2020年04月20日 

新旧銀河高原ビール比較〜東北で地ビールが飲める店 番外編その40

 このブログで「銀河高原ビール」のことを書いたのは2005年3月のことだった(当時の記事)。それ以前から飲んでいたことは間違いないが、少なくとも15年以上の付き合いであることは間違いない。

 前回の「さらば!岩手の銀河高原ビール」でも書いたが、そのように思い入れのあるビールだったので、岩手・旧沢内村からの撤退、樽生ビールや限定ビールの製造中止といった一連の措置は返す返すも残念だったが、銀河高原ビールブランドを残すために必要なことだったとするのならばやむを得ない面もあるとは思う。

P1002794 さて、そんな中、現在の親会社であるヤッホーブルーイングのある長野県内で造られ、缶のデザインも変更となった新しい銀河高原ビールがこの4月から出回り始めたので、早速買って、今までのと飲み比べてみた。










P1002795 左が新しい「小麦のビール」、真ん中がかつてのフラッグシップ、熱処理をしていない「ヴァイツェン」、右が3月までの「小麦のビール」である。「ヴァイツェン」は既に昨年9月末で製造を終了しており、手元に残っていたのはちょうど今月中旬が賞味期限のものだったので、飲み比べはギリギリのタイミングであった。






P1002798 飲み比べてみるとよく分かるのだが、味は同じ銀河高原ビールでも違っている。一番濃厚に感じられるのは旧「小麦のビール」で、「ヴァイツェン」はそれよりも少し軽やかでフレッシュな感じ、新「小麦のビール」は「ヴァイツェン」と同じ方向性を目指したようにも思ったが、もっとスッキリ目であっさりしてる感じであった。






P1002797 その辺りは見た目にも現れてて、色合いは旧「小麦のビール」が一番濃くて、次いで「ヴァイツェン」、新「小麦のビール」の順の濃さである。濁り具合はまた差が際立ってて、旧「小麦のビール」と「ヴァイツェン」はグラスを持つと向こう側の指は全然見えないが、新「小麦のビール」はちゃんと指が見えた。







P1002796 新「小麦のビール」はあっさりした味で、「地ビールはクセがあってちょっと…」という人にもあまり抵抗なく飲んでもらえる感じに仕上がっているが、かつての味に慣れ親しんだ人からすると、ちょっとスマートになってよそ行きの顔になってしまったようにも感じた。ただ、では銀河高原ビールではないか、と言われると、いや、これはこれでちゃんと銀河高原ビールの系譜を受け継いでいるようにも感じる。「やまや」の店頭などには今まだ岩手・旧沢内村産の銀河高原ビールが並んでいるので、それがあるうちはそちらを飲むが、それがなくなったらこの新しい銀河高原ビールを飲もうと思う。

 なお、新しい銀河高原ビール、当初、セブンアンドアイグループのスーパー「ヨークベニマル」と一部のファミリーマートにあったが、現在はいずれも品切れ状態で、出足はなかなか好調のようである。現在は、一部のローソンでも販売が始まったので、そちらを探してみるのがよいと思う。


この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