いわて蔵ビール  

2018年01月29日

東北で地ビールが飲める店その78〜岩手県平泉町

 平泉町は岩手県の内陸南部にある人口約7,800人の町である。言わずと知れた、東北唯一の世界文化遺産「平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群−」を抱える町であるが、これらを築いた奥州藤原氏の全盛期には、平安京に次ぐ人口およそ10万人を数える都市だったそうである。

DSCN1144 この平泉町で地ビールが飲めるところと言えば、何と言っても、昨年8月に中尊寺の第一駐車場の敷地内にできた「The BREWERS HIRAIZUMI(ザ・ブリュワーズ平泉)」(西磐井郡平泉町平泉字衣関34-13、TEL0191-34-4044、10:00〜17:00、火曜定休)である。ここは一関の「いわて蔵ビール」の世嬉の一酒造と、気仙沼のアンカーコーヒーのコラボレーションでできたカフェで、常時いわて蔵ビールが樽生で6種類飲める。フードもいろいろとあって、「いわいどりの五穀米キーマカレー」や「豚角ビール煮の五穀米ごはん」は特におススメである。なお、フードメニューには単品だと500円の12ozビールを300円でつけられてお得である。

DSCN1134 同じく中尊寺近くにある「地水庵」(西磐井郡平泉町平泉字衣関1-3、TEL0191-46-5484、11:30〜16:00、火水定休)は、平泉町内で私のお気に入りの美味しい手打ちそばの店であるが、ここには盛岡のベアレンビールのクラシックが瓶で置いてある。





DSC_0035 また、平泉駅のすぐ左手にある「Kobiru Cafe(コビル・カフェ)平泉」(西磐井郡平泉町平泉字泉屋35-3、TEL0191-48-3905、10:00〜17:30、無休)には、瓶のいわて蔵ビールが数種類置いてある。列車待ちの時間などに気軽に立ち寄れるのがいい。





 これら3店、いずれも昼間だけの営業で、夜飲めるところがなかったのだが、「The BREWERS HIRAIZUMI(ザ・ブリュワーズ平泉)」では、この1月から「夜カフェ」を始めた。3日前までの予約が必要ではあるが、一人から予約可能で、「カフェの夜ごはんコース」(2,000円)などがある。+1,500円でいわて蔵ビールなどが飲み放題となるなど、魅力的な内容である。


WP_20180520_14_38_21_Rich(2018.5.21追記):毛越寺近くにある「麺房 高松庵」(西磐井郡平泉町平泉字志羅山77-5、TEL0191-46-5855、11:00〜16:00LO、火曜定休)は、地元産のそば粉を使った二八そば、それに薬味として遠野の暮坪地区で取れる希少な「暮坪かぶ」のおろしがついた「暮坪そば」が食べられるそば店である。岩手県南地域では珍しくじゃじゃ麺も食べられる。前沢牛でつくった肉みそが載った「平泉じゃじゃ麺」で、うどん以外にそばも選べるのが珍しい。ここでは銀河高原ビールのヴァイツェンが瓶で飲める。


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2014年01月16日

「東北魂ビール」登場!

644351_739253849435830_1768232820_n facebookに日常で遭遇したあれこれを書いていると、それだけで書き終えた気になってしまったりする。facebookは私の友人が読んでくれるものであり、それ以外の人は当然ながら読んでいない。日々の大部分のことはそれで事足りることが多いのであるが、そうでなく友人以外にも広く伝えるべきこともある。この「東北魂ビール」はまさにその典型だと思ったので、無くなる前に取り急ぎお伝えしたい。

  東北の地ビール醸造所3社が、昨年11月に集まった。集まったのは秋田のあくらビール、岩手のいわて蔵ビール、福島の福島路ビールである。この3社がただ「品質のよいおいしいビールを醸造したい」との合言葉の下に、お互いの醸造技術、知識、経験を集めて一緒に一つのビールを創ることになった。そうしてできたのがこの「東北魂ビール」である。

1534364_751287898232425_1567644035_n スタイルは、「アップルジンジャーIPA」で、福島産のりんご、岩手・一関産の生姜、それに秋田あくらの醸造長長谷川さんこだわりのホップを使ったビールである。飲んでみると、今までのどのビールとも違う味わいがする。そして、その中に、しっかり効いたホップの使い方は秋田のあくらビール、リンゴの絶妙な配合はフルーツビールに秀でた福島路ビール、全体として角がなくバランスが取れているところはいわて蔵ビールの良さがそれぞれ出ていると思った。

 この「東北魂ビール」は、瓶や缶はなく、樽のみの販売で、2,000L限定である。飲める店は世嬉の一酒造のブログで確認できる。北は北海道から南は鹿児島までの70のお店で味わえる。ただ、今月10日前後から提供されているので、少量の仕入れだったところはそろそろ品切れになってきているかもしれない。要事前確認である。しかし、ビール好きにはぜひ一度味わってみていただき、「東北魂」を感じていただければと思う。

 必ずしも東北以外の地ビール事情に詳しいわけではないが、地ビール醸造所同士が協力して1つのビールを創り上げるという試みはこれまであまりなかったのではないだろうか。その意味で、大いに注目される取り組みといえる。

 「東北魂ビール」、毎年醸造するとのことで、これからがまた楽しみである。


140604-203842追記(2014.6.4):「東北魂ビール」の第二弾、「シングル魂ラガー」が 先月下旬からお目見えしている。今回は夏が近いということで、「爽やかな苦み」が特徴の、炭酸強めのビールである。

 今回は既に品薄らしく、なかなか飲めるところがないようである。仙台では国分町の「アンバーロンド」で飲める(まだあれば…)。それから別のところにも書いた通り、 交流戦の期間中、楽天のホームであるKoboスタ宮城で試合がある日はスタジアム前の広場で「東北地ビール祭」が開催されており、いわて蔵ビール、あくらビール、福島路ビールが樽生で飲めるが、ここでもこの「シングル魂ラガー」が飲める。

 次は11月頃醸造の予定だそうである。今度はどんなビールができるのか楽しみである。 

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2013年11月25日

東北で地ビールが飲める店 番外編その24〜東北地ビール紀行第3回「岩手県編」(「東北復興」紙への寄稿原稿)

 「東北復興第17号では、第15号に続いて「東北地ビール紀行」の第3回目として、岩手県内の地ビールについて取り上げた。拙ブログをお読みいただいている方には周知の内容と思われるが、ご一読いただければ幸いである。


東北地ビール紀行その 岩手県編

ホップ生産日本一の県の地ビール
 岩手県は知っての通り、都道府県では北海道に次いで大きく、四国に匹敵する面積を有する。第一回目にも触れたように、東北は全国のホップのおよそ98%を生産しているが、岩手県はそのうちの約40%を生産する全国一のホップ生産県である。
 
 その岩手県には現在五つの地ビール醸造所がある。とりわけ県庁所在地の盛岡市には二つの地ビール醸造所がある。一つひとつ紹介していこう。まずはベアレン醸造所。ドイツから移設した約一〇〇年前の醸造設備を用いて、伝統的製法で作るクラシックスタイルのドイツビール「ベアレンビール」が好評の地ビール醸造所である。その名もズバリの「クラシック」、「アルト」(ドイツ語で「古い」の意味)、そして「シュバルツ」(ドイツ語で「黒」)の三つが定番で、これに季節限定のビールが一〇種類ほどある。
 
 ベアレンを見ていてすごいなと思うのは、とことん地域密着を志向していることである。だから、一関の全国地ビールフェスティバルや仙台のオクトーバーフェストなど、ビールのイベントにに出展することもほとんどない。その代わりに盛岡市内ではあちこちの飲食店でベアレンのビールが飲める。徹底的に地元に浸透しようという意思が感じられる。
 
 飲める店が多いだけではなくて、「ビール文化」そのものを広めようとする努力も怠らない。盛岡市内の飲食店で「ニモクビール会」という、ベアレンのビールや海外から仕入れたビールを飲めるイベントを毎月第二木曜日に開催している。盛岡市内には「ビアパブ・ベアレン材木町」(盛岡市材木町7-31、TEL 019-626-2771)と「ビアバー・ベアレン中ノ橋」(盛岡市中ノ橋通1-1-21、TEL019-651-6555)という二つの直営店があるが、これらの店舗でもそれぞれ、「ビアパブ ビール会」(毎月第三木曜日)、「中ノ橋ビール会」(毎月第一火曜日)というイベントを開催しており、ビールファンの拡大に務めている。
 
 盛岡市内にはもう一つ、地ビール醸造所がある。盛岡の地酒というと必ず名前の挙がる蔵元「あさ開」の敷地内に「ステラモンテ」(盛岡市大慈寺町10-34、TEL019-624-7206)という多国籍レストランがある。ここでは、ベルギーの白ビールスタイルの「ホワイトステラ」とチェコのピルスナータイプの「ステラピルス」という二種類の地ビールを醸造している。他にやはり「季節のビール」もある。ベアレンとは逆に、これらのビールが飲めるのは盛岡市内でこのステラモンテだけであるので、その意味では貴重である。

蔵元がつくる地ビールが多い岩手県
 民話の里として有名な遠野市。ホップ生産日本一の岩手県の中でも最も多い生産量を誇るのがこの遠野市である。ここには「遠野麦酒ZUMONA(ズモナビール)」がある。遠野の民話は全て「むがしむがしあったずもな」という言葉で始まるが、「ズモナビール」の「ズモナ」とは、この語尾の「ずもな」から取った名前である。醸造しているのは「國華の薫」などの遠野の地酒を醸造している上閉伊酒造である。ピルスナーとヴァイツェン(ドイツ語で「小麦」の意味で大麦の他に小麦も使った濁りのあるビール)、アルトがメインだが、他に龍泉洞の水を使った「龍泉洞ビール」、三陸沖の海洋深層水を使った「三陸 海のビール」など個性的なビールも醸造している。遠野の街中にある「ズモナハウスTanto Tanto」(遠野市中央通り4-6、TEL0198-63-2077)や郊外の柏木平レイクリゾート内にある「遠野麦酒苑」(遠野市宮守町下鱒沢21-110-1、TEL0198-66-2011、冬季休業)で味わえる。
 
