東北以外で地ビールが飲める店  

2013年11月27日

東北以外で地ビールが飲める店その8〜群馬県太田市

 東北に県境を接している県は、新潟県、群馬県、栃木県、茨城県、そして海を隔てているが北海道の4県1道である。これらの隣県のうちで、失礼ながら東北の人にとって最も馴染みの薄い県は群馬県だと思われる。なぜかと言えば、群馬県は福島県と接してはいるものの、その距離は20km弱であり、かつ県境にはかの尾瀬国立公園が広がっていて、ここを越えて福島県と群馬県とをつなぐ道路がないのである(登山道ならある)。従って、普通に東北から群馬県に行こうとすると、新潟県か栃木県を経由して行かざるを得ない。このことが、隣県でありながら群馬県を他の隣県に比べて馴染みを薄いものにしている理由ではないだろうか。

 そのようなこともあって、私としても今まで群馬県の地ビールについてはほとんど知識がなかった。唯一知っていたのは、仙台駅東口の梅津酒店(仙台市宮城野区榴岡2-2-25名掛丁パルス梅津ビル1F、TEL022-256-6475)に置いてあり、癒.酒.屋わおんの「地ビールフェア」にも登場する「オゼノユキドケ」くらいであった。ちなみにこのオゼノユキドケ、ドイツスタイルのブラウンヴァイツェンとベルギースタイルのホワイトヴァイツェンがあって、どちらも私のお気に入りである。

 さて、その群馬県の南東部、東毛地域にある太田市は、高崎市、前橋市に次ぐ人口約22万人を擁する市である。と言っても、私の太田市に関する予備知識は、SUBARUブランドの車で有名な富士重工業がある都市というくらいのものだった。そうしたら何と、太田市にはしっかり地ビールがあった。しかも街中にあってアクセスもよい。太田市、いい街である(笑)。

 その地ビールは、「呑龍夢麦酒」という名前で、「どんりゅうゆめビール」と読む。「呑龍」というのは、徳川家康がこの地に建立した大光院という寺院の開山に当たって迎えられた浄土宗の名僧の名だそうである。麦芽100%、上面発酵、無濾過のビールのみを醸造しているとのことで、私の好みにもピッタリである。ラインナップはヴァイツェン、ペールエール、ゴールデンケルシュの3種のみで、堅実に作り上げている印象である。

131116-193237 「呑龍夢麦酒」は醸造所の敷地内にある「DANIEL HOUSE」で味わうことができる。地元の素材でつくる欧風料理が美味しい店だが、週末などはパーティや結婚式の二次会などで貸切で利用できないこともあるので(一度ハマった)、事前に電話で確認した方が確実である。できれば、ホームページにそうした営業情報も掲載してくれるとありがたいところである。他に、イオンモール太田にある系列のイタリア料理店「アロマヴィータ」でも味わうことができる。

 太田市内では他に、ちょっと中心部からは離れるが、「Cafe & Dining Page Tree」でヒューガルデンの樽生が飲めるのを見つけた。それから、太田市には美味しいインド料理店が多いとのことだが、その中の一つ「シャングリラ・モティ」ではインドのゴッドファーザーというビールが飲める。プレミアムラガーとスーパーストロングの2種があるが、後者が特に美味しかった。また、以前宇都宮の地ビールの時に紹介した「ジョイフル本田」があり、そこに「プレストンカフェ」もあるので(醸造所はないが)、プレストンエールも飲める。



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2013年05月05日

東北以外で地ビールが飲める店その7〜栃木県那須町

  栃木県の北端に位置する那須町は、人口約26,000人の町である。東北の最南端、福島県白河市を南下すると最初に行き当たる町でもある。周知の通り、一大リゾート観光地である那須高原を擁しているが、那須町と隣の那須塩原市を訪れる観光客数(観光客入込数)は年間約1,585万人にも及ぶ。

  確かに足を運ぶと、魅力的な施設も多い。1日2日ではとても回り切れない。自ずと滞在型の観光が中心となり、旅館やホテルなどの稼働率も上がる、そのような循環が出来上がっているのだろう。ちなみに、東北の中で那須と似たような滞在型のリゾート観光地と言うと、福島県の磐梯・猪苗代地域が挙げられる。こちらの観光客数は年間約548万人で、これに地域的に近い会津中央(約671万人)と会津西北部(約295万人)を合わせてようやく那須地域の観光客数とほぼ同等になる。

  さて、いろいろな施設がひしめく那須町には、私のお目当てである地ビールが飲める店も2軒ある。しかも、いずれも地元でつくっているビールである。うらやましい限りである。

130420-174838  1軒目は、東北自動車道の那須インターチェンジに程近い「那須高原ビール」である。96年に醸造を開始した、地ビール界では老舗の部類に入る醸造所である。木立に囲まれた閑静な場所に、醸造所兼レストランがある。定番ビールは、ラガー系の「愛」、「夢」、ヴァイツェン、スタウト、スコティッシュ・エール、イングリッシュ・エールで、これに季節限定でいちごエール、ピルスナー、ベルジャンホワイト、もみじエールなどがあり、さらにヴィンテージビールもある。  ちなみに、置いてあった最も古いヴィンテージビールは1996年ものであった。できたばかりの2012年ものが500mlで税別3,500円、ここから1年経つごとに500円ずつ値段が上がっていくようである。1996年ものは11,000円の値がついていた。

