2014年11月26日 

東北で地ビールが飲める店その67〜宮城県女川町

 宮城県女川町は宮城県の沿岸にある、人口約7,000人の町である。東日本大震災の発災前は約10,000人の人口があったが、東日本大震災の大津波により874名の死者・行方不明者を出した。町の人口の実に約9%の人が亡くなったか行方不明になったわけで、これは津波による被害を受けた全市町村の中で最も高い割合である。大津波によって町自体も壊滅的なダメージを受けたが、現在、町の中心部、離半島部、JR女川駅周辺部に分けて震災復興まちづくりが進行中である。

141121-180958 この女川町に今年5月、素晴らしいお店が誕生した。その名も「ガル屋Beer」(牡鹿郡女川町浦宿浜字十二神60-3-3、TEL090-9534-9979、17:00〜22:30LO、水曜定休)である。 店長の木村優佑さんは、女川の出身で、震災前は東京でIT関係の企業で働いていたそうだが、震災後、故郷のために何かできないか考え、来た人が楽しく飲めて互いの輪が広がるようなお店をということで、まず勤めていた会社を辞め、都内のブルーパブ(醸造所を備えたビアパブ)で経験を積み、そして女川で初めてのビアバーを作ったのである。

141121-181649 「ガル屋Beer」には、樽生ビールのタップが実に10個備えてあり、各地の地ビールなどが常時樽生で飲める。タップの数は今のところ、仙台を含めても最多であると思う。評判を聞きつけて、宮城県内のみならず他県や首都圏からもはるばる訪ねてくる人がいるそうである。フードメニューにも地元女川の美味しいフードが名を連ねたりしていてこちらも楽しめる。左の写真は、静岡のベアードビールの「ウィートキングウィット」と、ホタテのオリーブオイル漬けである。

 現在は「きぼうのかね商店街」という仮設の商店街の一角にあるが、来年後半にJR女川駅が新しく完成し、JR石巻線も全線復旧するのに合わせて、駅の近くにできる予定の「プロムナード商店街」に移転するそうである。ゆくゆくはここ女川で、特産品を使った地ビールづくりにもチャレンジしたいとのことで、これからがさらに楽しみなお店である。

141121-200549 私が訪れた時には静岡のベアードビールが3種、神奈川のサンクトガーレンが4種あったが、何が飲めるかはその時のお楽しみで、基本的に全国各地のいろいろなビールを仕入れているとのことである。左が店長の木村さんと、自慢の樽生10タップである。

 現在のお店は、JR石巻線の現在の終点浦宿駅(その次の女川駅までは代行バスが出ている)から徒歩圏内なので、仙台からでもJRを使って飲みに行ける。浦宿駅で降りたら、駅の前の国道398号線を女川駅方向すなわち東の方(駅を背にして右)へ歩く。その際、歩道は道路の左側にしかなく、右側は路側帯も狭く歩くのに適さないので、先に駅の前の横断歩道を渡って左側を歩くのがおススメである。1kmほど歩くと、まっすぐ行くと引き続き国道398号線で、右折すると国道398号バイパス(バイパスと言っても国道4号線仙台バイパスのような広い道路ではない)となる分岐点があるので、ここをバイパス方向に右折し、上り坂となっている道を200mほど行くと左手に「きぼうのかね商店街」がある。その一画に目指す「ガル屋Beer」がある。

 JR石巻駅で仙台まで帰れる最終の仙石線(石巻駅21:02発矢本行)に接続する石巻線は、JR浦宿駅20:35発石巻行であるので、その気になれば17時のオープンから3時間飲んでも仙台まで帰ってくることが可能である(笑)。


WP_20180308_18_02_09_Rich追記(2018.3.6):2015年にJR女川駅前にテナント型商業施設「シーパルピア女川」ができた。駅から海に向かって商店が並んでいる。その一角に「ガル屋beer」も移転オープンした。樽生地ビールが10種類飲めるタップは健在である。

また、同じシーパルピア女川の一角にある「Bar OWL(バー・オウル)」には、シメイの赤、白、青など、海外のビールが瓶で8種類置いてある。

JR石巻線もJR仙石線も全線復旧しており、途中で代行バスに乗り換えなくても、女川〜仙台間を行き来できるようになった。女川からの石巻線の最終列車石巻行は20:27発である。…って、復旧前より微妙に早くなってる!(上記浦宿は20:35発だった…)
全線復旧したから女川でより遅くまで飲んでいられる、というわけではなかった(汗)。ちなみに、これに乗れば、石巻発20:58の仙石東北ライン最終の特別快速に間に合うので、21:50仙台着である。


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