常陸野ネストビール
2010年04月15日
東北をめぐる鉄道の旅その7&東北以外で地ビールが飲める場所その4〜JR水郡線と沿線の地ビール
JR水郡線は福島県郡山市と茨城県水戸市を結ぶ地方交通線(いわゆるローカル線)である。都市間を結ぶ鉄道の場合、それぞれの都市の頭文字を取った名称がつけられることが多いが、この水郡線も水戸と郡山を結ぶということでその名がつけられている。東北で言えば、仙台と山形を結ぶ仙山線や、仙台と石巻を結ぶ仙石線がその例である。ちなみに、より大きな都市の名前が先に来るのが通例のようだが、この水郡線の場合、実は水戸よりも郡山の方が都市の規模は大きい。郡山の人口は仙台、いわきに次ぐ東北第3位の約33万9千人、対して水戸は約26万6千人である。それでも水戸の「水」が先に来ているのは、水戸が県庁所在地であることが影響しているのかもしれない。
それはともかく。東北にあるローカル線で東北以外の地域にまで延びている路線はこの水郡線の他は、福島県会津若松市と新潟県魚沼市を結ぶJR只見線くらいである。…と思ったら、何と!以前紹介した、青森と函館を結ぶ津軽海峡線もJRの区分ではローカル線であるのを発見してびっくりした。どう見ても幹線(いわゆる本線)である。
それもともかく。この水郡線、東北と関東、内陸と沿岸という、2つの意味で異なる地域を結ぶローカル線である。郡山駅を出て水戸駅に着くまでの147kmを約3時間かけて走る。距離から考えるといかにもローカル線らしい時間のかかり方である。車窓にはいかにも東北らしいのどかな田園風景が続く。のんびり旅をするにはぴったりの路線である。
それからこの水郡線、実は沿線に地ビール醸造所が2つある、「地ビール線」(?)でもある。地ビール醸造所だけでなく、以前紹介したように郡山市内にも地ビールが飲める店もあるし、もちろん県庁所在地だけあって水戸市内にもある。
2か所あるその地ビール醸造所はいずれも茨城県側にあるが、一つは常陸大子(ひたちだいご)駅が最寄り駅の、「やみぞ森林のビール」を醸造する大子ブルワリー、もう一つは常陸鴻巣(ひたちこうのす)駅が最寄り駅の、「常陸野ネストビール」を醸造する木内酒造(きうちしゅぞう)である。
「やみぞ森林のビール」の大子ブルワリーへは常陸大子駅からは茨城県北バスの盛泉(もりいずみ)線を利用することになるが、水郡線との接続があまりよいとは言えない。うまく時間が合わないと、私のように駅から約8.5kmの道のりを走って行くことになる(笑)。
ネット上には常陸大子駅からの発車時刻の記載はあったが、常陸大子駅に帰ってくる便の発車時刻が見当たらなかったので、現地で入手した時刻表をアップしておきたいと思う(写真参照)。赤枠で囲った「盛泉線」の欄がそれである。醸造所最寄のバス停は「志那志口(しなしぐち)」だが、そこの通過時刻は盛泉の発車時刻に4分を加えた時刻であった。ちなみに、常陸大子駅からはバスで15分ほどである。
醸造所併設のレストラン(写真参照)はログハウス風の周囲の自然に溶け込んだ建物で、奥久慈シャモやこんにゃく、ゆばなど地元の名産品を使った料理などもおいしい。地ビールはピルスナー、ヴァイツェン、へレス、それに季節のビールがある。私が訪れた時にはデュンケルがあった。
私の好きなヴァイツェンは、よく飲んでいる銀河高原ビールのヴァイツェンよりも濃厚ではないすっきり味で、大手ビール会社のビールに慣れ親しんだ人にもそれほど抵抗なく飲める味に仕上がっていると思う。店員の方々の応対にも好感が持てた。
何より一般にはほとんど流通していない、特に東北ではまず手に入らないここのビールは、私にとっては「貴重品」であり、私のようなビール好きにとってははるばる足を運ぶ価値のあるスポットである。もちろん、お土産にも買ってきた(写真参照)。
一方、木内酒造へは常陸鴻巣駅から徒歩で約5分とアクセスがいいのがありがたい。ここが醸造する「常陸野ネストビール」は、並みいる地ビールの中でも大手の部類に属し、やまやにも時たま並ぶ他、これまで紹介したように(ここやここやここやここ、それにここで紹介したTHE ARCHIGRAM British Pub & Cafeにあることもある)東北の飲食店の中でも置いてある店がいくつかある。
木内酒造の中では、敷地内の直販店の中に「利き酒」のできるスペースがあって生のビールが味わえる他、隣接する「な嘉屋(なかや)」でも味わえる。「な嘉屋」では、水を使わず酒で打った珍しい手打ちそばが味わえる。「常陸野ネストビール」はビールの種類も豊富で、ベルギースタイルのホワイトエール、ドイツスタイルのヴァイツェン他、さまざまな種類のビールがあり、ここではそれらのうちの何種類かが生で味わえる。
