びいる亭  

2007年05月08日

東北で地ビールが飲める店その22〜秋田県鹿角市

img433 鹿角市は秋田県の北東端に位置する市である。日本三大ばやしに数えられる花輪ばやしや、毛馬内盆踊り大日堂舞楽などの祭りで有名である。

 私が初めて鹿角を訪れた時に不思議に思ったのは、NTTのタウンページである。その頃秋田のタウンページは、大館市や能代市などの秋田県北版、秋田市を中心とする秋田中央版、横手市や湯沢市などの秋田県南版などに分かれていたが、鹿角だけ別にタウンページとハローページが一緒になった鹿角版だったのである。鹿角は元々江戸地代は南部藩(岩手県、青森県東部)の領地で明治になってから秋田県に組み込まれたので、その影響なのかもしれない。確かに祭り一つ見ても隣の大館市とも異なる独自の文化が感じられる。

 さて、この鹿角で地ビールの飲める店はあるかどうか、以前新庄で聞いたように地元商工会にまず聞いてみたが、「鹿角では地ビールも作っていないし、ビールのおいしい店も特にない」との話であった。

 実際、鹿角市の中心部花輪地区を隈なく歩いてみたが、ビールをウリにしている店は残念ながら見つからなかった。ただ、花輪には全国に名の知れたホルモン焼き屋幸楽」(上写真参照、鹿角市花輪字堰向5、TEL0186-23-3736、10:00〜23:00、無休)がある。秘伝のタレに漬け込んだ豚のホルモンをキャベツや豆腐などと一緒にジンギスカン鍋で焼くというスタイルで、鍋に載せた途端に食欲をそそる匂いが広がる。これがまた1人前500円と安い。ライス200円と合わせて700円で満足が得られるので、とてもリーズナブルである。なぜ鹿角でホルモンかと問うことなかれ。仙台の牛タンや遠野のジンギスカンのように、地元の人に受け入れられ、かつおいしい店があれば立派にその土地の名物となるのである。

a5a3a0a2.jpg さて、話が本筋から離れてしまったが、結局鹿角にビールのおいしい店はなかったのか、と言うとさにあらず。鹿角から十和田湖方面に向かって北上すると大湯温泉郷がある。近くには大湯環状列石黒又山などの「不思議系」の観光スポットのある温泉だが、ここにあるホテル鹿角左写真参照)のレストラン「ヴィラージュ」とバー「K's BAR」には、十和田八幡平麦酒があった。これは田沢湖ビールを醸造しているわらび座によるOEMのビールだが、観光地にふさわしいオリジナルのビールを出したいという意欲を買いたい。

 十和田八幡平麦酒には鹿角(ヴァイツェン)十和田(ピルスナー)八幡平(ケルシュ)の3種があり、例えばりんごや山ぶどうなどの果物が取れる鹿角はフルーティーな香りのヴァイツェンなど、それぞれの地名のイメージと近い種類のビールが充てられている。K's BARでは、この十和田八幡平麦酒を地元の焼物で作られたジョッキで味わうことができる。また、締めには比内地鶏のガラで取ったあっさりスープが特徴の秋田比内地鶏ラーメンを味わうことができる。

 ちなみに、この十和田八幡平ビール、ホテル鹿角以外にも、隣の小坂町から十和田湖に向かう途中の七滝近くにある「滝の茶屋 孫左衛門」でも味わうことができる。十和田湖の青森県側には以前紹介した奥入瀬ビールがあり、秋田県側にはこの十和田八幡平麦酒があるという構図である。


追記(2009.7.8):鹿角市の中心部花輪地区に、昨年3月「びいる亭 KAZUNO」がオープンした。他のびいる亭同様、ヴェデット・エクストラ・ホワイトの生を始め生ビール6種、それに世界各国のビールが飲める。上記のように、これまで花輪地区にはこうしたビールが飲める店が皆無だったので、これは実に嬉しいことである。


