ラーメン  

2010年05月11日

仙台散歩その39〜シビれる中華料理店

辛いもの好きの私にとっては、中華料理の中で一番好きなのはやはり四川料理である。陳式麻婆豆腐や坦々麺はとりわけ大好物である。ところで、一口に辛さと言っても、地域によって辛さの特徴はいろいろである。インドや東南アジアは唐辛子系のヒリヒリした辛さが特徴的だが、日本ではもちろんそうした唐辛子系の辛さもあるが、山葵や芥子のツーンとする辛さが特徴的であると思う。これに対して四川料理で特徴的なのが日本の山椒をはるかに上回る花椒のシビれる辛さではないだろうか。

 中国では、花椒のシビれる辛さを麻(マー)、唐辛子のヒリヒリする辛さを辣(ラー)と言うそうであるが、本場の陳式麻婆豆腐や坦々麺はこの両方の辛さが味わえる。この本格的な麻辣(マーラー)の辛さが味わえる店が仙台にもいくつかあって私のお気に入りの店である。

224409.jpg  一つは長町にある「万豚記(ワンツーチー) 長町店」である。ここは本格的な四川料理が味わえるが、中でもここの紅大陸坦々麺(くれないたいりくたんたんめん)という辛い坦々麺が私のお気に入りで、ヒリヒリの辛さとシビれる辛さが同時に味わえる。

 ちなみに、麻婆豆腐もそうした味が味わえるが、この坦々麺ほど辛くはない。また、功夫坦々麺(クンフーたんたんめん)の辛さも紅大陸坦々麺に匹敵する。ただ、私は紅大陸坦々麺の味の方が好き、ということである。





222417.jpg  もう一店は、仙台厚生病院の向かいにある台湾料理店の「香菜(シャンツァイ)」(仙台市青葉区柏木2-1-11、TEL022-219-6131、11:30〜14:30、17:30〜22:00(日祝21:20まで)、月曜(祝日の場合は翌日)定休)である。台湾料理も四川料理の流れを汲んでおり、名古屋発祥と言われる台湾ラーメンも辛いラーメンである。

 この店には「炎の激辣麺」というコピーの牛肉河粉(ニューローホーフン)とワンタン河粉(ホーフン)がある。河粉とは、きしめんのような平たい形のビーフンで、その麺に四川、韓国、日本の唐辛子をブレンドし、八角、桂皮、陳皮、花椒など10酒類以上の漢方生薬をブレンドして作ったという辣油を用いた麻辣なスープがよく合う。

 ちなみに、辛さだけで言えば、仙台駅前のパルコにある「龍之紅河(ドラゴンレッドリバー) 仙台パルコ店」の「世界一辛い麻辣坦々麺」、通称「レッドドラゴンクレイジー」が一番だと思う。辛いもの好きの人はぜひ一度注文してみてほしいと思うが、何と言っても、通称通り(?)、見た目が既にクレイジーである(笑)。

 注文しようとすると店員さんに「かなり辛いですが大丈夫ですか?」と聞き返されるが、大丈夫かどうかは食べてみないと誰にも分からないと思う(笑)。実際は、「激辛マニア」のような人でなくても、普通に辛いものが好きな人なら食べ切れる辛さだが、本当に「大丈夫」かどうかは「トッピング」を食べるかどうか次第だと思う。


追記(2012.7.24):上記で紹介した「万豚記」であるが、残念ながら6月で閉店してしまった。「『紅虎禅』でお待ちしております」などと書いてあるが、紅虎禅には紅大陸担々麺がないので、今ひとつ行く気が起きないのであった。万豚記は仙台では他に泉パークタウンタピオ店があるので、そちらで食べられることは食べられるが、ちと街中からは遠いのが難点である。

 晩翠通りの南端辺りにある台湾料理 海鮮館(仙台市青葉区片平1-1-5第二ダイワビル1F、TEL022-342-1988、11:30〜14:00、17:30〜1:00、無休)は、本格的な台湾料理が食べられる仙台では貴重な店であるが、ここに「特製台湾ラーメン」がある。「特製」というだけあって、同店の普通の台湾ラーメンとは次元の違う辛さが楽しめる。辛いもの好きにはうってつけのメニューである。何より値段が手頃(550円)なのが嬉しい。


追記(2013.4.12):「万豚記」の跡地に「白狼軒」ができた。 「万豚記」と同じ系列(ドラゴンレッドリバーとも)の店のようである。私の好きだった「紅大陸坦々麺」と似た担々麺も「炎の担々麺」という名前でメニューにある。しかも、さらに辛くできる旨も書いてあり、辛いもの好きには嬉しい。麺は万豚記の細麺とは違って中太のものになっている。

 そうそう、すぐ上の追記で紹介した「台湾料理 海鮮館」は木町通店もある(仙台市青葉区木町通2-6-20、TEL022-718-3878)。ただ、こちらの「特製台湾ラーメン」は片平のお店のものほど辛くはなかった。


追記(2017.2.28):上で紹介した「白狼軒」も閉店し、次に「タイガー餃子食堂」ができたが、それも閉店してしまった。「海鮮館」も別の中華料理店に替わってしまった。現在、「シビカラ」な麺を食べるのに一番のおススメは五橋でかつて「夜来香(イェライシャン)」があったところにオープンした「和醸良酒 隆の恵(りゅうのめぐみ)」である。ここの担々麺、酸辣湯麺、汁なし担々麺は間違いなく美味しい。



anagma5 at 23:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年04月25日

東北の食べ処その23〜岩手県盛岡市

183857.jpgきさらぎ(盛岡市駅前通15-23、TEL019-624-0273、11:30〜22:00、不定休)

 今は合併して盛岡市になったが、旧玉山村藪川(やぶかわ)地区は、知る人ぞ知る本州で最も気温が下がる場所である。冬の最低気温が氷点下20度前後にまでなる日もある。この藪川地区はそうした冷涼な気候のお蔭で、岩手県内のみならず東北でも屈指の良質のそばの産地としても名高い。この藪川のそば粉に惚れ込み、現地の生産者と一緒になっていいそばを作ってきたご主人が打つ手打ちそばの店がここ「きさらぎ」である。

 職人気質のご主人が丹念に打った手打ちそばは、そば店の多い盛岡の中でも一、二を争うおいしさだと私は思う。口に入れた時にふわっとそばの香りが漂ってくるのが何とも言えず心地よい。もりそば一枚では足りず、ついついお替わりをしてしまうのが私の常である。最近は息子さんが跡を継いだようである。そうそう、盛岡のそばの薬味はもみじおろしであることが多い。ここは薬味で出されるもみじおろしとねぎもおいしく、そばの味を見事に引き立てている。


香醤

 「盛岡三大麺」(参照サイト)のうち、知名度という点では「わんこそば」や「盛岡冷麺」に及ばないが、味では勝るとも劣らずの麺がじゃじゃ麺である。じゃじゃ麺とは何ぞやという方は以前書いたこちらをご参照いただきたい。

 その元祖は市内の「白龍(パイロン)」(盛岡市内丸5-15、TEL019-624-2247、11:30〜21:00、日曜定休)だが、私のオススメはこの「香醤(こうじゃん)」である。

 普通じゃじゃ麺店の薬味はにんにく、酢、ラー油であるが、ここには一升漬がある。これがまたじゃじゃ麺によく合う。じゃじゃ麺店は比較的早く閉店する店が多いが、ここは遅くまでやっているのもありがたい。飲んだ後に食べたくなって行くこともよくある。実際、遅い時刻に行くとそのような客が多くいて座れないこともある。


盛楼閣(盛岡市盛岡駅前通り15-5GENプラザ2階、TEL019-654-8752 
11:00〜2:00、年中無休)

 盛岡の冷麺は「盛岡冷麺」として、そば粉を使うのが通例の朝鮮半島の冷麺に対し、小麦粉と片栗粉を用いた白く透明感のある麺が特徴である。元祖は市内にある「食道園」(盛岡市大通1-8-2、TEL019-651-4590、11:30〜15:30、17:00〜24:00、※日祝は22:00まで、第1第3火曜定休)であるが、私の一押しは盛岡駅向かいのこの「盛楼閣(せいろうかく)」である。

 行く時刻によっては並ぶのも覚悟である。盛岡市内では「ぴょんぴょん舎」と人気を二分しているそうである。手打ち麺の歯ごたえ、牛肉の旨味がたっぷり溶け込んだスープなど、どこをとっても非の打ち所がない、と私が思う冷麺が食べられる。辛さは好みによって変えられる。米沢牛を使った焼肉もおいしい(でもなぜ米沢?;笑)。


中河(盛岡市本町通1-7-37、TEL019-622-5763、 11:00〜16:00、日曜祝日定休)

 上で紹介したように、盛岡はよく「盛岡三大麺」ということで、「わんこそば」「盛岡冷麺」「じゃじゃ麺」が紹介されるが、ラーメンもそれに劣らずおいしい土地である。その中でも老舗の店がここ「中河(なかがわ)」である。

 メニューは中華そばのみ。伸びるとおいしくないので大盛りもつくらないというこだわりの店である。足りない人はもう一杯頼んでいる。透き通ったスープはシンプルであっさり味ながら旨味が後を引く。これに卵入りの縮れ細麺がよく絡む、極上のしょう油ラーメンが食べられる。

 出てくるのも早い。もちろん、この細麺のゆで時間も元々短めなのだろうが、もう一つ秘密がある。店から駐車場が見えるのだが、車から人が降りてくると、その時点で人数分作り始めるのである。メニューが普通盛の中華そばのみという店だからこその芸当である。


およね(盛岡市内丸16-15内丸ビル2階、TEL019-653-2318、
11:00〜22:00、日曜定休)

 山形を代表するそばが黒くて太い田舎そばであるのに対し、盛岡のそばは、細打ちで喉越しのよいものが多い。が、この「およね」のそばは東北屈指の豪雪地帯、旧沢内村(そう、銀河高原ビールのあるところである;笑)スタイルで、山形の田舎そばと共通するような、コシのある中太のそばが特徴である。

 私のような、山形の板そばのようなそばが好きな人にとっては間違いなく気に入る味である。目立たない場所にある、文字通り隠れた名店である。


石鳥谷そばこの辺り

 そば処岩手の底力を示しているように思うのがこの「石鳥谷そば(いしどりやそば)」である。夜だけ現れる屋台のそば店で、今は野村證券盛岡支店の裏通り辺りに現れる。

 屋台と言ってあなどってはいけない。ここのそばは十割そばで手打ちである。屋台で手打ちそばを出すこの石鳥谷そばは、以前紹介したバスで手打ちラーメンを出す奥州市の仙台屋に比肩する存在である、と個人的には思う。

 もちろん、湯通しして出されるので、ブツブツ切れる。でも、おいしいのである。こちらも香醤同様、飲んだ後〆に食べる客で賑わっている。あ、ちなみに、「石鳥谷」は屋号で、花巻市と合併した旧石鳥谷町とは関係ないそうである。


薮川そば食堂(盛岡市玉山区薮川字外山596、 TEL019-681-5117、9:00〜19:30、元旦休み)

 きさらぎのところで紹介したように、旧玉山村の藪川地区は本州で一番寒い場所である。その気候が極上のそばをつくる。8月下旬のそばの開花時期には、ここ藪川地区では山の向こうまで続くそばの白い花の「絨毯」を見ることができる。

 きさらぎのご主人も使っているこの薮川のそばを地元の人達が手打ちそばにして食べさせてくれるお店がここ「藪川そば食堂」である。ここもやっぱりおいしい。岩手と言うと、今健康面から注目されている雑穀の生産量が日本一の「雑穀王国」であるが、ここでもひえの入ったおいしい雑穀ご飯が食べられる。


