2006年03月22日 

東北で地ビールが飲める店その9〜福島県郡山市

c0717bf9.jpg 福島県は太平洋沿岸の浜通り、内陸の中通り、山間の会津と、気候風土が異なる3つの地域からなる。そのそれぞれに拠点となる都市があり、浜通りのいわき市、中通りの福島市、郡山市、会津の会津若松市と、すべてが事実上仙台に一極集中している宮城県から見ると、非常に多様な地域性を持った県である。県内で人口が最も多いのはいわき市であるし、県政の中心地は県庁所在地である福島市であるが、経済の中心地はその規模の大きさから言って実質的に郡山市である。

 その玄関口、JR郡山駅は最近改装されてリニューアルした。その1階には「郡山おみやげ館」(写真参照)があり、郡山周辺のさまざまな土産物を買うことができるが、その一角に「蔵元直販 地酒の森」(TEL024-925-6500)がある。蔵元から直送されてきた福島県内の地酒を販売している店だが、レジの脇に小さなカウンターが設置されており、地酒4種の飲み比べ(500円)と生ビールの試飲(400円)ができる。生ビールはサッポロの生ビールと会津麦酒会津黒米生ビールがあるが、地ビール好きとしてはやはり後者を試したい。

 「会津麦酒」は、会津の風土に魅せられてこの地に定住したドイツ系アメリカ人ジョン・ケネス・シュルツ氏が醸造している。黒米の他、蕎麦など会津ならではの素材と会津の雪解け水を使ったビールや発泡酒を造っている。氏はイギリス式のエールを得意としているそうで、「地酒の森」で飲んだ会津黒米ビールも、確かにエールベースの味だった。黒米ビールということで、黒い色を想像していたが、実際にはエールのような褐色のビールであった。なお、同店では、この会津黒米ビールの他、ベートーヴェン(ダークラガー)、赤べこアンバーエール、赤べこスタウトの瓶、それに猪苗代地ビールのヴァイツェン、ピルスナー、ラオホなどが買える。

 他にも、さすが福島県の経済の中心地郡山、ビールが楽しめる店は複数ある。まず「Beer Hop(ビア・ホップ)」(郡山市駅前1-4-3 陣屋SSポートビル、TEL024-922-1844)には、「デ・コーニンク」、「サン・フーヤン・ブリューン」、「リンデマンス・ペシェリーゼ」、「デユュ・カシス」、「デリリウム・トレメンス」など、他ではあまり見掛けないベルギービールが揃っているし、「beer bar birra(ビア・バー・ビルラ)」(郡山市駅前1-7-5 一乃山ビルB1F、TEL024-931-8811)にも、「ヒューガルデン」や「シメイ」、「ローデンバッハ」、「サタン」などベルギービールは比較的よくお目にかかる種類のものだが、それ以外にもドイツやイギリス、アメリカ、アジア、アフリカ、南アメリカなど、世界中のビール約35種が取り揃えられている。また、静岡の地ビール御殿場高原ビールを製造しているチムニーの居酒屋チェーン「こだわりやま」が郡山中町にもあり(郡山市中町11-3 栄達中央ビル2F、TEL024-990-2166)、ヴァイツェン、ピルス、デュンケルの3種の御殿場高原ビールが味わえる。


追記(2006.12.3):上記以外にも、開成山公園そばの「カジュアルダイニングえんび」(郡山市桑野1-13-25、TEL024-925-6767)では、ベルギーのフローリス・ミックスフルーツやシメイ・レッド、ヒューガルデン・ホワイトなどのビールをはじめ、アメリカ、イギリス、デンマークなど世界のビールが20種類くらい置いてある。また、「Foods Bar 厨(クリヤ)」(郡山市駅前2-3-5エリート27ビル3F、TEL024-924-1337)にも各国のビールが20種ほど、ピアノやバンドの生演奏が聞ける「Manna(マナ)」(郡山市駅前1-3-8陣屋グリーンビル2F、TEL024-925-1570)にも各国のビールが30種類ほど置いてある。