111015-183313追記(2011.10.15):「びいる亭 KAZUNO」のヴェデット・エクストラ・ホワイトの樽生、びいる亭の中でも飲めるのはここだけだそうである。私が知る限りでも、それ以外と言うと、東北では以前紹介した仙台の「RED HOT」くらいしかないのではないかと思う。ヴェデットの他にも海外のビールが84種類、瓶で揃っていて、安心して好きなビールが飲めるのがよい。

 なお、昼間は「カレーな時間(とき)」という名前の、カレーやパスタが食べられる店として営業している。以前、大館の「cafe shokudo 山舘」で食べられた薬膳カレーやスパイシーカレーが食べられるようである。

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2006年10月22日

東北で地ビールが飲める店その14〜青森県弘前市

2bc0b43d.jpg かつての津軽藩の城下町弘前市は、青森県の西半分の津軽地方の中心地である。ここ弘前市にも以前は「津軽ブルワリー」という地ビール醸造所があった。街中からは少しだけ離れたビブレ(現・さくら野百貨店)の敷地内にあった。

 弘前のビブレの4Fには「リゾナーレ・メラ」という天然温泉のスパ付のホテルがあり、そこに泊まればスパで汗を流した後地ビールを飲むという(外に出なければならないが)極楽体験ができたのであるが、このブルワリーは経営主体がビブレだったために、ビブレが会社更生法を適用して事実上倒産したあおりを受けて、醸造所も閉鎖となってしまった。

 「リゾナーレ・メラ」は現在も「ホテルさくら野温泉」と名を変えて存在している。一方の「津軽ブルワリー」は、現在は「金の卵」というオムライスレストランへと姿を変えていた(写真参照)。店のつくりは「津軽ブルワリー」のままで、外に面したウィンドウにはビール醸造釜がそのまま残っていたので、今も醸造を続けているのかと思って店の人に聞いてみたが、単なる「オブジェ」とのことで残念であった。

 その代わり、同店では、茨城の地ビール「常陸野ネストビール」が常に数種類置いてあるので、「地ビール」を味わうことはできる。ただ、私が行った時には、いかにも青森らしい(作っているのは青森ではなく茨城だが)アップル・エールが品切れだったのが残念であった。他にベルビュー・クリークやバス・ペールエールの生も置いてあった。ちなみに、この「金の卵」、地元では「の」と「ご」が略されて呼ばれると地元の人に聞いたが、本当かどうかは分からない。

 「金の卵」は元々弘前市内に2店舗ある「ビア・イタリアンVITA」の姉妹店である。こちらVITAも「ビア・イタリアン」を標榜するだけあって、同様に常陸野ネストビールやベルビュー・クリーク、バス・ペールエールなどが飲める。アンティパストやパスタの種類も豊富で、ビールとよく合う。2店舗あるうち、シティ弘前ホテル地下のショッピングプラザ内にある店はJR弘前駅に隣接しておりアクセスもよい。

img807 おいしいビールが飲める店はまだあった。弘前市内にも、かの「びいる亭」があったのである(左写真参照弘前市土手町26-1北菜館2F、TEL0172-37-7741)。ここも前に紹介した大館のびいる亭青森のびいる亭と同様、世界各国のビールが飲める。

 ビールが飲める店ではないが、かつてダイエー弘前店の地下にあった土岐酒店のビールの品揃えはすごかった。世界各地のビール300種が置いてあった。これほどのビールの品揃えを誇る酒店は今も仙台市内にも存在しない。私が知る限りではここに太刀打ちできるのは、東北では盛岡市内にあるマルイチタストヴァン城西店 焼酎館盛岡市城西町13-1、TEL019-622-4133)くらいではないだろうか。

 しかし、タストヴァン焼酎館はビールの種類も多いものの、その名の通り焼酎がメインの店(全国の焼酎が1200種)なので、ビールの種類では土岐酒店の方が上であった。と、過去形で書いているのは、ダイエーが経営再建に伴って弘前店を閉店し、それに合わせて土岐酒店も店を閉めてしまったからである。大変残念な話である。


