ヴァイツェン  

2020年04月20日

新旧銀河高原ビール比較〜東北で地ビールが飲める店 番外編その40

 このブログで「銀河高原ビール」のことを書いたのは2005年3月のことだった(当時の記事)。それ以前から飲んでいたことは間違いないが、少なくとも15年以上の付き合いであることは間違いない。

 前回の「さらば!岩手の銀河高原ビール」でも書いたが、そのように思い入れのあるビールだったので、岩手・旧沢内村からの撤退、樽生ビールや限定ビールの製造中止といった一連の措置は返す返すも残念だったが、銀河高原ビールブランドを残すために必要なことだったとするのならばやむを得ない面もあるとは思う。

P1002794 さて、そんな中、現在の親会社であるヤッホーブルーイングのある長野県内で造られ、缶のデザインも変更となった新しい銀河高原ビールがこの4月から出回り始めたので、早速買って、今までのと飲み比べてみた。










P1002795 左が新しい「小麦のビール」、真ん中がかつてのフラッグシップ、熱処理をしていない「ヴァイツェン」、右が3月までの「小麦のビール」である。「ヴァイツェン」は既に昨年9月末で製造を終了しており、手元に残っていたのはちょうど今月中旬が賞味期限のものだったので、飲み比べはギリギリのタイミングであった。






P1002798 飲み比べてみるとよく分かるのだが、味は同じ銀河高原ビールでも違っている。一番濃厚に感じられるのは旧「小麦のビール」で、「ヴァイツェン」はそれよりも少し軽やかでフレッシュな感じ、新「小麦のビール」は「ヴァイツェン」と同じ方向性を目指したようにも思ったが、もっとスッキリ目であっさりしてる感じであった。






P1002797 その辺りは見た目にも現れてて、色合いは旧「小麦のビール」が一番濃くて、次いで「ヴァイツェン」、新「小麦のビール」の順の濃さである。濁り具合はまた差が際立ってて、旧「小麦のビール」と「ヴァイツェン」はグラスを持つと向こう側の指は全然見えないが、新「小麦のビール」はちゃんと指が見えた。







P1002796 新「小麦のビール」はあっさりした味で、「地ビールはクセがあってちょっと…」という人にもあまり抵抗なく飲んでもらえる感じに仕上がっているが、かつての味に慣れ親しんだ人からすると、ちょっとスマートになってよそ行きの顔になってしまったようにも感じた。ただ、では銀河高原ビールではないか、と言われると、いや、これはこれでちゃんと銀河高原ビールの系譜を受け継いでいるようにも感じる。「やまや」の店頭などには今まだ岩手・旧沢内村産の銀河高原ビールが並んでいるので、それがあるうちはそちらを飲むが、それがなくなったらこの新しい銀河高原ビールを飲もうと思う。

 なお、新しい銀河高原ビール、当初、セブンアンドアイグループのスーパー「ヨークベニマル」と一部のファミリーマートにあったが、現在はいずれも品切れ状態で、出足はなかなか好調のようである。現在は、一部のローソンでも販売が始まったので、そちらを探してみるのがよいと思う。


anagma5 at 19:28|PermalinkComments(0)clip!

2020年04月10日

さらば!岩手の銀河高原ビール(「東北復興」紙への寄稿原稿)〜私的東北論その129

 2月16日発行の「東北復興」第93号では、銀河高原ビールについて書いた。岩手の山あい、屈指の豪雪地帯である旧沢内村(現西和賀町沢内)に1996年に誕生した銀河高原ビールは、キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーなどの国内大手ビールメーカーが造るピルスナータイプのビールとは全く違う、ヴァイツェンというスタイルのビールが看板ビールだった。

 私がビールの奥深さを知るきっかけとなったビールでもあり、それだけに思い入れもあるビールだったのだが、今年3月末で発祥の地である旧沢内村での醸造を止めることになった。4月からは現在の親会社であるヤッホーブルーイングのある長野県軽井沢町で「小麦のビール」一種のみが造り続けられることになった。

