インド料理  

2010年08月08日

仙台散歩その42〜泉区(とその近辺)のオススメカレー店

今から10年以上も前のことになるだろうか。かつて、泉区の泉ヶ丘に「ちゃんだん」というカレー屋さんがあった。若いご夫婦が切り盛りしていたそれほど大きくない店だったが、インドカレー、タイカレー、スリランカカレーの3種類のカレーを出し、しかもそのどれもがおいしいという稀有な店だった。中でもインドカレーは私の大のお気に入りで、このカレーを食べたいがために、週1回は必ず足を運んでいたほどであった。今でもこの「ちゃんだん」のインドカレーを上回るカレーには出会っていないように思う。

 しかし、この「ちゃんだん」、残念ながら閉店してしまい、私の泉区通いも終わった。それ以来、カレーを食べに泉区に行くということは久しくなかったが、探してみるとその後泉区内にもカレーのおいしい店がいくつかできていた。


443531.jpgセイロンティー&カリー プンチランカ

 かつて「ちゃんだん」があった泉ヶ丘にできたスリランカカレーの店。元々はスリランカ直輸入の紅茶を販売する専門店だったが、食文化を含めてスリランカの文化を伝える拠点にということで現在の店になったそうである。「ひげのおんちゃん」が一人で切り盛りしている。

 「ちゃんだん」がなくなり、以前紹介した亘理のフレスコキクチのスリランカカレーもなくなって、スリランカカレーが味わえる店としてはこれまた以前紹介した老舗のスリランカセンターしかなくなっていただけに、新店の開店はカレー好きには嬉しい。

 ここでは、「スリランカと日本の食材の融合」を掲げ、スパイスとパリップ(インドの挽き割り豆)以外の食材は国内産で、米と野菜は宮城県産のものを使っている。私が訪れた時は、チキンが東北、じゃがいもが北海道、パリップがインド、なすが高知、ゴーヤーが鹿児島、いんげんが宮城とあった。

 メニューは、好きなカレー2種類にサラダがつく「カリーセット」と、カレー3種類にサラダ、デザートがつく「スペシャルカリーセット」がある。十数種類のスパイスとココナッツミルクを使ったというスープ状のカレーは、確かにインド系のカレーとも違う味わいでおいしい。セイロンティーも各種楽しめる。


825111.jpgカレーと珈琲の店 あちゃーる

 泉パークタウン高森の住宅地の中にあるインド・ネパールカレーとコーヒーの店である。「ネパール人が作ったインドカレーのレシピを日本人が作る」というコンセプトのカレーが食べられる。

 メニューは、カレー単品の「エクターリー」、メインカレーとサブカレーが選べて薬味とチャパティー、ターメリックライスがつく「ドゥイターリー」がある。カレーはチキン、マトン、キーマ、エッグに日替わりの5種ある。

 面白いのは辛味の調節で、よくあるチリペッパーなどではなく、50,000スコヴァル(スコヴァルとは辛さの単位らしい)の辛さを誇る「カラミゲンA」、それでも物足りない私のような人間には、タバスコの500倍辛いという謎の赤い滴が出される。

 私にとって嬉しいのはこの店、ビールがけっこう充実していることである。ネパールとインドに縁があるので、ネパールのアイスビール、エベレストビール、インドのマハラジャ・プレミアム、キングフィッシャー、ゴールデンイーグルがあるのにはあまり驚かないが、これらに加えて、ベルギーのアヘル、ウェストマール・トリプル、デュベルが置いてある。しかもいずれも小瓶ではなく大瓶である(なぜかは知らないが小瓶より大瓶の方がおいしいと思う)。泉区内でこうしたビールが飲める店は、以前地下鉄泉中央駅近くにあったビアバーが閉店して以来見つけられていなかったので、その意味でも貴重な店である。


404121.jpgキッチン味楽(キッチンみらく)(黒川郡富谷町東向陽台2-11-3、TEL0120-37-8120、022-372-8120、11:00〜14:30、17:00〜20:00、月曜定休)

 泉区と言うか、住所は既に隣の富谷町になってしまっているが、ここは正真正銘の穴場店である。ネット上にも情報はないようである。私も教えてもらって初めて知った。

 以前紹介した「おおわ田」には私の職場の上司がよく足を運んでいるが、そこに時々「グルメの達人」のような人が現れるのだそうである。その人は県内のおいしい店の情報に極めて詳しいらしく、しかも決して有名店でない店まで熟知しているのだそうである。その人に上司が「カレーが一番おいしい店はどこですか」と聞いて出てきた答えがこの「キッチン味楽」だったそうである。

 実際行ってみると、この店、東向陽台の住宅地の中にある一見何の変哲もない食堂で、メニューも洋食と中華、うどん、そば、丼ものがメインである。しかし、よく見ると確かに「インドカレー」があった。「C定食」がそれで、「スパイスたっぷりインドカレー」とライス、「生野菜」(サラダとは呼ばないらしい)がセットで750円である。そのインドカレーについては、「インド人から直伝」、「小麦粉を使用していない」、「味は日本人向きにしている」ことが店内の壁に書かれている。

 食べてみると、確かに「日本人向けにしている」というだけあって辛さこそさほどでもないが、その割にとてもスパイシーである。どの味が突出しているわけでもなく、とてもバランスの取れた味わいである。他のメニューから見ると明らかに異彩を放っているこのインドカレー、さすが「グルメの達人」が一押しするだけあって、カレー好きの人にオススメできる味である。


追記(2010.11.8):上で紹介した「プンチランカ」であるが、何とスリランカカレーの提供をやめてしまったそうである(店自体はまだある)。ちゃんだんと言い、フレスコキクチと言い、スリランカカレー、なかなか定着しないようである。そう考えると一貫してスリランカカレーのみを提供している名取のスリランカセンターはやはりすごいと思う。


140107-133743追記(2014.1.7):久しぶりに「キッチンみらく」に行ったら、嬉しい事にカレーのメニューが増えていた。従来のインドカレーは「本格インドカレーライス」として健在で、それ以外に、焼いた小麦粉を使用したルータイプでかつスパイシーな「みらく特製カレーライス」(通常の「カレーライス」とは別物)と、「インドキーマカレーライス」が加わった。

 さらに、菜食主義の人でも食べられるように、これら3種のカレーのベジタリアン版、「ベジタリアンカレーライス」、「ベジタリアンインドカレーライス」、「ベジタリアンキーマカレーライス」もある。ベジタリアン版はスープも通常のものとは別に野菜からだけ取っており、菜食主義の人でも安心して食べられる。キーマカレーライスのひき肉は「大豆ミート」を使用している。

 ちょっと見ない間にすごい充実ぶりである。そのわけをご主人に聞いてみたところ、「最近、ブログでも紹介されて、それを見た人が来てくれるようになったので、手を抜かないで一生懸命作りたいと思った」とおっしゃっていた。それというのはひょっとして、このブログもちょっとは貢献できたということだろうか。だとすれば嬉しい限りである。

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2010年03月03日

東北の食べ処その22〜秋田県秋田市

97749076.jpg昔どおりのきりたんぽ本舗写真参照)
 以前紹介したが、きりたんぽは秋田の県北地域の郷土料理であり、当然おいしい店も県北にあり、と思っていたが、ここは秋田市内にあって県北地域の店に引けを取らない、あるいは上回るような店である。

 とにかく食材がすごい。きりたんぽ鍋に欠かせない鶏肉は、比内地鶏ではなく、あえて味で上回ると判断した放飼いの「秋田Super軍鶏」の極上肉、「大潟村産無農薬大豆の醤油」と「自然海塩海の精」「非精白の古式原糖」で調味した「金色(こんじき)スープ」、仙北地方の契約農家直送の極上のあきたこまちを使ったまさに昔どおりの大きさの極太手づくり炭火焼たんぽ、農家直送の香りが高くやわらかい古来ネギ、白神山地の水で育った無農薬の根っこまで食べられるセリ、などなど、おそらく秋田で手に入る最高の素材を用いて作られている。これでまずいわけがない。

 お店を切り盛りしている二関陽子さんは、秋田県内に本拠を置く「企画専門フェイドイン」の中心人物として、秋田県内のグルメ情報などの書籍を相次いで刊行させた実績をお持ちの方である。普通のタウン情報誌によるグルメ情報とは違う独自の視点からのグルメ情報は、おいしいもの好きの私も大いに参考にさせていただいた。その二関さんが自らが認めた素材を使った最高のきりたんぽ鍋を提供するのがこの店というわけである。


ハルビン餃子店 雲龍(秋田市中通4-16-8、TEL018-834-2346、11:30〜14:00、17:00〜22:00、第二・第四水曜定休)
 中国東北部の料理を提供する中国料理店。特に、店名にある通り、日本で一般に出回っている餃子とは異なるハルビンの餃子を出すことで知られている。

 そのノウハウは秘伝と言ってもいいものなのだろうが、なんとこの店ではその秘伝を惜しげもなく公開している。餃子の歴史なども織り交ぜたかなり長文の解説である。これが店の外にも掲げてあるし、店内でもコンパクトなリーフレットとなって無料配布されている。もちろん、知ってもその通りに作ることは難しいのかもしれないが、本場の餃子を少しでも広めたいという店主の強い意志を感じ取れる。

 実際、この餃子、他の餃子と違い、ニンニクを使わず、数種類の香辛料、自家製のラード、複数の小
麦粉をブレンドして作る自家製の皮、切り方にまでこだわった野菜、豚バラ肉などを用いて作られ、出来上がったものはまさにここだけの餃子である。

 ラーメン類もおいしい。元々餃子だけでラーメンはなかったそうだが、要望が多かったために、中国式の塩ラーメンを作り始めたそうである。その中では「辛いラーメン」である辣湯(ラータン)ラーメンが私のお気に入りである。「辛い」と言っても四川料理ではないので、飛び抜けて辛いというわけでもないのだが、その割に発汗作用がかなりあるところに、中国料理の奥深さの一端を感じさせる。


華麗亭
 ピーコックができるまで、秋田市内の「カレー文化」をほとんど一手に担っていた創業20年のカレー専門店。いろいろな種類のある欧風カレーが中心で、数年前にはインド風のキーマカレーもできたが、私のここでのオススメは、ここならではのスープ状のジャワ島風カレー、カリサピである。これがとてもおいしい。もちろん、ハウスジャワカレーとはまったく違う味である(と言っても、今のカレールーの中でジャワカレーの「スパイシーブレンド」はいいと思う)。

 実のところ、私はこの店でカリサピ以外のカレーを食べたことがない。このカリサピを辛くしてもらって食べるのが私の定番である。


ピーコック
(秋田市八橋新川向4-17、TEL018-824-6114、11:30〜15:00、17:00〜22:00※日曜・祝日〜21:00、不定休)
 数年前、秋田市内に初めてできたインド料理店。いろいろなメニューがあるが、私のお気に入りはチキンマサラやポークマサラである。この店で「〜マサラ」という名前のカレーは、メニューの中にあるインドのカレーとは別にある、ライスとセットになったこの店のオリジナルカレーで、とろみのある辛口カレーである。これは、玉ねぎの旨みが活きた、ここだけの味である。


郷土料理 味治
 以前地ビールのことで紹介したことがあるが、ここではきりたんぽ鍋、しょっつる、ハタハタ焼き、ハタハタ寿司、とんぶり、じゅんさい、稲庭うどんなど、秋田県の誇る郷土料理がほとんど味わえる。特に、魚介類は男鹿沖など地元で取れたものがメインである。値は張るが、八郎潟産の天然うなぎなどもある(八郎潟でうなぎが捕れるとは知らなかった)。