追記(2008.2.14):ash(弘前市土手町12、TEL0172-37-0333)には15種類のビールが置いてあった。ベルギーのティービール、オーストラリアのペールエールのクーパーズなどは比較的珍しい品揃えだと思う。ただ、ドイツのヴァイスビールが品切れだったのが残念だった。

 また、今年で15年目を迎えるというBERR BAR Old Jankにはギネスやサッポロの生に混じってヒューガルデン・ホワイトもメニューにあったが、これも残念ながら品切れだった。びいる亭は33カ国154種類のビールが置いてあり、品揃えはやはりさすがである。もちろん、ドイツのヴァイスビールも、ベルギーのヒューガルデンも飲めた。


追記(2009.6.18):びいる亭の生ビールのラインナップが変わっていた。「白生」がヒューガルデン・ホワイトからヴェデット・エクストラホワイトに替わり、「赤生」(ベルビュー・クリーク)がなくなった。他に生は、琥珀エビス、エーデルピルス、エビス、エビス黒、スーパードライ、がぶ飲み生(発泡酒)となった。

 BEER & COCKTAIL BLOCK HOUSEにはハートランド、クアーズ、バス・エールエール、エビス、ギネスの瓶があるようである。


2115.jpg追記(2009.10.16):ビア・コトブキは1965年に弘前で初めて樽生ビールを出したという老舗のビアバーである。現在樽生は4種類で、キリンのブラウマイスターを始め、その時々で違うが、常時キリン、サッポロ、アサヒ、サントリーのプレミアム系の樽生が飲める。コンディションも万全でビール好きが安心して行ける店である。私にとってはシメイ・レッドが置いてあったことも嬉しかった。



追記(2011.9.13):「ホテルさくら野温泉」は現在「リコルソ弘前」と名前を変えて営業中である。


WP_20181102_20_22_34_Pro_LI追記(2017.11.3):弘前市内に昨年、新しい地ビール醸造所「Be Easy Brewing(ビー・イージー・ブルーイング)」(弘前市松ケ枝5-7-9、TEL0172-78-1222)ができた。造ったギャレス・バーンズさんは元米軍兵士で青森県三沢市の米軍三沢基地に勤務しており、退役した後、気に入った青森で好きなビールを造りたいと志して、ここ城下町・弘前を選んで醸造所を造ったのだそうである。

醸造所は1階に醸造設備があり、2階が直営のタップルーム「ギャレスのアジト」(17:00〜23:00※土は11:30〜、月火定休)である。Be Easy Brewingのビールを始め、国内外の地ビールが常時12種類味わえる。フードメニューも充実している。

また、弘前駅から徒歩5分のところにある「Robbin's nest」(弘前市大町1-3-16、TEL090-6450-1730、17:00〜、無休)には、COEDOビールの樽生が置いてあった。何が飲めるかはその時次第とのことである。


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2006年10月10日

東北で地ビールが飲める店その13〜青森県青森市

f965dbea.jpg  かつて青森市には本町に「青森ブルワリー」という地ビール醸造所があった。市の中心部、飲食店が立ち並ぶ一角にあって、とても行きやすい場所にあった。ここが開発したオリジナルビール「アオモリりんごエール」は皮ごとのりんごと麦芽とを同時に発酵させたもので、シードルのようなさわやかな風味が特徴であった。しかし、ここも数年前に醸造を取りやめてしまった。

 その他に青森市内では、「青森食堂」という、仙台食堂と同系列のお店があって、青森県内の厳選された素材を使った料理と国内外の様々なビールが味わえたが、ここも別の店に替わってしまっていた。

091015-203602  以前紹介したトムヤムクン」(左写真)は今も健在で、ここに行けば少なくともヒューガルデンの生は飲めるので、それで事が足りると言ってしまえばそうなのであるが、人口31万人余を抱える青森の県庁所在地であれば、もう1軒くらいどこかあってもよさそうなものである。

