東北の食べ処  

2019年02月24日

東北で地ビールが飲める店その81〜山形県川西町

WP_20190108_18_02_28_Rich_LI 川西町は山形県の内陸南部、置賜地域にある人口約15,000人の町である。置賜地域の中心である米沢市の西隣に位置している。日本最大規模の観光ダリア園である「川西ダリア園」で有名である。

 町の中心部はJR羽前小松駅の西側で、役場も駅から徒歩4分のところにある。その反対の東側、町民総合体育館に向かう途中に「Spice kitchen GARBANZO(スパイスキッチン・ガルバンゾー)」(東置賜郡川西町中小松2236-5、TEL0238-33-9174、11:30〜14:30※土日祝は〜15:00、17:00〜22:00、水曜定休)がある。スパイスカレーが美味しく、かつクラフトビールも揃う、いい店である。

 ビールは、地元の米沢ジャックスブルワリーのビールやタップマルシェなど樽生7種に、国内外の瓶ビールが13種ある。カレーの看板メニューは「濃厚バターチキンカレー」だが、「厳選スパイスのキーマカレー」など、いろいろある他のカレーも美味しい。

 米沢方面から向かう際にはJR米坂線を利用することになるが(路線バスは時間が掛かる上に平日3便のみの運行である)、夜に行ってビールを飲もうとすると、米沢に戻る最終列車が最寄りの羽前小松駅19:37発(米沢駅20:02着)なので、行きは米沢駅17:03発の列車に乗りたい(羽前小松駅17:25着)。羽前小松駅から店までは徒歩10分弱である。


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2015年05月22日

仙台散歩その53〜仙台のカレー新店2店+α

150521-183751 仙台一高の向かいにあった蕎麦店「茶畑庵」が閉店して、いつの間にかカレー店になっていた。「カレーの山道」(仙台市若林区元茶畑31-6、TEL022-290-9330、11:00〜14:00、17:00〜21:00、土日祝日定休)である。








150514-125133 早速入って見ると、メニューに載っているカレーが面白い。曰く、梵カレーライス、梵カレーうどん、そして梵カレーGOLDである。
 





150514-130000 写真はチキンカレーとベジカレーの2種のカレー、それにおまかせトッピングがつく「梵カレーGOLD」である。ライスが見えないくらいトッピングがテンコ盛りである。そのライスは玄米が使われていた。私は玄米のライスで食べるカレーも好きなのだが、この界隈で玄米のライスを出すカレー店は他に、以前紹介した 南國堂が最近始めたくらいなので、その意味でも貴重である。

 カレーもスパイシーで(辛いという意味でなく)、とても美味しい。店主はネパールで数ヶ月修業して帰国し、この3月のこの店をオープンさせたとのことである。従ってカレーもその流れを汲むカレーなのだろうが、同じネパールでもこれまた以前紹介した仙台駅東口のカトマンドゥのスープ状のカレーとは対照的なとろみのあるカレーである。

 他に、自家製のうどんを使った梵カレーうどんはこのカレーに出汁が合わさってまた美味しいし、デザートにある自家製バナナアイスもよかった。

 日替わりのお惣菜もいろいろあるのだが、夜はそのお惣菜一種とお酒一杯で1,000円の「晩酌セット」がある。ビールはネパールの「エベレスト」と「ネパールアイス」があった。

 そうそう、店名は、ヒマラヤ山脈に向かう山道から来ている、のではなく、店主が山道さんという苗字なのであった。

150519-134133 一方、長町南にある広南病院の並びには4月に「Curry spot 祭(sai)」(仙台市太白区長町南4-12-16、TEL022-395-4117、11:00〜14:30LO、17:00〜21:00LO、木曜定休)がオープンした。こちらはインド風とも違うオリジナルのスパイシーなカレーが美味しい。煮込んだ鶏ガラスープに、30種の野菜を加え、15種類のスパイスを配合し、2日間寝かせて作るのだそうである。鶏肉のカレーと豚肉のカレー、それに限定のカレーがある。





150520-133521_m 上が鶏肉のカレー、下が豚肉のカレーであるが、それぞれの肉に合うようにスパイスの調合を変えているそうである。辛さは辛さなしの0から大辛の3まであるが、辛いもの好きにとってはもう少し上があってもいいと思える辛さである。

 チャイやラッシーもしっかり自家製なのもいい。チャイのスパイス配合もオリジナルで、ラッシーも美味しかった。
 

150519-135043 こちらも各種肉巻や手羽元などつまみになりそうな料理があり、かつ海外のビールが6種類ほどあったので、夜来ても楽しそうである。







150521-135655 他に、新店ではないが、緑ヶ丘で「カレーのお店 Greenひるず」(仙台市太白区緑ヶ丘2-23-7、TEL022-797-9562、9:30〜15:00)という店を見つけた。欧風カレーの店とのことだが、辛口チキンカレーはけっこう本格的な辛さでスパイシーな味であった。上で紹介した「祭」のカレーの最上位の3の辛さとほぼ同等くらいはあるのではないだろうか。ほぐし肉にとろみのある辛口ソースがよく馴染んで美味しい。店内では朝取り新鮮野菜が売られているが、サラダやスープに入ってる野菜も美味しかった。

150521-140508 メニューには他に甘口ビーフカレーもあるが、それでも市販の中辛くらいの辛さがあるそうなので、全体的に少し辛めと言えるかもしれない。チキンとビーフが両方食べられるダブルカレーもある。

 この店、震災後閉店したままだったスーパーの空き店舗を利用して、一昨年からやっているとのことである。そのためふんだんにあるスペースをカルチャースペースや貸しギャラリーとしても活用している。


 以上、3店のカレー店を紹介したが、いずれも他のどことも違うカレーを出していて、かつそれが美味しいというのが嬉しいところである。カレー好きとして、選択肢が多くなるのは歓迎したい。


追記(2017.2.28):上で紹介した「カレーの山道」だが、閉店してしまった。現在はまた蕎麦店になっている。店主は時々海外を放浪するので、またどこかに行っているのかもしれない。帰ってきたらまたどこかで店を開いてほしいものである。


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2012年08月01日

東北で地ビールの飲める店その63〜宮城県岩沼市

 岩沼市は仙台市の南隣にある名取市のさらに南隣にある、人口約44,000人の市である。福島県の浜通りに向かう国道6号線とJR常磐線、中通りに向かう国道4号線とJR東北本線が分岐する地であり、古くから交通の要衝であった。市内にある竹駒神社は産業開発、五穀豊穣、商売繁盛、海上安全、安産の神様として知られ、正月には大勢の初詣客が訪れる。その数は毎年塩竈市にある鹽竈神社と東北で1,2を争うくらいの多さである。

120731-204721 さて、今まで、仙台市近郊の市ではビールのおいしい(=私好みのビールがある)お店を見つけられないでいた。その唯一の例外は以前紹介した塩竈市の「TAVERNA JIRO(タベルナ・ジロ)」であるが、仙台市の南の名取市や岩沼市ではこれまでそうしたお店を見つけられないでいた。ところが今回、岩沼市で、しかもJR岩沼駅のすぐ近くで私が探していた店を見つけることができた。それが今回紹介する「bella Italia(ベッラ・イタリア)」(岩沼市館下1-5-26、TEL:0223-36-8922、16:00〜22:00LO、日曜定休)である。

 イタリアで料理の腕を磨いたオーナーシェフが開いた店で、自家製の生パスタ、石窯でつくるピザ、仙台朝市で仕入れた魚介類や契約農家直送の有機野菜を使ったイタリアの家庭料理が楽しめる。定番メニューとは別に、黒板に「その日の前菜各種」があったり、月替わりメニューがあったりと、行く度に違った料理を味わえるのもよい。

 「イタリアで料理の腕を磨いた…」とさらっと書いたが、そこに至るまでには様々な紆余曲折があったそうである。その辺りについては、ご本人のブログプロフィールに詳しく書かれている。以前はJR岩沼駅の西側の住宅街の一角にあったそうだが、昨年3月に現在の場所に移転オープンしたそうである。

 アルコールもワインを始め、果実酒、カクテル、それに日本酒などあり、充実しているが、ビールも「世界のプレミアムビール」として海外のビールが5種類置いてあった。入れ替わりもあるようだが、私が訪れた際には、モレッティ、ヒューガルデン・ホワイト、シメイ・ブルー、ヴェルテンブルガー・デュンケル、それにイタリアのフォルストがあった。数こそ少ないものの、それぞれタイプの異なるビールなので、このラインナップであれば大抵のビール好きの好みには合うのではないかと思う。

  そうそう、この「bella Italia(ベッラ・イタリア)」、いつ行ってもけっこう混んでいる。週末などは満員で入れないこともある。行く前に電話で混み具合を確認してから行くのがよいかもしれない。いずれにせよ、仙台市近郊のイタリアンレストランとしては、私の中では塩竈市の「TAVERNA JIRO(タベルナ・ジロ)」と双璧である。


追記(2017.10.10):岩沼駅から国道4号線バイパスに出る道の4号線バイパス寄りにある「KITCHEN 170616-203318つぁいと」(岩沼市桜5-4-38-1、TEL0223-23-7577、17:30〜22:00LO、日祝17:30〜21:00LO、月曜・第1日曜定休)はその名の通り(つぁいと=Zeitはドイツ語で「時間」の意味である)、ドイツ料理がメインの店だが、ドイツ料理だけでなく地元の季節の食材を使った和洋食も美味しい洋風居酒屋である。

 この「KITCHEN つぁいと」、樽生ビールはレーベンブロイと熟撰のみだが、瓶でドイツビールが常時6種類くらい置いてある。「トゥーハー・ヴァイツェン」、「ユーリゲ・アルト」、「フリュー・ケルシュ」、「シュナイダー・オリジナル」、「シュレンケルラ・メルツェン」など、いずれも他の店ではあまり見かけないビールであり、ここの料理ともよくマッチして美味しい。


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2012年07月25日

仙台散歩その50〜仙台の街中の本格カレー屋さん

 だいぶ以前、仙台の街中のカレー店を紹介した。そのうち、お気に入りだった「かり〜亭」が閉店し、また別のところで紹介した「パチャカリ」も閉店して寂しい思いをしたが、私のお気に入りの「RED HOT」や「ambrosia」は健在である。「Kitchen プラス1」も「Curry & Bar yaman」も「旅カフェ サマルカンド」もある。
 
 そうしたところ、最近街中を徘徊していると、ほうぼうでカレー屋さんが新しくオープンしているのを見掛ける。カレー好きにとっては喜ばしい限りである。今回はその中から、私的にオススメのお店を3軒紹介したい。


120723-133937カレーの店 南國堂(仙台市太白区八本松1-1-50、TEL022-246-7510、11:00〜15:00、18:00〜22:00、水曜定休)
 
