岩手県  

2019年02月24日

東北で地ビールが飲める店その83〜岩手県大船渡市&陸前高田市

 大船渡市は、岩手県の三陸沿岸南部にある人口約36,000人の市である。後に紹介する陸前高田市、そして宮城県気仙沼市と共に、いわゆる「気仙地域」の中心部を構成しており、文化的にも心理的にもこれら3市はつながりが深い。

WP_20190112_21_54_25_Pro_LI BRTの大船渡駅近くにある複合スペース「キャッセン大船渡」の中にある「湾岸食堂」は大船渡産の牡蠣を中心とした料理が食べられる店である。ビールも国内外のビールが10種類置いてあり、特に岡山の宮下酒造の「牡蠣に合う白ビール」があるのがよい。





WP_20190112_23_24_27_Rich_LI 地元で知り合った方に教えていただいたのだが、やはり大船渡駅の近くにあるダイニングバー「Bobbers(ボバーズ)」には、樽生が5種類、瓶が10種類、ビールがある。ベアレンビール、遠野麦酒ズモナなど岩手のビールの他、海外のビールもある。ビールに合いそうな魚介類や肉類の料理もある。




WP_20190112_23_29_08_Rich_LI もう一軒教えていただいた「バー&カフェ ロビン」は生フルーツのカクテルが美味しい店だが、タップマルシェがあるのでクラフトビールも楽しめた。








 一方の陸前高田市は、大船渡市の南に位置する人口約19,000人の市である。ちなみに、読み方は「りくぜんたかた」である。震災前は海岸沿いの松林「高田松原」で有名だったが、東日本大震災の大津波で1本を除いて全て流された。残った1本は「奇跡の一本松」として、人々に勇気と希望を与えてくれた。

1029_792449937549471_625050140520665904_n BRT脇ノ沢駅から徒歩10分のところにある「農家カフェ フライパン」では、いわて蔵ビールのオイスタースタウトが飲める。いわて蔵ビールのオイスタースタウトは、ここ陸前高田市の広田湾の牡蠣の身と殻を使って造られている。それだけでなく、地元産の「米崎りんご」を使っていわて蔵ビールが醸造したオリジナルビール「りんごエール」も飲める。地元の野菜などを使ったフードもいろいろ揃っていて、ピザやパスタも美味しいが、私のお気に入りは月替わりで提供される本格的なカレーである。

 









WP_20190112_18_25_32_Rich_LI この地域で楽しみな話もある。昨年、「三陸の農産物、海産物を使ったビールを造ることで三陸の魅力を発信していきたい」と、南忠佑さん夫妻が「三陸ブルーイング・カンパニー」を立ち上げた。そこで造られるビール、その名も「三陸ビール」、今は他の醸造所の醸造設備を使って醸造しているが、ゆくゆくは大船渡市内に醸造所を造りたいとのことである。

 1月12日には上で紹介した陸前高田市内の「農家カフェフライパン」を会場に、「三陸ビールを楽しむ会」も開催され、大入り満員だった。この地域の代表的な酒蔵である酔仙酒造と同じように、三陸ビールもきっと、大船渡と陸前高田にまたがって活動していくのだろうと感じた。

 現在の主力は、地元でお茶にする「ヤブツバキ」の葉を加えたベルジャンホワイトスタイルの「週末のうみねこ」と、三陸産の牡蠣の身と殻を使ったオイスタースタウト「ばばばスタウト」である。今後も三陸や首都圏で出店して、いろいろなスタイルのビールを醸造していくそうである。


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2018年12月20日

「ファンクラブ」活用のススメ(「東北復興」紙への寄稿原稿)〜私的東北論その109

 毎度連載している「東北復興」の、5月16日発行の第72号から8月16日発行の第75号までの4回は、東北にあるさまざまなファンクラブについて取り上げてみた。
 私自身、会津ファンクラブや奥会津ファンクラブに入会しているが、会津ファンクラブから届く会報や年一回のファンクラブの集い、奥会津ファンクラブから毎年届く「奥会津歳時記カレンダー」はいつも楽しみである。東北には私が調べた限り、以下のようなファンクラブが存在するが、活用しない手はないと思う。見てみて、面白そうと思うものがあったらまず入会してみることをおススメしたい。
 以下がその全文である。全4回、一挙公開である。(笑)


「ファンクラブ」活用のススメ 訴‥膰編

地域にもあるファンクラブ
 どこかに旅行することが決まった時、旅行先の風光明媚なスポット、美味しい料理が食べられるお店、地域の名産品といった情報について、ガイドブックやインタ―ネット等を使って調べてみることは多いと思われる。
 そうした情報に加えてぜひ調べてみてもらいたいのが、「ファンクラブ」についての情報である。ここ東北にも、各地域に様々なファンクラブが存在している。それらのファンクラブは概ね、その地域に関心があったりその地域がお気に入りだったりする人なら誰でも入会でき、入会金や年会費は無料である場合が多く、かつ会員向けに様々な「特典」が用意されている。
 「特典」の代表的なものとしては、各種施設の入場料の割引、地域内の飲食店を利用した場合の割引や優待サービスの提供、関連イベントの開催、地元の情報が盛り込まれた会報の送付などであるが、こうした地域のファンクラブを有効活用することで、旅行がさらにお得に充実したものとなったり、好きな地域への愛着や理解がより深まったりする可能性がある。ぜひ一度、これから行こうとしている地域やお気に入りの地域にファンクラブがないかどうか、調べてみてほしい。
 ここ東北にも様々なファンクラブが存在する。それらを4回に亘って順次紹介していきたい。今回は福島県である。

ふくしまファンクラブ
 福島県が運営する「ふくしまファンクラブ」は、福島県がふるさとの人や福島県に愛着を持っている人など誰でも入会できるファンクラブである。入会費、年会費は無料で、‐霾麕載のファンクラブ会報が年4回届く、⊇椶幣霾鵑鬟瓠璽襯泪ジンで配信、8内外130の施設・店舗で会員証を提示して割引やサービスを受けられる、じ外開催の福島関連イベント情報が届く、などの会員特典がある。

会津ファンクラブ
 会津若松観光ビューローが運営する「会津ファンクラブ」は、会津が好きな人なら誰でも加入できる、会津をこよなく愛する人のためのファンクラブである。やはり入会金、年会費は無料で、_馗鼎量ノ肋霾麕載の会報誌が年数回届く、会員特製カードを進呈、L50の協賛店舗や施設で割引などの優待サービスが受けられる、げ駟鷸鐺發硫餔限定プレゼントに応募できる、ゲ馗泥侫.鵐ラブ公式フェイスブックにて情報発信といった会員特典がある。
 また、「会津ファンクラブ」では、年に1回「会津ファンの集い」というファンクラブ会員を対象としたイベントを現地で開催している。会津若松市は「産業観光」にも力を入れているが、「会津ファンの集い」でもそうした姿勢を反映して、蔵元の見学や日本酒の仕込みの体験、会津木綿の工場見学、ダムの視察など、様々なイベントが企画される。仕込んだ日本酒は完成後、専用のラベルが貼られて各会員の元に送られてくるなど、手が込んでいる。会津の郷土料理や地酒を楽しみながらの交流会も開催され、会津が好きな者同士、大いに盛り上がる。

奥会津ファンクラブ

 会津地域は全国第3位の面積を誇る福島県のうちの4割を占める広大な地域であるが、会津若松から西の山あいには、奥会津と呼ばれる四季折々の美しい自然を満喫できる地域がある。この奥会津を流れる只見川は全国屈指の水力発電の川として知られるが、只見川電源流域振興協議会が運営する「奥会津ファンクラブ」は、「奥会津を応援したい!!」という人であれば誰でも入会できるファンクラブである。入会費、年会費は無料で、’1回奥会津の四季折々の風景写真が載った「奥会津歳時記カレンダー」が届く、奥会津の旬な情報が載ったメールマガジンが月1〜2回届く、という会員特典がある。メールマガジンは、有料とはなるが冊子での送付も可となっている。
 「奥会津ファンクラブ」で特筆すべきは、この「奥会津歳時記カレンダー」である。奥会津を知り尽くした郷土写真家の星賢孝氏が撮影した奥会津の四季とそこを走るJR只見線の写真が32ページにわたって掲載されているもので、写真の美しさから毎年欠かさず購入するというファンも多いカレンダーである。買えば540円するこのカレンダーが、会員には毎年無料で送られてくるというのも、奥会津ファンクラブの魅力となっている。

喜多方グリーン・ツーリズムファンクラブ「るーらるきたかた」

 会津地域では他に、ラーメンと蔵で有名な喜多方市の喜多方市グリーン・ツーリズムサポートセンターが運営する「喜多方グリーン・ツーリズムファンクラブ『るーらるきたかた』」がある。喜多方が好きな人なら誰でも参加できるファンクラブで、やはり入会金、年会費は無料、入会特典として古代文字名前入りオリジナル会員証(缶バッジ製)が届く。会員特典として、‐霾麕載のメールマガジンが定期的に届くほか、東北最大規模の三ノ倉高原のひまわり畑のひまわり1本のオーナーになれる、という珍しい特典がある。

こおりやまファンクラブ
 「こおりやまファンクラブ」は、郡山市が運営している、郡山市外に住む人を対象に郡山をPRしてもらうことを目的としたファンクラブである。入会費、年会費無料。会員特典は、〃柑鎧堝發鮹羶瓦箸垢詭80の店舗や施設で割引などの優待サービスが受けられる、▲侫.鵐ラブ会報にて、観光、食、イベントなどの情報が届く、7柑海隆儻情報メールマガジンが配信される、づ豕都内を始めとした県外での物産展の情報が届く、である。

天栄村サポーター会員

 天栄村サポーター会員は、天栄村観光協会が運営する「天栄村を支える応援団」の位置付けである。毎年先着500名、年会費3,000円で、特典として4,000円相当の天栄村特産品が送られてくる他、宿泊施設料金が10%割引になるなどの特典付き会員証が進呈される。

福島フードファンクラブ「チームふくしまプライド。」
 「チームふくしまプライド。」は、復興庁が支援し、(一社)東の食の会と(株)エフライフが運営する、「誇りを持った生産者と彼らを応援する人々が集う福島の食のファンクラブ」である。入会費、年会費は無料。会員特典は、\源瑳圓らの直送の商品が会員の中から抽選で当たる毎月開催のプレゼント特典、∪源瑳圓判舒えるツアーに優先して参加できる、旬の食材の情報など、福島の食に関する様々な情報が優先して届く、である。

うつくしま農林水産ファンクラブ

 福島県が運営する、県産農林水産物の良さを広くPRするためのファンクラブが、「うつくしま農林水産ファンクラブ」である。県内に居住するか勤務している人、事業所が対象。入会金、年会費無料。|了の署名が入った「うつくしま農林水産ファンクラブ」会員の「会員証」を発行、∋業所ファンクラブ会員には地産地消推進の取組みを多くの方々に周知・広報できるようPR資材を提供、会員活動の円滑な推進や相互の連携を支援するため情報交換の場を提供、ぁ屬Δ弔しま農林水産ファンクラブ通信」をはじめ地域のイベントやお知らせなどの情報を提供、ゥ侫.鵐ラブ会員の活動を会員本人の了解を得て福島県農林水産部の地産地消ホームページ等で広く紹介、といった会員特典がある。

福島県観光物産館ファンクラブ

 「福島県観光物産館ファンクラブ」は、福島県観光物産館を運営する(公財)福島県観光物産交流協会によるファンクラブである。入会費、年会費無料。入会特典として、県産ジュース「桃の恵み」1本プレゼントされる他、.侫.鵐ラブポイントカードによる割引(福島県観光物産館での買い物の際、1,000円毎に1ポイント押印、20ポイントで500円割引、発行日より1年間有効)、▲ぅ戰鵐箸覆品‥膰観光物産館情報のメール発信、2餔向けに開催する「ファンクラブ交流会」に参加できる、といった会員特典がある。

野岩鉄道ファンクラブ
 栃木県の鬼怒川温泉近くの新藤原駅と会津高原尾瀬口駅を結ぶ野岩(やがん)鉄道が運営する、野岩鉄道に興味を持ち、利用する人のためのファンクラブが、「野岩鉄道ファンクラブ」である。入会金、年会費無料。入会特典として会員限定缶バッジがプレゼントされる。会員特典として、会員証を提示することによって、接続する会津鉄道の沿線にある店舗、施設で優待サービスが受けられる。

SLばんえつ物語ファンクラブ

 「SLばんえつ物語ファンクラブ」は、JR東日本新潟支社が運営する、「SLばんえつ物語」号に乗る人のためのファンクラブである。入会金、年会費無料。(卞撮渦鷯莠嵋茲鵬,気譴SL乗車スタンプの数に応じてSLオリジナルグッズがプレゼントされる、▲瓮鵐弌璽坤ードでSL車内で販売している「SLばんえつ物語」グッズ(ミニプレート、光るキーホルダー)が10%引きで購入できる、が会員特典である。

福島空港ファンクラブ

 「福島空港ファンクラブ」は、福島県が運営する、「福島空港を応援したい!」という人のためのファンクラブである。住んでいる地域に関わらず誰でも入会できる。入会金、年会費無料。(‥膰内外の協賛店で特典サービスが受けられる、▲瓠璽襯泪ジンで福島空港や就航先などについての情報が届く、という会員特典がある。


「ファンクラブ」活用のススメ◆禅楙觚編

気仙沼ファンクラブ

 東北にあるファンクラブの第2回、今回は宮城県のファンクラブについて紹介しようと思う。まず紹介したいのは沿岸北部にある気仙沼市が運営している「気仙沼ファンクラブ」である。市外に住む気仙沼ファンの人が対象で、「気仙沼を応援したいという気持ち」が入会条件となっている。
 会員特典はまず、「会員番号を刻んだ世界に一つだけのオリジナル会員証」である。これは、気仙沼のゆるキャラ「ホヤぼーや」をモチーフにして市民有志が手作りした会員証で、震災が発生した平成23年3月11日時点の気仙沼市の人口74,247人の次の人数である74,248人目からの会員番号が刻印されており、会員が「準」市民であることを示している。また、気仙沼の旬な情報を発信する「気仙沼ファンクラブ通信」もメールで配信している。復興の様子や地元民しか知らない気仙沼の魅力などの情報を発信しているが、会員からの質問やリクエストにも応えてくれる。
 気仙沼市役所の産業部観光課の窓口で会員証を提示すると、「特製ホヤぼーやストラップ」ももらえる他、市内の飲食店での飲食や物販店などでの買い物の際に会員証を提示することにより様々な特典が受けられる。入会金・年会費は無料である。

伊達なわたりファンクラブ

 沿岸南部の亘理町にある亘理町観光協会が運営するファンクラブである。年会費は10,000円掛かるが、入会すると入会プレゼントとファンクラブ加盟店で使える会員証、亘理町の見どころが全て分かる観光ガイドブックが送られてくる他、年2回亘理町の旬の特産品が届き、亘理町の最新の観光情報のダイレクトメールも届くといった会員特典がある。

七ヶ宿ファンクラブ

 内陸南部にある七ヶ宿町の株式会社七ヶ宿くらし研究所が運営するファンクラブである。ー轡宿町が好きな人、町内外に関わらず七ヶ宿町を楽しく応援したい人、七ヶ宿町との交流を大切にしたい人を対象に、まちづくりのサポーターとなって地域行事やイベントを一緒に盛り上げてくれる人を募集している。入会費500円、年会費は個人1,000円、団体10,000円で、町民、町内の団体・企業は無料である。
 会員特典としては、ファンクラブ会員向けイベントへの参加、イベント情報などのいち早いお知らせ、会員限定グッズのプレゼント、裏メニュー的な「なおらい」(神社のお祭りの最後にお供えした食べ物やお酒を参加者皆でいただく行事)等への参加、となっている。

里浜貝塚ファンクラブ

 奥松島縄文村歴史資料館が運営するファンクラブ。「縄文村で遊ぼう!」を合言葉に、会員には縄文村の「村びと」になってもらって、「縄文村」という「村=自治体」を、村びと全員参加型の村政で盛り上げていくという趣旨で会員が気軽にイベントに参加し、縄文村を楽しむことを最大の目標にしている。
 「村びと」になるには一世帯につき、年会費(村民税)500円を払う。一世帯何人でも金額は変わらない。「村びと」になって縄文村発行の会員証を提示すると、一年を通して入館料が無料になる他、イベントの様子や縄文コラムなど縄文村の情報が詰まった「村報 縄文村」が季刊で届く。

松島ファンクラブ

 日本三景の一つ松島を擁する松島町が運営するファンクラブである。松島が好きな人なら誰でも入会できるので、町民も入会できる。年会費は無料で、会員特典は、観瀾亭・福浦橋への無料入場、協賛店でのお得な会員サービス、である。