 と考えて、例によって飲食店をブラブラしていたら、さっそく見つかった。本町にある「そま屋de酒家ちゃおず」である。

 ここはオリジナル餃子が売りの店だが、それ以外のフードメニューも充実している。注目のビールは、アサヒ、コロナ、ギネスに混じって、ベルギーのチェリービールであるベルビュークリークが置いてあった。このベルビュークリークの存在が、私に同店の認識を「ちょっと変わった餃子屋さん」から「おいしいビールを飲みながらちょっと変わった餃子を食べられる店」へと格上げさせた(笑)。

 なおも歩いていると、ここにもあった!かつて秋田県大館市で私においしいビールを味わわせてくれた「びいる亭」である。ここ「AOMORIびいる亭」(青森市本町5-3-23オーロラ会館2F、TEL017-721-5227)は、世界34カ国153種類のビールがある(日によって品切れのビールもある)。「安全食材」と「安心料理」をモットーにしたビールに合う和洋中のフードメニューもあって、ビールをとことん堪能するにふさわしい店である。もちろん、生ビールもあり、ヒューガルデンは「白生」、ベルビュークリークは「赤生」と称されていた(ちなみに「黒生」はエビス黒)。そんなわけで、ここびいる亭では私のお気に入りのドイツやベルギーのビールをいろいろ味わうことができた。

 青森市では、エスニック料理を食べながらヒューガルデン生が味わいたければ「トムヤムクン」、餃子を食べながらベルビュークリークが飲みたければ「そま屋de酒家ちゃおず」、そしてビールそのものをとことん味わいたければ「AOMORIびいる亭」と、その時の気分に応じてチョイスできるだけの店があることがわかった。よかった(上写真は青森ベイブリッジ)。


img810追記(2008.2.15):柳町通りにある「欧風居酒屋Marco Polo」(マルコポーロ、左写真参照、(青森市本町1-1-40、TEL017-775-2588)にも、アメリカのミラー・スペシャルなどに混じって、ヒューガルデン・ホワイトの生が置いてあった。





091015-172925追記(2009.10.15):青森駅近くにあるほたて料理店「柿源」が以前紹介した津軽路ビールを置くようになった。大正時代初期創業という老舗店のほたて料理と地ビール、いい組み合わせである。また、津軽路ビールが大鰐町以外に登場するのもこれが初めてではないかと思われる。








091015-202242  「くつろぎ処 ののはな」(青森市新町2-6-4、TEL017-776-1913、17:00〜1:00、日曜定休)にはギネスとバス・ペールエールの樽生がある他、瓶で世界のビールが何種類か置いてあるようである。









091015-203021  「American & Irish Cafe Bar Atom」には、ギネスのスタウト、ドラフト、ビター(缶)、フォーリン・エクストラ(瓶)の他、キルケニー(缶)、サミュエル・スミス・スタウト(瓶)、オハラズ・アイリッシュ・スタウト(瓶)、マーフィーズ・アイリッシュ・スタウト(缶)、それに東京ブラック(缶)とよなよなエール(缶)、ハイネケンダーク(瓶)があった。東京ブラックやよなよなエールがあるのは東北では珍しい。

 「そま屋de酒家ちゃおず」にあったベルビュー・クリークは、残念ながらなくなっていた。


091016-062417 青森駅ビル・LOVINA(ラビナ)1階にある「あおもり路」には以前紹介した恐山ビール」と共に、同じく本州最北端大間町で卍麦雫を醸造している崇徳寺の佐々木眞萌住職が醸造する「あおもりカシスドラフト」(ペール、ビター、企画元:あおもりカシスの会)、「あおもりアップルドラフト」(企画元:有限会社工藤商事)、「山ぶどうラガー」(販売者:有限会社もりた観光物産)が揃っていた。和尚さんは最近、フルーツビールに凝っておられるようである(笑)。


追記(2009.11.17):「オリジナル料理 & ドリンク CHERE(シェール)」(青森市本町5-3-1、TEL017-773-2207、18:00〜23:00、不定休)では、トマト鍋を始めとするオリジナル料理が楽しめるが、シンハー、モレッティ、ビンタンに加えて、ヒューガルデンの「禁断の果実」も飲める。