 ここでは、これらのおいしい郷土料理をこの店オリジナルの地ビール「森の唐花草」と一緒に楽しめる。おいしいもの好き、ビール好き両方にうれしい店である。


東京まんぷくラーメン
 秋田県内に9店舗展開するラーメン店。本店は創業30年である。自家製麺の麺と手間ひまかけたスープが特徴のおいしいラーメンが食べられる。東北では仙台の国分町に次ぐ規模の飲食店街である川反(かわばた)界隈にも3店舗ある。場所柄、飲んだ後に食べたくなるラーメンを提供する店はいろいろあるが、私が飲んだ後に食べる定番の店はここである。

 しょうゆ、みそ、しお、どれもおいしいが、辛いもの好きの私の好みはキムチみそラーメンや激辛ラーメンである。


190316.jpg追記(2010.4.2):秋田市の北部の住宅街にあるスーパー、グランマート泉店内に、「ベンガルカレー亭 マンナン」(写真参照)ができたと聞いたので行ってみた。ここはバングラディッシュ出身のマンナンさんが切り盛りするカレー店で、インドカレーに似たバングラディッシュのカレーが食べられる。

 チキンマサラカレーを激辛で食べたが、おいしかった。カレー全部が550〜650円と手頃なのが嬉しい。「インド」ではないのでビーフカレーもある。シシカバブやタンドリーチキン、ナンといったお馴染みのメニューに加えて、シンガラというインドのサモサのような料理やポロタというパイ風の料理があるのが目を引いた。タンドリーサンドというのも軽食としてよさそうである。スーパーの中という場所柄か、お惣菜を買う感覚(?)でテイクアウトで注文する人もけっこういた。

 何より、バングラディッシュの人がやっていてもネパールの人がやっていても「インド料理店」と名乗る店が多い中で、堂々とバングラディッシュを前面に出し、入り口に大きなパネルまでこしらえてバングラディッシュの地図上の位置や食べ物などを説明しているその姿勢がいいと思う。秋田で初めての「バングラディッシュ料理」の店として頑張ってほしい店である。


追記(2010.9.6):上で紹介した「ハルピン餃子店 雲龍」だが、なんと8月末で閉店してしまっていた。残念である。いただいたリーフレットは大事に保管して、いつか餃子作りにチャレンジしてみたいと思う。


追記(2011.11.9):華麗亭でいつものように「カリサピ」を頼もうとしたら、北インド風でとても辛いという「ムルギーカレー」の写真を発見。おいしそうだったので頼んでみたら予想通りおいしかった。ちなみに、私が華麗亭でカリサピ以外のカレーを頼んだのは初めてのことで、ご主人からも「初めてですね」と言っていただいた(笑)。


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2009年07月08日

仙台散歩その32〜仙台の街中の本格カレー屋さん

仙台市民図書館を核とした美術・映像文化のライブラリーであるせんだいメディアテークの近くで、本格的なカレーが食べられる店を2軒見つけた。

123110.jpg まず一軒目は晩翠通り沿いにある「かりー亭」(仙台市青葉区春日町7-33松月ビル1F、TEL022-263-3775、11:30〜14:30、18:00〜21:00、日・月曜・祭日定休、写真参照)である。

 「体においしいインド式カリーの店」(写真参照)とあり、「全てはうまいカレーの為に」と書かれた「魂の五箇条」が目を引く。その五箇条とは、カレーは全て手作り(化学調味料無添加、二時間かけて炒めたあめ色玉ねぎが味のベース)、主要な食材は全て国産品を使用(豚肉、鶏肉、玉ねぎ、にんにくなど安全で安心な素材にこだわっている)、お米は精米したての県北産ひとめぼれを使用体にやさしいカレー(ルーには小麦粉を使用せず、更に油分ひかえめなので胃もたれしない)、荒挽きのスパイスが特長です(香りのスパイスが荒挽きで入っているので、スパイス=漢方の薬膳パワーを最大限活かして、香り高く健康にも良いカレーに仕上がっている)、とのことである。

123229.jpg 実際に食べてみると、スパイシーであるにも関わらずあっさり味で、仮に毎日食べても飽きがこないような味に仕上がっている。東北の他の地域のカレー屋に例えると、カレー作りのスタンスは弘前市の「カリ・マハラジャ」(以前の紹介記事)に近いものがあり、あっさりした食べ飽きない味は由利本荘市の「インドカレー ロダン」(以前の紹介記事)と共通するものがあるように思った。考えてみれば、これら「カリ・マハラジャ」や「インドカレー ロダン」のような、「日本人が作るインドカレーの店」というのが仙台市内には意外に少ないことに気がついた。その意味でも貴重な店である。





193109.jpg もう一軒は、せんだいメディアテークの東隣のSK定禅寺ビル2Fにある「旅カフェ サマルカンド」(写真参照)である。旅行業界出身のご夫婦が仕事の経験を生かして旅の相談もできるカフェをつくろうということでできたカフェである。

 ここでの私のオススメは、バングラディッシュからの留学生ソヘルさんが、「お母さんが作ってくれたカレー」を再現して作ったというバングラディッシュチキンカレーである。他に、チャイも本格マサラチャイ英国風チャイの2種類があったりするのも嬉しい。考えてみれば、バングラディッシュのカレーが食べられる店というのも仙台市内にはあまりない。こちらも頑張ってほしい店である。



追記(2010.7.22):上で紹介した「かりー亭」だが、どうやら閉店してしまったようである。先日通りかかったら、「くじらもなか」の店になっていた。とてもおいしいカレーが食べられる店だっただけに、残念である。

 そう言えば、街中では昨年藤崎の並びに「アシルワード」(仙台市青葉区一番町3-1-16PARM-CITY13ビル3F、TEL022-399-9216、11:00〜15:30、18:00〜21:30、水曜定休)というインド料理店がオープンした。こちらでは、インドのシェフが作る北インド料理が食べられる。日本米のライスの他にバスマティ(インド米)が選べるのが私的にはうれしい。


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2008年05月09日

東北の食べ処その13〜福島県いわき市「東北最大のカレー王国」

043ca504.jpg 東北の最南端、福島県浜通りのいわき市が仙台市に次ぐ東北第二の都市であることは以前紹介したが、それだけでなくいわき市は東北最大のカレー王国である。もちろん、人口で2番目というくらいだから、それなりの数のカレー店があっても不思議ではないのだが、私が知っているだけでも人口で3倍の差がある仙台市と同じくらいの数のカレー店がある。しかも、実際には私が知らないだけで、もっと多くのカレー店(ないしカレーが看板メニューである店)が、いわき市内にはある可能性がある。

 例えば、社団法人いわき法人会青年部会は、いわき市内で「カレーによる華麗な街づくり」をキャッチフレーズに活動を行っているが、その活動の一環としてかつて「カレーの街いわきマップ」を作成した(参照サイト)。残念ながらそのマップは現在は見ることができないが、その中には青年部会員が手分けして実際に食べ歩いた結果ピックアップした、いわき市内のカレー自慢の店32店が掲載されていたそうである。

 同様のマップを、仮に仙台市内で作成した場合、このような「カレー自慢の店」を32店も集められるかどうか、甚だ心許ない。と言うより、私の印象では、仙台市内で32店集めるのは恐らく不可能である。この例だけ見ても、いわき市が仙台を含めた東北の他のどの市町村よりも「カレーな街」であることが分かる。

 なにせ私がここで紹介しようとする店だけでも11店もある。仙台市内で同様にカレーの店を紹介するとしたら、私のオススメの店の数は恐らく、多くても7、8店にとどまると思う。

 では早速、東北で最も温暖でハワイまであるいわき市を華麗に彩るカレー店を紹介したいと思う。


プルニーマ写真参照、いわき市平南白土1-10-2ナガヤマクリーニングビル2F、 TEL0246-25-1550、11:00〜22:00、水曜定休(祝祭日は営業))
 地元の人たちの間では、次に挙げるマユールと人気を二分するインド料理店である。私的には、ここが並居るいわきのカレー店の中でも一番好みに合った店である。カレーの量がこれでもかというくらいにいっぱいなのも、私にとっては嬉しい。

 「プルニーマ」とは、ヒンディー語で「満月」のことだそうで、それにちなんで満月の日にはマンゴージュースをサービスしてくれるのがユニークである。

 チキンマサラカレーが私のオススメで、頼めばさらに辛くしてくれるが、上から2番目の辛さでも、マユールなど他の店の「激辛」よりも辛いので、辛いのが苦手な人は要注意である(辛いのが苦手な人は辛くしてとは頼まないだろうが)。


マユール(いわき市平下神谷字御城23、TEL0246-68-7474、11:00〜21:00、月曜定休)
 いわき市の北部、四倉海岸のすぐそばにあるインド・ネパール料理店。窓からは太平洋を望むことができる。いわきのカレー店の中でも人気の高い店の一つである。インド・ネパール料理を銘打っているが、メニューの中でネパール色を感じさせるのは、ネパール風蒸し餃子のモモくらいである。マトン・マサラ、チキン・ティッカ・マサラが私のオススメである。

 いわき市小名浜に、いわき・ら・ら・ミュウアクアマリンふくしまと並んで、最近小名浜美食ホテル(今のところサイトの大部分は準備中のようである)といういわきの食材を使った様々な料理が味わえる新しい観光スポットが誕生したが、マユールはここに出店した。いわき市内にまた新しいカレー店ができたことになる。ここ限定の「小名浜フィッシュカレー」が看板メニューである。


チャンド・メラ(いわき市田人町南太平字川平35-4、TEL0246-69-2232、11:00〜19:30LO、月曜火曜定休(祝祭日は営業))
 いわき市の西部、中通りの白河市に向かう国道289号線沿い、四時トンネルの近くにある森の中のレストランというイメージの店である。いわき市内では老舗の部類に属すると言ってよいインド料理店である。オーナーは日本人で、インドの人が作るインドカレーよりもあっさりしていて、すんなりお腹に入る印象のカレーである。

 チキンカレーが定番メニューだが、チーズを使いながらもメニュー中最も辛いパニールカレーが私のオススメである。また、じっくり時間をかけて淹れてくれるチャイもオススメである。隣にはギャラリーもある。


ネパールキッチンいわき市植田町根小屋55-1、TEL0246-63-4503、11:00〜15:00、17:00〜21:00、火曜定休)
 いわき市南部の植田町にある。先だって仙台に初めてネパール料理店ができたことを話題にしたが、カレー王国いわきにもネパールの名を冠するカレー店ができた。昨年の8月にオープンしたばかりだそうである。

 今のところ、メニューそのものはいわき市内の他のインド料理店と似たものが多いが、夜のメニューの中のヒマラヤンシェルパヌードル、ヒマラヤンライスは、ネパールを感じさせるメニューである。


カレーの国スパイスアイランド 錦本店いわき市錦町成沢28-4、TEL0246-62-0323、11:00〜21:00、月曜定休) 閉店
 いわき市南部の錦町の国道6号線沿いにあるインド・ネパール料理店。一応、ネパール料理も銘打ってはいるが、メニューの中には特にネパールらしい料理はなかった。

 平日も含めて毎日ランチバイキングをやっており、またチリパウダーが置いてあって辛さが調整できるのもよい。が、たまにお客さんが少ないとランチバイキングをやっていないこともあるので、バイキングが目的の時は事前に確認した方がよいかもしれない。トマトの風味が豊かなマトン・マサラが私のオススメである。