田の浦ファンクラブ
 NPO法人田の浦ファンクラブが運営するファンクラブ。同法人は「南三陸町歌津地区田の浦において、東日本大震災で被災した地域の再生、コミュニティの再生、生業の再生等まちづくりの推進を目指し、田の浦の歴史、生活文化、生業、自然環境、人財などの地域資源を活かし、つながりを創造し、地域の未来を育むことを目的とする団体」である。
 田の浦ファンクラブは〜換顱∩汗こΔ療弔留坤侫.鵝支援者、田の浦の現地でまちづくり活動を推進する地元の人間で構成された「田の浦チーム」、田の浦チームをサポートする他のNPO法人で構成されている。
 年会費は正会員6,000円、賛助会員は一口3,000円となっている。義援金付き書籍「宮城県南三陸町 田の浦漁師が伝える海と人との暮らしかた」(1,000円)や購入すると賛助会員として登録される「3.11Tanoura(3.11田の浦の記憶)」(500円)などの書籍も刊行されている。

宝の都(くに)・大崎ファンクラブ

 県中央部にある米どころ大崎市が運営するファンクラブである。寄附金額5,000円以上で会員登録され、会員証が発行される他、会員特典として、「広報おおさき」の1年間送付、温泉の無料入浴券(ペア)、市内施設の入場無料券 (ペア)のいずれか1つを選べる。

フィッシャーマン・ジャパン公式ファンクラブ「CLUB MERMAN」
 一般社団法人フィッシャーマンジャパンが運営するファンクラブ。同法人は「漁師とともに漁業を創る」をモットーに、三陸で活躍する若い漁師たちを中心に、未来の世代が憧れる水産業の形を目指している。「CLUB MERMAN」はその活動をサポートするための会員制度である。
 会員制度は、特典の内容に応じた4つのプランと無料会員プランから選ぶことができる。レギュラー会員は年会費5,000円で、会員カード、魚谷屋クーポン1,000円分、ECクーポン500円分、会員限定バッジ、限定イベント、会報年1回が特典。シルバー会員は年会費15,000円で、会員カード、魚谷屋クーポン3,000円分、ECクーポン2,000円分、会員限定バッジか会員限定エコバッグどちらか1つ、限定イベント、会報年1回、商品開発会議参加権、魚介セット年1回5,000円分、公式牡蠣むきナイフが特典。ゴールド会員は年会費30,000円で、会員カード、魚谷屋クーポン10,000円分、ECクーポン5,000円分、会員限定バッジか会員限定エコバッグどちらか1つ、限定イベント、会報年1回、商品開発会議参加権、魚介セット年1回5,000円分、公式牡蠣むきナイフ、オリジナルTシャツが特典。プラチナ会員は年会費100,000円で、会員カード、魚谷屋クーポン20,000円分、ECクーポン10,000円分、会員限定バッジか会員限定エコバッグどちらか1つ、限定イベント、会報年1回、商品開発会議参加権、魚介セット年4回5,000円分、公式牡蠣むきナイフ、オリジナルTシャツ、名刺、魚谷屋スペシャル特典、漁師体験ツアー招待、年度事業報告会招待が特典となる。無料会員は、クーポンをはじめ、お得な情報が載ったメールマガジンが届く。

南三陸応縁団
 一般社団法人南三陸町観光協会が南三陸町からの委託を受け、運営する事業である。今までの「支援」から「協働」へ、そして「交流」への発展を目指し、支援者と町民をつなぐ架け橋となって様々な「ご縁」を育む交流プロジェクトである。団員特典としては、ウェブサイトとメールマガジンによる団員向けの南三陸町情報の発信、応縁団員を対象とした交流イベントの開催、農業や漁業の「おでって」(お手伝い、ボランティア)、限定ツアーや団員限定のポイントカードなど団員限定コンテンツへの参加、などがある。

さとうみファンクラブ

 南三陸町歌津にある一般社団法人さとうみファームが運営するファンクラブ。同法人では、羊の飼育を手掛けており、「育てること、食べること、活かすこと。『共生』を体験する牧場」を目指している。ファンクラブは、運営方針に賛同する人、南三陸の地域活性化を応援したい人が対象で、年会費は2,000円、会員特典としては、季刊誌「さとうみ通信」による活動報告、各種イベントへの招待などがある。

東北復興支援プロジェクト「希望の環」サポーター
 「希望の環」は、一般社団法人希望の環が運営する、生産者同士、小売店、消費者、その他支援者との東北復興支援の環を広げるプロジェクト。サポーターに登録すると、定期的に「希望の環 通信」として、生産者の日々の活動や復興への想い、また被災された町の復興に関する明るい希望を感じるニュースなどがメールマガジンとして届く。サポーターからの生産者への応援メッセージも届けてくれる。

登米市観光のまちづくり応援団
 内陸北部にある登米市の「観光のまちづくり」を推進するため、全国から登米市のPRと観光物産の振興発展を応援してくれる団員を募集している。対象は‥佇道毀院↓登米市にゆかりのある人、E佇道圓離侫.鵑如活動内容としては、特設サイトによる登米市の情報の発信、団員によるレアな情報や気づきなどの発信、新たな魅力を発見・創設する企画の提案、登米市見学ツアーなどへの参加、講演会・イベントの案内、会報の発行、会員証の発行などである。

日本酒サポーターズ倶楽部・宮城
 宮城県酒造組合が運営する日本酒愛好家の方々の集い。20歳以上なら誰でも入会でき、入会金・年会費も無料。登録すると各種イベントの案内がメールで届く他、会員限定イベントやセミナーにも招待される。


「ファンクラブ」活用のススメ〜山形編

 東北にあるファンクラブの第3回、今回は山形県のファンクラブについて紹介しようと思う。山形県にも多くのファンクラブがある。特に、県南部の置賜地方を中心として、自治体、並びにその関連団体が運営するファンクラブが多いのが特徴である。

西川のまちづくり応援団

 山形県のほぼ中央に位置し、出羽三山のうち月山と湯殿山を擁する西川町が運営している、西川町出身の人、西川町をふるさとと思う人、西川町に関心を持っている人が対象の、「西川町のまちづくりを考えながら、西川町を側面から応援する(応援してもらう)ため」の会である。年会費は3,000円で、加入すると「団員」となって、毎月西川町から応援団会報や町広報誌、資料、観光パンフレット、イベントの案内などが送られてくる。また、毎年「関東ブロック総会」、「東北ブロック総会」、「仙台七夕交流会」、「ふるさと植樹祭・交流会」といった交流イベントに参加できる。
 団員としての活動は、 崋分のふるさと西川町はこんなところです」(友人・知人への西川町のPR)、◆屬海鵑覆海箸鯏垈颪凌佑牢待しています」(都会のニーズ調査)、「こんなことをすれば西川町はもっとよくなるのでは?」(町への提言)、ぁ崟樟酊に住みたい人を知っているので紹介します」(IJUWターン希望者の紹介)、ァ崟樟酊の特産品を友人に贈ろう」(特産品の購入)、Α崟樟酊の特産品はこんな店で扱ってもらえるのでは?」(販売店等の紹介)、А崋分の周りには同郷の人がいます。今度遊びに行ってみよう!」(西川町への観光旅行)、─屬佞襪気叛樟酊へ寄付をします」(ふるさと納税)、をできる範囲内でして、西川町を応援する、となっている。1997年(平成9年)発足という、山形県内はもとより、東北地方全体の同種の会の中でも屈指の歴史を持つ。

ながいファン倶楽部

 山形県の南部にあって、桜、白つつじ、あやめ、萩などの花で知られる長井市の(一財)置賜地域地場産業振興センターが運営する、長井市内に住んでいる人、全国各地の長井にゆかりのある人ほか、誰でも入会できる「山形県長井市を応援するみなさんの交流の場」である。年会費無料の無料会員の他、年会費1,000円の「一般会員」、5,000円の「特別会員」、10,000円の「プラチナ会員」、30,000円の「ダイヤモンド会員」があることが特徴である。
 無料会員は、長井市の旬の話題を届けるメールマガジンの配信、協賛店での会員特典サービス、「道の駅 川のみなと長井 オンラインショップ」での購入のポイント進呈などの特典が得られる。有料会員は入会・更新時にプレゼントがある他、オンラインショップでの進呈ポイントの割増、「道の駅 川のみなと長井」での購入時の割引、プラチナ会員には年1回、ダイヤモンド会員には年4回長井市が誇る特産品が届く。また、交流ツアーなどの催事の案内が届く他、都市圏で行う物販の案内とプレゼント引換券ももらえる。

いいで"Fun"Club

 山形県の南部、飯豊連峰のふもとにある飯豊町の飯豊町観光協会が運営する、「心身をリフレッシュするとともに、そこに住む『いいで人』も活力を見出しながら共に『めざみの里』を体感できる、飯豊町を愛する人たちの組織」。ちなみに、「めざみ」とは、フランス語の"MESAMIES"(「親しい友達・仲間」の意)で、「みんなで仲良く明日への町づくりをめざす、またはめざめるという希望」が込められているとのことである。
 年会費1,000円の「トクトク情報コース」と、年会費3,000円の「特選旬の味コース」がある。5年間有効会員パスポートが発行されて、年4回飯豊町の情報紙が届き、町内の提携施設で特典が受けられる他、年1回会員を対象とした「これぞ飯豊町と言える"お楽しみツアー"」に参加でき、来町に際して目的や季節に応じたモデルコースを提案してもらえる会員相談窓口も利用できる。「特選旬の味コース」はさらに飯豊町の「旬の食材」が届く。

いまっとファンクラブ
 山形県の中部にあって、「隠れそばの里」、鮎、それにホップの産地としても知られる白鷹町の白鷹町観光協会が運営するファンクラブ。「いまっと」は「もっと」や「もう少し」という意味で、「いまっと白鷹を好きになってほしい」「いまっと白鷹に興味をもってほしい」「いまっと白鷹の暮らしを体験してほしい」という願いが込められている。白鷹町外の人が入会でき、ネット会員は年会費無料、一般会員は年会費1,000円である。
 入会すると「特製会員パスポート」が発行され、来町時会員証の提示で協賛店からサービスが受けられる他、白鷹町の旬の情報が毎月郵送で届く(ネット会員にはメールで届く)。年1回、「白鷹町体感の交流会」が開催される他、白鷹町に来町する際には同ファンクラブが相談窓口となるなどの特典がある。

ふながたファンクラブ
 山形県の北部にあって、やはり鮎で知られる舟形町のふながた観光物産協会が運営するファンクラブ。舟形町出身の人もそれ以外の出身の人でも、舟形町に興味がある、暮らしたい、訪れてみたいという人のファンクラブである。入会費・年会費は無料で、舟形の旬の情報やイベント情報などが満載のメールマガジンの配信サービスが受けられる。今後、会員限定イベント、協賛店でのお得なサービスなど様々な企画を展開する予定だとのことである。

鳥海山・飛島ジオパーク八幡ファンクラブ

 山形県の沿岸庄内地方にあって、「平成の大合併」で酒田市と合併した旧八幡町にある酒田市八幡総合支所が運営する、鳥海山やジオパークの魅力を広く伝えるためのファンクラブである。庄内地方と秋田県の県境にある鳥海山と、日本海に浮かぶ飛島を含む地域は「鳥海山・飛島ジオパーク」に指定されている。
 「鳥海山と八幡地域が大好きな方」なら誰でも入会でき、入会するとオリジナル会員バッジが進呈され、そのバッジの提示で協賛店でサービスが受けられる他、ジオパーク関連イベントの情報が届き、ファンクラブミーティングなどジオパークイベントにも参加できる。

川西ファン倶楽部
 山形県の南部にあり、ダリヤで知られる川西町が運営するファンクラブである。登録すると、川西町内の店舗、事業所などの新商品、限定品、割引商品、ランチの情報などがメールで届く。

山形ファンクラブ

 山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」が運営する、「『山形を知っていただく』『山形県産品を買っていただく』『山形に来ていただく』など、山形の魅力を堪能していただく」ためのファンクラブである。
 年会費は無料で、会員になると、メールマガジンで山形県の旬の情報が届く他、アンテナショップでの購入や飲食の金額によるポイント特典で山形県産品がプレゼントされる。また、協賛店でのサービスや割引がある他、「おいしい山形 料理教室」など会員限定イベントや「ファンクラブ会員限定!モニターツアー」などにも参加できる。

ペロリンファンクラブ

 山形県農林水産部6次産業推進課内にある「おいしい山形推進機構事務局」が運営するファンクラブである。「ペロリン」とは、山形県産農産物などの統一シンボルマークである。山形県産農林水産物のファンなど誰でも入会可能で、入会すると、メールマガジンにて山形県産農林水産物の情報やイベント・キャンペーン情報が届く。

伝国の杜ファンクラブ

 「米沢市上杉博物館」と「置賜文化ホール」を含む「伝国の杜」を運営する(公財)米沢上杉文化振興財団 が運営するファンクラブである。年会費は一般2,500円で、米沢市上杉博物館の常設展示室・企画展示室に何度でも自由に入館でき(同伴者1名は団体割引で入場可)、置賜文化ホール自主事業チケットの先行予約・割引販売(会員1名につき2枚まで)、年7回程度「伝国の杜だより」やファンクラブ会報、各種事業チラシの送付、ファンクラブ会員向けの講座・イベントへの参加、募集制ワークショップへの無料参加(1回無料券の進呈)、ミュージアムショップでの展覧会図録・オリジナル商品10%割引、ミュージアムカフェでの10%割引(同伴者3名まで)などの特典が得られる。

庄内みどりファン倶楽部

 JA庄内みどりが運営するファンクラブ。入会金・年会費とも無料で、ファン倶楽部通信が届く他、厳選した旬の食材の頒布会(定期宅配)の申込ができ、購入時に貯まるポイントを各種商品と交換できるなどの特典がある。

 これらのファンクラブ以外にも、今年度は寒河江市が運営する「寒河江ファンクラブ」が創設される予定である他、小国町にも「小国ファンクラブ」を創設する計画があるとのことである。


「ファンクラブ」活用のススメぁ阻姪賈綿

 東北のファンクラブ、最終回の4回目は岩手県、秋田県、青森県の北東北三県である。三県まとめて一度に紹介できることからも分かるように、これまで紹介してきた南東北三県と比べるとファンクラブの数自体は少ないが、その中にはなかなか個性的なファンクラブがいろいろ存在している。

岩手県

IGR銀河ファンクラブ

 盛岡駅と青森県の目時駅を結ぶIGRいわて銀河鉄道の利用促進、沿線地域の活性化、交流人口の拡大を目的に活動しているファンクラブ。会費は個人会員が年間2,000円、子ども会員が年間1,000円、賛助会員が年間20,000円で、会員への特典も充実している。
 具体的には、。稗韮劼い錣洞箍賄監残庄津絞泙任琉み物などのサービス、個人会員への初回IGRオリジナルキャラクター「ぎんがくん」「きらりちゃん」がプリントされたモバイルバッテリー、IGRオリジナルパスケース、リールクリップ、ストラップのプレゼント(モバイルバッテリーとパスケースはファンクラブ限定品)、子ども会員への初回ハンドタオルのプレゼント、2年目以降更新の会員にはIGR1日フリー乗車券のプレゼント、せ申会員への盛岡駅でのB1判ポスター掲出1か月無料サービス、シ兮廓数に応じた会員証のグレードアップ、Σ餔証の提示による提携施設における各種特典、毎年1回「ファンミーティング(会員の集い)」の開催、─峩箍賄監擦泙弔蝓廚任硫餔限定のプレゼント、年2回会報誌「銀河ファンクラブマガジン」の送付、岩手の鉄道会社ならではの岩手旅、こだわりのIGR沿線旅の会員特別価格での提供、となっている。

三鉄ファンクラブ
 岩手県の沿岸、三陸海岸を走る三陸鉄道を応援するためのファンクラブ。会費は個人会員が1年2,000円、5年9,000円、家族会員(4名まで)が1年4,000円、5年18,000円で、会員特典としては、〇偉ε監擦離ぅ戰鵐函⊂ι覆両霾鵑覆匹鯏舛┐襦屬気鵑討直亟蕕世茲蝓廚稜4回の送付、⇔△三陸鉄道の1日フリー乗車券になっている「三鉄ファンクラブ会員証」の送付がある。

いちのせきファンクラブ「あばいんクラブ」
 岩手県の内陸南部にある一関市が運営する、「一関に行ってみたい・もっと知りたい」という市外在住の一関ファンに一関を知ってもらい、楽しんでもらうためのファンクラブ。会費は年間10,000円で、会員特典として、 屬△个い鵐ラブ会員証」の送付、∋垤報誌や観光パンフレットなど一関市関連情報の情報誌の送付、主要観光施設の特別割引、ぐ豐愡圓僚椶両霾鵑鮠匆陲垢襯瓮襯泪の配信、セ堝盻蒜饂楡瀝用券10,000円分、一関名物の餅料理の食事券2,000円分、選べる特典2,000円分の送付、が提供される。