  これらのビールの中で、爽やかな喉越しが特徴の「愛」は、宮内庁御用達のビールなのだそうである。ひょっとすると那須御用邸で天皇陛下もお飲みになったことがあるかもしれない。私の好きなビールであるヴァイツェンは、比較的軽めの味わいであった。

  レストランでは、地元那須の素材を使ったおいしい洋食が食べられる。ただ、コースは1週間前までの予約が必要である。また、18:45がラストオーダーなので、早めに足を運ぶ必要がある。

130420-174044  やはり那須インターチェンジから那須街道をちょっと北上すると左手にかなり大きな洋風の建物が見えてくる。これがもう1軒の「那須 森のビール園」である。

  ここは元々銀河高原ビールの那須工場だったところだが、現在はサッポロビールの那須工場となっており、レストランや売店が併設されている。「なんだ、地ビールじゃないじゃないか」と思われるかもしれないが、この那須工場では銀河高原ビールから引き継いだこともあってか、付加価値の高い商品を作っている。プレミアムピルスナー、プレミアムデュンケル、プレミアムヴァイツェンは、ここだけのオリジナルビールで、売店でもそれらの缶を販売している。

 131123-153228 併設のレストランでは、これら3種のビールが飲み放題で2,000円で飲めるが、私のここでのお目当ては、実はこれらのビールではない。ここには「白穂乃香(しろほのか)」というまた別のオリジナルビールがある。これは、まさに銀河高原ビールの伝統を引き継いだような無濾過のヴァイツェンタイプの樽生ビールで、ここ以外では東京・神奈川・千葉・埼玉の限られた店でしか飲めないビールである。当然、東北では飲める店がない。東北から一番近いのが、醸造しているこの「那須 森のビール園」なのである。

  レストランは和洋中のバイキングがメインで、それにジンギスカンや牛焼しゃぶを追加したプランもある。こちらも18:30がラストオーダーなので、やはり早めの来館がオススメである。なお、レストラン以外に試飲コーナーもあり、そこでは3種のプレミアムビールと「白穂乃香」、それにエーデルピルスがそれぞれ200円で試飲できる。

  いろいろな楽しみ方ができる那須だが、ビール好きにとっても楽しみの多い場所と言えそうである。

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2012年09月21日

東北以外で地ビールが飲める店その6〜宇都宮の地ビール

 栃木県は、東北の南隣に位置し、福島県と県境を接している。東北新幹線や東北自動車道で関東方面に向かう際に必ず通る県であるので、東北人にとっては馴染みのある県である。その県庁所在地宇都宮市は、栃木県の中部に位置する人口約51万4千人の都市である。

 宇都宮市と言えば、「日本一の餃子の街」として有名、であったのだが、昨年激しく首位を競っていた静岡県浜松市についに世帯当たりの餃子購入額で後塵を拝してしまった。宇都宮市では早速「宇都宮餃子日本一奪還計画」を策定した。その「計画」とは、「食って、食って、食いまくれ。」だそうである(笑)。

 東北で餃子と言えば、以前紹介した福島市が有名である。別のところにも書いたが、その福島市内で10月13日(土)、14日(日)に「全国餃子サミット&餃子万博inふくしま」が開催されることになった。地元福島市、宇都宮市、浜松市を始め、全国各地の名立たる餃子が集結するそうである。

 さて、宇都宮市内(及び近郊)には地ビール醸造所が3つある。百万都市でありながら地ビール醸造所が一つもない仙台に住んでいる私から見ると何とも羨ましい限りである。しかも、その3つがそれぞれ個性的で、違った味が楽しめるのもいいところである。

 ろまんちっく村は宇都宮市の北部にある農林公園であるが、この中に「ろまんちっく村クラフトブルワリー」がある。地元農業の振興や地産地消を推進する観点から、ビールに使われる二条大麦の産地である宇都宮産の麦芽を使用したビール造りを行っている。

 主力はその宇都宮産麦芽とチェコ産のザーツホップをふんだんに使用したピルスナータイプのビール「麦太郎」と、「麦太郎」から酵母を濾過した「麦次郎」、それに宇都宮餃子会と共同開発した「餃子に良く合う」というメルツェンタイプの「餃子浪漫」などである。この中でも「麦太郎」はピルスナータイプでありながら酵母の風味も感じられるビールで、この夏に限定醸造された銀河高原ビールのピルスナーと似た傾向のよい味わいであった。

120909-123236 ここでつくられた地ビールは、園内の地ビールレストラン「麦の楽園」(写真参照)など、各店で飲むことができる他、「餃子浪漫」などは宇都宮市内の主だった餃子店でも飲める(参照サイト)。







