2006年01月22日 

東北をめぐる鉄道の旅その3〜「青春18きっぷ」による東北縦断の旅

a229af89.JPG 函館市街を一望できる函館山の山頂にはロープウェイで登れるが、冬季の下りロープウェイの最終は21:00ちょうどなので、夜景を見たければ20:05にJR函館駅に着いてすぐ函館山に向かわなければいけない。市電を使えば函館山の山麓駅の近く、十字街まで行ける。20:11函館駅前発があるので函館駅を出てダッシュでそれに乗りたい。

 十字街から水道局の角を左に曲がって坂を上っていくとロープウェイの山麓駅がある。ロープウェイは10分間隔で運行しているが、道に迷わなければ20:30の便には乗れる。山頂までは所要時間3分である。山頂から見える函館市街の夜景は東洋一とも言われる。反対側に目を凝らすと、青森県側の下北、津軽の町の明かりがほのかに見える。

 さて、そのままロープウェイの最終便が出る21:00まで夜景を楽しんでいてもよいのだが、函館にはおいしい地ビールがある。「東北で地ビールが飲める店」番外編として、ここではぜひとも地ビールを楽しみたい。その地ビール「はこだてビール」のレストランは22:00閉店なのだが、ラストオーダーが21:20なのである。ロープウェイからの移動時間を考えると、ここは一つ前の山頂20:50発のロープウェイで降りてきたい。「はこだてビール」は十字街の一つ手前の魚市場前の近くなので、早足で移動すれば21:10には到着できる。

 「はこだてビール」には、 五稜の星 (ヴァイツェン)、明治館 (アルト)、北の一歩 (エール)、 北の夜景(ケルシュ)など、素敵な名前のついたいろいろなビールが味わえる。いずれも函館山の地下水を100%使用したまさに地元のビールである。他に、「社長のよく飲むビール」という、通常の2倍の量のモルトを使用して1ヶ月間熟成させて作るアルコール度数が約10%のビールもある。料理も北海道ならではのメニューが揃っている。

 そうそう、楽天トラベルじゃらんネットを見ると、函館市内には安く泊まれるホテルがたくさんある。青春18きっぷを使ったコストをかけない旅の強い味方である。翌日も早いので函館駅前に宿を取った方が便利であるが、駅前にも安い宿が何軒かある。

 函館と言えば、札幌のみそラーメン、旭川のしょうゆラーメンと並んで、塩ラーメンでも知られる。ただ、駅周辺に遅くまでやっているラーメン屋がないので、地ビールを飲んで宿に帰る途中で塩ラーメンをというパターンが取りづらい。しかし、駅周辺には夜になると、「バスラーメン」が現れる。私が知っているところでは、函館駅のすぐ近くと、函館プラザホテルの近くに出没する。このバスラーメンで塩ラーメンを食することができる。

 翌日は、その日のうちに仙台まで帰るためには函館7:04発の海峡線の列車に乗る必要があるが、その前に早起きをして函館朝市を見たい。冬でも朝6時前からやっており、特に魚介類が豊富である。値段を見ると、市価とそれほど変わらないが、かなりまけてくれるので、やはり安く買える。ただ、青春18きっぷで1日移動という旅では、魚介類を持ち歩くわけには行かないので、どうしてもという場合にはクール便で送ってもらうのがよい。函館朝市内には、その豊富な魚介類を使った食堂がたくさんある。そこで朝食を取るのもよい。

 一方、JR函館駅内の商業施設「ピアポ」の1階部分は6:30にオープンする。モーニングを取れるベーカリーカフェ「@cafe st.」や駅弁「みかど」、書店「bookshopステーション」、それに「コンビニキヨスク函館」がある。北海道の土産物は「コンビニキヨスク函館」でも買える。六花亭のチョコなどの菓子類や大沼ビール、乾物などが置いてある。