 6月にオープンしたばかりの新しいカレー店。小麦粉、化学調味料を使わず、油分を極力抑えたという「インド式ヘルシーカレー」が食べられる。

 ケララ風チキンカレー、ポークカレー、パニールカレー、3種類のキーマカレー、それに野菜カレー数種などがメインメニューで、それ以外にスパイスを用いたインドの惣菜も日替わりで数種類ある。ランチタイムにはそれらの惣菜と自家製ラッシーもつく。ライスの量は250gで、これくらいあると大飯食らいの私にもちょうどよい(笑)。

 ご主人は、健康維持に役に立てるカレーを作っていきたいということで、日々研究を重ねているそうで、今後も新メニューなどが出てくるかもしれないとのことである。

120614-132327仙台カレー食堂(仙台市青葉区一番町2-11-12、TEL022-265-8901、11:30〜14:30、17:00〜21:00、日祝定休)
 
 3月にオープンしたカレー店。都内のインド料理店で修行を重ねたというご主人が作るオリジナルのインドカレーが食べられる。

 ランチでは黒こしょうのチキンカレー(辛口)、しょうがのポークカレー(中辛)、本日の野菜カレー(中辛)、ずんだマサラ(枝豆とほうれん草のキーマカレー、甘口)の中から2種選べる「カレー2種合いがけ」が700円で、ライス大盛りも無料である。

 夜はランチタイムのカレーに加えて、限定の牛たんカレーが登場する。ずんだや牛たんといった仙台の食材を使ったカレーなど、オリジナルなメニューが印象的である。


120518-155300喫茶ホルン(仙台市青葉区立町26-17-202、TEL022-711-5520、12:00〜21:00、日曜12:00〜19:00、月曜定休)
 昨年3月にオープンした喫茶店。喫茶店ということで、フレンチプレスで抽出するスペシャルティ珈琲などがウリであるが、もう一つのウリが南インドカレーである。

 チキン・ココナッツ・マサラ、ポーク・ビンダルー、エッグ・マサラ、チキン・レバー・カレー、キャベツのムング・ダール・クートゥ、大根のサンバル、ナスとパプリカのサンバル、カリフラワーのサンバル、小豆のトマトクリームカレーなどの中から日替わりで2種がメニューに並ぶ。その日何が食べられるかは、店のサイトで確認できる。

 ライスの量は通常180gだが、希望によって少なめの150gや、多めの210gにもできる。2種盛りも可能である。


追記(2017.2.28):上で紹介した「仙台カレー食堂」だが、昨年12月で営業を終了した。残念である。またいつか再出発するとのことなので、今後に期待したい。



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2011年08月24日

仙台散歩その49〜おいしいカレーライスが食べられる洋菓子店

110729-130919 久々にカレーネタである。カレーと言えば、以前紹介し前回もちらっと触れた泉区の「あちゃーる」のオーナーの森さんは、「カレーの力を信じてる」という名の、「全国のカレー屋さんとそのお客さんによる被災地のカレー屋さんと被災者を支援する」プロジェクトを立ち上げて、精力的に活動している。その活動の一端は、同プロジェクトのブログに詳しい。まさに、「カレー屋さん」ならではの支援を被災地各地で行っていて頭が下がる思いである。

 実は私も、かつて紹介した(ここここ)三陸沿岸や気仙沼のカレー屋がどのような状況なのか気になっていたが、雑事に追われてまったく確認できないでいた。森さんに聞いていろいろと状況が分かった。気仙沼の「イェティ」は津波の被害を受けたものの7月に再開、大船渡の「EAST ASIA」も津波の被害を受けたものの元気に営業中、釜石の「あゆとく」は営業しているもののカレーは休止中、などなど。ついでに、ネット上で調べてみたところ、宮古の「カリー亭」はオーナーの小幡さんのブログによると営業再開、ただ私が行ってみたいと思っていた「焼き鳥 とりもと」は津波の被害を受けて再開に向けて準備中のようである。

 さて、仙台市地下鉄河原町駅からちょっと歩いたところにある「Salon de tea Amandier(サロン・ドゥ・テ・アマンディエ)」は、フランス菓子の店である。ショーケースに並ぶケーキや、カゴにところ狭しと並んでいるクッキーなどの洋菓子は、見た目にもとてもおいしそうで、実際とてもおいしい。

 テイクアウト以外に、店内でコーヒーや紅茶と一緒に食べることもできるのだが、このアマンディエ、12:00〜14:00のランチタイムには食事もできる。カルボナーラ、きのこ、トマトと茄子、バジリコ、トマトソース、ペペロンチーノなど、パスタが充実しているのだが、この店での私のお目当ては、「自家製カレーライス」である。

 ここのカレー、みじん切りにして炒めた玉ねぎがベースのカレーに、大きめのポークが乗り、その上に刻んだゆでたまごがトッピングされている。全体的にはスープ状で、その意味では同じ「フランス」ということもあって、以前紹介したRED HOT」のスープカレーを連想させる。辛さはさほどでもないにも関わらず、とてもスパイシーでおいしいというところは、これまた以前紹介したキッチン味楽」のインドカレーを思い出させる。

 いずれにしても、ここのカレー、カレー好きなら一度食べてみてほしい味である。もちろん、本業である、ご主人自慢のケーキも、である。

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2011年01月12日

東北で地ビールが飲める店その60〜宮城県塩竈市

101229-205645  塩竈市は、仙台市の東方にある人口約5万7千人の港町である。宮城県内には大きく4つの漁港があるがその一つである塩竈港を抱え、漁業が盛んである(他の3つは石巻、女川、気仙沼)。この4つの漁港、それぞれ「得意分野」があり、かつお、かじき、さめは前回紹介した気仙沼、たら、さば、いかは石巻、さんま、さけ・ますは女川の漁獲高が大きい。これに対して塩竈はまぐろの漁獲高が大きい。そのせいか、塩竈市内には寿司店が多い。一説によると、単位面積当たりの寿司店の数は日本一だそうである。

 ところで、この「塩竈」という字であるが、奥州一宮として崇敬される塩竈神社に由来している。この「竈」という字は非常に書きにくいので(塩竈市のサイトでは「竈」の書き順が解説されている)、「塩釜」という表記も認められている。市内にある「しおがま」の名のついたJRの駅4つは「塩釜」の表記である(「塩釜駅」と「本塩釜駅」、「東塩釜駅」、「西塩釜駅」)。ただ、元々「竈」と「釜」では字義が異なるので(「竈」は「かまど」、「釜」はいわゆる「かま」である)、正式には「塩竈」と表記する。

 さらに言えば、市名の由来となった塩竈神社は正式には「鹽竈神社」であるので、それに従えば「竈」だけでなく「塩」の方も「鹽」と書かなければいけなくなり、2つの漢字だけで画数の合計が45画というとんでもないことになるが、「竈」と違って「鹽」=「塩」なので、塩竈で問題ないという解釈のようである。いっそのこと塩も旧字体にして、「日本一画数の多い名前の市」として売り出す手もあるようにも思うが、そうなると住んでいる人には不便窮まりないかもしれない(手書きで住所を書く時とか)。

 それはさておき、この塩竈市内で地ビールなどの飲める店を探してみた。塩竈市内の先述したJRの役のうちの2つ、東北本線の塩釜駅と仙石線の本塩釜駅であるが、港に近い本塩釜駅周辺の方が中心街に近い。それもあってか塩釜駅の方の周辺では残念ながらおいしいビールが飲めそうな店は見つけられなかったが、本塩釜駅周辺の方では、駅近くの路地裏(?)にあった「TAVERNA GIRO(タベルナ・ジロ)」(塩竈市海岸通8-10、TEL022-385-6609、月18:00〜23:00、火〜土12:00〜14:00、18:00〜23:00、日12:00〜17:00、18:00〜23:00、無休)というイタリアンレストランで、表の黒板に「エルディンガー」と「ヒューガルデン」の文字を見つけたので入ってみた。

 ここは去年の1月にオープンしたという新しいお店で、本格的なイタリア料理が食べられる。もちろんワインの種類も豊富だが、ビールについても、イタリアビールの定番とも言うべきモレッティや日本代表(?)でキリンのハートランド、イギリスのギネススタウトに混じって、黒板にあったドイツのエルディンガー、ベルギーのヒューガルデンと揃っているのが素晴らしい。

 料理についても、地元の食材などを使った魚介、肉、野菜の料理の種類が実に豊富で、中でも魚料理については塩釜仲卸市場からその日仕入れた魚介類を使って作る料理などもあって行く度に楽しめそうである。もちろん、ビールに合う料理もたくさんある。

 そのビールについては、客の要望に答えていったところこのラインナップになったのだそうである。確かに、ピルスナー系、白ビール系、黒ビール系がバランスよく揃っていて、大抵のビール好きの好みに対応できそうな顔ぶれである。中でもエルディンガーは飲める店が限られているが、それを置くようになったきっかけは、オーナーシェフの古屋さんがオクトーバーフェストで飲んで惚れ込んだことだったそうである。

 この「TAVERNA JIRO」、地元の新鮮な魚介類などを使ったおいしいイタリアンを楽しみながらビールが飲めるという、塩竈ならではの店であると思った。これからも時々行ってみたい店である。


131008-215648追記(2013.10.8):飲食店が集中する尾島町にある「Sports&Smile TOO」(塩竈市尾島町8-8JK尾島ビル2F、TEL022-781-5612、19:00〜24:00、火曜定休)では、瓶で世界各国のビールが10数種類飲める。欧米やアジアのビールだけでなく、銀河高原ビールも置いてくれているのがありがたい。

 震災後にオープンしたそうだが、マスターの松野さんによると、震災で親しかった人が亡くなるのを見て、 自分もいつ死ぬかわからないのだからやりたいことをやろう!と考えて、前々からやりたかった店を始めたという経緯だったそうである。それで、その時の思いを忘れないようにと、店の名前も「3・11」の数字(Three,One,One)の頭文字を取って「TOO」と名づけたとのことであった。


150418-220426追記(2015.4.18):上記の「TAVERNA GIRO(タベルナ・ジロ)」の古屋さんに教えていただいたのだが、これまた上記の「Sports&Smile TOO」の向かいにある「Bar Argon」(塩竈市尾島町7-13、TELなし、20:30〜25:00、土曜20:30〜27:00、日曜定休)では、海外のビールが飲めた。ベルギービールを中心に、ドイツビールやイギリスビールなど、瓶で18種類くらい置いてあった。そのベルギービールも、「キャスティール」2種など、私が飲んだことのない珍しいものがあった。

 表から見ると、そのような表記もなく、そもそも店名すら小さく書かれているだけなので、まったくビールの気配が感じられない店だが、まさに隠れ家的な店である。私が訪れた時には偶然、某地ビール醸造所の醸造士の方も飲んでおられた。


追記(2017.2.28):上で紹介した「Sports&Smile TOO」だが、閉店してしまった。残念である。別の形で再出発するとのことだったので、また今後に期待したい。


追記(2018.2.7):上で紹介した「Bar Argon」だが、昨年いっぱいで閉店した。マスターの武藤さんは今春から、本塩釜駅近くに地ビールを醸造し、そこで飲むこともできる「ブルーパブ」を立ち上げるべく準備を進めているそうである。店名もまだ決まっていないようだが、楽しみな話である。