カレーの国スパイスアイランド サティイオンいわき店いわき市平字三倉68-1、TEL0246-41-0022、11:00〜21:00)
 上記スパイスアイランドのいわきサティイオンいわき内にある支店。こちらはランチバイキングはやっていないが、フードコートコーナーにあるので、手軽に錦本店と同じ本格的なインド料理が味わえる。


カリー工房(いわき市平北白土宮前59-1、TEL0246-21-9454、11:00〜21:00、木曜11:00〜13:30)
 1日30食限定の390円カレーを始め、様々なカレーがあるが、その中でもオススメは、インドカレーである。他のインド料理店などでよく出るカレーと違い、水を一切使わずに作り上げた、汁気の少ないオリジナルなカレーが、スパイシーでおいしい。好きな具をトッピングすることもできる。


ヤスヒロいわき市常磐湯本町天王崎1-56、TEL0246-44-5046、11:30〜20:00、不定休)
 JR湯本駅近くの商店街の一角にある洋食店。ここの「黒カレー(インドカレー)」と称するカレーが美味。その名の通り真っ黒で、辛さと甘さとほろ苦さのバランスが絶妙。

 ここのオーナーシェフは、元々ヒルトンホテルで働いていた経験を買われてスパリゾートハワイアンズで働いていたが、ここいわきが気に入って自分の店を出したのだそうである。普通のインド料理店のカレーとは一線を画する、どこのカレーとも似ていないオリジナルなインドカレーが味わえる。


グラフィティいわき市小名浜岡小名3-4-15、TEL0246-54-4951、11:00〜15:30、17:30〜22:00、火曜定休) 閉店
 小名浜の中心部に程近い閑静な住宅地の中にある。今年で30周年を迎えた、いわき市内で不動の人気を誇るレストランである。静かな雰囲気の中でゆっくり食事をするのに向いている店である。

 ここの看板メニューは3種類あるカレーであるが、その中でもタンドーリチキンドライカレーは、辛さこそ辛いもの好きにとってはそれほどでもないが、石臼で丁寧に挽いたスパイスの風味が豊かな、本格的なインドカレーである。


ポテトハウスじゃがいも(いわき市平字白銀町9-1、TEL0246-21-4125、日〜木17:00〜24:00、金土17:00〜1:00、月曜・第二火曜定休)
 JRいわき駅近くの東急イングランパークホテルパネックスいわきの1Fにある。その名の通り北海道産のじゃがいもを使った料理がメインの洋風居酒屋であるが、そのじゃがいもをふんだんに使ったポテトカレーがおいしい。カレー自体はけっこう辛口なのだが、じゃがいものまろやかさと相まってパクパク食べられる。

 飲食店が軒を連ねる場所にあるため、飲んだ後の締めにここのカレーを食べに訪れる人も多い。いわき市内に他に、その東急インのすぐ向かいにある「じゃがいも5F」(いわき市平字白銀町5-16-5F、TEL0246-23-3936)、「じゃがいも家族」(いわき市郷ケ丘3丁目21-1、TEL0246-28-1121)という2つの姉妹店があり、そちらでもこのポテトカレーが食べられる。


インド料理ニューマハラジャいわき市鹿島町久保反町23-6、TEL0246-58-0091、11:00〜15:30、17:00〜23:00、不定休) 閉店
 いわき市の中心部平から海沿いの小名浜に向かう鹿島街道沿い、ホームセンターアンゼンの隣にあるインド料理店。土日祭日はランチバイキングもやっている。インド料理と言われて思い浮かぶ典型的なインドカレーが食べられる。

 この場所、以前はマハラニというインド料理店で(仙台駅前にも支店があったが本店共々閉店してしまった)、次にハベリという名のインド料理店に変わったが、さらに変わって今に至っている。何回か店は変わっても一貫してインド料理店というのが、「カレーな街」いわきらしいと言えばらしい。


追記(2010.1.18):上で紹介した「マユール」の小名浜店だが、メニューの変更で、小名浜フィッシュカレーがなくなってしまっていた。残念である。チキンビリヤニやチキンエッグロールが新メニューとして加わった。別の所にも追記したが、500円で買える「ハッピーパック」はお得である。

 「インド料理ニューマハラジャ」はその後「インド料理ニューラジマハール」、次いで「インド料理アラディン」となり、その後昨年の6月に「ネパール料理ラリマダイニング」となったが、それも閉店してしまっていた。なかなか変化が目まぐるしい。隣のホームセンターアンゼンも、ダイユー8に変わっている。

 それから、「ポテトハウスじゃがいも」のある東急インは「グランパークホテルエクセルいわき」と名称が変更になっている。


追記(2011.1.9):やましなさんからいただいたコメント通り、「マユール」は小名浜美食ホテルから撤退してしまっていた。残念である。また、かつて「ニューマハラジャ」や「ニューラジマハール」があった場所はウッドベルという軽食喫茶の店になっていた。やましなさんからのコメントで鹿島ショッピングセンターエブリアに移転(?)したという「ニューラージマハール」(以前は「ニューラジマハール」という名前だったので表記が微妙に違うが)だが、該当する店が今はないようである。今度はどこに行ってしまったのだろうか…。

 これまたやましなさんからのコメントにもあった、JRいわき駅から歩いて10分ほどのところにある「アジアンレストランMUMBAI(ムンバイ)」(いわき市平字正月町67-1巴ビル1F、TEL0246-24-8682、11:00〜14:00、17:00〜22:00、不定休)は、昨年12月にドイツで働いていたシェフを迎えて今も営業中である。チキンマサラカレーを食べたが期待通りの味でおいしかった。

 また、JRいわき駅前には「インドレストラン スパイスインディア」(いわき市平田町1-15、TEL0246-22-5845)がオープンした。茨城県内にある店の支店のようである。「カレー王国」いわきといえども、いわき駅至近にインドカレー店はこれまでなかっただけに貴重である。


追記(2011.8.18):駅前にできた「スパイスインディア」だが、既に別の店に代わっていた。早っ!

 しかし、別のいい店を見つけた。「NEW 居酒家 酔喰楽」(いわき市平字三町目35三町目館ビル3F、18:30〜3:00(火〜金)、18:30〜4:00(土・祝前日)、19:00〜3:00(日)、月曜定休)は、岩手の五穀味鶏の焼き鳥が売りの居酒屋だが、ここのチキンカレーは、水を一滴も使わず32種類のスパイスで作り上げた自慢の逸品である。

 また、JR勿来駅近くにある「Dining にんにく屋」(いわき市勿来町関田堀切23-1、TEL0246-64-8347、17:30〜0:00、17:30〜22:30LO(日)、水曜定休)はイタリアンの店だが、昼はテイクアウト専門のカレー店「ロッキーカレーハウス」(11:30〜13:30、水曜定休)となる。88食限定だが、数十種類のスパイスで鶏肉をじっくり煮込んだカレーが食べられる。

 このように、インド料理店には浮沈があっても、インド料理店でない店で個性的なカレーがあちこちにあるのが、いわきがカレー王国たる所以である。

 そして、そのまたとない証左となりそうなのが、このブログで紹介されているゴッホのカリーが食べられる「味処 鮎川」(いわき市三和町合戸字入藪36、TEL0246-87-2211、11:30〜20:00、月曜定休)という店である。下北沢にあるゴッホについては、噂では聞いていたが、それが食べられる店がいわきに、しかも「サッポロラーメン」の看板がある、一見カレーとは何ら関係のなさそうな店で食べられるとは思いもよらなかった。いわきは何と奥が深い。これはぜひ行ってみねば。


追記(2012.1.18):東日本大震災以降休業していた「マユール」が平下神谷に移転して今月オープンした。3種類のカレーが味わえる1日5食限定の「ランチタリー」に要注目である。


120317-123506追記(2012.3.17):上で紹介した「味処 鮎川」に行ってみた。事前情報通り、野菜カリー、ビーフカリー、カツカリーの3種があり、甘口、中辛、辛口が選べる。スパイシーさとフルーティーさがうまく同居しているカレーだった。看板メニュー(?)のサッポロラーメンもおいしかった。

 それから、小名浜ラトブ1階にある「レストラン クドー」(いわき市小名浜大原六反田町4-6いわき市平字田町120、TEL0246-52-13450246-25-1501、11:30〜14:00LO、17:30〜21:00LO、日曜11:00〜16:00LO、月〜土11:00〜15:00、17:00〜20:30LO、日11:00〜15:00、17:00〜19:30LO、月曜定休無休)にあるビーフカレーも、単なる洋食店のカレーという枠を超えて、かなり本格的な味である。聞けば、30種類のスパイスに加えて、5種類のハーブを使用しているとのことで、見た目の黒さ、けっこうな辛口は、上で紹介した湯本の「ヤスヒロ」にも匹敵する感じがする。もちろん、味はここオリジナルのものである。


追記(2012.3.24):コメント欄でやましなさんから情報をいただいたが、上で紹介したムンバイは残念ながら閉店してしまったそうである。


追記(2012.9.12): やましなさんからコメントをいただいたが、アジアンレストラン MUNBAI(ムンバイ)が移転して復活した。これは嬉しい。平だけではなく、好間にも出店したそうである。スパイスアイランドは錦店が道路拡張のため閉店、サティ店はイオンいわき店と名前が変わっていた。スパイスインディアの跡地にはタイ料理店が入ったそうである。


追記(2014.11.30):このところ、いわきを訪れておらず、更新情報はいつもコメントをいただくやましなさん頼みの状況である(汗)。やましなさん、いつもありがとうございます。

 アジアンレストラン MUNBAI(サイトにも接続できなくなっている)は、好間店、平店とも閉店してしまったそうである。これは残念である。その一方で、茨城県内にいくつか店舗を持つインド・ネパール料理店「I-N kichen」がいわき市内に2店舗出店している。一つは平店(いわき市平下平窪2-1-3サンコープリズンビルE・F、TEL0246-22-4117、11:00〜24:00、無休)、もう一つは作町店(いわき市平作町2-1-13作町ビル1F、TEL0246-23-6105、11:00〜24:00、無休)である。

 また、巣鴨で営業していた「アジア料理 くま☆さん」が、何と久之浜町の国道6号線沿いに移転オープンしたそうである(いわき市久ノ浜町久ノ浜九反坪4-1、TEL0246-88-9611、11:30〜14:30、17:30〜22:30、不定休)。巣鴨でもかなり評判のよかったお店のようなので、これはぜひ行ってみたいものである。いわき駅近くにある「タイ料理サラータイ」(いわき市平田町1-14百合ビル2F、TEL0246-21-8001、11:30〜14:30LO、17:00〜21:00LO、日曜11:30〜14:30LO、月曜定休)は、富岡町から移転してきたお店とのことである。


150109-120017追記(2015.1.10):「アジア料理 くま☆さん」、インドカレー2種類が選べるCランチを食べたが、これは美味しかった。またぜひ足を運んでみたい。値段も650円からと、いわき市内のカレー店の中では際立ってリーズナブルである。特筆すべきは「出前お届け」である。麺類以外のメニューは全て無料で出前でき、しかも久ノ浜、四倉、大久、草野、末続、平の各地域に、注文から1時間以内にお届けするとのことである。カバーするエリアの広さがすごい!

