2013年05月05日 

東北以外で地ビールが飲める店その7〜栃木県那須町

  栃木県の北端に位置する那須町は、人口約26,000人の町である。東北の最南端、福島県白河市を南下すると最初に行き当たる町でもある。周知の通り、一大リゾート観光地である那須高原を擁しているが、那須町と隣の那須塩原市を訪れる観光客数(観光客入込数)は年間約1,585万人にも及ぶ。

  確かに足を運ぶと、魅力的な施設も多い。1日2日ではとても回り切れない。自ずと滞在型の観光が中心となり、旅館やホテルなどの稼働率も上がる、そのような循環が出来上がっているのだろう。ちなみに、東北の中で那須と似たような滞在型のリゾート観光地と言うと、福島県の磐梯・猪苗代地域が挙げられる。こちらの観光客数は年間約548万人で、これに地域的に近い会津中央(約671万人)と会津西北部(約295万人)を合わせてようやく那須地域の観光客数とほぼ同等になる。

  さて、いろいろな施設がひしめく那須町には、私のお目当てである地ビールが飲める店も2軒ある。しかも、いずれも地元でつくっているビールである。うらやましい限りである。

130420-174838  1軒目は、東北自動車道の那須インターチェンジに程近い「那須高原ビール」である。96年に醸造を開始した、地ビール界では老舗の部類に入る醸造所である。木立に囲まれた閑静な場所に、醸造所兼レストランがある。定番ビールは、ラガー系の「愛」、「夢」、ヴァイツェン、スタウト、スコティッシュ・エール、イングリッシュ・エールで、これに季節限定でいちごエール、ピルスナー、ベルジャンホワイト、もみじエールなどがあり、さらにヴィンテージビールもある。  ちなみに、置いてあった最も古いヴィンテージビールは1996年ものであった。できたばかりの2012年ものが500mlで税別3,500円、ここから1年経つごとに500円ずつ値段が上がっていくようである。1996年ものは11,000円の値がついていた。

  これらのビールの中で、爽やかな喉越しが特徴の「愛」は、宮内庁御用達のビールなのだそうである。ひょっとすると那須御用邸で天皇陛下もお飲みになったことがあるかもしれない。私の好きなビールであるヴァイツェンは、比較的軽めの味わいであった。

  レストランでは、地元那須の素材を使ったおいしい洋食が食べられる。ただ、コースは1週間前までの予約が必要である。また、18:45がラストオーダーなので、早めに足を運ぶ必要がある。

130420-174044  やはり那須インターチェンジから那須街道をちょっと北上すると左手にかなり大きな洋風の建物が見えてくる。これがもう1軒の「那須 森のビール園」である。

  ここは元々銀河高原ビールの那須工場だったところだが、現在はサッポロビールの那須工場となっており、レストランや売店が併設されている。「なんだ、地ビールじゃないじゃないか」と思われるかもしれないが、この那須工場では銀河高原ビールから引き継いだこともあってか、付加価値の高い商品を作っている。プレミアムピルスナー、プレミアムデュンケル、プレミアムヴァイツェンは、ここだけのオリジナルビールで、売店でもそれらの缶を販売している。

 131123-153228 併設のレストランでは、これら3種のビールが飲み放題で2,000円で飲めるが、私のここでのお目当ては、実はこれらのビールではない。ここには「白穂乃香(しろほのか)」というまた別のオリジナルビールがある。これは、まさに銀河高原ビールの伝統を引き継いだような無濾過のヴァイツェンタイプの樽生ビールで、ここ以外では東京・神奈川・千葉・埼玉の限られた店でしか飲めないビールである。当然、東北では飲める店がない。東北から一番近いのが、醸造しているこの「那須 森のビール園」なのである。

  レストランは和洋中のバイキングがメインで、それにジンギスカンや牛焼しゃぶを追加したプランもある。こちらも18:30がラストオーダーなので、やはり早めの来館がオススメである。なお、レストラン以外に試飲コーナーもあり、そこでは3種のプレミアムビールと「白穂乃香」、それにエーデルピルスがそれぞれ200円で試飲できる。

  いろいろな楽しみ方ができる那須だが、ビール好きにとっても楽しみの多い場所と言えそうである。

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