なかほらファンクラブ

 岩手県岩泉町の北上山地で「山地(やまち)酪農」という、牛舎がなく牛が年間を通して山で自由に過ごすスタイルの酪農を実践している「なかほら牧場」のファンクラブ。年会費は10,000円で、会員特典としては、’2回(誕生日とその半年後)、なかほら牧場の商品(送料込5,500円以上分)の進呈、▲侫.鵐ラブイベント(不定期)の開催、2駟鵝壁堋蟯)、イベント・セールの案内の送付、げ餔証の発行、ゥンライン店舗で使えるお得なクーポンの進呈がある。

遠野ファンクラブ
 岩手県の内陸中部にある、「民話の里」として知られる遠野市で、「遠野を知りたい!遠野に行きたい!遠野に住みたい!という人たちにいつでも遠野を身近に感じてもらい、移住・定住を応援する市民(サポート市民会議)と行政(遠野市)が一体となった定住推進組織」である「で・くらす遠野」が運営するファンクラブ。ファンクラブ会員は、「で・くらす遠野市民」に登録するという形で、年会費(1,000円、5,000円、10,000円)に応じた特典が得られる。
 年会費1,000円の「ちょこっと で・くらす遠野市民」は、,如Δらす遠野市民証の送付、△如Δらす遠野市民限定の情報誌「で・くらす遠野」の送付、「遠野馬の里」での乗馬体験の特別割引、ぜ舁彜儻施設でので・くらす遠野市民だけの特別割引、の特典がある。年会費5,000円の「のんびり で・くらす遠野市民」は、「ちょこっと で・くらす遠野市民」の特典に加えて、遠野ブランド新鮮野菜「農の匠」の年1回発送か、市内で使える宿泊交通利用券4,000円分のいずれか一つを選べる。年会費10,000円の「どっぷり で・くらす遠野市民」は、「ちょこっと で・くらす遠野市民」の特典に加えて、「遠野ジンギスカンと地ビールセット」など「食の匠」8種類のうちの一つか、「農の匠」の年2回発送か、宿泊交通利用券8,000円分のいずれか一つを選べる。

大槌応援団OCHAN'S

 岩手県の沿岸、三陸海岸中部にある大槌町が運営する、「おおつちファン」の交流サイト。「おおつちファン」とは、大槌町民と、大槌に関わりや関心のある人のことで、「大槌応援団 OCHAN'S」は、おおつちファン同士の交流、連携を深めるためのサイトである。おおつちファンによるサイトの活用を通じて、大槌の魅力が全国に発信される仕組みになっている。
 「大槌応援団」としてサイトに登録(無料)すると、さまざまな機能が利用できるが、.汽ぅ汎發法崑臘箸亡悗垢襪海函廚覆蕾燭任OKのブログを開設できる、大槌に関する写真の投稿、閲覧ができる、B臘箸亡悗垢襯ぅ戰鵐箸両霾鵑魴悩椶任、カレンダーにまとめられる、といった機能がメインである。

雫石ファンクラブNet.

 「雫石ファンクラブNet.」は岩手県の内陸北部にある雫石町の観光ポータルサイトの名称である。従って、会員特典などは存在しないが、雫石町内の観光スポットなどについて分かりやすく紹介されている。


秋田県

大館能代空港ファンクラブ
 大館市産業部移住交流課が事務局を務める大館能代空港利用促進協議会が運営するファンクラブ。入会金、年会費は無料で、メール会員になると、空港のおトクな情報や空港周辺のイベント情報などがメールで届く。入会は同協議会のホームページ「大館能代空港どっと混む」から可能。

秋田犬"のの"ファンクラブ
 秋田県大館市の大町商店街にあるゼロダテアートセンターにいる、「あいにいける秋田犬」である「のの」が好きな人のためのファンクラブ。オンラインで会員登録で、イベントでの割引や会員限定の特典が用意されている。


青森県


七戸ファンクラブ
 青森市の東、八甲田山の東麓に位置する七戸(しちのへ)町の商工観光課が運営するファンクラブ。会員にはファンクラブカード「NANAカード」が発行される。「NANAカードポイント加盟店」と「サイモンズ加盟店」、「サイモンズポイントモール」での買い物の金額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは1ポイント1円で使用できる。ポイントの有効期限は翌年の12月31日で、期限切れのポイントは自動的に七戸町に寄付されて絵本などの児童図書購入費として利用される。
 町内の図書館の図書利用カードも兼ねるが、現在町内に住んでいる町民だけでなく、ふるさとを離れた人でも、七戸町を「心のふるさと」と思っている人でも発行が可能。

青い森の翼ファンクラブ〜A-wing〜
 青森県が運営する、「青森空港と三沢空港、青森県にある2つの空を応援してくださる方々とともに、青森の空を盛り上げていくためのファンクラブ」である。入会金、年会費は無料だが、入会すると会員限定の特典が得られる。
 具体的には、_餔証の交付、搭乗前に使える青森空港有料ラウンジの無料クーポン券の交付(年4回、無料で青森空港有料ラウンジが利用できる)、9匐情報やイベント告知、お得な旅行商品の情報などが載ったメールマガジンの配信、じが主催する航空関連イベントに来場された人などを対象とした会員限定グッズの配付、ゲ餔限定イベントへの参加やツアーへの応募ができる、といった特典がある。

地酒FAN倶楽部
 青森県酒造組合が運営する、1. 青森の地酒を知り、飲み、楽しみ、伝えること!!、2. 青森の文化を知り、飲み、楽しみ、伝えること!!、3. 青森の食を知り、食し、楽しみ、伝える!!、の3つの趣旨に賛同する20歳以上の人であれば誰でも入会できるファンクラブ。
 青森の豊かな自然、移ろいゆく美しい四季、そこに育まれる旬の食と醸し出される旬の地酒といった青森の素晴らしさを楽しみ、広めていくことを目的とする。
 入会すると、青森県内で行われる酒造組合主催のイベントの案内が届く他、倶楽部会員全員を対象としたプレゼント企画「旬の地酒プレゼント」が行われ、毎年10名に旬の地酒が送付される。

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2016年08月24日

東北の逸品その26〜南部せんべいじゃない岩手の2つのせんべい

 岩手を代表するせんべいと言えば、誰が何と言っても南部せんべいである。その起源は南北朝時代に遡るという、小麦粉を水で練って円形の型に入れて堅く焼いて作るせんべいである。小麦粉以外に何も混ぜないプレーンの「白せんべい」もあるが、どちらかと言うと、ゴマやピーナッツが練り込まれたものがメジャーである。卵とマーガリン、砂糖を加えたクッキー生地の南部せんべいもあって人気である。最近ではせんべい店間の競争によって、さまざまな味のバリエーションが生まれていて、いったい全部で何種類あるのかさっぱり分からないくらい、数多くの味の南部せんべいがある。

 この南部せんべいが岩手を代表する土産であることは間違いないが、岩手には他にもおススメのせんべいがある。その中でもとりわけおススメの2つのせんべいを紹介したい。

000000002347 一つは「亀の子せんべい」である。岩手の内陸南部、一関市から奥州市江刺区にかけて売られている、その名の通り亀の子の形をしたせんべいである。黒胡麻をペーストにして作った胡麻飴を小麦粉で作った生地にかけた、甘さの中にごまの風味が強く感じられる。小麦粉の生地はカリッとしていて、上にかかっている胡麻ペーストはしっとりとしていて、その2つの食感がまたいい感じである。

 一関市にある「亀の子せんべい本舗 大浪」が元祖とされていて、明治の中頃に青森のせんべい店で修業をしていた大浪とよのが初めて作ったということである。「亀の子せんべい本舗 大浪」の亀の子せんべいは、一ノ関駅内の土産物店など、いろいろなところに置いてあって手に入れやすい。味も元祖だけあって、安定の旨さである。直営店に行くと、金ごまを使った「こがねせんべい」もあり、これもおススメである。

 加えて、奥州市江刺区にある「八重吉煎餅店」の亀の子せんべいがまた絶品である。生地を炭火でじっくり焼き上げ、熱いうちにつまんで、亀の甲羅のような形にして固まるの待ち、砂糖で味付けした黒ごまをたっぷりと付け、さらに炭火の上で約半日乾かす、という完成までにおよそ一日半かかる逸品である。すべて手焼きで、作れる量が限られるため、売り切れのことも多いが、見つけたら即買いである。

img58127382 そしてもう一つ、こちらは岩手の三陸沿岸宮古市にある、いかの形をした「いかせんべい」もおススメである。形がいかであるだけでなく、原材料にもいかが使われていて、せんべい生地のほんのりした甘さの中にいかの旨みが感じられて、これまた美味しいせんべいである。

 こちらの元祖は創業明治14年という「すがた」である。ここの「元祖いかせんべい」が、このせんべいのスタンダードと言える味である。スルメ煮汁とスルメ粉末を使ったせんべいはいかの風味が強く感じられる。硬めの歯ごたえと、本物のスルメ同様噛めば噛むほど味わいが増すような感じである。創業以来の手焼きで作られている。

 宮古市内では、「すがた」以外にも、お母さんと息子さん二人が手焼きしている「はかたや」、「中村屋」など複数の店でいかせんべいを作っている。レシピが店によって違うので、食べ比べてみるのが楽しい。より好みの味のいかせんべいが見つかるかもしれない。宮古市内だけでなく、山田町や田野畑村でもいかせんべいを作っているせんべい店がある。

 「亀の子せんべい」も「いかせんべい」も、どちらのせんべいも元祖ががっちり伝統を守っているが、それだけでなく元祖以外の店がしっかり個性を発揮してすそ野を広げているところがいいと思う。機会があったらぜひ味わってみてほしい逸品である。


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2016年03月25日

私的東北論その79〜雑穀王国・東北(「東北復興」紙への寄稿原稿)

 1月16日に発行された「東北復興」第44号では、東北で多く取れる「雑穀」について取り上げた。かつては米が取れない、あるいは食べられない地域の代替作物というイメージの強かった雑穀だが、昨今その栄養面でのメリットが見直されて、生産量が伸びている。しかも、その国産の分の大半が東北産である。「雑穀」という名称そのものがあまり好きではないのだが、その可能性についてはしっかりと考えてみたいものである。


雑穀王国・東北

雑穀とは
 昨年3月に発行された本紙34号で、東北の伝統野菜について取り上げた。東北は伝統野菜の宝庫で、その種類は少なくとも300を超えることなどを紹介した。今回は野菜ではなく、穀物について取り上げたい。穀物の中でも、いわゆる「雑穀」についてである。

 そもそも穀物とは、植物から得られる食材の一つで、でんぷん質を主体とする種子を食用とするもの、と定義されている。この穀物には大きく分けて、「主穀」、「雑穀」、「擬穀」、「菽穀(しゅこく)」の4つがある。「主穀」というのは、イネ科の作物のうちの米、麦、トウモロコシのことである。一方、「雑穀」はイネ科の作物の中で主穀よりも小さい実をつけるヒエ、アワ、キビなどの総称である。「擬穀」はイネ科の作物の種子と似ているソバ、アマランサス、キノアなどのことである。「菽穀」はマメ類のことである。

 つまり、「雑穀」は元々はヒエ、アワ、キビなどを指すわけであるが、昨今、この「雑穀」という言葉の中に含まれる穀物は増加の一途を辿っている。現在では「雑穀」とは、一般的には「主穀」である米、麦、トウモロコシ以外の穀物全般を指している。さらには、米の中の黒米、赤米、緑米、麦の中の大麦やハト麦も雑穀として数えられることが多いので、主穀の中のこれらまで含めた穀類の総称、と言える。雑穀の普及・啓発・研究などを行っている日本雑穀協会は、雑穀を「日本人が主食以外に利用している穀物の総称」と定義していて、玄米や発芽玄米まで雑穀に含めている。

人間と雑穀の関わり
会津・柳津虚空蔵尊門前の「香月堂」のあわまんじゅう 少し前までは、米、麦、トウモロコシが有り余るくらいある主穀全盛の中、雑穀と言えば、米や麦が取れないやせた土地や寒冷な土地の代替作物、さらには米や麦が食べられない貧しい人が食べる穀物というイメージが強く、食卓に上る機会はほとんどなかった。実際、この100年間で日本の雑穀作付面積は、実に1000分の1以下になったそうである。

 しかし、最近では雑穀が持つ豊富なビタミン、ミネラル、ポリフェノール、食物繊維などの栄養価などに注目が集まり、健康増進効果などが期待され、スーパーなどでも手軽に白米に混ぜて炊ける雑穀が出回るようになってきている。

 そもそも、日本人と雑穀の関わりは古い。縄文時代中期の遺跡からヒエや大麦の種が採取されており、紀元前3000年よりも前から栽培されてきたことが明らかになっている。世界的に見ても、雑穀は現在に至るまで受け継がれてきており、雑穀の方が主食となっている地域もある。土壌や気候条件などが不良な土地でもよく生育するため、収量は少ないものの安定した収穫が得られ、長期間の保存に耐える作物であるため、不作の年の救荒作物としての役割があるなど、人類にとっては雑穀によって今に至るまで命を繋いできた面があるのである。

 それだけでなく雑穀は、それぞれの地域で様々な形で利用されており、地域文化とも密接に関係しているという面も見逃せない。福島県の会津地域にある日本三大虚空蔵尊の一つ、福満虚空蔵尊の門前町の名物は「粟(あわ)まんじゅう」である。現在7店が門前に軒を連ね、その味を競っている。その昔、福満虚空蔵尊のある地域に大火災が起こった折、当時の和尚が二度と災いに遭わないようにとの願いを込めてアワを使った饅頭をつくって信者に御護符として配ったのが始まりで、それ以来名物となったと言われている。アワの鮮やかな黄色と独特の食感が特徴であるが、これもまたアワが身近な存在としてあったからこそのエピソードであろう。

雑穀王国・東北
 この雑穀、最近とみに注目が集まり、流通量も増えているのだが、実はその9割くらいを輸入に頼っている。しかし、残りの1割のうちの大半は東北産である。最初にも書いた通り、もともと「雑穀」にどの作物を含めるか含めないかで話が違ってくるのだが、農林水産省の統計では雑穀の中にトウモロコシも入っていたりして、なかなか「雑穀」の現状がどうなっているのか掴みにくい。

 やや古い資料だが、東北農政局が2008年にまとめた「東北における食と農の現状」によれば、アワ、キビ、ヒエ、アマランサスの雑穀4品目の2005年の全国の作付面積587haのうち、東北の作付面積は352haで全体の約60%を占める。その中でも岩手県の作付面積は304haで、東北でも頭抜けている。また、収穫量でも、全国の収穫量756tのうち、東北の収穫量は641tと、全体の実に約85%を占める。中でも岩手県の収穫量はそのうちの578tと、東北の中でも圧倒的なシェアを誇っている。

 ちなみに、雑穀にソバを含めると、状況はがらりと変わる。日本特産農作物種苗協会が各都道府県に協力を依頼して取りまとめた雑穀類の生産状況によると、2013年の雑穀の収穫量は全国で34,684tあるが、そのうちの約96%、33,400tはソバである。ソバのうち半数近い15,100tは北海道産で、東北六県も6,008tと、地域別では北海道に次ぐ収穫量ではあるものの、ソバを含めると雑穀全体の収穫量に占める東北六県のシェアは約19%とかなり下がる。また、ハト麦についても全国の収穫量858tのうち東北六県の収穫量は266tで約31%である。

 このように、広い意味で雑穀に含められる穀物のうち、いくつかを見ると必ずしも東北六県が圧倒的とは言えないのだが、先に紹介した本来の意味での「雑穀」や、「擬穀」のうちソバを除いたアマランサスといった、いわば「小さい実」系の雑穀で、東北のシェアが抜きん出ていることが分かる。

岩手県に見る雑穀の生産と活用
 これまで見てきたように、東北の中でも岩手県が占めるシェアは圧倒的である。その岩手県内で見ると、県中央部の花巻地方がその収穫量の過半数を占め、県北部の二戸地方がそれに次ぐ収穫量となっている。

 岩手県ではこのような国内屈指の雑穀生産地ということを大いに自覚して、地域の重要な産業としてその振興に一丸となって取り組んでいる。具体的には、効果的な土作りや減農薬栽培の方法の普及を進めると共に、栽培から精白、加工までを一括して県内で行っている。また、在来種の保存に取り組む一方、新品種の開発も積極的に行っている。

