2006年10月22日 

東北で地ビールが飲める店その14〜青森県弘前市

2bc0b43d.jpg かつての津軽藩の城下町弘前市は、青森県の西半分の津軽地方の中心地である。ここ弘前市にも以前は「津軽ブルワリー」という地ビール醸造所があった。街中からは少しだけ離れたビブレ(現・さくら野百貨店)の敷地内にあった。

 弘前のビブレの4Fには「リゾナーレ・メラ」という天然温泉のスパ付のホテルがあり、そこに泊まればスパで汗を流した後地ビールを飲むという(外に出なければならないが)極楽体験ができたのであるが、このブルワリーは経営主体がビブレだったために、ビブレが会社更生法を適用して事実上倒産したあおりを受けて、醸造所も閉鎖となってしまった。

 「リゾナーレ・メラ」は現在も「ホテルさくら野温泉」と名を変えて存在している。一方の「津軽ブルワリー」は、現在は「金の卵」というオムライスレストランへと姿を変えていた(写真参照)。店のつくりは「津軽ブルワリー」のままで、外に面したウィンドウにはビール醸造釜がそのまま残っていたので、今も醸造を続けているのかと思って店の人に聞いてみたが、単なる「オブジェ」とのことで残念であった。

 その代わり、同店では、茨城の地ビール「常陸野ネストビール」が常に数種類置いてあるので、「地ビール」を味わうことはできる。ただ、私が行った時には、いかにも青森らしい(作っているのは青森ではなく茨城だが)アップル・エールが品切れだったのが残念であった。他にベルビュー・クリークやバス・ペールエールの生も置いてあった。ちなみに、この「金の卵」、地元では「の」と「ご」が略されて呼ばれると地元の人に聞いたが、本当かどうかは分からない。

 「金の卵」は元々弘前市内に2店舗ある「ビア・イタリアンVITA」の姉妹店である。こちらVITAも「ビア・イタリアン」を標榜するだけあって、同様に常陸野ネストビールやベルビュー・クリーク、バス・ペールエールなどが飲める。アンティパストやパスタの種類も豊富で、ビールとよく合う。2店舗あるうち、シティ弘前ホテル地下のショッピングプラザ内にある店はJR弘前駅に隣接しておりアクセスもよい。

img807 おいしいビールが飲める店はまだあった。弘前市内にも、かの「びいる亭」があったのである(左写真参照弘前市土手町26-1北菜館2F、TEL0172-37-7741)。ここも前に紹介した大館のびいる亭青森のびいる亭と同様、世界各国のビールが飲める。

 ビールが飲める店ではないが、かつてダイエー弘前店の地下にあった土岐酒店のビールの品揃えはすごかった。世界各地のビール300種が置いてあった。これほどのビールの品揃えを誇る酒店は今も仙台市内にも存在しない。私が知る限りではここに太刀打ちできるのは、東北では盛岡市内にあるマルイチタストヴァン城西店 焼酎館盛岡市城西町13-1、TEL019-622-4133)くらいではないだろうか。

 しかし、タストヴァン焼酎館はビールの種類も多いものの、その名の通り焼酎がメインの店(全国の焼酎が1200種)なので、ビールの種類では土岐酒店の方が上であった。と、過去形で書いているのは、ダイエーが経営再建に伴って弘前店を閉店し、それに合わせて土岐酒店も店を閉めてしまったからである。大変残念な話である。


追記(2008.2.14):ash(弘前市土手町12、TEL0172-37-0333)には15種類のビールが置いてあった。ベルギーのティービール、オーストラリアのペールエールのクーパーズなどは比較的珍しい品揃えだと思う。ただ、ドイツのヴァイスビールが品切れだったのが残念だった。

 また、今年で15年目を迎えるというBERR BAR Old Jankにはギネスやサッポロの生に混じってヒューガルデン・ホワイトもメニューにあったが、これも残念ながら品切れだった。びいる亭は33カ国154種類のビールが置いてあり、品揃えはやはりさすがである。もちろん、ドイツのヴァイスビールも、ベルギーのヒューガルデンも飲めた。


追記(2009.6.18):びいる亭の生ビールのラインナップが変わっていた。「白生」がヒューガルデン・ホワイトからヴェデット・エクストラホワイトに替わり、「赤生」(ベルビュー・クリーク)がなくなった。他に生は、琥珀エビス、エーデルピルス、エビス、エビス黒、スーパードライ、がぶ飲み生(発泡酒)となった。

 BEER & COCKTAIL BLOCK HOUSEにはハートランド、クアーズ、バス・エールエール、エビス、ギネスの瓶があるようである。


2115.jpg追記(2009.10.16):ビア・コトブキは1965年に弘前で初めて樽生ビールを出したという老舗のビアバーである。現在樽生は4種類で、キリンのブラウマイスターを始め、その時々で違うが、常時キリン、サッポロ、アサヒ、サントリーのプレミアム系の樽生が飲める。コンディションも万全でビール好きが安心して行ける店である。私にとってはシメイ・レッドが置いてあったことも嬉しかった。



追記(2011.9.13):「ホテルさくら野温泉」は現在「リコルソ弘前」と名前を変えて営業中である。


WP_20181102_20_22_34_Pro_LI追記(2017.11.3):弘前市内に昨年、新しい地ビール醸造所「Be Easy Brewing(ビー・イージー・ブルーイング)」(弘前市松ケ枝5-7-9、TEL0172-78-1222)ができた。造ったギャレス・バーンズさんは元米軍兵士で青森県三沢市の米軍三沢基地に勤務しており、退役した後、気に入った青森で好きなビールを造りたいと志して、ここ城下町・弘前を選んで醸造所を造ったのだそうである。

醸造所は1階に醸造設備があり、2階が直営のタップルーム「ギャレスのアジト」(17:00〜23:00※土は11:30〜、月火定休)である。Be Easy Brewingのビールを始め、国内外の地ビールが常時12種類味わえる。フードメニューも充実している。

また、弘前駅から徒歩5分のところにある「Robbin's nest」(弘前市大町1-3-16、TEL090-6450-1730、17:00〜、無休)には、COEDOビールの樽生が置いてあった。何が飲めるかはその時次第とのことである。


この記事へのコメント

1. Posted by miffy   2006年10月23日 18:14
たしかに、「金の卵」自体は悪くないのですが、前の方が良かったかなと思う一人です。
地ビールの件だけでなく、料理的にも。
VITAの料理は他でも食べれますからね。
結構、よくそちらに行くのですが(笑)
地ビールに奥入瀬ビールは入りますか?
道の駅「奥入瀬」で見かけたのですが、いかがでしょうか?
2. Posted by 大友浩平   2006年10月23日 20:02
miffyさん、またまたコメントありがとうございます。
私も正直、前の「津軽ブルワリー」の方がよかったです(笑)。
奥入瀬ビールは正真正銘の地ビールです。
このシリーズの2回目に書かせていただきました。
http://blog.livedoor.jp/anagma5/archives/50189760.html
そう言えば、miffyさんもブログで紹介されていましたね。
奥入瀬ビールは、あの道の駅で醸造されています。
車でなきゃ行けないのでなかなか実現できないのですが、いつかあそこのレストランで出来立ての奥入瀬ビールを浴びるほど飲んでみたいです(笑)。

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