120909-133810 一方、宇都宮の街中には、「栃木マイクロブルワリー」(写真参照)がある。ここはいわゆるブルーパブ(自分の店で出すくらいのビールを醸造する小さな醸造所を持ったビアパブ)で、横須賀貞夫さんが4年前に始めた店である。小回りの良さを活かして、年間70〜80回仕込みをするそうで、様々な実験的なビールも作っているとのことである。







120909-144607 写真にあるように、ビールの「味つけリクエスト」なども行い、一定以上の票を得たものは実際に作っているという。そうした中で人気の高いものが徐々に定番になっていくそうである。私が行った時にはエール2種と栃木県産いちごを100%使用したという「いちご畑」があったが、特にいちご畑(写真参照)はいちごの甘みや酸味とビールとしての苦みなどのバランスが絶妙でとてもいい仕上がりだった。







120909-142352 同様のブルーパブを開きたいという人も各地から訪れて見学していくとのことで、地ビール醸造所よりもさらに小さいブルーパブの草分け的存在として注目されているようである。仙台のオクトーバーフェストの盛り上がりぶりなどを見ていても、今までビールと言えば大手メーカーのビール、家で飲むのは大手メーカーの作った発泡酒や第三のビール、といった状況が変わってきているのを感じる。多様なビールを求める層の広がりを受けて、今後は地ビール醸造所よりもさらに小さなブルーパブがあちこちにできていくことになるかもしれない。





120909-153014 さて、宇都宮市の南には、住所から言うと厳密には宇都宮市ではなく隣接する上三川町となるのであるが、ジョイフル本田というホームセンターの宇都宮店がある。その中に何と、地ビール醸造所がある。プレストンエールを作っている「ブルワリー宇都宮」(写真参照)である。

 日本の地ビール醸造所はドイツスタイルをお手本にしているところが多いが、ここはイギリスの伝統的ビールであるエールをメインで作っている。隣接しているプレストンカフェでは、出来立てのビールを飲みながら食事を楽しむこともできる。ペールエールやブラウンエールの出来栄えはさすがの一言である。

 ブルワリーはジョイフル本田の宇都宮店の他に千葉県の千葉ニュータウン店にもある。プレストンカフェはその他、茨城県の守谷店、ひたちなか店、群馬県の新田店にもあり、そこでもプレストンエールが飲めるようである(参照サイト)。


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2010年05月17日

東北以外で地ビールが飲める店その5〜東京の「アウグスビール」

東京では、それこそ全国のいろいろな地ビールが飲める。今まで紹介してきたような東北の地ビールが飲める店もある。銀河高原ビールのオフィシャルサイトから飲める店を検索してみると(飲める店&買える店(お店検索))、東京都内で銀河高原ビールが飲める店は51件もヒットする。他にも、いわて蔵ビールが13件(参照サイト)、あくらビールも5件(参照サイト)、それぞれ都内で飲める店があるようである。もちろん、他の地ビールが飲める店もあるに違いない。元よりそうした地ビールが飲める都内の店をすべて紹介するのは東京人でない私には不可能である。ルパン三世のセリフを借りれば、「俺のポケットには大きすぎらぁ」である(笑)。

 さて、こうした各地の地ビールが飲める店が東京にはひしめきあっているのとは別に、東京にも「地ビール」がある。東京国税局のサイトによれば、東京都内には8つの地ビール醸造所があるようである(参照サイト)。と言うか、国税局のサイトにこのような地ビールの紹介ページがあるというのも意外と言えば意外という気がする。でもまあ、こうして紹介してこれら地ビール醸造所の地ビールがたくさん売れればそれだけ税収が増えて国税局としても嬉しい、ということなのかもしれない。

 今回紹介したい地ビールは、この東京国税局のサイトにはない東京の地ビール、「アウグスビール」である。アウグスビールが飲める店は、都内だけで108店ほどある。アウグスビールはヨーロッパの特級大麦麦芽100%とチェコのアロマホップを使い、もっとも味に影響すると云っていい水には特にこだわりを持って、福島の磐梯山系の伏流する純粋な地下水を汲み上げて使用しているということである。そう、東京の地ビールであるが、水は東北・福島の水なのである。

182027.jpg なぜ磐梯山系の天然水だったのか、それをアウグスビール直営のアウグスビアクラブで聞いてみたところ、実は元々アウグスビールは自前で醸造所を持っているわけではなく、ミュンヘンのバイエンシュテファンで学んだブラウマイスターが中心となって、さまざまなタイプの特徴あるビールを製造から販売までプロデュースしているということであった。

 私が訪れた時にアウグスビアクラブにあったアウグスビールの樽生は4種類だったが、そのうち代表銘柄である「アウグスビール」と「アウグスビール・マデューロ」は以前紹介した福島路ビールが醸造しており、「TOSHI'S IPA」は御殿場高原ビール、「スノーブロンシュ」は神戸の地ビール醸造所に醸造を委託しているそうである。「アウグスビール」が東京国税局のサイトに載っていない理由もそれである。

185604.jpg なるほど、とそこで納得した。元々私がアウグスビールに出会ったのは、東京駅構内の黒塀横丁の中にある「barBAR東京」である。ここは各地の地ビールや各国のビールがいろいろと置いてある立ち飲みバーで、東京駅の中にあることもあって私のような地方のビール好きにはとても魅力的な店である。

