郡山市  

2017年03月22日

私的東北論その91〜「楽都」への道(「東北復興」紙への寄稿原稿)

 11月16日に発行された「東北復興」第54号では、「楽都」について書いてみた。東北では仙台と郡山が「楽都」を自称しており、それぞれそれを名乗るに値する、音楽についての充実した取り組みがある。以下がその全文である。


「楽都」への道

音楽イベントの多い街・仙台
 私事であるが、今年から男声アカペラグループに所属している。活動を始めて今年で17年目になる、仙台でも老舗と言えるグループで、男声のみ、しかも無伴奏というグループは多くのバンド、グループが活動する仙台でも稀である。

 11月5日は第15回仙台ゴスペル・フェスティバルが開催され、仙台市中心部の11のステージで104の演奏が繰り広げられた。お目当てのグループの演奏を聴きに来た人はもちろん、歩いていた足を止めて演奏に聞き入る人の姿も各所で見られた。

 考えてみると、ここ仙台は年間を通して音楽関連のイベントが多い土地であるように思う。私の属するグループも1年に5回ほど演奏を行うが、そのうち4回は仙台市内の音楽イベントである。6月の「とっておきの音楽祭」、7月の「太白区民合唱祭」、9月の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、そして今回のこの「仙台ゴスペル・フェスティバル」である。

 これら以外にも仙台市内の音楽イベントは数多い。5月に「仙台コレクション」(昨年までは9月の開催だった)、6月には「ジャズ・プロムナード in 仙台」、7月に「伊達ロックフェスティバル」、「若林区合唱のつどい」、8月の仙台七夕まつり時期に開催される「スターライト・エクスプロージョン」と「七夕ヴィレッジ」、9月に「秋保温泉MUSIC BAR」、10月に「仙台クラシックフェスティバル」、「伊達な街四丁目アカペラストリート」、「MWGA☆ROCKS」、12月に「ビッグバンドJAZZ・クリスマスコンサート」、「学都×楽都コラボレーション」、「クリスマスヴィレッジ」などが開催され、他に3年に1回仙台国際音楽コンクールが開催される。

 それだけではない。「仙台・杜の響きコンサート」には、仙台市内で開催される音楽イベントの予定がまとめられているが、ここを見ると、毎月かなりの数の音楽イベントが仙台市内各地で開催されていることが分かる。

 こうしたあまたある音楽イベントの中でも、9月に開催される「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」は、今や国内最大の市民音楽イベントと言われる。市民の発案で始まったこの音楽イベントは、26回目を迎える今年、国内外の760のバンドが集まり、70万人が集まった。市民が中心となって運営し、市民が無料で気軽に聴けて、街角そのものがステージというスタイルで始まったこのイベントは、全国各地の音楽イベントにも影響を与えた。仙台市内はもとより他の地域でも同様のスタイルを取る音楽イベントが数多く誕生した。宮城県内では「鳴子音楽祭『湯の街ストリートジャズフェスティバル in SPA鳴子』」、東北では秋田の「ザ・パワーオブミュージックフロムアキタ」と「アキタミュージックフェスティバル」などがある。

もう一つの東北の「楽都」・郡山
 このように音楽イベントがあまた催されることもあって、仙台は「楽都」と称することがある。ただ、「楽都」は仙台だけの専売特許ではない。東北ではもう一つ、福島の郡山市も「楽都」を称している。郡山の「楽都」への道は戦後すぐ始まったとのことで、かなりの歴史を持っているようである。敗戦直後の荒廃の中で郡山では、音楽が戦災からの復興を目指す市民の心の拠り所となり、当時難しかったオーケストラを招いての演奏会を実現させた。その後「良い音楽を安く多くの人に」とのスローガンのもとで進められた勤労者音楽協議会の企画で著名団体の公演などが相次いで実現し、注目を集めたそうである。1964年には毎月第3金曜日をコーラスの日とし、街頭でコーラスを歌い、広めるという「十万人コーラス」運動が興り、翌年には「二十万人コーラス市内パレード」なども実施された。

 現在、郡山でも仙台と同様に年間を通じて音楽イベントは多いが、郡山で特筆すべきは学校音楽のレベルの高さである。特に合唱においては、中学校では郡山市立郡山第五中学校女声合唱団、郡山市立郡山第五中学校混声合唱団、郡山市立郡山第二中学校合唱部、郡山市立郡山第七中学校合唱部などが、高校では福島県立安積黎明高等学校合唱団や福島県立郡山高等学校合唱団などが、また小学校では郡山市立大島小学校などが、全日本合唱コンクールや「Nコン」ことNHK全国学校音楽コンクールなどで上位入賞の常連校となっている。これは郡山市内の音楽活動のすそ野の広さや教育の熱心さなどを如実に示しているものと言える。