追記(2012.9.26):上で紹介した石鳥谷そばであるが、何と今年の3月末で閉店してしまったとのことである。残念である。


追記(2017.2.28):上で紹介したきさらぎであるが、2015年に閉店してしまった。あの風味豊かなそばが食べられなくなったのは、返す返すも残念である。



anagma5 at 00:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年05月19日

東北の食べ処その19〜会津若松市 峇鄲進にも負けないラーメン処」

これもまたいろいろと意見はあるだろうが、東北を代表するラーメン処が喜多方市であることに異論がある人は少ないのではないかと思う。確かに、知名度、人口当たりのラーメン店の数の多さ、そこでふるまわれるラーメンの共通性と多様性(しょうゆ味の中太縮れ麺のラーメンがデファクト・スタンダードだが、それだけでなく新しい味を追求する店も多い)、など、東北の代表と言うにふさわしい条件を備えていると言える。

 喜多方市の隣の会津若松市は、旧会津藩の城下町であり、今も福島県の西部、会津地方の中心地であるが、ことラーメンに関しては、他地域から見ると喜多方市の陰に隠れているような印象である。

 しかし、会津若松市にも、喜多方市に負けないおいしいラーメン屋がいくつもある。何と言っても、東証一部上場を果たしたラーメンチェーン「幸楽苑」発祥の地が会津若松市である。喜多方市と同様、会津若松市においてもラーメンは地域を代表するソウルフードと言えるように思う。もちろん、そのすべての店に足を運んだわけではないが、今まで行った中でのおススメは以下の4店である。


img840いさみ(会津若松市馬場町1-13、TEL0242-22-0064、11:00〜14:30、16:00〜20:30、毎月7、17、27日定休)

 手打ち一筋50有余年の店。毎日中休みの14時半以降に店先で麺打ちをする手打ちラーメン店。その様子はガラス越しに見ることができ、正真正銘の手打ちラーメンであることが目で見て確認できる。その麺を一晩寝かせて翌日ふるまう。不揃いの麺特有の歯ごたえと喉越しがおいしい。これにしょう油スープがよく合う。



img839三角屋(会津若松市本町3-6、TEL0242-27-1758、11:00〜19:00、木曜定休)

 「みちのく最古の手打中華そば」を標榜する店。創業は大正時代初期だそうである。店名は店が県道と私道とに挟まれた三角形の土地に立つことから自然についたらしい。手打ちながらストレートでコシのある麺が特徴で、これに煮干しや鰹節などから取ったあっさりしょうゆ味のスープを合わせる。いつまでも飽きの来ない味である。



114299牛乳屋食堂(会津若松市大戸町上三寄香塩343、TEL0242-92-2512、11:00〜15:00、17:00〜20:00、水曜定休)

 ネコの名誉駅長「バス」がいることで有名な、会津鉄道の芦ノ牧温泉駅近くのラーメン店。店名は元々が牛乳店だったことに由来するそうである。70年の歴史を誇る。ラーメンは「中太会津麺」と「極太手打麺」とが選べるが、ここに来たらやはり手打ちを味わいたい。その名の通りかなりの極太であるが、煮干しベースのあっさりスープにこの太い縮れ麺がよく合う。甘辛の味付けが特徴のかつ丼はこの店のもう一つの名物である。


139241手打ち中華そばふじ乃(会津若松市湯川町2-35、TEL0242-36-0615、11:30〜15:00、17:30〜20:00、水曜定休)

 三角屋の近くにある比較的新しい手打ち中華そば専門店。コシの強い手打ち麺とコクのあるスープの組み合わせがよい。このスープに合う麺をと追求した結果、手打ち麺にたどり着いたのだそうである。半世紀以上の歴史を誇る上の3店に対して、新進気鋭の手打ちラーメン店である。




090512-122501追記(2011.2.14):上で紹介した会津鉄道芦ノ牧温泉駅の名誉駅長バスの写真もアップしておく。私が訪れた時はお疲れだったのか、お昼寝中だった。なにせバス名誉駅長は毎日、乗降客の見送りと出迎え、記念撮影のモデル、構内外の巡回(お散歩兼?)などで忙しい。それだけでなく、ブログも書いている。かなりの激務である。お昼寝は必須である。






090512-122439 ちなみに、バス名誉駅長の経歴書は左のとおりである。


anagma5 at 21:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年05月06日

東北の食べ処その18〜受け継がれ発展する秋田県北の「ラーメンの雄」の味

いろいろと意見はあるだろうが、かつて大館市にあった「飛騨ラーメン」と能代市にある「十八番」は、秋田県北を代表するラーメンと言っても過言ではないと思う。それだけに、飛騨ラーメンが閉店した時はとても残念な思いをしたし、同じ思いの人は他にも大勢いたに違いない。十八番の方は今も健在だが、こちらも一時店主の体調不良で長期閉店したことがあり、やきもきしたものである。


 その一方で、こうした多くの人を引き付けるラーメンというのは、どんな形であれ着実に受け継がれていくもののようである。と言うのも、飛騨ラーメンや十八番に影響を受けてできたラーメン店がこの地に新たに生まれ、確実にファンを獲得しつつあるからである。

 ここでは、そうした店のうち、私の知っている3つの店を紹介したいと思う。


114029孝百(こうはく)(大館市片山町3-11-32、TEL不明、11:00〜20:00、火曜定休)

 かつて飛騨ラーメンがあった場所のすぐ近くにできた、まさに飛騨ラーメンの再来かと思わせられるラーメンを出してくれる店である。この店ができたことで、飛騨ラーメンに近い味わいのラーメンがまた味わえるようになったことに感謝したい。

 店主自身もやはり飛騨ラーメンが大好きだったそうで、それがきっかけとなって試行錯誤の末にこのラーメンを生み出したのだそうである。飛騨ラーメン同様かんすいを使わない白くてモチモチ感のある麺に、化学調味料を使わない自然な旨みのスープを合わせた飽きない味のラーメンである。

 通常のラーメンの他に、1日30食限定の魚だし濃厚中華もある。


143225佐藤中華そば楼 by ねぎぼうず(大館市片山1-1-5、TEL不明、11:00〜14:40、日・月曜祝日定休)

 元は旧二ツ井町にあった「ねぎぼうず」が、大館市に移転オープンした。こちらの店主は十八番のラーメンを食べたのがきっかけで店を出したとのことである。白くて細いストレートな麺に、魚だしの効いた透明感のあるスープが特徴である。

 レモンが浮かび、いろいろな粉が沈むところは十八番を彷彿とさせるが、そこから出発してオリジナルの味を生み出すことに成功している。辛みそ、魚多め、玉ねぎ脂、しょっぱめなどのトッピングがあり、自分の好みの味にアレンジできる。昼時ともなると1時間待ちとなることすらある人気店となっている。その辺りも十八番譲りと言うべきかもしれない。


142219麺屋もと(能代市高塙213-3、TEL0185-54-8025、11:00〜15:00、月曜定休)

 能代市街から東能代方面に国道7号線を北上したところにある(K'sデンキと路地を挟んだ向かい)。ここも十八番の常連だったという店主が開いた店である。

 やはりスープにレモンが浮き、ナッツ類が入っているところは十八番の影響を感じさせるが、鶏と魚から取っただしがベースのスープは、オリジナルの味に仕上がっている。麺は十八番のものに似た細麺である。昼時のみの営業というのも十八番と同様である。



anagma5 at 23:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年02月02日

東北の食べ処その15〜山形県村山地方〇碍岨堝

61c3b6b8.jpg丸五そば屋写真参照、山形市東原町1-3-19、TEL023-631-2515、11:00〜17:00、日祝日定休)

 山形と言うと、私も大好きな「そば粉100%の太打ち田舎そば」のイメージが強いが、山形市内はどちらかと言うと細打ちで喉越しのよいそばが多い。ここのそばもそのような細打ちの二八そばである。ただし、細いがとても長いのが特徴である。

 私にとっては、そばが大好物になるきっかけを作ってくれた思い出の店である。学生の頃、ここでそばを食べて、「そばってこんなにおいしい食べ物だったのか!」と思ったことを覚えている。今でもたまに食べたくなる味である。

 もう一つ、特筆すべきは天ぷらである。天ざるや天ぷらそばの天ぷらというのは普通エビだが、丸五そばを始め、山形市内の多くの店では、そばにつく天ぷらはゲソ天である。これがまたとてもおいしいのである。というわけで、ここでのオススメは何と言っても「もり天」である。

 ちなみに、普通盛りでもかなりの量だが、大盛りを頼むと、これでもかというくらいの量のそばが出てくるサービス精神旺盛な店でもある。

 山形市内に3店舗あり、山形市役所の裏手にある店が本店だが、私が好きでよく行くのは、写真の山大前店の方である。


番紅花(ばんこうか、山形市東原町1-12-29、TEL023-633-3191、12:00〜14:00、18:00〜21:00、日曜定休・不定休)

 27年前からカレーを出しており、山形で一番の老舗のカレー屋である。インド風のチキンカレーと欧風のポークカレーの二種があるが、私にとってはここは何と言ってもチキンカレーの店である。同様に思っている人は多いらしく、遅めに行くとチキンカレーが品切れになっていて残念な思いをすることもある。マスターもそれを十分意識しているらしく、チキンカレーがある時は店の外に「本日チキンカレーあります」の看板が出ている。

 マスターはまた、日本酒にも造詣が深く、夜は各地のおいしい地酒を出す居酒屋と化す。もちろん、締めにカレーも食べられる「カレー居酒屋」である。


鬼がらし(山形市南原町3-9-38、TEL023-631-0202、11:00〜21:00、水曜定休)

 山形で辛いラーメンと言うと、以前紹介した龍上海の存在感が圧倒的だが、私はここのラーメンも好きである。みそラーメンはノン辛、小辛、中辛、大辛、超辛と、好みに応じて辛さが選べる。私にとっては大辛がちょうどよく、超辛は未知の世界である。辛いだけでなく、魚系のだしの効いた旨みのたくさん詰まったスープはあっさり味でとてもおいしい。

 龍上海は横浜のラーメン博物館を唯一の例外として山形県外には出ないが、鬼がらしは仙台など宮城県内にも進出しており、私にとって食べようと思えばいつでも食べられるのがまたありがたい。


手打ちラーメンひろや(山形市双葉町1-3-29、TEL023-647-4583、11:00〜20:00、不定休)

 JR山形駅の西口からほど近いところにある手打ちラーメン店。もちもちの縮れ麺とあっさり味のスープがおいしい。不揃いな手打ち麺に抵抗のある客のために、普通の中華麺も選べるなどの心配りもいい。ただ、私にとっては何と言っても自慢の手打ち麺をとことん味わいたい店である。


anagma5 at 22:39|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!