img447追記(2007.4.13):「會津郷土食 鶴我」(左写真参照福島県郡山市大町1-2-18、TEL024-931-1056)は、福島県会津地方の郷土料理が食べられる店だが、ここで上でも紹介した会津麦酒の「会津プレミアムラガー」が飲める。ドイツワイヤーマン社製モルト100%にドイツハラタウ地方のホップを使い、会津の雪解け水で仕込んだビールで、いわゆる地ビールが苦手な人でも飲めるキレのあるすっきりとした味のビールである。料理の方も、会津地方の食材にこだわった、おいしい郷土料理が食べられる。ここまで会津にこだわった店は、逆に会津地方にもそれほどないのではないかと思われる。

 その筋向いにある「ビアマーケット KUWA」(郡山市大町1-4-2、024-931-5398)は郡山市で唯一ヒューガルデンの生が飲める店とあった。他にもベルビュー・クリークの生や、ステラアルトワ、ヒューガルデン・グランクリュ、シメイ・レッド、デュベルなどのベルギービールの瓶があった。料理は、地元の食材を使った欧風料理である。

 
また、「BEERPUB King & Barnes」(郡山市駅前2-6-4富士館ビル3F、TEL不明)にもヒューガルデンの生があった。本当はもっとビールの種類が豊富らしいが、私が行った時はちょうど在庫がなくなって入荷する前の谷間だったそうで、あまりこれはというビールがなかった。

 なお、上で紹介した「beer bar birra」は閉店してしまっていた。


追記(2008.3.29):上で紹介した「蔵元直販 地酒の森」だが、別のところで書いたとおり会津麦酒が醸造を停止してしまったことに伴い、ここでも試飲ができなくなっていた。恐らく、「會津郷土食 鶴我」にも会津麦酒はなくなってしまっているに違いない。「地酒の森」では、試飲できる生ビールがサッポロとエビスに変更されていた。残念である。今後、猪苗代地ビールなどが試飲できるようになることを期待したい。


追記(2008.11.29):「蔵元直販 地酒の森」の試飲コーナーのビールが、サッポロ・エビスから待望の猪苗代地ビールに変わっていた。これは嬉しい変更である。飲めるのは、ピルスナーモルトとカラムンチというカラーモルトを使った猪苗代地ビールのオリジナルビール、「ゴールデンエンジェル」である。一般的なピルスナーでなく、オリジナルビールを持ってきてくれたのも嬉しい。さすがは地酒の店、その判断に拍手を贈りたい。

 「ビアマーケット KUWA」では、ビールの顔ぶれが変わっていた。生はヒューガルデン・ホワイト、キリンのハートランド、ブラウマイスター、スタウト、季節によって変わる「旬の樽生」がベルビュー・クリークだった。瓶では、シメイのレッド、ホワイト、ブルー、オルヴァル、デュベル、ヒューガルデン・グランクリュ、ドゥシャス・ド・ブルゴーニュ、パウエル・クワックがあった。ドゥシャス・ド・ブルゴーニュは、東北の他の店ではこれまでのところ見かけたことがない。パウエル・クワックも私の知る限り、東北では仙台のRED HOTにあるぐらいである。缶だが、長野の地ビール「よなよなエール」もあった。手作りのドイツソーセージやドイツの代表的な家庭料理であるフライシュケーゼというミートローフなど、ビールに合いそうな料理が揃っているのもいい。


追記(2008.12.10):別のところにも書いたが、郡山に本店がある「もつ鍋・海鮮もつ源」には猪苗代地ビールのピルスナーの樽生がある。自慢の「もつ鍋」と一緒に味わうのがオススメである。


追記(2009.5.13):「蔵元直販 地酒の森」で試飲できる地ビールが、猪苗代地ビールのゴールデンエンジェルから福島路ビールのヴァイツェンに替わっていた。ヴァイツェン好きの私にとってはありがたい話である。