 岩手県南部の一関市は先述の全国地ビールフェスティバルの会場として期間中は全国から多くのビールファンが訪れる地だが、ここには「いわて蔵ビール」という地ビールがある。醸造しているのは一関の地酒「世嬉の一」の蔵元、世嬉の一酒造である。岩手はこのように五つの地ビールのうち、三つが日本酒の蔵元によって作られている。東北では他に蔵元が作っている地ビールはないので、これは岩手の地ビールの特徴として挙げることができる。
 
 いわて蔵ビールは非常に種類が多い。定番のビールだけでもヴァイツェン、イギリススタイルのペールエール、それに三陸の牡蠣の身と殻を使ったオイスタースタウト、レッドエール、インディアン・ペールエール(通常のペールエールより苦みが強い)、パッションフルーツを使ったパッションエールがあり、これに季節限定のビールがあるが、その中には山椒の実を加えた「ジャパニーズハーブエールSANSHO」や干し柿から取った酵母を使った「自然発酵ビール」、地場産麦芽を100%使った「こはるビール」など個性的なビールが揃う。他に、贈答品限定としてクチナシ色素を使った青色の「サムシングブルー」もあり、結婚式などで人気である。いろいろなチャレンジをしていることが窺えるラインナップである。
 
 これらのビールは醸造所の敷地内にある「蔵元レストランせきのいち」(一関市田村町5-42、TEL:0191-21-5566)で味わえる。また、このいわて蔵ビールや遠野麦酒ZUMONAは、一関の全国地ビールフェスティバルや仙台のオクトーバーフェストにも出展しているので、地ビール好きにとっては結構お馴染みのビールと言えるかもしれない。

全国一、二の生産量を誇る地ビールも
 最後の一つは岩手県内屈指の豪雪地帯、旧沢内村(現西和賀町)にある「銀河高原ビール」である。九六年に醸造を開始した、東北では老舗の地ビールである。銀河高原ビールは東北の地ビールの中で屈指の生産量を誇っている。生産量を公開していない醸造所もあるので断言はできないが、東北のみならず、全国でも一、二を争う生産規模であることは間違いのないところである。そのお蔭で、缶に入った銀河高原ビールは全国のスーパーや酒屋チェーンなどで見掛けることも多い。値段も1缶二〇〇円台で地ビールの中では比較的安価であることもあり、私の日々の晩酌によく利用されるビールである(笑)。
 
 もちろん、安いだけではない。地ビール醸造所の中でドイツをお手本にしたところは、麦芽とホップと酵母と水以外の原料は使わないというドイツの「ビール純粋令」に忠実に従ってビール作りをしているところが多いが、銀河高原ビールも、麦芽100%、そして酵母無濾過を貫いたビールを作っている。別にビール純粋令を守っているビールがいいビール、守っていないビールが悪いビールということではなく、要はスタイルの違いというだけの話なのだが、普通、オレンジピールやコリアンダーなどを加えて柑橘系の香りと味を出すベルギースタイルの「白ビール」であっても、銀河高原ビールはドイツ流に麦芽100%で作ってしまう。ビール純粋令の制約を逆手に取って、それを活かして銀河高原ビールらしさに変えてしまう、このような姿勢がお気に入りの理由の一つである。
 
130603-211613 定番は何と言ってもヴァイツェンで、他にペールエールもあるが、このペールエールもヴァイツェンのように濁りがあるところが銀河高原ビールらしいところである。よく飲まれているピルスナーだけではなく、ビールにはヴァイツェンというスタイルもあるのだということを世に知らしめた一番の立役者が銀河高原ビールであると思う。醸造所に隣接している「沢内銀河高原ホテル」(和賀郡西和賀町沢内字貝沢3地割647-1、TEL0197-85-5311)で出来立てが飲める他、仙台駅近くにある「夕焼け麦酒園」(仙台市青葉区花京院1-2-20、TEL022-262-5573)でも写真のような樽生が味わえる。
 
 こうして見てきたように、岩手県内には実に個性的な地ビール醸造所が、それも五つもある。足を運んだ折にはぜひ複数の地ビールを味わってみていただきたいものである。


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2011年09月16日

東北で地ビールが飲める店 番外編その17〜仙台オクトーバーフェスト2011

110916-191554 今日から25日までの日程で、今年も錦町公園を会場に、仙台オクトーバーフェスト2011が開幕した。

 今年は、震災の影響で、6月に行われていた仙台ジャーマンフェストが中止となり、この仙台オクトーバーフェストも一時は開催が危ぶまれたが、関係各位の尽力によって、例年通り開催されることになった。喜ばしい限りである。

 私もひょんなことから思いがけず今日、会場を訪れることになったのだが、ご覧の通り、例年通りの「大入り満員」状態である。今年も、エルディンガーのヴァイスビアとヴァイスビア・デュンケル、ビットブルガー・プレミアム・ピルス、ケストリッツァー・シュヴァルツビア、フランツィスカーナのへーフェ・ヴァイスビアとヴァイスビアドュンケル、シュパーテンのミュンヘナーヘル、オプティメーター、プレミアムボック、ミュンヘナー・ヴァイスビール、ホフブロイのオリジナルラガー、シュヴァルツヴァイスビア、デュンケル、そしてドイツのオクトーバーフェスト限定のオクトーバーフェストビールなど、魅力的なドイツビールの樽生が目白押しで、それにやはりドイツ直輸入のオクトーバーフェストオリジナルソーセージやアイスバイン、ラビオリ、イエガーシュニッツェルなどのドイツ料理も食べられる。

 それだけでなく、この仙台オクトーバーフェストのいいところは、地元の料理や地ビールも味わえることで、今年は岩手のいわて蔵ビールズモナビール、秋田の田沢湖ビール、宮城の伊達政宗麦酒、それにこの会場ですっかりお馴染みになった、山梨の富士桜高原麦酒が軒を連ねている。料理でも、岩出山家庭ハムソーセージファクトリー・グルックルなど地元のハム、ソーセージを始め、酒房せんこま中嘉屋食堂麺飯甜仙台魚河岸、それに以前紹介した Oggi Domani(オッジ・ドマーニ)がそれぞれ腕によりをかけた料理を提供している。

 今回、私から見て特筆すべきは2点。一つは、以前ここに追記し、今年も10月1日に発売される田沢湖ビールの、すべて秋田県内産の原料を使い、モルトづくりから醸造まですべて秋田県内で製造したオール秋田の「あきた麦酒 恵(めぐみ)」が、発売に先行して、しかも樽生で飲めるということである。もちろん、二条大麦のものと六条大麦のものがある。これの樽生を一度たざわこ芸術村まで行って飲んでみたいと思っていたので、これは嬉しい!

 もう一つは、ここに追記した、今年7月末で残念ながら醸造をやめてしまった「八戸シャトービール」の樽生が、富士桜高原麦酒のゲストビールとして、この会場で飲めることである。飲めるのはヘレスで、富士桜高原麦酒の方に聞いたところ、シャトーカミヤ八戸が醸造した最後の樽を持ってきたとのことで、貴重品である。なくなり次第終了とのことなので、八戸の名水「蟹沢の水」で仕込んだこのビール、お別れの意味でも最後に味わっておきたい。

 このオクトーバーフェスト、今回もTakeo Ischi & Drei Winkler をはじめ、8つのバンドが音楽でフェスティバルを盛り上げる。今年はステージが大テントの中央に設置され、より観客(酔客?)との一体感が増しそうである。開催時間は11:00〜21:00(平日は16:00〜)である。


追記(2011.9.19):東北で「オクトーバーフェスト」が開催されるのは仙台だけではない。まず、盛岡市では、10月2日(日)に「オクトーバーフェスト in ベアレン 2011」が、醸造所前の特設会場で開催される。季節ごとに開催しているベアレンのイベントの中でも最大規模のイベントとのことで、前売り2,500円、当日3,000円でベアレンビールが飲み放題ということもあって、多くの人が集まりそうである。

 また、秋田市では、10月16日(日)に「第2回秋田オクトーバーフェスト」があくらビール中庭にて開催される。こちらは、秋田のあくらビール、田沢湖ビールの他、茨城のシャトー・カミヤ、栃木の栃木マイクロブルワリー、静岡のビアベリーなどが出展し、中でもシャトー・カミヤはフェストビールの「秋あがり」を出品するとのことである。こちらは、おつまみ付飲み放題で4,000円(予価)とのことである。

 季節はようやく夏から秋に移り変わりつつあるが、東北のビールイベント、まだまだ続きそうである。


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2010年10月10日

東北で地ビールが飲める店その55〜岩手県盛岡市その2

398be590.jpg  というわけで、前回に引き続き盛岡市内で地ビールが飲める店の紹介である。今回は前回紹介した以外に私が把握している地ビールが飲める店を一挙紹介したいと思う。ちなみに順不同である。

Italian Wine Bar bacaro gustare(バーカロ・グスターレ)
(盛岡市大通1-3-5、TEL019-626-7210、17:00〜25:00LO、日曜定休)
 イタリアンワインがメインの立ち飲みバー。ベアレンクラシック、ヒューガルデンホワイトが飲める。

べべどーる(Be Be Dor)
(盛岡市大通3-1-15志和ビル6階、TEL019-626-3336、17:00〜25:00LO(月〜土)、〜23:30LO(日)、無休)
 「世界の酒、料理を格安で提供」がモットーの多国籍居酒屋。特にシーフード料理、肉料理が充実。ベアレンクラシックが飲める。