 ちなみに、福島県内では会津若松市も郡山に負けず劣らず、中学校や高校の合唱部がレベルが高い。中学校では会津若松市立第二中学校合唱部、会津若松市立第四中学校合唱部、会津若松市立一箕中学校合唱部、高校では福島県立会津高等学校合唱団がやはりコンクールの上位常連校である。会津若松市は特に「楽都」を名乗っていないが、充分それに値する存在であると言える。

「楽都」ウィーンに学ぶこと
 世界的に「楽都」と言えばオーストリアの首都ウィーンのことである。ハプスブルク家の音楽好きに端を発する、少なくとも500年以上の伝統、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトといったウィーンを拠点として活動した著名な作曲家の存在、全世界に衛星生中継されるニューイヤーコンサート、現在少なくとも8つはあるオーケストラなど、まさに「楽都」と称するにふさわしい要素があまたある。

 これらに加えて特筆すべきは、音楽を楽しむ環境の充実ぶりである。ウィーンには一度足を運んだことがあるが、「すごい」と思ったのは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーンフォルクスオーパー管弦楽団という、ウィーンを代表するオーケストラによるオペラが、ウィーンではほぼ毎日上演されているということである。それだけではない。もちろんウィーンでもいい席は日本円にして2万円くらいはするが、それだけでなく、学生やお金がない人でも楽しめるように、立見席が用意されており、その値段は日本円で500円くらいなのである。

 500円でオペラ鑑賞などとは日本ではおよそ考えられないことであるが、ウィーンではその気になれば毎日、500円でオペラを楽しむことができる。このように、市民が音楽を身近で気軽に楽しめることが、「楽都」の「楽都」たる所以であるように思った。

 日本で同様の環境は望むべくもないが、少なくとも仙台や郡山で開催されているたくさんの音楽イベントは、市民自らが演奏したり、その演奏を気軽に聴いたりできるということで、そこに住む人自身が音楽を楽しむ環境をつくるのに大いに貢献しているということは言える。「楽都」にとってそこが最も重要な要素であるように思う。

「楽都」同士の連携を
 ちなみに、Googleで「楽都」と入力して検索候補として表示される地名は仙台、郡山の他に、松本、堂山、四国中央があった。これらの都市がどのような趣旨でどのような活動を行っているかについて情報を得る機会は日常ほとんどない。そう言えば、同じ東北であっても、仙台と郡山の間でも「楽都」連携はほとんどなされていないのではないだろうか。恐らく、仙台市民のかなりの割合の人は、自分たちの住んでいる仙台が「楽都」と称していることについてはある程度知っていても、郡山も「楽都」を称していることは知らないだろうし、ましてや郡山が「楽都」としてどのような取り組みをしているかについてもほとんど知らないのではないだろうか。

 しかし、「楽都」としてウィーンになることは難しくても、お互いにその取り組みについて情報交換をし、学び合うことで、「楽都」としての取り組みをより充実させ合うことはできるはずである。そもそもウィーンと違って、日本国内であれば「楽都」は一つの都市だけが名乗れるといったようなものではなく、同時多発的に複数の「楽都」があってまったく問題ないはずである。いや、むしろたくさんの「楽都」があれば、それだけ音楽を楽しめる環境が多くあるということになり、望ましい。「楽都」を自称する都市が集まって、年に1回くらい「楽都サミット」を開催してみてはどうだろうか。

 東北の中だけでもできることはありそうである。まずは先に述べた、仙台と郡山という「楽都」同士が連携する体制をつくることが必要だが、それに加えて、東北の主だった都市間で音楽に関する取り組みについて情報交換する場があるとよいと思う。

 なぜそのように思うかと言えば、最初に述べた「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」と同様のスタイルで始まった東北の音楽イベントの中には、何回か開催されたもののその後開催されなくなってしまったものもいくつかあるからである。これは実にもったいないことである。