追記(2018.8.1):「Bar Argon」の武藤さんのブルーパブの名前は、「Argon Brewing」となるそうで、9月中にはオープン予定とのことである。「Sports & Smile TOO」は、松野さんの予告通り、「Curry & Happy TOO」(塩竈市白菊町3-19-3、TEL080-3326-3004、11:00〜18:00、第一・第三水曜定休)となり、オリジナルカレーが食べられる店として移転オープンとなった。


WP_20190110_21_38_37_Rich_LI追記(2019.2.1):「Argon Brewing(アルゴン・ブリューイング)」(塩竈市海岸通10-8、TEL090-3758-1211、16:00〜24:00、月曜定休)が1月4日オープンした。JR本塩釜駅の近く、「TAVERNA GIRO(タベルナ・ジロ)」の並びである。店内で醸造したビールが常時5種類飲める、キャッシュオンデリバリー方式の店である。ビールに合うフードもいくつかあって、気軽に楽しめる雰囲気の店である。

その「TAVERNA GIRO(タベルナ・ジロ)」では、最近「いわて蔵ビール」や「福島路ビール」なども飲めるようになっている。

2月1日からは、地元でおでんやかまぼこなどで有名な阿部善商店が「松島ビール」に委託して造った「塩竈ビール」の販売が開始した。ベースは「松島ビール」のボックだが、塩竈の魚介類に合うようにチューニングされているそうである。

また、3月下旬から4月上旬には、「夢花まき麦酒醸造所」が塩竈市北浜の「第一漁協会館」2階に60席のビアホールを開設するとのことで、工場直送のビールが飲めるそうである。塩竈のビール、今年は特に大きな盛り上がりを見せている。

「Sports&Smile TOO」の松野さんは、2月1日、隣の多賀城市のJR多賀城駅近くに「DINING BAR TOO」(多賀城市中央1-5-2、TEL080-3326-3004、11:00〜14:00※平日のみ、17:00〜24:00)をオープンさせた。「Curry & Happy TOO」のカレーも食べられ、かつビールも7種類置いてある素晴らしいお店である。「塩竈ビール」も飲める。



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2010年12月20日

東北で地ビールが飲める店その59〜宮城県気仙沼市

 気仙沼市は宮城県の北東端、南三陸沿岸にある人口約7万4千人の港町である。カツオ、サメ、メカジキはいずれも日本一の水揚げを誇り、特に最近ではフカヒレが特産品として有名である。

 この気仙沼市で地ビールの飲める店を探してみた。気仙沼市の市街地は主にJR南気仙沼駅を基点とする地域に集中しており、飲食店は同駅西側の田中前界隈、東側の仲町界隈や魚市場周辺、北側の南町(&魚町、八日町)界隈に点在している。

101218-112150  このうち、田中前界隈を歩いていて見つけたのが、ネパール・インド料理レストラン Yeti(イエティ)(気仙沼市田谷20-11、TEL0226-25-7096、11:00〜15:00、17:00〜22:00、月曜定休)である。ネパール料理が食べられるというだけでも「おぉ!」という感じであるのに、さらにこの店の入り口のドアには、何と、かの銀河高原ビールのシールが貼ってあるではないか。これはもう入ってみるしかない!ということで入ってみた。

 店に入ってみると確かに銀河高原ビールの、しかもスターボトル(ヴァイツェン)が置いてある。メニューを見ると普通のインド料理店でよく見るようなメニューの他に、ネパール料理もいろいろある。ミックスチョウミン(ネパール風焼きそば)やタカリトッパ(タカリ族のネパール風カ レーうどんまたはそうめん)、チキンモモ(チベット風蒸し餃子)、アールプデコ(じゃがいものカレー炒め)、アッチャール(ネパール風辛めの大根漬物)などである。これこれ、どこもかしこもインド一色というのではなく、こういうのが食べたいのである。

 中でも特筆すべきは、ダルバート(チャイかコーヒーがついたセットで提供される)のおいしさである。ダルバートというのはネパールの定食だそうが、チキンカレーとライスにネパールのおかずとスープがついたものであった。これがまた絶品である。カレーはもちろんおいしいが、おかずのアールプデコと豆のスープ、これがまた実にうまい!このような料理は以前紹介した仙台のカトマンドゥにはないので、このイエティが初体験だったのだが、とてもおいしい。これは銀河高原ビールも進みそうである(笑)。なお、辛さは控えめにしてあるそうだが、好みによって辛くしてくれる。

 帰ってからネットを検索してみると、やはりこのダルバートを絶賛する声は他にもあった(例えばこことかこことか)。私もあのダルバートを食べるためだけに仙台から足を運んでもいいかも、と思った。そうそう、このダルバート、本来ディナーだけのメニューだが、事前に連絡しておけば昼でもつくってくれるそうである。

 ちょうど2年前の12月にオープンしたという、ネパールのご夫婦お二人で切り盛りしているお店であるが、気仙沼でおいしい料理とおいしいビールを味わう いう点では私のイチオシの店である。そうそう、コーヒーについても豆は一関の佐惣珈琲店、水は須川秘水を使うなどこだわっているので、コーヒー好きにもよいかもしれない。

101218-123941 「飲める店」ではないが、田中前では他に写真のような「自ビール」のキットを販売している小野寺屋という酒店を見つけた。いずれ自分で自分好みのビールづくりにチャレンジしてみるのもよいかも、と思った。









101218-145321  続いて、南気仙沼駅の東側で探してみると、気仙沼市魚市場に隣接する「海鮮市場 海の市」の中にある、一見軽食店のような店構えの「ウ・メネス」でいわて蔵ビールが飲めるのを見つけた。ヴァイツェン、ペールエールなど4種類の瓶が置いてあり、その場で飲むことも買って帰ることもできるようになっていた。

 軽食店のような、と書いたが、ここでは、さんまの香油や地元のしょう油を使うなどした、かなりこだわったラーメンが食べられる。そう言えば店の張り紙を見て思い出したが、最近では気仙沼特産のさめの肉を使った「ふかバーガー」を売り出したことでも話題になった。さめの肉は低カロリー、高たんぱく、低脂肪、DHAが豊富だそうで、丁寧に仕込んだもうかざめの肉をフィッシュバーガーのようにフライにし、タルタルソースをかけて、竹炭入りの「鮫肌色」のバンズに挟んで食べるというものである。

 ただ一つ難点は、この「海鮮市場 海の市」、午後5時で閉店ということである。市場は朝が早いのでやむを得ないのだろうが、「ウ・メネス」でいわて蔵ビールを堪能するには早い時間帯から飲むことが必須となりそうである(笑)。

 なお、気仙沼で一番の繁華街である南町界隈では、残念ながらおいしいビールが飲めそうな店は見つからなかった。

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 他に、船で海を渡らなければならないが、大島の休暇村気仙沼大島では、レストランに田沢湖ビールが醸造している「ぶなの森ビール」が置いてあった。海の幸いっぱいの夕食と一緒に飲めるのが嬉しい。







160924-175039追記(2016.10.26):上で紹介した「Yeti」では銀河高原ビールが品切れ中だった。また「ウ・メネス」は震災後閉店してしまっていた。JR気仙沼駅近くにできたカフェバー、「SEA CANDLE COFFEE」にはパウラナーのヘーフェ・ヴァイスが瓶で置いてあった。恐らく気仙沼市内では唯一であると思われる。

 他に、「唐や」(気仙沼市上田中1-8-4、TEL0226-24-1525)には埼玉のCOEDOビールが瓶で置いてあった。


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2010年10月28日

仙台散歩その45〜山形の辛味噌ラーメン、仙台に初上陸(?)

5348edaa.jpg  以前、私が好きなラーメンとして紹介した山形の「龍上海」の「赤湯からみそラーメン」、セブンイレブンでカップ麺になっていたり(その前にサンクスでカップ麺になったこともあった)、一時期生麺タイプがお弁当コーナーに並んだりしているが、食べるとやっぱり本物が食べたくなるのは私だけだろうか。

 とは言え、そうそう奥羽山脈を越えて山形まで食べに行けるわけではない。「鬼がらし」のようにこっちにもあったらなあと思うこともままあった。もちろん、仙台市内にも「味よし」や「姫ラーメン」など、辛味噌ラーメンを出すところがいくつかあって、それなりに悪くないし、今年、JR長町駅近くにオープンした「中華そば専門 田中そば店」には、そのものズバリ「山形辛みそラーメン」というメニューがあって、龍上海の雰囲気に近い辛味噌ラーメンを出してくれるが、私にとってはやはり龍上海がベストなのである。

 そんな中、先日JR仙台駅東口付近を歩いていたところ、「やまがた辛味噌ラーメンりゅうぞう」(仙台市宮城野区名掛丁119-3、TEL022-781-7760、平日11:00〜15:00、17:00〜23:00、土日11:00〜23:00(ただしスープがなくなり次第終了)、無休)という店を見つけた。なんと、今月オープンしたばかりだそうである。

 表の壁には以下のような説明がある。

「手塩にかけたこの一杯
心にしみる辛味噌の味…
昔、山形県・赤湯の辛味噌ラーメン人気店で修行を積んだ職人と、味・材料をとことん追求しないと気が済まない店主が、寝る間も惜しんで研究を重ね遂にたどり着いた味。厳選した風味豊かな味噌と、数十種類の香辛料をブレンドした深い味わいのある辛味噌。香り・太さとのどごしにこだわった自慢の自家製麺を特製スープで仕上げた至極の逸品。仙台市民に味わって頂きたく初見参。
自慢の味をぜひ一度ご賞味あれ!」


 「山形県・赤湯の辛味噌ラーメン人気店」ってのはもちろん龍上海のことだろう。赤湯には龍上海の他にも辛味噌ラーメンを出す店はあるが、人気店と言えばやはり龍上海を措いて他にはない。…ということで、早速入ってみた。

 食券販売機を見ると、やまがた辛味噌ラーメン以外にもいろいろなラーメンがあったが、もちろん私はわき目も振らずに「やまがた辛味噌ラーメン」にした。辛味噌の追加が50円というのも龍上海を彷彿とさせる。

 運ばれてきたラーメンを見ると、油がかった白濁の味噌スープやもちもち感漂う麺などは龍上海の「赤湯辛味噌ラーメン」に似ている。違う点と言えば、キャベツの代わりに茎わかめが入っていること、青のりが入っていないこと、くらいだろうか。

 スープの味は確かに龍上海のそれと似ている。強いて言えば、龍上海のスープは口に含むと実に複雑な味わいが広がるが、それがこちらは龍上海に比べるとまとまった味わいとなっている、といった感じである。麺は龍上海の方が縮れが多いように思うが、スープの迫力に負けない味わいや歯ごたえはこちらの麺でも実現されている。辛味噌も龍上海同様、以前紹介した赤湯の「石焼唐辛子」(正確な表記は「石焼唐がらし」である)も使っているそうだが、かなり似た味わいになっているように感じた。全体として、これならそうそう山を越えて龍上海に食べに行かなくても大丈夫かも、と思わせる味であった。