2008年09月29日

東北の食べ処その14〜岩手県三陸沿岸

5c4ab037.jpgらーめんの千草久慈市二十八日町1-10、TEL0194-53-6997、11:00〜15:00、火曜定休)
 JR久慈駅前通りにある、三陸沿岸北部を代表するラーメン店。自家製麺の麺と鶏まるごとから取ったスープのバランスが良い。

 新横浜ラーメン博物館に出店したこともある。盛岡駅内にも支店がある(2010.9.7追記:盛岡駅構内の支店は別の店になってしまっていた)。


多良福(たらふく)(宮古市大通1丁目1-20、TEL0193-62-5607、10:30〜20:00、火曜定休)
 宮古市内にある手打ちラーメン店。宮古市内はおいしいラーメン店がいくつかあるが、私のイチオシはここである。手打ちらしい不揃いな縮れ麺とスープ以外余分なものはほとんど入っていない。

 しかも店名の通り量が半端ではない。どんぶりを埋め尽くす麺はインパクトがある。通常の店の1.5倍くらいの麺の量があるのではないだろうか。しかし、あっさりスープでくどくないので、あまり苦もなく全部食べられてしまう。


カリー亭宮古市磯鶏1丁目4-6、TEL0193-64-5484、土日祝11:30〜20:00、平日11:00〜16:00、月曜定休、写真参照)
 宮古市南部の国道45号線沿いにあり、三陸沿岸で本格的なインドカレーが食べられる貴重な店であり、かつ岩手県内で私が一番好きなカレー店でもある。チキンカリー、キーマカリー、ビーフカレーはレトルトにもなっており(参照サイト)、岩手県内の土産物店などでも売られている。

 平日昼はランチバイキングもやっているが、レトルトでも売られている全種類のカレーがこの値段(888円)で食べ放題というのは仙台市内などでは考えられず、とてもお得である。

 ちなみに、カリー亭の「カリー」は正式には漢字(口偏に加と口偏に厘)なのだが、私のPCではうまく表示されないのでカタカナにしている。


北浜ラーメン下閉伊郡山田町北浜町2-4、TEL0193-82-5680、11:30〜18:00、月曜定休)
 山田町内にある手打ちラーメン店。店の名前を冠した海草がいっぱいの北浜ラーメンが看板メニューだが、普通のラーメンもとてもおいしい。手打ちの縮れ麺にあっさりスープがよく合う。

 元々盛岡市内で店を開いていたそうだが、数年前に現在の場所に移転し、地名を取って北浜ラーメンとしたそうである。

追記(2017.2.28):北浜ラーメンのあるところは東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた。北浜ラーメンがあった建物も骨組みだけが残ったような状態だった。現在までのところ、再開はされていない。


中村家
 各地で開催される物産展などで人気の高い三陸海宝漬などで名高い釜石市の海鮮料理店。値段は決して安くないが、値段に見合ったおいしい海の幸の料理がたくさんある。特に旬の季節の生うに丼は絶品である。

 ちなみに地元の人は、弟さんがやっていて、同じ食材を使いながらもよりリーズナブルに食べられるまんぷく食堂(JR釜石駅前サンフィッシュ2階、TEL0193-22-2255、11:30〜15:00)をよく利用しているようである。


お食事ハウスあゆとく釜石市上中島町1-1-35、TEL0193-23-5099、11:00〜22:00、月曜定休)
 釜石市郊外にある食堂だが、ラーメンとカレーがいずれもおいしい。釜石のラーメンは極細の麺と醤油味のスープが特徴だが、ここはその釜石ラーメンの元祖的存在。その自家製の極細麺とあっさりスープとが実によくマッチしている。

 一方のカレーだが、三陸沿岸では恐らくここだけと思われるスリランカカレーがある。辛さはほどほどだが、スパイシーでこちらもおいしい。頼めば辛くしてくれる。


EAST ASIA(イースト・エイジア)(大船渡市盛町字内ノ目12-4、TEL0192-27-0504、11:30〜19:00、不定休)
 大船渡市内のJR盛駅の近く(歩くと10分くらいはかかるが)にあるアジア雑貨店であるが、店の一画にカレーが食べられるコーナーがある。

 インドカレーが私のお気に入りであるが、店内一辛口のタイカレーもいい。三陸沿岸南部で本格的なカレーが食べられる貴重な店である。

anagma5 at 23:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年04月15日

東北の食べ処その12〜岩手県南地方

f75f737a.jpg直利庵(一関市青葉2丁目9-11、TEL0191-23-2291、11:00〜17:00、日曜祝日定休)
 太打ちの手打ちそばが食べられる。太打ちと言っても、山形のようなものすごくコシのある田舎そばタイプの太打ちではなく、どちらかと言うとうどんに近いような形と歯ごたえである。しかしそれがとてもおいしい。ここでしか味わえないそばである。だから、昼を過ぎても店はいつも人でいっぱいである。1時間待ちなどということもけっこう当たり前にある。

 国道4号線沿いにも同名のお店があるし、盛岡市内にも同名の店があるが、それらと区別するために地元の人は「青葉直利庵」と言っているようである。

 もちもちのそばと揚げたてのかりかりの天ぷらの組み合わせの天ざるがオススメである。


ROYALジャマイ館(奥州市水沢区宮下町22、TEL0197-25-7555、11:00〜22:00、不定休)
 元はその名の通りジャマイカ料理のレストランなのだが、本格的なカレーが食べられる店でもある。カレーの種類は多く、甘い方からベジタブルジャパン、エスニックホワイト、ヨーロピアンポーク、ジャマイカンレッドチキン、スパイシーブラックビーフ、ロイヤルカシミール、カシミールインド、ベンガルタイガーがある。メニューにある「ジャマイ館カレー」はこの中から2種類のカレーを選び、ターメリックライスで食べるものである。

 本業(?)のジャマイカ料理、そしてバリ島の料理も各種ある。ビール好きの私にとって嬉しいのは、ジャマイカのレッドストライプビール、インドネシアのバリハイビール、ビンタンビールが飲めることである。他にもジャマイカのカクテルや、ヤシの樹液と米を発酵させたバリ島の酒アラック、そのアラックのカクテルなど、ドリンク類も豊富で、現地の料理を味わいながらそれらを飲むという楽しみ方ができる店である。


カフェニカイ スマッカーズ(奥州市水沢区中町1-15-2F、TEL0197-51-6030)
 JR水沢駅に程近い水沢駅通り商店街にあるタイ料理店。この界隈では珍しい、本格的でおいしいタイ料理が食べられる店である。

 タイカレーを始め、各種タイ料理が揃っているが、それと同時に特筆すべきは、オリジナルレシピに則したモスコミュールを出すことである。モスコミュールはウォッカとジンジャーエールのカクテルだと思っていたが、正確にはそうではなく、スミノフのウォッカとイギリスのジンジャービアのカクテルを銅製のマグカップで飲むというのが、オリジナルなのだそうである。一般のモスコミュールとは違うキリッとした味わいのモスコミュールが飲める。


本格派手打ちラーメン仙台屋(奥州市水沢区大町152、20:00〜2:30頃、日曜定休)
 夜になると水沢駅通り商店街の一画に現れるバスラーメン(写真参照)である。しかし、バスラーメンと言っても、麺は生卵をふんだんに使った、縮れが少なく腰のある手打ちの平麺、これにあっさり味のしょう油スープを組み合わせたおいしいラーメンを出してくれる。飲んだ後にピッタリの味である。

 この店、確か最初は屋台から始まって、その後普通に店を構えていたはずなのだが、そこからさらになぜバスラーメンにまで発展(?)したのかは謎である。ラーメン、ワンタンメン、ワンタン、マツモラーメン、チャーシューメン、ワカメラーメンが揃っている。


インド料理レストラン Tandooru(タンドゥ−ル)
 北上市内にあるインド料理レストラン。以前は盛岡市内にもあったのだが、そちらは残念ながら閉店してしまった。また、秋田県横手市にオープンしたタンドゥーリキッチンも同じ系列の店だったはずだが、現在サイトを見ると横手店の情報は削除されているので、分かれたのかもしれない。

 メニューのラインナップ、味からすると、秋田市のインド料理レストランピーコックとも同じ系列のようにも思うのだが、少なくとも表向きはそれを窺わせる表記などはない。いずれにせよ、北上市周辺で本格的なインド料理が食べられる貴重な店である。


和風レストラン松竹
 JR一関駅前にある創業68年の老舗和風レストラン。創業以来の看板メニューはうなぎだが、自家製ソースに漬け込んだ柔らかなロースかつを、どんぶりご飯に敷いたキャベツの上に載せたソースかつ丼がおいしい。東北でソースかつ丼と言うと会津若松が有名だが、ここ一関にも何軒かソースかつ丼を出す店があり、地元の味として親しまれている。



追記(2010.9.9):上で紹介した北上市の「タンドゥール」だが、閉店してしまっていた。ただ、さくら野百貨店 北上店の4Fに「ザ・タージ 北上店」ができたので、引き続きインド料理は食べられる。ザ・タージは仙台のさくら野百貨店にもあるが、さくら野あるところにザ・タージあり、なのだろうか。

 それから、何と言っても残念だったのが、「仙台屋」が閉店してしまったことである。去年食べたのが最後になってしまった。確かに、店主もご高齢で、最後に食べた時も「やれる限りはやるけど」というようなことはおっしゃっていた。長い間お疲れ様でしたとお伝えしたい。

anagma5 at 23:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年03月13日

東北の食べ処その11〜青森県津軽地方のラーメン

4bd26229.jpg 東北にはラーメンのおいしい地域がたくさんある。最も有名なのは福島県喜多方市の喜多方ラーメンだろうが、それ以外にも同じ福島の私の好きな白河ラーメン、山形県米沢市の米沢ラーメン、秋田県横手市(旧十文字町)の十文字ラーメンも有名である。他にも、庄内地方(酒田市&鶴岡市)、岩手県の盛岡市、宮古市、秋田県の大館市、そして今回紹介する青森県の津軽地方もラーメンのおいしい地域、すなわちおいしいラーメンのお店がたくさんある地域である。

 津軽地方とは、青森県の西半分、日本海に面した地域を指すが、この地域のラーメンの典型と言えば、魚だしの効いたあっさり味のしょう油スープに、細打ちの縮れ麺という組み合わせである。もう一つの特徴として、実は麺が手打ちの店も少なからずあるということである。しかし、それが例えば白河ラーメンなどと違ってあまり前面に出ていない感がある。しかも、白河と違って、一つの市だけでなく津軽地方という広い範囲に点在しているのも特徴である。ここでは、その中で私が行って食べてみておいしかった店を紹介したい。

 まず、青森市。ここには以前紹介したが、超有名店のマル海ラーメンがある。ともするとこのマル海に隠れがちなイメージがあるが、それ以外にもおいしいお店がある。探夢路(たんむじ、青森市橋本3-1-5、TEL017-777-7507、11:00〜14:00、17:00〜24:00、日曜定休)は、注文を受けてからつくる太めの手打ち麺が最大の特徴。以前紹介した仙台の新宮と同じスタイルである。出来上がった麺は、コシの強い麺。これが津軽ラーメンでは珍しい、豚骨と鶏ガラベースのあっさりスープによく合っている。

 ホテル青森の斜め向かいにある凡蔵(青森市本町5-10-14、TEL017-735-5795、18:00〜2:00)にも手打ち麺のラーメンがある。にぼしだしの効いた透き通ったスープに歯ごたえのある太めの手打ち麺がこれまたよく合う。

 旧城下町の弘前市では、以前緑屋を紹介したが、他に弘前で一番の老舗と思われる来々軒弘前市大字茂森町16、TEL0172-32-4828、11:00〜15:00、17:00〜21:00、木曜定休)もおいしい。自家製手もみ細麺とにぼし、豚骨、鶏ガラから取ったあっさり味のしょう油スープがいい。久々に行ってみたらお店がなかったので、閉店してしまったのかと思ったら、実は弘前城の近くに新たに移転オープンしていてほっとした。

 黒石市では、何と言っても手打ち中華山忠黒石市寺小路7-1、TEL0172-52-9343、10:30〜20:00、写真参照)がいい。旨味のあるあっさり味のスープに手打ちの縮れ平麺。私はここの程よくばらついた縮れ麺が大好きである。以前紹介した仙台市内のとある手打ちラーメン店の麺と似た感じの麺である。全国から発送の依頼があるそうである。