 函館7:04発の江差行に乗ると、車窓から見える海が綺麗である。晴れていれば津軽海峡をはさんで彼方には下北半島と津軽半島も望める。乗換駅の木古内には8:05に着く。次に乗るべき特急「スーパー白鳥14号」は9:30発なので時間があり、ここで朝食を取りたいと思うものだが、木古内駅前の店はどこも空いていない。この時刻で空いているのは本町にある和菓子店「末廣庵」くらいであるので、待合室でのんびり本でも読んでいるのがよいかもしれない。

 特急「スーパー白鳥14号」に乗って再び青函トンネルをくぐると蟹田に到着するのが10:24である。ここで特急を降りるが、次に乗る津軽線青森行の発車まで78分あるので、のんびり蟹田駅周辺を散策できる。蟹田駅を出て最初の信号を左に曲がり約20分ほど歩くと、津軽から対岸の下北半島に渡れるフェリーの埠頭と海水浴場、そして旧蟹田町(現在は合併して外ヶ浜町)が作った観光物産館を兼ねた展望台「風のまち交流プラザ・トップマスト」がある。

 108段の階段を伝って無料で展望スペースに上れるのはよいが、階段も展望スペース自体も足元がすべて「道路の排水溝の格子蓋」状でかなりスリルがある。高所恐怖症の人にはオススメしない。地上30mの展望台のてっぺんからは陸奥湾が一望でき(写真参照)、はるか彼方に函館を望むことができる。1階には津軽地方の物産品を扱ったコーナーや軽食喫茶のコーナー、フェリー窓口などがある。

 蟹田11:42発の普通列車に乗ると青森には12:23に着く。ここで次に乗るべき列車は14:00発の秋田行になるのだが、前日も青森でゆっくりしているので、ここは一つ前の13:02発の弘前行に乗りたい。弘前着13:47で、本来乗るべき青森発14:00の列車が弘前に到着するまで69分の時間が確保できるので、私としてはここでぜひ以前紹介したことのあるカリ・マハラジャのカレーを食べたい。カリ・マハラジャまでは弘前駅からは歩いて10分余である(木曜定休)。

 弘前発14:56の大館行に乗ると15:38に大館に到着する。大館駅構内で土産物などを物色して大館発16:00の花輪線盛岡行に乗ると盛岡には19:02に着く。次の東北本線一関行の発車は19:09と7分しか待ち合わせがないのでここでは脇目も振らずに1階のいわて銀河鉄道の改札を出て2階に上がり、JRの改札に入って乗り換えである。一関には20:47着。ここから次の仙台行の発車までは10分あるので、21:00閉店の「NEWDAYS」で買い食いしたりする時間は辛うじて確保できる。そうして20:57発の仙台行に乗れば22:31、仙台到着である。

 なお、帰りは、移動距離は長くなるが別ルートも選べる。弘前から乗った奥羽本線の列車を大館で降りずに、そのまま秋田まで行くのである。秋田には17:27着。そこから奥羽本線17:33発の新庄行に乗ると、新庄に20:25着である。20:49発の山形行まで24分あるので、ここで新庄駅周辺にて夕食を調達するのがよいだろう。20:49発の山形行に乗って羽前千歳で降りて(21:49着)、羽前千歳21:54発の仙山線仙台行に乗れば、先のルートからおよそ30分遅れの23:08に仙台到着である。なお、山形行列車で終点の山形まで行ってしまうと、この最終の仙山線とすれ違いになってしまうので乗り過ごさないように注意が必要である。


追記(2007.1.13):函館市内で地ビールを飲みたいと思ったら、他にやはりはこだてビールがやっている、西波止場にあって函館港を一望できる地ビールレストラン「はこだて海鮮倶楽部」がある。その名の通り、「はこだてビール」のお店よりもさらに海鮮料理が充実している。

 あとは、同じく赤レンガ倉庫の中に「はこだてビヤホール」がある。サッポロビール系のビアホールのようだが、赤レンガ倉庫をイメージした色合いの「函館赤レンガビール」や明治時代のレシピに基づいて醸造した「開拓史ビール」など、オリジナルのビールがある。

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