火no山(HINO・YAMA)
 地元の食材を使った創作料理のある居酒屋。銀河高原ビールの「小麦のビール」、ベアレンクラシックが飲める。

いざか屋 花太郎
 盛岡の旬の素材を使った季節の料理がある居酒屋。ベアレンクラシックが飲める。

駅前酒場 開運とん
 花巻産の白金豚を使った「焼とん」をはじめ、岩手の食材を使った料理がメインの居酒屋。ベアレンクラシックが樽生で飲める。

居酒屋 串焼だいにんぐ えびすけ
 伊達鶏、奥中山高原のキャベツ、無農薬大豆を使った登米味噌、白金豚など、素材にこだわった串焼・串揚がメインの居酒屋。ベアレンの樽生といわて蔵ビールが飲める。

居酒屋 駅前炭串屋 とりぼん
 伊達鶏を使用した備長炭のやきとりと、白金豚の串カツが看板メニュー。ベアレンの樽生といわて蔵ビールのヴァイツェン、スタウトが飲める。

岩手の居酒屋うま舎(盛岡市盛岡駅前通15-6、TEL019-653-9733、11:30〜13:30、17:00〜24:00、無休)
居酒屋じょ居(盛岡市盛岡駅前通10-6、TEL019-625-6665、17:00〜0:00、無休)
南部居酒屋なはん(盛岡市駅前通8-11、TEL019-623-1275、17:00〜23:59、不定休)
 いずれも三陸の海の幸、岩手の山の幸などが手頃な値段で味わえる居酒屋。ベアレンクラシックが飲める。

HoT JaJa(ホット・ジャジャ)
 盛岡市内で冷麺で有名な「ぴょんぴょん舎」が出したじゃじゃ麺の専門店。ベアレンクラシック、シュバルツが飲める。

日本料理田中 ひっつみ庵(盛岡市盛岡駅前通1-44フェザン本館B1F、TEL019-654-7686、10:00〜22:00、不定休)
 JR盛岡駅に隣接する盛岡フェザンの地下1階のレストラン街にある岩手の食材を使った料理がおいしい和食店。銀河高原ビールのヴァイツェン、ベアレンのシュバルツが飲める。

三陸山田 磯よし(盛岡市盛岡駅前通1-44フェザン本館B1F、TEL019-654-7688、10:00〜22:00、第3水曜日 (2月.8月)
 ひっつみ庵の隣にある三陸の魚料理がメインの店。銀河高原ビールの小麦のビール、ベアレンクラシックが飲める。

盛岡じゃじゃ麺専門店 小吃店(しょうすうてん)(盛岡市盛岡駅前通1-44フェザン南館B1Fめんこい横丁、TEL019-622-0345、9:00〜22:00)
 JR盛岡駅の地下にあるじゃじゃ麺専門店。ベアレンクラシックが飲める。

南部酒席ござそうろ
 大通にある、気軽に食べられるメニューがたくさんある居酒屋。銀河高原ビールのヴァイツェンが飲める。

WISHING WELL21(盛岡市大通2-6-11日興産業ビル3F、TEL019-651-2001、18:00〜4:00、無休)
 大通にある静かなバー。ベルギーのデリリュウムトレメンスやスリランカのライオンスタウトが飲める。

ロシア亭北斗
 本格的なロシア料理が食べられる店。その料理に合うように、ロシアのビールを置いている。

ITALIAN CHACOAL GRILL RISAIA ALTURA(リザイア・アルトゥーラ)(盛岡市菜園1-5-25リデルモリオカビル2F、TEL019-654-6411、11:30〜13:30LO、17:30〜23:00LO、不定休)
 四季折々のイタリア料理が食べられる店。ベアレンクラシックが飲める。

Italian dining AVAZ(アーヴァーズ)
 岩手の食材を使ったイタリア料理が食べられる店。ベアレンクラシック、シュバルツ、シメイブルーなどが飲める。

創菜酒家TOKICHIRO(藤吉郎)
 焼き鳥と創作料理の店。ベアレンクラシックとシュバルツが飲める。

炭焼厨房HAKO(盛岡市菜園1-11-15佐々木ビル1F、TEL019-654-6356、18:00〜3:00、日曜定休)
 特にホルモンがおいしい炭火焼肉の店。ベアレンの樽生が飲める。

銀河離宮
 いわて牛の焼肉やしゃぶしゃぶが食べられる岩手畜産流通センターの直営店。ベアレンクラシックが飲める。

黒ヂョカ
 とにかく焼酎の品揃えが充実しているバーだが、シュバルツなどベアレンの瓶も数種類置いてある。

Accatone(アッカトーネ)(盛岡市中ノ橋通1-5-12、TEL019-624-3310、18:30〜2:00、日曜定休)
 イタリア料理が充実しているワインバー。ワインだけでなく世界のビールも40種ほど置いてある。

CHARLY'S BAR(チャーリーズ・バー)
 前回紹介したヌッフ・デュ・パプの系列のバー。ベアレンのクラシックやシュバルツの樽生や季節のビール、ベルビュークリークなどが飲める他、瓶でデュベルも置いてある。

酒蔵北地蔵(盛岡市盛岡駅前通10-6、TEL019-623-0081)
 盛岡駅の近くにある「村の掟で酒は北地蔵ときまっている」という看板が目印の居酒屋。ベアレンが飲める。

カフェOOD(ウード)
 多国籍な料理が特徴のカフェ。東北ではここだけが置いているという「東京エール」が飲める。

SECOND DINING JARAN(セカンド・ダイニング・ジャラン)
 焼肉・冷麺のぴょんぴょん舎がやっている無国籍料理の店。ベアレンクラシックの樽生が飲める。

焼肉・冷麺 盛楼閣
 以前紹介した冷麺のおいしい焼肉店。銀河高原ビールのヴァイツェン瓶(スターボトル)が置いてある。

焼肉・冷麺三千里大通店
 和牛の焼肉や冷麺が比較的リーズナブルに食べられる店。銀河高原ビールのシルバーボトルが置いてある。

番屋ながさわ(盛岡市菜園2-6-1、TEL019-622-2646、17:00〜23:00LO、日曜定休)
 三陸の魚介類や前沢牛の炭火焼きが食べられる店。銀河高原ビールのヴァイツェンと「小麦のビール」が飲める。

jizake-bar 蔵
 今年3月にオープンした岩手酒造組合の直営店。もちろん地酒がメインだが、ズモナビールの「三陸 海のビール」、いわて蔵ビールのヴァイツェンとペールエールなど県産の地ビールも置いてある。

香醤(こうじゃん)
 これまた以前紹介した夜遅くまでやっているじゃじゃ麺の店。銀河高原ビールのシルバーボトルが置いてある。

すし香(盛岡市材木町2-26、TEL019-654-5682)
 個人のお店ながら時々食べ放題などもやっている寿司店。銀河高原ビールが飲める。

メキシコ料理 ディエス・オーチョ
 盛岡駅近くにあるメキシコ料理店だが、ビールの品揃えが素晴らしい。ベアレン、銀河高原ビール、ベルビュークリーク、バスペールエール、キルケニーが樽生で飲める他、スプマリーナ(テキーラ入りメキシカンビール)、ベルギーランビック、デュベル、オルヴァル、シメイ3種、ヒューガルデンホワイト、シュナイダーヴァイツェンが飲める。

一番星(盛岡市内丸5-16、TEL019-622-8180、17:00〜1:00、無休)
 岩手の食材を使った料理が食べられる居酒屋。ベアレン3種が飲める。

Ristoro 金宝堂(リストーロ きんぽうどう)
 老舗和菓子店の喫茶部から始まった盛岡駅前にある洋食店。ベアレンクラシックが飲める。

スパニッシュ・ライツ(盛岡市菜園1-3-6農林会館B1、TEL019-652-6791、17:00〜2:00、月曜定休)
 本格的なスペイン料理が食べられる店。ビールも充実しており、ビットブルガー・ピルスが樽生で飲める他、ボルダム、ダブ・オリジナル、ハンネン・アルト、ケストリッツァー・シュバルツ、ドム・ケルシュ、シュナイダー・ヴァイス、紅茶ビール、ニュートン、グリゼット・フリュデボア、デュカシス、リーフマンス・グーデンバンド、ボンヴー、セゾン・デュポン、ブリガンドが飲める。ベアレンも数種置いてある。

ガーデンキッチン・シニガン(盛岡市菜園1-6-9第10菱和ビル1-A、TEL019-622-3385、11:30〜1:00、不定休)
 立ち飲みが基本のビストロ。地元の食材を使った料理が食べられる。ベアレンクラシックが飲める。

ビストロ・シュパーゲル(盛岡市菜園1-8-20八光ビル1F、TEL019-624-7555、17:00〜24:00LO(金土は25:00LO)、火曜定休)
 ドイツビールとワイン、自家製ソーセージの店。ドイツビールでは、ヴァルシュタイン、ビットブルガー、パウラナー・ヘフェヴァイス、ケストリッツァー・シュバルツ、ハンネン・アルトなどが飲める。

みちのく味処 四季
 岩手の食材を使った郷土料理が食べられる居酒屋。銀河高原ビールが飲める。

創作料理の店 ザ・耕作(盛岡市中ノ橋通1-5-4、TEL019-652-3030、11:30〜14:00、17:00〜23:00LO、日祝定休)
 和洋折衷の創作料理が食べられる店。詳細は忘れてしまったが、確か店オリジナルのビールがあったはず。

TEX-MEX料理 SunDance(サン・ダンス)
 アメリカ風メキシコ料理の店。禁断の果実、シメイブルー、デュベル、マレッツ、ウェストマールトリプル、ベアレンエール、レフブロンド、クリークブーン、ドゥーシャスドブルゴーニュ、ライオンスタウト、ベアレンクラシック、バスペールエールなど、いろいろなビールが置いてある。

