2010年11月26日 

東北で地ビールが飲める店その57〜山形県西川町

4b75164f.jpg  以前紹介したが、山形県内にある地ビールは、厳密に言えば、前回紹介した天童市内の2箇所の醸造所が醸造しているのが発泡酒のみなので、西川町にある「地ビール月山」ただ一つである。

 その「地ビール月山」は、西川町にある「月山銘水館」(道の駅にしかわ)の中にある地ビールレストランで飲める。同じ建物内に醸造所もあるが、この「地ビール月山」は本場ドイツで厳選された原材料と、全国名水百選にも選ばれた「月山自然水」を使用した地ビールである。

 以前は、ピルスナーとヴァイツェンがレギュラーで、それ以外に季節限定のビールがある、という構成だったのだが、久しぶりに行ってみたところ、ピルスナーとミュンヒナーがレギュラーとなり、季節限定でヴァイツェンが置いてあった。ヴァイツェン好きとしては残念だが、やはり一般受けするのはピルスナー系ということなのだろう。

 ちなみに、この月山銘水館の隣には、日帰り温泉施設「水沢温泉館」があるので、温泉に入って湯上りに地ビールを飲む、という「極楽体験」ができる。東北でこれができるのは他に、岩手県西和賀町の沢内銀河高原ホテル(銀河高原ビール)、秋田県仙北市のたざわこ芸術村(田沢湖ビール)、宮城県大郷町の夢実の国(松島ビール)、宮城県加美町のやくらい薬師の湯(やくらいビール)がある。

 この水沢温泉館の温泉だが、ナトリウムー塩化物泉とあるものの、入ってみるとあまりそのような感じがしない。単純温泉かと思ったくらいである。温泉についての説明をよく見ると、「源泉の塩分濃度が極めて高いので井戸水で薄めている」、とのことであった。これはもったいないと思った。源泉の温度が高いのであれば水で薄めるのもやむを得ないだろうが(それでも工夫して水で薄めない温泉もある)、その必要のない温泉(ここの源泉の温度は39度台である)でわざわざ薄めることの意味がよく分からない。新安比温泉のように、「海水の2倍の濃度」という強塩泉を売りにしている温泉もあるのだし。そこがちょっと残念なことではあった。

 地ビールレストランでは、山形県産牛肉を使用したやわらか牛肉の地ビール煮、月山ポレポレソーセージ、あけびの肉詰め、月山豚を使った角煮、ハンバーグ、メンチカツ、カツ重、熊肉の大和煮、発芽胚芽米「月山まんま」を使ったご飯など、特徴ある料理が食べられる。地ビールだが、季節限定のヴァイツェンは芳醇な味わいの中にもきりっとした苦味が感じられる仕上がりであった。3日前迄の予約、4名以上という条件付きだが、3500円〜の飲み放題プランもある。飲み放題がついた西川牛すき焼きプラン4000円もあった。水沢温泉館の軽食コーナーでも地ビールを飲むことができる他、こちらには地ビール味のソフトクリームもある。

 さて、この「月山銘水館」、仙台からだとなかなか行きづらい。もちろん、車で行けば山形自動車道西川I.C.で降りてすぐなので行きやすいのだが、それだと地ビールが飲めない。公共交通機関で行くとなると、JRとバスを乗り継いで行くことになる。乗り継ぎの問題があまりなく一番早いのはJR山形駅前(始発は山交ビル前)から月山銘水館行きのバスに乗ることである(時刻表)。所要時間は約1時間30分で、運賃は1,360円である。

 ただ、例えば青春18きっぷ東北ローカル線パス(今年は今週末で終わりだが)などを使って行く場合は、なるべく近くまでJRを利用したいものである。その場合は、JR山形駅(またはJR北山形駅)からJR左沢線(「あてらざわ」と読む)に乗り、JR羽前高松駅まで行くのがよい。JR羽前高松駅を出て、駅を背にして右方向に200mくらい歩いて国道112号に出ると、「羽前高松駅角」というバス停がある。「月山銘水館」行きのバスはここにも停車する(その手前のJR寒河江駅前にも停車する他、JR寒河江駅前始発のバスもある)ので、ここから乗れば、バス料金は最小限で済む。その場合、所要時間は約26分で、運賃は710円となる。悩ましいのは、仙台からの場合、山形に行くJR仙山線と、このJR左沢線の接続があまりよいとは言えなくて、待ち時間が長くなることがあるということである。

 一応、「羽前高松駅角」バス停の発車時刻を挙げておくと、▲8:29、10:19、▲11:29、12:29、▲14:29、16:24、▲17:39、18:24、▲19:24(▲は土日休日運休)である。帰りのバスは、月山銘水館発が▲6:15、▲7:05(寒河江駅前止まり)7:40、▲8:40、9:40、12:30(寒河江駅前止まり)、14:20、▲16:00、▲17:40である。土日休日は羽前高松駅角10:19発に乗って行って、温泉に入って昼食を食べながらビールを飲み、14:20の最終(!)バスに乗らないと、仙台はおろか山形までも戻れなくなるので要注意である。

 10:19のバスに乗るには、仙台からは8:15発仙山線快速に乗り、JR北山形駅で乗り換え(9:26着、山形駅まで行ってしまうと乗換時間がほとんどないので、ここ重要!)、JR北山形駅発9:35の左沢線に乗ると、羽前高松駅には10:05に着く。それにしてもこれだと現地にいられる時間は実質3時間半くらいになってしまうので、のんびりするには平日に行くのがよいかもしれない(平日は温泉館の大広間も無料だし)。

 ちなみに、西川町内で他にこの「地ビール月山」が飲める店はないようである(以前紹介したように、他に飲める店で確認できているのは山形市内の山形グランドホテルと、蔵王温泉内のZAOセンタープラザレストランフレスガッセくらいである)。やはりここへ来て温泉に入ってのんびりしつつ地ビールを楽しむというスタイルが一番よさそうである。


追記(2019.2.28):別のところに書いたが、山形グランドホテルは現在地ビール月山を置いていない。山形市内だと、「ジ・アーキグラム・ブリティッシュ・パブ&カフェ」に時々樽生が入る。

西川町内では、山菜料理の「出羽屋」、「月山ポレポレファーム」のレストラン、「旅館仙台屋」、「清水屋旅館」、「かしわや」、「つたや」などに置いてある。


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