2008年12月10日 

東北で地ビールが飲める店その39〜福島県須賀川市

275d65a0.jpg 福島県の須賀川市は中通り南部の中心都市郡山市の南にある人口約8万人の市である。福島空港を抱えている市であり、また福島県内随一の規模を誇る釈迦堂川全国花火大会や日本三大火祭りの一つ、松明あかし松明あかし(たいまつあかし)でも知られている。

 この須賀川市で地ビールの飲める店を探してみたところ、なかなか見つけられなかったが、最後にようやく一軒「もつ鍋・海鮮もつ源」を見つけた。ここには猪苗代地ビールの樽生があった。猪苗代地ビールの樽生は、猪苗代地ビール館でなければ飲めないと思っていたので(別のところに書いたが最近JR郡山駅構内にある蔵元直販 地酒の森でも飲めるようになった)、これは貴重である。ピルスナーのみだが、間違いなく猪苗代地ビールが味わえる。

 この店、看板メニューの「もつ鍋」がおいしい。生産者から直接仕入れ、生のまま冷凍した山形産牛のもつ(小腸・直腸)と北海道産和牛のもつ(丸腸)に地元産の野菜を組み合わせた鍋物で、しょうゆ、塩、辛味噌のいずれかの味付けで食べることができる。会津直送の桜もつ鍋もある。いわゆる普通の「もつ煮込み」とは趣が違っている。

 本店は郡山市にあるチェーン店だったのだが、もつ鍋のおいしさと共に特筆すべきは、従業員の接遇である。アルバイトと思しき若い店員も含めてどの店員も、立ち居振る舞い、注文を取る際の姿勢、言葉遣い、電話応対、どれをとっても完璧であった。並の居酒屋チェーンとは一線を画している。店側の教育が行き届いているのだろう。店内は大いに賑わっていたが、それは料理のおいしさとともに、こうした接客のよさも功を奏しているのではないかと思った。

 郡山の本店の存在は、場所が郊外であることもあって今まで知らなかったが、ここで猪苗代ビールが飲めるということは、郡山本店でも飲めるということだろうから、郡山市内に地ビールの飲める店がさらにもう一店舗あったことになるわけである。

 いずれにしても、結局ここ以外には地ビールが飲める店は見つけられなかった。須賀川市内で唯一と思われる地ビールの飲める店は、おいしいもつ鍋と一緒に地ビールが味わえる店であった。


追記(2011.3.7):このもつ源、仙台駅近くに仙台駅前中央店ができた(仙台市青葉区中央3-5-1T&Iビル3F、TEL022-722-8851)。もちろん、猪苗代地ビールも飲める。仙台市内で猪苗代地ビールが飲める店は恐らくここだけである。しかも、2時間飲み放題(男性1,500円、女性1,200円)のドリンクの中にこの猪苗代地ビールも含まれるというのも嬉しいポイントである。

 他に、郡山駅前にも新店舗がオープンしたようである(郡山市中町12-2ホテルプリシード郡山B1F、TEL 024-925-014)。郡山駅前にも地ビールが飲める店が一店舗増えたことになる。


追記(2012.7.28):なんと、上記「もつ源 須賀川店」は「こだわりやま 須賀川店」に変わってしまったそうである。しかも、それだけならまだしも、あろうことかせっかくの猪苗代地ビールもなくなってしまったとか。残念である。

 代わりに(?)、 「はなの舞 須賀川店」には御殿場高原ビールがあるようなので、当面、須賀川市内で地ビールが飲めるところはここだけということのようである。


追記(2019.2.28):「diner&bar BUZZ(ダイナーアンドバー バズ)」に市内で唯一タップマルシェが入ったそうで、クラフトビールが4種類飲める。


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