 何か新しいことを始めることはもちろん大変だが、新しく始めたことをその後も続けることは実はもっと大変なことである。始めたことをその後どのように続けるかについてのノウハウは、始めたことを現在も続けているところが持っている。運営体制の構築や維持、引継ぎや予算確保、プロモーションといった実務上のことからコミュニケーションの方法やモチベーションの維持といったメンタル面のことまで、長く続けているところには必ず工夫がある。それを共有することで、せっかく始めたことが一過性のものとして終わるのではなく、息の長い取り組みとして続き、そうすればその取り組みは地域に根付く。「楽都」はそうしたことの積み重ねの先にある。

 郡山の「楽都」への取り組みが戦後の復興を支えたことを考えても、音楽の持つ力を東北が前に進むために活かすことは必要であると思う。そのためには東北のあちこちに「楽都」ができるのがよいのではないだろうか。


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2010年04月15日

東北をめぐる鉄道の旅その7&東北以外で地ビールが飲める場所その4〜JR水郡線と沿線の地ビール

 JR水郡線は福島県郡山市と茨城県水戸市を結ぶ地方交通線(いわゆるローカル線)である。都市間を結ぶ鉄道の場合、それぞれの都市の頭文字を取った名称がつけられることが多いが、この水郡線も水戸と郡山を結ぶということでその名がつけられている。東北で言えば、仙台と山形を結ぶ仙山線や、仙台と石巻を結ぶ仙石線がその例である。ちなみに、より大きな都市の名前が先に来るのが通例のようだが、この水郡線の場合、実は水戸よりも郡山の方が都市の規模は大きい。郡山の人口は仙台、いわきに次ぐ東北第3位の約33万9千人、対して水戸は約26万6千人である。それでも水戸の「水」が先に来ているのは、水戸が県庁所在地であることが影響しているのかもしれない。

 それはともかく。東北にあるローカル線で東北以外の地域にまで延びている路線はこの水郡線の他は、福島県会津若松市と新潟県魚沼市を結ぶJR只見線くらいである。…と思ったら、何と!以前紹介した、青森と函館を結ぶ津軽海峡線もJRの区分ではローカル線であるのを発見してびっくりした。どう見ても幹線(いわゆる本線)である。

 それもともかく。この水郡線、東北と関東、内陸と沿岸という、2つの意味で異なる地域を結ぶローカル線である。郡山駅を出て水戸駅に着くまでの147kmを約3時間かけて走る。距離から考えるといかにもローカル線らしい時間のかかり方である。車窓にはいかにも東北らしいのどかな田園風景が続く。のんびり旅をするにはぴったりの路線である。

 それからこの水郡線、実は沿線に地ビール醸造所が2つある、「地ビール線」(?)でもある。地ビール醸造所だけでなく、以前紹介したように郡山市内にも地ビールが飲める店もあるし、もちろん県庁所在地だけあって水戸市内にもある。

 2か所あるその地ビール醸造所はいずれも茨城県側にあるが、一つは常陸大子(ひたちだいご)駅が最寄り駅の、「やみぞ森林のビール」を醸造する大子ブルワリー、もう一つは常陸鴻巣(ひたちこうのす)駅が最寄り駅の、「常陸野ネストビール」を醸造する木内酒造(きうちしゅぞう)である。

moriizumisen.jpg  「やみぞ森林のビール」の大子ブルワリーへは常陸大子駅からは茨城県北バスの盛泉(もりいずみ)線を利用することになるが、水郡線との接続があまりよいとは言えない。うまく時間が合わないと、私のように駅から約8.5kmの道のりを走って行くことになる(笑)。

 ネット上には常陸大子駅からの発車時刻の記載はあったが、常陸大子駅に帰ってくる便の発車時刻が見当たらなかったので、現地で入手した時刻表をアップしておきたいと思う(写真参照)。赤枠で囲った「盛泉線」の欄がそれである。醸造所最寄のバス停は「志那志口(しなしぐち)」だが、そこの通過時刻は盛泉の発車時刻に4分を加えた時刻であった。ちなみに、常陸大子駅からはバスで15分ほどである。

131059.jpg  醸造所併設のレストラン(写真参照)はログハウス風の周囲の自然に溶け込んだ建物で、奥久慈シャモやこんにゃく、ゆばなど地元の名産品を使った料理などもおいしい。地ビールはピルスナー、ヴァイツェン、へレス、それに季節のビールがある。私が訪れた時にはデュンケルがあった。

