2007年02月28日
東北で地ビールが飲める店その19〜山形県新庄市
山形県はその名の通り(?)、山また山の地形であり、山に仕切られて、天気予報は同じ県内でも4つに分かれている。山形市を中心とする村山地方、米沢市を中心とする置賜(おきたま)地方、鶴岡市・酒田市を中心とする日本海沿岸の庄内地方、そして内陸北部の新庄市を中心とする最上地方である。
いずれ紹介することもあると思うが、村山北部から最上にかけてはそば処山形の中でも特においしい店が多く、またかの有名な銀山温泉をはじめ、宮城県側の川渡温泉、東鳴子温泉、鳴子温泉、中山平温泉と並んでJR陸羽東線に「湯けむりライン」という愛称を与えるきっかけとなっている瀬見温泉、赤倉温泉、それに東北では珍しい炭酸泉の肘折温泉など、名湯が多い。
では、地ビールはと言うと、実は数年前に新庄市の商工会議所の若手メンバーが中心となって「郷里深情(ふるさとしんじょう)」という、地場産の米を原料とした白ビールと山ぶどう・赤シソなどを使った赤ビールの2種の発泡酒を企画販売していたことがあったのだが(製造は以前紹介した一関の世嬉の一酒造)、商工会議所に問い合わせてみたところ、現在は残念ながら販売が終了してしまっていた。
しかし、話のついでに、電話口で応対してくれた人に、ダメ元で新庄市内でおいしいビールの飲める店があるかどうか聞いてみたところ、さすがは地元商工会、それならということで1軒の店を紹介してくれた。それが今回紹介する「立ち飲みちょっとバー 味おんち」(写真参照)である。
このお店、新庄グリーンホテル隣りにある高橋日東商店という酒屋さんの入り口の空きスペースに設けられた、俄か拵っぽいバーなのだが、ビール好きを大いに満足させる良い店である。
ビールは、ベルギービールを中心に外国のビールが常時20種類ほど置いてある。私が訪れた時には、クリスマス限定輸入のレガル・クリスマスやグーデンカロルス・アンブリオがあった。これが飲める店は仙台市内でも1、2軒あるかないかくらいだろうと思う。それ以外もなかなか本格的な品揃えである。ちなみに、飲みたい酒は酒屋の方に行って品定めもできる。
この店のもうひとつ特筆すべき特徴は、その「つまみ」の充実ぶりである。何と言うか、全国の「お取り寄せグルメ」が所狭しと壁を飾っている。「銀座の平打ち生パスタ」、「京都のデパ地下肉団子甘酢あんかけ」、「横浜中華街の絶品ちまき」、「博多長浜とんこつラーメン」、「八戸割ぽうしめさば」、「紅あずまの焼いも」、「本場フランスの七面鳥」、「近江牛の牛すじ煮込み」、などなどである。全部がビールに合うかどうかは別として、頼んでみたい品がいっぱいである。
そうそう、この高橋日東商店、サイトを見てもらえればよく分かるのだが、ビールばかりでなく、地酒、ワイン、そして味噌、醤油についても、かなりこだわりを持った品揃えをしている。地酒については、ここでしか買えないようなものが当たり前のように置いてあったりする。そうした姿勢が、この「味おんち」のメニューにも反映されていると言えるかもしれない。
というわけで、地ビールが飲める店を探す新たな方法として、私のリストに「地元の商工会に聞いてみる」という項目が加わったわけである。やっぱり地元のことは地元に聞けということのようである。
追記(2010.5.13):商店街の活性化事業を手掛ける新庄のNPO-AMPは、新庄まつりが国の重要無形民俗文化財に指定されたことを記念して、昨年「新庄まつりビール」を企画した。ケルシュ、ブラウン、ブラックの3種類で、醸造しているのは新潟麦酒である。昨年3月の発売開始から10日で1,000本も売れたそうである。4月にはゴールデンケルシュを基にした「新庄まつりビール '09ビンテージ」も250本限定で売り出したとのことである。
「ビンテージ」の方は既に品切れだが、レギュラーの「新庄まつりビール」は、こらっせ新庄1階のNPO-AMPメディアセンターとJR新庄駅隣接の最上広域交流センターゆめりあ内のもがみ物産館内、市内の郷野目ストア中央店(新庄市鉄砲町1-26、TEL0233-22-0505)、桧町店(新庄市桧町9-11、TEL0233-23-1161)、松本店(新庄市大字松本277、TEL0233-23-1162)、泉田店(新庄市泉田往還東、TEL0233-24-2155)、ササキ酒店(新庄市小田島町3-63、TEL0233-22-0666)、八鍬酒店(新庄市若葉町1-30、TEL0233-22-3232)で購入できる。
追記(2018.1.11):いい店を見つけた。「FOODS & BAR サボテン」(新庄市若葉町16、TEL0233-77-4423)である。アメリカ西海岸のクラフトビールを中心に、毎月いろいろなゲストビールが飲める。私が行った時には、カール・シュトラウス・ブリューイングの「モザイク・セッション IPA」があった。