 そのようなわけでこの「りゅうぞう」、仙台市内で辛味噌ラーメンを出す店の中での「龍上海度」は恐らく、先の「田中そば店」を抜いてナンバーワンだろうと思う。龍上海のラーメンが好きな人にオススメしたいラーメンである。そうそう、営業時間は一応23時までだが、私が行った時も22時過ぎには終了となっていたので、終了時刻間際の来店は要確認である。

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2010年09月09日

仙台散歩その42〜インド料理店よりもカレーがおいしいフランス料理店

cd35eceb.jpg  最近、私に劣らずカレー好きの職場の上司が嘆くのである。「仙台にはウマいインドカレーの店がない」と。

 なるほど、その気持ちはなんとなく分かる気がする。確かに、仙台市内にはインド料理店がいくつもある。それらはほとんど、インドの人がシェフとして腕を奮い、本場インドの味を提供してくれている。しかし、どの店もそのような方向性ということで、違いが見えにくい。結果、どの店も同じようなメニュー、同じような味になってしまってその店ならではの個性が見つけにくいのである。

 かく言う私も、そのようなインド料理店に入ってメニューと写真を見ると、だいたい味の予想がついてしまう。その予想をいい意味で飛び越えてくれる店というのが、確かに仙台市内には少ないように思うのである。

 この狭い日本であっても地域によって様々な郷土料理がある。日本の何十倍も広いインドであればなおのこと、様々なカレーがあって然るべきである。実際北インドと南インドではまったく違うカレーが食されていて、最近東京などでは南インドの料理が食べられる店が人気だそうだが、地方に行けば行くほど、そのような一般にはあまり馴染みのないカレーで勝負するというのは勇気のいることである。それで日本人の誰もがイメージするような「典型的な」インドカレーをどの店も出すのであろう。

 その意味では、むしろ日本人の出す「インドカレー」の方が、それこそオーナーが苦心の末編み出したようなオリジナルのカレーが食べられて、文字通り刺激的である。

 件の上司、東京に長期滞在していたことがあり、その時期にはそれこそ都内のいろいろな店でカレーを味わっていたそうである。そのような上司が高く評価しているのが、お茶の水の「エチオピア」である。私も何度か食べたことがあるが、確かに「エチオピア」のカレーはおいしい。普通のインド料理店のカレーとは違った方向性のスパイシーカレーである。まさに日本人のオーナーが作ったオリジナルのインドカレーの王道を行くようなカレーである。

 さて、そのような上司に仙台の街中でどこかオススメできる店があるか考えてみた。もちろん、以前紹介したシンドール」には行ってそれなりに評価くれてはいるが、やはり想定内の味であるようである。これまた以前紹介したかり〜亭」は、その意味では私的には太鼓判の押せる店であったのだが、残念ながらなくなってしまった。あとはこれまた以前紹介した国際センター近くの「パチャカリ」くらいか。でも、「エチオピア」の濃厚なスパイスのカレーに慣れている上司には今ひとつ物足りなく感じられるかもしれない。私が「天国バー」と呼んだ「RED HOT(レッド・ホット)」もおいしいとは言っていたが「絶賛」というほどではなかった。

 ちょっと前に岩手県宮古市の「カリー亭(正確には口偏に加と口偏に厘に亭である)」のレトルトカレーを紹介した。その時に、そう言えば仙台にもあそこのカレーとよく似た方向性のカレーを出す店があったということを思い出した。前フリがだいぶ長くなってしまったが、それが今回紹介する「ambrosia(アンブロジア)」である。以前、西公園の近くにあった時は時々足を運んでいたが、現在のタワービルの裏手に移転してからはご無沙汰してしまっていた。

 ここは元々フランス料理の店であるが、ランチタイムには本格的なインド風カレーが食べられる。いや、その力の入れようは、「フランス料理店」を銘打ちながらも、そこいらのインド料理店を完全に凌駕していると言っても過言ではない。まずメニューの多さである。およそ20種類もある。「カリー亭」同様(?)チキンカレーが定番だが、他に野菜、ポーク、キーマ、海老、シーフード、ビーフとあって、またそのそれぞれに野菜を加えたカレーもある(チキン野菜、ポーク野菜など。当然、「野菜野菜」はない;笑)。それだけでなく、タンドーリチキン・マサラ、タンドーリチキン・バタークリーム、ビーフ・ダヒ・コルマ、スペシャル・シーフードカレーがあり、これに季節のカレーが3種類ほど加わるなど、まさに「インド人もびっくり」の多彩さである。

 味ももちろん素晴らしい。スパイシーでありながら、コクと旨みが卓越しているのはさすがフランス料理店である。また、その味から、インド料理店のカレーとは違って、かなり煮込んで作っているのも分かる。あ、そうそう、私はインド料理店のカレーも「煮込み料理」と思っていたのだが、シンドールのシェフに聞いたら違うそうである。10分くらいで手早く作れてしまうものであるらしい。それから、中辛を1として1〜5までで辛さも調節してくれるのも嬉しいポイントである。

 フランス料理店であって本格的なカレーを出す店として私が真っ先に思い当たるのは、先に挙げた「RED HOT」だが、「ambrosia」のカレーもそれに勝るとも劣らずかなりいい。フランス料理と本格カレーの関係、非常に興味深いところである。

 そうそう、この「ambrosia」のカレー、以前はランチタイムだけのメニューだったのだが、現在では「ディナーカレーコース」など、単品ではなくコースであれば夜でも食べられるようになった。
ということで、そこいらのインドカレーでは満足しない上司に、私イチオシの店としてこの店を紹介してみようと思う。

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2010年08月08日

仙台散歩その42〜泉区(とその近辺)のオススメカレー店

今から10年以上も前のことになるだろうか。かつて、泉区の泉ヶ丘に「ちゃんだん」というカレー屋さんがあった。若いご夫婦が切り盛りしていたそれほど大きくない店だったが、インドカレー、タイカレー、スリランカカレーの3種類のカレーを出し、しかもそのどれもがおいしいという稀有な店だった。中でもインドカレーは私の大のお気に入りで、このカレーを食べたいがために、週1回は必ず足を運んでいたほどであった。今でもこの「ちゃんだん」のインドカレーを上回るカレーには出会っていないように思う。

 しかし、この「ちゃんだん」、残念ながら閉店してしまい、私の泉区通いも終わった。それ以来、カレーを食べに泉区に行くということは久しくなかったが、探してみるとその後泉区内にもカレーのおいしい店がいくつかできていた。


443531.jpgセイロンティー&カリー プンチランカ

 かつて「ちゃんだん」があった泉ヶ丘にできたスリランカカレーの店。元々はスリランカ直輸入の紅茶を販売する専門店だったが、食文化を含めてスリランカの文化を伝える拠点にということで現在の店になったそうである。「ひげのおんちゃん」が一人で切り盛りしている。

 「ちゃんだん」がなくなり、以前紹介した亘理のフレスコキクチのスリランカカレーもなくなって、スリランカカレーが味わえる店としてはこれまた以前紹介した老舗のスリランカセンターしかなくなっていただけに、新店の開店はカレー好きには嬉しい。

 ここでは、「スリランカと日本の食材の融合」を掲げ、スパイスとパリップ(インドの挽き割り豆)以外の食材は国内産で、米と野菜は宮城県産のものを使っている。私が訪れた時は、チキンが東北、じゃがいもが北海道、パリップがインド、なすが高知、ゴーヤーが鹿児島、いんげんが宮城とあった。

 メニューは、好きなカレー2種類にサラダがつく「カリーセット」と、カレー3種類にサラダ、デザートがつく「スペシャルカリーセット」がある。十数種類のスパイスとココナッツミルクを使ったというスープ状のカレーは、確かにインド系のカレーとも違う味わいでおいしい。セイロンティーも各種楽しめる。


825111.jpgカレーと珈琲の店 あちゃーる

 泉パークタウン高森の住宅地の中にあるインド・ネパールカレーとコーヒーの店である。「ネパール人が作ったインドカレーのレシピを日本人が作る」というコンセプトのカレーが食べられる。

 メニューは、カレー単品の「エクターリー」、メインカレーとサブカレーが選べて薬味とチャパティー、ターメリックライスがつく「ドゥイターリー」がある。カレーはチキン、マトン、キーマ、エッグに日替わりの5種ある。

 面白いのは辛味の調節で、よくあるチリペッパーなどではなく、50,000スコヴァル(スコヴァルとは辛さの単位らしい)の辛さを誇る「カラミゲンA」、それでも物足りない私のような人間には、タバスコの500倍辛いという謎の赤い滴が出される。

 私にとって嬉しいのはこの店、ビールがけっこう充実していることである。ネパールとインドに縁があるので、ネパールのアイスビール、エベレストビール、インドのマハラジャ・プレミアム、キングフィッシャー、ゴールデンイーグルがあるのにはあまり驚かないが、これらに加えて、ベルギーのアヘル、ウェストマール・トリプル、デュベルが置いてある。しかもいずれも小瓶ではなく大瓶である(なぜかは知らないが小瓶より大瓶の方がおいしいと思う)。泉区内でこうしたビールが飲める店は、以前地下鉄泉中央駅近くにあったビアバーが閉店して以来見つけられていなかったので、その意味でも貴重な店である。


404121.jpgキッチン味楽(キッチンみらく)(黒川郡富谷町東向陽台2-11-3、TEL0120-37-8120、022-372-8120、11:00〜14:30、17:00〜20:00、月曜定休)

 泉区と言うか、住所は既に隣の富谷町になってしまっているが、ここは正真正銘の穴場店である。ネット上にも情報はないようである。私も教えてもらって初めて知った。

 以前紹介した「おおわ田」には私の職場の上司がよく足を運んでいるが、そこに時々「グルメの達人」のような人が現れるのだそうである。その人は県内のおいしい店の情報に極めて詳しいらしく、しかも決して有名店でない店まで熟知しているのだそうである。その人に上司が「カレーが一番おいしい店はどこですか」と聞いて出てきた答えがこの「キッチン味楽」だったそうである。

 実際行ってみると、この店、東向陽台の住宅地の中にある一見何の変哲もない食堂で、メニューも洋食と中華、うどん、そば、丼ものがメインである。しかし、よく見ると確かに「インドカレー」があった。「C定食」がそれで、「スパイスたっぷりインドカレー」とライス、「生野菜」(サラダとは呼ばないらしい)がセットで750円である。そのインドカレーについては、「インド人から直伝」、「小麦粉を使用していない」、「味は日本人向きにしている」ことが店内の壁に書かれている。

 食べてみると、確かに「日本人向けにしている」というだけあって辛さこそさほどでもないが、その割にとてもスパイシーである。どの味が突出しているわけでもなく、とてもバランスの取れた味わいである。他のメニューから見ると明らかに異彩を放っているこのインドカレー、さすが「グルメの達人」が一押しするだけあって、カレー好きの人にオススメできる味である。