 それから、残念なことに小名浜の「グラフィティ」が閉店してしまっていた。あそこのタンドリーチキンドライカレー、もう一度食べたかった。「レストランクドー(洋食屋クドー)」はいわき駅前のラトブ1階に移転していた。黒いカレーは健在である。



追記(2015.12.10):俺ちゃんさんにコメントで教えていただいたが、湯本の「ヤスヒロ」が閉店してしまっていた。オリジナルな味の黒いインドカレー、美味しかったが、とても残念である。また、いわき駅近くの「NEW 居酒家 酔喰楽」もなくなってしまっていた。久之浜の「アジア料理 くま☆さん」も閉まっていて、中を覗いてみた限り、営業しているようには見えなかった。閉店だとすれば、これもまたとても残念である。


170921-135901追記(2018.10.22):湯本にハラル料理の専門店がオープンしていた。その名も「ハラル食堂」(いわき市常磐湯本町吹谷97-14、TEL0246-38-5519、11:30〜14:00、18:00〜21:00、金曜定休)で、昨年1月にできた、東北で初めてのハラル食堂だそうである。インド風のチキンカレーやキーマカレー、タイ風のグリーンカレーなどがライスかチャパティで食べられる。

また、惜しまれながら閉店した湯本の老舗洋食店「レストラン ヤスヒロ」の黒カレーが、湯本駅から徒歩10分の橋本酒店(いわき市常磐関船町迎35-2、TEL0246-42-2248、11:00〜20:00LO、月曜、第3・第5日曜定休)の一角にある「COMMUNITY CAFE&BAR」にて復活していた。営業時間内であれば食べることができ、20時オーダーストップとのことである。

ゴッホのカレーが食べられる「味処 鮎川」は、移転してその名も「ゴッホ」(いわき市常磐西郷町金山301-3、TEL080-5907-3118、11:00〜19:00LO、水曜定休)となった。

そして、自由ヶ丘には、神奈川県茅ケ崎市にあった南インド料理店「ちょうたら」(いわき市自由ケ丘61-12、TEL0246-60-8221、11:30〜14:30LO、18:00〜20:00LO※夜は予約のみ、月曜・火曜定休)が移転オープンした。


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2008年04月15日

東北の食べ処その12〜岩手県南地方

f75f737a.jpg直利庵(一関市青葉2丁目9-11、TEL0191-23-2291、11:00〜17:00、日曜祝日定休)
 太打ちの手打ちそばが食べられる。太打ちと言っても、山形のようなものすごくコシのある田舎そばタイプの太打ちではなく、どちらかと言うとうどんに近いような形と歯ごたえである。しかしそれがとてもおいしい。ここでしか味わえないそばである。だから、昼を過ぎても店はいつも人でいっぱいである。1時間待ちなどということもけっこう当たり前にある。

 国道4号線沿いにも同名のお店があるし、盛岡市内にも同名の店があるが、それらと区別するために地元の人は「青葉直利庵」と言っているようである。

 もちもちのそばと揚げたてのかりかりの天ぷらの組み合わせの天ざるがオススメである。


ROYALジャマイ館(奥州市水沢区宮下町22、TEL0197-25-7555、11:00〜22:00、不定休)
 元はその名の通りジャマイカ料理のレストランなのだが、本格的なカレーが食べられる店でもある。カレーの種類は多く、甘い方からベジタブルジャパン、エスニックホワイト、ヨーロピアンポーク、ジャマイカンレッドチキン、スパイシーブラックビーフ、ロイヤルカシミール、カシミールインド、ベンガルタイガーがある。メニューにある「ジャマイ館カレー」はこの中から2種類のカレーを選び、ターメリックライスで食べるものである。

 本業(?)のジャマイカ料理、そしてバリ島の料理も各種ある。ビール好きの私にとって嬉しいのは、ジャマイカのレッドストライプビール、インドネシアのバリハイビール、ビンタンビールが飲めることである。他にもジャマイカのカクテルや、ヤシの樹液と米を発酵させたバリ島の酒アラック、そのアラックのカクテルなど、ドリンク類も豊富で、現地の料理を味わいながらそれらを飲むという楽しみ方ができる店である。


カフェニカイ スマッカーズ(奥州市水沢区中町1-15-2F、TEL0197-51-6030)
 JR水沢駅に程近い水沢駅通り商店街にあるタイ料理店。この界隈では珍しい、本格的でおいしいタイ料理が食べられる店である。

 タイカレーを始め、各種タイ料理が揃っているが、それと同時に特筆すべきは、オリジナルレシピに則したモスコミュールを出すことである。モスコミュールはウォッカとジンジャーエールのカクテルだと思っていたが、正確にはそうではなく、スミノフのウォッカとイギリスのジンジャービアのカクテルを銅製のマグカップで飲むというのが、オリジナルなのだそうである。一般のモスコミュールとは違うキリッとした味わいのモスコミュールが飲める。


本格派手打ちラーメン仙台屋(奥州市水沢区大町152、20:00〜2:30頃、日曜定休)
 夜になると水沢駅通り商店街の一画に現れるバスラーメン(写真参照)である。しかし、バスラーメンと言っても、麺は生卵をふんだんに使った、縮れが少なく腰のある手打ちの平麺、これにあっさり味のしょう油スープを組み合わせたおいしいラーメンを出してくれる。飲んだ後にピッタリの味である。

 この店、確か最初は屋台から始まって、その後普通に店を構えていたはずなのだが、そこからさらになぜバスラーメンにまで発展(?)したのかは謎である。ラーメン、ワンタンメン、ワンタン、マツモラーメン、チャーシューメン、ワカメラーメンが揃っている。


インド料理レストラン Tandooru(タンドゥ−ル)
 北上市内にあるインド料理レストラン。以前は盛岡市内にもあったのだが、そちらは残念ながら閉店してしまった。また、秋田県横手市にオープンしたタンドゥーリキッチンも同じ系列の店だったはずだが、現在サイトを見ると横手店の情報は削除されているので、分かれたのかもしれない。

 メニューのラインナップ、味からすると、秋田市のインド料理レストランピーコックとも同じ系列のようにも思うのだが、少なくとも表向きはそれを窺わせる表記などはない。いずれにせよ、北上市周辺で本格的なインド料理が食べられる貴重な店である。


和風レストラン松竹
 JR一関駅前にある創業68年の老舗和風レストラン。創業以来の看板メニューはうなぎだが、自家製ソースに漬け込んだ柔らかなロースかつを、どんぶりご飯に敷いたキャベツの上に載せたソースかつ丼がおいしい。東北でソースかつ丼と言うと会津若松が有名だが、ここ一関にも何軒かソースかつ丼を出す店があり、地元の味として親しまれている。



追記(2010.9.9):上で紹介した北上市の「タンドゥール」だが、閉店してしまっていた。ただ、さくら野百貨店 北上店の4Fに「ザ・タージ 北上店」ができたので、引き続きインド料理は食べられる。ザ・タージは仙台のさくら野百貨店にもあるが、さくら野あるところにザ・タージあり、なのだろうか。

 それから、何と言っても残念だったのが、「仙台屋」が閉店してしまったことである。去年食べたのが最後になってしまった。確かに、店主もご高齢で、最後に食べた時も「やれる限りはやるけど」というようなことはおっしゃっていた。長い間お疲れ様でしたとお伝えしたい。

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2006年04月03日

東北の食べ処その7「誰も知らないカレー王国」〜宮城県名取市

720e071a.jpg 名取市は、仙台市の南にある人口約69,000人の市である。その位置から仙台市のベッドタウンとなっている他、市の南端には仙台空港があるので、仙台の空の玄関口としての性格も持っている。

 さて、この名取市が実はカレーの町であることは誰も知らない(と思う)。市もカレーで町おこしなどは考えていないと思うし、住んでいる人にもその自覚はないと思う。しかし、この名取市にはおいしいカレー屋さんが多い。と言うか、私が知る限り存在する4軒のカレー屋さんがそれぞれ個性的でしかもおいしいのである。正直、その質は仙台を上回っている。この4軒を凌駕するカレー屋さんは人口で言えば15倍の規模を誇る仙台にすらない、と私は思う。おいしいカレーを食べたいなら名取に行け、というのが、仙台周辺のカレーフリークスにとって合言葉になるであろう日も近いかもしれない(近くないかもしれない)。

 と言うわけで、今回はこの名取市の個性的な4軒のカレー屋さんを紹介したいと思う。


スリランカセンター写真参照、名取市本郷矢口94-2、TEL022-384-0843、11:00〜20:00、月曜定休)
 名取のカレー屋を語る際に、この店は欠かせない。他の3軒がまだなかった、私の子供の頃からこの店だけはここ名取ののどかな田園地帯の中にあった。高校の頃は自宅から20kmくらいある道のりを自転車を走らせて食べに行ったという、私にとっての「青春の味」でもある。

 水を一滴も使わず、30種のスパイスと酢と牛乳で作るという、インド風とも違うスリランカのカレーはここならではの味である。以前書いたように、最近亘理のスーパーにスリランカカレーが出たが、それでもやはりここのカレーはここのもの。時々無性に食べたくなる。

 ただし、かなりの辛口である。東京などにある他のスリランカ料理店などでもそうだが、なぜかスリランカカレーは辛さが変えられないらしい。そして、総じて辛口である。ここのカレーも、カレーと言えばバーモンドカレーの甘口という人には恐らく無理な辛さである。逆にスパイシーなカレーを好むカレー好きにとっては、ハマる味である。事実、この店、週末などはひっきりなしに人が訪れている。それを見るたびに、世の中には辛いもの好きはけっこういるものだとある種の感慨に浸るのである。メニューはスリランカカリー(サラダ、紅茶付)と、それにアイスがついたセットのみである。

 そうそう、スリランカと言えば、セイロンティーである。この店では各種の紅茶もあり、それもおいしい。ディンブラーやゴールデンチップス(超・貴重品だそうである)といった紅茶を買うこともできる。

 ここは、親娘2人でやっているが、お母さんはとっても顔が広い。県内の財界にも顔が利くし、スリランカの前大統領とも知り合いである。元日もやっているので、「おせちもいいけどカレーもね」ということで初詣の後に食べに行くこともある。ただし、年に2回くらい1週間くらい休んで海外に行ったりするので、そこだけ注意である。

 ところでこの店、初めて行く人は分かりにくいかもしれない。地図を要チェックである。4号線名取バイパスを南下していくと、南隣の岩沼市との境辺りの左側に大きな看板があるので、そこを左折である。


えなっ名取市大手町1-4-5、TEL022-384-9584、11:30〜14:00、17:30〜22:00、月曜・第3日曜定休)
 JR名取駅裏(西口側)の住宅街の一角にあるインドネシア料理店。インドネシア人の旦那さんと日本人の奥さんが2人でやっている。タイ料理やインド料理は比較的よく見かけるが、インドネシア料理は東北では他に仙台に一店あるくらいである。

 店名の「えなっ」は、インドネシアの言葉で「おいしい」という意味なのだそうである。ここはインドネシアの中でもジャワ島の家庭料理を出してくれる店だが、その名の通り、実においしい店である。カレーはスパイスとココナッツミルクで作るスープ状のものだが、タイのものとも違い、ここでしか味わえない味である。このカレー類はいずれもお勧めであるが、カレアヤム(オリジナルジャワココナツカレー)は特にお勧めである。

 辛味の調整には、現地の「サンバル」という唐辛子やエシャロット、キャンドルナッツなどをじっくり炒めてつくる練り唐辛子風の調味料を使うが、これもただ辛味を追加するだけでなく、旨みも追加してくれる。食後にはこれまた独特の風味のインドネシアコーヒーがよい。