 私の好きなヴァイツェンは、よく飲んでいる銀河高原ビールのヴァイツェンよりも濃厚ではないすっきり味で、大手ビール会社のビールに慣れ親しんだ人にもそれほど抵抗なく飲める味に仕上がっていると思う。店員の方々の応対にも好感が持てた。

222216.jpg  何より一般にはほとんど流通していない、特に東北ではまず手に入らないここのビールは、私にとっては「貴重品」であり、私のようなビール好きにとってははるばる足を運ぶ価値のあるスポットである。もちろん、お土産にも買ってきた(写真参照)。









163720.jpg  一方、木内酒造へは常陸鴻巣駅から徒歩で約5分とアクセスがいいのがありがたい。ここが醸造する「常陸野ネストビール」は、並みいる地ビールの中でも大手の部類に属し、やまやにも時たま並ぶ他、これまで紹介したように(ここここここここ、それにここで紹介したTHE ARCHIGRAM British Pub & Cafeにあることもある)東北の飲食店の中でも置いてある店がいくつかある。

 木内酒造の中では、敷地内の直販店の中に「利き酒」のできるスペースがあって生のビールが味わえる他、隣接する「な嘉屋(なかや)」でも味わえる。「な嘉屋」では、水を使わず酒で打った珍しい手打ちそばが味わえる。「常陸野ネストビール」はビールの種類も豊富で、ベルギースタイルのホワイトエール、ドイツスタイルのヴァイツェン他、さまざまな種類のビールがあり、ここではそれらのうちの何種類かが生で味わえる。

 水郡線の終点、水戸市にも地ビールの飲める店がいくつもある。木内酒造の「な嘉屋」の水戸店もある他、「創作和食Chaya須賀井」、「T`s四季菜楽bar」(水戸市宮町2-3-2、TEL090-8082-1581、18:00〜0:00、日祝日は〜22:00、不定休)には常陸野ネストビールの樽生があった。「Irish Pub Kells(アイリッシュ・パブ・ケルズ)」には珍しい常陸野ネストビールのリアルエールがある。他にも「Ale House S.H.I.(エールハウス スウィッチ)」や「The Drunken Duck(ザ・ドランケン・ダック)水戸店」には常陸野ネストビールのアンバーエール、ホワイトエールの瓶が置いてあった。

 他にも、「THE BRAVE HEART(ザ・ブレイブ・ハート)」、「ドイツ麦酒館MITOホフブロイハウス」(水戸市泉町3-2-7ポケットモールビル2F、TEL029-231-9245、11:30〜14:00(平日)、17:00〜0:00、日曜定休)、「BEER HOUSE BIBERE(ビベーレ)」など、世界各国のビールが飲める店が複数あるところは、さすがに関東圏の県庁所在地だけのことはある。


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2006年03月22日

東北で地ビールが飲める店その9〜福島県郡山市

c0717bf9.jpg 福島県は太平洋沿岸の浜通り、内陸の中通り、山間の会津と、気候風土が異なる3つの地域からなる。そのそれぞれに拠点となる都市があり、浜通りのいわき市、中通りの福島市、郡山市、会津の会津若松市と、すべてが事実上仙台に一極集中している宮城県から見ると、非常に多様な地域性を持った県である。県内で人口が最も多いのはいわき市であるし、県政の中心地は県庁所在地である福島市であるが、経済の中心地はその規模の大きさから言って実質的に郡山市である。

 その玄関口、JR郡山駅は最近改装されてリニューアルした。その1階には「郡山おみやげ館」(写真参照)があり、郡山周辺のさまざまな土産物を買うことができるが、その一角に「蔵元直販 地酒の森」(TEL024-925-6500)がある。蔵元から直送されてきた福島県内の地酒を販売している店だが、レジの脇に小さなカウンターが設置されており、地酒4種の飲み比べ(500円)と生ビールの試飲(400円)ができる。生ビールはサッポロの生ビールと会津麦酒会津黒米生ビールがあるが、地ビール好きとしてはやはり後者を試したい。

 「会津麦酒」は、会津の風土に魅せられてこの地に定住したドイツ系アメリカ人ジョン・ケネス・シュルツ氏が醸造している。黒米の他、蕎麦など会津ならではの素材と会津の雪解け水を使ったビールや発泡酒を造っている。氏はイギリス式のエールを得意としているそうで、「地酒の森」で飲んだ会津黒米ビールも、確かにエールベースの味だった。黒米ビールということで、黒い色を想像していたが、実際にはエールのような褐色のビールであった。なお、同店では、この会津黒米ビールの他、ベートーヴェン(ダークラガー)、赤べこアンバーエール、赤べこスタウトの瓶、それに猪苗代地ビールのヴァイツェン、ピルスナー、ラオホなどが買える。