183208.jpg 郡山駅前にある郡山シティホテルの2Fにある「欧風料理・ワイン BISTRO maman(ビストロ・ママン)」(写真参照)では、猪苗代地ビールのヴァイツェンが飲める。これもまた嬉しい話である。おつまみ6品とヴァイツェン・グラスのセットが1,000円で楽しめる「とまり木セット」がお得である。「BISTRO maman」の隣りの「BAR Cava(サヴァ)」でもこのヴァイツェンが飲める。

 また、ビッグパレットふくしま近くの「会津ごはん・酒処 すみか」(郡山市安積町荒井字南千保28、TEL024-937-1330、平日11:30〜14:00、17:00〜24:00、土11:30〜16:00、17:00〜24:00、日祝11:30〜23:00、無休)でも猪苗代地ビールが飲める。

 それから、これは未確認だが、かつて会津麦酒が飲めた「會津郷土食 鶴我」でも、会津若松の本店同様猪苗代地ビールが飲めるかもしれない。


181407.jpg追記(2009.8.6):「会津ごはん・酒処すみか」には、猪苗代地ビールのピルスナーが置いてあった。猪苗代地ビール館のソーセージもあった。

 「BISTRO maman」はビールの品揃えが増え、猪苗代地ビールは、ヴァイツェン、ピルスナー、ラオホの3種を揃え、他にもヒューガルデン・ホワイト、シメイ・ブルー、ホフブロイ・ミュンヘン、ヴァイエンシュテファン、クローネンブルク、ナストロ・アズーロ、エストレーリャ・ダムなど世界のビールが飲めるようになった。これは嬉しい。

 なお、「BEERPUB King & Barnes」は別の店に代わってしまっていた。


110624-190740追記(2011.6.24):昨年できた「立ちのみ酒場 BREHA」(郡山市清水台1-6-18八幡第一ビル1F、TEL024-934-4601、17:00-25:00、日曜定休)では、樽生はキリンの一番搾りとスタウトだけだが、瓶でドイツやベルギーのビールを中心に21種類の世界のビールが飲める。

 メニューにある以外にも、季節によって入荷するビールもあるようなので、その時々で何が飲めるか楽しみもある。






110818-172920追記(2011.8.19):JR郡山駅2階にある「ChinaDining 美味餐庁(メイウェイサンチン)」(郡山市燧田195 JR郡山駅2F、TEL024-921-8181、11:00〜14:50LO(月〜金)、15:00〜22:00(L.O.21:30LO(月〜金)、11:00〜21:30LO(土日)、無休)では猪苗代地ビールが生で飲める。

 郡山駅のエキナカで地ビールが飲めるところは、上で紹介した1Fの「地酒の森」があるが、19時を過ぎると飲ませてくれないのと、時々品切れしていることもあって、100%完璧とは言い難かったので、これはありがたい。





bali5追記(2011.8.31):コメント欄で555さんから教えていただいた通り、「ビアマーケット KUWA」は別の店に替わってしまっていた。それから、以前紹介した「カジュアルダイニングえんび」も、ビールの種類が少なくなり、ベルギーのビールはなくなってしまっていた。

 代わりに(?)、今泉西病院の近くで「Beer & Shochu BAR BALI 5(バリゴ)」(郡山市朝日2-11-13、TEL024-973-5073、19:00〜2:30LO(月〜土)、19:00〜23:30LO(日祝)、不定休)という店を見つけた。焼酎や梅酒・果実酒などが充実している他、ビールもリンデマンスファロやヒューガルデン・グランクリュ、ピルスナーウルケルなどが瓶で置いてあった。他にもバドワイザーやハイネケン、カールスバーグなど欧米のビールや、チンタオ、タイガー、シンハーなどアジアのビールなど合計10数種のビールがあり、ビアバーとして見てもなかなかの品揃えであった。

 「ChinaDining 美味餐庁」に置いてある猪苗代地ビールは「ゴールデン・エンジェル」だった。



追記(2014.3.5):その後の状況を追記しないでしまっていたので、ここでまとめて。

 まず、震災の影響で休業していた郡山シティホテルは改装して営業を再開したが、なんと猪苗代地ビールが飲めた「BISTRO maman」や「BAR Cava」は閉店してしまった。これは残念である。