 ここの樽生にアウグスビールがあったのだが、メニューには「アウグスビール(福島)」とあって、「えぇ?そんなビール知らないぞ!」ということで印象に残ったビールだったのである。その後調べてみたら東京のビールのようだったので、「使っている水が福島の水だから福島と書いてたのかな」くらいに思っていたのだが、そうではなく醸造しているのも福島路ビールということで、このbarBAR東京の表記も間違いではなかったということがわかった。

 いずれにせよ、このような手法で「アウグスビール」というブランドで様々な種類のビールが味わえるというのも「あり」だと思う。あまたある地ビール醸造所にはそれぞれ得意分野がある。そうした醸造所の得意な分野でさまざまなビールを醸造してもらうことで、「アウグスビール」ではいつも選りすぐりのビールが味わえるわけである。「アウグスビール」の「アウグス」というのは「本来の、本物の」という意味だそうで(英語表記だと"Augast Beer"なので何か8月に関係があるのかと思ってた;笑)、そうしたビールに対する思い入れが感じられるネーミングである。

 このビールが置いてある都内の108店というのもいわゆる高級店が多く、都内ではプレミアムなビールとして広く認知されているようである。今後どんなビールがプロデュースされて世に出てくるのか、楽しみである。

追記(2010.5.19):東北が関係する東京の地ビールということで思い出したのが、以前紹介した田沢湖ビールわらび座に行った時に教えていただいた「品川縣麦酒(しながわけんびーる)」である。

 現在の品川区大井3丁目にはかつて日本で最初のビール醸造所があったそうである。一方、わらび座は清酒樽から分離・培養された日本最古の酵母「エド酵母」を持っていたそうである。この両者が協力してかつて日本で最初のビール醸造所があった品川の地で、日本最古の酵母を使ったビールを誕生させた。それが「品川縣麦酒」である。

 品川区内ではこのビールが飲める飲食店も多く、着実にこの地の「地ビール」として根付いているようである。


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2010年04月15日

東北をめぐる鉄道の旅その7&東北以外で地ビールが飲める場所その4〜JR水郡線と沿線の地ビール

 JR水郡線は福島県郡山市と茨城県水戸市を結ぶ地方交通線(いわゆるローカル線)である。都市間を結ぶ鉄道の場合、それぞれの都市の頭文字を取った名称がつけられることが多いが、この水郡線も水戸と郡山を結ぶということでその名がつけられている。東北で言えば、仙台と山形を結ぶ仙山線や、仙台と石巻を結ぶ仙石線がその例である。ちなみに、より大きな都市の名前が先に来るのが通例のようだが、この水郡線の場合、実は水戸よりも郡山の方が都市の規模は大きい。郡山の人口は仙台、いわきに次ぐ東北第3位の約33万9千人、対して水戸は約26万6千人である。それでも水戸の「水」が先に来ているのは、水戸が県庁所在地であることが影響しているのかもしれない。

 それはともかく。東北にあるローカル線で東北以外の地域にまで延びている路線はこの水郡線の他は、福島県会津若松市と新潟県魚沼市を結ぶJR只見線くらいである。…と思ったら、何と!以前紹介した、青森と函館を結ぶ津軽海峡線もJRの区分ではローカル線であるのを発見してびっくりした。どう見ても幹線(いわゆる本線)である。

 それもともかく。この水郡線、東北と関東、内陸と沿岸という、2つの意味で異なる地域を結ぶローカル線である。郡山駅を出て水戸駅に着くまでの147kmを約3時間かけて走る。距離から考えるといかにもローカル線らしい時間のかかり方である。車窓にはいかにも東北らしいのどかな田園風景が続く。のんびり旅をするにはぴったりの路線である。

 それからこの水郡線、実は沿線に地ビール醸造所が2つある、「地ビール線」(?)でもある。地ビール醸造所だけでなく、以前紹介したように郡山市内にも地ビールが飲める店もあるし、もちろん県庁所在地だけあって水戸市内にもある。

 2か所あるその地ビール醸造所はいずれも茨城県側にあるが、一つは常陸大子(ひたちだいご)駅が最寄り駅の、「やみぞ森林のビール」を醸造する大子ブルワリー、もう一つは常陸鴻巣(ひたちこうのす)駅が最寄り駅の、「常陸野ネストビール」を醸造する木内酒造(きうちしゅぞう)である。

moriizumisen.jpg  「やみぞ森林のビール」の大子ブルワリーへは常陸大子駅からは茨城県北バスの盛泉(もりいずみ)線を利用することになるが、水郡線との接続があまりよいとは言えない。うまく時間が合わないと、私のように駅から約8.5kmの道のりを走って行くことになる(笑)。

 ネット上には常陸大子駅からの発車時刻の記載はあったが、常陸大子駅に帰ってくる便の発車時刻が見当たらなかったので、現地で入手した時刻表をアップしておきたいと思う(写真参照)。赤枠で囲った「盛泉線」の欄がそれである。醸造所最寄のバス停は「志那志口(しなしぐち)」だが、そこの通過時刻は盛泉の発車時刻に4分を加えた時刻であった。ちなみに、常陸大子駅からはバスで15分ほどである。

