2007年07月06日 

東北の食べ処その10〜山形県置賜地方

5c1a83de.jpgアジア料理&JAZZ dungaree(ダンガリー)長井市十日町1丁目6-49-1、TEL0238-88-4316、営業時間11:30〜21:00、定休日なし)(写真参照
 長井市にあるアジア料理店。置賜地方でお勧めできるほとんど唯一のカレー店である。とにかくカレーの種類が多い。タイのグリーンカレー、イエローカレー、インドの豆のカレー、キーマカレー、スリランカのサバカレー、ククルマスカレー、豚肉のカレー、ネパールのククラコマスウ、日本のトロピカルカレー、パキスタンのビーフカレーなど、アジア各国のカレーが揃っている。

 できるだけ現地の食材やスパイスなどを使ってより本場の味に近いものにしているそうである。一番辛いというスリランカのサバカレーを食べたがおいしかった。辛さは以前紹介したスリランカセンターのカレーが大丈夫なら問題なしである。サバは私が毎日の晩酌のビールを飲む際に欠かせないつまみでもあるので、その意味でも馴染み深かった。他にアジアではないがイタリアのピザ・マルゲリータ、トマトソースのスパゲッティもある。

 マンゴージュースはフィリピン産で、味を損なうので氷は入れないなど(これ賛成)、そのこだわりは徹底している。チャイも、よく知られたインドのものだけでなく、ネパール、トルコ、チベット、セイロン、ケニア、チャイナのものがあり、飲み比べも楽しい。一番惹かれたケニアのチャイを飲んでみたが、ブラックペッパーの効いた独特の風味だった。

 場所は公立置賜長井病院北側駐車場の北側にあるが、初めてだとちょっと分かりにくいかもしれない。


荻の源蔵そば南陽市荻306、TEL0238-41-2413、営業時間11:00〜15:00、定休日月曜(祝日の場合は営業))
 南陽市の山間の荻地区にある明治24年創業の手打ちそば店。茅葺き屋根の農家の建物がそのまま店になっている。そば粉100%の田舎そばで香り高いそばだが、村山方面の典型的な太打ちの田舎そばとは異なり、のど越しもよく食べやすい。個人的には置賜方面ではイチオシのそば屋である。

 週末などはあっと言う間に品切れになってせっかく行っても食べられないこともあるので、なるべく早めに行くようにしたい。


粉名屋小太郎
 米沢市内にある、創業300年になろうという江戸時代から続く老舗中の老舗のそば屋。藩政時代は米沢藩御用達だったとか。二八そばがメインだが、数量限定の板そばは十割そばである。しかし、その板そばも荻の源蔵そばよりもさらに細打ちでのど越しのよい上品な感じのそばである。


龍上海本店
 南陽市の中心部赤湯には以前紹介した龍上海の本店がある。さすがに本店の人気はものすごく、開店前から店の前には行列ができており、午後のかなり遅い時刻まで行列が途絶えることがない。いつ行っても並ぶのを覚悟して行かなくてはならない。

 私の行きつけは山形店だが、さすが本拠地だけあって、この置賜地区には支店が多い。本店と同じ南陽市内には栄町支店と宮内店、隣の高畠町には高畠店、米沢市内にも米沢店がある。特に栄町支店は深夜2時まで営業しているので、赤湯で飲んだ後にも食べに行けるのがよい。


 他に、白鷹町にはかつて置賜地方では個人的に絶品と断言できた「松野そば」という手打ちそば屋があった。冬期間のみの営業で、不定休で、しかも事前に予約をしないと食べられない店で、「幻の店」と言っていいような店だったが、数年前に閉店してしまい、本当に「幻」となってしまった。そのそばの味はいまだに印象に残っている。

 現在でも白鷹町のそばは山形の他の地区に比べてそれほど知られていないが、最近ではそれを逆手に取って、「隠れそばの里」として町おこしをしているようである(参照サイト)。味やスタイルも様々なそば屋があるが、その中では松野そばの流れを汲む「味代乃そば(みよのそば)」がお勧めである。11月から3月のみの営業で不定休、しかも要予約というスタイルはまさに松野そばである。

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この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがり   2007年07月09日 00:29
ダンガリーの近くに住んでいます。
カレーやチャイはもちろん美味しいのですが、予約すればアジアの多国籍料理も作ってくれて、それがまた旨いのです。

場所は公立置賜南陽病院ではなく公立置賜長井病院の北側ですよ。
2. Posted by 大友浩平   2007年07月09日 12:51
通りすがりさん、コメントありがとうございます。
アジアの多国籍料理、いいですね。
次はぜひ予約して行ってみたいと思います。
場所の件もありがとうございます。
早速修正しました。
今後ともよろしくお願いします。
3. Posted by 一又:齋藤直也   2007年11月03日 17:41
節外れですが、来夏にダンガリーへ再訪問されたら
ご機嫌の包括テナーのガトー・バルビエリのナンバーをリクエストしてちょ!

節とサウンドを体感し鯖カレーがススムこと請け合いナリ。
4. Posted by 大友浩平   2007年11月12日 11:51
斎藤さん、コメントありがとうございます。
そうですね、ここはアジア料理とJAZZの店ですもんね。
ガトー・バルビエリのサックスは実は聴いたことないんですけど、ラテン系のリズムが鯖カレーの辛さと相まって、「血湧き肉躍る」状態になりそうですね。
今度行ったら、(季節に関わらず)リクエストしてみたいと思います。

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