 五所川原市では、まるみそば店五所川原市布屋1-4、TEL0173-34-7882、11:00〜24:00)という老舗のラーメン店がいい。細麺と太麺が選べるが、どちらも手打ちで腰の強い麺。これまた煮干しの旨味が前面に出たスープがいい。

 もちろん、これらの店以外にもおいしい店がたくさんあるに違いないと思う。複数の市に点在していて、食べ歩くのは大変かもしれないが、足を運んだだけの価値のある店がある。実際、「青森県 旅の宿と温泉 ラーメン」(T.KEN HOMEPAGE)の中にある「厳選『津軽ラーメン』お勧め20店」には、私が今まで挙げてきたラーメン店は、誰でも選ぶであろうマル海ラーメン以外、1店たりともランクインしていない! 津軽ラーメンの世界、本格的に足を踏み入れると、なかなかに奥が深そうである。ともあれ、北の津軽、南の白河、いずれも東北のラーメンの至宝である。


追記(2009.6.19):225357.jpg弘前市にある「手打ち中華 おおむら」(弘前市鍛冶町4宇野プラザ1F、TEL0172-35-9663、16:00〜2:00頃)の手打ち中華そばもいい。透明感のあるあっさり味のスープにコシのある手打ち麺がよく合う。飲食店が集中している繁華街の一画にあって遅くまでやっているので、飲んだ帰りに食べられるのもありがたい。手打ちラーメン店で遅くまでやっている店というのはそう多くないので、締めに手打ちラーメンが食べられるこの店は貴重である。




182249.jpg 一方、黒石市の弘南鉄道黒石駅近くにある「手打ちラーメン やまや」(黒石市大町2-60、TEL0172-52-4095、11:00〜18:30、月曜定休)の手打ちラーメンもおいしい。こちらも煮干しの効いたあっさり味のスープに、手打ちの縮れ麺がよく合う。麺がなくなり次第閉店するので、夕方などは要注意である。

anagma5 at 22:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年07月06日

東北の食べ処その10〜山形県置賜地方

5c1a83de.jpgアジア料理&JAZZ dungaree(ダンガリー)長井市十日町1丁目6-49-1、TEL0238-88-4316、営業時間11:30〜21:00、定休日なし)(写真参照
 長井市にあるアジア料理店。置賜地方でお勧めできるほとんど唯一のカレー店である。とにかくカレーの種類が多い。タイのグリーンカレー、イエローカレー、インドの豆のカレー、キーマカレー、スリランカのサバカレー、ククルマスカレー、豚肉のカレー、ネパールのククラコマスウ、日本のトロピカルカレー、パキスタンのビーフカレーなど、アジア各国のカレーが揃っている。

 できるだけ現地の食材やスパイスなどを使ってより本場の味に近いものにしているそうである。一番辛いというスリランカのサバカレーを食べたがおいしかった。辛さは以前紹介したスリランカセンターのカレーが大丈夫なら問題なしである。サバは私が毎日の晩酌のビールを飲む際に欠かせないつまみでもあるので、その意味でも馴染み深かった。他にアジアではないがイタリアのピザ・マルゲリータ、トマトソースのスパゲッティもある。

 マンゴージュースはフィリピン産で、味を損なうので氷は入れないなど(これ賛成)、そのこだわりは徹底している。チャイも、よく知られたインドのものだけでなく、ネパール、トルコ、チベット、セイロン、ケニア、チャイナのものがあり、飲み比べも楽しい。一番惹かれたケニアのチャイを飲んでみたが、ブラックペッパーの効いた独特の風味だった。

 場所は公立置賜長井病院北側駐車場の北側にあるが、初めてだとちょっと分かりにくいかもしれない。


荻の源蔵そば南陽市荻306、TEL0238-41-2413、営業時間11:00〜15:00、定休日月曜(祝日の場合は営業))
 南陽市の山間の荻地区にある明治24年創業の手打ちそば店。茅葺き屋根の農家の建物がそのまま店になっている。そば粉100%の田舎そばで香り高いそばだが、村山方面の典型的な太打ちの田舎そばとは異なり、のど越しもよく食べやすい。個人的には置賜方面ではイチオシのそば屋である。

 週末などはあっと言う間に品切れになってせっかく行っても食べられないこともあるので、なるべく早めに行くようにしたい。


粉名屋小太郎
 米沢市内にある、創業300年になろうという江戸時代から続く老舗中の老舗のそば屋。藩政時代は米沢藩御用達だったとか。二八そばがメインだが、数量限定の板そばは十割そばである。しかし、その板そばも荻の源蔵そばよりもさらに細打ちでのど越しのよい上品な感じのそばである。


龍上海本店
 南陽市の中心部赤湯には以前紹介した龍上海の本店がある。さすがに本店の人気はものすごく、開店前から店の前には行列ができており、午後のかなり遅い時刻まで行列が途絶えることがない。いつ行っても並ぶのを覚悟して行かなくてはならない。

 私の行きつけは山形店だが、さすが本拠地だけあって、この置賜地区には支店が多い。本店と同じ南陽市内には栄町支店と宮内店、隣の高畠町には高畠店、米沢市内にも米沢店がある。特に栄町支店は深夜2時まで営業しているので、赤湯で飲んだ後にも食べに行けるのがよい。


 他に、白鷹町にはかつて置賜地方では個人的に絶品と断言できた「松野そば」という手打ちそば屋があった。冬期間のみの営業で、不定休で、しかも事前に予約をしないと食べられない店で、「幻の店」と言っていいような店だったが、数年前に閉店してしまい、本当に「幻」となってしまった。そのそばの味はいまだに印象に残っている。

 現在でも白鷹町のそばは山形の他の地区に比べてそれほど知られていないが、最近ではそれを逆手に取って、「隠れそばの里」として町おこしをしているようである(参照サイト)。味やスタイルも様々なそば屋があるが、その中では松野そばの流れを汲む「味代乃そば(みよのそば)」がお勧めである。11月から3月のみの営業で不定休、しかも要予約というスタイルはまさに松野そばである。

anagma5 at 22:31|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

2007年05月02日

東北の食べ処その9〜山形県酒田市

d3c68d7d.jpg 山形県の日本海沿岸、庄内地方の商業の中心地、酒田市にも私がお気に入りのおいしい店が何店かある。


寿司割烹 こい勢山形県酒田市相生町1-3-25、TEL0234-24-1741、11:00〜14:00、16:00〜22:00、月曜定休)
 港町である酒田市に寿司店は多いが、ここはその中でも特にお勧めの店である。「日本海の旬を握る」がキャッチフレーズで、その通り庄内浜に揚がった旬の地魚を主とした寿司が食べられる寿司店。

 ネタの鮮度はもちろん、シャリも無農薬の庄内米ササニシキを使用するなど、すべての素材を頑固に厳選して使用している。特にお勧めなのは、その旬の地魚で握る3,150円の「お任せ握り寿司」。他の地域ではあまり見かけない魚の寿司など、四季折々のおいしい寿司が味わえる。


三日月軒 中町店山形県酒田市中町2-4-7、TEL0234-22-2162、11:00〜18:30、不定休)
 酒田市にはおいしいラーメン屋も多い。特に、魚系のダシを使ったあっさり中華そばが多い。また、自家製麺の店の割合が高いのも特徴なのだそうである。市内に3店(中町店、中の口店、駅東店)ある三日月軒はその代表格である。

 3店の中ではこの中町店が一番目立っている気がする(本店は既に店を閉めてしまっている)。「自家製麺」イコール手打ちではなく、自分の店に製麺機がある店ももちろん自家製麺であるが、ここ三日月軒は「桿麺」(カムミェン)という鉄棒を使った独特の製法で手打ち麺を作っている。麺、スープとも飽きの来ない味で、酒田市民に愛され続けている理由が分かる。


満月山形県酒田市東中の口町2-1、TEL0234-22-0166、11:00〜16:30、毎月2・12・22日定休)
 個人的に、酒田市内で三日月軒と双璧をなすラーメン店だと思っている店。ここはワンタンメンが有名。下に敷いた新聞紙の文字が読めるくらい薄い皮のワンタンも酒田のラーメンの特徴である細麺ももちろんどちらも自家製。やはり魚ダシの利いたあっさり味のスープ。


ナーランダ山形県酒田市あきほ町658-2、TEL0234-24-9456、11:30〜14:00、17:00〜20:45、火曜定休(祝日除く))
 元は仙台にあったインドカレー店。10年くらい前に酒田市に移転した。いわゆるスープカレーとはまったく違うが、よく目にするインドカレーよりもさらにスープ状のカレーが印象的。マハラジャカレーが看板メニューだが(多分)、個人的にはいつも辛さがウリのホットカレーを食している。庄内地方で本格的なカレーが食べられるのは私が知る限りここだけであり、貴重な店である。

 写真はこれらの店と何の関係もないが、雪解けの季節の鳥海山である。


追記(2008.4.27):その後、酒田市内には何店かインド料理店ができた。私のオススメは、「インド料理シタ」(酒田市錦町5-32-57、TEL0234-31-5117、11:00〜15:00、17:00〜22:00、不定休)である。他にも、山形県内に5店舗を展開する「スパイスマジック インディアンレストラン」も酒田市内に酒田店と酒田富士見店の2店舗をオープンさせるなど、酒田市内はちょっとしたインド料理店の出店ラッシュである。酒田店ではランチバイキングをやっていたが、4/26からディナーバイキングも始めた。


追記(2009.6.22):「インド料理シタ」では最近、ピザも始めた。タンドリーチキンを載せたチキンピザ、辛めのキーマピザ、そしてほくほくじゃがいものポテトピザの3種があるが、「家計応援」と銘打たれている通り、直径22cmのこれらのピザがすべて800〜900円という嬉しい値段である。もちろん、宅配はなく、店で食べるかテイクアウトのみだが、宅配店のピザより圧倒的に安い。

 ビールもインド料理店によくあるキングフィッシャーとマハラジャだけでなく、ネパールのエベレストネパール・アイスが飲めるのがいい。

 それに何と言っても、「辛さ、大丈夫ですか?」(辛いのを食べる私には普通の人とは反対の意味で尋ねているのだと思うが;笑)、ご飯がなくなりそうになると「ご飯、もっとあげますか?」などと聞いてくれるご主人の温かい気配りが光る。

anagma5 at 22:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2006年02月06日

東北をめぐる鉄道の旅その4〜東北と首都圏を結ぶ「第四」の路線

920d6d8a.jpg 東北に長らく住んでいると、私鉄がほとんどないこともあって「鉄道=JR」というイメージが出来上がっている。したがって、どこへ行くにもJR中心に移動経路を見てしまうところがある。出張の多い仕事をしているため時刻表とよくにらめっこをするが、そうすると当然のことながら特に首都圏ではJRより私鉄を利用する方が安く上がったり、短時間で移動できたりして新鮮な驚きを味わったりする。

 しかし、こと東北については私鉄と言えば、JRが赤字で廃止しようとした路線を自治体が中心となって第三セクターを立ち上げて生き残りを図ろうとするような路線がほとんどで、少なくともJRに代わるようなイメージはなかった。ましてや首都圏に行くには必ずJRを利用しなければならないものだ(北東北なら航空機も利用できるが)と思っていた。具体的には、東北の真ん中のほぼ同じところを東北新幹線と東北本線が走り、太平洋沿岸に常磐線、日本海沿岸は羽越本線で新潟まで出てから上越新幹線または上越線・高崎線、というのが、東北から首都圏に出るルートの全てである、と思っていた。