131059.jpg  醸造所併設のレストラン(写真参照)はログハウス風の周囲の自然に溶け込んだ建物で、奥久慈シャモやこんにゃく、ゆばなど地元の名産品を使った料理などもおいしい。地ビールはピルスナー、ヴァイツェン、へレス、それに季節のビールがある。私が訪れた時にはデュンケルがあった。

 私の好きなヴァイツェンは、よく飲んでいる銀河高原ビールのヴァイツェンよりも濃厚ではないすっきり味で、大手ビール会社のビールに慣れ親しんだ人にもそれほど抵抗なく飲める味に仕上がっていると思う。店員の方々の応対にも好感が持てた。

222216.jpg  何より一般にはほとんど流通していない、特に東北ではまず手に入らないここのビールは、私にとっては「貴重品」であり、私のようなビール好きにとってははるばる足を運ぶ価値のあるスポットである。もちろん、お土産にも買ってきた(写真参照)。









163720.jpg  一方、木内酒造へは常陸鴻巣駅から徒歩で約5分とアクセスがいいのがありがたい。ここが醸造する「常陸野ネストビール」は、並みいる地ビールの中でも大手の部類に属し、やまやにも時たま並ぶ他、これまで紹介したように(ここここここここ、それにここで紹介したTHE ARCHIGRAM British Pub & Cafeにあることもある)東北の飲食店の中でも置いてある店がいくつかある。

 木内酒造の中では、敷地内の直販店の中に「利き酒」のできるスペースがあって生のビールが味わえる他、隣接する「な嘉屋(なかや)」でも味わえる。「な嘉屋」では、水を使わず酒で打った珍しい手打ちそばが味わえる。「常陸野ネストビール」はビールの種類も豊富で、ベルギースタイルのホワイトエール、ドイツスタイルのヴァイツェン他、さまざまな種類のビールがあり、ここではそれらのうちの何種類かが生で味わえる。

 水郡線の終点、水戸市にも地ビールの飲める店がいくつもある。木内酒造の「な嘉屋」の水戸店もある他、「創作和食Chaya須賀井」、「T`s四季菜楽bar」(水戸市宮町2-3-2、TEL090-8082-1581、18:00〜0:00、日祝日は〜22:00、不定休)には常陸野ネストビールの樽生があった。「Irish Pub Kells(アイリッシュ・パブ・ケルズ)」には珍しい常陸野ネストビールのリアルエールがある。他にも「Ale House S.H.I.(エールハウス スウィッチ)」や「The Drunken Duck(ザ・ドランケン・ダック)水戸店」には常陸野ネストビールのアンバーエール、ホワイトエールの瓶が置いてあった。

 他にも、「THE BRAVE HEART(ザ・ブレイブ・ハート)」、「ドイツ麦酒館MITOホフブロイハウス」(水戸市泉町3-2-7ポケットモールビル2F、TEL029-231-9245、11:30〜14:00(平日)、17:00〜0:00、日曜定休)、「BEER HOUSE BIBERE(ビベーレ)」など、世界各国のビールが飲める店が複数あるところは、さすがに関東圏の県庁所在地だけのことはある。


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2008年10月16日

東北をめぐる鉄道の旅その6〜「青春18きっぷ」を使った関西方面の旅

7de5ebd7.jpg 帰りであるが、えきねっとの「乗換・運賃案内」で検索してみると、京都が起点の場合、平日は京都6:14発に乗って仙台22:59または仙台23:13着となり、土日祝日の場合は京都を5:30に出て仙台22:09着か、京都を6:39に出て仙台22:59着という行程になるようである。大阪が起点だともっと早く出ることになるだろう。

 しかし、せっかくはるばる関西まで前日16時間以上もかけて来て、睡眠時間も含めた滞在時間が8時間あるかないかというのではちょっともったいない。せめて1日くらいは街中を散策したり、おいしいものを食べたりしたいところである。そうなると問題は宿泊費である。元々それほどお金をかけずに旅できるのが青春18きっぷのメリットの一つなのだが、ここで2泊分もの宿泊費を負担するのはちょっとイタい(そう思うのは私だけかもしれないが)。その解決策として「快速ムーンライトながら」を使う手がある。

 「快速ムーンライトながら」については、いろいろなサイトで解説されているので詳細はそちらを参考にしていただきたいが(例えばここここ)、東京と大垣を1日1往復結んでいる夜行列車である。夜行列車と言っても、全席指定ではあるものの特急や急行ではなく快速なので、指定席券料510円は必要ながら乗車券は青春18きっぷが使える。これを使えば、2泊目の宿泊代を負担することなく、昼間の時間を十分に活用することができる。ちなみに指定席はリクライニングシートになっており、高速バスのシート程度には倒すことができるが、車内灯は一晩中ついたままなので、明るいと眠れない人はアイマスクがあるとよいかもしれない。

