2010年12月14日 

東北で地ビールが飲める店その58〜山形県長井市

101211-181010 長井市は山形県の南西部にある、人口約30,000人の市である。桜、白つつじ、あやめといった花で有名なところで、春には多くの観光客で賑わう。そこから得た「フラワー長井線」という愛称を持つ山形鉄道は、旧国鉄から移管された南陽市のJR赤湯駅から長井方面に向かう第三セクターのローカル線で、映画「スウィング・ガールズ」にも登場し、話題となった。長井駅を通りすぎて終点の荒砥駅まで行けば、以前紹介した隠れ蕎麦屋の里」である白鷹町である。

 この山形鉄道はJR奥羽本線やJR米坂線との接続がよく、ローカル線の旅にはうってつけの路線である。青春18きっぷの対象ではないが、東北ローカル線パスの対象にはなっている。

 その長井市だが、以前書いたように、ここには「桃色吐息」というさくらんぼ地ビールがあったが、今は既になく(醸造していた会津麦酒もなくなってしまったし)、地ビールに関する話題はあまりなさそうなところである。長井駅からそれほど遠くない本町通り沿いに飲食店ビルなどが点在しているが、なかなかビールの匂いのする店は見つからなかった。

 その中で、ヨークベニマルの隣りの「本町天国」というところに、ドアにドイツの国旗があしらわれた「酒菜Bar プロースト」という店があった。「プロースト」とはドイツ語で「乾杯」のことである。ドイツで乾杯と言えばまずビールだろうから、ここにはビールがあるに違いない!と思ったのだが、どうも既に店をやめてしまったようで鍵が閉まっている。

 家に帰ってからネットで検索してみたところ、店のブログにもアクセスできないのでやはりもうやめてしまったようである。ネット上で見つけた店内の写真には「ブーン・クリーク」や「アンカースティーム」などが写っていたので、やはりここにビールがあったことは間違いなかったようである。米沢三元豚など、食材にもこだわった様子も窺える。このような店が閉店を余儀なくされるのは、何とも残念なことである。

 気を取り直して探してみたが、結局見つけられないまま、町外れ(?)のタスパークホテルに行き着いた。ここの9階には「誰主?君主!」というバーがあった。メニューを見てみると、生でレーベンブロイ、瓶でバス・ペールエールとギネスが置いてあることが分かった。ちょうど店の人が出てきたので他にビールがないかどうか聞いてみると、シメイ・レッドとサンミゲルがあるとのことだったので入ってみた。

 話を聞いてみると、ここでは夏の2ヶ月間、世界のビール10種類程度を取り寄せてフェアを行っているのだそうである。その夏に仕入れたビールのうち、まだ残っているものがあって、ありがたいことにそれで私がシメイ・レッドを飲めたというわけであった。

 というわけで、「酒菜Bar プロースト」が亡き今、長井市内でいろいろなビールが飲める可能性があるのはこの「誰主?君主!」だけであるようである。長井市内にあるだけに今回は長居しないで帰ってきてしまったが(笑)、今度は夏に行って世界のビールを堪能してみたいものである。

 そうそう、この「誰主?君主!」、なんと読むのかさっぱり分からなかった。「だれぬし?きみぬし!」?「だれしゅ?くんしゅ!」?…どちらでもなく、「たすくす」と読むのだそうである。もちろん、意味は文字の通りで「お客様であるあなたが主役ですよ」ということ、とのことである。


追記(2019.2.15):「BAR 誰主?君主?」に「タップマルシェ」が入ったので、いつでもクラフトビールが飲めるようになった。市内の「cafe dinning SENN」でも同様にタップマルシェのビールが飲める。

また、長井市内にクラフトビール醸造所「長井ブルワリークラフトマン」ができた。2月中に販売が開始され、道の駅「川のみなと長井」などで購入できるそうである。



この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