 ところが違ったのである。福島県の会津地方の人はJRを使わずに、私鉄だけで会津地方の中心地会津若松から首都圏(浅草)まで移動できてしまうのである。これは時刻表を見ていての発見であった。会津鉄道線(会津鉄道、西若松〜会津高原)、会津鬼怒川線(野岩(やがん)鉄道、会津高原〜新藤原)、東武鬼怒川線(東武鉄道、新藤原〜下今市)、東武日光線(東武鉄道、下今市〜東武動物公園)、東武伊勢崎線(東武鉄道、東武動物公園〜浅草)と、路線名と会社は変わっていくが、福島の会津若松から東京の浅草まで一本の線路でつながっている(線路は2本だが)。

 たまたま私用で東京に出た帰り、ちょうど喜多方ラーメン参照サイト)が食べたかったこともあり、目的地を喜多方に定めて「JRではない鉄道」の旅を楽しむことにした。

 同路線には「特急スペーシア」が走っているが、さほど裕福ではない私は快速を使って喜多方まで行くことにした。まず浅草発7:10の快速会津田島行に乗る。北千住、春日部、栃木、新鹿沼、下今市といった駅を過ぎると、JRでは通ったことのない地域に入る。鬼怒川温泉や川治温泉などは名前しか聞いたことがなかったが、この路線の沿線である。これまた話にだけ聞いていた東武ワールドスクエアもこの沿線である。東北新幹線や東北本線よりも山沿いを走っているので景色も変化に富んでいて飽きない。男鹿(おじか)高原駅(ツッコミどころ満載の興味深い駅である、参照サイト)を越えると福島の会津地方に入る。

 終点の会津田島駅で降り(10:40着)、21分後にやってくる鬼怒川温泉始発の快速AIZUマウントエクスプレス号喜多方行を待つ。この列車、会津若松から先はさらにJR磐越西線に乗り入れて喜多方まで行っている、喜多方ラーメンを食べに行くにはうってつけの列車である。会津田島駅内にあるステーションプラザでは南会津地方の土産物を扱っており、列車を待っている間はそれを物色できるので退屈しない。

 やってきた会津田島11:02発快速AIZUマウントエクスプレス号は外見も座席も特急列車を思わせる車両で、さらに快適な移動ができた。会津鉄道沿いにも温泉が多く、湯野上温泉などはぜひ一度じっくり入ってみたい温泉である。会津若松に到着すると、ようやくJRで見慣れた風景になる。喜多方到着は昼食にちょうどよい12:20、浅草から5時間10分の旅であった。

 喜多方では、真っ先に「食堂なまえ」(喜多方市字永久7693-3、TEL0241-22-6294、10:00〜19:30、不定休、写真参照)に行った。「坂内食堂」、「まこと」、「安部食堂」など、喜多方ラーメンの定番的な店から見ると、「食堂なまえ」は知名度はやや落ちるかもしれない。しかし、喜多方にラーメン屋数多しと言えども、「手打ち」をウリにしているところは実はそう多くない。喜多方ラーメン元祖の「源来軒」が今も手打ち麺を貫いているのはさすがであるが、「食堂なまえ」もその数少ない手打ちラーメンを出す一軒である。ここの「極太手打ちラーメン」はその名の通り、太めの縮れ麺が特徴の喜多方のラーメンの中でもかなりの極太麺である。そのモチモチした食感に、透明感のあるあっさりスープが絡んで実においしい。私にとっては、喜多方ラーメンと言えばまず「食堂なまえ」のこのラーメンである。

 もちろん、手打ちラーメンがすべてではない。手打ちを標榜していなくても、やはり喜多方にはおいしいラーメン屋が多い。喜多方に来ると一軒だけで終わらせるのがもったいなくて、ついラーメン屋をハシゴしてしまう。この日もさらにもう一軒ハシゴして、心身ともに満たされて仙台までの帰途についたのであった。


追記(2011.9.16):上で紹介した「源来軒」と「食堂なまえ」以外に手打ちラーメンが食べられる喜多方市内の店としては、「信貴亭」、「せせらぎ食堂」、「大黒天」などがある。

anagma5 at 22:32|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2006年01月22日

東北をめぐる鉄道の旅その3〜「青春18きっぷ」による東北縦断の旅

a229af89.JPG 函館市街を一望できる函館山の山頂にはロープウェイで登れるが、冬季の下りロープウェイの最終は21:00ちょうどなので、夜景を見たければ20:05にJR函館駅に着いてすぐ函館山に向かわなければいけない。市電を使えば函館山の山麓駅の近く、十字街まで行ける。20:11函館駅前発があるので函館駅を出てダッシュでそれに乗りたい。

 十字街から水道局の角を左に曲がって坂を上っていくとロープウェイの山麓駅がある。ロープウェイは10分間隔で運行しているが、道に迷わなければ20:30の便には乗れる。山頂までは所要時間3分である。山頂から見える函館市街の夜景は東洋一とも言われる。反対側に目を凝らすと、青森県側の下北、津軽の町の明かりがほのかに見える。

 さて、そのままロープウェイの最終便が出る21:00まで夜景を楽しんでいてもよいのだが、函館にはおいしい地ビールがある。「東北で地ビールが飲める店」番外編として、ここではぜひとも地ビールを楽しみたい。その地ビール「はこだてビール」のレストランは22:00閉店なのだが、ラストオーダーが21:20なのである。ロープウェイからの移動時間を考えると、ここは一つ前の山頂20:50発のロープウェイで降りてきたい。「はこだてビール」は十字街の一つ手前の魚市場前の近くなので、早足で移動すれば21:10には到着できる。

 「はこだてビール」には、 五稜の星 (ヴァイツェン)、明治館 (アルト)、北の一歩 (エール)、 北の夜景(ケルシュ)など、素敵な名前のついたいろいろなビールが味わえる。いずれも函館山の地下水を100%使用したまさに地元のビールである。他に、「社長のよく飲むビール」という、通常の2倍の量のモルトを使用して1ヶ月間熟成させて作るアルコール度数が約10%のビールもある。料理も北海道ならではのメニューが揃っている。

 そうそう、楽天トラベルじゃらんネットを見ると、函館市内には安く泊まれるホテルがたくさんある。青春18きっぷを使ったコストをかけない旅の強い味方である。翌日も早いので函館駅前に宿を取った方が便利であるが、駅前にも安い宿が何軒かある。

 函館と言えば、札幌のみそラーメン、旭川のしょうゆラーメンと並んで、塩ラーメンでも知られる。ただ、駅周辺に遅くまでやっているラーメン屋がないので、地ビールを飲んで宿に帰る途中で塩ラーメンをというパターンが取りづらい。しかし、駅周辺には夜になると、「バスラーメン」が現れる。私が知っているところでは、函館駅のすぐ近くと、函館プラザホテルの近くに出没する。このバスラーメンで塩ラーメンを食することができる。

 翌日は、その日のうちに仙台まで帰るためには函館7:04発の海峡線の列車に乗る必要があるが、その前に早起きをして函館朝市を見たい。冬でも朝6時前からやっており、特に魚介類が豊富である。値段を見ると、市価とそれほど変わらないが、かなりまけてくれるので、やはり安く買える。ただ、青春18きっぷで1日移動という旅では、魚介類を持ち歩くわけには行かないので、どうしてもという場合にはクール便で送ってもらうのがよい。函館朝市内には、その豊富な魚介類を使った食堂がたくさんある。そこで朝食を取るのもよい。

 一方、JR函館駅内の商業施設「ピアポ」の1階部分は6:30にオープンする。モーニングを取れるベーカリーカフェ「@cafe st.」や駅弁「みかど」、書店「bookshopステーション」、それに「コンビニキヨスク函館」がある。北海道の土産物は「コンビニキヨスク函館」でも買える。六花亭のチョコなどの菓子類や大沼ビール、乾物などが置いてある。

 函館7:04発の江差行に乗ると、車窓から見える海が綺麗である。晴れていれば津軽海峡をはさんで彼方には下北半島と津軽半島も望める。乗換駅の木古内には8:05に着く。次に乗るべき特急「スーパー白鳥14号」は9:30発なので時間があり、ここで朝食を取りたいと思うものだが、木古内駅前の店はどこも空いていない。この時刻で空いているのは本町にある和菓子店「末廣庵」くらいであるので、待合室でのんびり本でも読んでいるのがよいかもしれない。

 特急「スーパー白鳥14号」に乗って再び青函トンネルをくぐると蟹田に到着するのが10:24である。ここで特急を降りるが、次に乗る津軽線青森行の発車まで78分あるので、のんびり蟹田駅周辺を散策できる。蟹田駅を出て最初の信号を左に曲がり約20分ほど歩くと、津軽から対岸の下北半島に渡れるフェリーの埠頭と海水浴場、そして旧蟹田町(現在は合併して外ヶ浜町)が作った観光物産館を兼ねた展望台「風のまち交流プラザ・トップマスト」がある。

 108段の階段を伝って無料で展望スペースに上れるのはよいが、階段も展望スペース自体も足元がすべて「道路の排水溝の格子蓋」状でかなりスリルがある。高所恐怖症の人にはオススメしない。地上30mの展望台のてっぺんからは陸奥湾が一望でき(写真参照)、はるか彼方に函館を望むことができる。1階には津軽地方の物産品を扱ったコーナーや軽食喫茶のコーナー、フェリー窓口などがある。

 蟹田11:42発の普通列車に乗ると青森には12:23に着く。ここで次に乗るべき列車は14:00発の秋田行になるのだが、前日も青森でゆっくりしているので、ここは一つ前の13:02発の弘前行に乗りたい。弘前着13:47で、本来乗るべき青森発14:00の列車が弘前に到着するまで69分の時間が確保できるので、私としてはここでぜひ以前紹介したことのあるカリ・マハラジャのカレーを食べたい。カリ・マハラジャまでは弘前駅からは歩いて10分余である(木曜定休)。

 弘前発14:56の大館行に乗ると15:38に大館に到着する。大館駅構内で土産物などを物色して大館発16:00の花輪線盛岡行に乗ると盛岡には19:02に着く。次の東北本線一関行の発車は19:09と7分しか待ち合わせがないのでここでは脇目も振らずに1階のいわて銀河鉄道の改札を出て2階に上がり、JRの改札に入って乗り換えである。一関には20:47着。ここから次の仙台行の発車までは10分あるので、21:00閉店の「NEWDAYS」で買い食いしたりする時間は辛うじて確保できる。そうして20:57発の仙台行に乗れば22:31、仙台到着である。

 なお、帰りは、移動距離は長くなるが別ルートも選べる。弘前から乗った奥羽本線の列車を大館で降りずに、そのまま秋田まで行くのである。秋田には17:27着。そこから奥羽本線17:33発の新庄行に乗ると、新庄に20:25着である。20:49発の山形行まで24分あるので、ここで新庄駅周辺にて夕食を調達するのがよいだろう。20:49発の山形行に乗って羽前千歳で降りて(21:49着)、羽前千歳21:54発の仙山線仙台行に乗れば、先のルートからおよそ30分遅れの23:08に仙台到着である。なお、山形行列車で終点の山形まで行ってしまうと、この最終の仙山線とすれ違いになってしまうので乗り過ごさないように注意が必要である。


追記(2007.1.13):函館市内で地ビールを飲みたいと思ったら、他にやはりはこだてビールがやっている、西波止場にあって函館港を一望できる地ビールレストラン「はこだて海鮮倶楽部」がある。その名の通り、「はこだてビール」のお店よりもさらに海鮮料理が充実している。