 以下が寄稿した全文である。


さらば!岩手の銀河高原ビール

「岩手のビール」でなくなる!
 昨年末、衝撃的なニュースが飛び込んできた。銀河高原ビールが、岩手県内にある醸造所での生産をやめ、樽生ビールや瓶ビールの生産も終了する、というのである。

 銀河高原ビールと言えば、岩手県の山あい、旧沢内村(現西和賀町沢内)に醸造所(ブルワリー)を構えるビール会社である。今、クラフトビールと呼ばれるようになった小規模のブルワリーが造ったビールがかつて「地ビール」と呼ばれていた時代からあった。

 全国各地に地ビールブルワリーができるようになったのは、1994年4月の酒税法改正によって、ビールの最低製造数量基準がそれまでの2,000kLから60kLへと緩和されたことがきっかけである。これによって全国各地に小規模の醸造所が相次いで誕生した。大手メーカーのビールと違って地域密着でその地域のみで流通することがほとんどで、また既にあった日本酒における「地酒」呼称になぞらえて、これらは地ビールと呼ばれるようになった。

 全国初の地ビールは1995年2月に誕生した新潟のエチゴビールだったが、銀河高原ビールもその翌年1996年7月に誕生しており、この業界では老舗と言っていい存在である。誕生のきっかけは、旧沢内村の「村おこし」であった。地元岩手県の住宅メーカーである東日本ハウス(現日本ハウスホールディングス)創業者の中村功氏が東日本ハウスの子会社として銀河高原ビール株式会社を設立したのである。

 一時は、大手メーカーに続くビール会社を目指して、沢内の他に、那須、飛騨高山、阿蘇にもブルワリーを設立し、広く全国展開していた時期もあったが、地ビールブームの沈静化などの影響を受けて、次第に規模を縮小させ、ブルワリーは発祥の地沢内だけになった。会社は二度の特別清算を経て、2017年11月からは、クラフトビール業界で最大手と目されている長野のヤッホーブルーイングの完全子会社となっていた。

 それでも経営は上向かず、ブルワリー併設の沢内銀河高原ホテルの休館、生きたビール酵母入りのヴァイツェン缶とスターボトルの一時の値上げを経ての販売終了など、残念なニュースが次々と飛び込んできていた。その最後に最も残念なニュースに接することになってしまったのである。

私と銀河高原ビール
 創業者の中村功氏の銀河高原ビールに掛けた思いについては、例えばウェブ上にある「日食外食レストラン新聞」の233号(2001年8月6日)に掲載されたインタビュー記事でも確認できるが、その中で中村氏は、「日本のビールは、確かにのどが乾いたときの清涼飲料水としてはよいが、食事をしながら飲むビールとしては物足りないと思っていた」、「日本の大手四社が造るビールとは違った、もう一つこんなビールがあるんだという思いで造ったのが『銀河高原ビール』」、「食べ物のメニューは一〇〇種類あってもビールは一種類。これからはビールも選ぶ時代だ」などと述べている。

 その思いはビール好きの私にとっても共感できるものである。そもそも、私がビール好きとなるきっかけとなったビールがこの銀河高原ビールだった。大手メーカーのビールはいずれもピルスナーというスタイルのビールで、しっかりとした苦みとのど越しのよさが特徴である。当時の私は、このスタイルのビールにはまるで馴染めなかったのだが、何かのきっかけで銀河高原ビールを飲んだ時に、大手メーカーのビールとは全く違う、看板ビールであるヴァイツェンというスタイルのビールの、フルーティーな香りと苦みがあまり感じられないまろやかで優しい味に驚いたものである。そこからピルスナー以外に多種多様なビールが存在することを知り、少しずつビールの世界に入り込んでいって今に至るのであるのである。大手メーカーが造るピルスナーだけではないビールの奥深さを教えてくれたビールであり、そしてまた、今も家で飲む晩酌の定番ビールであった。

