2006年12月18日 

東北で地ビールが飲める店その16〜岩手県雫石町

beerfield 岩手県の雫石町は、南部片富士と呼ばれる秀峰岩手山の麓にある町である。かつて国体が開かれた雫石スキー場と、町内に何カ所ある温泉が有名である。温泉の中では特に網張温泉が私のオススメである。その昔は身分の高い人しか入れず、それ以外の人が入れないように温泉の周囲に網を張っていたというのが名前の由来だが、もちろん今は誰でも入れる。硫黄臭のある白濁した、温泉らしい温泉である。

 さて、ここ雫石町の雫石プリンスホテルに向かう道の途中に何軒かペンションが軒を連ねているのだが、その中に「ビアフィールド」という名前のペンションがある。名前からして「ここにビールあり」という雰囲気を漂わせているが、実際その通りで、ここでは全国あちこちのビールを味わうことができる。ここのオーナーの越川さんは、東北地ビール倶楽部の代表や東北ブルワリー交流会の事務局を務めている。東北地ビール振興の立役者ともいうべき人である。

 以前、一関の地ビールフェスティバルを紹介したが、岩手ではもう一つ地ビールのイベントがある。毎年7月の3連休に小岩井農場を会場に行われる東北地ビールフェスティバルである。東北のすべての地ビールブルワリーが一堂に会するこのフェスティバルの仕掛け人が越川さんである。

 私が訪れた日は、地元岩手県のベアレンビール、銀河高原ビール、いわて蔵ビール、みやもりビールをはじめ、エチゴビールの90dayスタウト、トマトビール、Zenやヒューガルデンなどの輸入ビールが置いてあった。どれも1本660円で飲める

 もう一つ特筆すべきは、全国の地ビールブルワリーのほとんどを網羅していると思われる瓶のコレクションである。中には出始めの頃の銀河高原のブルーボトルではない瓶や今は既に醸造をやめてしまったブルワリーの瓶もあり、貴重なコレクションである。さまざまなラベル、さまざまな形の瓶を見ながら地ビールを飲むのも楽しい。


120212-220248_m追記(2012.2.11):上に挙げた雫石プリンスホテルは、内湯のない露天風呂のみの雫石高倉温泉が有名だが、もう一つ、雫石スキー場のある高倉山から湧き出る高倉清水でも知られる。この高倉清水を使ったホテルオリジナルのビールが「雫石高倉清水のビール」である。

 醸造しているのは、秋田県仙北市で湖畔の杜ビールを作っている株式会社トーストで、湖畔の杜ビールと同様、すっきりとした味わいが楽しめるピルスナータイプのビールである。2010年全国酒類コンクールで第3位となったそうである。

 ホテルの売店で購入することができる。売店では他に、銀河高原ビールの「小麦のビール」も買える。


追記(2019.2.26):公式サイトに接続できなくなっているが、楽天トラベルからは引き続き予約が可能である。




この記事へのコメント

1. Posted by miffy   2006年12月18日 19:37
ここの種類は半端じゃなく多そうですね。
銀河高原ビールしか飲んだことがないのですが、ゆっくり飲み比べたいですよね♪
雫石近郊の温泉も素敵ですし、ここは要チェックですね♪
2. Posted by 大友浩平   2006年12月19日 14:35
miffyさん、コメントありがとうございます。
そうですね、ビアフィールド自体は温泉ではないですが、この近辺には温泉も多いですし(町のサイトには12の温泉が載っていました)、温泉に入ってチェックインしてビール、というのが理想的なパターンではないかと思います(笑)。
ただ、部屋数が4つの(部屋の名前もビールです)アットホームなペンションなので、予約は早めの方がいいかも。
まあ、オフシーズンは大丈夫だと思いますが(私も予約したのは前日でしたし)。

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