 「ChinaDining 美味饗庁」にあった猪苗代地ビールもなくなってしまった。

 「地酒の森」の地ビールは福島路ビールのヴァイツェンのままだが、同店で地ビールを試飲させてくれるのは午後7時までであるのが残念である。

 「こだわりやま」には御殿場高原ビール3種があるが、いずれも樽生ではなく瓶である。

140303-203245 あまりいい情報がない状況だったが、それでも街中を探していて、ヒューガルデンが樽生で飲める店を見つけた。「Geogia(ジョージア)」(郡山市駅前2-7-16第3増子ビル1F(※同じ住所だがアーケード側の凱旋門館ビルではなくその裏側の第3増子ビルである)、TEL024-933-6966、19:00〜3:00、不定休)というバーである。ナッツをキャラメルで固めた自家製のお通しも美味しかった。恐らく、現在郡山市内で、夜遅くまで白ビール系のビールが樽生で飲める唯一の店だと思われる。貴重な店である。






140303-204218 それからもう「フルーツレストランAika」(郡山市駅前2-7-14、TEL024-923-9201、17:00〜24:00、無休)は、フルーツカクテルで有名な店だが、ビールでは瓶でベルギービールが13種類置いてあった。これもまた貴重である。「会津ごはん・酒処 すみか」(郡山市南二丁目12、TEL024-937-1330、火〜金11:00〜14:00、17:00〜22:00、土日祝11:30〜22:00、月曜定休)でも依然猪苗代地ビールが飲める。





140429-181045 追記(2014.4.29):寿泉堂綜合病院そばにある「料理 こふく」(郡山市駅前1-1-12 陣屋エクセレント 1F、TEL024-931-4622、17:00〜22:00LO、日曜定休)は、2013年11月にオープンした和食が美味しい店だが、ここに福島路ビールのピルスナーが樽生で置いてあった。恐らく郡山市内で福島路ビールが飲めるのはここだけである。








140429-193937 郡山駅の中にある「食と地酒 もりっしゅ」(郡山市燧田195 JR郡山駅1F、TEL024-933-5105、11:00〜21:30LO、無休)は福島の地酒と食を楽しめる地酒バーだが、ここには福島路ビールの米麦酒(マイビール)とななくさビーヤの干し柿スタウトが置いてあった。いかにんじん、にしんの山椒漬け、紅葉漬けやソースカツ丼といった福島の郷土料理と一緒に味わえるのがよい。







追記(2018.10.31):「居酒屋しのや 郡山駅前本店」(福島県郡山市駅前2-6-3メッソビルB1F、TEL024-983-0081)は地元の肉や野菜などを使った料理が美味しい居酒屋だが、ここではみちのく福島路ビールが樽生で飲める。何が飲めるかはその時次第である。

なお、「地酒の森」の試飲コーナーはなくなってしまった。


この記事へのコメント

1. Posted by 【地酒の森】STAFF   2006年04月13日 11:28
この度は、ご来店またご紹介ありがとうございました♪


大友さまのまたのご来店をお待ち申し上げます。


ご来店の際は、是非お声がけください。

それでは、ありがとうございました。
2. Posted by 555   2011年08月29日 22:32
5 こんばんは。ビアマーケット KUWAは閉店し、現在は「風の歌がきこえる」という店に変わっています。ビールはろくに無いです。
一関ビール祭の情報ありがとうございました。郡山市から行きましたが、ビールと食べ物の種類が豊富かつ安くて大満足です!
郡山は飲み屋が多いものの、東京・神奈川と比べると地ビールにこだわった店・販売店が無く、寂しい限りです。

3. Posted by 大友浩平   2011年08月30日 17:41
555さん、コメントありがとうございます。
何と、そうですか「ビアマーケット KUWA」は閉店してしまったんですね。
ドイツやベルギーのビールがいろいろ揃っているお店だっただけに残念です…。
一関の全国地ビールフェスティバルは行かれたのですね。
ひょっとしたら会場のどこかですれ違ったかもしれませんね(笑)。
また何か郡山のビール情報があったらぜひ教えてください。
今後ともよろしくお願いします。

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