銀河高原ビールの功績
 銀河高原ビールの大きな功績としては、このピルスナーではないビールの存在を知らしめたことも挙げられるが、もう一つ重要なこととして、ビール酵母が生きたままのビールを初めて全国に流通させたということも挙げられる。ビール酵母というのは、ビールの原料である麦芽(大麦を発芽させたもの)を栄養にして、アルコールと炭酸を生成する、ビールを造るのに欠かせない微生物である。ただ、発酵が終わった後もビール酵母がビールの中に存在するとそこからさらに発酵が進んでビールの味が変わってしまう恐れがあるため、大手メーカーのビールは全てこのビール酵母を完璧にろ過して味が変わらないようにしている。それによって常温での保管や輸送ができるのだが、銀河高原ビールはこのビール酵母をろ過せず、チルドでの輸送とすることでビール酵母が働かないようにして、できたままのビール本来の味を味わえるようにしたのである。銀河高原ビールの味のまろやかさはこのビール酵母のお陰もある。

 大手メーカーはろ過した後の、いわば「産業廃棄物」であるビール酵母を固めて錠剤にしてサプリメントとして販売したりしている。サプリメントとして販売されていることからも分かる通り、ビール酵母は麦芽の栄養をその中に溜め込んでいる。ならば、いっそのこと、ろ過などせずにビールと一緒に摂取すれば栄養面でもいいのではないか、ということも言える。

 そもそも、乳酸菌をろ過したヨーグルト、麹をろ過した味噌がないのに対して、ビールはビール酵母をろ過するのが当たり前のようになってしまっている。そうしたビールを全否定するつもりはないが、そうではないビールも選べるという、ビールの選択肢を限られた地域ではなく全国に広げてくれたという点で、銀河高原ビールの功績は大である。

銀河高原ビールの今後
 この、生きたビール酵母のビールはこれまで、ヴァイツェン缶、スターボトル(瓶)、そして飲食店向けの樽で味わえていたのだが、これらもヴァイツェン缶とスターボトルは昨年9月末で終売となり、残った樽も沢内の醸造所が閉鎖となる3月末の出荷を以て終売となることになった。季節ごとに販売されていた限定ビールも全てなくなる。

 辛うじて残るのはただ1種、「小麦のビール」という缶のみとなる。これはヴァイツェンに熱処理を加えることによってビール酵母の働きを止め(要は「殺菌」して)、常温での輸送を可能にしたもので、もちろんヴァイツェンの味わいも残ってはいるが、熱を加えたことにより、本来あった生ビールならではのフレッシュさがなくなってしまっているように感じられる。今年4月以降は、この「小麦のビール」缶のみが、岩手県内ではない、どこか別の地域の工場で造られることになるということである。

 ただ、銀河高原ビールのホームページには、「ビール造りにおいて、水質はビールの味と品質を決める重要な要素です。銀河高原ビールでは、岩手県和賀岳の伏流水をくみ上げて使用しています。適度なミネラルを含む天然水は仕込み水として最適です」と書いてある。4月以降は、この大きな「売り」だった和賀山系の天然水ではない水で造られることになるので、ひょっとしたら「小麦のビール」自体の味わいも違ってきてしまうことも考えられる。

 それでも、と思う。いろいろと残念な結果とはなってしまったが、「銀河高原ビール」の銘柄自体はギリギリ残ることになったわけである。ここまでしなければいけなかったというのは、状況が傍で見ている以上によくなかったということであろう。最悪、銀河高原ビールそのものがなくなってしまうかもしれなかった状況だったということも考えられる。そう考えれば、もちろん返す返すも残念ではあるが、その名前が辛うじて残ったのはまだよしとするべきなのかもしれない。

