2005年07月01日 

東北の逸品その5〜能代・桔梗屋の翁飴

1c42b595.jpg  秋田県の県北にある能代市は能代工業高校に代表される「バスケの街」として有名だが、私的には以前紹介した十八番」のラーメンのある街である。それともう一つ、伝統ある「翁飴」のこともぜひとも紹介したい。私が能代に出張したりすると、土産は大抵この「翁飴」である。

 翁飴は能代市畠町の桔梗屋と いう菓子店が作った淡黄色の飴である。桔梗屋自体、実に文禄元年(1592年)創業という老舗中の老舗の菓子店だが、ここの翁飴も文化年間から約200年 の伝統を持っているという。

 飴とは言っても、餅とゼリーの中間のような独特の歯ざわりであり、口の中で噛むとやさしい甘さがほんのりと広がる。原料はもち米と大麦で、砂糖・添加物などを一切使用せずに、自家製の麦芽糖化水飴に「特別な原料」を配合して固形化している。その製法は桔梗屋の家業を継承している武田吉太郎家の秘伝とされ、一子相伝で伝えられている。

 職人も雇わず、すべて武田吉太郎氏一人の完全手作業で、仕込みから完成まで一週間もかかるので量産ができないそうである。前回紹介した稲庭吉左衛門の稲庭うどんを髣髴とさせるような話である。名前の由来は、滋養に富み、病人や老人にも食しやすいので長寿を全うできるという意味が込められているのだという。

  そうそう、この翁飴、真夏でも溶けないし真冬でも固くならない。他の菓子店でも「翁飴」と称した菓子を見かけることがあるが、ここのものとは別物で味もまるで違う。ぜひ一度「家伝元祖」の翁飴を味わってみてほしいと思う。ちなみに、家庭用のミニサイズが8個入り270円(写真参照)、贈答用の箱入りは18個入り650円からある。

anagma5 at 01:07│Comments(0)TrackBack(0)clip!東北の逸品 

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