追記(2010.11.8):上で紹介した「プンチランカ」であるが、何とスリランカカレーの提供をやめてしまったそうである(店自体はまだある)。ちゃんだんと言い、フレスコキクチと言い、スリランカカレー、なかなか定着しないようである。そう考えると一貫してスリランカカレーのみを提供している名取のスリランカセンターはやはりすごいと思う。


140107-133743追記(2014.1.7):久しぶりに「キッチンみらく」に行ったら、嬉しい事にカレーのメニューが増えていた。従来のインドカレーは「本格インドカレーライス」として健在で、それ以外に、焼いた小麦粉を使用したルータイプでかつスパイシーな「みらく特製カレーライス」(通常の「カレーライス」とは別物)と、「インドキーマカレーライス」が加わった。

 さらに、菜食主義の人でも食べられるように、これら3種のカレーのベジタリアン版、「ベジタリアンカレーライス」、「ベジタリアンインドカレーライス」、「ベジタリアンキーマカレーライス」もある。ベジタリアン版はスープも通常のものとは別に野菜からだけ取っており、菜食主義の人でも安心して食べられる。キーマカレーライスのひき肉は「大豆ミート」を使用している。

 ちょっと見ない間にすごい充実ぶりである。そのわけをご主人に聞いてみたところ、「最近、ブログでも紹介されて、それを見た人が来てくれるようになったので、手を抜かないで一生懸命作りたいと思った」とおっしゃっていた。それというのはひょっとして、このブログもちょっとは貢献できたということだろうか。だとすれば嬉しい限りである。

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2010年07月23日

仙台散歩その41〜仙台でおいしい手打ちそばが食べられる店

imageCAR5LN7S  以前、山形市内のおいしい店を紹介した時に、丸五そばのもりそばを食べて「そばってこんなにおいしい食べ物だったのか」と思ったということを書いたが、私が知らなかっただけなのか当時は仙台市内で「これはおいしい!」と思ったそばを食べたことがなかった。

 その後、健康志向の高まりに乗ってそば、とりわけ手打ちそばがブームになるにつれ、仙台市内でもそれぞれに特徴のある手打ちそばを食べさせる店が増えてきた。その中でも特に私のオススメの店が今回紹介する「手打ちそばと地酒処 おおわ田」(仙台市太白区長町6-2-12、TEL022-248-1848、11:30〜14:30、17:00〜20:30、月曜定休)である。
 「おおわ田」は、仙台南警察署の隣にある。確か、今年でできて5年くらいである。ここのご主人はもともと商社マンだったが、定年前に脱サラして手打ちそばの修業をしてこの店を出した。ご主人自ら選んだ国産のそば粉を使って、一番粉と二番粉のみで打った喉越しのよい爽やかな細打ちそばと、引きぐるみの粉で打った歯ごたえがあってそばの香りも強い太打ちそばの2種類のそばを作っている。山形のそばが好きな私の好みはもちろん太打ちの方だが、細打ちの方ももちろんおいしい。

 ここの特徴は、店名にもある通り、夜には東北の地酒を季節の料理と一緒に楽しめることである。自らも酒好きのご主人のつくる季節の料理は地酒に実によく合う。そうして地酒と料理を味わい、締めには手打ちそばを食べる、というのが、この店の夜の醍醐味である。最近はそば居酒屋を標榜する店も増えているが、地酒の種類、地酒の肴となる料理、そして出されるそばのクオリティの3つを考えた時にこの店を超える店というのは、仙台市内にはそうそうないのではないかと思う。

 ただ、この「おおわ田」、酒を出す店の割に閉まるのが早い。何と言っても8時半がラストオーダーである。しかし、それもやむを得ないことである。ご主人は毎朝早く起きてその日出すそばを打たなければいけないのだから。

 ビール好きの立場から言えば、そばや地酒に対するこだわりの何分の一かのこだわりをビールにも向けてくれたら、とも思うが、それを差し引いても、そば好きの人にも安心してオススメできる店が仙台市内にもあることは、特に山形から知人を招いた時にもありがたいことである。

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2010年05月11日

仙台散歩その39〜シビれる中華料理店

辛いもの好きの私にとっては、中華料理の中で一番好きなのはやはり四川料理である。陳式麻婆豆腐や坦々麺はとりわけ大好物である。ところで、一口に辛さと言っても、地域によって辛さの特徴はいろいろである。インドや東南アジアは唐辛子系のヒリヒリした辛さが特徴的だが、日本ではもちろんそうした唐辛子系の辛さもあるが、山葵や芥子のツーンとする辛さが特徴的であると思う。これに対して四川料理で特徴的なのが日本の山椒をはるかに上回る花椒のシビれる辛さではないだろうか。

 中国では、花椒のシビれる辛さを麻(マー)、唐辛子のヒリヒリする辛さを辣(ラー)と言うそうであるが、本場の陳式麻婆豆腐や坦々麺はこの両方の辛さが味わえる。この本格的な麻辣(マーラー)の辛さが味わえる店が仙台にもいくつかあって私のお気に入りの店である。

224409.jpg  一つは長町にある「万豚記(ワンツーチー) 長町店」である。ここは本格的な四川料理が味わえるが、中でもここの紅大陸坦々麺(くれないたいりくたんたんめん)という辛い坦々麺が私のお気に入りで、ヒリヒリの辛さとシビれる辛さが同時に味わえる。

 ちなみに、麻婆豆腐もそうした味が味わえるが、この坦々麺ほど辛くはない。また、功夫坦々麺(クンフーたんたんめん)の辛さも紅大陸坦々麺に匹敵する。ただ、私は紅大陸坦々麺の味の方が好き、ということである。





222417.jpg  もう一店は、仙台厚生病院の向かいにある台湾料理店の「香菜(シャンツァイ)」(仙台市青葉区柏木2-1-11、TEL022-219-6131、11:30〜14:30、17:30〜22:00(日祝21:20まで)、月曜(祝日の場合は翌日)定休)である。台湾料理も四川料理の流れを汲んでおり、名古屋発祥と言われる台湾ラーメンも辛いラーメンである。

 この店には「炎の激辣麺」というコピーの牛肉河粉(ニューローホーフン)とワンタン河粉(ホーフン)がある。河粉とは、きしめんのような平たい形のビーフンで、その麺に四川、韓国、日本の唐辛子をブレンドし、八角、桂皮、陳皮、花椒など10酒類以上の漢方生薬をブレンドして作ったという辣油を用いた麻辣なスープがよく合う。

 ちなみに、辛さだけで言えば、仙台駅前のパルコにある「龍之紅河(ドラゴンレッドリバー) 仙台パルコ店」の「世界一辛い麻辣坦々麺」、通称「レッドドラゴンクレイジー」が一番だと思う。辛いもの好きの人はぜひ一度注文してみてほしいと思うが、何と言っても、通称通り(?)、見た目が既にクレイジーである(笑)。

 注文しようとすると店員さんに「かなり辛いですが大丈夫ですか?」と聞き返されるが、大丈夫かどうかは食べてみないと誰にも分からないと思う(笑)。実際は、「激辛マニア」のような人でなくても、普通に辛いものが好きな人なら食べ切れる辛さだが、本当に「大丈夫」かどうかは「トッピング」を食べるかどうか次第だと思う。


追記(2012.7.24):上記で紹介した「万豚記」であるが、残念ながら6月で閉店してしまった。「『紅虎禅』でお待ちしております」などと書いてあるが、紅虎禅には紅大陸担々麺がないので、今ひとつ行く気が起きないのであった。万豚記は仙台では他に泉パークタウンタピオ店があるので、そちらで食べられることは食べられるが、ちと街中からは遠いのが難点である。

 晩翠通りの南端辺りにある台湾料理 海鮮館(仙台市青葉区片平1-1-5第二ダイワビル1F、TEL022-342-1988、11:30〜14:00、17:30〜1:00、無休)は、本格的な台湾料理が食べられる仙台では貴重な店であるが、ここに「特製台湾ラーメン」がある。「特製」というだけあって、同店の普通の台湾ラーメンとは次元の違う辛さが楽しめる。辛いもの好きにはうってつけのメニューである。何より値段が手頃(550円)なのが嬉しい。


追記(2013.4.12):「万豚記」の跡地に「白狼軒」ができた。 「万豚記」と同じ系列(ドラゴンレッドリバーとも)の店のようである。私の好きだった「紅大陸坦々麺」と似た担々麺も「炎の担々麺」という名前でメニューにある。しかも、さらに辛くできる旨も書いてあり、辛いもの好きには嬉しい。麺は万豚記の細麺とは違って中太のものになっている。

 そうそう、すぐ上の追記で紹介した「台湾料理 海鮮館」は木町通店もある(仙台市青葉区木町通2-6-20、TEL022-718-3878)。ただ、こちらの「特製台湾ラーメン」は片平のお店のものほど辛くはなかった。


追記(2017.2.28):上で紹介した「白狼軒」も閉店し、次に「タイガー餃子食堂」ができたが、それも閉店してしまった。「海鮮館」も別の中華料理店に替わってしまった。現在、「シビカラ」な麺を食べるのに一番のおススメは五橋でかつて「夜来香(イェライシャン)」があったところにオープンした「和醸良酒 隆の恵(りゅうのめぐみ)」である。ここの担々麺、酸辣湯麺、汁なし担々麺は間違いなく美味しい。



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2010年04月25日

東北の食べ処その23〜岩手県盛岡市

183857.jpgきさらぎ(盛岡市駅前通15-23、TEL019-624-0273、11:30〜22:00、不定休)

 今は合併して盛岡市になったが、旧玉山村藪川(やぶかわ)地区は、知る人ぞ知る本州で最も気温が下がる場所である。冬の最低気温が氷点下20度前後にまでなる日もある。この藪川地区はそうした冷涼な気候のお蔭で、岩手県内のみならず東北でも屈指の良質のそばの産地としても名高い。この藪川のそば粉に惚れ込み、現地の生産者と一緒になっていいそばを作ってきたご主人が打つ手打ちそばの店がここ「きさらぎ」である。

 職人気質のご主人が丹念に打った手打ちそばは、そば店の多い盛岡の中でも一、二を争うおいしさだと私は思う。口に入れた時にふわっとそばの香りが漂ってくるのが何とも言えず心地よい。もりそば一枚では足りず、ついついお替わりをしてしまうのが私の常である。最近は息子さんが跡を継いだようである。そうそう、盛岡のそばの薬味はもみじおろしであることが多い。ここは薬味で出されるもみじおろしとねぎもおいしく、そばの味を見事に引き立てている。


香醤

 「盛岡三大麺」(参照サイト)のうち、知名度という点では「わんこそば」や「盛岡冷麺」に及ばないが、味では勝るとも劣らずの麺がじゃじゃ麺である。じゃじゃ麺とは何ぞやという方は以前書いたこちらをご参照いただきたい。