楽天ハンモック名取市増田字柳田529-1、TEL022-382-3463、11:30〜14:30、17:30〜その日次第(平日)、11:30〜15:30、17:30〜その日次第(土日祝)、不定休(月曜と木曜が多い))
 インドのスパイス文化と西洋のブイオン文化の両方を取り入れた「インド風アレンジカレー」を出す店。4号線バイパス沿いにある。オリジナル配合で多種多量のスパイスを使い、国産鶏がらと香味野菜を使用したブイオンで煮込んで仕上げてある独特な風味のカレーが食べられる。クローブが立っている、と言えば、スパイス好きの人には何となくニュアンスが伝わると思う。

 「野菜カレー」が一番人気だが、肉好きには、チキンカレーか野菜チキンカレーがある。辛さ、量の調整もできる。ここも休日などは特に賑わっているが、突然休みだったり終わっていたりしてなかなか味わえないこともある。確実に食べたい時は電話して「取置き」を頼むのがよい。1ヶ月に1回くらい「玄米営業の日」や会員限定の「スープカレーの日」もある。

 1回行く毎に「ハンモックお守り」が1個もらえ、お守り3個でカフェラテか魔女のココア、お守り5個でラスクSサイズ2袋などの「ご利益」があるのがユニークである。お守り5個でその各種特典がある「ハンモック会員」にもなれる。そうそう、エスプレッソコーヒーも好評である。

 ちなみに、この店、東北楽天ゴールデンイーグルスや楽天市場とは関係ない。


インド料理レストラン サニア宮城県名取市本郷字大門148-3、TEL022-382-4446、11:30〜14:30、17:00〜23:00)
 2月に4号線バイパス沿いにオープンした新しいインド料理店。ここのウリはランチバイキングで、土日祝日も含めて毎日11:30〜14:30までランチバイキングをやっている。このランチバイキング、週末などはすごい行列で、1時間待ちは覚悟しないといけないほどである。ランチバイキングはカレー3種とライス、ナン、タンドリーチキンなどのおかず、サラダ、デザートなどで880円。ランチドリンクは+150円である。

 夜のメニューは、カレーが900円からで、ライスやナンなどを加えると必ず1,000円を超すため、昼ほど割安感はないが、セットメニューも含めてメニューは豊富である。チキンや野菜やシーフードのカレーの他は、ポーク類のカレーがなく、逆にビーフを使ったカレーがあるので、インド料理店と銘打ってはいるが、恐らく本当はイスラム圏のバングラディッシュのカレーなのだろうと思う。

 夜にレジのそばに置かれるチラシを次に持参すると昼でも夜でもワンドリンクがサービスになるので、夜に行った時は忘れずにゲットするようにしたい。

 ちなみに、店の名前はオーナーの愛娘の名前だそうで、同時に「並ぶ者のない、無比の」という意味なのだそうである。「並ぶ者のない」と言いつつ、昼のこの店には並ぶ人が大勢いるが、それはともかくこれからもがんばってほしい店である。


追記(2011.5.13):サニアは現在、ランチバイキングをやめてしまったそうである。ちょっと残念である。

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2006年01月19日

東北をめぐる鉄道の旅その2〜「青春18きっぷ」による東北縦断の旅

ad324a2f.JPG では、仙台を起点に青春18きっぷを使って実際に函館まで行ってみると、どのような旅になるだろうか。まず仙台6:00発の東北本線一ノ関行に乗る。一ノ関は仙台−盛岡間のほぼ中間であり、1時間半の行程である。

 この列車で7:30に一ノ関着。次に乗る列車の発車まで13分しかないが、改札を出て駅構内をぶらっとする余裕はある。一ノ関駅構内には、食事ができる「こけし茶屋」、焼きたてパンの「エトワール」、東日本キヨスクのコンビニ「NEWDAYS」、地元の土産物を扱う「ぐるっと遊」などがあり、「こけし茶屋」以外は着いた時刻に営業している。駅から外に出ると朝6:30から営業している食堂「いわぶちや」があるが、さすがに13分では食べられないだろう。一関市というと「ソースかつ丼」が有名だが、駅前でこのソースかつ丼を出す「竹」はこの時刻はまだ開店していない(開店していても時間的に食べられないが)。

 続いて7:43発の東北本線盛岡行に乗り換える。盛岡には9:11着でやはり1時間半程度の行程。次に乗る花輪線の大館行は9:43発で30分以上時間があるので、ここで駅構内で朝食を取ってもいいかもしれない。盛岡駅構内は北東北の玄関口だけあり、さすがに施設が充実している。特に改札のある2階はリニューアルしたばかりである。「北出口」の改札を出ると東北の主だった駅弁が揃う「駅弁屋」、洋菓子の「タルトタタン」、土産物の「大地館」、コーヒーショップ「ドトール」、そば処の「こけし亭」、「NEWDAYS」などがある。「北出口」から「南出口」方面にぐるっと回るとカレー&カフェの「GOOD TIMES CAFE」もある。「こけし亭」は立ち食いそば屋だが、「いわての7割そば」がある(ざるそば450円)のが、そば処岩手の面目躍如である。南出口には待合室と一体化した「ドトール」と「ぐるっと遊」、牛丼・麺類の「はやて」がある。

 次に乗る花輪線は1階にあるいわて銀河鉄道の改札口から乗る。1階に下りるとやはりリニューアルしたばかりのショッピングモール「FESAN」があるが、1階部分はこの時刻で既に開店している。中には「さわや書店」があるので、ここで車内で読む本を調達するのもオススメである。パスタ&サンドイッチの「ポールショップカフェ」もある。外に出ると左手に「TULLY'S COFFEE」もある。他に様々な特産品を扱う店が集まっている「おでんせ土産館」もあるが、じっくり見ていると乗り遅れそうになるので要注意である。

 花輪線(ガイドマップ)は奥羽山脈を横切るルートのローカル線だが、そのルートのかつておよそ900年前に奥州藤原氏の初代藤原清衡が整備した白河関(福島県白河市)から外ヶ浜(青森市)までを結ぶ「奥大道(おくたいどう)」のルートに一部(大更−十和田南間)沿った路線でもある。いわて銀河鉄道を経由し、好摩駅から秋田の大館駅までがJRの花輪線である。大規模スキー場で有名な安比、それに湯瀬温泉、大滝温泉といった秋田県北の代表的な温泉を経由し、日本では珍しいアスピーテ(盾状火山)である八幡平や東北屈指の観光地である十和田湖の入り口にも近い。豊かな自然の真っ只中を走る魅力的な路線であり、「十和田八幡平四季彩ライン」の愛称がつけられている。大館には12:43着。ディーゼル列車によるのんびり3時間の旅である。

 大館からは奥羽本線の青森行に乗るが、発車まで25分あるので、駅前のハチ公の銅像を見る時間はありそうである。大館駅には待合室内に売店、駅を出て右手に「NEWDAYS」があり、どちらでも秋田や大館の土産物を買うことができる。大館駅と言えば、60年以上の歴史を誇る駅弁「鶏めし」が有名なので、昼食にいいかもしれない。待合室内の売店でも売っているが、駅のすぐ向かいに製造元の「花善」があって和風レストランと弁当直売所があるので、そちらでも求めることができる。

 13:08発の青森行に乗ると青森には14:40に着く。次に津軽半島の蟹田まで移動することになるが、乗る列車の選択肢は2つ。青森市内に66分とどまって15:46発の津軽線三厩行に乗るか、120分とどまって16:40発の蟹田行に乗るかである。前者に乗ると蟹田で北海道に渡る特急「白鳥」に乗るまで78分待ち、後者は23分待ちである。蟹田駅周辺を散策する時間は帰りにもたっぷりあるので、ここでは後者を選択し、青森市内でゆっくりランチを取る。

 青森駅には「正面出口」に出る途中にある売店「詩季彩」、改札を出ると「ドトール」、「NEWDAYS」、「ぐるっと遊」などここまでですっかりおなじみの店が揃う。「ぐるっと遊」ではその場で焼いている「津軽路せんべい」が目を引く。他に駅弁の店もある。外に出ると「そば処あじさい」や「駅なか食堂つがる路」がある。駅を出て右手前方にある「駅広市場」では青森特産のりんごや魚介類などを安く買える。駅の左手前方にある「駅前銀座」の居酒屋のうちの何軒かはこの時刻もやっている。

 私は、なんと言ってもカレー好きなので、ランチにはカレーを食べたい。青森は、ここ数年で本格的なカレー店が相次いでオープンしている、私の「評価基準」によると成熟した街である。「タンドールアクバル」、「タージマハール」(青森市新町1-8-5、TEL017-775-3113、水曜定休)、「マサラマサラ」(青森市新町1-9-5、TEL017-735-9066、日祝定休)など、私が思わずハシゴしたくなる店が駅近くにできており、嬉しい限りである。

 このうち「タージマハール」はインドカレーと欧風カレーの2系統のカレーがある。インドカレー系の「まぜカレー」は大阪の自由軒のカレーを思わせる、カレーを和えたご飯の上に生卵が乗ったカレーである。辛さは好みに応じて調整してくれる。一方、「マサラマサラ」はカレーとライスだけのAセットからサラダ、ドリンク、インド料理3品がつくDセットまでの中から1つ選び、その日ホワイトボードにある数種類のカレーの中から好きなカレーを選ぶスタイル。豚マドラスカレーは深炒りスパイスの風味が印象的である。パパドやゆで卵、スープなどは自由に食べられるようになっている。ただ、超辛でも辛さはさほどでもないので、私のような辛いもの好きは、置いてある辛みスパイスで辛さを追加した方がよい。「タンドールアクバル」は市内で最も本格的なインド料理店である。

 青森16:40発の蟹田行に乗ると、蟹田には17:25に着く。蟹田で待ち合わせ時間が23分あるが、蟹田駅のキヨスクは17:00で閉店である(日曜定休)。蟹田駅を出ても駅前には商店はない。あるのは「道前」という食堂兼居酒屋、それに「炭び焼きとりやす」である。「炭び焼きとりやす」では、「チキンおむすび」や「チキンクレープ」がいずれも150円で買えるので、小腹が空いたらそれらを買うのもよいかもしれない。

 その後、蟹田17:48発の特急「白鳥19号」に乗る。青森県と北海道を結ぶ青函トンネルは、海底240メートルのところを通る総延長53.85Kmの世界最長のトンネルである。トンネルの上に海があるというのは、何とも不思議な感じがするものである。特急列車の座席はさすがに快適で、そのまま函館まで行きたくなるかもしれないが、「定め」に従って木古内で降りる。木古内には18:37着で、海峡線函館行の発車までは22分ある。「本町方面」の出口から出ると、木古内駅前には軽食&喫茶「タック」、「名代急行食堂」、焼肉「名代富士食堂」がある。「名代富士食堂」の名物「やきそば弁当」が気になるところだが、夕食はやはり函館で取りたいところ。

 木古内18:59発の函館行に乗ると、途中、海の向こうに見える函館の街の夜景がとても綺麗である。夜景を楽しみながら1時間ほど、6:00に仙台を出ておよそ14時間後の20:05、ついに函館に到着である。函館山の夜景(写真参照)はこの時刻からでも見に行ける。


追記(2007.1.13):蟹田駅の近くに「ヤマザキデイリーストア」がオープンした。これで、蟹田駅のキヨスクが閉まっていても、ちょっとした買い物ができそうである。


追記(2011.9.16):上記の一ノ関駅前の「いわぶちや」だが、このところ朝閉まっていることが多いなと思ったら、開店時刻が11時に変わっていた。また、青森市の「タンドール アクバル」は移転して、「亜久葉瑠(アクバル)」(青森市中央1丁目21-12、TEL017-777-3955、11:00〜15:00、17:00〜23:00、第2・第4日曜日定休)となった。また、「タージマハール」は別の店に替わってしまっていた。「マサラマサラ」はそのまま健在である。

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2005年05月15日

仙台散歩その6〜名前のないカレーバイキング店

1cd8a1db.jpg  仙台散歩その4でちょっと紹介した泉のカレーバイキング店に行ってみた。結論から言えば、非常によい!