それから、「cafe & bar THEAT」(新庄市沖の町4-43、TEL090-4311-9740)と、イタリア料理の「Due」(新庄市本町5-3、TEL0233-32-1726)にはアメリカの「ブルームーン」が置いてあった。
いずれ紹介することもあると思うが、村山北部から最上にかけてはそば処山形の中でも特においしい店が多く、またかの有名な銀山温泉をはじめ、宮城県側の川渡温泉、東鳴子温泉、鳴子温泉、中山平温泉と並んでJR陸羽東線に「湯けむりライン」という愛称を与えるきっかけとなっている瀬見温泉、赤倉温泉、それに東北では珍しい炭酸泉の肘折温泉など、名湯が多い。
では、地ビールはと言うと、実は数年前に新庄市の商工会議所の若手メンバーが中心となって「郷里深情(ふるさとしんじょう)」という、地場産の米を原料とした白ビールと山ぶどう・赤シソなどを使った赤ビールの2種の発泡酒を企画販売していたことがあったのだが(製造は以前紹介した一関の世嬉の一酒造)、商工会議所に問い合わせてみたところ、現在は残念ながら販売が終了してしまっていた。
しかし、話のついでに、電話口で応対してくれた人に、ダメ元で新庄市内でおいしいビールの飲める店があるかどうか聞いてみたところ、さすがは地元商工会、それならということで1軒の店を紹介してくれた。それが今回紹介する「立ち飲みちょっとバー 味おんち」(写真参照)である。
このお店、新庄グリーンホテル隣りにある高橋日東商店という酒屋さんの入り口の空きスペースに設けられた、俄か拵っぽいバーなのだが、ビール好きを大いに満足させる良い店である。
ビールは、ベルギービールを中心に外国のビールが常時20種類ほど置いてある。私が訪れた時には、クリスマス限定輸入のレガル・クリスマスやグーデンカロルス・アンブリオがあった。これが飲める店は仙台市内でも1、2軒あるかないかくらいだろうと思う。それ以外もなかなか本格的な品揃えである。ちなみに、飲みたい酒は酒屋の方に行って品定めもできる。
この店のもうひとつ特筆すべき特徴は、その「つまみ」の充実ぶりである。何と言うか、全国の「お取り寄せグルメ」が所狭しと壁を飾っている。「銀座の平打ち生パスタ」、「京都のデパ地下肉団子甘酢あんかけ」、「横浜中華街の絶品ちまき」、「博多長浜とんこつラーメン」、「八戸割ぽうしめさば」、「紅あずまの焼いも」、「本場フランスの七面鳥」、「近江牛の牛すじ煮込み」、などなどである。全部がビールに合うかどうかは別として、頼んでみたい品がいっぱいである。
そうそう、この高橋日東商店、サイトを見てもらえればよく分かるのだが、ビールばかりでなく、地酒、ワイン、そして味噌、醤油についても、かなりこだわりを持った品揃えをしている。地酒については、ここでしか買えないようなものが当たり前のように置いてあったりする。そうした姿勢が、この「味おんち」のメニューにも反映されていると言えるかもしれない。
というわけで、地ビールが飲める店を探す新たな方法として、私のリストに「地元の商工会に聞いてみる」という項目が加わったわけである。やっぱり地元のことは地元に聞けということのようである。
追記(2010.5.13):商店街の活性化事業を手掛ける新庄のNPO-AMPは、新庄まつりが国の重要無形民俗文化財に指定されたことを記念して、昨年「新庄まつりビール」を企画した。ケルシュ、ブラウン、ブラックの3種類で、醸造しているのは新潟麦酒である。昨年3月の発売開始から10日で1,000本も売れたそうである。4月にはゴールデンケルシュを基にした「新庄まつりビール '09ビンテージ」も250本限定で売り出したとのことである。
「ビンテージ」の方は既に品切れだが、レギュラーの「新庄まつりビール」は、こらっせ新庄1階のNPO-AMPメディアセンターとJR新庄駅隣接の最上広域交流センターゆめりあ内のもがみ物産館内、市内の郷野目ストア中央店(新庄市鉄砲町1-26、TEL0233-22-0505)、桧町店(新庄市桧町9-11、TEL0233-23-1161)、松本店(新庄市大字松本277、TEL0233-23-1162)、泉田店(新庄市泉田往還東、TEL0233-24-2155)、ササキ酒店(新庄市小田島町3-63、TEL0233-22-0666)、八鍬酒店(新庄市若葉町1-30、TEL0233-22-3232)で購入できる。
追記(2018.1.11):いい店を見つけた。「FOODS & BAR サボテン」(新庄市若葉町16、TEL0233-77-4423)である。アメリカ西海岸のクラフトビールを中心に、毎月いろいろなゲストビールが飲める。私が行った時には、カール・シュトラウス・ブリューイングの「モザイク・セッション IPA」があった。
それから、「cafe & bar THEAT」(新庄市沖の町4-43、TEL090-4311-9740)と、イタリア料理の「Due」(新庄市本町5-3、TEL0233-32-1726)にはアメリカの「ブルームーン」が置いてあった。