 他にも、さすが福島県の経済の中心地郡山、ビールが楽しめる店は複数ある。まず「Beer Hop(ビア・ホップ)」(郡山市駅前1-4-3 陣屋SSポートビル、TEL024-922-1844)には、「デ・コーニンク」、「サン・フーヤン・ブリューン」、「リンデマンス・ペシェリーゼ」、「デユュ・カシス」、「デリリウム・トレメンス」など、他ではあまり見掛けないベルギービールが揃っているし、「beer bar birra(ビア・バー・ビルラ)」(郡山市駅前1-7-5 一乃山ビルB1F、TEL024-931-8811)にも、「ヒューガルデン」や「シメイ」、「ローデンバッハ」、「サタン」などベルギービールは比較的よくお目にかかる種類のものだが、それ以外にもドイツやイギリス、アメリカ、アジア、アフリカ、南アメリカなど、世界中のビール約35種が取り揃えられている。また、静岡の地ビール御殿場高原ビールを製造しているチムニーの居酒屋チェーン「こだわりやま」が郡山中町にもあり(郡山市中町11-3 栄達中央ビル2F、TEL024-990-2166)、ヴァイツェン、ピルス、デュンケルの3種の御殿場高原ビールが味わえる。


追記(2006.12.3):上記以外にも、開成山公園そばの「カジュアルダイニングえんび」(郡山市桑野1-13-25、TEL024-925-6767)では、ベルギーのフローリス・ミックスフルーツやシメイ・レッド、ヒューガルデン・ホワイトなどのビールをはじめ、アメリカ、イギリス、デンマークなど世界のビールが20種類くらい置いてある。また、「Foods Bar 厨(クリヤ)」(郡山市駅前2-3-5エリート27ビル3F、TEL024-924-1337)にも各国のビールが20種ほど、ピアノやバンドの生演奏が聞ける「Manna(マナ)」(郡山市駅前1-3-8陣屋グリーンビル2F、TEL024-925-1570)にも各国のビールが30種類ほど置いてある。


img447追記(2007.4.13):「會津郷土食 鶴我」(左写真参照福島県郡山市大町1-2-18、TEL024-931-1056)は、福島県会津地方の郷土料理が食べられる店だが、ここで上でも紹介した会津麦酒の「会津プレミアムラガー」が飲める。ドイツワイヤーマン社製モルト100%にドイツハラタウ地方のホップを使い、会津の雪解け水で仕込んだビールで、いわゆる地ビールが苦手な人でも飲めるキレのあるすっきりとした味のビールである。料理の方も、会津地方の食材にこだわった、おいしい郷土料理が食べられる。ここまで会津にこだわった店は、逆に会津地方にもそれほどないのではないかと思われる。

 その筋向いにある「ビアマーケット KUWA」(郡山市大町1-4-2、024-931-5398)は郡山市で唯一ヒューガルデンの生が飲める店とあった。他にもベルビュー・クリークの生や、ステラアルトワ、ヒューガルデン・グランクリュ、シメイ・レッド、デュベルなどのベルギービールの瓶があった。料理は、地元の食材を使った欧風料理である。

 
また、「BEERPUB King & Barnes」(郡山市駅前2-6-4富士館ビル3F、TEL不明)にもヒューガルデンの生があった。本当はもっとビールの種類が豊富らしいが、私が行った時はちょうど在庫がなくなって入荷する前の谷間だったそうで、あまりこれはというビールがなかった。

 なお、上で紹介した「beer bar birra」は閉店してしまっていた。


追記(2008.3.29):上で紹介した「蔵元直販 地酒の森」だが、別のところで書いたとおり会津麦酒が醸造を停止してしまったことに伴い、ここでも試飲ができなくなっていた。恐らく、「會津郷土食 鶴我」にも会津麦酒はなくなってしまっているに違いない。「地酒の森」では、試飲できる生ビールがサッポロとエビスに変更されていた。残念である。今後、猪苗代地ビールなどが試飲できるようになることを期待したい。