 場所は元「カラオケシンデレラ」、あるいは「シンデレラの湯」という店だった東北道泉パーキングエリア近くから見えるお城のような建物である。と言っても、地元の人以外には分かりにくいかもしれない(地図はこちら)。

 しかし、このカレーバイキング、なかなか一筋縄ではいかない。駐車場の板張りには「インドバイキング580円」とペンキで書いてあるが、すぐ隣には「イ ンド人が作ったインド料理(からくない!)バイキングひとり1,000円子供600円」と書いてあり、どっちがホントか分からない。この建物では他にもイタリア料理バイキングと中華バイキングをやっている店があり、インド料理のバイキングをやっている部屋は建物の一番奥である(写真参照)。そこに行くと今度は610円と書いてある。が、すぐそばの電光掲示板では710円だ。訳がわからない。

 表に面した部屋はがらんとして何もないので、ホントにやっているのか心細くなるが、奥まった入り口から入ると確かにカレーバイキングをやっていた。しかもなかなかの充実振りである。私が行った時は、カレーが豆のカレー、チキンカレー、マトンカレーの3種、それにサフランライス、ナン、トマトスープ、インディアンパスタ、サラダ(自家製ドレッシング付)、デザートとして「米のプリン」などがあった。おかずなどがもっと欲しいと感じる人もいるかもしれない。 ただ、私にとってはカレーバイキングに行きたいと思う時は、「とにかくカレーをたらふく食べたい」と思ってる時であり、目指すはカレーであってそれ以外は眼中にないので、これでOKである。

 カレーはインド人のコックさんが作っており、紛れもないインドカレーである。おいしいと思う。デザートの「米プリン」もココナッツミルクが利いてておいしかった。ただ、唯一残念だったのは、カレーバイキングの宿命で、どのカレーもマイルドなのだ。お子様でも問題なく食べられるであろう反面、私のような辛党にはやはり物足りない。次に来る時にはカイエンペッパー持参で来ようと思った。「東北の逸品その3」で紹介した赤湯温泉の唐からし粉もいいかも。

 店の中の張り紙を見るとどうやら710円(子供400円)が正しい値段のようである。推測するに、最初1,000円で始めたもののあまり客足が伸びず580円に値下げ(すごい値下げ率だ)、内税表示になって610円と表記したが、やはりこの値段ではシンドくて710円に値上げした、といったところだろうか。しかし、そしたら前の値段の表示は一掃してくれい。紛らわしいから。

 プラス150円でドリンクバーもある。ただ、ドリンクバーでなくてもチャイ(ただしミルクティーではない)とコーヒーは飲み放題なので、「どうしてもカレーと一緒にメロンソーダーやコカコーラーや爽健美茶が飲みたい〜」というのでなければドリンクバーにしなくてもよいと思う。

 営業時間は、店の入り口には11:00から15:00、17:00から22:00と書いてある。が、15:00を過ぎても店を閉める気配がまったくな い。と言うか、15:00以降も客が来て、のんびりとカレーを食べている。どうやら午後の休憩はやめにしたようである。そう言えば、電光掲示板には11: 00〜22:00という表示が流れてた。この電光掲示板に流れている情報こそが、唯一この店に関する正確な情報のようである。

 この店、そう言えば「タージ・マハル」という名前なのだそうだ。観光名所とは言え、王妃の墓の名前を店の名前にするのはどうかと思う。日本で言えば、「仁徳天皇陵」という名前の店があるようなものだろうか。と突っ込んでみつつ、東京などにもこの名前のインド料理店は存在するので実はあまり違和感はない。問題なのは、この店の名前が書いてある看板はどこにもないことである。ひたすら「インド料理バイキング」という表示とさまざまな値段表示があるだけで ある。だからこの店の名前を知っている人はほとんどいないのではないか。

 ただ、特筆すべきは、ここのカレーバイキング、昼だけではない。夜もやっていて同じ値段で食べられる。また、土日もやっていてやはり同じ値段だ。これは、ランチのみ、平日のみという所が多いカレーバイキングでは非常に珍しく、賞賛に値する。ネット上にも情報はなく、口コミで少しずつ知られてきている段階だと思うが、ぜひがんばってほしい店である。できれば710円はこのまま維持してほしい。そうそう、月曜日だけは定休日なので注意。

 ちなみに、中華料理とイタリア料理のバイキングだが、行った人の話によると、中華料理の方はこちらも本格的なものであるらしい。確かに、入り口には「刀削麺はじめました」という張り紙と、TVなどでおなじみの小麦粉の塊を刃物で削って鍋に落としている写真があった。こちらは1,000円であるが、行ってみて損はないようである。イタリア料理の方は普通の味だそうな。


追記(2006.11.12):このカレーバイキング店、残念ながら閉店してしまったようである。中華とイタリアンは健在なだけに余計に残念である。中華料理とイタリア料理とインド料理では、インド料理をファーストチョイスとする人が少ないのかもしれない。

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2005年04月01日

東北の食べ処その5〜秋田県南地方のカレー

pokara 町の「成熟度」を測る方法はいろいろあるだろうが、私が個人的に意識しているのは、インド料理店の有無である。普通のカレーショップではなく、インド料理店である。インド料理店に限らず、タイ料理やベトナム料理でもよいのだが、要するにそうした店がやっていけるような、「異文化」を受け入れる余地がある町かどうかが、その町の成熟度を測る一つの目安になるのではないか、と勝手に思っている。大きな町にインド料 理店が複数あるのはそうした意味ではごく当然と言えるが、小さな町では1軒でもあるかないかで、町の印象はずいぶん違う(と思う)。

 と前置きしておいて、今回は秋田の県南地区でインドカレーなどアジア系の料理を食べられる店を紹介したいと思う。いずれも、町の規模から言えば、こうした料理を食べられる店がなくても不思議ではない町であるが、実際には1軒ずつでも店があり、存続している、私の基準から言えば「成熟した」町である。


インドカレーロダン由利本荘市出戸町字八幡下157 、TEL0184-24-3418、11:00〜14:00、17:00〜21:00、火曜定休)
 秋田県の沿岸南部で本格的なインドカレーが食べられる貴重なお店である。普通のカレーとインドカレーの2種類があって、それぞれいろいろな種類のカレーがあるが、ここに来たらインドカレーを食べないと意味がない、と断言したい。

 インドカレーはブイヨンと20種類のスパイスで煮込んだもので、くどくなくあっさりしていて飽きのこない味である。テイクアウトも可である。

 辛いのが好きなら、注文時に頼めば辛口にしてくれる。+50円で煮込んだにんにくの粒を入れてくれるが、これがまたホクホクしてて美味である。

おすすめ:チキンインドカレー(辛口)+にんにく粒


ムーンライト大仙市大曲黒瀬町10-10-1、TEL0187-62-3238、18:00〜24:00、日曜定休)
 無国籍料理の居酒屋だが、その日何があるかはマスターの気分次第である。注文は店の壁に掛けられている黒板を見て、その日そこに書いてあったものの中か ら選ぶことになる。でも、時々つくってくれるグリーンカレーはとてもおいしい。どうしても食べたいなら、行く前に電話をしておくのがいい。

 「作るのに時間がかかるから」という理由でいまだにお目にかかっていない、幻のインドカレーも死ぬまでに一度は食べてみたいものである。

おすすめ:グリーンカレー


歩空横手市安田字ブンナ沢80-47、TEL0182-32-5025、11:30〜23:00(日曜は21:30まで)、無休)
 歩空と書いて「ぽから」と呼ぶ。ポカラとはネパールの都市の名前である(参照サイト)。ここはすごい。店の外観、内装、いずれもアジア系の香りぷんぷんで個性的である(写真参照)。 夜などはますます怪しげな雰囲気を醸し出している。

 まずは同店のサイトを見ていただきたい。この店が並みのカレー屋でないことが分かる。「歩空経典」など を見ると、「怪傑ゾロリ」もびっくりのオヤジ系ギャグのオンパレードである。「ご予約はお電話で」と書きながら、電話番号がそばに書いてなかったり、「超!地図」はなんと銀河系外からの道順が書いてあったり、ツッコミどころ満載である。

 ご主人はおいしい紅茶が飲みたくてしょっちゅうインドに行っているうちに、店を開いてしまったそうだが、紅茶だけでなくインドカリーもなかなかのもので ある。インドカリー以外にもタイカリーやその他様々なオリジナルメニューもあり、まさにアジアの多様さを体現したような店である。辛いのが好きな人は頼めば辛くしてもらえる。

おすすめ:チキンマハラジャカリースペシャル


  ワンミント仙北市角館町岩瀬字花場下6-4、TEL&FAX0187-54-1315、11:00〜17:00(夜は4,5名から要予約))
 2年前、武家屋敷の街角館に初めてできた本格的なカレー店。カレー以外にもコーヒーとジャズ音楽もウリ。カレーは、コクのある欧風カレーの「母さんカ レー」、サラッとした南インド風の「父さんカレー」、母さんカレーと父さんカレーが半分ずつの「息子カレー」(笑)、そして父さんカレーにトマトと辛味を 加えた「娘カレー」(?)の4種があって、値段は650〜750円くらいである。

 私は大抵父さんカレーか娘カレーを食べるが、スパイスの効いた味わいで、 カレー好きにも満足できる味である。

 ご夫婦二人でやっている店だが、カレーもコーヒーもジャズももともとは旦那さんの趣味だそうである。にも関わらず、店は奥さんが一人で切り盛りしてい る。それもそのはず、旦那さんは公務員だそうで、兼業ができないのであった。閉店が17:00と比較的早いのも、旦那さんの夕食の準備があるからなのであった。旦那さんの定年まで、頑張れ!