 あとは、同じく赤レンガ倉庫の中に「はこだてビヤホール」がある。サッポロビール系のビアホールのようだが、赤レンガ倉庫をイメージした色合いの「函館赤レンガビール」や明治時代のレシピに基づいて醸造した「開拓史ビール」など、オリジナルのビールがある。

anagma5 at 23:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2005年12月19日

仙台散歩その9〜偽りなし、正真正銘の手打ちラーメン

1f7ed90c.jpg ラーメンはスープに手間を掛けるのと同じくらい麺にも手間を掛けてほしいということを以前書いた。そのような店は本当に少ないし、これまた以前書いた白河ラーメンで問題になっていたように実際には手打ちでないのに手打ちを標榜する店も残念ながらある。が、仙台には客が誰でも麺に手間を掛けて手作りで作っているということを確認できるラーメン屋がある。それが今回紹介する「味の新宮」である。

 この店は仙台のラーメン好きにとっては知らない人がいないくらい非常にメジャーな店であるので、今更紹介するまでもないかとも思ったが、先般久しぶりに食べてみてやはりここの店のラーメンは紹介しておきたいという思いに駆られたので、あえて紹介したい。

 ここの店の最大の特徴は、客の注文を受けてから麺を打ち始めるということである。麺の作り置きはしないのである。よく練られた生地が、店主の見事な腕さばきで、2本、4本、8本、16本と倍々で増えていき、最終的に128本までになる技は見ものである。これなら、本当に手打ちなのかどうか疑いを挟む余地がない。紛れもない手打ちラーメンが目の前で作られるのである。

 もちろん、いかに麺が手打ちであったとしても、麺それ自体、そしてスープ、さらにはそれらの全体のバランスなどがよくなければおいしいラーメンとは言えないわけだが、ここのラーメンは決してこの手打ち麺のデモンストレーションのみに終わるものではなく、全体として非常にレベルの高いラーメンに仕上がっていると思う。スープの旨み、コクなどは麺によくマッチしており、どちらがでしゃばるわけでもなく非常によくまとまっている。

 元々木町通にあった店だが(仙台市青葉区木町通1-4-2、TEL022-223-8848、11:00〜21:00、日曜定休)、5、6年前に店主の息子さんが小鶴に分店を出した(仙台市宮城野区小鶴2-2-8、TEL022-252-5515、11:00〜21:30(日曜祭日は20:30まで)、月曜定休)。本店の店主の蝶ネクタイ姿は印象的だが、私は個人的には小鶴店の方をよく利用している(写真参照)。

 ここの看板メニューは豚肉のから揚げを載せたパーコーメン(排骨麺、680円)である。このメニューも本店と支店とでは若干違いがあり、支店にはパーコーを2枚載せたダブルパーコーメン(830円)やチャーシューとパーコーが両方載った盛り合わせメン(800円)があるなど、バリエーションが豊富である。夏には冷やしパーコーメン(850円)が人気である。一方の本店の方は、パーコー丼やパーコー菜定食など、麺ものだけでなくご飯ものも充実している。

 売り物の手打ち麺について言えば、本店の方は麺の太さのばらつきがかなり大きい印象があるが、支店の方はそれほどでもない。これまた手打ちの醍醐味と言うか、打つ人の個性が感じられて良い。ただし、使っている小麦粉の関係か、いずれも普通の麺より伸びやすい印象なので、熱々のうちにいただくのがポイントである。

 そう言えば、この「新宮」という店名の由来だが、元々新潟出身の店主が宮城県内に店を開いたということで、新潟の「新」と宮城の「宮」を取ってつけたと前に聞いた。これからも親子で切磋琢磨しながらこの貴重なスタイルの手打ちラーメンをここ仙台の地で作り続けていってほしい。

anagma5 at 21:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2005年10月04日

仙台散歩番外編〜京都の「天一」と仙台の「こむらさき」と「○一品」

ced3fbb1.JPG 先日京都に出張した。仕事が終わって帰るまでまだ時間があったので、京都市内で有名なカレー屋さんに行こうと思い、開業20余年母娘2代が切り盛りし、 全国にファンがいるという京都市左京区一乗寺樋ノ口町の「ガラム・マサラ」に行ってみた。20日熟成の後に完成するというカレーももちろんおいしかったが、それよりそこの創業者であるおばあさんのキャラが面白かった。

 その「ガラム・マサラ」の向かいになんと「天下一品総本店」があった。「天下一品」と言えば、仙台のラーメン店主の中で一番有名と思われる千田晃久会長率いる「天下一品こむらさき」(仙台市青葉区国分町2-11- 11、TEL022-214-4040、写真参照)の、これ以上ないくらいのこってりスープが特徴の「天下一品ラーメン」が仙台市民には馴染み深い。

 千田会長がうまいラーメンを求めて全国を歩いていたとき、まず京都の「天下一品」に出会い、ぜひ暖簾分けをと願い出たが、当時天下一品は屋台のラーメンであり暖簾分けが叶わなかった。そこで当時惚れ込んだもう一つの店である熊本の「こむらさき」の暖簾を分けてもらい仙台に店を出した。その後、京都の「天下一品」も店を構え、晴れて暖簾分けされた。そのような経緯もあって、仙台の天下一品ラーメンを出す店は「天下一品こむらさき」という名前になったのだそうである。

 ところで、この仙台市民にとって馴染み深い「天下一品ラーメン」の味が京都の総本店の味とはちょっと異なっているということは、薄々知っていた。一時期全国有名ラーメン店のカップ麺が流行ったことがあったが、あの時京都の「天下一品」のラーメンのカップ麺も登場した。しかし、そのカップ麺は宮城県内では ついに発売されなかった。私は出張先の盛岡で京都「天下一品」のカップ麺をゲットし、食べてみた。が、日ごろ慣れ親しんでいる味とはちょっと違った味であった。もちろんカップ麺ということもあったのだろうが、このカップ麺がなぜ宮城県内で売られなかったのかが何となく分かった気がしたものである。

 今回、偶然京都の「天下一品総本店」を見つけたことで、元々仙台の「天下一品こむらさき」の千田会長が惚れ込んだ天下一品ラーメンの味がどのようなものなのか味わってみたいと思った。そこでカレーを食べたその足で、今度は天下一品総本店の暖簾をくぐった。

 定食などもあってメニューが仙台の「天下一品こむらさき」と違って豊富なのに驚いたが、とりあえず普通の「中華そば」を頼んだら「こってりにしますか? あっさりにしますか?」と聞かれた。仙台の「天下一品」にはない選択である。天下一品に来たらこってりにしなければ意味はないと思い、こってりを頼んだ。

 出てきた「中華そば」は、まず麺が仙台の黄色い縮れた麺とは違い、白っぽくそれほど縮れていない麺であった。スープはもちろんこってりしていたが、麺をすくい上げるとスープが全部ついてくるがごとき仙台の「天下一品」ほどのこってりではないという印象であった。

 この「中華そば」を一口食べて雰囲気が似ていると思ったのは、仙台の「天下一品ラーメン」ではなく、同じ仙台市内にあって取材拒否の店として有名な泉区加茂にある「〇一品」(店名一字伏せる)の「こってりラーメン」である。ここも京都の「天下一品」と同じようにこってりとあっさりのスープのラーメンが選べ、麺も京都で食べ た天下一品ラーメンのものと似た白っぽい麺である。偶然か否か分からないが、「〇一品」のラーメンは「天下一品」総本家の味を、同じ天下一品を標榜する 「天下一品こむらさき」よりも忠実に受け継いでいるのかもしれないと感じた。


追記(2011.9.16):上で挙げた「〇一品」だが、昨年店主の体調不良により閉店してしまった。今年できた「田蛇(デンジャー)」がその味を引き継いでいるという話であるが、未確認である。

anagma5 at 19:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2005年09月05日

東北の食べ処その6〜福島県白河市の手打ちラーメン

89fc8c95.jpg 福島県の中通り南部、栃木県と接する白河市はラーメンの町である。知名度では同じ福島県の喜多方市に一歩譲るが、中身では負けていない。人口46,000人ほどのこの町に100軒近いラーメン屋がある。しかも、特筆すべきはその中のかなりの割合の店が手打ち麺を提供していることである。東北に名立たる喜多方ですら、手打ちを前面に出している店の数は数少ないが、ここ白河では少なく見積もっても、実に全体の8割くらいは手打ちラーメンを標榜していると思われる。

 典型的な白河ラーメンは、あっさり味の醤油スープに平打ち中太縮れ麺、それにチャーシュー、ねぎ、メンマ、なると、ほうれん草などが乗るオーソドックスなスタイルのラーメンである。麺は喜多方のものよりも若干細めの印象があるが、舌触り、歯応えともに抜群である。

 白河ラーメンの代表的な店は、このスタイルの手打ちラーメンを作り出した元祖のとら食堂写真参照、TEL0248-22-3426,9295、福島県白河市大字双石滝ノ尻26、 営業時間11:00〜14:30,16:00〜18:00※日・祭日は通し営業、月曜定休) だが、いかんせん駅から遠い。一度物好きにもJR白河駅から徒歩で行ってみたら1時間以上かかった。車で行く分には駐車場も広いし問題ないが、JRで行く 向きには少ししんどい(本数は少ないが路線バスは近くを通っている)。にも関わらず、昼時は行列ができている。

 とら食堂に限らず、白河ラーメンは市街地に限らず市内各所に点在している。もちろん手打ちにこだわったおいしい店も多い。鈴木食堂大正(おおまさ)、(はなぶさ)、火風鼎(かふうてい)、あすなろ食堂、とら食堂よりも老舗という茶釜食堂年貢町店など、いずれ劣らぬいいラーメンを提供する。特に、火風鼎は手打ちは手打ちだが、他の白河ラーメンとは一線を画したオリジナルのラーメンの域に達しており、他の店よりやや高いがオススメである。

  しかし、白河ラーメンの弱点(?)は、昼時しかやっていない、あるいは昼が終わると夕方まで休む店が多いことである。だから昼時を外すとこうしたこだわりの手打ちラーメンが食べられない可能性が高い。

  先日、東京からの帰り道、新白河で途中下車して白河ラーメンを食べようとしたのだが、「白河の関」を越えたら3時を過ぎてしまっていた。これはダメかと半 ばあきらめていたところ、列車の窓から見える新白河駅前に「手打ち白河ラーメン」の看板が…。しかも暖簾が出ている!すかさず途中下車して高原口(正面口 の反対側の出口)に出てみると、「せきた」という店と「かず枝食堂」という店の2店の白河ラーメンの店があった。これらは「白河麺ロードマップ」には出ていない店である。そのうちの「せきた」の方に入って手打ち中華を頼んでみた。

  出てきたのは紛れもない白河ラーメンであった。このもちもちっとした食感、よく見るとわずかに太さが違っている麺、まさしく手打ち麺であった。この不揃いの麺は「不均等の美学」とでも言うべきもので、機械には真似のできない人間だけの所作である。不均等であるがゆえに、麺にわずかな変化が出、口に運ぶたびに微妙に食感が違ったりする。まさに「麺が生きている」という表現がピッタリである。この白河ラーメンには、丼からはみ出すようないっぱいのチャーシューやら、丼に山盛りになっているもやしやねぎやら、といった演出はまったく無用である。麺そのものが最高のご馳走なのである。

 このせきたで見たのだが、白河市内で手打ちラーメンを出している店が集まって「新白河手打麺保存会」という会が結成されたらしい。その背景には、手打ちと銘打っていながら実際にはそうでない店の存在があったという。「手打ち」の名は麺に手間隙かけて、汗を流した店だけが名乗るべきものであって、そうでない店は名乗る資格はない。手打ちにこだわる店の多い白河だからこそ、これからも貴重な手打ちラーメンの伝統を守っていってほしい。


追記(2006.2.24):白河の街中で飲んだ後に白河ラーメンを食べたいという欲求を叶えてくれる店も実は何店かある。例えば、上でも紹介した、それに福港(ふくみなと)、とみや食堂いげたやアビラなどである。いずれも飲んだ後に食べて満ち足りた気分にさせてくれる実力店である。