 具体的な行程としては、京都21:30発の新快速米原行きに乗って22:23米原着。その後、米原22:31発の大垣行き普通列車に乗ると23:02大垣着で、大垣23:19発の快速ムーンライトながら東京行きに乗る。ちなみに、日付が変わる駅は大府で、京都を起点とした場合乗車券代が2,940円となり、青春18きっぷの1日当たりの金額(2,300円)を上回るので、京都から大垣までの分も青春18きっぷを使用した方がおトクである。東京には5:05に到着する。

 ここから一刻も早く仙台に帰りたければ、上野5:47発の宇都宮行きに乗って乗り継いでいけば12:16に仙台に到着するが、それほど急がないのであればその日は夕方まで東京に滞在することもできる。上野16:23発の宇都宮行きがその日仙台まで帰るための最終列車となるが、これに乗れば23:13に仙台着である。

 まとめれば、青春18きっぷ3日分と1泊の宿泊費、510円の指定席券代で、2泊3日の関西方面旅行(&東京散策)が実現するわけである。ちなみに、青春18きっぷが利用できる期間中のムーンライトながらの指定席はけっこう人気なので(特にお盆、年末年始など)、早めの予約が肝心である。

 さて、「東北で地ビールが飲める店番外編」の続きだが、京都市の街中で飲める地ビールのもう一軒は、キンシ正宗が醸造する京都町家麦酒(「堀野記念館」の「京都町屋麦酒醸造所」をクリック)が味わえる「ダイニングバー堺町ほっこり」(写真参照)である。京都町家麦酒にはケルシュアルト黒ビール、それにエールタイプの「同志社ビール寒梅館」があり、この堺町ほっこりでは隣接している醸造所(写真参照)で作られた出来立てのビールを味わうことができる。毎年お盆期間中は「舞妓と楽しむ京町家ビアホール」と称して、地ビールが90分飲み放題(おつまみ付)で舞妓さんが客席を回って歓談してくれるというイベントもある。要事前予約だが、当日空きがあれば飛び込みで参加できることもある。

 先に紹介した「じろく亭」もだが、どちらの店も京都の食材を活かした和食メニューが豊富で、いずれも日本酒醸造元らしく水にこだわった(京都麦酒は「伏水」、京都町家麦酒は「桃乃井の名水」)地ビールと共に堪能することができる。

 なお、ムーンライトながらで東京に着いたら、まず一風呂浴びたいと思うかもしれない。そのような時は、東京駅から中央線快速で二駅の御茶ノ水駅から徒歩5分の神田アクアハウス江戸遊がオススメである。朝8:00までやっており、「せんとうコース」なら3時間まで450円である。リンスインシャンプーとボディソープは備え付けてあるので、自前のタオルがあれば快適に入浴できる。

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2008年10月15日

東北をめぐる鉄道の旅その5〜「青春18きっぷ」を使った関西方面の旅

95843242.jpg 以前、青春18きっぷで仙台を起点にすると、1日で北は函館、さらにその先の森まで行けることを紹介した。対して、南は姫路までは行けることをその時に少し紹介した。北方面に比べて南方面で移動距離が長く取れるのは、乗り継ぎの便利さ、列車本数の多さ、最終列車発車時刻の遅さなどが関係しているが、今回はこの南方面の実際を見てみたいと思う。

 仙台6:04発東北本線上り郡山行きに乗ると郡山に8:23着、そこから郡山9:06発の黒磯行き(ここで駅構内で朝食を取る時間がある)に乗り換えて10:08黒磯着、黒磯10:14発の宇都宮行きで宇都宮11:05着である(または黒磯10:26発宇都宮11:16着の次列車でも間に合う)。ここで宇都宮11:21発上野行き(上野13:09着)に乗り換えたくなるところだが、これよりも次の宇都宮11:39発の湘南新宿ライン逗子行きに乗る方が東京を通り抜けるのが早い。横浜(13:46着)か大船(14:03着)で東海道本線の快速アクティ熱海行きに乗り換えが出来る(横浜13:58発、大船14:13発)。熱海15:07着で、次の熱海15:16発の沼津行きに乗り換える。三島(15:31着)か終点沼津(15:38)で乗り換えができるが、座席の確保のことを考えると三島乗り換えの方がよいかもしれない。三島15:37発(沼津15:46発)浜松行きに乗り換えて掛川(17:35着)か浜松(18:02着)で乗り換える。掛川17:45発(浜松18:13発)の豊橋行きで豊橋18:47着となる。

 ここから先は平日か土日休日かで異なるが、平日は豊橋18:50の特別快速大垣行に乗り、金山(19:35着)か名古屋(19:39着)か終点大垣(20:12着)で次の快速米原行きに乗り換える(金山19:46発、名古屋19:50発、大垣20:28発)。米原には21:08に着く。一方、土日休日は豊橋19:06の新快速米原行きに乗れば、米原に21:11に着く。ここから米原21:37新快速網干行きに乗れば、姫路には日付が変わった0:02に着く。

 しかし、さすがに姫路まで行ってしまうと着いても何もできずにホテルにチェックインして寝るというようなことになってしまいそうなので、その手前の京都(1本前の米原21:15発普通列車に乗って22:22着)か大阪(22:58着)辺りを目的地にしておいた方がよいように思う。