 なお、生きたビール酵母が入った銀河高原ビールは、今はまだ飲食店向けの樽が流通しているので、取り扱っている飲食店に行けば、少なくとも3月末までは飲むことができる。例えば仙台であれば、駅近くにある「夕焼け麦酒園」がそうであるし、盛岡と北上にある「アリーヴ」、盛岡の「沢内甚句」、「居酒屋坊ちゃん」、会津若松の「会津葡萄酒倶楽部」などでも飲むことができる。興味ある向きにはぜひ、まだあるうちに飲んでみていただきたい。

受け継がれるその思い

 なくなるブルワリーもあれば、新しくできるブルワリーもある。銀河高原ビールは岩手県内からはなくなるが、一方で、東北各地に新しいブルワリーが誕生し、あるいはこれから誕生する予定になっている。新しく立ち上がるブルワリーの方々と話をすると、何となく共通する思いがあるように感じられる。それは地域への愛着である。ビールを通じて自分たちの地域を盛り上げたい、地元の材料を使ったビールを造って地域をPRしたい、そういった言葉が口々に出てくる。これはまさに、24年前に銀河高原ビールが生まれた時の思いに酷似している。村おこしの起爆剤としていち早くビールに着目した銀河高原ビールの思いは、新たに立ち上がる同じ東北のブルワリーへとしっかり受け継がれているのである。

 そして、銀河高原ビールのこの味わいも、この世から消えてなくなるわけではない。銀河高原ビールで長らく醸造責任者として活躍していた方は、いずれ都内に新しくブルワリーを立ち上げ、そこで銀河高原ビール本来の味のビールを再現させようとしている。これも楽しみな話である。

 また、実はこの銀河高原ビールには「お手本」が存在する。銀河高原ビールを立ち上げる際、主要メンバー3人がドイツに行って、いろいろなビールを飲んでどんなビールを造ろうかと検討したらしいのだが、その時行った3人が一致して「これがウマい」となったのが、世界最大のビールイベント「オクトーバーフェスト」が開催されるドイツのミュンヘンにある、1328年からの歴史を誇る市内最古のブルワリー、アウグスティナーのヴァイスビア(ヴァイツェン)で、銀河高原ビールはこのアウグスティナーのヴァイスビアをお手本に造られているのだそうである。アウグスティナーは残念ながら、国外には出荷されていないのだが、ドイツ・ミュンヘンに行けば、銀河高原ビールの原点となったビールが味わえるわけである。

anagma5 at 17:49|PermalinkComments(0)clip!

2010年10月01日

仙台散歩その44〜ノンアルコール地ビール(?)を作ってみた

5b44eff2.jpg  キリンビールが「キリンフリー」を出して以来、ノンアルコールビールがちょっとしたブームである。これまでのノンアルコールビールは「ノンアルコール」とは言っても0.1〜0.9%程度アルコールが含まれているものがほとんどで、例えば車を運転しなければいけない場面で本当に飲んでも大丈夫かどうか一抹の不安があったようだが、キリンが出したフリーはそのような不安に応えて「0.00%」と表記し、ドライブシミュレーターで実験して飲んでも運転能力に影響がないことまで確認するなどしたことが成功したようである。それを見て他社も次々に追随したが、つまり本当にアルコール分が含まれないノンアルコールビールができたということで、飲みたくても飲めないシチュエーションで飲めるということで重宝されているそうである。

 実は今まで、私はこのノンアルコールビールについては否定的であった。「酔えないビールなんて…」という感じである。飲んではいけない場面なら飲まなければいいではないかと思っていた。それに味についても「どうせ…」と思っていた。発泡酒やいわゆる「第三のビール」の味に満足のいかない私がノンアルコールビールの味に満足できるわけがない、と端から思い込んでいた。