追記(2011.9.14):「そま屋de酒家ちゃおず」だが、ベルビュークリークが復活していた。これは嬉しい。


追記(2018.8.17):


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2005年10月18日

東北で地ビールが飲める店その1〜秋田県大館市

ab18e3ec.jpg 以前も書いたかもしれないが、私はビールが好きである。ビール党と言われる人は全国各地にいるが、その東北本部宮城県支部仙台出張所所員くらいできるのではないかと自任しているほどである。

 ビールと言っても、アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーといった大手メーカーのビールではなく、地ビールや外国のビールが好きである。そのようなわけで、仕事や旅行などでどこかへ行った時の私の楽しみの一つは、その地域で作っている地ビールを味わうことである。

 ただ、不満なのは、そうした形でビールを味わえる店が少ないということである。地酒はもちろん、最近はブームに乗って全国各地の様々な焼酎を出す店も増えてきているのだが、ことビールに限って言えば大手メーカーのビールを出して事足れりとしている店が多いのである。その結果、私は旅先で個性的なビールが飲める店を探すのに苦労することになる。

 ところで、東北には地ビールが多い。その理由の一つは、ホップ(写真参照)の生産量が多いということが挙げられるかもしれない。ビールに欠かせないホップの国内生産量は平成16年度で459tだが、そのうち450t、実に98%を東北で生産しているのである。(東北農政局「東北の地域特産物」より)生産量のシェアを県別に見ると、岩手が44%で、次いで秋田が28%、山形20%、青森8%となっている。

 ただし、これらのホップのほとんどは大手ビール会社との契約栽培で作られており、地ビールに回る分はそれほど多くない。従って、大部分の地ビールは原料となる麦もホップも海外から輸入して作られており、必ずしもその土地に関わりの深い味となっていないケースも多いのだが、それでも地ビールは醸造所によって味が異なるので、そこでしか飲めないビールという点ではローカル色豊かであると言える。

 さて、新コーナーでは東北で地ビールなど個性的なビールが飲める店を紹介していきたい。これはネットを検索しても意外に情報が少ない。一番充実しているのは、日本地ビール協会のサイトの中の「地ビール・輸入ビールが飲める店」だと思われるが、特に東北について言えばまだまだ情報が少ないようである。

 今回、久しぶりに秋田県北の都市大館市に滞在した。ここはかつて紹介したようにハチ公の故郷であり、きりたんぽのおいしい町であるが、おいしいビールが飲める店についての情報はネット上になかった。それならばと現地で足で探し回った。

 大館の繁華街はJR花輪線の東大館駅周辺であり、ここを歩き回ったがビールのおいしそうな店はなかった。唯一「ビアホール」と銘打っていた店は閉店しており、これは酒屋で銀河高原ビールを買ってホテルに帰って飲むしかないかとあきらめかけた。と、その時とある焼肉屋から出てきた4、5名のグループの一人が「この流れはこのまま『びいる亭』かあ」などと言っているのが聞こえた。

 そう、「びいる亭」(大館市大町79大町ビル1F、TEL0186 -49-6714)。この店のことを忘れていた。名前だけは聞いたことがあったが、行ったことはまだなかった。でも名前からしてここならきっとおいしいビールがあるに違いないと思い、そのグループの後についてびいる亭に行った。

 入ってみて、期待通りここはビール好きにふさわしい店だと思った。地ビールこそ置いていないが、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカなど、世界の様々な地域の代表的なビールが置いてある。特にベルギーやドイツといった私の好みのビールの種類が多いのがうれしかった。

 メニューにはそれぞれのビールについて分かりやすい解説もつけられており、それを見ているだけで勉強になった。単価はほとんど一瓶800円から1000円くらいで、それほど安いわけではないが、この品揃えを見ればそれも頷ける。これほどの種類のビールを揃えている店は仙台市内にもないのではないかと思われる。いい店を見つけたと思った。