 ちなみに、東北本線よりも早い仙台5:29発の常磐線上りいわき行きに乗るという方法もある。この列車だといわき8:28着で、その後いわき8:43発水戸行きに乗って勝田(10:09着)か水戸(10:14着)で上野行き(勝田10:14発、水戸10:20発)に乗り換えると上野に12:40に着くことができる。これだと上記の行程よりももっと早く関西方面に着けるように見えるのだが、そのためには東京12:53発の快速アクティに乗る必要がある。その乗り換えがギリギリで、平日だと上野12:42発の京浜東北線快速大船行きに飛び乗らないといけない(東京12:48着)。

 常磐線が到着する上野駅の10番線から京浜東北線が発車する4番線まで2分で乗り換えというのはけっこうシンドいと思うので、万人に勧められる方法ではない。ましてや、土日休日はこの京浜東北線のダイヤに変更があり、上野発が12:41になってしまう。これでは乗り換えはほぼ無理である。次の列車は上野12:46発の快速磯子行きだが、これだと今度は東京着が12:52で、東京発の東海道本線の乗り換えまで1分となってしまう。すなわち、仙台始発の常磐線から東京12:53発の快速アクティへの乗り換えは、平日なら頑張れば何とかなるかもしれないが、土日休日は極めて難しいということになる。ただ、何とかこの東京12:53発の快速アクティに乗ることができれば、京都には21:48、大阪には22:18、姫路には23:22に着ける。

 なお、函館の時と同様、「東北で地ビールの飲める店番外編」として京都を見てみると、京都にも地ビールがあり、京都の街中でそれらを堪能できる店がある。そのうちの一軒は、黄桜が醸造する京都麦酒を味わえる「京おばんざい酒房じろく亭」(写真参照)である。京都麦酒は京都初の地ビールだそうで、ケルシュアルト、そして日本酒醸造元らしい清酒酵母を使用した「蔵のかほり」があるが、最近では古代エジプトのビールを再現したというホワイト、ブルー、ルビーの3種類のナイルシリーズが話題を呼んだ。じろく亭では、常時ケルシュ、アルト、蔵のかほりのうちの2種が飲めるようになっている。もし、22時前に京都に着ければ、ちょっと急ぐがこのじろく亭で飲み食いすることは辛うじて可能である。

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2006年01月22日

東北をめぐる鉄道の旅その3〜「青春18きっぷ」による東北縦断の旅

a229af89.JPG 函館市街を一望できる函館山の山頂にはロープウェイで登れるが、冬季の下りロープウェイの最終は21:00ちょうどなので、夜景を見たければ20:05にJR函館駅に着いてすぐ函館山に向かわなければいけない。市電を使えば函館山の山麓駅の近く、十字街まで行ける。20:11函館駅前発があるので函館駅を出てダッシュでそれに乗りたい。

 十字街から水道局の角を左に曲がって坂を上っていくとロープウェイの山麓駅がある。ロープウェイは10分間隔で運行しているが、道に迷わなければ20:30の便には乗れる。山頂までは所要時間3分である。山頂から見える函館市街の夜景は東洋一とも言われる。反対側に目を凝らすと、青森県側の下北、津軽の町の明かりがほのかに見える。

 さて、そのままロープウェイの最終便が出る21:00まで夜景を楽しんでいてもよいのだが、函館にはおいしい地ビールがある。「東北で地ビールが飲める店」番外編として、ここではぜひとも地ビールを楽しみたい。その地ビール「はこだてビール」のレストランは22:00閉店なのだが、ラストオーダーが21:20なのである。ロープウェイからの移動時間を考えると、ここは一つ前の山頂20:50発のロープウェイで降りてきたい。「はこだてビール」は十字街の一つ手前の魚市場前の近くなので、早足で移動すれば21:10には到着できる。

 「はこだてビール」には、 五稜の星 (ヴァイツェン)、明治館 (アルト)、北の一歩 (エール)、 北の夜景(ケルシュ)など、素敵な名前のついたいろいろなビールが味わえる。いずれも函館山の地下水を100%使用したまさに地元のビールである。他に、「社長のよく飲むビール」という、通常の2倍の量のモルトを使用して1ヶ月間熟成させて作るアルコール度数が約10%のビールもある。料理も北海道ならではのメニューが揃っている。

 そうそう、楽天トラベルじゃらんネットを見ると、函館市内には安く泊まれるホテルがたくさんある。青春18きっぷを使ったコストをかけない旅の強い味方である。翌日も早いので函館駅前に宿を取った方が便利であるが、駅前にも安い宿が何軒かある。

 函館と言えば、札幌のみそラーメン、旭川のしょうゆラーメンと並んで、塩ラーメンでも知られる。ただ、駅周辺に遅くまでやっているラーメン屋がないので、地ビールを飲んで宿に帰る途中で塩ラーメンをというパターンが取りづらい。しかし、駅周辺には夜になると、「バスラーメン」が現れる。私が知っているところでは、函館駅のすぐ近くと、函館プラザホテルの近くに出没する。このバスラーメンで塩ラーメンを食することができる。