 しかし、実際に飲んでみて思ったのは、「これはこれでありかな」、ということであった。酔いたくはないがビールの味を味わいたいということが、ビール好きにはたまにあるのではないかと思った。例えば飲み過ぎた翌日とか(笑)。いや、そのような日はそれこそ飲まなければよいのだが、それでもビールのあの味は味わいたいなと思ったりすることもあるものである。そのような時にノンアルコールビールはよいと思った。味も、アルコールが入っていないのにこれくらいビールの味わいや泡立ちなど再現できていればよしとすべきだろう。私からすれば、発泡酒や「第三のビール」と比べても、味にそれほど大きな違いはないように思える。ビールの本場ヨーロッパにもノンアルコールビールがあるが、こちらはビールと同じ麦芽100%で作られたりしている。これらは味わいという面から言っても、なかなかクオリティが高い。

 しかし、唯一物足りない面がある。当たり前と言っては当たり前なのかも知れないが、これらのノンアルコールビール、すべて「ピルスナータイプ」なのである。私のようにドイツのヴァイツェンやベルギーのホワイトエールのような「にごり酒」ならぬ「にごりビール」をこよなく愛する者にとっては、これらのノンアルコールビール、アルコールが入っていないというだけでなく、「にごっていない」という点でも物足りなさが残る。

 日本の地ビール醸造所の中にもノンアルコールビールを手掛けているところがいくつかあるが、ビールはにごっていてもノンアルコールビールはにごっていないことがほとんどのようである。酵母を残すと発酵が進んでしまうのでやむを得ないのだろうが(キリンフリーなどは最初から酵母を使っていない)、「にごったノンアルコールビール」があればいいのになと思った。

 そこで、自分でノンアルコールビールの「にごりビール」版を作ってみた。作ってみたと言っても、別に密造したわけではない。何のことはない、ただ単にノンアルコールビールに「ビール酵母」を入れてみただけである(笑)。

 折からの健康ブームで、昨今ビール酵母も注目されているらしい。特に最近では「ビール酵母ダイエット」なるものも提唱されているようである。大手のビール会社のビールは製造過程でビール酵母を取り除くので、ビール酵母は一種の「産業廃棄物」である。その廃棄物が健康食品として売れるので、ビール会社としては願ったり叶ったりである。だからなのだろうが、いわゆるサプリメントの中でもビール酵母は比較的安価に手に入れることができる。

 そのような訳で薬局などに行くと、ビール酵母の錠剤などが手に入る。ところが、このビール酵母、ネット上の感想などを見るとかの独特の匂いや味でとても摂取しづらいようである。そのままはもちろん(錠剤で飲んでしまえばよいのだろうが)ヨーグルトや料理などに混ぜてもちょっと…という感じのようである。それはそうである。もともとがビール醸造に使われるものなのだから。

 だったら、元あったところに戻せばよいのではないだろうか。元々ビールの中にあったのだから、ビールに混ぜれば違和感がないのではないだろうか。そしてビール酵母を入れればピルスナータイプのノンアルコールビールも、ヴァイツェンのようなにごりノンアルコールビールになるのではないか。そう思って実際にやってみた。

 使ったのはキリンフリー350ml缶1本と、アサヒビールの関連会社アサヒフードアンドヘルスケアが出している、ビール酵母を固めただけの「エビオス錠」。ビール酵母の錠剤には他にビタミンやアミノ酸等の成分をさらに添加したものもあるのだが、今回の「プロジェクト」(笑)にはそのようなものは余分なので、ビール酵母だけのものを選んだ(錠剤にするためにそれにも添加物は入っているが)。本当は粉末のものもあるようでその方が都合がよかったのだが、近所の薬局にはなかったのでやむなく錠剤にした。

 やり方は簡単、この錠剤をすりこぎでつぶして粉末にし(笑)、それをビールを飲むグラスに入れて、そこにキリンフリーを注ぎ(もちろんそれ以外でもOKである)、かき混ぜるだけである。エビオス錠、1回10錠を1日3回と書いてあるが(そんなに飲まないといけないものなのか!)、350mlのノンアルコールビールにその10錠分くらいが「にごりビール」づくりにはちょうどよいようである。