 びいる亭を出ていい気分で歩いていてもう一軒見つけた。白樺苑大館市字桂城14、TEL0186 -42-0352)という中華料理店であるが、表のメニューによると、ここでは秋田市の地ビール、あくらビールのAボック、Qボックが飲める。中華料理店だけあって中華のメニューも豊富だが、目を引いたのは自家製手打ち麺のラーメン類であった。今回は行けなかったが、次はぜひ行ってみようと思う。


追記(2011.10.18):上記の「びいる亭」だが、「白生」(ヒューガルデンの樽生)や「赤生」(ベルビュークリークの樽生)がなくなって、ドイツやベルギーを始めとする海外のビールは、瓶のみとなっていた。それでも、84種類ものビールを揃えているのはさすがである。

 白樺苑の方は、あくらビールがなくなっていた。残念である。ラーメンも麺が替わって、中太のストレートの麺になっていた。


131111-204756追記(2013.11.11): 「居酒屋WASABI」は、比内地鶏や秋田純米牛など地元の食材をふんだんに使った料理が美味しい店だが、ここでは何と、あくらビールの樽生が常時4種類飲める。もちろん、秋田県北で唯一ということである。

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2004年10月13日

東北の食べ処その3〜秋田県北地方

75f92317.jpg  秋田県の北部も個性的でおいしい店の多い所である。特に、大館市は秋田の代表的な郷土料理であるきりたんぽの店が多い。きりたんぽ発祥の地は隣の鹿角市だそうだが、店の数や知名度で言えば大館の方が上である。

 大館と言えば、かのハチ公の故郷でもある。それにちなんで、実はJR大館駅前にも渋谷駅前と同様にハチ公の銅像が立っている。しかし、JR大館駅が街中から少し外れていることもあって、こちらのハチ公前で待ち合わせをする人はほとんどいない(笑)。
 

昔のきりたんぽや写真大館市大館75-5、TEL0186-43-4040、11:30〜14:00、17:00〜20:00(9月中旬〜5月中旬のみ営業)、月曜定休)
 ここのご主人は、漫画「美味しんぼ」にも実名で登場して、「本物のきりたんぽ」について熱く語っている。事実、比内地鶏と野菜から何時間もかけてつくるスープ、手作りで炭火で焼くきりたんぽなど、敢えて手間をかけてつくるここのきりたんぽ鍋は、文句なくおいしい。

 私はそれまできりたんぽは好きではなかったが(仙台でも出す店があるがおいしいと思わなかったのである)、ここのきりたんぽを一たび食べて、今や大好物へと変わったくらいである。

 運がいいと、栽培ものではない天然ものの舞茸が入ってくることもある。きりたんぽを出す店の多い大館市内でも、きりたんぽだけを出す専門店はここともう一軒くらいしかない。

 夏になるときりたんぽを作る米の味が下がるからと言って、夏の間は店を閉め、新米が出る季節になるとまた店を開く。一日に作る量が決まっているので、予約してから行った方が確実。

おすすめ:もちろん、きりたんぽ鍋


飛騨ラーメン
大館市片山町3-5-38 、TEL0186-49-4254、11:00〜19:30、不定休)
 大館にはひそかにラーメンのおいしい店が多いが、ここはその代表格。手打ちの麺に魚のダシが効いた濃い色の醤油のスープがよく合う。元はフランス料理のシェフをしていたというご主人のコック帽がチャームポイント。

 飛騨は奥さんの実家なのだと言う。確かに、飛騨に行った時に食べたラーメンも醤油味で魚の旨みが効いたあっさり味のラーメンだった。

 元々評判はよかったが、最近では「行列のできる店」となってしまった。東京などに行くと行列のできる店は数多いが、人口5万人の町で行列ができるこの店の方がすごいと思う。

おすすめ:中華そば


安好る
(あんこうる)(大館市清水1丁目1-76-1、TEL0186-42-0306 、11:30〜15:00、17:00〜19:00、月曜定休)
 大館では比較的新しいお店だが、やはりあっさり醤油味のおいしいラーメンを食べさせてくれる。カレーも素朴な味でおいしいのでどっちも頼みたくなる。