 このうち、雑穀栽培が最も盛んな花巻市では、2003年に「花巻地方水田農業ビジョン」を策定、その中で健康志向による雑穀需要の高まりや麦、大豆の連作障害への対応を図るため、新たな推進品目として雑穀を選定した。それまでもヒエは生産してきたそうだが、それにアワ、イナキビ、ハト麦などを加えて、農家と行政など関係機関が一体となって「雑穀の総合産地化」を目指した取り組みを続けてきた。

 こうした取り組みがまさに実を結び、2003年以降、花巻市内における雑穀の作付けは急速に拡大し、国内最大規模の生産地となったのである。大区画圃場を活用した雑穀の機械化栽培や雑穀専用乾燥調製施設の存在に加えて、安定的な販路が確保されていることも強みとなっているという。

 花巻市ではもともと、米の品種改良や栽培技術の向上などがなされるまでは、伝統的にヒエやアワを栽培していた。再び雑穀が注目されたきっかけは、「平成5年冷害」、「平成の米騒動」などと呼ばれる1993年の記録的な大冷害だったという。この時の冷害を契機に中山間地域で本格的に雑穀栽培が始まり、今や他地域の追随を許さない一大産地にまでなったのである。

 花巻市内においては、雑穀という地元産の食材を大切に活かそうという動きも盛んで、雑穀の食べ方を提案する市民サークルが複数結成され、また、雑穀を使った料理を提供したり加工品を販売したりする店も増えている。行政も「雑穀料理コンクール」や「雑穀ランチコンテスト」、「雑穀スイーツコンテスト」を開催するなど、市民への雑穀の浸透とより一層の活用を促す取り組みに余念がない。こうした官民一体の取り組みが雑穀の産地としての地位の確立に功を奏したと言える。

東北における雑穀活用の可能性
 先ほど見たように、東北は全体の60%の作付面積で、全体の85%の量の雑穀を収穫している。ということは、東北は他地域よりも単位面積当たりの雑穀の収穫量が多いということになる。これは、東北の気候が雑穀栽培に適しているということを窺わせる。雑穀が見直されてきている中、東北はその流れに乗って、雑穀の国内における一大産地として、積極的にブランド化を図っていく必要があるのではないだろうか。

 ただ、一つどうしても気になることがある。かつて昭和天皇は「雑草という草はない。どの草にも名前はある」とおっしゃった、というエピソードを子供の頃に聞いたことがある。この話、今でも印象に残っているのだが、こと「雑穀」に関しても、多様な形、色、香り、味を持った穀物をいろいろ引っくるめて「雑」の字を冠して一まとまりに括るのは、それらの穀物に対して申し訳ない気がする。願わくば、何か別の新しい言葉にならないだろうか。例えば、いろどり豊かな面を引いて「彩穀」、雑多な穀物ではなく東北の財になる穀物だということで「財穀」など、考えてみたいと思うのである。


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2013年11月25日

東北で地ビールが飲める店 番外編その24〜東北地ビール紀行第3回「岩手県編」(「東北復興」紙への寄稿原稿)

 「東北復興第17号では、第15号に続いて「東北地ビール紀行」の第3回目として、岩手県内の地ビールについて取り上げた。拙ブログをお読みいただいている方には周知の内容と思われるが、ご一読いただければ幸いである。


東北地ビール紀行その 岩手県編

ホップ生産日本一の県の地ビール
 岩手県は知っての通り、都道府県では北海道に次いで大きく、四国に匹敵する面積を有する。第一回目にも触れたように、東北は全国のホップのおよそ98%を生産しているが、岩手県はそのうちの約40%を生産する全国一のホップ生産県である。
 
 その岩手県には現在五つの地ビール醸造所がある。とりわけ県庁所在地の盛岡市には二つの地ビール醸造所がある。一つひとつ紹介していこう。まずはベアレン醸造所。ドイツから移設した約一〇〇年前の醸造設備を用いて、伝統的製法で作るクラシックスタイルのドイツビール「ベアレンビール」が好評の地ビール醸造所である。その名もズバリの「クラシック」、「アルト」(ドイツ語で「古い」の意味)、そして「シュバルツ」(ドイツ語で「黒」)の三つが定番で、これに季節限定のビールが一〇種類ほどある。
 
 ベアレンを見ていてすごいなと思うのは、とことん地域密着を志向していることである。だから、一関の全国地ビールフェスティバルや仙台のオクトーバーフェストなど、ビールのイベントにに出展することもほとんどない。その代わりに盛岡市内ではあちこちの飲食店でベアレンのビールが飲める。徹底的に地元に浸透しようという意思が感じられる。
 
 飲める店が多いだけではなくて、「ビール文化」そのものを広めようとする努力も怠らない。盛岡市内の飲食店で「ニモクビール会」という、ベアレンのビールや海外から仕入れたビールを飲めるイベントを毎月第二木曜日に開催している。盛岡市内には「ビアパブ・ベアレン材木町」(盛岡市材木町7-31、TEL 019-626-2771)と「ビアバー・ベアレン中ノ橋」(盛岡市中ノ橋通1-1-21、TEL019-651-6555)という二つの直営店があるが、これらの店舗でもそれぞれ、「ビアパブ ビール会」(毎月第三木曜日)、「中ノ橋ビール会」(毎月第一火曜日)というイベントを開催しており、ビールファンの拡大に務めている。
 
 盛岡市内にはもう一つ、地ビール醸造所がある。盛岡の地酒というと必ず名前の挙がる蔵元「あさ開」の敷地内に「ステラモンテ」(盛岡市大慈寺町10-34、TEL019-624-7206)という多国籍レストランがある。ここでは、ベルギーの白ビールスタイルの「ホワイトステラ」とチェコのピルスナータイプの「ステラピルス」という二種類の地ビールを醸造している。他にやはり「季節のビール」もある。ベアレンとは逆に、これらのビールが飲めるのは盛岡市内でこのステラモンテだけであるので、その意味では貴重である。

蔵元がつくる地ビールが多い岩手県
 民話の里として有名な遠野市。ホップ生産日本一の岩手県の中でも最も多い生産量を誇るのがこの遠野市である。ここには「遠野麦酒ZUMONA(ズモナビール)」がある。遠野の民話は全て「むがしむがしあったずもな」という言葉で始まるが、「ズモナビール」の「ズモナ」とは、この語尾の「ずもな」から取った名前である。醸造しているのは「國華の薫」などの遠野の地酒を醸造している上閉伊酒造である。ピルスナーとヴァイツェン(ドイツ語で「小麦」の意味で大麦の他に小麦も使った濁りのあるビール)、アルトがメインだが、他に龍泉洞の水を使った「龍泉洞ビール」、三陸沖の海洋深層水を使った「三陸 海のビール」など個性的なビールも醸造している。遠野の街中にある「ズモナハウスTanto Tanto」(遠野市中央通り4-6、TEL0198-63-2077)や郊外の柏木平レイクリゾート内にある「遠野麦酒苑」(遠野市宮守町下鱒沢21-110-1、TEL0198-66-2011、冬季休業)で味わえる。
 
 岩手県南部の一関市は先述の全国地ビールフェスティバルの会場として期間中は全国から多くのビールファンが訪れる地だが、ここには「いわて蔵ビール」という地ビールがある。醸造しているのは一関の地酒「世嬉の一」の蔵元、世嬉の一酒造である。岩手はこのように五つの地ビールのうち、三つが日本酒の蔵元によって作られている。東北では他に蔵元が作っている地ビールはないので、これは岩手の地ビールの特徴として挙げることができる。
 
 いわて蔵ビールは非常に種類が多い。定番のビールだけでもヴァイツェン、イギリススタイルのペールエール、それに三陸の牡蠣の身と殻を使ったオイスタースタウト、レッドエール、インディアン・ペールエール(通常のペールエールより苦みが強い)、パッションフルーツを使ったパッションエールがあり、これに季節限定のビールがあるが、その中には山椒の実を加えた「ジャパニーズハーブエールSANSHO」や干し柿から取った酵母を使った「自然発酵ビール」、地場産麦芽を100%使った「こはるビール」など個性的なビールが揃う。他に、贈答品限定としてクチナシ色素を使った青色の「サムシングブルー」もあり、結婚式などで人気である。いろいろなチャレンジをしていることが窺えるラインナップである。
 
 これらのビールは醸造所の敷地内にある「蔵元レストランせきのいち」(一関市田村町5-42、TEL:0191-21-5566)で味わえる。また、このいわて蔵ビールや遠野麦酒ZUMONAは、一関の全国地ビールフェスティバルや仙台のオクトーバーフェストにも出展しているので、地ビール好きにとっては結構お馴染みのビールと言えるかもしれない。

全国一、二の生産量を誇る地ビールも
 最後の一つは岩手県内屈指の豪雪地帯、旧沢内村(現西和賀町)にある「銀河高原ビール」である。九六年に醸造を開始した、東北では老舗の地ビールである。銀河高原ビールは東北の地ビールの中で屈指の生産量を誇っている。生産量を公開していない醸造所もあるので断言はできないが、東北のみならず、全国でも一、二を争う生産規模であることは間違いのないところである。そのお蔭で、缶に入った銀河高原ビールは全国のスーパーや酒屋チェーンなどで見掛けることも多い。値段も1缶二〇〇円台で地ビールの中では比較的安価であることもあり、私の日々の晩酌によく利用されるビールである(笑)。
 
 もちろん、安いだけではない。地ビール醸造所の中でドイツをお手本にしたところは、麦芽とホップと酵母と水以外の原料は使わないというドイツの「ビール純粋令」に忠実に従ってビール作りをしているところが多いが、銀河高原ビールも、麦芽100%、そして酵母無濾過を貫いたビールを作っている。別にビール純粋令を守っているビールがいいビール、守っていないビールが悪いビールということではなく、要はスタイルの違いというだけの話なのだが、普通、オレンジピールやコリアンダーなどを加えて柑橘系の香りと味を出すベルギースタイルの「白ビール」であっても、銀河高原ビールはドイツ流に麦芽100%で作ってしまう。ビール純粋令の制約を逆手に取って、それを活かして銀河高原ビールらしさに変えてしまう、このような姿勢がお気に入りの理由の一つである。
 
130603-211613 定番は何と言ってもヴァイツェンで、他にペールエールもあるが、このペールエールもヴァイツェンのように濁りがあるところが銀河高原ビールらしいところである。よく飲まれているピルスナーだけではなく、ビールにはヴァイツェンというスタイルもあるのだということを世に知らしめた一番の立役者が銀河高原ビールであると思う。醸造所に隣接している「沢内銀河高原ホテル」(和賀郡西和賀町沢内字貝沢3地割647-1、TEL0197-85-5311)で出来立てが飲める他、仙台駅近くにある「夕焼け麦酒園」(仙台市青葉区花京院1-2-20、TEL022-262-5573)でも写真のような樽生が味わえる。
 
 こうして見てきたように、岩手県内には実に個性的な地ビール醸造所が、それも五つもある。足を運んだ折にはぜひ複数の地ビールを味わってみていただきたいものである。


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2012年12月27日

私的東北論その39〜震災でゼロから復活した地ビール醸造所

121212-105953 以前、宮城県の沿岸南部、亘理町にある宮城マイクロブルワリーが運営する「鳥の海ブルワリー」の「スパークリング・フルーツ」というフルーツビールを紹介した。東北の地ビール醸造所で果物を使ったビールを作っているのは、ここ以外には天童にある2つの地ビール醸造所、天童ブルワリーと将棋のさとブルワリー、それに最近地元の果樹農家と提携して本格的に醸造に乗り出したみちのく福島路ビールくらいなので、ここのフルーツビールは貴重だった。2種類の酵母を使って長期熟成し、アルコール度数は7度ありながら、フルーツの瑞々しさが残る軽やかな味わいはここだけのものであった。

 当該ページに追記したが、昨年のあの東日本大震災の折、沿岸にあった「鳥の海ブルワリー」は大津波に襲われた。「鳥の海ブルワリー」はこの未曽有の大津波で建物、醸造設備、そして出来上がったビール全てが流されてしまった。東北の地ビール醸造所で唯一壊滅的な打撃を受けてしまったのである。

 幸い、社長以下従業員の皆さんは無事で、(と言っても津波に巻き込まれ電柱にしがみついて危うく難を逃れた方もおられたそうだが)、再起を期しているということは聞いていて追記した通りであるが、震災発生から1年9ケ月経った今月12日、岩手県の内陸、花巻市に場所を移してついに復活した。それが、「夢花まき麦酒醸造所」(花巻市東町5-30、TEL0198-29-5840、11:00〜22:00、月曜定休)である。


 亘理町にあった時にあった、地元で取れるいちご、ぶどう、りんご、ももなどで作るフルーツビール、この花巻でも既にぶどうとりんごのビールが出来上がっていた。他にラガーとライトエールがあった。津波で全てを失ったゼロからの再出発でよくぞここまでと感慨深かった。


 私は実は、震災の1週間前に亘理町で開催された「亘理産業まつり」の折に、「スパークリング・フルーツ」を3本購入していた。そのうち、一番お気に入りの「いちご」はすぐ飲んでしまっていたが、残る「ぶどう」と「りんご」はもう手に入らないということもあって、震災後飲めずに保管していた。今回、花巻で再出発すると聞いて、何としてもオープン初日に駆け付けたいと思った。そして、その折にはこの、手元に残った、恐らく「鳥の海ブルワリー」で作られた、現存する最後のビールであろうこのビールをご祝儀に持参したいと思っていた。


 当初は9月にオープンと聞いていたが、店舗の完成に遅れが生じたことやビールの完成度を高めるために時間が必要だったことから、最終的に今月のプレオープンとなった。プレオープン初日の12日に足を運んで、手元にあった2本のうち、「ぶどう」を手渡した。新たに出来上がったビールを試飲させていただいたが、ぶどうとりんごのフルーツビールは、亘理町にあった時の出来栄えと比べても全く遜色がなかった。新たに醸造したラガーは重厚な味わい、ライトエールは逆に軽い味わいで、それぞれキャラクターが明確で飲み比べも楽しそうである。


 「夢花まき麦酒醸造所」のある建物には2つの店舗がある。一つはビアホール「夢花まき地麦酒園」、もう一つは手作りパン工房「ヨーロッパの味かく D&Fロジ」である。「夢花まき地麦酒園」では、作りたてのビールを飲みながら食事ができる。ビール酵母に漬け込んだホルモン焼きが名物である。「ヨーロッパの味かく D&Fロジ」の手作りパンも種類が豊富で味もよかった。もとより、ビールもパンも、酵母によって出来が左右されるという点で共通するものがあるのだろう。


 正式オープンは来年1月11日とのことだが、花巻に初めてできた地ビール、地元の人たちにも楽しんでもらえるといいなと思う。今後、花巻市とタイアップして、宮沢賢治の名を冠した地ビールの開発も検討するという。ゆくゆくは被災した亘理町での再建も目指すそうなので、今後にも期待である。



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2011年10月06日

東北の歴史のミステリーその26〜邪馬台国はやっぱり岩手にあった?

