2007年12月27日 

仙台散歩その22〜手打ちの讃岐うどんが食べられる隠れた名店

2b0f4dbd.jpg 香川と言えば、何と言っても讃岐うどんが有名である。一度だけ高松を訪れたことがあるが、うどんと言えば秋田の稲庭吉左衛門の稲庭うどんだと思っている私も(参照サイト)、この本場の讃岐うどんはおいしいと思った。

 市内には数多くの讃岐うどん店があるが、そのそれぞれに個性があり、同じ小麦粉で同じように太打ちのうどんが異なった味わいであることに、讃岐うどんの奥深さを垣間見た思いであった。

 折りしも全国的な讃岐うどんブームで、讃岐うどんのチェーン店が全国各地にオープンしていた。仙台にも何店かのチェーン店がオープンしたので、あの味を求めて行ってみたのだが、なかなかこれはという店には巡り合えないでいた。

 今回紹介する「手打ちうどん青い麦」(写真参照仙台市太白区郡山4-14-13、TEL022-248-0536、11:00〜20:00頃、途中休憩あり、日祝は15時頃まで、月曜定休)は、そうした全国チェーンではなく個人でやっているお店だが、おいしい讃岐うどんを食べられるオススメの店である。

 讃岐うどんは基本的にシンプルな食べ物であるだけに素材のよしあしが問われる。「青い麦」では、店の中の黒板に使っている食材の産地を明示している。うどんの小麦粉は宮城県産小麦とオーストラリア産小麦のブレンド、ネギは仙台の誇る曲がりねぎ、スリムネギも宮城県産、おろしに使われる大根も宮城県産と、小麦や野菜は地元のものが中心だが、塩は瀬戸内産、煮干しも香川産など、つゆは四国で固めているのが興味深い。当然つゆに化学調味料は使っていない。

 打ち立てのうどんはもちもちっとしていながらコシがあってみずみずしく、掛け値なしにおいしい。このような讃岐うどんが食べたかった、という感じである。様々なメニューが揃っており、きざみ油揚げ豚ねぎうどんが店の看板メニューだが、私のお気に入りは冷やし梅ねぎうどんとひやひやおろしうどん、いずれもシンプルな冷たいうどんである。

 この「青い麦」、唯一の難点は、場所が分かりづらいことであろうか。まさに隠れた名店と言うべき讃岐うどん店である。


追記(2014.5.15):この「青い麦」、その後2008年末に閉店してしまった。残念である。

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