2006年08月25日 

東北で地ビールが飲める店 番外編その1〜全国地ビールフェスティバルinいちのせき

d0270a17.jpg 岩手県と言えば、県内に7つの地ビール醸造所を持つ東北最大の「地ビール王国」である。その岩手の南部、以前紹介したいわて蔵ビールのある一関市には、年一回ビール好きにはたまらない素敵なイベントがある。それが「全国地ビ−ルフェスティバルinいちのせき」である。

 毎年お盆明けの土日を使って行われるこのイベントは今年で9回目を迎える。今年は46都道府県57の地ビールが集結した。他の県でも同様のイベントはあるようだが、これだけの規模を誇るのはここ一関だけである。

 今年は初の試みとして金曜日に前夜祭が行われた。ワールドビアカップ、ジャパンビアカップに入賞した地ビールだけを集めての試みである。これも盛況であったようだ。

 私は土曜日の夕方、出張の帰りに訪れたが、大変な盛況であった。お得なシート券はとっくに売り切れ、Mが300円、Lが400円のバラ売りの券しか残っていなかった。地ビールの宿命として、一頃の銀河高原ビールや東京に行くと手に入る長野のよなよなエールや新潟のエチゴビールなどを除くと、多くの地ビールはなかなか他地域で飲める機会がない。この機会に特に西日本の地ビールを味わおうと思っていたが、訪れる皆が同じ考えであったらしく、他地域のビールは夕方の時点でほとんど売り切れであった。ただ、今まで缶でしか飲んだことのないよなよなエールの生や、広島の三次(みよし)ベッケンビールは味わうことができた。

 訪れる人は地元の人がメインのようで、出張の大きな荷物を抱えながら地ビールを味わっているのは私くらいであった(笑)。ただ、外国の人の姿も目立った。もっと知れ渡って、全国から地ビール好きが集まるイベントに成長するとよいと思う。この辺りは東北特有の、奥ゆかしさに由来するPR下手が影響しているのかもしれないが、全国に誇る規模のイベントとして、今後も堂々とPRしてほしいものである。

 このイベント、もう一つ特筆すべきは、おつまみの充実度である。地産地消を推進している東北らしく、このイベントでも、館ヶ森ハム工房一関ミートスローフード一関(TEL0191-31-1124)といった、東北の誇るこだわりの食材を提供する事業者を始め、いわて蔵ビール直営売店や一関市内の飲食店など、地元の出店者がそれぞれ個性的なおつまみを提供していた。地ビールに地元のおつまみという、素晴らしい組み合わせである。

 そう言えば、注ぎをアルバイトと思しき人たちに委ねている地ビール醸造所もあったが、会津麦酒以前紹介したジョン・ケネス・シュルツ氏自らが注ぎを担当していた。その注ぎは泡とビールとのバランスなどが絶妙であって、理想的な状態で地ビールを味わうことができた。

 この日は午後8時で終了だったが、終わって帰る人たちの満足そうな表情が印象的であった。もちろん、私も同じような表情をしていたに違いない。来年は節目の10周年である。どんな企画が飛び出すか、今から待ち遠しい限りである。

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