 見た目は写真のとおりであるが、なかなかヴァイツェンしている(笑)。間違いなくにごっている。匂いもいつも飲んでいるビールに近づいたような気がする。何より泡立ちがものすごいことになっている(笑)。

 お味の方は、というと、さすがにちょっと粉っぽい気もするが(粉なのだから当たり前である;笑)、けっこうヴァイツェンやホワイトエールの雰囲気で飲めるのではないかと思った。興味ある人(勇気ある人とも言う;笑)は一度試してみていただきたい。

 あ、それからこのビール酵母、健康面でいろいろなメリットがあるように喧伝されているが、実際には人体における有効性については確実なデータはまだ十分ないようである。この辺りは国立健康・栄養研究所のサイト内にある「『健康食品』の素材データベース」に詳しい。ビール酵母に限らず、今世間でPRされている「健康食品」で謳われている「薬効」がいかに根拠の薄いものか、ここで調べてみるとよく分かる。まあ、ビール酵母にはビタミンB群や各種ミネラルが含まれるので、ビタミン剤くらいの効果は期待してもいいかもしれない。

 と言うか、前回も今回も「仙台散歩」のカテゴリーにしているが、全然散歩してないかも(笑)。いや、前回は白ビールを買いに「やまや」まで、今回はエビオス錠を買いに近所の薬局まで「散歩」したからよしとしよ(笑)。


anagma5 at 00:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年09月22日

仙台散歩その43〜銀河高原ビールの新旧の「白ビール」を飲み比べてみた

dc155631.jpg  以前、ここに追記した通り、今年3月に限定販売された銀河高原ビールの「白ビール」が9月8日に再び販売開始となった。今回も限定販売なので、醸造した分がなくなり次第終了ということになるのだろう。 同社のサイトの該当ページには特に前回からの変更点などに関しての記載はないが、以前紹介したジャーマンフェストの折に、出店していた銀河高原ビールの方に聞いたところ、今回の「白ビール」は前回のものよりもさらによくなっているとのことであった。

 そこで、前回販売終了前に買いだめしておいた「白ビール」と今回の「白ビール」を飲み比べてみて、どこがどのように変わったのか調べてみることにした。画像の向かって右側が今回発売された「白ビール」、左側が前回の「白ビール」である。画像では分かりにくいかもしれないが、実物を見た感じでは、前回の「白ビール」の方が今回の「白ビール」より少しオレンジがかった明るい色合いで、それに対して今回の「白ビール」は前回の「白ビール」より青白がかった暗めの色合いという印象であった。

 もちろん、前回の「白ビール」は醸造から日にちが経っているが(賞味期限まではまだ間がある)、「白ビール」は同社の「小麦のビール」や「ペールエール」と同じように、ビール酵母による発酵が進まないようにしてあり、また私も冷暗所に保存していた(本来は常温での保存が可能である)ので、保存しているうちに変質したということもあまり考えられない。やはり前回の「白ビール」と今回の「白ビール」はまったく同じものではないようである。

 さて、肝心の味であるが、前回も書いたように、この「白ビール」、どちらも銀河高原ビールの代名詞ともなっている「ヴァイツェン」(こちらは冷蔵保存が必須である)と比べると、柑橘系の風味を思わせる爽やかな味わいが特徴的である。ただ、飲み比べてみると、その柑橘系の味わいは、今回の「白ビール」の方がより増している。グレープフルーツを思わせるような爽やかさとほろ苦さが、今回の「白ビール」ではより鮮明になっている。今回の「白ビール」と飲み比べてみると、前回の「白ビール」の方は少し「ヴァイツェン」系統の「濃い」味わいが感じられるように思った。その意味では今回の「白ビール」、前回の「白ビール」の「『ヴァイツェン』とは違う味わい」をよりはっきりと際立たせた、と言えそうである。