新日本の七不思議  ふらっと本屋を覗いてみたら、以前紹介した邪馬台国はどこですか? 」の続編として、「新・日本の七不思議」(鯨統一郎、創元推理文庫、アマゾン該当ページ )が出ていた。タイトル通り、「原日本人」、「邪馬台国」、「万葉集」、「空海」、「本能寺の変議」、「写楽」、「真珠湾攻撃」という7つの不思議について主人公の宮田が解き明かす内容である。このうち「邪馬台国の不思議」では、前々作「邪馬台国はどこですか?」で主人公の宮田が主張した「邪馬台国=岩手説」を補強するような話が出てきて興味深い。

 しかし、今回この邪馬台国=岩手説を補強する根拠となる説自体は、宮田(=作者)オリジナルの説ではない。既存の説を「邪馬台国=岩手説」の根拠に結びつけている。従って、前々作「邪馬台国はどこですか」での「邪馬台国=岩手説」と違って、安心して内容を説明できるのだが、まず古事記における天照大神の天岩戸伝説について、天照大神=卑弥呼、天岩戸伝説=皆既日食と推定する。卑弥呼が生きていた時期に起きた皆既日食は247年と248年で、このうち248年は卑弥呼が死んだとされる年である。卑弥呼は天文学・占星術を元に民を治めていたが、皆既日食という天変地異が起こったことによって失脚して死去した(殺害された?)のではないかと論は進む。これらはいずれも既にある説である。

 さて、247年の皆既日食と248年の皆既日食のことについても、起きた時刻やそれが見られた地域などが天文学上の計算で既に導き出されている。それによると、247年の方は九州で見られたが、皆既日食となったのは日本では日没後のことで、結局部分日食で終わっている。部分日食と皆既日食ではインパクトがまったく違う(部分日食では曇り空程度の暗さで意外に明るいので「天変地異」とまではいかない)ので、247年の皆既日食は卑弥呼の失脚には影響がない。

 対して、卑弥呼が死んだとされる248年の皆既日食は間違いなく日本で観測された。問題はこの時皆既日食が見られた地域である。これも既に特定されているのだが、それを本書では「能登から奥州」の範囲だと言っている。そして、現在の議論で邪馬台国があったとされる九州や近畿では皆既日食ではなかった。従って、邪馬台国は(九州でも近畿でもなく東北の)岩手なのだ、という結論である。

 ただ、「奥州」と言っても広い。その全域でなくても、少なくとも岩手県内で見られたのであれば「邪馬台国=岩手説」を補強するのだろうが、そうでなければ宮田(=作者)の論を借りれば、岩手県ですらなくなってしまう。実際、このサイトで調べてみると、この時の皆既帯は岩手県よりはるかに南の、現在の福島県一帯を通っているように見える。とすると、この皆既日食は決して「邪馬台国=岩手説」を補強するものではないということになってしまうのではないだろうか。

 とは言え、2000年近く前の月の運動や地球の自転速度などについての考えが研究者によって異なるため、皆既帯の範囲にも微妙にズレが生じる可能性もあるとされ、実際、このサイトで皆既帯を確認してみると、図が小さくて判別は難しいものの岩手県を通っているように見えなくもない。ついでに言えば、このサイトでの248年の皆既帯についての表記は「早朝に能登から奥州へ横断」とある。東北のことを「奥州」と表現するのは現在ではあまり一般的ではないので、作者もこの話をまとめるに当たってはこのサイトの表記を参考にした可能性がある。

 それよりも何よりも謎なのは、「邪馬台国はどこですか」であれほど宮田を罵倒し、手ひどく攻撃していた新進気鋭、才色兼備の歴史学者、静香がすっかり宮田と仲良くなり、親密さすら感じさせることである。静香に罵倒されながらも最後には宮田の一見突拍子もない歴史解釈が勝利してしまうところに前々作の醍醐味の一つがあったと思うのだが、その二人が仲良くなってしまうというのは、例えて言えば、トムとジェリーがすっかり仲良くなってしまって展開される物語のように何か物足りない。いったい二人に何があったのか、むしろそちらの方が本書における最大の謎である(笑)。その辺りは恐らく、今後の作品で遡って明らかにされるのであろう。

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2011年02月23日

東北で地ビール(クラフトビール)が飲める店まとめ

東北地ビール これまで、主に東北各県の主に主要都市で地ビールやドイツビール、ベルギービールなどの輸入ビールが飲める店を紹介してきたが、数が増えて自分でも必要な時に探すのが大変になってきたので、これまでに紹介した市町村についてはリンクを張っておこうと思う。

 今後も見つけ次第順次リンクを張るようにしたい。従って、リンクがないのは、見つけられなかったか、まだ探していないかのどちらかである。

 それにしても、こうしてまとめてみると、我ながらよくもまあこれほどあちこちで飲んでいるものである(笑)。


青森県
 青森市
 弘前市
 八戸市

 黒石市
 五所川原市
 十和田市
 三沢市
 むつ市

 つがる市
 平川市
 東津軽郡(平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町)
 西津軽郡(鰺ヶ沢町、深浦町)
 中津軽郡(西目屋村)
 南津軽郡(藤崎町、大鰐町、田舎館村)
 北津軽郡(板柳町、鶴田町、中泊町)
 上北郡(野辺地町、七戸町、六戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、おいらせ町)
 下北郡(大間町、東通村、風間浦村、佐井村)
 三戸郡(三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村)

岩手県
 盛岡市
 宮古市
 大船渡市
 花巻市
 北上市
 久慈市
 遠野市
 一関市

 陸前高田市
 釜石市
 二戸市

 八幡平市
 奥州市
 岩手郡(雫石町、葛巻町、岩手町、滝沢市)
 紫波郡(紫波町、矢巾町)
 和賀郡(西和賀町
 胆沢郡(金ヶ崎町)
 西磐井郡(平泉町
 東磐井郡(藤沢町)
 気仙郡(住田町)
 上閉伊郡(大槌町)
 下閉伊郡(山田町、岩泉町、田野畑村、普代村)
 九戸郡(軽米町、野田村、九戸村、洋野町)
 二戸郡(一戸町)

宮城県
 仙台市
 石巻市
 塩竃市
 気仙沼市
 白石市

 名取市
 角田市
 多賀城市
 岩沼市
 登米市
 栗原市
 東松島市
 大崎市
 刈田郡(蔵王町、七ヶ宿町)
 柴田郡(大河原町、村田町、柴田町、川崎町)
 伊具郡(丸森町)
 亘理郡(亘理町、山元町)
 宮城郡(松島町、七ヶ浜町、利府町)
 黒川郡(大和町、大郷町、富谷町、大衡村)
 加美郡(色麻町、加美町
 遠田郡(涌谷町、美里町)
 牡鹿郡(女川町
 本吉郡(南三陸町

秋田県
 秋田市
 能代市
 横手市
 大館市

 男鹿市
 湯沢市
 鹿角市
 由利本荘市

 潟上市
 大仙市
 北秋田市

 にかほ市
 仙北市
 鹿角郡(小坂町)
 北秋田郡(上小阿仁村)
 山本郡(藤里町、三種町、八峰町)
 南秋田郡(五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村)
 仙北郡(美郷町)
 雄勝郡(羽後町、東成瀬村)

山形県
 山形市
 米沢市
 鶴岡市
 酒田市
 新庄市
 寒河江市
 上山市

 村山市
 長井市
 天童市
 東根市

 尾花沢市
 南陽市
 東村山郡(山辺町、中山町)
 西村山郡(河北町、西川町、朝日町、大江町)
 北村山郡(大石田町)
 最上郡(金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村)
 東置賜郡(高畠町、川西町
 西置賜郡(小国町、白鷹町、飯豊町)
 東田川郡(三川町、庄内町)
 飽海郡(遊佐町)

福島県
 福島市
 会津若松市
 郡山市
 いわき市
 白河市
 須賀川市

 喜多方市
 相馬市
 二本松市
 田村市
 南相馬市
 伊達市
 本宮市
 伊達郡(桑折町、国見町、川俣町)
 安達郡(大玉村)
 岩瀬郡(鏡石町、天栄村)
 南会津郡(下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町
 耶麻郡(北塩原村、西会津町、磐梯町猪苗代町
 河沼郡(会津坂下町、湯川村、柳津町)
 大沼郡(三島町、金山町、昭和村、会津美里町)
 西白河郡(西郷村、泉崎村、中島村、矢吹町)
 東白川郡(棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村)
 石川郡(石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町)
 田村郡(三春町、小野町)
 双葉郡(広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村)
 相馬郡(新地町、飯舘村)


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2010年04月24日

東北で地ビールが飲める店その53〜岩手県二戸市

 岩手県二戸市は、岩手県の内陸北部にある人口約3万人の市である。「戸(へ)」のつく地名は一戸から九戸まであり、元々は奥州藤原氏時代、これらの地域では年貢を馬で納めさせており、その馬を管理する行政組織の区割りだったとのことである。四戸以外は今も自治体名として使われている。一戸町、二戸町、九戸村は岩手県、三戸町、五戸町、六戸町、七戸町、八戸市は青森県と、東北の人以外には分かりにくい分布となっているが、江戸時代までこれらの地域はいずれも南部藩の領地であったところである。

 一戸から九戸までと書いたが、南部藩時代には拾戸(とおのへ)もあり、それが現在の岩手県遠野市の名前の由来だという言い伝えが元々遠野市内にはあったそうである。3,4年前にそのことを示す古文書が遠野市内で公開され、遠野の名称が「とおのへ」から来たという言い伝えの信憑性を高めているそうである。言い伝えというのは決して作り話ではなく、その中に歴史の中に埋もれた真実を包含していることがあるということを如実に物語るエピソードと言える。

 それはともかく、二戸市と言えば、豊臣秀吉の全国統一を阻む最後の合戦となった九戸政実の乱の、その最後の舞台となった九戸城が有名である。そう、九戸城は九戸村ではなく二戸市にあるのである。そう言えば、JRから移管された青い森鉄道の三戸駅は三戸町ではなく、隣の南部町にあった。

215526.jpg それもともかく。この二戸市で地ビールが飲める店を探してみた。

 昼食を食べたそば屋に置いてあったグルメガイドに、「Basilico(レストラン バジリコ)」(二戸市福岡字橋場24、TEL0195-23-6114、12:00〜14:00LO、18:00〜22:00LO、月曜定休)というイタリアンレストランにはヨーロッパとアメリカのビールが8種類置いてある、とあったので期待して行ってみた。しかし、今はモレッティ、レモンビール、レーベンブロイの3種類だけになってしまっていた。ただ、好みに応じて激辛にもしてくれる「チキンと野菜のピリ辛トマトスープスパゲティ」は辛いもの好きの私には嬉しいメニューだった。

225723.jpg  気を取り直してその他の店を探してみた。「SALES & SERVISE HOUSE OF PICNIC(ハウス・オブ・ピクニック)」(二戸市福岡字橋場6-5、TEL0195-23-7552)にはコロナ、ハイネケン、バドワイザー、ギネスに混じってシメイがあった。海外のパブをイメージしたような落ち着いた店内で、友人と談笑したり独りで静かに飲んだりするのに適した店であった。パスタやドリア、ピザなど、フードメニューも充実していて味もよかった。





235010.jpg  同じ敷地にある「Pub FREED(フリード)」(二戸市福岡字橋場6-5、TEL0195-23-0096)にはギネス、コロナ、ハイネケン、バス・ペールエールに混じってデュベルシメイが置いてあった。こちらはカラオケがあるので、静かに飲みたい人には向かないかもしれないが、人の歌を聴くのが好き、あるいは自分も歌うのが好き、というビール好きの人にとってはデュベルが飲める貴重な店である。





012440.jpg  また、「mikado(ミカド)」(二戸市福岡字橋場9-イ、TEL0195-23-3023)にはコロナ、レーベンブロイ、ギネス、バス・ペールエールに混じってオルヴァルが置いてあった。こちらは隠れ家的な雰囲気のバーである。静かに語らったり独りで飲んだりするのに適した雰囲気の店であった。

 いずれも店の外にはビールがいろいろ置いてあると分かる看板はなく、「ここは何かありそうだぞ」という雰囲気を感じ取って入ってみたところ、期待通りこれらベルギービールも置いてあったという次第であった。今回は3軒とも期待通りだったが、いつもそうとは限らないので、どんなビールがあるか、願わくば可能な限り明示してもらえると私のようなビール好きにはありがたいところである。

 他に、「REGGAE BAR SLAM」にはコロナ、ハイネケンに加えて、ジャマイカのレッドストライプが、「茜どき 二戸店」にはベルギーのステラアルトワが置いてあった。

232722.jpg  一方、平成18年に二戸市と合併した旧浄法寺町は、瀬戸内寂聴が住職を務めたことで知られる東北最古の寺院である天台寺と、全国屈指の漆塗りで有名である。ここには「アッパビール」(参照サイト)という地ビールがある。アッパビールは、瀬戸内寂聴が命名し、画家の横尾忠則がラベルのデザインを手掛けたビールで、浄法寺町地ビール研究会が企画している。確か、以前は銀河高原ビールが醸造を手掛けていた記憶があるが、現在は「松島ビール」のサンケーヘルス株式会社が醸造している。

 このビールの特徴は、原料水として地元の稲庭岳の原生林の中にある「岩誦坊(がんしょうぼう)」という湧き壺から湧き出す水を使用していることである。この「岩誦坊」周辺は古来、修験者の修業場だった地だそうである。この清澄な水を使い、アルコール7度のボックタイプのビールを作り上げている。

 ちなみに、「アッパ」とはこの地方の方言で「お母さん」の意味だそうで、ラベルのデザインもそれに則したものとなっている。二戸中心部では、JR・IGR二戸駅に隣接しているカシオペアメッセなにゃーと1Fにある「なにゃーと物産センター」に置いてある。

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2009年09月29日

東北で地ビールが飲める店その44〜岩手県奥州市

0e734e67.jpg 奥州市は、岩手県の南部にある水沢市、江刺市、前沢町、胆沢町、衣川村の5市町村が合併し、平成18年にできた人口約13万人の市である。奥州とは言うまでもなく、東北の太平洋側を指す旧国名陸奥(むつ)のことであるが、奥州市のある地域は元々この陸奥の「中心部」であった奥六郡(おくろくぐん)があった地域であり、新市名もそれに由来しているようである。

 この奥州市、合併によって盛岡市に次ぐ人口を擁することになった市だが、市内で地ビールの飲める店は、正直あまりない。奥州市役所のある旧水沢市地区が奥州市の中心部と言えるが、その中では私の知る限り「SHOT & COCKTAIL BAR Never Land」 がほとんど唯一である。ただ、このNever Land、かつてはヒューガルデン、デュベル、シメイブルーなどのベルギービールがあったのだが、久しぶりに行ったらそれらは今はないそうで、生でキリンのハートランド、サッポロのエーデルピルスが飲める他は、ギネス、コロナ辺りがあるくらいであった。

 しょうがないので、ハートランドとエーデルピルスだけ飲んで帰ろうとしたら、冷蔵庫にギネスやコロナに交じって、ヒューガルデン、デュベル、シメイブルーが置いてある。これらは飲めないのですかと聞くと、これらは「ディスプレイ用」だと言う。要は、以前置いていた時の残りのものらしい。ただ、ヒューガルデンはともかく、デュベルやシメイブルーは元々長期熟成ビールなので、飲んでもまったく問題ないはずである。

 というわけで、次に行くことがあったら、ぜひこのデュベルとシメイブルーの「超」長期熟成ビールを頼んでみようと思う。あ、これを読んだ人、店に行ってまだこれらのビールがあっても、私よりも先に注文しないように(笑)。

 一方、旧江刺市地区には、ホテルニュー江刺 新館EASE(イーズ)に「ビアレストラン プリッツプラッツ」があって、以前は地ビールや世界各国のビールなどをいろいろ置いていたのだが、こちらも今はハートランドとスーパードライしかなくなっていた。旧江刺市の飲食店はほとんどキリンの看板で占められていたが、ここにはキリンの工場があるのだそうである。以前紹介した遠野市のホップはここ旧江刺市の工場に運ばれてビールになるようである。

 そう言えば、旧前沢町地区は全国に名を馳せる「前沢牛」で有名だが、ここにある「和風れすとらん牛の里」と「前沢牛オガタ 味心」では、いわて蔵ビールが飲める。地元の誇る前沢牛に地ビール、いい組み合わせである。奥州市内で本当に地ビールの飲める店は、実はこの2店だけと言えるかもしれない。


WP_20190202_20_00_12_Rich_LI追記(2019.2.3):江刺区内でいい店を見つけた。「GROW(グロウ)」である。ボリューム満点の10種類の美味しいハンバーガーが食べられる店だが、それだけでなく、ビールもアメリカのクラフトビールを中心に、11種類のビールがあった。ハンバーガーとビール、いい組み合わせである。

また、ホテルニュー江刺の向かいにある「BARRIL(バレル)」には、ハイネケンの樽生、瓶でヒューガルデンなど5種類のビールが置いてあった。


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2008年11月30日

東北で地ビールが飲める店その37〜岩手県宮古市

77ceb281.jpg 岩手県の三陸沿岸中部の町、宮古市は人口約6万人、人口的にも位置的にも岩手県の三陸沿岸の中心的な町と言ってよいと思う。釜石市など他の三陸沿岸の町同様、こちらも豊富な観光資源を抱え、三陸沿岸を旅するのにも拠点となる地である。私にとっては、以前紹介したが、三陸沿岸では珍しく本格的なインドカレーが食べられるカリー亭(「カリー」は口偏に加と口偏に厘)の存在が大きい。

 この宮古市で地ビールの飲める店を探してみたが、これは予想以上の苦戦であった。事前情報で世界のビール10数種と無国籍料理が食べられるという、私にとってはドンピシャと思える店「楽菜(RAKUSAI)」(宮古市向町3-5、TEL0193-64-0931、11:30〜14:00、17:00〜22:00、
月曜定休、写真参照)があると聞いていたのだが、いざ行ってみたら店の方針が変わったそうで、残念ながらビールの種類はコロナ、クラシックラガー、スーパードライ、エビス、ギネス、シンハーのみと少なくなってしまっていた。

 そこで飲食店街をくまなく歩いて他の店も探してみたのだが、例えば「Waiya Waiya」にはギネス、モレッティ、「居酒屋一休み」にはレーベンブロイ、「BAR CAFE the S」にはギネス、ハイネケンがあることが分かったものの、それら以外のビールが置いていそうな店がなく、結局その日はビールのおいしい店を見つけられずじまいであった。