浜や
 海鮮料理や天ぷらのおいしい店。銀河高原ビールのヴァイツェンが飲める。

 だいぶ長くなってしまったが、以上である。ご覧の通り、実に多くの店で地ビールが飲めることが分かる。人口で3倍以上の仙台市内でもこれほど地ビールが飲める店の数は多くないと思う。そして恐らくここに挙げた店以外にもさらに多くの地ビールが飲める店が、盛岡市内にはあるのだと思う。ご存じの方の情報を求めたいと思う。

 ちなみに、写真はライトアップされた岩手公園である。盛岡市内で地ビールをたらふく飲んだ帰り道に見える風景である(笑)。


追記(2010.11.14):上記に追加である。

ディエスオーチョ2号店(盛岡市盛岡駅前通15-22鷹木ビル5F、TEL019-622-6113、17:00〜1:00(日曜日は〜24:00)、月曜定休)
 メキシコ料理のディエスオーチョに2号店ができていた。オープンしたのは昨年で、1号店が地下の隠れ家的場所であるのに対し、2号店は5階で見晴らしがいい。こちらでも自慢のメキシコ料理とベアレンなどの地ビールや世界のビールが味わえる。

GOOD TIME CHARLY(グッタイム・チャーリー)(盛岡市大通1-9-10レインボービル2F、TEL019-654-7569、17:30〜1:00(日・祝は〜24:00)、不定休)
 大通にあるメキシコ料理店。タコスなどを食べながらベアレンの樽生が飲める。それにしても、盛岡市内にはメキシコ料理店が多いような気がするのは私だけだろうか。

Alam Sinigang(アラム・シニガン)(盛岡市菜園2-3-1フロムハートビル3F、TEL019-622-3755、17:00〜24:00(金・土・祝前日は〜2:00)月曜定休)
 タイやベトナムなどのアジア料理が中心の多国籍料理の店。野菜や米などは地元岩手産のものを使っている。ベアレンクラシックの樽生が飲める他、アジア各国のビールも置いてある。

欧食酒堂dacotta(ダコッタ)(盛岡市菜園2-3-22プラザバンベールビル2F、TEL019-653-3338、月〜木12:00〜14:00LO、17:00〜1:00LO、金・土・祝前日17:00〜2:00LO、日・祝17:00〜0:00LO)、不定休)
 地元の食材をふんだんに使ったイタリアンが中心の欧風居酒屋。ベアレンクラシックの樽生が飲める。

酒GURA(盛岡市大通1-9-10レインボービル4F、TEL019-623-0095、17:30〜24:30LO、日曜定休)
 フードメニューも充実しているバー。ベアレンの樽生が飲める。

ジョアンズ・キッチン・シャトン
 わんこそばで有名な「東家(あずまや)」の系列のイタリア料理店。ブラジル人シェフのジョアンさんが切り盛りする。19時までの営業だが、ベアレンクラシックが飲める。

 なお、上で紹介した「すし香」は残念ながら閉店してしまっていた。


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2010年09月20日

東北で地ビールが飲める店 番外編その13〜仙台オクトーバーフェスト2010開幕!

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 今年で5年目となる「仙台オクトーバーフェスト2010」が17日開幕した。「杜の都のビール祭り」としてすっかり定着した感がある。以前も書いたが、6月のジャーマンフェストと今回のオクトーバーフェストと年2回開催しているのは全国でも仙台だけである。


 ちょうど本場ミュンヘンでも200回目のオクトーバーフェストが18日に開幕したというニュースを新聞で見た。あちらは10月4日まで開催され、期間中650万人が訪れ、500万リットルのビールと50万本のソーセージが消費されるそうである。仙台のオクトーバーフェストはもちろんそれには到底及ばないが、今回も相変わらずものすごい人出である。席数を150増やしたそうであるが、ほとんど「焼け石に水」状態である。


 今回も、ドイツのエルディンガー・ヴァイスビアヴァイスビア・デュンケルビットブルガー・プレミアムピルスケストリッツァー・シュヴァルツビア、それに岩手の銀河高原ビールいわて蔵ビール遠野麦酒ZUMONA、地元の宮城からは亘理の鳥の海ビール、それに山梨の富士桜高原麦酒が飲める。それに加えて今回は、ミュンヘンのビアホール「ホフブロイハウス」の樽生ビールが初めてお目見えした。オリジナルラガー、ミュンヘナー・ヴァイスビール、シュヴァルツ・ヴァイスビール、デュンケルの4種類が楽しめる。


 他にドイツ各地のワインや福島・白河の千駒(せんこま)酒造の日本酒各種も味わえるなど、ビール好き以外にも楽しめるように配慮されている。


 フードの方もパワーアップしており、「常連」の岩出山家庭ハム、グルックルのソーセージ、ハライコ・ジャパンのドイツ直輸入のソーセージ、ホテルコムズ仙台のドイツ料理に、今回はKAKIYAのかき料理、中嘉屋食堂麺飯甜の中華料理が加わり、さらに「Sendai Markt」という日替わり限定ショップが登場し、以前紹介したガストホフ・マリアやブルネンハイムなど地元の店が日替わりで登場している。


 この「仙台オクトーバーフェスト」、私の中では先月紹介した「全国地ビールフェスティバルin一関」と並ぶ東北の一大ビールイベントとして不動の地位を占めているが(笑)、ぜひ今後も大切に育ててもらって、ぜひビールだけでなく地元の様々な食材・料理が一堂に会して楽しめる「収穫祭」のような秋のイベントとなればよいと思う。



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2010年08月31日

東北で地ビールが飲める店その54〜岩手県盛岡市その1

岩手県の県庁所在地盛岡市は、人口約29万8千人の市である。江戸時代は南部藩の城下町として栄え、今でも街中を北上川、中津川が流れる河畔の緑のきれいな、落ち着いた街並みを持っている。

 以前紹介したように、盛岡で食と言うと、わんこそば盛岡冷麺じゃじゃ麺の「三大麺」が有名だが、これまた以前触れたように東北は全国のホップ生産の98%を占める一大産地で、岩手県はその中でも全国の栽培面積の42.5%、生産量の36%を占めるホップ生産全国第1位の地である。

 これまで東北各地で地ビールの飲める店を紹介してきたが、主要都市の中でこの盛岡市だけは紹介していなかった。それは盛岡市内に地ビールが飲める店がないのではなく、逆に多すぎるのである。さすがはホップ生産第1位の県の県庁所在地である。岩手県内には他に毎年「全国地ビールフェスティバル」が開催される一関市があるので、断言するのは難しいのだが、地ビールや外国のビールが飲める店の多さやその多様性などから見ると、盛岡市は「東北の地ビールの都」と言えるのではないかと思う。

 さて、あまりの数の多さもあってこれまで盛岡には手を付けずに来たが、そろそろ一念発起して(?)盛岡市内で地ビールの飲める店についてまとめてみようと思う。ただ、1回で私の知っている店をすべて取り上げるのは不可能なので、2回に分けて紹介したい。1回目はその中でも私のオススメの店を取り上げたいと思う。

img620沢内甚句(盛岡市開運橋通5-4、TEL019-654-4860、11:30〜14:00(月〜金のみ)、17:00〜22:30、日曜定休)

 今は隣の和賀町と合併して西和賀町となったが、日本有数の豪雪地帯である旧沢内村の郷土料理が居酒屋感覚で食べられる店。春は山菜、秋はきのこの料理がおいしい。村の伝説にちなんだネーミングの、鶏もも肉一本をスパイシーな味付に仕上げた「ももどり」が名物料理である。

 旧沢内村と言うと、私のようなビール好きにとっては何と言っても銀河高原ビールである。ここでもキンキンに冷えたジョッキで銀河高原ビールが飲める。あ、ただ盛岡駅前に新しくできた系列の「ももどり駅前食堂」では銀河高原ビールは飲めないので要注意である。

 店名の「沢内甚句」というのは、旧沢内村に伝わる民謡の名前であるが、ここでは月に一度、津軽三味線のライブも開かれる。その時はこぢんまりした店内が人でごったがえす。ライブの日は、飲み放題に料理がセットになった特別料金(3,000円くらい)が設定される。


719050居酒屋・お好み焼き ぼっちゃん 駅前(盛岡市盛岡駅前通10-11、TEL019-625-6881、17:00〜4:00、無休)

 銀河高原ビールの人に教えてもらった店である。銀河高原ビールの人が盛岡に出張すると、たいていここで飲むのだそうである。海の幸からお好み焼きまでメニューが実に幅広く、サメの心臓の刺身とか、珍しいメニューもあったりする。一つひとつの料理をしっかり作って出してくれているのが見えるので、安心して食べることができる。

 銀河高原ビールはもちろん樽生で、自慢の料理と一緒に味わえる。たいていビアバーなどの店は洋風であることが多く、料理も洋風であることが多いが、上の沢内甚句と言い、このぼっちゃんと言い、おいしい和食と一緒に地ビールが飲める店があるのは嬉しい。


818031.jpgビアパブベアレン材木町

 ベアレンは盛岡市内に醸造所を持つ地ビールである。ドイツスタイルのビールが基本だが、最近はイギリスやベルギーのスタイルのビールなど、さまざまなビールを醸造している。ベアレンはこれまで外販に力を入れてきた。次回一気に(?)紹介するが、その甲斐あって、盛岡市内ではいろいろな店でベアレンビールが飲めるようになった。

 ベアレンはまた、ビールのことをもっと地元の人に知ってもらおうと、毎月第2木曜日、後で紹介するヌッフ・ドゥ・パプで「ニモクビールの会」という会を、醸造所でも定期的に「工場ビール祭り」を開催している。地元でビール好きの裾野を広げようというこうした取り組みは、100万都市でありながら地ビールがない仙台に住む身としては実にうらやましい話である。