 ただし、両方頼む場合は、味の濃いカレーは後に出してもらうのがよいと思う。先にカレーを食べてしまうと、ラーメンの方の微妙な旨みがよく分からなくなる可能性が大なので。

おすすめ:中華そば、カレーライス


十八番
能代市追分2-50、TEL0185-52-7535、11:00〜14:00、土日祝日定休)
 平日の昼の間しか営業していないのでなかなか行きづらいが、ここでは他のどこのとも違うラーメンが食べられる。「トッピング」のレモンの切れ端やスープに浮かぶ大小のナッツ類、「調味料」としてテーブルに置かれたアルカリイオン水など、すべてがどこのラーメンとも似ていないここだけのオリジナル。そして、おいしい。

 ここも昼は地元の人が行列を作っている。ガイドブックなどにはほとんど出てこないが、実に味わい深い。

おすすめ:みそラーメン、しょうゆラーメン、しおラーメン、どれもおいしい


切田屋
鹿角市花輪下花輪168、TEL0186-23-2083、11:00〜18:30、月曜定休)
 鹿角市は江戸時代は今の岩手県と同じ南部藩だった。そのせいかどうか、鹿角地方の「タウンページ」は大館や能代の「秋田県北版」とは別になっていて、とても薄いのでハローページも一緒になっている。

 岩手県は現在山形県や福島県の会津地方と並ぶ東北のそば処だが、鹿角市の中心部花輪にあるこの店でもその岩手県と同じような細打ちの手打ちそばが食べられる。狙い目は限定の10割そば。デザートにはそばシャーベットもおいしい。

おすすめ:手打ち十割そば、そばシャーベット


追記(2005.10.18):ショック!大館の飛騨ラーメンがこの8月末で店を閉めたらしく、今月久々に行ってみたら既に別の店になっていた。新しい店はいろんな地域のラーメンが食べられるというありがちな店だったので、入らなかった。

 安好るは健在で、あっさり味の中華そばはやっぱりおいしい。ただ、能代の十八番の影響か、レモンのかけらが入るようになっていた。口に残るような木の実は入っていないが、何かがスープに浮いていた。これも十八番の影響かも。

 その十八番は長らく休業中だったが、今月行ったら店を開いていた。ただし、休日がこれまでの土日祝に水曜も加わったので注意。相変わらずおいしかった。


追記(2007.4.3):大館市にあるカレー&パスタ専門店「cafe shokudo 山舘(やまだて)」(大館市山館字田尻197-2、TEL0186-43-5828、11:00-15:00、17:00-21:00、水曜定休)は、恐らく秋田県北で本格的なカレーが食べられる唯一の店である。以前紹介した(ココココココ)「びいる亭」に「名刺」が置いてあったので、「びいる亭」の関連店なのだろう。

 中辛の「山舘カレー」(印度カシミールカレー)、辛口の「薬膳カレー」(ひき肉&20種類のスパイス)、甘口の「昔のカレー」(三種の刻み野菜入)の他、「チキンとじゃがいものカレー」、「オムレツカレー」、「ラムカレー」(いずれも中辛)の6種のカレーがある。辛さ指定もできるが、辛さの度合いに応じて追加料金がある。

 私はカレーしか食べていないが、パスタはスパゲッティだけでなく、ペンネやらせん状の形のフスィリなどのショートパスタも含めて47種類もある。中でも「大館名物パスタ」と銘打った「漬物あんかけパスタ」、「ネバずるパスタ」(多分納豆)、「いぶりガッコの和風クリーム」が気になるところである。でも、多分次もカレーを食べてしまうに違いない。

 同じ建物内には他に、「名所居酒屋 はずれ」(大館のはずれにある新名所というのがネーミングの由来だそうである)がある。「はずれ」に対してやはり同じ建物内には最初七輪焼きの店でその後予約貸切宴会場となった「あたり」があったが、この4月5日からは「御食事居酒屋 馬肉×蒸し料理 うまが、会う」として新装オープンすることになったそうである。一連のネーミングのセンス、何とも言えない味がある。

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