 失意のうちに(笑)翌日、昼にカリー亭に行ったところ、ふとレジの横の壁を見ると盛岡の地ビール「ベアレンビール」の季節限定ビールの発売を知らせるプレスリリースのFAXが貼ってあった。ここでベアレンビールが飲めるのかと店の人に聞いてみたところ、ここには置いていないが、ここのオーナーがやっている別の居酒屋でなら飲めるという。ちょうどオーナーの小幡さんがやってきたので、聞いてみたら小幡さんがやっているもう一軒の店「焼き鳥 鳥もと」には、このベアレンビールを始め、銀河高原ビールや外国のビールが何種類か置いてあるのだそうである。

 ん〜、前日の夜に街を歩いていた時にはこの「焼き鳥 鳥もと」、ビールのおいしい店とはわからなかった。店の外にはそれを窺わせるような看板や幟の類はなかった。私のようにおいしいビールを求めて知らない街を彷徨い歩く(?)人が他にどれくらいいるのかは知らないが、ビール好きの立場からすれば、ビールに思い入れのある店のオーナーはぜひ、店の外から見てもそのことが分かる何らかのサインを出しておいてほしい。とりもとの前も通りかかったが、そうしたサインが特になかったので、先入観から普通の焼き鳥屋さんかと思ってしまっていた。

 それからWeb対策である。以前も書いたが、ネットで検索してみてもビールのおいしい店に関する情報はあまり引っかかってこない。この「焼き鳥 鳥もと」もサイトがあるとのことだったので、見てみると確かにベアレンや銀河高原などのドリンクメニューが画像と共に出てきて、「最初から分かって」そのサイトに来ればそれが見られる。しかし、そうした予備知識がなく単に検索語だけを入れて検索しても(例えば、「地ビール 宮古市」など)、まったく引っかかってこない。この辺りの、いわゆるSEO(検索エンジン最適化)対策もぜひお願いしたいところである

 ともあれ、まだ飲んでいないが宮古市でもおいしいビールが飲める店が見つかったのは幸運であった。次に宮古市を訪れることがあったら、わき目もふらず「焼き鳥 鳥もと」に行ってみようと思う。そして小幡さんの、ビールと同じくらい思い入れのある炭火焼き鳥も一緒に味わってみたいと思う。


131102-221143追記(2013.11.2):上で紹介した「焼き鳥 鳥もと」、東北地方太平洋沖地震に伴う大津波で店舗が大規模半壊し、長らく営業を休んでいた。その間の復興に向けた歩みについては小幡さんのブログで拝見していたが、震災発生から1年8ヶ月を経た昨年11月27日についに新装オープンした。

  新しい店舗は天井を高く、段差をなくしたバリアフリーが特徴である。ベアレンの樽生も変わらず飲める(時々品切れしているが…)し、定番の串焼きも変わらず食べられる。

 様々な困難を乗り越え、再び「鳥もと」を開店させた小幡さんに敬意を表したい。11月15日(金)にはベアレンとタイアップした「ベアレンビールを楽しむ会 in 宮古 鳥もと」を開催するそうである。


141222-213529追記(2014.12.23):久しぶりに「焼き鳥 鳥もと」を訪れたところ、ベアレン樽生としてアルトが置いてあった。相変わらず焼き鳥を始めとする串焼きの数々は美味しい。






141222-225008 もう一軒、新町にある「la Tache」(宮古市新町1-1、TEL0193-77-3600、12:00〜2:00)は、ベルギービールが瓶で数種類置いてあるカフェバー。フレンチ風のフードメニューなどが豊富にあり、どれも美味しい。 深夜まで営業しているので、2軒目以降のお店として行くのにも貴重な存在である。

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2008年10月24日

東北で地ビールが飲める店その34〜岩手県釜石市

889977fd.jpg 岩手県の三陸沿岸の街、釜石市は現在は人口4万人弱、かつては「鉄の町」として製鉄業で大いに繁栄した所である。最近では、製鉄業の衰退に伴い、人口もピーク時の3分の1前後であるが、日本を代表するリアス式海岸である三陸海岸を擁し、見どころも多いので、観光の町としては変わらず魅力的な場所である。

 三陸沿岸の都市には基本的に地ビールはないのであるが(以前紹介した久慈市の平庭高原ビールは8月で醸造をやめてしまった)、独自企画のOEMビールはいくつかあった。例えば、宮古市には地元の「日本一おいしい水道水」を使った地ビール「宮古路ビール」、大船渡市には三陸沖海洋深層水を100%使用した「リアスの恵み オーシャンエール」という地ビールがあったそうである。

 ここ釜石市には三陸産めかぶを使った海沿いの町らしい珍しい地ビール「めかぶキング」があった。「めかぶキング」などはJR釜石駅に隣接するシープラザ釜石(釜石物産センター)内にある総合観光案内所にまだパンフレットが置いてあったので、今も手に入るのかと思ったのだが、やはり既になかった。

 上に挙げた地ビールはこのようにいずれも現在では手に入らないが、それでも釜石市にはまだ他にも独自企画の地ビールが残っている。地元の釜石商工会議所青年部が企画し、ZUMONAビールの上閉伊酒造が醸造する「三陸海のビール」である。これは、釜石が誇るナチュラルミネラルウォーター「仙人秘水」と三陸沖の海洋深層水とを使っている地ビールである。

 この「三陸海のビール」、釜石市内の酒屋さんではよく置いてあるのだが、できれば海の幸豊富な地元の料理と一緒に味わいたいものである。そこで、例によってこれが飲める店を企画元でもある釜石商工会議所に聞いてみたところ、売っている店はあっても飲める店は少ないらしく、ホテルサンルート釜石の1Fにあるレストラン「サンテミリオン」くらいとのことであった。ところが、このレストラン、閉店時刻が早く夜8時頃に行ってみたところ既に閉店していた(サイトで確認すると21:00ラストオーダーとなっている。私が行った日はたまたま早く閉店したのだろうか)。

 仕方がないので、せめて海の幸だけは食べようと、以前も紹介したが、首都圏にもその名を轟かす三陸海鮮料理店「中村家」(写真参照)に行ってみた。そうしたらなんと、ここにも「三陸海のビール」が置いてあるではないか。お陰で念願かなって「中村家」自慢の海鮮料理と「三陸海のビール」を同時に味わうことができた。釜石商工会議所の人に伝えるのを忘れてしまったが、もしこれを読んでいたら、今後同様の問い合わせがあった際には(多分ないだろうが)「中村家」のことも伝えてあげてほしいと思う。

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2008年01月17日

東北で地ビールが飲める店その29〜岩手県花巻市

d18cd6c2.jpg 花巻市は盛岡の南にある人口10万人余の市である。宮沢賢治の故郷として有名で、宮沢賢治記念館などがある。温泉にも恵まれ、花巻温泉、台温泉、花巻南温泉郷など、観光客が多数訪れる温泉地がある。花巻空港もあるので、岩手の空の玄関口でもある。

 その花巻市でおいしいビールの飲める店を探してみた。花巻市内で飲食店が集中しているのは、JR花巻駅から歩いて10分ほどのところにある双葉町であるが、あちこち探してみたものの、ここにはビールを売りにしている店は皆無のようであった。実は以前花巻を訪れた際に、双葉町に隣接している吹張町(ふっぱりちょう)商店街にCreamというパブを見つけていた。そこでは、ギネスとキルケニーの生が飲める。

 キルケニーは悪くないが、もう少しビールの種類が多いといいなと思っていた。とは言え、他にビールが飲める店もなさそうなので、Creamに行ってみようかと足を運んでみたところ、なんと同じ吹張町商店街に以前はなかったPub Django(パブ・ジャンゴ、花巻市吹張町9-8成島ビル1F、TEL0198-24-8606、写真参照)という店ができていた。

 このPub Django、実はCreamの姉妹店だそうであるが、吹張町商店街に昨年12月にオープンしたばかりのキャッシュオンデリバリー式のバーである。北東北で初めてというイギリスのジョンスミスの生があった。生は他にギネスだけだったが、瓶で沖縄のオリオン、盛岡の地ビールベアレン、メキシコのコロナ、ネグロモデロ、イギリスのバスペールエール、それにベルギーのオルヴァルが飲める。また、ビアカクテルとして、カンパリスミス、カシススミス、レッドアイ、シャンディガフも飲める。

 私的にはベアレンとオルヴァルが飲めれば言うことなしであるが、このビールの種類、花巻随一と言ってよいと思う。フードメニューはピザを始め、フライドメニュー、コールドメニューいろいろあるが、新メニューとして登場した「トマトとココナッツのチキンカレー」が私的にはドンピシャであった。ビールを飲んで、締めにカレーという、(私にとって)理想的なパターンがここでも可能だからである。

 花巻唯一の(と思われる)ビアバーとして、ぜひ頑張ってほしいと思う。


追記(2012.4.3):久々に足を運んでみたところ、Pub Djangoの方はベアレンがなくなってしまったようだが、Creamの方のビールの品揃えがかなり充実していた。具体的には、ドイツのパウラナーのヘーフェ・ヴァイス、アメリカのアンカーのスチームとポーター、イギリスのバス・ペールエール、イタリアのモレッティ、それにベルギーのデュベル、ブーンのグース、クリーク、フランボワーズ、ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ、ローデンバッハのクラシック、シメイのレッド、ホワイト、ブルー、オルヴァルがあった。これは嬉しい。


追記(2012.12.28):別のところに詳しく書いたが、東日本大震災で被災した宮城県亘理町の「鳥の海ブルワリー」(ブログ過去記事)が、この12月12日、花巻市内で「夢花まき麦酒醸造所」(花巻市東町5-30、TEL0198-29-5840、16:00〜22:00、月曜定休)として再出発した。

 「鳥の海ブルワリー」で飲めたフルーツビール「スパークリング・フルーツ」のぶどう、りんごの他、ラガーとライトエールが飲める。併設のビアホール「夢花まき地麦酒園」では、ビール酵母に漬け込んだホルモン焼きも食べられる。

 なお、Pub Djangoのビールの品揃えも、上記Creamと同様となっていた。


150607-171700追記(2015.6.7):夢花まき麦酒醸造所の直営店の名前が「味かく亭」となっていた。住所や営業時間などに変更はない。5種類ある地ビールがどれも一杯350円、フードメニューも大部分が350円という価格、恐らく地ビール業界最安値である。





追記(2018.10.21):復活した花巻市内の超人気スポット「マルカンビル大食堂」では、ベアレンクラシックが飲める。

上記の「Pub Django」は「大衆酒場じゃんご」となっていた。海外のビールが瓶で5種類置いてあるところが他の大衆酒場とはちょっと違うところである。「Bar Cream」は健在のようである。



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2007年07月19日

東北で地ビールが飲める店その25〜岩手県久慈市

2dd903a8.jpg 岩手県の三陸沿岸北部に位置する久慈市は、北限の海女や久慈琥珀で有名な人口約40,000人の市である。琥珀というのは様々な木の樹脂が化石となったもので、宝石の中で唯一植物由来のものだそうである。そう言われてみれば、真珠や珊瑚、べっ甲のように動物由来の宝石はあるが、確かに植物由来のものは他に思い当たらない。久慈市にはこの琥珀の国内唯一の博物館である琥珀博物館がある。

 さて、この久慈市で地ビールの飲める店を探してみたが、残念ながら街中にはそれらしき店は見当たらなかった。残念である。

 ところで、久慈市は山形村と合併して新しい久慈市となったのだが、この旧山形村には隣の葛巻町との境に平庭高原という高原がある。この高原は日本最大と言われる白樺林で有名で、約300haに実に30万本以上の白樺が林立しているという。私が個人的に最も好きな樹は東北の山間部でよく見られるブナであるが、白樺、しかもこれだけの規模で群生している白樺林は東北では確かに珍しい。新緑や紅葉の時期も魅力的だが、夏もいい。夏の日差しに緑の葉と白い幹が輝いて鮮やかである。

 この平庭高原、他に初夏のつつじ祭りや東北唯一の闘牛でも知られているようであるが、私にとっては平庭高原ビールという地ビールの醸造所があることでよく知っている場所である。

 平庭高原ビールのある場所は平庭高原の最高標高地点である平庭峠である。標高はおよそ800mで、東北の中では最も標高の高い地ビール醸造所であると思われる。白樺林の下を流れる伏流水を用いた麦芽100%のビールであるが、ビールの味がより分かるように炭酸は控えめに、酵母独特のにおいを抑えるために半分だけろ過するなど、他の地ビール醸造所とは少し異なるこだわりを持っている。また、日本で唯一のワールドブルーイングアカデミーを修了した地元出身の女性醸造士が醸造を手掛けていることでも知られている。

 ビールのラインナップはかつてはヴァイツェンやピルスナーなど他の地ビール醸造所とほぼ同様であったが、現在はフェザーライトエール、ペールエール、アンバーエールの3種と、その時々で醸造される限定品とに再編された。

 ただ、この平庭高原ビール、人里離れた標高の高い高原にあるために、行きづらいのが難点と言えば難点である。良質の水などビールを醸造する環境を優先させた結果であるので止むを得ない面もあるのであるが。

 JR久慈駅からJR盛岡駅行きのJRバスに乗れば約50分で現地に着けるので、久慈市内を起点にすれば行けないこともないが(例えば行きはJR久慈駅17:10発JR盛岡駅行き、帰りは平庭高原19:52発のJR久慈駅行き)、往復に要する時間を考えればいっそのこと、平庭高原に宿を取って後顧の憂いなく飲むのがベストだと思う。

 平庭高原ビールから約500mほどのところには、平庭山荘という宿泊施設があり(写真参照)、その中にあるレストランやまぼうしでは、3種類の平庭高原ビールの生が飲める。ちなみに、平庭高原ビールの醸造所の隣にある売店でも生の試飲ができるようになっている。また、平庭高原ビールの向かいにあるレストラン白い森でも、生ではないがやはり平庭高原ビールを味わえる。白樺林に囲まれた仙境で日常を離れて泊りがけで地ビールをとことん楽しむというのも、考えてみれば贅沢なお金と時間の使い方であるように思う。


追記(2008.9.18):上記の平庭高原ビールだが、なんとも残念なことにこの8月で醸造所を閉めてしまったそうである。平庭高原ビールがなくなったということはただ単にひとつの地ビールがなくなったというだけでなく、1.東北最高地点のビール醸造所がなくなった(次に高いのはどこだろうか、銀河高原ビールだろうか)、2.東北で女性醸造士が作るビールがなくなった(ひょっとしたら表に出ていないだけで他にもいるのかもしれないが)、3.三陸沿岸地域から地ビールがなくなった4.フェザーライトエールという種類のビールが東北からなくなった5.岩手県の地ビール醸造所数が宮城県と並び東北単独首位ではなくなった、というように、いろいろな面で失われたものがあることになる。その意味でも返す返すも残念である。


232645.jpg追記(2010.5.10):久慈市と言えば、上でも触れたように国内唯一の琥珀の産地として有名だが、そこで地ビールを発見した。その名も「琥珀の森」である。ラベルの説明書きには「数種類の厳選した麦芽とホップを使用し、ミネラル分が豊富な南部藩階上岳より湧き上がる名水・蟹沢(がんじゃ)の水で仕込みました」とある。

 「蟹沢の水」と言えば、以前紹介した八戸シャトービールを醸造している八戸ブルワリーが仕込みに使っている水である。見るとやはり製造が合同酒精株式会社 八戸ブルワリーで、久慈琥珀株式会社が販売を手掛けている。そう言えば濃淡さまざまなビールの色合いはよく「琥珀色」と形容されるが、まさにこのビールも琥珀色の色合いである。色合いや味は八戸シャトービールの「ブラウマイスターオリジナル」に近いように思えた。

 久慈市内の久慈琥珀博物館か、道の駅くじ「やませ土風館」の物産館「土の館」1Fにある久慈琥珀・街の駅店で購入できる。残念ながら、他に市内の飲食店などで飲めるところはないそうである。

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2007年03月24日

東北で地ビールが飲める店その20〜岩手県遠野市

e421c596.jpg 以前、岩手は日本のホップ生産の4割強を占める紹介したが、その中でも遠野市は作付け面積日本一を誇っているホップの一大生産地である。ここに行けばそれはおいしいビールが飲めるのではないか、と考えがちだが、それらの大部分はキリンの契約栽培なので、自動的にキリンビールになる。ただ、遠野にはホップ栽培日本一にふさわしく、しっかり地ビールがある。ZUMONAビールと合併によって遠野市になった旧宮守村の宮守ビールである。

 遠野市と言ってホップが思い浮かぶのは私くらいのもので、普通遠野と言うと、柳田国男の「遠野物語」で一躍有名になった数々の民話のふるさとというイメージが一般的である。遠野市を訪れると民話の里らしく、地元の人が話す民話を聞くことのできる施設が複数ある。「とおの昔話村」や「伝承園」、JR遠野駅横の「語り部の休み処トオヌップ」などである。そうした施設だけでなく、「あえりあ遠野」のように、ホテルでも民話を聞かせてくれるところがあるくらいである。私もこの地元の人が話す遠野の民話を聞かせてもらったが、地元の方言で語られる不思議な昔話は聞いていて楽しい。しかも、話を聞いていると自然にその情景がイメージできる。これは語り部の方の為せる技と言えるかもしれない。