追記(2008.11.29):「蔵元直販 地酒の森」の試飲コーナーのビールが、サッポロ・エビスから待望の猪苗代地ビールに変わっていた。これは嬉しい変更である。飲めるのは、ピルスナーモルトとカラムンチというカラーモルトを使った猪苗代地ビールのオリジナルビール、「ゴールデンエンジェル」である。一般的なピルスナーでなく、オリジナルビールを持ってきてくれたのも嬉しい。さすがは地酒の店、その判断に拍手を贈りたい。

 「ビアマーケット KUWA」では、ビールの顔ぶれが変わっていた。生はヒューガルデン・ホワイト、キリンのハートランド、ブラウマイスター、スタウト、季節によって変わる「旬の樽生」がベルビュー・クリークだった。瓶では、シメイのレッド、ホワイト、ブルー、オルヴァル、デュベル、ヒューガルデン・グランクリュ、ドゥシャス・ド・ブルゴーニュ、パウエル・クワックがあった。ドゥシャス・ド・ブルゴーニュは、東北の他の店ではこれまでのところ見かけたことがない。パウエル・クワックも私の知る限り、東北では仙台のRED HOTにあるぐらいである。缶だが、長野の地ビール「よなよなエール」もあった。手作りのドイツソーセージやドイツの代表的な家庭料理であるフライシュケーゼというミートローフなど、ビールに合いそうな料理が揃っているのもいい。


追記(2008.12.10):別のところにも書いたが、郡山に本店がある「もつ鍋・海鮮もつ源」には猪苗代地ビールのピルスナーの樽生がある。自慢の「もつ鍋」と一緒に味わうのがオススメである。


追記(2009.5.13):「蔵元直販 地酒の森」で試飲できる地ビールが、猪苗代地ビールのゴールデンエンジェルから福島路ビールのヴァイツェンに替わっていた。ヴァイツェン好きの私にとってはありがたい話である。

183208.jpg 郡山駅前にある郡山シティホテルの2Fにある「欧風料理・ワイン BISTRO maman(ビストロ・ママン)」(写真参照)では、猪苗代地ビールのヴァイツェンが飲める。これもまた嬉しい話である。おつまみ6品とヴァイツェン・グラスのセットが1,000円で楽しめる「とまり木セット」がお得である。「BISTRO maman」の隣りの「BAR Cava(サヴァ)」でもこのヴァイツェンが飲める。

 また、ビッグパレットふくしま近くの「会津ごはん・酒処 すみか」(郡山市安積町荒井字南千保28、TEL024-937-1330、平日11:30〜14:00、17:00〜24:00、土11:30〜16:00、17:00〜24:00、日祝11:30〜23:00、無休)でも猪苗代地ビールが飲める。

 それから、これは未確認だが、かつて会津麦酒が飲めた「會津郷土食 鶴我」でも、会津若松の本店同様猪苗代地ビールが飲めるかもしれない。


181407.jpg追記(2009.8.6):「会津ごはん・酒処すみか」には、猪苗代地ビールのピルスナーが置いてあった。猪苗代地ビール館のソーセージもあった。

 「BISTRO maman」はビールの品揃えが増え、猪苗代地ビールは、ヴァイツェン、ピルスナー、ラオホの3種を揃え、他にもヒューガルデン・ホワイト、シメイ・ブルー、ホフブロイ・ミュンヘン、ヴァイエンシュテファン、クローネンブルク、ナストロ・アズーロ、エストレーリャ・ダムなど世界のビールが飲めるようになった。これは嬉しい。

 なお、「BEERPUB King & Barnes」は別の店に代わってしまっていた。


110624-190740追記(2011.6.24):昨年できた「立ちのみ酒場 BREHA」(郡山市清水台1-6-18八幡第一ビル1F、TEL024-934-4601、17:00-25:00、日曜定休)では、樽生はキリンの一番搾りとスタウトだけだが、瓶でドイツやベルギーのビールを中心に21種類の世界のビールが飲める。

 メニューにある以外にも、季節によって入荷するビールもあるようなので、その時々で何が飲めるか楽しみもある。






110818-172920追記(2011.8.19):JR郡山駅2階にある「ChinaDining 美味餐庁(メイウェイサンチン)」(郡山市燧田195 JR郡山駅2F、TEL024-921-8181、11:00〜14:50LO(月〜金)、15:00〜22:00(L.O.21:30LO(月〜金)、11:00〜21:30LO(土日)、無休)では猪苗代地ビールが生で飲める。