おすすめ:父さんカレー、娘カレー


LUSH LIFE(湯沢市表町1-2-32、TEL0183-73-5676、10:00〜19:00、木曜定休)
 湯沢駅通り商店街から路地に入ったところにあるジャズ喫茶なのだが、ここの「特製印度カレー(辛口)」はかなりのものである。他にも「ビーフライス(牛丼)」、「ホットサンド(ツナ)」、「ピザトースト(サラミ)」などのメニューがあるが、脇目も振らず私はいつも「特製印度カレー(辛口)」である(笑)。

 ただし!ランチタイム終了後(14時)から夕方までの時間帯が要注意である。店は開いてるのに誰もいないという状況に遭遇することがある。まったく不用心である(笑)。ま、それでも何もないということは、湯沢という街の平和さを物語っているようで好ましい。ただ、この時間帯に訪れる際には事前に店に連絡を入れておくのがよいと思う。

おすすめ:特製印度カレー(辛口)

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2005年03月05日

仙台散歩その4〜カレー食べ放題の店

追記(2018.4.29):カレー食べ放題の店、浮き沈みがあって、この記事では分かりにくくなってしまったので、現在食べ放題で食べられる店を改めてまとめてみた。私の知る限り、以下の通りである。


ナマスカ仙台店(仙台市青葉区一番町2-2-11TKビルB1F、TEL022-222-7701、11:30〜14:30LO、17:30〜21:30LO、無休)

 土日祝日にランチビュッフェを行っている。日替わりカレー4種、タンドリーチキン、日替わりスナック、サラダ、ライス、ナン、日替わりデザートが食べ放題で、ドリンクが飲み放題。中学生以上1,250円、小学生900円、6歳まで750円、3歳まで無料。


ナマスカ 仙台Bivi店(仙台市宮城野区榴岡2-1-25BiVi仙台駅東口4F、TEL022-257-7702、11:30〜14:30LO、17:30〜21:30LO(金土祝前日は22:00LO)、無休)

 土日祝日にランチビュッフェを行っている。日替わりカレー4種、タンドリーチキン、日替わりスナック、サラダ、ライス、ナン、日替わりデザートが食べ放題で、ドリンクが飲み放題。中学生以上1,250円、小学生900円、6歳まで750円、3歳まで無料。


サムザーナ 富沢店(仙台市太白区富沢4-6-35エスパスアヴァンセ1F、TEL022-395-9064、11:00〜15:00、17:00〜22:00、無休)
 土日祝日にランチバイキングを行っている。4種のカレー、ナン、サフランライス、フライメニュー(スパイシーチキンかスパイシー鶏皮)1種類、マンゴープリンが食べ放題。ラッシー、ウーロン茶が飲み放題。大人1,180円、中学生830円、小学生670円、5才〜未就学児350円。


サンタ(仙台市泉区山の寺1-1-14、TEL022-371-8505、11:00〜15:00、17:00〜22:00、月曜定休)
 土日祝日にランチビュッフェを行っている。カレー3種、ナン、サフランライス、ライス、スパイシー鶏皮、タンドリーチキン、サラダ、マンゴープリンが食べ放題、ラッシー、ウーロン茶が飲み放題。大人1,280円、中学生890円、小学生640円。小学生未満は無料だが、一家族2名までで、3名目からは+200円となる。高校生は1グループ4名以上で一人1,000円となる。


カマナ(仙台市泉区八乙女1-1-1ミサワハイツ103号、TEL022-773-9786、11:00〜15:00、17:00〜22:00、無休)
 土日祝日にランチバイキングを行っている。チキン、キーマ、野菜のカレーにサラダ、揚げ物、チキンティッカ、ライス、プレーンナンが食べ放題。ラッシー、マンゴージュース、ホットチャイ、ホットコーヒーが飲み放題。大人1,280円、子供(4〜8歳)640円。


カマナ イオンタウン仙台泉大沢(仙台市泉区大沢1-5-1イオンタウン仙台泉大沢1F、TEL022-772-7570、月〜金11:00〜20:30LO、土日祝11:00〜21:30LO、不定休)
 土日祝日にランチバイキングを行っている。チキン、キーマ、野菜のカレー、サラダ、ナン、ライス、チキンティッカ、フライドスナックが食べ放題、ホットチャイ・ホットコーヒー・ラッシー・マンゴージュースが飲み放題。+200円でチーズナン、クリームチーズナン、はちみつナンのいずれか1枚がえらべる。大人1,280円、子供(4〜8歳)640円。


カマナ 太白店
(仙台市太白区山田上ノ台町13-34、TEL022-743-6858、11:00〜15:00、17:00〜22:00、不定休)
 土日祝日にランチバイキングを行っている。 土日祝日にランチバイキングを行っている。チキン、キーマ、野菜のカレーにサラダ、揚げ物、チキンティッカ、ライス、プレーンナンが食べ放題。ラッシー、マンゴージュース、ホットチャイ、ホットコーヒーが飲み放題。大人1,280円、子供(4〜8歳)640円。


タイ料理サバイ・サバイ(仙台市青葉区木町通2-6-32、TEL022-275-9858、11:00〜14:30LO、17:00〜22:30LO、月曜定休)

 現在では仙台市内でタイカレーが食べ放題で食べられる唯一の店。土日限定でランチバイキングを行っている。トムヤムクン、焼きそば、グリーンカレー、チャーハン、バジル炒め、やきとり、デザートが食べ放題、ジャスミン茶などドリンクが飲み放題。大人1,500円、未就学児750円。





6b5d763f.jpg しつこいようだが、私は大のカレー好きである。その私は、なぜかいつもよりお腹がすいて、「昼はカレーを腹いっぱい食べたい」と思う時がある。そんな時にバイキングでカレーが好きなだけ食べられる店は重宝する。

 仙台市内には何店か、カレーを好きなだけ食べられる店がある。一番有名なのは仙台駅前のAZUR(アジュール)20階にある、インド・バングラディッ シュ料理の「モジャダール」である。ここは平日昼間880円でカレーが好きなだけ食べられる。カレー以外にも肉料理やサラダやフルーツやインドのデザート なども食べられる。カレーは3種類で、甘口、中辛、辛口とあって、中身は日替わりである。

 インド風のカレーが好きなだけ食べられるので重宝するのだが、私にとって不満なのは、ここのカレーがほとんど辛くないことである。辛口のカレーでも一般的な中辛のカレーよりちょっとだけ辛いくらいだろうか。日本人向けにアレンジされているのかもしれないが、本格的なインド料理を提供する店にしては物足りない。バイキングの弱点はここにある。

 単品のカレーであれば、注文時に「辛口で」とか「very very hot!」とか言えば、それなりに辛いカレーが出てくるのだが、バイキングで不特定多数の人が食べるカレーを、一部の辛いもの好きだけのために辛くするわけにはいかない。したがって、カレーを食べる際に「腹いっぱい食べる」と「辛いカレーを食べる」は両立しないということが、私の悩みのタネであった。

 と思っていたら、先日仙台駅前の大成商事GSビル(旧日の出ビル)6階の「串家物語」(写真参照)で680円でカレーのランチバイキングをやっているのを発見した。早速行ってみると、カレーが3種とハヤシが食べ放題である。まあ、カレーはいずれも普通の日本風、と言うか洋風のカレーである。取り立ててスパイシーというわけでもない。

 が、しかし、ここで特筆すべきは、カレーの脇にスパイスが8種類ばかり置いてあって、自由に入れられるようになっていることである。カイエンペッパーやジンジャー、クローブ、ホースラディッシュ、ターメリックなど、カレー好きが見れば、「おっ」と思うようなスパイスが置いてあるのである。スパイスに関する知識がちょっとでもあれば、これを活用して、自分好みのカレーにして食べることができるわけである。もちろん、私は好きなだけ辛くして食べた。ここで「辛いカレーを腹いっぱい食べる」という「悲願」が成就されたわけであった。

 店の入り口や店内には、なぜカレーやスパイスにこだわっているかが書かれている。それまでは「全国チェーンの串焼き屋」くらいの認識しかなかったが、カレーに関してもなかなかあなどれないこだわりを持った店なのであった。

 他にも、南町通りのインド料理店「ナマスカ」は土曜日に限り1,500円でランチバイキングをやっているし、八木山ベニーランド向かいのインド料理店「ヒマラヤ」(仙台市太白区八木山本町1-1-13、TEL022-305-0809、火曜定休)は中心部からはちょっと行きづらいが、平日だけでなく土日祝日も890円でランチバイキングをやっている。休日はベニーランドや動物園に行った帰りの家族連れがよく来ている。マイルドにできており、子どもでも食べられる。私のような辛いもの好きのために、赤唐辛子と黒胡椒が置いてある。それから、本町にあるホテルKKR仙台でも期間限定ながら時折カレーのランチバイキングをやっている。というわけで、仙台市内でもカレーを好きなだけ食べるというニーズを満たしてくれる店はけっこうあるものである。

 また、未確認情報ながら、泉区古内には「タージマハール」という店があり、平日はなんと580円でカレーのバイキングをしているらしい。これは行ってみねば。


追記(2005.3.6):なんと!上で紹介したお店のうち、AZUR20階の「モジャダール」が今日行ってみたら閉店してしまっていた。AZURができた当時からあるお店だったので(店の名前は変わったが)、残念である。


追記(2006.11.12):別のところにも書いたが、「タージマハール」も閉店してしまった。カレーバイキングを採算ベースに乗せるのはけっこう大変なのかもしれない。

 しかし、その一方で新しくカレーバイキングを始めた店もある。上で紹介した「ナマスカ」の支店が仙台駅東口のBiViにできたが、そちらは日曜日に1,500円のランチバイキングをやっている。

 また、もう一つ、上で紹介した八木山の「ヒマラヤ」の支店が二日町にできたが(仙台市青葉区二日町8-18伊藤ビル1F、TEL022-225-5335)、そちらでは最近ディナーバイキングを始めた。正確な金額を忘れてしまったが、確かナマスカのランチバイキングよりも安かったはずである。

 それから、北四番丁に最近できた「バングラディッシュ・インド・パキスタン・アラビア料理(なんと幅広い!)ZAM ZAM(ザムザム)」(仙台市青葉区二日町17-19第3アベカツビル2F、TEL022-224-4326、11:30〜14:30、17:30〜22:30)でもランチ880円、ディナー1,260円でバイキングをやっている。

 どの店も、カレー好きのお腹を満たすべく頑張ってほしいものである。


追記(2006.11.22):「ヒマラヤ」の二日町店のディナーバイキングは1,050円であった。上で紹介したザムザムよりも安く、恐らくカレー以外も含めて夜のバイキングでは最安値ではないかと思われる。

 ランチはバイキングではないが、ライスを大盛にできるし、特に不満はない。辛いもの好きには大辛ツインカレーライス750円(ライスを真ん中に大辛のカレーと中辛のカレーを両脇に配置している。プラス100円でチャイかコーヒーをつけられる)がオススメである。


追記(2006.12.17):別のところで紹介したタイメシガーデン」を忘れていた。夜のカレーバイキング最安値は、「ヒマラヤ」ではなく、「タイメシガーデン」の990円ディナーであろう。昼のバイキングよりも品数も多く、トムヤムクンなどもあってとてもお得である。


追記(2007.8.26):仙台駅前の名掛丁のアーケード街には以前、「インディア・ゴールド」というインド料理店があり、職場が駅前だった頃時々行っていたのだが、いつの間にか閉店してしまっていた。そこにこのほど、八乙女や福室に店のある「ガンダーラ」というインド料理店が入った。この仙台駅前店は、土日祝日のランチタイムに1,280円で16品が揃った食べ放題・飲み放題バイキングをやっている。


追記(2007.11.14):「タイメシガーデン」のディナーが1,170円に値上がりしていた。というわけで、カレーのディナーバイキングの最安値は私の知る限り「ヒマラヤ」二日町店の1,050円である。


追記(2009.1.25):ディナーバイキングがあった「ヒマラヤ」二日町店は現在、昼のみの営業になっているそうである。とすると、カレーのディナーバイキングは「ZAM ZAM(ザムザム)」が唯一ということになりそうである。なお、別のところにも書いたが、「タイメシガーデン」は残念ながら閉店してしまった。


追記(2009.3.18):八木山の「ヒマラヤ」に行ったところ、ランチバイキングはやめてしまっていた。残念である。代わりのランチの中のオススメは二日町店同様、日替わりで2種類のカレーが味わえるTWOカリーランチ880円とのことだったが、ん〜、今まで890円でその2種類のカレーが食べ放題だったことを考えると、ちょっと割高な感が否めない(もちろん他のインド料理店と比べればほぼ同等だが)。一緒についてくるチャイはおいしいと思う。

 まとめると、これで、仙台市内でカレーバイキングが食べられるのは「ZAM ZAM(ザムザム)」(昼夜曜日問わず)、「ナマスカ」(本店土曜日昼、BiVi店日曜日昼のみ)、「ガンダーラ」(土日祝日昼のみ)、そして「串屋物語」(平日昼のみ)となった。値段とやっている曜日・時間帯などを考えると「ZAM ZAM(ザムザム)」の頑張りが際立っている(串屋物語はランチの食べ放題に串揚げも加わった代わりに値段が1,260円になった)。


