2005年05月15日 

仙台散歩その6〜名前のないカレーバイキング店

1cd8a1db.jpg  仙台散歩その4でちょっと紹介した泉のカレーバイキング店に行ってみた。結論から言えば、非常によい!

 場所は元「カラオケシンデレラ」、あるいは「シンデレラの湯」という店だった東北道泉パーキングエリア近くから見えるお城のような建物である。と言っても、地元の人以外には分かりにくいかもしれない(地図はこちら)。

 しかし、このカレーバイキング、なかなか一筋縄ではいかない。駐車場の板張りには「インドバイキング580円」とペンキで書いてあるが、すぐ隣には「イ ンド人が作ったインド料理(からくない!)バイキングひとり1,000円子供600円」と書いてあり、どっちがホントか分からない。この建物では他にもイタリア料理バイキングと中華バイキングをやっている店があり、インド料理のバイキングをやっている部屋は建物の一番奥である(写真参照)。そこに行くと今度は610円と書いてある。が、すぐそばの電光掲示板では710円だ。訳がわからない。

 表に面した部屋はがらんとして何もないので、ホントにやっているのか心細くなるが、奥まった入り口から入ると確かにカレーバイキングをやっていた。しかもなかなかの充実振りである。私が行った時は、カレーが豆のカレー、チキンカレー、マトンカレーの3種、それにサフランライス、ナン、トマトスープ、インディアンパスタ、サラダ(自家製ドレッシング付)、デザートとして「米のプリン」などがあった。おかずなどがもっと欲しいと感じる人もいるかもしれない。 ただ、私にとってはカレーバイキングに行きたいと思う時は、「とにかくカレーをたらふく食べたい」と思ってる時であり、目指すはカレーであってそれ以外は眼中にないので、これでOKである。

 カレーはインド人のコックさんが作っており、紛れもないインドカレーである。おいしいと思う。デザートの「米プリン」もココナッツミルクが利いてておいしかった。ただ、唯一残念だったのは、カレーバイキングの宿命で、どのカレーもマイルドなのだ。お子様でも問題なく食べられるであろう反面、私のような辛党にはやはり物足りない。次に来る時にはカイエンペッパー持参で来ようと思った。「東北の逸品その3」で紹介した赤湯温泉の唐からし粉もいいかも。

 店の中の張り紙を見るとどうやら710円(子供400円)が正しい値段のようである。推測するに、最初1,000円で始めたもののあまり客足が伸びず580円に値下げ(すごい値下げ率だ)、内税表示になって610円と表記したが、やはりこの値段ではシンドくて710円に値上げした、といったところだろうか。しかし、そしたら前の値段の表示は一掃してくれい。紛らわしいから。

 プラス150円でドリンクバーもある。ただ、ドリンクバーでなくてもチャイ(ただしミルクティーではない)とコーヒーは飲み放題なので、「どうしてもカレーと一緒にメロンソーダーやコカコーラーや爽健美茶が飲みたい〜」というのでなければドリンクバーにしなくてもよいと思う。

 営業時間は、店の入り口には11:00から15:00、17:00から22:00と書いてある。が、15:00を過ぎても店を閉める気配がまったくな い。と言うか、15:00以降も客が来て、のんびりとカレーを食べている。どうやら午後の休憩はやめにしたようである。そう言えば、電光掲示板には11: 00〜22:00という表示が流れてた。この電光掲示板に流れている情報こそが、唯一この店に関する正確な情報のようである。

 この店、そう言えば「タージ・マハル」という名前なのだそうだ。観光名所とは言え、王妃の墓の名前を店の名前にするのはどうかと思う。日本で言えば、「仁徳天皇陵」という名前の店があるようなものだろうか。と突っ込んでみつつ、東京などにもこの名前のインド料理店は存在するので実はあまり違和感はない。問題なのは、この店の名前が書いてある看板はどこにもないことである。ひたすら「インド料理バイキング」という表示とさまざまな値段表示があるだけで ある。だからこの店の名前を知っている人はほとんどいないのではないか。

 ただ、特筆すべきは、ここのカレーバイキング、昼だけではない。夜もやっていて同じ値段で食べられる。また、土日もやっていてやはり同じ値段だ。これは、ランチのみ、平日のみという所が多いカレーバイキングでは非常に珍しく、賞賛に値する。ネット上にも情報はなく、口コミで少しずつ知られてきている段階だと思うが、ぜひがんばってほしい店である。できれば710円はこのまま維持してほしい。そうそう、月曜日だけは定休日なので注意。

 ちなみに、中華料理とイタリア料理のバイキングだが、行った人の話によると、中華料理の方はこちらも本格的なものであるらしい。確かに、入り口には「刀削麺はじめました」という張り紙と、TVなどでおなじみの小麦粉の塊を刃物で削って鍋に落としている写真があった。こちらは1,000円であるが、行ってみて損はないようである。イタリア料理の方は普通の味だそうな。


追記(2006.11.12):このカレーバイキング店、残念ながら閉店してしまったようである。中華とイタリアンは健在なだけに余計に残念である。中華料理とイタリア料理とインド料理では、インド料理をファーストチョイスとする人が少ないのかもしれない。

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