 その元祖は市内の「白龍(パイロン)」(盛岡市内丸5-15、TEL019-624-2247、11:30〜21:00、日曜定休)だが、私のオススメはこの「香醤(こうじゃん)」である。

 普通じゃじゃ麺店の薬味はにんにく、酢、ラー油であるが、ここには一升漬がある。これがまたじゃじゃ麺によく合う。じゃじゃ麺店は比較的早く閉店する店が多いが、ここは遅くまでやっているのもありがたい。飲んだ後に食べたくなって行くこともよくある。実際、遅い時刻に行くとそのような客が多くいて座れないこともある。


盛楼閣(盛岡市盛岡駅前通り15-5GENプラザ2階、TEL019-654-8752 
11:00〜2:00、年中無休)

 盛岡の冷麺は「盛岡冷麺」として、そば粉を使うのが通例の朝鮮半島の冷麺に対し、小麦粉と片栗粉を用いた白く透明感のある麺が特徴である。元祖は市内にある「食道園」(盛岡市大通1-8-2、TEL019-651-4590、11:30〜15:30、17:00〜24:00、※日祝は22:00まで、第1第3火曜定休)であるが、私の一押しは盛岡駅向かいのこの「盛楼閣(せいろうかく)」である。

 行く時刻によっては並ぶのも覚悟である。盛岡市内では「ぴょんぴょん舎」と人気を二分しているそうである。手打ち麺の歯ごたえ、牛肉の旨味がたっぷり溶け込んだスープなど、どこをとっても非の打ち所がない、と私が思う冷麺が食べられる。辛さは好みによって変えられる。米沢牛を使った焼肉もおいしい(でもなぜ米沢?;笑)。


中河(盛岡市本町通1-7-37、TEL019-622-5763、 11:00〜16:00、日曜祝日定休)

 上で紹介したように、盛岡はよく「盛岡三大麺」ということで、「わんこそば」「盛岡冷麺」「じゃじゃ麺」が紹介されるが、ラーメンもそれに劣らずおいしい土地である。その中でも老舗の店がここ「中河(なかがわ)」である。

 メニューは中華そばのみ。伸びるとおいしくないので大盛りもつくらないというこだわりの店である。足りない人はもう一杯頼んでいる。透き通ったスープはシンプルであっさり味ながら旨味が後を引く。これに卵入りの縮れ細麺がよく絡む、極上のしょう油ラーメンが食べられる。

 出てくるのも早い。もちろん、この細麺のゆで時間も元々短めなのだろうが、もう一つ秘密がある。店から駐車場が見えるのだが、車から人が降りてくると、その時点で人数分作り始めるのである。メニューが普通盛の中華そばのみという店だからこその芸当である。


およね(盛岡市内丸16-15内丸ビル2階、TEL019-653-2318、
11:00〜22:00、日曜定休)

 山形を代表するそばが黒くて太い田舎そばであるのに対し、盛岡のそばは、細打ちで喉越しのよいものが多い。が、この「およね」のそばは東北屈指の豪雪地帯、旧沢内村(そう、銀河高原ビールのあるところである;笑)スタイルで、山形の田舎そばと共通するような、コシのある中太のそばが特徴である。

 私のような、山形の板そばのようなそばが好きな人にとっては間違いなく気に入る味である。目立たない場所にある、文字通り隠れた名店である。


石鳥谷そばこの辺り

 そば処岩手の底力を示しているように思うのがこの「石鳥谷そば(いしどりやそば)」である。夜だけ現れる屋台のそば店で、今は野村證券盛岡支店の裏通り辺りに現れる。

 屋台と言ってあなどってはいけない。ここのそばは十割そばで手打ちである。屋台で手打ちそばを出すこの石鳥谷そばは、以前紹介したバスで手打ちラーメンを出す奥州市の仙台屋に比肩する存在である、と個人的には思う。

 もちろん、湯通しして出されるので、ブツブツ切れる。でも、おいしいのである。こちらも香醤同様、飲んだ後〆に食べる客で賑わっている。あ、ちなみに、「石鳥谷」は屋号で、花巻市と合併した旧石鳥谷町とは関係ないそうである。


薮川そば食堂(盛岡市玉山区薮川字外山596、 TEL019-681-5117、9:00〜19:30、元旦休み)

 きさらぎのところで紹介したように、旧玉山村の藪川地区は本州で一番寒い場所である。その気候が極上のそばをつくる。8月下旬のそばの開花時期には、ここ藪川地区では山の向こうまで続くそばの白い花の「絨毯」を見ることができる。

 きさらぎのご主人も使っているこの薮川のそばを地元の人達が手打ちそばにして食べさせてくれるお店がここ「藪川そば食堂」である。ここもやっぱりおいしい。岩手と言うと、今健康面から注目されている雑穀の生産量が日本一の「雑穀王国」であるが、ここでもひえの入ったおいしい雑穀ご飯が食べられる。


追記(2012.9.26):上で紹介した石鳥谷そばであるが、何と今年の3月末で閉店してしまったとのことである。残念である。


追記(2017.2.28):上で紹介したきさらぎであるが、2015年に閉店してしまった。あの風味豊かなそばが食べられなくなったのは、返す返すも残念である。



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2010年03月03日

東北の食べ処その22〜秋田県秋田市

97749076.jpg昔どおりのきりたんぽ本舗写真参照)
 以前紹介したが、きりたんぽは秋田の県北地域の郷土料理であり、当然おいしい店も県北にあり、と思っていたが、ここは秋田市内にあって県北地域の店に引けを取らない、あるいは上回るような店である。

 とにかく食材がすごい。きりたんぽ鍋に欠かせない鶏肉は、比内地鶏ではなく、あえて味で上回ると判断した放飼いの「秋田Super軍鶏」の極上肉、「大潟村産無農薬大豆の醤油」と「自然海塩海の精」「非精白の古式原糖」で調味した「金色(こんじき)スープ」、仙北地方の契約農家直送の極上のあきたこまちを使ったまさに昔どおりの大きさの極太手づくり炭火焼たんぽ、農家直送の香りが高くやわらかい古来ネギ、白神山地の水で育った無農薬の根っこまで食べられるセリ、などなど、おそらく秋田で手に入る最高の素材を用いて作られている。これでまずいわけがない。

 お店を切り盛りしている二関陽子さんは、秋田県内に本拠を置く「企画専門フェイドイン」の中心人物として、秋田県内のグルメ情報などの書籍を相次いで刊行させた実績をお持ちの方である。普通のタウン情報誌によるグルメ情報とは違う独自の視点からのグルメ情報は、おいしいもの好きの私も大いに参考にさせていただいた。その二関さんが自らが認めた素材を使った最高のきりたんぽ鍋を提供するのがこの店というわけである。


ハルビン餃子店 雲龍(秋田市中通4-16-8、TEL018-834-2346、11:30〜14:00、17:00〜22:00、第二・第四水曜定休)
 中国東北部の料理を提供する中国料理店。特に、店名にある通り、日本で一般に出回っている餃子とは異なるハルビンの餃子を出すことで知られている。

 そのノウハウは秘伝と言ってもいいものなのだろうが、なんとこの店ではその秘伝を惜しげもなく公開している。餃子の歴史なども織り交ぜたかなり長文の解説である。これが店の外にも掲げてあるし、店内でもコンパクトなリーフレットとなって無料配布されている。もちろん、知ってもその通りに作ることは難しいのかもしれないが、本場の餃子を少しでも広めたいという店主の強い意志を感じ取れる。

 実際、この餃子、他の餃子と違い、ニンニクを使わず、数種類の香辛料、自家製のラード、複数の小
麦粉をブレンドして作る自家製の皮、切り方にまでこだわった野菜、豚バラ肉などを用いて作られ、出来上がったものはまさにここだけの餃子である。

 ラーメン類もおいしい。元々餃子だけでラーメンはなかったそうだが、要望が多かったために、中国式の塩ラーメンを作り始めたそうである。その中では「辛いラーメン」である辣湯(ラータン)ラーメンが私のお気に入りである。「辛い」と言っても四川料理ではないので、飛び抜けて辛いというわけでもないのだが、その割に発汗作用がかなりあるところに、中国料理の奥深さの一端を感じさせる。


華麗亭
 ピーコックができるまで、秋田市内の「カレー文化」をほとんど一手に担っていた創業20年のカレー専門店。いろいろな種類のある欧風カレーが中心で、数年前にはインド風のキーマカレーもできたが、私のここでのオススメは、ここならではのスープ状のジャワ島風カレー、カリサピである。これがとてもおいしい。もちろん、ハウスジャワカレーとはまったく違う味である(と言っても、今のカレールーの中でジャワカレーの「スパイシーブレンド」はいいと思う)。

 実のところ、私はこの店でカリサピ以外のカレーを食べたことがない。このカリサピを辛くしてもらって食べるのが私の定番である。


ピーコック
(秋田市八橋新川向4-17、TEL018-824-6114、11:30〜15:00、17:00〜22:00※日曜・祝日〜21:00、不定休)
 数年前、秋田市内に初めてできたインド料理店。いろいろなメニューがあるが、私のお気に入りはチキンマサラやポークマサラである。この店で「〜マサラ」という名前のカレーは、メニューの中にあるインドのカレーとは別にある、ライスとセットになったこの店のオリジナルカレーで、とろみのある辛口カレーである。これは、玉ねぎの旨みが活きた、ここだけの味である。


郷土料理 味治
 以前地ビールのことで紹介したことがあるが、ここではきりたんぽ鍋、しょっつる、ハタハタ焼き、ハタハタ寿司、とんぶり、じゅんさい、稲庭うどんなど、秋田県の誇る郷土料理がほとんど味わえる。特に、魚介類は男鹿沖など地元で取れたものがメインである。値は張るが、八郎潟産の天然うなぎなどもある(八郎潟でうなぎが捕れるとは知らなかった)。

 ここでは、これらのおいしい郷土料理をこの店オリジナルの地ビール「森の唐花草」と一緒に楽しめる。おいしいもの好き、ビール好き両方にうれしい店である。


東京まんぷくラーメン
 秋田県内に9店舗展開するラーメン店。本店は創業30年である。自家製麺の麺と手間ひまかけたスープが特徴のおいしいラーメンが食べられる。東北では仙台の国分町に次ぐ規模の飲食店街である川反(かわばた)界隈にも3店舗ある。場所柄、飲んだ後に食べたくなるラーメンを提供する店はいろいろあるが、私が飲んだ後に食べる定番の店はここである。

 しょうゆ、みそ、しお、どれもおいしいが、辛いもの好きの私の好みはキムチみそラーメンや激辛ラーメンである。


190316.jpg追記(2010.4.2):秋田市の北部の住宅街にあるスーパー、グランマート泉店内に、「ベンガルカレー亭 マンナン」(写真参照)ができたと聞いたので行ってみた。ここはバングラディッシュ出身のマンナンさんが切り盛りするカレー店で、インドカレーに似たバングラディッシュのカレーが食べられる。