追記(2009.4.17):「ZAM ZAM(ザムザム)」のバイキングの最新情報だが、まず平日のランチバイキングが890円、土日は「スペシャルランチバイキング」となって1,200円、ディナーバイキングは曜日を問わず、日替わりカレー3種と本日のおかず・サラダ・ライス・ナンが食べ放題のAタイプが1,500円、AタイプにタンドーリバーベキューがついたBタイプが1,980円である。また、キーマ、野菜、豆、チキン、マトンから好きなカレーが選べる持ち帰りのカレー弁当もあり、380円と500円がある。

 街中ということで駐車場がないイメージがあったが、店舗の下が駐車場となっており、ランチで1時間、ディナーで2時間無料である。

 なお、同店は東北大学の学生食堂でもカレーを提供していて好評なのだそうである。


追記(2009.10.9):八木山の「ヒマラヤ」が9月23日で閉店してしまっていた。この地域に長くあった店だけに残念である。二日町店の方は引き続き営業中で、八木山店の閉店に伴い、休止中だったディナータイムの営業も10月から再開したそうである。


追記(2009.11.3):荒巻にあるショッピングセンターの「荒巻セントラルプラザ」内にある「インド料理 ダダジ」(仙台市荒巻本沢3-7-1、TEL022-719-9320、11:00〜21:30L.O.)では、土日祝日にランチバイキング(880円)とディナーバイキング(1,260円)をやっている。

 平日はバイキングではないが、「1coinカレー」(500円)がある他、「カレー弁当」が380円、500円であるなど、全体的にお得感が強い。カレーの味もよく、辛味調節用のスパイスも置いてあり、オススメである。


追記(2011.1.24):二日町の「ZAM ZAM」だが、ディナーバイキングAタイプの値段が1,280円に値下がりしていた。これはありがたい。

 そうそう、ここはアルコール類の提供はないが、アルコール類の持ち込みがOKの店なのである。だから、ビールなど好きなお酒を買っていって、それを飲みながらカレーをたらふく食べるということができる貴重な店なのである。もちろん、グラスなどは貸してくれる。

 それから、ここは以前紹介した五橋の「シンドール」の系列店とのことであった。シンドールにいたというお店の人がシンドールで私を何度か見掛けたことがあるのだそうである。どれだけカレー屋さん通いしてんだか(笑)。でも、どうりでテーブルに置いてあるスパイス(チリペッパー、チャットマサラ、クミンソルト)やポイントカードのデザインがおんなじだと思った。あ、でもおんなじになったのは比較的最近のことなので、系列店となったのも最近のことなのだと思う。

 上で紹介した荒巻の「ダダジ」は残念ながら閉店してしまっていた。また、名掛丁にあった「ガンダーラ」は、「Samzana(サムザーナ)」(仙台市太白区長町南2-16-15、TEL022-246-4656、11:00〜14:30L.O.、17:30〜22:00L.O.、月曜日定休(※祝日の場合は営業))という名前でJR太子堂駅近くに移転した。土日祝日の1,280円ランチバイキングは健在である。


追記(2012.9.16):二日町の「ZAM ZAM」だが、平日のバイキングをやめて、土日だけとなってしまった。ランチバイキングは1,050円となったので、上の「Samzana」よりは安価である。それから、シンドールとの提携もなくなったらしく、ポイントカードが独自のものになっていた。

 そうそう、ずっと書き忘れていたが、一番上で紹介した「串家物語」は2年近く前に既に閉店してしまっている。


追記(2014.5.15):上記「ZAM ZAM」だが、昨年12月から毎日のランチバイキングとディナーバイキングが復活した。これは嬉しい。ランチバイキングは1,050円、ディナーバイキングはバーベキュー付きが1,980円で、バーベキューなしが1,280円である。ただし、ナンは2枚までで、追加1枚につき100円となった。尤も、私はライス派で、「ナンはいらないので焼かなくていいです」といちいち断るくらいなので影響は皆無である(笑)。

 それから、別のところで紹介したことがある、私が福島に行った時によく立ち寄るインド料理店「マナズ・ラソイ」の姉妹店、「インドベジタブル料理店マナズ」(仙台市青葉区中央2-6-22、TEL022-211-8210、11:00〜14:00LO、土日祝11:00〜16:30LO、17:00〜22:00LO、年末年始休)が仙台にできている。仙台で恐らく唯一の、肉や魚を使わずに野菜や豆類、果物等を使ってつくったインド料理を提供する店だが、ここでも土日祝日に「食べ放題ランチ」をやっている。普通のインド料理店のバイキングと違い、福島店同様、ここではプレートの上の料理が全品お替り自由というスタイルで、欲しい料理をその都度オーダーする仕組みである。カレーが1種の「おすすめランチ」が980円、カレーが3種になる「カレースペシャルランチ」が1,080円である。

  上記「Samzana(サムザーナ)」は泉の東北学院榴ケ岡高等学校近くにもあり、そちらでも土日祝はランチバイキングが1,280円だが、最近店の名前が「SANTA(サンタ)」(仙台市泉区山の寺1-1-14、TEL022-371-8505、11:00〜15:00、17:30〜22:30、不定休)に変わっていた。土日祝のランチバイキングは継続中である。

 また、地下鉄八乙女駅近くにある「カマナ」(仙台市泉区八乙女1-1-1、TEL022-773-9786、11:00〜15:00、17:00〜22:30、無休)でも土日祝に1,280円でランチバイキングをやっている。 

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2004年08月31日

東北の食べ処その1〜青森県弘前市

45f139e3.jpg 食は生きていくに欠くことのできない営みであると同時に大きな楽しみでもある。東北は海の幸、山の幸に大いに恵まれており、それらを生かしたおいしい店が数多くある。観光ガイドに必ず登場するような店もあるが、あまり知られていない店もある。

 あまり知られていない店が、人が来ないがために閉店してしまうと私が困るので(笑)、この東北ブログでは、私がおいしいと思った東北各地の店も紹介したい。初回は青森県弘前市の店である。


カリ・マハラジャ写真参照弘前市土手町132 、TEL0172-35-7344 、11:00〜15:00、17:00〜20:00、木曜定休(祭日を除く))
 ここはすごい。無農薬米やホールスパイス(粉末は香りが飛びやすいし、何が混入されているか分からないのだという)、アルカリイオン水の使用など、材料を吟味することはもちろん、火を絶やさずに煮込み続け、完成まで3週間もかけるという、一切の妥協を排して生まれた、オリジナルのスパイスカレーの店である。

 インド料理店では一般的なナンも作らない。添加物として膨らし粉を使わなければならないからだと言う。代わりに添加物を使わないで作れる素朴なチヤパティを出す。インドでは実はむしろナンよりチヤパティの方が一般的とのことである。ライスは無農薬米にターメリックで色をつけたターメリックライスである。サフランを使うのが一般的だが、薬効はターメリックの方が高いのだと言う。

 私が三度の飯よりカレーが好きなことは知っている人は知っているが、その私があちこちでカレーを食べて、今のところ一番おいしいと思う店である。テイクアウトも可。全国発送もやっている。

 ご主人は以前食品会社に勤めていたそうだが、そこで遭遇した食べ物軽視、消費者軽視の実態に我慢ならず、本当に身体にいいものを提供したいと店を開いたのだという。そんなご主人の執念にも似た思いがここのカレーには表れている。ただ、カレー作りに打ち込むあまり、ご主人が体調を崩してしまったりもし、気掛かりである。身体をいたわって、いつまでも身体においしいカレーを作り続けてほしい。

 カレーは大きく分けてとろみのある「マハラジャカレー」とスープ状の「マハラニカレー」があり、それぞれ具と辛さを選べる。私のオススメはマハラジャチキンカリー+ターメリックライス。

 カレーのことばかり書いたが、デザートもおいしい。自家製ヨーグルトのラッシー、中でも季節限定のストロベリーラッシーもおいしいし、タピオカデザートもぜひ頼んでほしい。タピオカの粒が大きいのが目を引く。しかも食感がいい。見慣れたタピオカはすぐ柔らかくなるので使いやすいが、この店で使っているタピオカは柔らなくするのに一晩煮込まなくてはならないそうだ。ここのご主人はデザートにも手を抜かないのだ。


山唄弘前市大町1-2-4 、TEL0172-36-1835 、17:00〜22:40LO、第1、第3月曜定休)
 JR弘崎駅前にあり、津軽三味線の名手山田千里さんとそのお弟子さんによる津軽三味線の演奏が聞ける「ライブハウス」である。飲食のメニューはだいたい通常の居酒屋と同等だが、「津軽」を感じさせる帆立のけやぐ(貝焼き)がいい。

 別の機会に紹介しようと思うが、青森市には甚太古という店があり、そこでは伝説の津軽三味線奏者高橋竹山の一番弟子だった高橋竹苑さんの演奏が聞ける。高橋竹苑さんの津軽三味線は「三味線は叩くものではない」という高橋竹山の教えを受け継いだ繊細な音色だが、山田千里一派の演奏はそれとは違い、リズム感を前面に出した迫力のある演奏が特徴である。一般の人の津軽三味線のイメージは、恐らくこちらの方が近いと思う。

 10数人の奏者による合奏はまさに圧巻で、飲み食いする手を止めて聞き入ってしまう。ここでは津軽三味線が何よりのごちそうなのである。


緑屋弘前市大字豊田1-1-2、TEL0172-27-0411 、11:00〜売り切れ終了、月・火曜定休(1月〜3月は土日祝日のみ営業))
 弘前にはおいしい中華そば屋が多いが、ここはその代表格。手打ちのちりちり細麺に旨みたっぷりの醤油スープがよく絡む。昼は人で溢れている。ご主人が朝の3時から仕込んだこの手打ちラーメンは1日100食限定で、なくなり次第終了となる。


 津軽の人の気質を表す言葉として「じょっぱり」がある。「負けず嫌い」「強情っぱり」というような意味だが、ここに紹介したいずれも店も、そうした津軽のじょっぱり気質が垣間見える気がする。


追記(2009.6.18): 弘前市内に初めての本格的インド料理店キンスカバブ(弘前市大字田園4-7-4ケイエスハイツ1F、TEL0172-26-9378、11:30〜14:30、17:30〜21:30、水曜定休)が昨年11月にできた。カリ・マハラジャが休みの木曜日にもやっているということで、私にとってはありがたい。

 また、津軽弘前屋台村かだれ横丁には、インド料理の屋台カンティプール(店のパンフレットには「カンティプル」とあるが一応かだれ横丁の方の表記に従っておく)がある。11:00〜14:00と17:00〜2:00の営業で、無休であるので、夜飲んだ帰りにカレーが食べたくなったという時などに重宝しそうである。

 5月末にはこのカンティプールの弘前駅前店東横イン弘前駅前の1Fにオープンした(TEL0172-55-0371、11:00〜24:00、無休)。ホテルに入っているインド料理店というのは珍しい。東北では他には八戸市内のよねくらホテルのインド料理レストランゴールデンパルキがあるくらいだろう。


追記(2014.6.19):上記「カリ・マハラジャ」、店主の海老名さんがこの5月に急逝されたために、当分の間休業するとのことである。残念である。海老名さんとはもっといろいろとお話をしたかった。急に亡くなられたとのことで、ご家族の悲しみたるやいかばかりかと思う。この先のことなど考える余裕すらない状況とも思う。いつかまた、海老名さんがゼロから作り上げたあのカレーを守り継いで再開していただけたら、と思う。

anagma5 at 19:26|PermalinkComments(0)clip!