 ちなみに遠野の地ビールZUMONAビールの「ずもな」とは、遠野の民話がすべて「昔、あったずもな」で始まるところから取っている。ホップと民話の里の地ビールにふさわしいネーミングと言える。「クリスタル・ヴァイツェン」、「ゴールデン・ピルスナー」の他、岩手の山葡萄を使った「ビア・ルージュ」、三陸沖の海洋深層水と釜石の名水「仙人秘水」を使った「三陸 海のビール」など、魅力的なビールを出している。

 一方の宮守ビールは旧宮守村の特産であるわさびを使った世界初の「ワサビエール」、「ワサビドライ」が特徴的である。宮守ビールは醸造所の宮守ブロイハウスに併設されたレストランで味わうことができたが、このレストランが昨年秋から一時休業となってしまっているのが残念である。

 さて、それら魅力的なビールを味わえる店の方はと言うと、遠野の街中で例によって探してみた。ほどなく見つかったのが、「ズモナハウス タント・タント」というイタリアンの食べられる洋風居酒屋である(写真参照)。名前からして地ビールを飲めそうな店である。入ってみると案の定、ZUMONAビールのヴァイツェンと宮守ビールのピルスナーが生で飲めた。イタリアンを中心として地元の食材をふんだんに使った料理もおいしかった。ホテルで聞いたところ、生にこだわらなければ、遠野の居酒屋などではこれら2つの地ビールを出している店は多いそうである。

 加えて、遠野の街を歩いていて印象に残ったのは、これら2つの地ビール以上に、キリンビールが強いことである。特に遠野は、収穫したばかりの状態でそのまま凍結し、細かく砕いた「遠野産凍結ホップ」をふんだんに使用した「とれたてホップ一番搾り」のシェアが圧倒的のようで、多くの居酒屋でこの「遠野産凍結ホップ使用 とれたてホップ一番搾り」ののぼりを見かけた。この「とれたてホップ一番搾り」は一般にも販売されるが数量限定である。ところが、ここ遠野はさすがに産地だけあって、冬でもこの「とれたてホップ一番搾り」があちこちの居酒屋で樽生で飲める。

img405 地元の飲食店マップには、もう1軒ビールに強そうな店が載っていた。「カーゴカルト」(左写真参照遠野市中央通り11-20、TEL0198-60-1444)である。遠野で唯一の、地下にある飲みどころだそうで、世界のビールが30種ほどあるとあった。

 これは行ってみなくてはと思って行ってみたが、私が訪れた時は30種類はなかった。エビス、エビス黒、チンタオ、ギネス、それにアメリカのレモンビールとベルギーのニュートン(りんごビール)くらいであった。ニュートンが置いてあるのは私にとってはいいが、もう少し種類を増やしてもらえるとありがたいところである。ただ、フードメニューの方は、豚キムチチャンプル、沖縄発タコライス、タイ風グリーンカレー&ガーリックライスなど、よさそうなものがあった。

 そうそう、少し前、巷ではジンギスカンブームが起こったが、遠野はそれ以前からジンギスカンでも有名だったようである。街中の焼肉屋さんは大抵ジンギスカンを売りにしていた。遠野とジンギスカンとどのような関係があるのか気になるが、あまり関係はないのかもしれない。仙台と牛タンの関係と同じようなものかもしれない。


追記(2007.11.1):キリンが今年も収穫したばかりの遠野産ホップを使用した「一番搾り」の「とれたてホップ生ビール」を発売した。今年のトピックスは通常の缶、瓶以外に、「まろやか酵母」などキリンの一連の無濾過チルドビールシリーズに属する「とれたてホップ無濾過<生>」がエントリーされたことである。麦芽100%でつくるこちらの方がとれたてホップのみずみずしさが味わえて私は好きである。

 少し前に発売された、国産麦芽と国産ホップを使用した濃厚な旨みが特徴の「ニッポンプレミアム」もよいと思うし、キリンは何と言うかこのところビール好きが惹かれるビールをつくるのが上手だと思う。


追記(2008.4.2):あくらの長谷川さんから、みやもりビールが醸造を休止したことを聞いた。会津麦酒の件と言い、また一つ東北から地ビールがなくなるのはとても残念なことである。特に、みやもりビールは、地元特産のわさびを使ったユニークなビールを出していただけにもったいない。

 岩手日報は、遠野市が第三セクター・宮守ブロイハウスの株式を同市の柏木平レイクリゾートに売却、ビール事業から撤退する、と報じている(該当サイト


追記(2009.4.26):ワサビエールを醸造していた宮守ブロイハウスは、ビールも飲める喫茶コーナーや軽食コーナーを併設した無料休憩所「遠野麦酒苑」として昨年再出発したようである。この遠野麦酒苑でのみ販売される、遠野産ホップ100%使用のメルツェン「河童麦酒(かっぱビール)」ができたそうである(参照記事)。醸造しているのは、ズモナビールの上閉伊酒造とのことである。


追記(2010.5.13):上で「わさびエール」は「他社へ委託で存続」と書いたが、その委託先は新潟麦酒だそうである。ブランド名は継承したが、味わいは新潟麦酒らしく大きく変わっているとのことで、私もまだ味わっていないが楽しみである。


追記(2015.8.3):上で紹介した「ズモナハウス タントタント」だが、残念ながら休業してしまったとのことである。現在、遠野市内でズモナビールが樽生で飲めるのは唯一、遠野駅前にあるホテル、「ホテルきくゆう」(1Fラウンジ)のみだそうである。


追記(2018.10.20):「遠野麦酒ZUMONA」は、JR柏木平駅から徒歩5分のところにある柏木平レイクリゾートの中の「遠野麦酒苑」(遠野市宮守町下鱒沢28-125、TEL0198-67-2885)で、この「遠野麦酒ZUMONA」が樽生、瓶で飲める。遠野名物の伝承料理が食べられる「遠野伝承園」(遠野市土淵町土淵6地割5番地1、TEL0198-62-8655)やホテル「あえりあ遠野」(遠野市新町1-10、TEL0198-60-1700)でも瓶で飲める。

WP_20181021_12_53_32_Rich_LIまた、昨年、遠野駅から徒歩3分のところに、新しい地ビール醸造所「遠野醸造」(遠野市中央通り10-15、TEL0198-66-3990)ができた。「ホップの里からビールの里」へという遠野のまちづくりの方向性を具体化するためにできた醸造所で、直営のタップルーム(月〜金17:00〜21:30LO、土祝12:00〜21:30LO、日12:00〜20:30LO、火曜定休)が併設されている。タップルームでは常時5種類の樽生ビールが飲める。遠野醸造のビール4種に遠野麦酒ZUMONAなどが1種ゲストビールとして置かれている。フードメニューも充実している。


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2006年12月22日

東北の歴史のミステリーその13〜邪馬台国は東北・岩手にあった?

e48ca4a5.jpg 邪馬台国と言えば、中国の三国時代の歴史書「三国志」のうちの「魏書」東夷伝の倭人の条に出てくる女王卑弥呼が治めていた国のことである。邪馬台国については様々な謎があるが、最大の謎の一つは邪馬台国がどこにあったのかということである。有力な説は「畿内説」、「九州説」の2つであるが、「邪馬台国比定地一覧」によると、それ以外にも徳島、和歌山、山梨、長野、愛媛、石川、千葉、さらにはエジプト、インドネシアなど、様々な説が出されている。

 これに対して、たまたま書店をブラブラしてた時に見つけた「邪馬台国はどこですか?」(鯨統一郎、創元推理文庫、アマゾン該当ページ)で、主人公の宮田は邪馬台国は東北の岩手にあったとして、「こんなに堂々と土地全体が“邪馬台国はここだ!”って叫んでるのにそれに気づかないなんて、そうとう呑気だぜ」と豪語している。

 なぜそこまで断言できるのか、その根拠となるところをここで紹介したい、ところなのだが、何と言っても相手は論文でもなく歴史書でもなく「推理小説」である。安易に論旨だけ抜き出してしまうと、いわゆる「ネタバレ」になってしまう。他の人もそう考えたのであろう、ネット上に同書を紹介しているサイトは少なからずあるが、いずれもなぜ岩手にあると言えるのかまで紹介しているサイトは皆無である。そのせいかどうか、邪馬台国=岩手説はおおっぴらに語られることもなく、先に紹介した「邪馬台国比定地一覧」にも載っていない。

 しかしこれは残念なことではないだろうか。それ相応の根拠があっての邪馬台国=岩手説である。実際、この本を読むと、邪馬台国が岩手にあったという説が相当な説得力を持って語られているのだが、皆が「ネタバレ」を気にしているからか、そこから先話が発展しない。

 特に最後、岩手のどこにあったのか聞かれて(岩手と言っても広いのである、何と言っても四国と同じくらいの面積がある)、主人公がそれを明かす場面があるのだが、そこで出た地名こそが邪馬台国=岩手説の最大の根拠と言って差し支えないと思う。「土地全体が叫んでいる」わけである。東北の人なら誰でも知っているある有名な山の名前がそこで語られるのだが、この小説のクライマックスと言っていい場面、すなわち通常の推理小説で言えば名探偵が「犯人はキミだ」と指差しているような場面であるだけに、その地名を出すことも「犯人」が誰かを言ってしまうようで憚られる。

 考えてみればこのような、主人公が歴史の謎に挑む小説で最も有名な例は、義経=ジンギスカン説を正面から取り上げた高木彬光の「成吉思汗の秘密」(光文社文庫、アマゾン該当ページ)だと思うが、こちらについては刊行から既に50年近く経っているからか、義経=ジンギスカン説が既に巷間広く知られているからか、主人公の名探偵神津恭介の義経=ジンギスカンの論旨はネット上のあちこちで紹介されている。そうすると、邪馬台国=岩手説が公に論じられるにはまだまだ時間が必要ということになるのかもしれない(尤も、噴飯もので端から取り上げられないかもしれないが)。それまでは、邪馬台国=岩手説は、作者である鯨統一郎氏に敬意を表して、同書を読んだ人同士で議論する他ないかもしれない。

 そう言えば、「成吉思汗の秘密」では、ジンギスカンが義経である証拠として、この「成吉思汗」の名前そのものに注目していた。すなわちこれは「吉(野山での誓いが)成りて水干(白拍子の衣装=静)を思う」という意で、ジンギスカン(成吉思汗)とは、義経が日本にいる静御前に「自分はここにいる」というメッセージを伝えるための名前だったのだということになっている。

 それだけでなく、さらに同書の最後では、「成吉思汗」を万葉仮名として読み下せば「なすよしもがな」となり、これは静御前が敵である頼朝の眼前で義経を思って詠んだ「しずやしず しずのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」の「なすよしもがな」のことで、やはり義経が静御前に自分のことを伝えようとしたのだということが語られている。「邪馬台国はどこですか?」で明かされる、邪馬台国=岩手説の根拠となる地名もこれと同じようなニュアンスで語られていると言えば、分かる人には分かるだろうか。

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2006年12月18日

東北で地ビールが飲める店その16〜岩手県雫石町

beerfield 岩手県の雫石町は、南部片富士と呼ばれる秀峰岩手山の麓にある町である。かつて国体が開かれた雫石スキー場と、町内に何カ所ある温泉が有名である。温泉の中では特に網張温泉が私のオススメである。その昔は身分の高い人しか入れず、それ以外の人が入れないように温泉の周囲に網を張っていたというのが名前の由来だが、もちろん今は誰でも入れる。硫黄臭のある白濁した、温泉らしい温泉である。

 さて、ここ雫石町の雫石プリンスホテルに向かう道の途中に何軒かペンションが軒を連ねているのだが、その中に「ビアフィールド」という名前のペンションがある。名前からして「ここにビールあり」という雰囲気を漂わせているが、実際その通りで、ここでは全国あちこちのビールを味わうことができる。ここのオーナーの越川さんは、東北地ビール倶楽部の代表や東北ブルワリー交流会の事務局を務めている。東北地ビール振興の立役者ともいうべき人である。

 以前、一関の地ビールフェスティバルを紹介したが、岩手ではもう一つ地ビールのイベントがある。毎年7月の3連休に小岩井農場を会場に行われる東北地ビールフェスティバルである。東北のすべての地ビールブルワリーが一堂に会するこのフェスティバルの仕掛け人が越川さんである。

 私が訪れた日は、地元岩手県のベアレンビール、銀河高原ビール、いわて蔵ビール、みやもりビールをはじめ、エチゴビールの90dayスタウト、トマトビール、Zenやヒューガルデンなどの輸入ビールが置いてあった。どれも1本660円で飲める

 もう一つ特筆すべきは、全国の地ビールブルワリーのほとんどを網羅していると思われる瓶のコレクションである。中には出始めの頃の銀河高原のブルーボトルではない瓶や今は既に醸造をやめてしまったブルワリーの瓶もあり、貴重なコレクションである。さまざまなラベル、さまざまな形の瓶を見ながら地ビールを飲むのも楽しい。


120212-220248_m追記(2012.2.11):上に挙げた雫石プリンスホテルは、内湯のない露天風呂のみの雫石高倉温泉が有名だが、もう一つ、雫石スキー場のある高倉山から湧き出る高倉清水でも知られる。この高倉清水を使ったホテルオリジナルのビールが「雫石高倉清水のビール」である。

 醸造しているのは、秋田県仙北市で湖畔の杜ビールを作っている株式会社トーストで、湖畔の杜ビールと同様、すっきりとした味わいが楽しめるピルスナータイプのビールである。2010年全国酒類コンクールで第3位となったそうである。

 ホテルの売店で購入することができる。売店では他に、銀河高原ビールの「小麦のビール」も買える。


追記(2019.2.26):公式サイトに接続できなくなっているが、楽天トラベルからは引き続き予約が可能である。




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2006年01月30日

東北で地ビールが飲める店その5〜岩手県一関市

a66265cb.jpg 前にも紹介したとおり岩手は東北でも屈指の地ビールの多い県である。そのうち、一関市には「いわて蔵ビール」がある。いわて蔵ビールは、平成7年に一関市にある世嬉の一(せきのいち)酒造を始めとする地元企業5社が協同組合を作って立ち上げた地ビールである。

 他の多くの地ビールと同様、濾過・殺菌などを行っていないビールであるが、いわて蔵ビールの特徴は地元産の原料にこだわり、地元農家・農協と契約してビール用麦の栽培や麦芽の加工を行っているということである。地元産ではまかなえないスペシャルモルトやホップも遺伝子組み換え作物を厳しく制限するEU内、特にドイツ・チェコ・イギリスから産地メーカーを指定して取り寄せているとのことである。また、岩手県一関市原産のブルーベリー、岩手県衣川村産の大麦などの地元特産品を使用したビール・発泡酒なども作っており、本当の意味での「地ビール」と言えそうな注目すべきビールである。

 そのいわて蔵ビールが飲める店は、もちろん地元一関市内にもあるが、それ以外にも盛岡や仙台、さらには東京都内や横浜・川崎などにもあり、着実に販路を広げている。一関市内には世嬉の一酒造の醸造所があり、そこでいわて蔵ビールも醸造されているが、この一画には他に「酒の民俗文化博物館」、「蔵元レストラン世嬉の一」(写真参照)、「石蔵クラストン」などがあり、しかもそれらの建物はすべて日本酒の仕込み蔵を改造したものである。いわて蔵ビールの名前の由来もこの「蔵」で作られていることに由来する。

 ちなみに、「世嬉の一」という名前は、明治天皇の弟、閑院の宮が「世の中の人々が喜ぶようなよいお酒を造りなさい」と命名したものだそうである。その名の通り、昭和30年代に既に純米酒を作り、平成2年に無農薬栽培米を使った日本酒を作った他、「生体エネルギー理論」という理論に基づいた酒作りを行っており、そうしたノウハウがいわて蔵ビールにも活かされているという。

 いわて蔵ビールは、ヴァイツェン、ペールエール、スタウトといった地ビール好きには馴染みのビールの他、「レッドエール」、ブルーベリーを使用した「ブルーダスク」、地場産さくらんぼを使用した「チェリーエール」、衣川産大麦を使用した「はとぽっぽエール」、以前紹介した十和田市の「ブルーオアシス」と同様のクチナシ色素を使った青いビール「サムシングブルー」、沖縄産パッションフルーツを使用した「パッションフルーツ」など、ここだけという種類のビールが多くある。また、これら以外に季節限定の「サマーブロンド」(夏季限定)、「インディアンペールエール」(秋季限定)、「ヴァイツェンボック」(冬季限定)がある。