 チキンマサラカレーを激辛で食べたが、おいしかった。カレー全部が550〜650円と手頃なのが嬉しい。「インド」ではないのでビーフカレーもある。シシカバブやタンドリーチキン、ナンといったお馴染みのメニューに加えて、シンガラというインドのサモサのような料理やポロタというパイ風の料理があるのが目を引いた。タンドリーサンドというのも軽食としてよさそうである。スーパーの中という場所柄か、お惣菜を買う感覚(?)でテイクアウトで注文する人もけっこういた。

 何より、バングラディッシュの人がやっていてもネパールの人がやっていても「インド料理店」と名乗る店が多い中で、堂々とバングラディッシュを前面に出し、入り口に大きなパネルまでこしらえてバングラディッシュの地図上の位置や食べ物などを説明しているその姿勢がいいと思う。秋田で初めての「バングラディッシュ料理」の店として頑張ってほしい店である。


追記(2010.9.6):上で紹介した「ハルピン餃子店 雲龍」だが、なんと8月末で閉店してしまっていた。残念である。いただいたリーフレットは大事に保管して、いつか餃子作りにチャレンジしてみたいと思う。


追記(2011.11.9):華麗亭でいつものように「カリサピ」を頼もうとしたら、北インド風でとても辛いという「ムルギーカレー」の写真を発見。おいしそうだったので頼んでみたら予想通りおいしかった。ちなみに、私が華麗亭でカリサピ以外のカレーを頼んだのは初めてのことで、ご主人からも「初めてですね」と言っていただいた(笑)。


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2010年01月04日

東北で地ビールが飲める店その50〜秋田県能代市

662024ed.jpg 秋田県能代市は、秋田県の北部の日本海沿岸にある、人口約6万1千人の市である。江戸時代から植林された700万本の日本最大の松林である風の松原や、全国大会で幾度もの優勝を果たした能代工業高校のバスケットボールなどで有名である。

 この能代市内で地ビールが飲める店を探してみたが、正直これといった店は見つけられなかった。「HARAJUKU ORION-3」(能代市追分町3-17、TEL0185-55-0428)でレーベンブロイとミラースペシャル、「Beer & Wine BIG FOOT」(写真参照、能代市柳町6-16、TEL0185-54-7989)でバス・ペールエールの生とギネス、エビス生、ミラースペシャル、「焼酎Bar 彩香亭」でレーベンブロイの生とギネス、「いやしん房 びや樽」(能代市柳町9-31、TEL0185-52-9299 )でコロナ、クアーズ、エビス、エビス・ザ・ホップが飲めるが、日本の地ビール、レーベンブロイ以外のドイツのビールやベルギーのビールなどが飲める店は見つけられなかった。これまで同様、やはり日本海沿岸の町でビールの充実している店を見つけるのはけっこう難しいようである。

 ところで、能代市には洋食のおいしいオススメの店がある。まず「le tablier(ラ・タブリエ)」(能代市柳町13-13、TEL0185-54-2111)というレストランである。フレンチがメインの店だが、串揚げもオススメである。地元の食材がメインのとてもおいしい料理がリーズナブルに食べられる。ここにはキリンのブラウマイスターの生とハートランドが置いてある。

 「キッチン菅野鮮魚店(すがのせんぎょてん)」も港町らしく新鮮な魚介類がメインのフランス料理が楽しめる。お任せスタイルの店で、その日どんな料理が出てくるかは親方次第である。ここではバドワイザーの生が飲める。瓶ではないバドワイザーの生は比較的珍しい。

 他に、「Bamboo Grill 窟(いわや)」は韓国からインドまで様々なアジア料理が楽しめる能代では貴重な店だが、ここにはギネス、ハイネケン、コロナ、バドワイザーが瓶で置いてある。

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2009年11月13日

東北の食べ処その21〜「カレーで町興しを」福島県二本松市

6a21f1a2.jpg 全国的に「B級グルメ」が花盛りである。個人的にはこの「B級」という言葉には抵抗があるのであるが、それはともかく、秋田県横手市で9月に開催された、今年で4回目を迎えるB級ご当地グルメの祭典「B−1グランプリ」は、今年も大変な盛況ぶりだったそうである。

 東北人としては、今年のゴールドグランプリ(1位)に、以前紹介したこともある横手焼きそばが選ばれたのがうれしい(投票結果)。同じく焼きそばで町興しをしていて、第1回、第2回を連覇した静岡県の富士宮市の後塵を拝していただけに、もちろん「ホーム開催」の有利さもあっただろうが、よくやったという感じである。

 また、横手焼そばに次いで、八戸市のせんべい汁シルバーグランプリ(2位)であった。せんべい汁はこれで3年連続2位と、並居るB級グルメの中でも際立って安定した評価を獲得しているのが素晴らしい。確かにせんべい汁は、「せんべいを鍋に入れて煮る」というスタイルのインパクト、そのスタイルと実際に食べた時の想像を超えるおいしさとに大きなギャップがあり、そこが高く評価されている要因となっているのだろうと思う。

 このB−1グランプリの影響は大きかったらしく、横手市内の焼きそば店はどこも県内外から来た客で賑わっていると言うから、その経済効果たるやなかなか侮れないものがある。かくして各自治体は、「おらが町のB級グルメ」を全国区にしようと奮闘しているわけである。

 さて、前置きが長くなったが、福島県中通り、福島市と郡山市とのほぼ中間に位置する二本松市は人口約6万2千人の旧城下町である。秋の「菊人形」と安達太良山の紅葉が特に有名な市だが、ここにも今売り込みに力を入れている「B級グルメ」がある。それが「安達太良カレー」である。二本松市の推奨で始まったというから、きっかけは完全に自治体主導である。

 面白いのは、この「安達太良カレー」には「定義」がないのである。例えば、横手焼きそばであれば、太麺で目玉焼きが載っていて福神漬が添えられていて…、といった感じで「定義」を語ることができる。ところが、この「安達太良カレー」にはそのような「定義」が見当たらない。強いて言えば、「カレーである」ということであろうか(笑)。だったらその前の「安達太良」は何なんだということだが、まあ、安達太良山を含めて二本松市内にあるお店が出すカレーを総称して「安達太良カレー」と言うのだ、ということになろうか。一応、パンフレットには「二本松産の新鮮な野菜、おいしい米、お肉等の食材をふんだんに使ったそれぞれの『こだわりのカレー』」とある。

 そのようなわけで、安達太良カレーは実に様々である。昔懐かしいカレー、シーフードカレー、有機野菜と古代米のカレー、フルーツカレー、釜めしカレー、カレーピザ、スリランカカレー、カレーそば、カレーうどん、カレーラーメン、カレーパスタ、カツカレー、といった顔ぶれを見れば、「カレーである」こと以外共通項が特になさそうということがお分かりいただけると思う。要は、何でもあり、制約は一切なし、店の創意工夫を尊重した多種多様なカレーが「安達太良カレー」なのである。

 その中で、「亀谷坂 露伴亭」(二本松市亀谷1ー150ー1、TEL0243-22-4312、10:00〜15:00、月曜定休)ではスリランカカレーを出している。二本松にはJICAの訓練所があるが、そこに来ていた外国語講師の奥さんからの直伝という、スパイスをふんだんに使った本格カレーが何とスープとサラダもついて500円で食べられる。

 よく話を聞いてみると、JICAの訓練所にスリランカから来た人がいたわけではなく、スパイスのレシピを教えてもらい、そこに以前紹介した名取のスリランカセンターに行っていたスタッフがいて、そのスリランカセンターのスパイスを合わせて作っているのだそうである。スープ状のスリランカセンターのカレーとは違うここオリジナルのカレーである。

 サラダのドレッシングも自家製で、鮮やかなピンク色が印象的だが、この色は紫玉ねぎによるものだそうである。スリランカカレーと言うだけあって辛口(辛いもの好きにはちょうどよい)だが、辛いのが苦手な人のためにチリパウダーを除いた「甘いカレー」もある。大盛りは100円増しだが、それで増える量からすると実は大盛りの方がお得だそうである。他に安倍川餅ならぬ、黒蜜を使った阿部川餅もある。

 この「亀谷坂 露伴亭」、その名は幸田露伴に由来するが、「露伴」のペンネームが誕生したゆかりの地がこの二本松の亀谷坂だったそうである。その亀谷坂の途中にみんなが集まれる「坂の駅」を作ろうということで、市内のボランティア延べ300人以上が手作りで作ったのがこの「亀谷坂 露伴亭」だそうである。そのような経緯でできた店なので、お店も地元のボランティアの方が交替で切り盛りしている。それでこのようにワンコインでスリランカカレーが食べられるわけである。ありがたいことである。

 現在「安達太良カレー」を提供している市内の飲食店の数は26店ある(参照サイト)。これからも様々なカレーが登場して、ここ二本松が「カレーの町」としてもっと脚光を浴びるようになれば、カレー好きの一人としてはうれしいことである。

 ただ一つ心配なのは、冒頭の「B−1グランプリ」である。「安達太良カレー」として出場することになった場合、どの店のカレーが選ばれるのだろうか。「B−1グランプリ」出場の前に地元で「安達太良カレーグランプリ」を開催することが必要かもしれない。


追記(2014.7.16):現在「安達太良カレー」を提供している飲食店は17店のようである。上記の参照サイトも変更になっていたので、修正した。

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2009年08月12日

東北の食べ処その20〜会津若松市その2 もう一つの「ソウルフード」などなど

白孔雀食堂(会津若松市宮町10-37、TEL0242-27-2754、11:00〜15:30頃、月金曜定休)

 前回、喜多方市だけでなく会津若松市においてもラーメンは「ソウルフード」であると書いたが、会津若松市にはそれ以外にも「ソウルフード」と言える食べ物がある。それがソースカツ丼である。丼ご飯の上にキャベツの千切りを敷き、オリジナルの甘辛いソースを絡めた揚げたてのとんかつを載せたものである。

 以前書いたが、東北では岩手県一関市にもソースカツ丼がある。しかし、店の多さでは会津若松市の圧勝である。「伝統会津ソースカツ丼の会」に加盟している店だけでも23店ある。前回紹介した「いさみ」や「牛乳屋食堂」にもソースカツ丼がある。

 元祖と言われるのは昭和5年創業の若松食堂(会津若松市大町2-7-1、TEL0242-22-2284、10:00〜21:00、無休)だが、私のおススメはこの白孔雀食堂である。こちらも創業60年のソースカツ丼の「老舗」で、驚くのはそのカツの大きさである。丼にふたをされて出てくるのだが、その丼から大きくはみ出しており、そのボリュームは同じソースカツ丼の店でも他に類を見ない。もちろん、ただ大きいだけでなく、衣がサクサクで肉が柔らかいとんかつ、創業時から継ぎ足しで作っているオリジナルのソースなど、文句なしにおいしい。


161602.jpgnatural & healthy curry Cafe savai(会津若松市上町7-2-2F 、TEL0242-22-3434、11:30〜19:00、日曜定休)