 他に、毎月A4サイズの「BAEREN NEWS」を発行し、スタッフの声や限定醸造のビールの案内など、様々な情報を提供している。「BAEREN NEWS」はJR盛岡駅でも入手できる。こうした地域密着のための数々の取り組みは、並み居る東北の地ビール醸造所の中でもベアレンビールが最も積極的であるように見える。

 さて、そのようなベアレンが初めて作った直営店がこのビアパブベアレンである。ここでは、レギュラー、季節限定のベアレンの樽生が飲める。料理は地元の食材を使った洋風料理で、これもまたおいしい。

 この店でも「ニモクビールの会」とは別に月1回第4木曜日に「新ビアパブビール会」というビールのイベントを開催している。地域密着を貫く姿勢がこの店にも現れている。


0322023ビアバーベアレン中ノ橋

 最近オープンしたベアレンの直営第2号店。名前の通り、上のビアパブベアレンが「パブ」で食事も楽しめる方向性の店であるのに対して、こちらは「バー」としてよりビールに特化した店となっている。その象徴となっているのが、アメリカから直輸入したという注ぎ口が12もあるビアサーバーで、これのお蔭でここではいつも、ベアレン全種類を含め12種類の樽生が楽しめる。

 私が訪れた折には、ベアレンのクラシック、シュバルツ、アルトの定番ビールの他、ヴァイツェン、岩手の小麦のビール、ピルスナーといった季節のビール、それにドイツのドラフトビールとして、ビットブルガーピルスナー、シュレンケラーメルツェン、ヴェルテンブルガーアッサムボック、ベルギーのドラフトビールとしてイヒテヘムズ アウトブライン、モルトガット、ヴェデット、イギリスのドラフトビールとしてフラーズのロンドン・プライドがあった(ん?数えてみると1つ多い。このどれかは品切れだったかも)。

 これだけの国内外の樽生が常時飲めるのは、東北では間違いなくここだけである。ビール好きにはとことん楽しめる店である。立ち飲みスペースもあるので、気軽に立ち寄れる。


img732多国籍料理ステラモンテ

 「あさ開(あさびらき)」と言えば、岩手を代表する日本酒の一つである。考えてみれば、一関のいわて蔵ビールと言い、遠野のズモナビールと言い、岩手には日本酒の蔵元が手掛ける地ビールが多い。盛岡にあるここあさ開も実は地ビールを醸造している。が、それはいわて蔵ビールやズモナビールほど知られていない。同じ盛岡のベアレンに比べても知られていない。

 それもそのはず、あさ開の地ビールは、敷地内にある直営の多国籍レストラン「ステラモンテ」でしか味わえないのである。それ以外の外販などは一切していないため、ある意味「幻の地ビール」となっているのである(以前はJR盛岡駅内にあった系列の自然食バイキングレストラン「めぐみいわて」でも飲めたが、同店が閉店したため、本当に1箇所だけになった)。

 「ステラモンテ」にあるあさ開のビールは、ベルギーの白ビールタイプの「ホワイト・ステラ」と、チェコのピルスナータイプの「ステラ・ピルス」、それに季節のビールの3種がある。レストランに併設されて醸造所があるので、作りたてのビールが飲めるのがいい。料理の方も、日本、アジアからヨーロッパまで様々な地域の料理があって楽しめる。


1190400ビアレストランアリーブ盛岡店

 以前、北上店を紹介したが、アリーブは盛岡にもある。と言うか、私にとってはこちらの店の方がなじみ深い。ホテル東日本の地下にあるこの店では、銀河高原ビールのヴァイツェン、ベアレンのシュバルツ等3種、それにいわて蔵ビールの岩手の誇る3つの地ビールの樽生が飲める。

 イタリア製の石窯で焼かれるピザを始めとするイタリアンもおいしい。岩手の地ビールを飲み比べるのであればイチオシの店である。



121520ヌッフ・デュ・パプ

 ベアレン樽生3種と銀河高原ビール樽生が飲める。他にレーベンブロイ、ヒューガルデン、バス・ペールエール、ベルビュークリークの樽生も飲める。瓶でシメイブルー、レッド、オルヴァル、デュベル、缶でよなよなエールも置いてある。地元岩手の食材を使った各種料理もおいしい。

 前述のように、ベアレン主催の「ニモクビールの会」の会場でもある。ちょっと発音しにくい(私だけか?)店名は、南フランスのローヌ地方にあるワインの名産地「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」から取ったそうである。


820360la CUCINA new york kitchen(ラ・クッチーナ・ニューヨーク・キッチン)

 発音しにくいことでは上のヌッフ・デュ・パプと双璧をなす(?)洋風居酒屋。ただ、ビールの品揃えという意味でも、盛岡市内では以前からヌッフ・デュ・パプと双璧をなす存在である。

 ここではベアレンが全種類置いてある。このうち季節限定のものは樽生で、定番のビールは瓶でそれぞれ味わうことができる。他に、ベルギーなど海外のビールも瓶で揃っているのでそちらも楽しめる。

 こちらの店でも岩手の食材をふんだんに使った、とにかくおいしそうな料理がたくさんある。ベアレンとだと、ビールも料理も進みそうである。


img731ビアレストラン熊福

 何となく居酒屋のような店名だが、ここはベルギービールがいろいろ揃っているビアレストランである。サンフーヤンのトリプル、ブロンド、グリゼット・ブロンシュ、グリゼット・フリュデボア、デュポンのウルション、セゾン・ヴォアザン、セゾン・デュポン、ルフェーブルのバルバール、ブリュノオのトラディション、ブロンシュ・バイオロジーク、ビレッジ、アベイデロックなど、私もよく知らない(笑)ベルギービールの瓶が常時10数種類揃っている。

 他に、ベルギービールの樽生1種とベアレン・クラシックの樽生も置いてある。私が訪れた際にはサンフーヤンのブロンドが樽生としてあった。

 料理も宮古直送の海の幸や契約農家から届く野菜を使った和洋中の料理が充実しており、おいしい。


森の食堂 燻製屋 Velvo

 自家製手作りの燻製とスープカレーが味わえる店である。ベアレンも数種類置いてあり、地ビールを飲んでカレーが食べられる、私にとっては嬉しい店である。盛岡市内で夜遅くまでカレーが食べられる店はここ以外ほとんどなかったので貴重な店だった。

 昨年移転して飲食店が集中している大通りとは駅を挟んで反対側に移転してしまったので、このところはすっかりご無沙汰してしまっているが、たまに食べたくなるカレーである。


東日本ビアホールホテル東日本盛岡(のビアホール

 ホテル東日本では、毎年7月初めから9月中旬までビアホールを開いている。ビアホールでは、前売3,900円(当日4,200円)でホテルメイドの料理が食べ放題、ビールなど各種飲み物が飲み放題である。

 ホテル東日本の親会社である東日本ホームが、当時子会社であった銀河高原ビール株式会社を清算して以来途絶えていた、このビアホールでの銀河高原ビールの飲み放題が、嬉しいことに昨年復活した。従って、昨年から再び銀河高原ビールを好きなだけ飲みながら、和洋中のいろいろな種類のおいしい料理をめいっぱい食べる、ということが可能になったわけである。

 今年は、「中華激辛三銃士」として、「激辛中華風手羽先」、「激辛四川風麻婆豆腐」、「激辛牛モツ肉屋台風」が登場した。私のような辛いもの好きにはうれしいポイントである。

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2010年08月21日

東北で地ビールが飲める店 番外編その12〜全国地ビールフェスティバルin一関

717442.jpg  いやはや、相変わらずすごい人出である。今年で第13回目を迎えた「全国地ビールフェスティバルin一関」であるが、座れる席など皆無なくらい人、人、人である。

 私が会場に着いたのは午後6時くらいだったが、その頃には東北以外の他地域のビールは軒並み完売で、馴染みの東北の地ビールが、並み居る酔客の注文に追われていた。

 従って結局、他地域のビールは飲めず終いだったが、東北の地ビールも、遠野のズモナビールがメルツェンやアルト、西和賀の銀河高原ビールがGケルシュやホワイトエール(このようなイベントではもはや定番となりつつあるが)、地元一関のいわて蔵ビールが地元の小麦を使った小春ペールエールやパッションエール、秋田のあくらがアメリカンホワイトエールやインディアンペールエール、八戸の八戸シャトービールがヴァイツェンや青森りんごを使ったアップルエール、仙北の田沢湖ビールがダブルチョコレートボック、大崎の鳴子の風がパイナップルの発泡酒など、普段ないようなビールを競い合うように出していたお陰で、「来た甲斐があった感」を感じることができた。

 それにしてもこの混雑ぶりはすごい。こうなったら来年からは、今流行りの「立ち飲み」スペースも追加してはどうだろうか。そうでなければビニールシートかござ持参で来るしかなさそうである(実際そのような人もいた)。しかし、このイベントがこのように夏の終わりの風物詩として定着したのは喜ばしい限りである。

 地元の食材をふんだんに使った各種料理も健在で、飲むだけでなく、食べることでも楽しめるのもいい。全国の地ビールが64種類も一堂に会するのは、全国広しといえどもこのイベントだけだそうで、さすがは「地ビール王国」岩手の面目躍如たるものがある。

 このフェスティバル、明日までだが、明日もきっとまた朝からたくさんの人が詰め掛けて、各地の様々な地ビールを堪能しながら盛り上がるのだろう。

 今回のフェスティバルの詳細はここで紹介されている。

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2010年06月13日

東北で地ビールが飲める場所 番外編その11〜仙台ジャーマンフェスト2010

98c802eb.jpg この間もちょっと書いたが、全国で唯一年2回「オクトーバーフェスト」が開催される仙台で、今年もその「春の陣」とも言える「仙台ジャーマンフェスト2010」が6月11日(金)に錦町公園で開幕した。