 今回はこの「白ビール」、前回さんざん文句をつけたからか(?)、店舗によって異なるが、「やまや」にも置いてあるのはありがたい。逆に前回発売と同時に陳列され、大変重宝した「フレッシュフードモリヤ」には今回は並んでいない。ともあれ、またしばらくこの「白ビール」が味わえるのは嬉しいことである。


110504-232951追記(2011.5.26):新しい「白ビール」が再度限定醸造販売された。ただ、発売日が3月8日で、その3日後に東北地方太平洋沖地震が発生したため、すっかり影が薄くなってしまった。私は発売日に6本ほど買っておいたが、しばらく酒類を飲んでいなかったため、レビューするのが遅くなってしまった。

 改めて取り上げてみると、まず今回の「白ビール」は上で取り上げたものとはさらに異なるものに仕上がっている。まず気づくのはアルコール度数の違いで、前回まで約4.5%だったアルコール度数は、今回約5%まで引き上げられている。

 前回の「白ビール」と並べてみたのが上記の写真である。左が前回の「白ビール」、右が今回の「白ビール」である。前回と前々回の色味の違いはほんのわずかだったが、今回のものは明らかに前回のものよりも濃色となっている。

 味を比べてみると、前回のものに比べて今回のものは、「ほろ苦感」がさらに増して、よりシャープな味わいとなっているのが印象的である。

 ところが、この「白ビール」、既に規定量の出荷は終了してしまったようで、ネット上でももうほとんど売り切れである(ここにはまだあるようである)。店舗などでも在庫限りのようであるので、見つけたら即買いである。

 そう言えば、「白ビール」ではないが、「小麦のビール」がみやぎ生協新寺店で、なんと218円で売っている。これは私が今まで見た中で最安値である。だいたいどこも248円から260円である。ネット上でもこの値段で売っているところは見当たらない。酒類を扱っているみやぎ生協(やまや併設のみやぎ生協を除く)全部がこの値段なのかと思ったら、例えば富沢店では通常の260円であり、218円はどうやら新寺店だけの値段のようである。この値段なら毎日飲める!(この値段でなくても毎日飲んでいるが;笑)


追記(2011.7.31):上で紹介していたみやぎ生協新寺店の「小麦のビール」だが、元の値段に戻っていた。期間限定の(復興支援?何の?)販売だったのか、それともどこからか横槍でも入ったか(笑)。


120328-215725追記(2012.3.28):現在限定発売中の「白ビール」を、昨年秋に限定発売された「白ビール」と比較してみた。右が昨秋のもの、左が今回のものである。色合い的にはほとんど差がない。味もほとんど同じ傾向だが、若干昨秋のものの方が柑橘系の「とんがり感」が強く、今回のものの方がそれがほんの少し丸くなった代わりに味わいの豊潤さが増しているように感じた。

 「白ビール」の次の醸造は来年の春先になるそうなので、ヴァイツェンと違うこの味わいが好きな人は今のうちに必要量を確保しておくことをオススメする。もちろん、私も既に一定数確保済みである(笑)。

anagma5 at 00:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2010年03月09日

仙台散歩その37〜銀河高原ビールの白ビールが見つからない→見つかった

28f5e6da.jpg 銀河高原ビールのところに追記したが、新製品の「白ビール」が3月4日に発売された。銀河高原ビールの定番のヴァイツェンがドイツスタイルであるのに対し、この白ビールはベルギーのホワイトエールのスタイルである。ヴァイツェンよりも軽い口当たりで、ヴァイツェンの味わいが時にバナナの香りになぞらえられるのに対し、ホワイトエールは柑橘系の味わいとされるところに両者の性格の違いが表れていると言える。