 サイトを持っていない店がほとんどだが、福島県内のラーメンに関しては、「福島ラーメン会議」で住所や営業時間、休業日などを検索することができ、便利である。


追記(2006.12.3):上で紹介した「せきた」と「かず枝食堂」が「白河麺ロードマップ」に載っていない理由が分かった。JR白河駅の高原口側は白河市ではなく、西郷(にしごう)村だったのである。西郷村内にも白河手打ちラーメンの店がこれら2店以外にもある。


追記(2011.9.16):2010年度版の「白河麺ロードマップ」には白河市以外のラーメン店についても紹介されていた。ネット上にはないようなので、現地で調達するしかないようである。紹介されている店自体はここにあるのと同じようである。

anagma5 at 19:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2005年07月11日

仙台散歩その8〜「取材拒否」の手打ちラーメン店

a4d3c3ad.jpg  私は実はラーメンも好きである。最近、「こだわりのラーメン」を標榜する店があちこちにできて嬉しい…、と言いたいところなのだが、実は大抵の場合密かに不満がある。こうした店の多くは、どれだけスープにこだわったか、あるいはどれだけチャーシュー、または煮卵にこだわったかを盛んにPRして いることが多いのだが、肝心の「麺」にどれだけこだわったかを主張しているラーメン店は皆無に近いのである。

 「肝心の」と書いたが、ラーメンというのはす なわちスープと麺の2つが織り成すハーモニーの産物であって、どちらかが欠けてもラーメンとして成り立たない。どんなにスープにこだわっても、もう一つの 主役である麺が業者の麺そのままであったら片手落ちである、と私は思う。チャーシューや煮卵にこだわる前に、もっともっと麺にもこだわりを持ってほしいと 強く願うものである。

 と前置きしておいて、今回紹介したいラーメン店(写真参照)は、スープにも麺にも同じように力を注いだ理想的なラーメンを提供している。麺は手打ちで、その縮れ麺はスープに実によく絡むし、舌触りも抜群である。私にとって仙台市内で誰を連れて行っても大丈夫、と自信を持って紹介できる店というのは実はそう多くないのだが、ここはその数少ない店の一つである。

 しかし、この店、「取材拒否」の 店であり、マスコミやタウン誌の取材はもちろん、以前行った時には「ネットでの紹介も禁止」との旨の張り紙が貼ってあったくらいなので、ほとんど「この店のことは一切口外するな」と言われているに等しい。「語るなかれ、聞くなかれ」と言われた湯殿山並みである(大げさか)。今回行ったらその張り紙はなく なっていたが、このブログで大々的にこの店を紹介して、その結果私が「出入り禁止」になってしまっては困るので、店の名前や正確な場所は伏せさせていただきたい。写真でも店名はぼかしてある。どうしても知りたいという人は、ぜひ個別に聞いていただきたい。

 とは言え、この店、地元のラーメン通なら 大抵の人は知っている店である。私は父親に教えてもらったが、場所は若林区役所の裏手、南小泉の商店街の外れである。この店は38年も前からこの場所で手 打ちラーメンを提供している。昼ともなると、毎日店の外に行列ができている。他にこの界隈で行列ができる店はないので、行ってみればすぐその店とわかるの ではないかと思われる。

 この店ではラーメンを始め、すべておいしいが、一番のお薦めは、何と言っても菠菜(ポーサイ)麺である。菠菜麺というの は、麺にほうれん草を練り込んだラーメンのことで、中国では翡翠麺とも言い、宮廷料理だったそうである。この店では宮城県大郷町産の質の良いほうれん草をふんだんに使い、緑鮮やかな麺を作り出している。スープはあっさりながらもコクのある塩味で、麺にマッチしている。具のほうれん草や岩のりや豚肉の細切れ も、このスープにピッタリである。

 それにしても気になるのは店ののれんである。写真を見ていただくと分かるが、これは決して写真の左右が逆なのではなく、いつ行ってものれんはこのように裏返しなのである。いつかその意味を聞いてみたいと思うのだが、いつも忙しそうでいつも聞けないでいる。

  営業時間は以前は昼と夕方だったが、今回行ったら昼11:30〜14:30のみの営業となっていた。麺もスープも妥協なしの手作り。ひっきりなしに来る客。なおかつ、店は老夫婦2人だけでやっている。体力的にしんどいのかもしれない。「取材拒否」も、「これ以上お客が増えたら対応できない」という理由なのだろう。身体に気をつけて、これからもおいしいラーメンを作っていってほしい。

 定休日は毎週火曜日と第一、第三水曜日である。店から50mほど離れた遠 藤パーキングに5台分駐車スペースがある(が、昼時は駐車場にも車が行列を作っていたりする)。


追記(2007.1.5):新年早々食べたくなって行ってみたら、やはり行列ができていて、しかもポーサイ麺は私の2,3人後の人で品切れとなってしまっていた。相変わらずの人気ぶりである。この日が今年初の店開きだったらしく、粗品にハンドタオルを頂戴した。


追記(2008.12.13):友人からのまた聞きだが、何とショッキングなことに、この店今月ついに閉店してしまったのだそうである。閉店したのだからもう店名を言ってもいいのだろうが、「寿楽(じゅらく)」である。事情は分からないが、やはり体力的にきつくなっていたのかもしれない。

 事前に分かっていれば、せめてもう1回食べたかった。ただ、事前にそれを言うと、同じように考えた人が殺到して収集がつかなくなるだろうから、止むを得なかったのだろう。明日14日希望者には店で使っていた食器を進呈するのだそうだが、食器よりもあのラーメン、特にポーサイ麺が欲しい(笑)。仙台以外から来たラーメン好きに胸を張って誇れる店が一つ消えてしまったのは返す返すも残念である。

anagma5 at 19:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2005年06月16日

仙台散歩その7〜河原町近くの隠れたラーメンの名店

ee57a3d4.jpg  仙台市営地下鉄の五橋駅から河原町駅にかけての区域は町名の「るつぼ」である。ちょっと挙げるだけでも、清水小路、東七番丁、東八番丁、東九番丁、荒町、連坊小路、元茶畑、裏柴田町、表柴田町、成田町、控木通、西新丁、保春院前丁、南鍛冶町、石垣町、弓ノ町、三百人町、五十人町、六十人町、石名坂、穀町、畳屋丁、舟丁、南材木町、南石切町、八軒小路、新弓ノ町、文化町、堰場、…とまあ、よくもこのさほど広くないエリアにこれだけの地名が残っているものだと感心することしきりである。

 仙台にずっと住んでいる私でも初めて聞く地名が少なからずあった。従って、一つひとつの町の範囲はごく狭い。ものの2、3分も歩けばすぐ次の町、という感じである。よくよく字面を見ると、昔その地がどんな場所であったかを思わせる地名が多い。中心街からそう遠くない位置にあって、これほど昔からの地名が残っているエリアは珍しいのではないだろうか。

 さて、そんな歴史ある地名が多く残るこのエリアに、これまたかなりの歴史を持つラーメン屋(正確には中華料理店なのだが)があることを知った。地名で言えば南材木町である。店の名前は岳陽楼仙台市若林区南材木町33、 TEL022-225-0878)。多分「がくようろう」と号するのだと思う。地下鉄河原町駅から歩いて5分くらいだろうか。南材木町を貫く通り沿いにあるが、店は古く小さく、周りの景色に溶け込んでしまっているので目立たない。ひょっとすると前を通っても店に気づかないかもしれない。しかもその古さも半端ではない。10年や20年ではこの風合いにはなるまい(写真参照)。しかし、ここのラーメンの味は仙台でも屈指と言っても過言ではないのではないか。

 麺は縮れのない、まっすぐな麺で自家製麺である。スープは化学調味料を使わないこれまた自家製のスープである。すべてが手作りで、一切手を抜かず、手間隙かけて作られたラーメンである。その味わいを一言で言えば、「懐かしい味」である。昔食べたラーメンを思い起こさせるような、あっさりした中に旨みがあるようないい味である。これでもかと旨みが凝縮されたような味ではなく、飽きずに最後まで食べられるような程よい味加減のラーメンである。

 最近、よく「昔の中華そば」とか「支那そば」と銘打って、「懐かしさ」を前面に出したラーメン屋もある。しかし、ここのはそのような店のものとは一線を画する。要は、「演出された懐かしさ」ではなく、自然に醸し出される懐かしさなのである。それもそのはず、この店、聞けば創業45年だそうだ。45年間もずっとこの場所で同じ味を提供してきたのである。懐かしさを感じさせないはずがない。その辺の取ってつけたような懐かしさとは年季が違う。建物の古さはまさにこの店の歴史そのものなのである。

 中華そばだけでなく、味噌ラーメンや五目ソース焼きそばもおいしかった。中華料理店でありながらこうした日本オリジナルのメニューがあるのもいい。焼きそばは中華風の焼きそばとソース焼きそばの両方がある。しかも、値段が安い。中華そばは430円、味噌ラーメンは550円である。値段まで昔のままなのかもしれない。一品料理を除けば、一番高いメニューが海老炒飯の800円。唯一の定食、中華定食(野菜炒め定食)ですら700円である。中華料理店の面目躍如とも言えるその一品料理は2品あっていずれも2,000円である。この2品だけがこの店では高嶺ならぬ「高値の花」として異彩を放っている。いったいどんな料理が出てくるのか、懐があったかい時にでも一度頼んでみたい気がしている。

 この店、年配のご夫婦が二人だけでやっている小さな店だが、半世紀近くもの間変わらない味を提供しつづけているそのこと自体に頭が下がる思いである。 実は河原町には昨年仙台で初めてと思われる焼きそば専門店ができたが、1年と経たずになくなってしまった。一つのことをやめずに続けることの大変さ、そしてそのことの価値、それはきっと想像以上のことである。岳陽楼のお二人には、これからも元気でこの味を守りつづけてほしい。

 そうそう、ご主人によると営業時間は「11時半から19時前くらい」、ただ「土日は11時半から18時過ぎくらい」、とのことである。平日と週末とでは微妙に閉店時刻が異なっているようである。なお、定休日は不定休だそうである。お二人が自分のペースで店を続けてきたことが垣間見えてなんとなく微笑ましい。


追記(2014.5.15):この岳陽楼、実は昨年7月から店主体調不良により休業が続いている。再開を今か今かと待ち焦がれているのだが、現段階でまだである。「閉店」ではなく「休業」と書かれていることに望みを託して再開を待ちたい。

anagma5 at 03:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2004年11月24日

東北の食べ処その4〜青森市

b2e1fb0c.jpg 青森市は言うまでもなく、青森県の県庁所在地である。もともと青森県は西半分の旧津軽藩と東半分の南部藩という、文化も風土も違う2つの地域が合わさってできた県であるので、両方の間にあって、陸奥湾に面したこの地に県庁所在地が置かれた。ただ、文化的には(言葉も含めて)津軽の影響の方が色濃い。


トムヤムクン青森市本町3-3-3、TEL017-777-9899、17:00〜24:00(日祝〜22:00)、無休)
 アジア料理のお店。店の名前にもなっているトムヤムクンとチキングリーンカレーがおいしいが、その他のものもいずれ劣らずおいしい。

 お酒の種類も多く、アジア各国のビールも飲めるが、私的に何よりも嬉しいのがベルギービール「ヒューガルデン」の樽生が飲めること。店の雰囲気もオシャレでいい。

おすすめ:トムヤムクン、チキングリーンカレー、ヒューガルデン


マル海ラーメン青森市安方2-2-16、TEL017-722-4104、10:30〜20:30、日曜定休)
 家族4人で年商1億を稼ぎ出す青森市内の大繁盛ラーメン店。朝日新聞の全国のラーメン店10店にも選ばれた。メニューは「大」と「中」のみ。