 今年は20日(日)までの10日間の日程で、定番となったエルディンガー、ビットブルガー、ケストリッツァーなどのドイツビールを始め、富士桜高原ビール、東北からは岩手の遠野麦酒ZUMONAいわて蔵ビール、そして銀河高原ビールが出展している。食べ物も相変わらず充実しており、富士桜高原ビール直営の地ビールレストラン・シルバンズ、地元仙台のソーセージファクトリー・グルックル、ホテルコムズ仙台が顔を揃えた。

 ドイツビールでは、エルディンガーにいつものヴァイツェンに加えて、ヴァイツェン・デュンケルもお目見えしている。富士桜高原ビールにも季節限定で同じヴァイツェン・デュンケルがあり、飲み比べするのも楽しそうである。対する東北勢では、いわて蔵ビールのゴールデンエールやオイスタースタウト、銀河高原ビールのG-ケルシュが目を引いた。

 銀河高原ビールの方とは少し話をしたが、これから秋に向けて、既に水面下で新製品企画が動き出しているのだそうである。まず確実なのが、この春に限定生産で出た白ビール、これがさらにヴァージョンアップして秋に再びお目見えするそうである。それに加えて、詳細はまだ言えないとしながらもイギリス系のエールも現在熟成中とのことである。それ以外にも複数の企画が進行中とのことで、今後がとても楽しみである。

 それにしても相変わらずの賑わいぶりで、席を探すのが大変なのはいつも通りである。今回の生演奏は、ドイツ、オーストリア、スロバキアの3カ国混合のトリオ、ベルグランド・トリオで、14日(月)を除いて毎日演奏があってこのフェスティバルを盛り上げている。

 ちなみに、「秋の陣」の「仙台オクトーバーフェスト2010」は9月17日(金)から26日(日)の予定である。

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2010年05月17日

東北以外で地ビールが飲める店その5〜東京の「アウグスビール」

東京では、それこそ全国のいろいろな地ビールが飲める。今まで紹介してきたような東北の地ビールが飲める店もある。銀河高原ビールのオフィシャルサイトから飲める店を検索してみると(飲める店&買える店(お店検索))、東京都内で銀河高原ビールが飲める店は51件もヒットする。他にも、いわて蔵ビールが13件(参照サイト)、あくらビールも5件(参照サイト)、それぞれ都内で飲める店があるようである。もちろん、他の地ビールが飲める店もあるに違いない。元よりそうした地ビールが飲める都内の店をすべて紹介するのは東京人でない私には不可能である。ルパン三世のセリフを借りれば、「俺のポケットには大きすぎらぁ」である(笑)。

 さて、こうした各地の地ビールが飲める店が東京にはひしめきあっているのとは別に、東京にも「地ビール」がある。東京国税局のサイトによれば、東京都内には8つの地ビール醸造所があるようである(参照サイト)。と言うか、国税局のサイトにこのような地ビールの紹介ページがあるというのも意外と言えば意外という気がする。でもまあ、こうして紹介してこれら地ビール醸造所の地ビールがたくさん売れればそれだけ税収が増えて国税局としても嬉しい、ということなのかもしれない。

 今回紹介したい地ビールは、この東京国税局のサイトにはない東京の地ビール、「アウグスビール」である。アウグスビールが飲める店は、都内だけで108店ほどある。アウグスビールはヨーロッパの特級大麦麦芽100%とチェコのアロマホップを使い、もっとも味に影響すると云っていい水には特にこだわりを持って、福島の磐梯山系の伏流する純粋な地下水を汲み上げて使用しているということである。そう、東京の地ビールであるが、水は東北・福島の水なのである。

182027.jpg なぜ磐梯山系の天然水だったのか、それをアウグスビール直営のアウグスビアクラブで聞いてみたところ、実は元々アウグスビールは自前で醸造所を持っているわけではなく、ミュンヘンのバイエンシュテファンで学んだブラウマイスターが中心となって、さまざまなタイプの特徴あるビールを製造から販売までプロデュースしているということであった。

 私が訪れた時にアウグスビアクラブにあったアウグスビールの樽生は4種類だったが、そのうち代表銘柄である「アウグスビール」と「アウグスビール・マデューロ」は以前紹介した福島路ビールが醸造しており、「TOSHI'S IPA」は御殿場高原ビール、「スノーブロンシュ」は神戸の地ビール醸造所に醸造を委託しているそうである。「アウグスビール」が東京国税局のサイトに載っていない理由もそれである。

185604.jpg なるほど、とそこで納得した。元々私がアウグスビールに出会ったのは、東京駅構内の黒塀横丁の中にある「barBAR東京」である。ここは各地の地ビールや各国のビールがいろいろと置いてある立ち飲みバーで、東京駅の中にあることもあって私のような地方のビール好きにはとても魅力的な店である。

 ここの樽生にアウグスビールがあったのだが、メニューには「アウグスビール(福島)」とあって、「えぇ?そんなビール知らないぞ!」ということで印象に残ったビールだったのである。その後調べてみたら東京のビールのようだったので、「使っている水が福島の水だから福島と書いてたのかな」くらいに思っていたのだが、そうではなく醸造しているのも福島路ビールということで、このbarBAR東京の表記も間違いではなかったということがわかった。

 いずれにせよ、このような手法で「アウグスビール」というブランドで様々な種類のビールが味わえるというのも「あり」だと思う。あまたある地ビール醸造所にはそれぞれ得意分野がある。そうした醸造所の得意な分野でさまざまなビールを醸造してもらうことで、「アウグスビール」ではいつも選りすぐりのビールが味わえるわけである。「アウグスビール」の「アウグス」というのは「本来の、本物の」という意味だそうで(英語表記だと"Augast Beer"なので何か8月に関係があるのかと思ってた;笑)、そうしたビールに対する思い入れが感じられるネーミングである。

 このビールが置いてある都内の108店というのもいわゆる高級店が多く、都内ではプレミアムなビールとして広く認知されているようである。今後どんなビールがプロデュースされて世に出てくるのか、楽しみである。

追記(2010.5.19):東北が関係する東京の地ビールということで思い出したのが、以前紹介した田沢湖ビールわらび座に行った時に教えていただいた「品川縣麦酒(しながわけんびーる)」である。

 現在の品川区大井3丁目にはかつて日本で最初のビール醸造所があったそうである。一方、わらび座は清酒樽から分離・培養された日本最古の酵母「エド酵母」を持っていたそうである。この両者が協力してかつて日本で最初のビール醸造所があった品川の地で、日本最古の酵母を使ったビールを誕生させた。それが「品川縣麦酒」である。

 品川区内ではこのビールが飲める飲食店も多く、着実にこの地の「地ビール」として根付いているようである。


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2009年11月17日

仙台散歩その34〜ギネス好き以外にも嬉しいアイリッシュパブ

2407dc8b.jpg アイルランドにあるパブの雰囲気を再現したアイリッシュ・パブが日本でも各地にある。仙台にも何軒かあるのだが、もともとギネス(アイルランドと言えばやはりこれである)をあまり飲まないことや、一度行った青森の米軍基地のある市にあるアイリッシュパブでとてつもなくイヤな思いをしたことがあったというようなこともあって(イヤな思いをしたのは私だけではないようであるが→参照サイト)、仙台にある店にも今まで行ったことはなかったのだが、今回行った店は雰囲気、メニューともとてもよかった。それが、「THE HA'PENNY BRIDGE」である。「ザ・ハーフペニー・ブリッジ」と読むそうである。

 まず、何がうれしかったかと言うと、ギネスやキルケニー以外にも樽生があったことである。ロンドンエールなどは他のアイリッシュパブやイングリッシュパブにもあるが、私の好きなドイツのパウラナーのヘフェ・ヴァイスビアの樽生、それにいわて蔵ビールの樽生もあった。これはギネスをあまり飲まない私のような人にとってもありがたいことである。

 それ以外にも瓶で各国のビールが21種類ほど置いてあった。その中では特に、ニュージーランドのビール2種が珍しかった。オーストラリアのビールが飲める店は他にもあるが、ニュージーランドのビールが飲める店は東北では他にあるところを知らない。これは貴重である。

 本場アイルランドのパブではあまり食べ物のメニューはないそうだが、ここはそのような「常識」に反して、フードメニューも充実している。店の方のフレンドリーな対応と、本場アイルランドの職人が手掛けたという内装・調度とが相まって、いい雰囲気の店である。そのためかけっこうな人気で、週末などは満席で入れないこともしばしばある。ギネスが好きで飲みに来る、というよりは、いろいろなビールや酒類、それにいろいろな料理があって、ギネス好き以外の人でも楽しめる店だから来る、という人が多いようである。

 あ、そう言えば、そのヘフェ・ヴァイスビア、1pintは900円で、グラスは650円である。ん?グラスの量はよく見なかったが、もし仮に3/4pint相当だとすると、ここも以前紹介したSHOT BAR 9 1/2 The Second's」と同じく、グラスの方が安いということになってしまう。レジのところに確か、それぞれのグラスが置いてあって分量が書いてあったので、今度行ったらよく見てみよう。


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2009年09月27日

東北で地ビールが飲める店 番外編その10〜仙台オクトーバーフェスト2009

a85ac7b9.jpg 仙台で18日から27日までの日程で仙台オクトーバーフェスト2009が開催されている。以前書いたが今年は6月のジャーマンフェストに続いて2回目の開催で、仙台の季節のイベントとしてすっかり定着した感がある。

 今年もパウラナーのヴァイツェン、ヴァイツェン・デュンケルを始めとするドイツの樽生ビールが顔を揃えた。対してこれを迎え撃つ(?)東北の地ビールも、銀河高原ビールを始め、いわて蔵ビールズモナビールの岩手県勢に、鳥の海ブルワリー伊達政宗麦酒(瓶のみ)の地元宮城県勢、それに富士桜高原ビールが助っ人として加わった充実のラインナップである。

