2005年12月19日 

仙台散歩その9〜偽りなし、正真正銘の手打ちラーメン

1f7ed90c.jpg ラーメンはスープに手間を掛けるのと同じくらい麺にも手間を掛けてほしいということを以前書いた。そのような店は本当に少ないし、これまた以前書いた白河ラーメンで問題になっていたように実際には手打ちでないのに手打ちを標榜する店も残念ながらある。が、仙台には客が誰でも麺に手間を掛けて手作りで作っているということを確認できるラーメン屋がある。それが今回紹介する「味の新宮」である。

 この店は仙台のラーメン好きにとっては知らない人がいないくらい非常にメジャーな店であるので、今更紹介するまでもないかとも思ったが、先般久しぶりに食べてみてやはりここの店のラーメンは紹介しておきたいという思いに駆られたので、あえて紹介したい。

 ここの店の最大の特徴は、客の注文を受けてから麺を打ち始めるということである。麺の作り置きはしないのである。よく練られた生地が、店主の見事な腕さばきで、2本、4本、8本、16本と倍々で増えていき、最終的に128本までになる技は見ものである。これなら、本当に手打ちなのかどうか疑いを挟む余地がない。紛れもない手打ちラーメンが目の前で作られるのである。

 もちろん、いかに麺が手打ちであったとしても、麺それ自体、そしてスープ、さらにはそれらの全体のバランスなどがよくなければおいしいラーメンとは言えないわけだが、ここのラーメンは決してこの手打ち麺のデモンストレーションのみに終わるものではなく、全体として非常にレベルの高いラーメンに仕上がっていると思う。スープの旨み、コクなどは麺によくマッチしており、どちらがでしゃばるわけでもなく非常によくまとまっている。

 元々木町通にあった店だが(仙台市青葉区木町通1-4-2、TEL022-223-8848、11:00〜21:00、日曜定休)、5、6年前に店主の息子さんが小鶴に分店を出した(仙台市宮城野区小鶴2-2-8、TEL022-252-5515、11:00〜21:30(日曜祭日は20:30まで)、月曜定休)。本店の店主の蝶ネクタイ姿は印象的だが、私は個人的には小鶴店の方をよく利用している(写真参照)。

 ここの看板メニューは豚肉のから揚げを載せたパーコーメン(排骨麺、680円)である。このメニューも本店と支店とでは若干違いがあり、支店にはパーコーを2枚載せたダブルパーコーメン(830円)やチャーシューとパーコーが両方載った盛り合わせメン(800円)があるなど、バリエーションが豊富である。夏には冷やしパーコーメン(850円)が人気である。一方の本店の方は、パーコー丼やパーコー菜定食など、麺ものだけでなくご飯ものも充実している。

 売り物の手打ち麺について言えば、本店の方は麺の太さのばらつきがかなり大きい印象があるが、支店の方はそれほどでもない。これまた手打ちの醍醐味と言うか、打つ人の個性が感じられて良い。ただし、使っている小麦粉の関係か、いずれも普通の麺より伸びやすい印象なので、熱々のうちにいただくのがポイントである。

 そう言えば、この「新宮」という店名の由来だが、元々新潟出身の店主が宮城県内に店を開いたということで、新潟の「新」と宮城の「宮」を取ってつけたと前に聞いた。これからも親子で切磋琢磨しながらこの貴重なスタイルの手打ちラーメンをここ仙台の地で作り続けていってほしい。

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