 2種類の小麦粉をブレンドした太麺と魚のダシが効いたやや酸味のあるスープの組み合わせが病みつきになる。

おすすめ:ラーメン


六兵衛青森市古川1-17-2、TEL 017-776-5639、17:00〜23:00、日曜定休)
 むつ湾の新鮮な魚料理とおいしい地酒を手頃な値段で出してくれる嬉しいお店。店の中はそれほど広くないが、それがかえって落ち着ける。

 週末はすぐ席が埋まってしまうので、早目に出掛けるのが○。

おすすめ:ホタテの貝焼き、その日ある刺し身


甚太古(じんたこ)(青森市安方1-6-16、TEL017-722-7727、18:30〜22:30(LO21:00)、第1・3日曜定休)
 伝説の津軽三味線奏者、故高橋竹山の一番弟子だったおかみさん西川洋子さんの手料理と津軽三味線が味わえるお店(写真参照)。

 一般に、津軽三味線はバチを叩き付けるような迫力のある演奏と捉えられがちだが、故高橋竹山が「三味線は叩くものじゃなく弾くもの」と言っていたのを髣髴とさせる繊細な音色に引き付けられる。曲の合間の津軽弁の語りもユーモアたっぷりで楽しめる。

 ただし、要予約のお店なので、行く前に電話を。コースが5,000円くらい。

おすすめ:津軽三味線

anagma5 at 18:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2004年10月13日

東北の食べ処その3〜秋田県北地方

75f92317.jpg  秋田県の北部も個性的でおいしい店の多い所である。特に、大館市は秋田の代表的な郷土料理であるきりたんぽの店が多い。きりたんぽ発祥の地は隣の鹿角市だそうだが、店の数や知名度で言えば大館の方が上である。

 大館と言えば、かのハチ公の故郷でもある。それにちなんで、実はJR大館駅前にも渋谷駅前と同様にハチ公の銅像が立っている。しかし、JR大館駅が街中から少し外れていることもあって、こちらのハチ公前で待ち合わせをする人はほとんどいない(笑)。
 

昔のきりたんぽや写真大館市大館75-5、TEL0186-43-4040、11:30〜14:00、17:00〜20:00(9月中旬〜5月中旬のみ営業)、月曜定休)
 ここのご主人は、漫画「美味しんぼ」にも実名で登場して、「本物のきりたんぽ」について熱く語っている。事実、比内地鶏と野菜から何時間もかけてつくるスープ、手作りで炭火で焼くきりたんぽなど、敢えて手間をかけてつくるここのきりたんぽ鍋は、文句なくおいしい。

 私はそれまできりたんぽは好きではなかったが(仙台でも出す店があるがおいしいと思わなかったのである)、ここのきりたんぽを一たび食べて、今や大好物へと変わったくらいである。

 運がいいと、栽培ものではない天然ものの舞茸が入ってくることもある。きりたんぽを出す店の多い大館市内でも、きりたんぽだけを出す専門店はここともう一軒くらいしかない。

 夏になるときりたんぽを作る米の味が下がるからと言って、夏の間は店を閉め、新米が出る季節になるとまた店を開く。一日に作る量が決まっているので、予約してから行った方が確実。

おすすめ:もちろん、きりたんぽ鍋


飛騨ラーメン
大館市片山町3-5-38 、TEL0186-49-4254、11:00〜19:30、不定休)
 大館にはひそかにラーメンのおいしい店が多いが、ここはその代表格。手打ちの麺に魚のダシが効いた濃い色の醤油のスープがよく合う。元はフランス料理のシェフをしていたというご主人のコック帽がチャームポイント。

 飛騨は奥さんの実家なのだと言う。確かに、飛騨に行った時に食べたラーメンも醤油味で魚の旨みが効いたあっさり味のラーメンだった。

 元々評判はよかったが、最近では「行列のできる店」となってしまった。東京などに行くと行列のできる店は数多いが、人口5万人の町で行列ができるこの店の方がすごいと思う。

おすすめ:中華そば


安好る
(あんこうる)(大館市清水1丁目1-76-1、TEL0186-42-0306 、11:30〜15:00、17:00〜19:00、月曜定休)
 大館では比較的新しいお店だが、やはりあっさり醤油味のおいしいラーメンを食べさせてくれる。カレーも素朴な味でおいしいのでどっちも頼みたくなる。

 ただし、両方頼む場合は、味の濃いカレーは後に出してもらうのがよいと思う。先にカレーを食べてしまうと、ラーメンの方の微妙な旨みがよく分からなくなる可能性が大なので。

おすすめ:中華そば、カレーライス


十八番
能代市追分2-50、TEL0185-52-7535、11:00〜14:00、土日祝日定休)
 平日の昼の間しか営業していないのでなかなか行きづらいが、ここでは他のどこのとも違うラーメンが食べられる。「トッピング」のレモンの切れ端やスープに浮かぶ大小のナッツ類、「調味料」としてテーブルに置かれたアルカリイオン水など、すべてがどこのラーメンとも似ていないここだけのオリジナル。そして、おいしい。

 ここも昼は地元の人が行列を作っている。ガイドブックなどにはほとんど出てこないが、実に味わい深い。

おすすめ:みそラーメン、しょうゆラーメン、しおラーメン、どれもおいしい


切田屋
鹿角市花輪下花輪168、TEL0186-23-2083、11:00〜18:30、月曜定休)
 鹿角市は江戸時代は今の岩手県と同じ南部藩だった。そのせいかどうか、鹿角地方の「タウンページ」は大館や能代の「秋田県北版」とは別になっていて、とても薄いのでハローページも一緒になっている。

 岩手県は現在山形県や福島県の会津地方と並ぶ東北のそば処だが、鹿角市の中心部花輪にあるこの店でもその岩手県と同じような細打ちの手打ちそばが食べられる。狙い目は限定の10割そば。デザートにはそばシャーベットもおいしい。

おすすめ:手打ち十割そば、そばシャーベット


追記(2005.10.18):ショック!大館の飛騨ラーメンがこの8月末で店を閉めたらしく、今月久々に行ってみたら既に別の店になっていた。新しい店はいろんな地域のラーメンが食べられるというありがちな店だったので、入らなかった。

 安好るは健在で、あっさり味の中華そばはやっぱりおいしい。ただ、能代の十八番の影響か、レモンのかけらが入るようになっていた。口に残るような木の実は入っていないが、何かがスープに浮いていた。これも十八番の影響かも。

 その十八番は長らく休業中だったが、今月行ったら店を開いていた。ただし、休日がこれまでの土日祝に水曜も加わったので注意。相変わらずおいしかった。


追記(2007.4.3):大館市にあるカレー&パスタ専門店「cafe shokudo 山舘(やまだて)」(大館市山館字田尻197-2、TEL0186-43-5828、11:00-15:00、17:00-21:00、水曜定休)は、恐らく秋田県北で本格的なカレーが食べられる唯一の店である。以前紹介した(ココココココ)「びいる亭」に「名刺」が置いてあったので、「びいる亭」の関連店なのだろう。

 中辛の「山舘カレー」(印度カシミールカレー)、辛口の「薬膳カレー」(ひき肉&20種類のスパイス)、甘口の「昔のカレー」(三種の刻み野菜入)の他、「チキンとじゃがいものカレー」、「オムレツカレー」、「ラムカレー」(いずれも中辛)の6種のカレーがある。辛さ指定もできるが、辛さの度合いに応じて追加料金がある。

 私はカレーしか食べていないが、パスタはスパゲッティだけでなく、ペンネやらせん状の形のフスィリなどのショートパスタも含めて47種類もある。中でも「大館名物パスタ」と銘打った「漬物あんかけパスタ」、「ネバずるパスタ」(多分納豆)、「いぶりガッコの和風クリーム」が気になるところである。でも、多分次もカレーを食べてしまうに違いない。

 同じ建物内には他に、「名所居酒屋 はずれ」(大館のはずれにある新名所というのがネーミングの由来だそうである)がある。「はずれ」に対してやはり同じ建物内には最初七輪焼きの店でその後予約貸切宴会場となった「あたり」があったが、この4月5日からは「御食事居酒屋 馬肉×蒸し料理 うまが、会う」として新装オープンすることになったそうである。一連のネーミングのセンス、何とも言えない味がある。

anagma5 at 12:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2004年09月15日

東北の食べ処その2〜秋田県南地方の麺

74f34265.jpg 秋田の県南地方は、非常に「麺文化」の栄えている地域である。それも、横手市の「横手焼きそば」、十文字町の「十文字ラーメン」、羽後町西馬音内(にしもない)の「そば」、稲川町の「稲庭うどん」など、多種多様な麺が味わえるのが特徴である。

 今回は、これら秋田県南地方の食べ処を紹介したい。


焼きそばのふじわら
横手市寿町8-16、TEL0182-33-1648、11:30〜16:30 、木曜定休)
 最近売り出し中の横手焼きそばのお店。横手の焼きそばは太麺でモチモチっとした食感と上に乗った半熟の目玉焼きが特徴。これがまたうまいのに安い(300円〜)!

 地元の人はおやつ代わりに食べている。横手市内にはここを含めて、50軒くらいも焼きそば屋さんがある。

おすすめ:焼きそば


丸竹食堂
平鹿郡十文字町十文字新田字本町7-1 、TEL0182-42-1056 、11:00‐20:00 、木曜定休)
 十文字ラーメンは、細打ちの麺に醤油味のあっさりスープが特徴で、やはり地元の人はおやつ代わりに食べている。

 この丸竹食堂も麺は細打ちの縮れ麺、にぼしのダシが効いたスープは透き通っている。あっさりしているがまた食べたくなる懐かしい味の中華そばが味わえる。十文字町内ではここを含めて4件の十文字ラーメンの店がある。

おすすめ:中華そば


ダムの茶屋
雄勝郡皆瀬村川向小保内3、TEL0183-46-2444 、10:00〜17:00 、不定休)
 名前に惑わされてはいけない。妙な看板に惑わされてもいけない(写真参照)。ここは知る人ぞ知る稲庭うどんの名店である。なんと稲庭うどんの本家、稲庭吉左衛門のうどんを使っているのである。

 このうどんを使っているお店は、稲庭うどんの本場であるお隣りの稲川町でも見当たらない。ちなみに、稲庭吉左衛門のうどんを買おうと思ったら1年待ちだそうである。

 御年90歳の石山りつさんが40年以上店を切り盛りしている。笑顔が素敵なとってもあったかい方である。その石山さん自らが春先に山に入って取ってきたふきのとうの佃煮の瓶詰めもとってもおいしい。おみやげに最適。

おすすめ:稲庭うどん(温)


松屋雄勝郡羽後町西馬音内中野11-4、TEL0183-62-0628 、11:00〜18:00 、日曜
 羽後町西馬音内地区は重要無形文化財にもなっている盆踊りで有名だが、発祥が江戸時代にまで遡る手打ちそばも名物。

 有名なのは元祖で老舗の弥助そばだが、一押しは分家格の松屋。この地域特有の、つなぎにふのりを使ったそばは、コシがありながらものどごしがよく、つるつる食べられる。西馬音内地区には4軒のそば屋があるので、ハシゴもいいかもしれない。

おすすめ:もりそば、冷やがけそば


 ところで、私にはどうしても写真のシュールな看板と石山さんの温和な笑顔とが結びつかない。今度行ったらこの看板ができた経緯を石山さんに聞いてみようと思う。

anagma5 at 17:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!