 これらすべてがいつもあるわけではないが、世嬉の一酒造内の「蔵元レストラン 世嬉の一」では作り立てのいわて蔵ビールが味わえる。私が訪れた時は、通常のヴァイツェンより1.5倍の麦芽を使用し、アルコール度数約7%と高めの「ヴァイツェンボック」の生や、自然に発生する炭酸のみを使った「微炭酸」の「リアルエール」があった。いずれも気持ちよく飲めるいいビールであった。

 このレストランは、郷土料理がメインで、「ハレ」の日の食「もち」と「ケ」の日の食「はっと」を中心に、「健康玄米粥膳」、「自然薯ぞば健康セット」、雪ウサギ豆乳鍋がメインの「雪見膳」、奥州藤原氏時代の食を復元した「奥州平泉膳」、 「酒屋の酒しゃぶ膳」など、特徴あるメニューが揃う。おいしいビールとおいしい食事、最高の組み合わせである

 他に一関市内では、「東北をめぐる鉄道の旅その2」でちょっと紹介した一関駅構内の「こけし茶屋」や駅前の食堂「いわぶちや」、厳美渓近くの道の駅「厳美渓」内の「もち食レストラン・ペッタンくん」、「矢びつ温泉瑞泉閣」でもいわて蔵ビールが飲める。

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2005年12月13日

東北で地ビールが飲める店その4〜岩手県西和賀町

4a1c6036.JPG 西和賀町とは聞き慣れない地名かもしれない。岩手県の山沿い、奥羽山脈を挟んで秋田県と接する湯田町と沢内村が合併してこの11月1日にできたばかりの新しい町である。

 沢内村と言えば、東北屈指の豪雪地帯であり、無医村だった同村にかつての深澤晟雄村長が苦心の末に国保病院を設置したエピソードは有名である。それと同時に沢内村は名水の里としても知られ、その水を使った東北を代表する地ビールである銀河高原ビール発祥の地である。この銀河高原ビールの工場が今も沢内村にはあり、工場に隣接してビアレストランと宿泊施設がある。「ホテル森の風アネックス 沢内銀河高原」(写真参照)がそれである。

 沢内村と合併した湯田町には湯田温泉郷という一大温泉地があり(参照サイト)、温泉の町として知られている。JRほっとゆだ駅には駅舎の中に温泉がある。豊富な温泉の熱で養殖しているスッポンの料理も有名である。また、湯田町を通る秋田自動車道の錦秋湖サービスエリアには同町が建てた東北では初のサービスエリア上の温泉入浴施設がある。一方の沢内村は湯田町ほど温泉が有名なわけではないが、沢内銀河高原に温泉がある(日帰り入浴も可)。循環式なのが残念だが、加水していないアルカリ性単純泉の湯はしっとりとした湯触りで心地よい。内湯の他に露天風呂もあり、温泉を十分満喫できる。

 地ビールに加えて温泉という、そのどちらも好きな私にとっては沢内銀河高原はまさに極楽のような場所である。以前書いたように、私は銀河高原ビールのヴァイツェンを毎日のように飲んでいるが、このうち、缶の「小麦のビール」より缶のヴァイツェン、缶のヴァイツェンよりは瓶のヴァイツェンの方が、生の銀河高原ビールに近い味がする。

 いずれ紹介する機会もあると思うが、私の住んでいる仙台にも銀河高原ビールを生で飲める店はある。しかし、ここ沢内銀河高原で飲む銀河高原ビールの生は、売られている缶や瓶のヴァイツェンとはもちろん、仙台の店で飲むヴァイツェンの生ともまた違う味がした。作りたてということのためなのだろうが、雑味がないと言うか、他の場所で飲むよりもキリッとした味わいがする。正直、私は銀河高原のヴァイツェンがこれほどキレのある味だとは、ここで飲む前には思っていなかった。仙台で飲む生、あるいは瓶や缶のヴァイツェンは、酵母が生きているが故に、日が経つにつれて発酵がさらに進み、その結果味にも違いが出てくるのだろう。生まれたての銀河高原ビールを味わいたければ、ここ沢内銀河高原はぜひ一度は訪れてみるべき場所である。

 ところで、沢内銀河高原における私の目当ては、もちろんこの銀河高原ビールと温泉だったのだが、実はここは食事もとびきりであることが分かった。料理には月替わりでテーマがあり、私が訪れた12月は「あったか煮物と煮込み料理」ということで、前菜「洋風前菜盛合せ」、造り「鱒、南蛮海老、紋甲烏賊、妻一式」、鍋物「サフラン鍋」、焼物「短角牛ステーキと豚肉のシチューパイ包み焼き」、煮物「郷土料理カスベの煮物」、中皿「白身魚の海藻蒸し煮雲丹ソース」、食事「古代米」、留椀「赤魚の湯引き澄し汁」、香物「三点盛り」、デザート「クレームブリュレ」という、贅を尽くした料理であった。この一つひとつの料理がまた実においしかった。ここは間違いなく料理で人を呼べる宿である。

 私が今まで泊まった中では(当然極端に料金の高い宿は含まれないが)、以前紹介したことがあるが、「料理の鉄人」で鉄人と闘って敗れたという程の実力の料理人のいる秋田県大潟村のサンルーラル大潟の料理と肩を並べるレベルである。そしてまた、地元の食材や料理法にこだわった料理の内容もとても好ましい。部屋の冷蔵庫には「銀河の水」という名のおいしい水、温泉の入り口には「百草水」という多種の草を水出ししたお茶が用意されているなどの心配りも嬉しい。

 そうそう、「光害」のないこの地で見る星空は格別で、まさに「銀河高原」の名にふさわしい。沢内銀河高原では、晴天時は夜8時半から「スターウォッチング」を行っており、天体望遠鏡で星空をつぶさに眺めることができる。

 できたての銀河高原ビールと温泉、そして絶品の料理、満天の星空と、沢内銀河高原はまさに言うことなしの宿である。もちろん、館内はゆったりとしていて快適である。私は一人で泊まったが、ここは願わくば大事な人と一緒に訪れてゆっくりとくつろぎたい場所である。宿泊予約は沢内銀河高原のサイト内からの他、楽天トラベルからもできる。なお、沢内銀河高原は、2006年1月4日から1月31日までリニューアルのため休館するという。山あいの村に忽然と存在するこのリゾートホテルがどのように変わるのか楽しみである。


追記(2011.9.16):沢内銀河高原はリニューアルして、名称も「沢内銀河高原ホテル」となった。もちろん、出来たての銀河高原ビールと温泉は健在である。


追記(2018.11.1):銀河高原ビールと沢内銀河高原が2017年10月末に「よなよなエール」などを醸造している地ビール国内最大手のヤッホーブルーイングに売却された。銀河高原ビールも全国で五指に入る醸造量であるので、両者を合計すると恐らく地ビール醸造所中ダントツの醸造量となると思われる(ヤッホーブルーイングは醸造量を公表していないので正確には不明だが)。
それはともかく、銀河高原ビールは引き続き醸造されているが、沢内銀河高原は2017年11月1日から休館となってしまった。
再開時期は未定で、1年が経った今も再開についてのアナウンスがない。沢内銀河高原が休館していることで、年1回の「銀河高原ビールまつり」も開催されなかった。
ヤッホーブルーイングの親会社はかの星野リゾートである。星野リゾートの宿泊施設再生のノウハウを活かした早期の再開を心から期待したい。


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2005年12月05日

東北の安く泊まれる温泉宿その2〜岩手県

a3033dd0.jpg  東北の安く泊まれる温泉宿第2回は岩手県である。岩手県は四国に匹敵する広い面積を誇り、源泉総数こそ739(平成17年度)で全国32位だが、温泉地数は89(平成14年度)で全国9位(平成17年度は113まで増えている)であり、やはり全国屈指の温泉県であると言える。
 ところで、岩手県は、この料金帯では楽天トラベルやイサイズじゃらんと肩を並べてトクー!トラベルが頑張っている。そこで、今更ではあるがここで代表的な予約サイトの特徴を簡単にまとめてみたいと思う。登録施設軒数はそれぞれのサイトが公表している直近のデータである。

楽天トラベル
(旧旅の窓口):宿泊予約サイトの草分け的な存在。今も登録施設軒数はNo.1で、国内18,536軒。宿泊額の1%が楽天ポイントとして加算され、楽天市場での様々な商品の購入代金に充てることができる。
ベストリザーブ:旅の窓口の創始者が新たに作ったサイト。登録施設軒数は5,016軒。部屋の広さが表示されているので選ぶ際に参考になる。1泊につき100ポイントがBRポイントとして加算され、貯めたポイントは様々な商品と交換できる。宿泊回数ごとにボーナスポイントがある他、アンケートに投票したり、指定された施設を探したり、川柳を投稿したりしてもポイントがつくのがユニーク。
イサイズじゃらん:リクルートが運営する宿泊予約サイト。登録施設軒数9,992軒。利用額の5%がポイントとして加算され、宿泊代金の割引に利用できる他、無料宿泊券や各種商品と交換もできる。
宿ぷらざ:日本旅行が運営する旅の総合サイト「旅ぷらざ」の中の宿泊予約サイト。登録施設数5,864軒。利用額の1%が旅ぷらざポイントとして加算され、1,000ポイントから様々な商品と交換できる。1000ポイントは1,000円相当だが、2,000ポイントは3,000円相当となるなど、貯めるほど得になるシステム。
トクー!トラベル:登録施設数3,559軒。宿泊日前日、当日になるとさらに宿泊料金が安くなるが、予約は宿からの回答を待って完了となるなど、他のサイトとはややシステムが異なる。また、年会費3,780円のプレミアム会員と、会費無料のパブリック会員があり、プレミアム会員の方が安く宿泊できる他、パブリック会員は宿泊代と別に利用1泊ごとに315〜840円の会費がかかる。

 それぞれ特徴があるので、上手に使い分けるのがよい。ちなみに私は、最初にポイント還元額の多いイサイズじゃらんで探し、希望の施設が見つからない時は部屋の広さなど情報が豊富なベストリザーブで探し、それでも見つからない時は登録施設数の多い楽天トラベルで探し、その他必要に応じて宿ぷらざやトクー!トラベルも参照する、というような使い方をしている。

温泉民宿 岩手山荘(八幡平温泉郷) 3,717円(和室素泊まり、パブリック)
八幡平市寄木1-505-156
予約:トクー!トラベル
 南部片富士の異名を持つ岩手山を眼前に見渡せる場所にある山荘。温泉は八幡平山麓の名湯松川温泉から引湯している。大浴場と家族風呂がある。

温泉民宿 かわの(安比豊畑温泉フロンテイアの湯) 3,880円(和室素泊まり、パブリック)
八幡平市細野434-1
予約:トクー!トラベル
 安比高原の民宿では唯一温泉付。自家源泉の茶褐色の温泉は加水や循環ろ過もしておらず、よく温まる。露天風呂や大浴場など男女合わせて6ヶ所の浴場がある。露天風呂からはスキー場の夜景も見える。

ペンション アンダンテ(安暖庭)(東八幡平温泉) 4,000円(気楽にお手軽素泊まりプラン、朝食付きは5,000円、土曜日は500円高)
八幡平市松尾寄木1-590-339 TEL0195−78−3477
予約:イサイズじゃらん
 八幡平の自然に囲まれたロケーションにある温泉付ペンション。アップルパイや果実酒など、旬の地元素材を使用した手作り料理が好評。掛け流しの温泉はいつでも入浴可。アトリエショップも併設。

金田一温泉 緑風荘 4,095円(和室素泊まり、パブリック)
二戸市金田一字長川41
予約:トクー!トラベル
 座敷わらしが住むということで有名な旅館。かつては金田一温泉のいくつかの旅館に座敷わらしがいたそうだが、今ではこの緑風荘だけとなってしまったという。ただし、その座敷わらしが出るという奥の「槐(えんじゅ)の間」(写真参照)は平成20年12月31日まで既に予約が埋まっている。

民宿 とちない(鶯宿温泉) 4,140円(土曜日は4,665円、素泊まりプラン ※朝食付きプランは4,875円/土曜日5,295円)
岩手郡雫石町鶯宿6−13ー1 TEL019-695-2026
予約:楽天トラベル
イサイズじゃらん
 鶯宿温泉の温泉街を流れる鶯宿川に架かる鶯鳴橋のたもとに建つ素朴な宿。源泉掛け流しの温泉に24時間入浴できる。朝食付きでも5,000円を切るお得な宿。

旅館 新清館(湯川温泉) 4,200円(お得な食事付プラン(朝食必須)、パブリック)
和賀郡西和賀町湯川52-121-2
予約:トクー!トラベル
 秋田県との県境、湯田温泉郷の中にある湯川温泉の宿。浴場は大理石風呂。他に家族風呂もあり。

たねいちスパ ステラマリン 4,221円(バストイレ付素泊まり、パブリック) 
九戸郡種市町23−27−19  TEL0194-65-5500
予約:楽天トラベル
ベストリザーブトクー!トラベル
 海辺に立つ宿泊施設で、全ての部屋から太平洋が見渡せる。漁火や朝日などがキレイ。大展望浴場内には4種類の浴槽がある。温泉はラドンを含有する鉱泉を加温して使用している。

松尾村自然休養村 なかやま荘(東八幡平温泉) 4,350円(土曜日は5,925円の日あり、素泊まりプラン)
岩手郡松尾村寄木2−512  TEL0195-78-3132
予約:楽天トラベル
イサイズじゃらん
 岩手山麓の静かな環境にある宿。やはり松川温泉から引いた掛け流しの硫黄泉が楽しめる。八幡平観光に便利。貸切風呂もあり。

温泉民宿 あけぼの荘(鶯宿温泉) 4,410円(土曜日は5,250円、一泊朝食付きプラン)
岩手郡雫石町鴬宿9−65−1
予約:イサイズじゃらん
 平成8年にできた民宿。源泉掛け流しの温泉に24時間入浴ができる。

湯宿 温泉民宿 山新(繋温泉) 4,452円(和室素泊まり、パブリック)
盛岡市つなぎ字湯の館121-6
予約:トクー!トラベル
 「盛岡の奥座敷」と言われる繋温泉にある。高級旅館が多い繋温泉にあって、この料金で泊まれる宿は貴重。温泉も循環ろ過していない源泉そのままの温泉。

鉛温泉 藤三旅館 4,515円(朝夕食付き自炊部得とくパック、土曜日は5,565円)
花巻市鉛中平75−1  TEL0198-25-2311
予約:楽天トラベル
イサイズじゃらん
 立ったまま入れる水深1.25mの"立ち湯"「白猿の湯」が名物。浴槽の底からは絶えず温泉が湧き出しており、生まれたての温泉に身を浸すことができる。自炊部の部屋利用とは言え、2食付でこの値段は驚き。

ホテル水松園(松倉温泉) 4,620円(和室トイレ付素泊まり、パブリック)
花巻市湯口字松原36-4
予約:トクー!トラベル
 花巻南温泉郷の中で一番手前に位置する。温泉は源泉掛け流し。スポーツ施設もある。

花巻温泉 青葉館 4,725円(和室8畳朝食付き、金土曜は5,775円)
花巻市湯本第1地割125 TEL0198-37-2130
予約:楽天トラベル

 高級温泉として知られる花巻温泉の宿泊施設はすべて同じ経営母体によって運営されている。その中でここは唯一安く泊まれる貴重な宿。夕食は系列ホテル内で食べることもできる。

ペンション フレンズ(東八幡平温泉) 4,800円(土曜日は設定なし、素泊り)
八幡平市松尾寄木1-590-341 TEL0195-78-2611
予約:楽天トラベル
イサイズじゃらん
 男女別の岩風呂(内湯)は部屋ごとに貸切もできる。

金田一温泉 仙養館 4,850円(お手軽素泊まりプラン)
二戸市金田一字大沼24 TEL0195-27-2231
予約:イサイズじゃらん
 源泉かけ流しの内湯は予約すれば貸切もできる。自然素材の料理も好評。

スーパーホテル盛岡 4,980円(オープニングプランシングル朝食付き)
盛岡市盛岡駅前北通10−38 TEL019-621-9000
予約:楽天トラベル
イサイズじゃらん
 12月21日オープン。循環・加温ながら、盛岡市中心部にできた初めての天然温泉付ビジネスホテルということで利用価値は大。オープン記念で少なくとも2月末までは朝食付きでこの値段。

ペンション ロフティー(八幡平温泉郷) 5,000円(土日は6,000〜7,300円 食事なしお得な素泊まりプラン)
岩手郡松尾村八幡平温泉郷  TEL0195-78-3939
予約:楽天トラベル
イサイズじゃらん
 八幡平アスピーテラインの入り口、八幡平温泉郷の中にあるペンション。3ヶ所ある内湯は貸切風呂としても利用可能。


anagma5 at 23:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!