 ただ、やはり銀河高原ビールだと思わせられるのが、ヒューガルデン・ホワイトなどのベルギーのホワイトエールが、オレンジピールやコリアンダーなどのスパイスを使ってさわやかな味わいを出しているのに対して、銀河高原ビールの白ビールは麦芽とホップのみでこの味わいを出すことに成功したというところである。「麦芽100%」を貫く銀河高原ビールらしい白ビールと言える。

 ところが、である。この3月4日に発売された白ビールがどこにもないのである。普段「小麦のビール」くらいしか置いていないスーパーなどにないのは仕方ないとして、ヴァイツェンペールエールなど銀河高原ビールのすべてのラインナップを揃えている「やまや」にもないのである。これはいったいどうしたことか。いくつかの店で聞いてみたが、どこも「ちょっと分かりません」、「いつ入るか聞いていません」、ある店に至っては「何を仕入れるかは本部で決めるので私には分かりません」と来たもんだ。誰も、やまやの仕入れの仕組みなんぞ聞いてないって(笑)。というわけで、肝心な時にちっとも役に立たないやまやなのであった。今日3月9日現在でもやはり入荷していない。

 このようなわけで、飲みたいのに飲めないという状態だったのだが、この白ビール、意外な店で見つけた。なんと、仙台市内のあちこちにあるスーパー、フレッシュフードモリヤにしっかり白ビールが置いてあったのである。このモリヤ、これまで銀河高原ビールは置いていなかったのである。今も「小麦のビール」すら置いていない。それが白ビールだけ置いてあるというのは、これはまたどういう風の吹き回しなのかちっとも分からないが、お蔭で無事白ビールを手にすることができた。

 というわけで、早速贅沢にもヴァイツェンと白ビール(写真参照)を飲み比べしてみた。やはり白ビールの方が軽い口当たりである。それでいてキリッとした飲みごたえがある。大手のビールの味に慣れていて、ヴァイツェンの味は濃厚すぎるというような人にも、この白ビールは口に合うのではないかと思われる。

 実はこの白ビール、だいぶ前にやはり缶で出ていたが、その頃のものよりもさらに進化している印象を受けた。缶のデザインもその時のものよりも格段にいい。缶の白の微妙な色合いがまさに白ビールのイメージにぴったりである。

 この白ビール、小売店で買えなければウェブで注文するという手もある。銀河高原ビールのサイト内でも注文できるが、以前紹介したことのある郡山市の「地酒の森」の方が安く買え、送料も無料なのでお得である。と思ったら、地酒の森の在庫は今見たら残り2ケースとなっていた。次回入荷は3月10日とのことだが、この白ビール、けっこう売れ行きがいいようである。「限定醸造」とのことなので、早めに買っておく方が無難である。


追記(2010.3.23):なんと、この白ビール、売れ行きが殊の外好調なようで、銀河高原ビールのウェブショップセブン-イレブンネットでは既に売り切れ、上で紹介した「地酒の森」でも、3/26(金)に入荷する60ケースが最後だとのこと。仙台市内のフレッシュフードモリヤでも既に品切れの店があった。買っておくなら今のうちのようである。私も少し買い溜めしておこうかと思う。

 ちなみに、結局やまやには並ばなかった。ダメだ、こりゃ。


追記(2010.4.9):やまやに並んでいなかった白ビールだが、先月末からようやく各店舗に並ぶようになった。やまやに出荷した分を以て、今回醸造した分は本当に完売だそうである。まだしばらく白ビールが味わえそうなのは歓迎である。


追記(2010.9.8):完売品切れになっていた「白ビール」であるが、新たに醸造したものが本日発売開始だそうである。まだ店頭で確認はしていないが、すでにウェブショップでは購入できるようになっている。

 ジャーマンフェストの時に聞いたのだが、今回の「白ビール」は前回のものからさらにブラッシュアップされておいしくなっているそうである。実は、前回なくなる寸前に買いためたものがまだ残っているので、新旧の「白ビール」を飲み比べてみようと思う。



anagma5 at 00:43|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!