 料理の方もビールに負けないくらいの充実ぶりで、ドイツ直輸入のオクトーバーフェストオリジナルソーセージに、地元岩出山家庭ハムグルックルのハム、ソーセージ、それに東北の誇る庄内・平田牧場の三元豚がオクトーバーフェスト初登場である。

 おいしいビールとおいしい料理が味わえるとあって、連日連夜相変わらずの盛況ぶりで、週末などは席を確保するのにも一苦労の状況である。
 10日間にわたった今回のオクトーバーフェストも今日が最終日。きっと今日も昼から盛り上がっていることだろう。そうそう、足を運ぶ際には、公式ホームページからクーポン券をダウンロードして持っていくとよい。ビールや料理などが割引になってお得である。

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2008年08月23日

東北で地ビールが飲める店 番外編その7〜仙台オクトーバーフェスト2008

1b4e4f5f.jpg 今年もオクトーバーフェストが仙台で始まった。昨年よりさらにパワーアップとの言葉通り、飲めるビールの種類もさらに多くなり、またフードメニューを提供するブースもワインを提供するブースも増え、ビール好き以外にも広くアピールできる陣容となっている。年々開催日は早まっているが、今年は8月23日から31日である。完全に「オーガストフェスト」である。もちろん、私としてはおいしいビールが飲めるイベントなら時期は問わないが。

 今年もエルディンガー・ヴァイスビア、ビットブルガー・プレミアム・ピルス、ケストリッツァー・シュバルツビアの生はもちろん飲めるが、今年はエルディンガー・ヴァイスビア・デュンケルが加わった。他に、フランツィスカーナ・ヘーフェ・ヴァイスビア・ゴールド、パウラーナー・ヴァイスビア、シュパーテン・オプティメーター、シュパーテン・ミュンヒナー・ヘル、プレミアムボックなどの生も飲める。瓶ではイギリスの5種類のエールやイタリア、チェコ、ギリシャ、フランス、フィリピン、オーストラリアなど各国のビールが味わえる。

 地ビールでは、岩手の銀河高原ビールのヴァイツェン、スタウト、ペールエールの生、ズモナビールのクリスタル・ヴァイツェン、ピルスナー・ボックの生、いわて蔵ビールのヴァイツェン、スタウト、インディア・ペールエール、レッドエール、宮城の鳥の海ブルワリーのシャンパンビール、仙台ラガーの生が飲める。今年は山梨の富士桜高原麦酒のヴァイツェン、ラオホ、ピルスも出展している。ラオホはドイツのビールも含めて会場内で唯一である。また、サイトには出ていないが、奥州仙台伊達政宗麦酒もホテルコムズ仙台のブースで飲める。

 銀河高原ビールでは、このオクトーバーフェストに合わせてつくったオリジナルのグラスが登場した。3種の生のいずれかとのセットで1,300円である。会場内のドイツビールと同様、グラスを返却するとその分の金額がバックされる。ドイツスタイルのビールが多い中、鳥の海ブルワリーでは今回で最後の醸造になるというブルーベリーのシャンパンビールが要注目だったが、醸造が間に合わず今回は見送りとなったそうである。あと1か月くらいとのことなので、鳥の海ブルワリーに足を運んで購入することになりそうである。

 フードメニューは、ドイツ直輸入のハム・ソーセージに交じって、地元宮城が誇る岩出山家庭ハムの種類豊富な手作りハム・ソーセージが目を引いた。他にもいわて蔵ビールの石蔵レストランクラストン、APAホテル、ホテルコムズ仙台、にぎわい居酒屋塩釜亭などが出店しており、好みに応じてさまざまな料理が味わえる。

 それにしても、またしても残念なのは昨年に引き続き天候である。初日も2日目も雨で、しかも気温も低く肌寒く、いわゆるビール日和でないのが惜しい。もっとも、昨年同様、そんな天候のことなどお構いなしにテント内の座席は大いに盛り上がっていた。3年目を迎え、仙台市民の間でもすっかり定着した感のあるイベントとなったようである。


追記(2008.8.29):事前の大雨予報にも関わらず天気が持ち堪えたこの日は、週末ということもあって、多くの人が訪れていた。初来日のドイツの楽団、ハッピーババリアンの演奏は、サイトには土日のみのように掲載されているが、実際にはこの日も楽しげな演奏を繰り広げており、会場の雰囲気を大いに盛り上げていた。しかし、無事終了時刻を迎えたと思ったら、それを待っていたかのように未曾有の雷雨が降ってきた。残り2日間どうなるか、天のみぞ知る、である。

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2008年08月09日

東北で地ビールが飲める店 番外編その6〜全国地ビールフェスティバルin一関会場

icinosekijibeer  今年も一関市で全国地ビールフェスティバルが開幕した。例年お盆期間中の土日の開催だったが、今年は8月7日から9日の開催である。今年も全国47都道府県から61の地ビール醸造所が出展して盛大に行われている。

 今年もたまたま8日に一関を通る予定があったので、これ幸いとばかりに寄ってみた。昨年と違って早い時間に着いたのだが、既に席はほぼ満席で、例年通りかなり盛り上がっていた。前日の前夜祭では10周年だった前年を大きく上回る710リットルが消費されたそうで、年々規模が拡大しているようである。

 私も各地の地ビールを堪能させていただいた。山梨県の富士桜高原麦酒のヴァイツェンから始まって、以前石垣島に行った時に飲んだことのある沖縄県の石垣島ビールのヴァイツェン、それに薩摩ビールのヴァイツェン、いつもお世話になっている(笑)岩手県の銀河高原ビールペールエールの貴重な生、山口県の萩ビール村塾のヴァイツェン、香川県のさぬきビールのヴァイツェン、北海道の大沼ビールのアルト、地元一関市のいわて蔵ビールの新作、ジャパニーズハーブエール山椒(これはユニーク!)とキャラメルエール、など日本全国北から南まで、普段なかなか味わえないビールを味わわせていただいた。

 地産地消のフードメニューも健在で、今年もビールと実によく合うメニューが所狭しと並んでいた。
 今回のフェスティバルと合わせて、一関市内では昨年に引き続き「いちのせき地ビールストリート」が、7月18日から8月16日までの予定で開催されている。これは市内の飲食店と全国の地ビール醸造所のタイアップによって、地元の料理と各地の地ビールが特別セット価格で味わえるものである。それぞれの飲食店で飲める地ビールは決まっているので、地ビール目当てでハシゴするのも楽しい。タイアップしている飲食店の店先にはそれぞれの地ビールの幟が立っており、さながら街中全体が地ビール一色という印象である。

 11年目を迎えて着実に定着しつつあるこの全国地ビールフェスティバル、一関市を東北の地ビールのメッカへと押し上げる原動力となっている感がある。欲を言えば、行く行くはこのフェスティバルの前後の期間だけでなく、いつでも市内の飲食店でいろいろな地域の地ビールが味わえるようになるともっと素晴らしいと思う。

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2007年09月01日

東北で地ビールが飲める店 番外編その4〜仙台オクトーバーフェスト2007

19013425.jpg オクトーバーフェストが今年も仙台にやってきた。10月にドイツで行われる伝統的なビール祭りを日本でもということで始まったこのオクトーバーフェストは、昨年初めて仙台でも開催されたが、盛況だった。そんなわけで今年も開催という運びになったのだろうが、今年はなんと8月27日からの開催である。

 昨年行われた時は8月30日から9月3日の5日間だったので、オクトーバーじゃないじゃんと突っ込んだが、今年はさらに早まって8月27日開始である。「オーガストフェスト」である。もっとも、本国よりも先にビール祭りが楽しめるのは何となく得した気分になるし、何と言っても日本はビールと言うと夏というイメージが強いので、この時期の開催もよいのかもしれない。それに今年は開催期間も1週間と伸びたのも嬉しい。

 内容も今年は昨年よりもさらにパワーアップしていた。生で飲めるドイツビールも昨年はエルディンガー・ヴァイスなど3種だったが、今年は新たにフランツィスカーナ・ヘーフェヴァイスビアなど4種が加わって7種、その上このブログでも過去に紹介した銀河高原ビール該当ブログ1該当ブログ2)、平庭高原ビール該当ブログ)、ズモナビール該当ブログ)、みやもりビール該当ブログ)、いわて蔵ビール該当ブログ)など岩手県内の地ビールや、宮城県の鳥の海ブルワリーのシャンパンビール(該当ブログ)、伊達政宗麦酒など、東北の地ビールも飲めるようになった。フードメニューについても、ドイツソーセージも地元の名物もさらに充実しており、食の面でも楽しめる。

 ただ、問題は天気である。お盆明けまでの猛暑が嘘のように、このところ仙台は秋雨前線の影響で肌寒い雨がちな天気が続いており、屋外でビールをという雰囲気に文字通り水を差されたのが残念であった。もっとも、31日の夜に足を運んでみたが、そんなこととは関係なくテント席の中はたくさんのビール好きで盛り上がっていたし(写真参照)、傘を差しながら屋外の席で飲んでいる強者もいた。

 ドイツのビールはもちろんドイツの民俗音楽が流れるその場の雰囲気にマッチしていたが、東北の地ビールもドイツスタイルのものが多いので、違和感なくこのビールのお祭りに溶け込んでいた。

