられなくなりました。

姥心ながら「客商売とは何か?!」を身に着けてくれれば良いのですが‥
2. Posted by 大友浩平   2007年06月05日 21:56
ざるそばバゴーンさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
そうですか、「じゃじゃや」は元は中山にあったのですか。
それにしても、楽しみにして食べに行って食べられなかった時の心中、察するに余りあります。
店が遠くなって最近は顔を出していないのですが、この時のことに胸を痛めて味噌をきちんと必要量作るようになったのか、私はこれまでのところ夏の閉店間際に行っても食べられずじまいだったという悲劇には遭遇しないで済んでいます。
3. Posted by かねとも   2010年04月06日 10:31
5 じゃじゃやの営業時間が知りたくて調べていてたどり着いたのですが、小ネタもたくさんあり面白かったです!白竜も好きなのでちーたん閉店は残念(^^;
じゃじゃや、昔(10年以上前)は泉方面にあったような気がしたのですが…
柏木店行ってみます!
4. Posted by かねとも   2010年04月06日 10:38
あっ。投稿したらコメント見れました(^^;
(コメントあるのは見えてもクリックするとエラーになってしまって…携帯からですが)
そうそう中山だp(^-^)q
夏が休みとか、味噌に種類があるとか、同じ感じなので…ほんと10年以上ぶりなので、楽しみ〜☆
5. Posted by 大友浩平   2010年04月06日 12:55
かねともさん、コメントありがとうございます。
私は駅東口に移ってからのことしか知らないので、中山時代を知るかねともさんや上のざるそばバゴーンさんの方が先輩ですね。
あ、営業時間ですが、昼も夜も閉店時刻の30分前がラストオーダーですので、そこだけ気をつけてください(私、この間やっちゃいました;笑)。
6. Posted by かねとも   2010年04月10日 18:42
食べログ
http://r.tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4002246/
と定休日の記述が違っていたので(食べログは日・祝定休とありました)お店に電話してみたところ、こちらの記述の方があってました!明日行こうと思ってたので、こちらの記述がなければあきらめるところでした。感謝です☆
ついでに食べログの記述も会員登録して修正してみましたwちなみに、水曜日は、正確には月最後の水曜日ということだそうです。
7. Posted by 大友浩平   2010年04月12日 10:31
かねともさん、情報提供ありがとうございます。
早速記事に追記しておきました。
これからもよろしくお願いいたします。
8. Posted by 盛岡っ子   2014年07月13日 01:55
びーわんさんの旦那さんは、以前、白龍さんのオヤジさんが健在だった頃に、白龍さんで修行してたと聞いた事があります。

白龍さんのオヤジさんが亡くなってから、味が落ちていますが、びーわんさんは、かわらず美味しいので、仙台でしか食べていません。

じゃじゃは、盛岡では無くなったんだなと再認識してしまいます。
9. Posted by 大友浩平   2014年07月15日 18:43
盛岡っ子さん、コメントありがとうございます。
なんとそうなんですか、びーわんのご主人は先代の白龍のご主人の下で修行していたのですか。
それは初耳でした。
元祖の味を受け継いでいるのですね。
盛岡市内、白龍以外のお店で盛岡っ子さんのお眼鏡に叶うところは皆無なのでしょうか。

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