2006年04月23日 

東北で地ビールが飲める店その11〜秋田県横手市

fc120240.jpg 秋田県横手市は、冬の「かまくら」で有名なところだが、昨年10月に旧横手市、増田町、平鹿町、雄物川町、大森町、十文字町、山内村、大雄村の1市5町2村が合併して、人口10万人余の新しい横手市となった。これら旧市町村には、例えば、横手市=焼きそば、増田町=まんが博物館、平鹿町=りんご、雄物川町=雄物川、大森町=桜、十文字町=ラーメン、山内村=さといも、大雄村=ホップ、とそれぞれ固有のイメージがあるが(私個人のイメージだが)、合併によってこれらの旧市町村の個性とも言うべきイメージが新市の中に埋没してしまわないように祈りたい。

 地ビールが飲める店を紹介するに当たっても、「横手市」と銘打つからには本来はこれら旧市町村すべてが紹介の対象となるところだろうが、旧横手市を除く各町村にはなかなかじっくり滞在する機会もなく、結局紹介できるのは旧横手市内の範囲内である。例えば、上に挙げたホップ栽培のイメージがある旧大雄村には、ひょっとしたら地ビールが飲める店があるかもしれない。が、ないかもしれない。少なくとも旧大雄村の温泉施設「ゆとりおん大雄」のお食事処、その名も「ほっぷ亭」のメニューを見る限りはないようである。

 さて、横手市中心部の飲食店は馬口労町(ばくろうまち)に集中しているが、この界隈を一通り歩いてみてもビールを売りにしている店は見当たらなかった。そうそう、以前地ビールが飲める店を探す方法について書いたが、その時書き忘れていたことがあった。その地域の「タウンページ」も実は重要な情報源である。「タウンページ」には「ビアホール」の項目がある。ビアホールと言うと「だだっ広いスペースの店で大勢でジョッキのビールを飲み干す店」というようなイメージがあるが(私だけか?)、「タウンページ」の「ビアホール」の欄には、ビールを売りにしている店がしばしば掲載されている。

 「秋田県 県南」のタウンページの「ビアホール」の欄には横手市に「ボルサリーノ」と「七兵衛」の2店が載っている。ちなみに宿泊したホテルのフロントの人の口から出てきた店の名も「ボルサリーノ」であった。実は、このボルサリーノ写真参照)は私も前から目をつけていた店で、JR横手駅に程近いところにある、まさに「ビアホール」を名乗っている店である。ただ、外から見る限り、地ビールや外国のビールがどれだけあるか不明であったので、入るのに二の足を踏んでいた。が、タウンページの「ビアホール」の欄にあるもう一店の「七兵衛」(横手市駅前町3-13、TEL0182-32-5577)は明らかにビール主体の店ではない。ここは「かまくら鍋」など、オリジナルの鍋物で有名な「居酒屋レストラン」である。したがって、横手でビールが売りの店は事実上この「ボルサリーノ」しかないようであったので、今回入ってみた。

 が、メニューを見てすぐがっかりした。ビールで置いてあったのは、キリンのラガーとハートランド、それにエビスの黒の3種だけであった。ただ、フードメニューの方はなかなか充実しており、中でも「豆腐明太子あえ」、「豆腐の生ハム巻き」、「あんこうのからあげ」、「秋田ピザ」(いぶりがっこやきりたんぽがトッピング)、「緑茶と舞茸のガーリックライス」、「フォンドボーカレー」(チキン、エビ、きのこの3種、ライスかナンが選べる)など、思わず頼んでみたくなるようなオリジナルのメニューが目に付いた。

 衝立にはさまざまな酒のラベルが所狭しと貼ってあったが、その中にベルギービールのセントルイスやシメイのラベルもあった。店の人に今これらのビールはないのか聞いてみたところ、これらのビールはビールの需要が増す夏季に、期間限定で仕入れるのだそうで、今の時期はないとのことであった。夏季の企画に期待したいところである。

 さて、ボルサリーノを出て、なおも探索を続けていると、市役所の近くでもう一軒、よさそうな店を見つけた。「崖淵倶楽部」と書いて「クリフサイドクラブ」と読ませるお茶目な店で(横手市田中町2-2、TEL0182-32-9780)、外から店の中に「バドワイザー」や「ギネス」のマークがあるのが見えたので、入ってみた。ビールは、エビスの生、アサヒの限定醸造「エーデルピルス」、キリンラガー、ハイネケン、バドワイザー、ギネス黒、ジーマ、アサヒスーパードライがあった。ボルサリーノよりは種類があるが、これにドイツやベルギーのビールがあれば、と思った。こちらも「葉ニンニク入り辛口マーボー豆腐」や「豚肉のタイ風レッドカレー」など、頼んでみたくなるフードメニューがあった。隣の大仙市に大曲店もあるようである。

 ちなみに、七兵衛には、キリンの生の他に、キリンラガー、サッポロ黒ラベル、アサヒスーパードライという大手3社の主力ビールがバランスよく置かれていた。というわけで、横手市内では地ビールや外国のビールを心行くまで堪能できる店が残念ながら少ない印象であった。


追記(2008.8.4):上に挙げたボルサリーノだが、閉店してしまっていた。事実上横手市内で唯一のビアホールがなくなってしまったわけで、残念である。


追記(2009.10.2):横手駅近くにあるホテルプラザアネックス横手の7階にあるスカイレストラン COSMOSで瓶の銀河高原ビールが飲める。同ホテルは天然温泉も完備しているので、温泉上がりに銀河高原ビールが飲めるということで、これはありがたい。


追記(2010.9.7):横手市観光協会は湖畔の杜ビールに依頼して原料の一部に大豆を使った発泡酒「豆deラガー」を開発した。道の駅十文字秋田ふるさと村かまくら館などに置いてある。ちなみに、「まめでらが」というのは秋田弁で「元気でしたか?」という意味である。


WP_20180322_20_44_40_Rich追記(2018.3.22):横手市と合併した旧十文字町にある「Re:MIX」は、クラフトビアバーとカラオケとゴルフシミュレーターが一緒になったユニークな施設だが、クラフトビアバーでは、隣の羽後町にある「羽後麦酒」を始め、国内の地ビールが常時9種類飲める。恐らく現在、秋田県南地方唯一のクラフトビアバーである。

 また、JR横手駅近くの「炭火焼食堂 La 炭之助
には、サンクトガーレンなどの地ビールやヒューガルデンなど海外のビールがそれぞれ瓶で置いてあった。これまた横手駅周辺では貴重な店である。



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