 郡山駅のエキナカで地ビールが飲めるところは、上で紹介した1Fの「地酒の森」があるが、19時を過ぎると飲ませてくれないのと、時々品切れしていることもあって、100%完璧とは言い難かったので、これはありがたい。





bali5追記(2011.8.31):コメント欄で555さんから教えていただいた通り、「ビアマーケット KUWA」は別の店に替わってしまっていた。それから、以前紹介した「カジュアルダイニングえんび」も、ビールの種類が少なくなり、ベルギーのビールはなくなってしまっていた。

 代わりに(?)、今泉西病院の近くで「Beer & Shochu BAR BALI 5(バリゴ)」(郡山市朝日2-11-13、TEL024-973-5073、19:00〜2:30LO(月〜土)、19:00〜23:30LO(日祝)、不定休)という店を見つけた。焼酎や梅酒・果実酒などが充実している他、ビールもリンデマンスファロやヒューガルデン・グランクリュ、ピルスナーウルケルなどが瓶で置いてあった。他にもバドワイザーやハイネケン、カールスバーグなど欧米のビールや、チンタオ、タイガー、シンハーなどアジアのビールなど合計10数種のビールがあり、ビアバーとして見てもなかなかの品揃えであった。

 「ChinaDining 美味餐庁」に置いてある猪苗代地ビールは「ゴールデン・エンジェル」だった。



追記(2014.3.5):その後の状況を追記しないでしまっていたので、ここでまとめて。

 まず、震災の影響で休業していた郡山シティホテルは改装して営業を再開したが、なんと猪苗代地ビールが飲めた「BISTRO maman」や「BAR Cava」は閉店してしまった。これは残念である。

 「ChinaDining 美味饗庁」にあった猪苗代地ビールもなくなってしまった。

 「地酒の森」の地ビールは福島路ビールのヴァイツェンのままだが、同店で地ビールを試飲させてくれるのは午後7時までであるのが残念である。

 「こだわりやま」には御殿場高原ビール3種があるが、いずれも樽生ではなく瓶である。

140303-203245 あまりいい情報がない状況だったが、それでも街中を探していて、ヒューガルデンが樽生で飲める店を見つけた。「Geogia(ジョージア)」(郡山市駅前2-7-16第3増子ビル1F(※同じ住所だがアーケード側の凱旋門館ビルではなくその裏側の第3増子ビルである)、TEL024-933-6966、19:00〜3:00、不定休)というバーである。ナッツをキャラメルで固めた自家製のお通しも美味しかった。恐らく、現在郡山市内で、夜遅くまで白ビール系のビールが樽生で飲める唯一の店だと思われる。貴重な店である。






140303-204218 それからもう「フルーツレストランAika」(郡山市駅前2-7-14、TEL024-923-9201、17:00〜24:00、無休)は、フルーツカクテルで有名な店だが、ビールでは瓶でベルギービールが13種類置いてあった。これもまた貴重である。「会津ごはん・酒処 すみか」(郡山市南二丁目12、TEL024-937-1330、火〜金11:00〜14:00、17:00〜22:00、土日祝11:30〜22:00、月曜定休)でも依然猪苗代地ビールが飲める。





140429-181045 追記(2014.4.29):寿泉堂綜合病院そばにある「料理 こふく」(郡山市駅前1-1-12 陣屋エクセレント 1F、TEL024-931-4622、17:00〜22:00LO、日曜定休)は、2013年11月にオープンした和食が美味しい店だが、ここに福島路ビールのピルスナーが樽生で置いてあった。恐らく郡山市内で福島路ビールが飲めるのはここだけである。








140429-193937 郡山駅の中にある「食と地酒 もりっしゅ」(郡山市燧田195 JR郡山駅1F、TEL024-933-5105、11:00〜21:30LO、無休)は福島の地酒と食を楽しめる地酒バーだが、ここには福島路ビールの米麦酒(マイビール)とななくさビーヤの干し柿スタウトが置いてあった。いかにんじん、にしんの山椒漬け、紅葉漬けやソースカツ丼といった福島の郷土料理と一緒に味わえるのがよい。







追記(2018.10.31):「居酒屋しのや 郡山駅前本店」(福島県郡山市駅前2-6-3メッソビルB1F、TEL024-983-0081)は地元の肉や野菜などを使った料理が美味しい居酒屋だが、ここではみちのく福島路ビールが樽生で飲める。何が飲めるかはその時次第である。

なお、「地酒の森」の試飲コーナーはなくなってしまった。


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