2005年10月04日 

仙台散歩番外編〜京都の「天一」と仙台の「こむらさき」と「○一品」

ced3fbb1.JPG 先日京都に出張した。仕事が終わって帰るまでまだ時間があったので、京都市内で有名なカレー屋さんに行こうと思い、開業20余年母娘2代が切り盛りし、 全国にファンがいるという京都市左京区一乗寺樋ノ口町の「ガラム・マサラ」に行ってみた。20日熟成の後に完成するというカレーももちろんおいしかったが、それよりそこの創業者であるおばあさんのキャラが面白かった。

 その「ガラム・マサラ」の向かいになんと「天下一品総本店」があった。「天下一品」と言えば、仙台のラーメン店主の中で一番有名と思われる千田晃久会長率いる「天下一品こむらさき」(仙台市青葉区国分町2-11- 11、TEL022-214-4040、写真参照)の、これ以上ないくらいのこってりスープが特徴の「天下一品ラーメン」が仙台市民には馴染み深い。

 千田会長がうまいラーメンを求めて全国を歩いていたとき、まず京都の「天下一品」に出会い、ぜひ暖簾分けをと願い出たが、当時天下一品は屋台のラーメンであり暖簾分けが叶わなかった。そこで当時惚れ込んだもう一つの店である熊本の「こむらさき」の暖簾を分けてもらい仙台に店を出した。その後、京都の「天下一品」も店を構え、晴れて暖簾分けされた。そのような経緯もあって、仙台の天下一品ラーメンを出す店は「天下一品こむらさき」という名前になったのだそうである。

 ところで、この仙台市民にとって馴染み深い「天下一品ラーメン」の味が京都の総本店の味とはちょっと異なっているということは、薄々知っていた。一時期全国有名ラーメン店のカップ麺が流行ったことがあったが、あの時京都の「天下一品」のラーメンのカップ麺も登場した。しかし、そのカップ麺は宮城県内では ついに発売されなかった。私は出張先の盛岡で京都「天下一品」のカップ麺をゲットし、食べてみた。が、日ごろ慣れ親しんでいる味とはちょっと違った味であった。もちろんカップ麺ということもあったのだろうが、このカップ麺がなぜ宮城県内で売られなかったのかが何となく分かった気がしたものである。

 今回、偶然京都の「天下一品総本店」を見つけたことで、元々仙台の「天下一品こむらさき」の千田会長が惚れ込んだ天下一品ラーメンの味がどのようなものなのか味わってみたいと思った。そこでカレーを食べたその足で、今度は天下一品総本店の暖簾をくぐった。

 定食などもあってメニューが仙台の「天下一品こむらさき」と違って豊富なのに驚いたが、とりあえず普通の「中華そば」を頼んだら「こってりにしますか? あっさりにしますか?」と聞かれた。仙台の「天下一品」にはない選択である。天下一品に来たらこってりにしなければ意味はないと思い、こってりを頼んだ。

 出てきた「中華そば」は、まず麺が仙台の黄色い縮れた麺とは違い、白っぽくそれほど縮れていない麺であった。スープはもちろんこってりしていたが、麺をすくい上げるとスープが全部ついてくるがごとき仙台の「天下一品」ほどのこってりではないという印象であった。

 この「中華そば」を一口食べて雰囲気が似ていると思ったのは、仙台の「天下一品ラーメン」ではなく、同じ仙台市内にあって取材拒否の店として有名な泉区加茂にある「〇一品」(店名一字伏せる)の「こってりラーメン」である。ここも京都の「天下一品」と同じようにこってりとあっさりのスープのラーメンが選べ、麺も京都で食べ た天下一品ラーメンのものと似た白っぽい麺である。偶然か否か分からないが、「〇一品」のラーメンは「天下一品」総本家の味を、同じ天下一品を標榜する 「天下一品こむらさき」よりも忠実に受け継いでいるのかもしれないと感じた。


追記(2011.9.16):上で挙げた「〇一品」だが、昨年店主の体調不良により閉店してしまった。今年できた「田蛇(デンジャー)」がその味を引き継いでいるという話であるが、未確認である。

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