 会津若松市内や周辺市町にはインド料理店は今のところないし、スパイシーな本格カレーが食べられる店もあまりない。

 4年前にオープンしたこの「Cafe savai(カフェ サバイ)は、そうした中で大変貴重な店であると言える。10数種類のスパイスを絶妙にブレンドしたおいしいインドカレーが食べられるが、この味は会津地方随一だと思う。


161625.jpg 季節限定カレーを含めインドのカレーやタイのカレーなど20種類のカレーがあるが、店の看板メニューでもあるスパイシーなチキンカレー、「サバイカレー」が私のお気に入りである。辛さは好みで調節してもらえる。







會津桐屋(権現亭・夢見亭)

 会津若松市はそばについてもラーメン同様の状況だったりする。すなわち、この会津地方でそば処として名高いのは、合併して喜多方市となった旧山都町であり、合併によって喜多方市はラーメン処だけでなく、そば処ともなったわけである。もちろん旧山都町の特に宮古地区にはそばの名店が軒を連ねており、文句なくおいしいが、会津若松市内にもいいそば店がいくつもある。

 この「桐屋権現亭」と「桐屋夢見亭」はその代表格とも言える店で、会津地方で契約栽培された玄そばを自家製粉した自慢の手打ちそばを飯豊山霊水だけで味わう夢見そば(水そば)が一番の名物だが、一番粉のみを使った会津権現そば、石臼挽きそばをつなぎを入れずに打った会津頑固そば、韃靼そばの会津薬師そばなど、そば好きのまさに垂涎のメニューがいろいろある。私はやはり十割そばの会津頑固そばがお気に入りである。


追記(2015.2.18):上で紹介した「CAFE Savai」 、なんと建物の老朽化により2月22日を以て閉店することになったそうである。残念である。「いつの日か何処かでまた刺激とカレーを提供したいと思っています」とのことなので、今後の復活を心から期待したい。

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2009年07月08日

仙台散歩その32〜仙台の街中の本格カレー屋さん

仙台市民図書館を核とした美術・映像文化のライブラリーであるせんだいメディアテークの近くで、本格的なカレーが食べられる店を2軒見つけた。

123110.jpg まず一軒目は晩翠通り沿いにある「かりー亭」(仙台市青葉区春日町7-33松月ビル1F、TEL022-263-3775、11:30〜14:30、18:00〜21:00、日・月曜・祭日定休、写真参照)である。

 「体においしいインド式カリーの店」(写真参照)とあり、「全てはうまいカレーの為に」と書かれた「魂の五箇条」が目を引く。その五箇条とは、カレーは全て手作り(化学調味料無添加、二時間かけて炒めたあめ色玉ねぎが味のベース)、主要な食材は全て国産品を使用(豚肉、鶏肉、玉ねぎ、にんにくなど安全で安心な素材にこだわっている)、お米は精米したての県北産ひとめぼれを使用体にやさしいカレー(ルーには小麦粉を使用せず、更に油分ひかえめなので胃もたれしない)、荒挽きのスパイスが特長です(香りのスパイスが荒挽きで入っているので、スパイス=漢方の薬膳パワーを最大限活かして、香り高く健康にも良いカレーに仕上がっている)、とのことである。

123229.jpg 実際に食べてみると、スパイシーであるにも関わらずあっさり味で、仮に毎日食べても飽きがこないような味に仕上がっている。東北の他の地域のカレー屋に例えると、カレー作りのスタンスは弘前市の「カリ・マハラジャ」(以前の紹介記事)に近いものがあり、あっさりした食べ飽きない味は由利本荘市の「インドカレー ロダン」(以前の紹介記事)と共通するものがあるように思った。考えてみれば、これら「カリ・マハラジャ」や「インドカレー ロダン」のような、「日本人が作るインドカレーの店」というのが仙台市内には意外に少ないことに気がついた。その意味でも貴重な店である。





193109.jpg もう一軒は、せんだいメディアテークの東隣のSK定禅寺ビル2Fにある「旅カフェ サマルカンド」(写真参照)である。旅行業界出身のご夫婦が仕事の経験を生かして旅の相談もできるカフェをつくろうということでできたカフェである。

 ここでの私のオススメは、バングラディッシュからの留学生ソヘルさんが、「お母さんが作ってくれたカレー」を再現して作ったというバングラディッシュチキンカレーである。他に、チャイも本格マサラチャイ英国風チャイの2種類があったりするのも嬉しい。考えてみれば、バングラディッシュのカレーが食べられる店というのも仙台市内にはあまりない。こちらも頑張ってほしい店である。



追記(2010.7.22):上で紹介した「かりー亭」だが、どうやら閉店してしまったようである。先日通りかかったら、「くじらもなか」の店になっていた。とてもおいしいカレーが食べられる店だっただけに、残念である。

 そう言えば、街中では昨年藤崎の並びに「アシルワード」(仙台市青葉区一番町3-1-16PARM-CITY13ビル3F、TEL022-399-9216、11:00〜15:30、18:00〜21:30、水曜定休)というインド料理店がオープンした。こちらでは、インドのシェフが作る北インド料理が食べられる。日本米のライスの他にバスマティ(インド米)が選べるのが私的にはうれしい。


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2009年05月19日

東北の食べ処その19〜会津若松市 峇鄲進にも負けないラーメン処」

これもまたいろいろと意見はあるだろうが、東北を代表するラーメン処が喜多方市であることに異論がある人は少ないのではないかと思う。確かに、知名度、人口当たりのラーメン店の数の多さ、そこでふるまわれるラーメンの共通性と多様性(しょうゆ味の中太縮れ麺のラーメンがデファクト・スタンダードだが、それだけでなく新しい味を追求する店も多い)、など、東北の代表と言うにふさわしい条件を備えていると言える。

 喜多方市の隣の会津若松市は、旧会津藩の城下町であり、今も福島県の西部、会津地方の中心地であるが、ことラーメンに関しては、他地域から見ると喜多方市の陰に隠れているような印象である。

 しかし、会津若松市にも、喜多方市に負けないおいしいラーメン屋がいくつもある。何と言っても、東証一部上場を果たしたラーメンチェーン「幸楽苑」発祥の地が会津若松市である。喜多方市と同様、会津若松市においてもラーメンは地域を代表するソウルフードと言えるように思う。もちろん、そのすべての店に足を運んだわけではないが、今まで行った中でのおススメは以下の4店である。


img840いさみ(会津若松市馬場町1-13、TEL0242-22-0064、11:00〜14:30、16:00〜20:30、毎月7、17、27日定休)

 手打ち一筋50有余年の店。毎日中休みの14時半以降に店先で麺打ちをする手打ちラーメン店。その様子はガラス越しに見ることができ、正真正銘の手打ちラーメンであることが目で見て確認できる。その麺を一晩寝かせて翌日ふるまう。不揃いの麺特有の歯ごたえと喉越しがおいしい。これにしょう油スープがよく合う。



img839三角屋(会津若松市本町3-6、TEL0242-27-1758、11:00〜19:00、木曜定休)

 「みちのく最古の手打中華そば」を標榜する店。創業は大正時代初期だそうである。店名は店が県道と私道とに挟まれた三角形の土地に立つことから自然についたらしい。手打ちながらストレートでコシのある麺が特徴で、これに煮干しや鰹節などから取ったあっさりしょうゆ味のスープを合わせる。いつまでも飽きの来ない味である。



114299牛乳屋食堂(会津若松市大戸町上三寄香塩343、TEL0242-92-2512、11:00〜15:00、17:00〜20:00、水曜定休)

 ネコの名誉駅長「バス」がいることで有名な、会津鉄道の芦ノ牧温泉駅近くのラーメン店。店名は元々が牛乳店だったことに由来するそうである。70年の歴史を誇る。ラーメンは「中太会津麺」と「極太手打麺」とが選べるが、ここに来たらやはり手打ちを味わいたい。その名の通りかなりの極太であるが、煮干しベースのあっさりスープにこの太い縮れ麺がよく合う。甘辛の味付けが特徴のかつ丼はこの店のもう一つの名物である。


139241手打ち中華そばふじ乃(会津若松市湯川町2-35、TEL0242-36-0615、11:30〜15:00、17:30〜20:00、水曜定休)

 三角屋の近くにある比較的新しい手打ち中華そば専門店。コシの強い手打ち麺とコクのあるスープの組み合わせがよい。このスープに合う麺をと追求した結果、手打ち麺にたどり着いたのだそうである。半世紀以上の歴史を誇る上の3店に対して、新進気鋭の手打ちラーメン店である。




090512-122501追記(2011.2.14):上で紹介した会津鉄道芦ノ牧温泉駅の名誉駅長バスの写真もアップしておく。私が訪れた時はお疲れだったのか、お昼寝中だった。なにせバス名誉駅長は毎日、乗降客の見送りと出迎え、記念撮影のモデル、構内外の巡回(お散歩兼?)などで忙しい。それだけでなく、ブログも書いている。かなりの激務である。お昼寝は必須である。






090512-122439 ちなみに、バス名誉駅長の経歴書は左のとおりである。


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2009年05月10日

仙台散歩その31〜月1回500円でパキスタンカレーが食べられるレストラン

c63c0787.jpg 仙台散歩と言っても、今回の話題はその南にある岩沼市のことなのだが、グリーンピア岩沼の中にあるホテル、モンタナリゾート岩沼のレストラン「ザ・ガーデン」では、ランチタイム(11:30〜14:00)に「パキスタンカレー」が食べられる(写真参照)。

 モンタナリゾート岩沼は東京第一ホテル直営のホテルだが、パキスタンカレーはこの東京第一ホテル伝統のメニューだそうで、ホテル内の案内に「一度食べたら忘れられない味」「リピーター続出」などの言葉が並ぶところから見ても、自信作であることが窺える。実際食べてみると、辛さこそホテルのカレーらしくさほどでもないが(と言っても辛いものが苦手な人にはちょっとしんどいかもしれない)、スパイシーで、かつフルーティーな味わいに仕上がっている。カレー好きを充分納得させられる味である。

 このパキスタンカレーには小海老、ビーフ、そしてカツカレーの3種があって(「パキスタンのカツカレー」がどんなものか興味があるがこれはまだ食べたことはない)、普段はサラダ付950円であるが、月1回第2土曜日はこれが500円で食べることができ、お得である(ただし500円になるカレーは月替わり)。この月1回の500円の日は今年3月までの予定だったが、好評で来年3月まで延長されることになった。事実、500円の日のランチタイムは、かなりの人の入りである。

 フレスコ・キクチのスリランカカレーが誠に不可解な休止状態にある中、この界隈でスパイシーな本格カレーが月1度とは言え、この値段で味わえるというのは実に貴重である。


追記(2011.2.15):その後もこの毎月第2土曜日の「500円パキスタンカレーの日」は継続して開催されている。開催日などは、同ホテルのサイト内の「イベントカレンダー」のところで確認できる。


追記(2014.5.15):上で紹介した「500円パキスタンカレーの日」は震災後なくなってしまったそうである。パキスタンカレーそのものは健在で、通常料金(サラダ付きで1,000円)で食べられる。

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