 中でも特筆すべきは、銀河高原ビールである。私の毎日の晩酌に欠かせないこのビールのブースを覗いてみたところ、馴染みのあるヴァイツェンではなく、限定醸造というサマーホワイト、赤銅麦酒という2種の生ビールがあった。サマーホワイトはベルギースタイルで、以前あった「白ビール」缶を思い起こさせる色あいだが、その頃の白ビールよりもさらに工夫を凝らして違ったビールに仕上がっているという。赤銅麦酒の方はイギリススタイルの赤褐色のエールで、これまでの銀河高原にはなかったビールである。どちらのビールも、以前紹介した醸造所のある沢内銀河高原<でもまだ飲めない貴重品とのことで、地ビール好きにとってこの銀河高原の限定ビールは実は、このビール祭りの大きな目玉の一つと言えよう。

 ブースにいた方としばし話をしたが、銀河高原ビールはこれからもいろいろなことにチャレンジしていくとのことだった。とりあえず数カ月後にも何か動きがあるようで、楽しみである。銀河高原ビールは、東北の地ビールの中ではやはりリーダー的存在だと私は思っているので、一時の苦難を乗り越えて新たなチャレンジが始まったことをとても嬉しく思った。

 そうそう、この仙台オクトーバーフェスト2007は、残すところ今日と明日の2日のみである。週末でもあるし、少しでも天気が回復してたくさんの人が訪れるとよいと思う。そしてまた来年もぜひとも開催していただき、前回紹介した全国地ビールフェスティバルin一関や、これまた以前ちょっと紹介したが毎年海の日の三連休に小岩井牧場で行われる東北地ビールフェスティバルと同様、東北のビール祭りとして定着すればよいなと思う。


追記(2007.12.1):このときの予告どおり、銀河高原ビールから新製品が相次いで出された。一つはWEB SHOP限定のクリスマス限定エール2種である。これらはホワイトエール (白ビール) で、小麦を使用した淡い黄金色のビールである。「クリスマス・ジェントルホワイト」(赤ラベル)と「ミステリアスホワイト」(青ラベル)というレシピの異なる2種類のビールで、2007年度クリスマス限定ラベルのボトル入りである。

 「クリスマス・ジェントルホワイト」は、ベルジャンエール酵母を使用し、やさしい甘みとすっきりしたのど越しが特徴で、一方の「ミステリアスホワイト」は、カスタム酵母 (オリジナル)を使用し、上品で奥行きのある香りと、甘みと軽い酸味が特徴である。飲み比べてみると同じ白ビールながら、味の違いがよく分かる。

 もう一つは、ペールエールである。琥珀色でホップの香りが特徴のフルーティでコクのある味わいのビールである。こちらは、首都圏を中心に展開しているスーパーのマルエツ、フーデックスプレス、サンデーマート、ポロロッカで先行販売が始まっている。

 それから、ヴァイツェン、スタウトと共に銀河高原ビールを形作ってきたピルスナーがなくなり、代わりにヘレスが登場した。ピルスナーより濃い目の色合いだが、苦味は少なく飲みやすい味である。


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2006年08月25日

東北で地ビールが飲める店 番外編その1〜全国地ビールフェスティバルinいちのせき

d0270a17.jpg 岩手県と言えば、県内に7つの地ビール醸造所を持つ東北最大の「地ビール王国」である。その岩手の南部、以前紹介したいわて蔵ビールのある一関市には、年一回ビール好きにはたまらない素敵なイベントがある。それが「全国地ビ−ルフェスティバルinいちのせき」である。

 毎年お盆明けの土日を使って行われるこのイベントは今年で9回目を迎える。今年は46都道府県57の地ビールが集結した。他の県でも同様のイベントはあるようだが、これだけの規模を誇るのはここ一関だけである。

 今年は初の試みとして金曜日に前夜祭が行われた。ワールドビアカップ、ジャパンビアカップに入賞した地ビールだけを集めての試みである。これも盛況であったようだ。

 私は土曜日の夕方、出張の帰りに訪れたが、大変な盛況であった。お得なシート券はとっくに売り切れ、Mが300円、Lが400円のバラ売りの券しか残っていなかった。地ビールの宿命として、一頃の銀河高原ビールや東京に行くと手に入る長野のよなよなエールや新潟のエチゴビールなどを除くと、多くの地ビールはなかなか他地域で飲める機会がない。この機会に特に西日本の地ビールを味わおうと思っていたが、訪れる皆が同じ考えであったらしく、他地域のビールは夕方の時点でほとんど売り切れであった。ただ、今まで缶でしか飲んだことのないよなよなエールの生や、広島の三次(みよし)ベッケンビールは味わうことができた。

 訪れる人は地元の人がメインのようで、出張の大きな荷物を抱えながら地ビールを味わっているのは私くらいであった(笑)。ただ、外国の人の姿も目立った。もっと知れ渡って、全国から地ビール好きが集まるイベントに成長するとよいと思う。この辺りは東北特有の、奥ゆかしさに由来するPR下手が影響しているのかもしれないが、全国に誇る規模のイベントとして、今後も堂々とPRしてほしいものである。

 このイベント、もう一つ特筆すべきは、おつまみの充実度である。地産地消を推進している東北らしく、このイベントでも、館ヶ森ハム工房一関ミートスローフード一関(TEL0191-31-1124)といった、東北の誇るこだわりの食材を提供する事業者を始め、いわて蔵ビール直営売店や一関市内の飲食店など、地元の出店者がそれぞれ個性的なおつまみを提供していた。地ビールに地元のおつまみという、素晴らしい組み合わせである。

 そう言えば、注ぎをアルバイトと思しき人たちに委ねている地ビール醸造所もあったが、会津麦酒以前紹介したジョン・ケネス・シュルツ氏自らが注ぎを担当していた。その注ぎは泡とビールとのバランスなどが絶妙であって、理想的な状態で地ビールを味わうことができた。

 この日は午後8時で終了だったが、終わって帰る人たちの満足そうな表情が印象的であった。もちろん、私も同じような表情をしていたに違いない。来年は節目の10周年である。どんな企画が飛び出すか、今から待ち遠しい限りである。

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2006年01月30日

東北で地ビールが飲める店その5〜岩手県一関市

a66265cb.jpg 前にも紹介したとおり岩手は東北でも屈指の地ビールの多い県である。そのうち、一関市には「いわて蔵ビール」がある。いわて蔵ビールは、平成7年に一関市にある世嬉の一(せきのいち)酒造を始めとする地元企業5社が協同組合を作って立ち上げた地ビールである。

 他の多くの地ビールと同様、濾過・殺菌などを行っていないビールであるが、いわて蔵ビールの特徴は地元産の原料にこだわり、地元農家・農協と契約してビール用麦の栽培や麦芽の加工を行っているということである。地元産ではまかなえないスペシャルモルトやホップも遺伝子組み換え作物を厳しく制限するEU内、特にドイツ・チェコ・イギリスから産地メーカーを指定して取り寄せているとのことである。また、岩手県一関市原産のブルーベリー、岩手県衣川村産の大麦などの地元特産品を使用したビール・発泡酒なども作っており、本当の意味での「地ビール」と言えそうな注目すべきビールである。

 そのいわて蔵ビールが飲める店は、もちろん地元一関市内にもあるが、それ以外にも盛岡や仙台、さらには東京都内や横浜・川崎などにもあり、着実に販路を広げている。一関市内には世嬉の一酒造の醸造所があり、そこでいわて蔵ビールも醸造されているが、この一画には他に「酒の民俗文化博物館」、「蔵元レストラン世嬉の一」(写真参照)、「石蔵クラストン」などがあり、しかもそれらの建物はすべて日本酒の仕込み蔵を改造したものである。いわて蔵ビールの名前の由来もこの「蔵」で作られていることに由来する。

 ちなみに、「世嬉の一」という名前は、明治天皇の弟、閑院の宮が「世の中の人々が喜ぶようなよいお酒を造りなさい」と命名したものだそうである。その名の通り、昭和30年代に既に純米酒を作り、平成2年に無農薬栽培米を使った日本酒を作った他、「生体エネルギー理論」という理論に基づいた酒作りを行っており、そうしたノウハウがいわて蔵ビールにも活かされているという。

 いわて蔵ビールは、ヴァイツェン、ペールエール、スタウトといった地ビール好きには馴染みのビールの他、「レッドエール」、ブルーベリーを使用した「ブルーダスク」、地場産さくらんぼを使用した「チェリーエール」、衣川産大麦を使用した「はとぽっぽエール」、以前紹介した十和田市の「ブルーオアシス」と同様のクチナシ色素を使った青いビール「サムシングブルー」、沖縄産パッションフルーツを使用した「パッションフルーツ」など、ここだけという種類のビールが多くある。また、これら以外に季節限定の「サマーブロンド」(夏季限定)、「インディアンペールエール」(秋季限定)、「ヴァイツェンボック」(冬季限定)がある。

 これらすべてがいつもあるわけではないが、世嬉の一酒造内の「蔵元レストラン 世嬉の一」では作り立てのいわて蔵ビールが味わえる。私が訪れた時は、通常のヴァイツェンより1.5倍の麦芽を使用し、アルコール度数約7%と高めの「ヴァイツェンボック」の生や、自然に発生する炭酸のみを使った「微炭酸」の「リアルエール」があった。いずれも気持ちよく飲めるいいビールであった。

 このレストランは、郷土料理がメインで、「ハレ」の日の食「もち」と「ケ」の日の食「はっと」を中心に、「健康玄米粥膳」、「自然薯ぞば健康セット」、雪ウサギ豆乳鍋がメインの「雪見膳」、奥州藤原氏時代の食を復元した「奥州平泉膳」、 「酒屋の酒しゃぶ膳」など、特徴あるメニューが揃う。おいしいビールとおいしい食事、最高の組み合わせである

 他に一関市内では、「東北をめぐる鉄道の旅その2」でちょっと紹介した一関駅構内の「こけし茶屋」や駅前の食堂「いわぶちや」、厳美渓近くの道の駅「厳美渓」内の「もち食レストラン・ペッタンくん」、「矢びつ温泉瑞泉閣」でもいわて蔵ビールが飲める。

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