 翌日は、その日のうちに仙台まで帰るためには函館7:04発の海峡線の列車に乗る必要があるが、その前に早起きをして函館朝市を見たい。冬でも朝6時前からやっており、特に魚介類が豊富である。値段を見ると、市価とそれほど変わらないが、かなりまけてくれるので、やはり安く買える。ただ、青春18きっぷで1日移動という旅では、魚介類を持ち歩くわけには行かないので、どうしてもという場合にはクール便で送ってもらうのがよい。函館朝市内には、その豊富な魚介類を使った食堂がたくさんある。そこで朝食を取るのもよい。

 一方、JR函館駅内の商業施設「ピアポ」の1階部分は6:30にオープンする。モーニングを取れるベーカリーカフェ「@cafe st.」や駅弁「みかど」、書店「bookshopステーション」、それに「コンビニキヨスク函館」がある。北海道の土産物は「コンビニキヨスク函館」でも買える。六花亭のチョコなどの菓子類や大沼ビール、乾物などが置いてある。

 函館7:04発の江差行に乗ると、車窓から見える海が綺麗である。晴れていれば津軽海峡をはさんで彼方には下北半島と津軽半島も望める。乗換駅の木古内には8:05に着く。次に乗るべき特急「スーパー白鳥14号」は9:30発なので時間があり、ここで朝食を取りたいと思うものだが、木古内駅前の店はどこも空いていない。この時刻で空いているのは本町にある和菓子店「末廣庵」くらいであるので、待合室でのんびり本でも読んでいるのがよいかもしれない。

 特急「スーパー白鳥14号」に乗って再び青函トンネルをくぐると蟹田に到着するのが10:24である。ここで特急を降りるが、次に乗る津軽線青森行の発車まで78分あるので、のんびり蟹田駅周辺を散策できる。蟹田駅を出て最初の信号を左に曲がり約20分ほど歩くと、津軽から対岸の下北半島に渡れるフェリーの埠頭と海水浴場、そして旧蟹田町(現在は合併して外ヶ浜町)が作った観光物産館を兼ねた展望台「風のまち交流プラザ・トップマスト」がある。

 108段の階段を伝って無料で展望スペースに上れるのはよいが、階段も展望スペース自体も足元がすべて「道路の排水溝の格子蓋」状でかなりスリルがある。高所恐怖症の人にはオススメしない。地上30mの展望台のてっぺんからは陸奥湾が一望でき(写真参照)、はるか彼方に函館を望むことができる。1階には津軽地方の物産品を扱ったコーナーや軽食喫茶のコーナー、フェリー窓口などがある。

 蟹田11:42発の普通列車に乗ると青森には12:23に着く。ここで次に乗るべき列車は14:00発の秋田行になるのだが、前日も青森でゆっくりしているので、ここは一つ前の13:02発の弘前行に乗りたい。弘前着13:47で、本来乗るべき青森発14:00の列車が弘前に到着するまで69分の時間が確保できるので、私としてはここでぜひ以前紹介したことのあるカリ・マハラジャのカレーを食べたい。カリ・マハラジャまでは弘前駅からは歩いて10分余である(木曜定休)。

 弘前発14:56の大館行に乗ると15:38に大館に到着する。大館駅構内で土産物などを物色して大館発16:00の花輪線盛岡行に乗ると盛岡には19:02に着く。次の東北本線一関行の発車は19:09と7分しか待ち合わせがないのでここでは脇目も振らずに1階のいわて銀河鉄道の改札を出て2階に上がり、JRの改札に入って乗り換えである。一関には20:47着。ここから次の仙台行の発車までは10分あるので、21:00閉店の「NEWDAYS」で買い食いしたりする時間は辛うじて確保できる。そうして20:57発の仙台行に乗れば22:31、仙台到着である。

 なお、帰りは、移動距離は長くなるが別ルートも選べる。弘前から乗った奥羽本線の列車を大館で降りずに、そのまま秋田まで行くのである。秋田には17:27着。そこから奥羽本線17:33発の新庄行に乗ると、新庄に20:25着である。20:49発の山形行まで24分あるので、ここで新庄駅周辺にて夕食を調達するのがよいだろう。20:49発の山形行に乗って羽前千歳で降りて(21:49着)、羽前千歳21:54発の仙山線仙台行に乗れば、先のルートからおよそ30分遅れの23:08に仙台到着である。なお、山形行列車で終点の山形まで行ってしまうと、この最終の仙山線とすれ違いになってしまうので乗り過ごさないように注意が必要である。


追記(2007.1.13):函館市内で地ビールを飲みたいと思ったら、他にやはりはこだてビールがやっている、西波止場にあって函館港を一望できる地ビールレストラン「はこだて海鮮倶楽部」がある。その名の通り、「はこだてビール」のお店よりもさらに海鮮料理が充実している。

 あとは、同じく赤レンガ倉庫の中に「はこだてビヤホール」がある。サッポロビール系のビアホールのようだが、赤レンガ倉庫をイメージした色合いの「函館赤レンガビール」や明治時代のレシピに基づいて醸造した「開拓史ビール」など、オリジナルのビールがある。

anagma5 at 23:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!