水郡線の終点、水戸市にも地ビールの飲める店がいくつもある。木内酒造の「な嘉屋」の水戸店もある他、「創作和食Chaya須賀井」、「T`s四季菜楽bar」(水戸市宮町2-3-2、TEL090-8082-1581、18:00〜0:00、日祝日は〜22:00、不定休)には常陸野ネストビールの樽生があった。「Irish Pub Kells(アイリッシュ・パブ・ケルズ)」には珍しい常陸野ネストビールのリアルエールがある。他にも「Ale House S.H.I.(エールハウス スウィッチ)」や「The Drunken Duck(ザ・ドランケン・ダック)水戸店」には常陸野ネストビールのアンバーエール、ホワイトエールの瓶が置いてあった。
他にも、「THE BRAVE HEART(ザ・ブレイブ・ハート)」、「ドイツ麦酒館MITOホフブロイハウス」(水戸市泉町3-2-7ポケットモールビル2F、TEL029-231-9245、11:30〜14:00(平日)、17:00〜0:00、日曜定休)、「BEER HOUSE BIBERE(ビベーレ)」など、世界各国のビールが飲める店が複数あるところは、さすがに関東圏の県庁所在地だけのことはある。
それはともかく。東北にあるローカル線で東北以外の地域にまで延びている路線はこの水郡線の他は、福島県会津若松市と新潟県魚沼市を結ぶJR只見線くらいである。…と思ったら、何と!以前紹介した、青森と函館を結ぶ津軽海峡線もJRの区分ではローカル線であるのを発見してびっくりした。どう見ても幹線(いわゆる本線)である。
それもともかく。この水郡線、東北と関東、内陸と沿岸という、2つの意味で異なる地域を結ぶローカル線である。郡山駅を出て水戸駅に着くまでの147kmを約3時間かけて走る。距離から考えるといかにもローカル線らしい時間のかかり方である。車窓にはいかにも東北らしいのどかな田園風景が続く。のんびり旅をするにはぴったりの路線である。
それからこの水郡線、実は沿線に地ビール醸造所が2つある、「地ビール線」(?)でもある。地ビール醸造所だけでなく、以前紹介したように郡山市内にも地ビールが飲める店もあるし、もちろん県庁所在地だけあって水戸市内にもある。
2か所あるその地ビール醸造所はいずれも茨城県側にあるが、一つは常陸大子(ひたちだいご)駅が最寄り駅の、「やみぞ森林のビール」を醸造する大子ブルワリー、もう一つは常陸鴻巣(ひたちこうのす)駅が最寄り駅の、「常陸野ネストビール」を醸造する木内酒造(きうちしゅぞう)である。
「やみぞ森林のビール」の大子ブルワリーへは常陸大子駅からは茨城県北バスの盛泉(もりいずみ)線を利用することになるが、水郡線との接続があまりよいとは言えない。うまく時間が合わないと、私のように駅から約8.5kmの道のりを走って行くことになる(笑)。
ネット上には常陸大子駅からの発車時刻の記載はあったが、常陸大子駅に帰ってくる便の発車時刻が見当たらなかったので、現地で入手した時刻表をアップしておきたいと思う(写真参照)。赤枠で囲った「盛泉線」の欄がそれである。醸造所最寄のバス停は「志那志口(しなしぐち)」だが、そこの通過時刻は盛泉の発車時刻に4分を加えた時刻であった。ちなみに、常陸大子駅からはバスで15分ほどである。
醸造所併設のレストラン(写真参照)はログハウス風の周囲の自然に溶け込んだ建物で、奥久慈シャモやこんにゃく、ゆばなど地元の名産品を使った料理などもおいしい。地ビールはピルスナー、ヴァイツェン、へレス、それに季節のビールがある。私が訪れた時にはデュンケルがあった。
私の好きなヴァイツェンは、よく飲んでいる銀河高原ビールのヴァイツェンよりも濃厚ではないすっきり味で、大手ビール会社のビールに慣れ親しんだ人にもそれほど抵抗なく飲める味に仕上がっていると思う。店員の方々の応対にも好感が持てた。
何より一般にはほとんど流通していない、特に東北ではまず手に入らないここのビールは、私にとっては「貴重品」であり、私のようなビール好きにとってははるばる足を運ぶ価値のあるスポットである。もちろん、お土産にも買ってきた(写真参照)。
一方、木内酒造へは常陸鴻巣駅から徒歩で約5分とアクセスがいいのがありがたい。ここが醸造する「常陸野ネストビール」は、並みいる地ビールの中でも大手の部類に属し、やまやにも時たま並ぶ他、これまで紹介したように(ここやここやここやここ、それにここで紹介したTHE ARCHIGRAM British Pub & Cafeにあることもある)東北の飲食店の中でも置いてある店がいくつかある。
木内酒造の中では、敷地内の直販店の中に「利き酒」のできるスペースがあって生のビールが味わえる他、隣接する「な嘉屋(なかや)」でも味わえる。「な嘉屋」では、水を使わず酒で打った珍しい手打ちそばが味わえる。「常陸野ネストビール」はビールの種類も豊富で、ベルギースタイルのホワイトエール、ドイツスタイルのヴァイツェン他、さまざまな種類のビールがあり、ここではそれらのうちの何種類かが生で味わえる。
水郡線の終点、水戸市にも地ビールの飲める店がいくつもある。木内酒造の「な嘉屋」の水戸店もある他、「創作和食Chaya須賀井」、「T`s四季菜楽bar」(水戸市宮町2-3-2、TEL090-8082-1581、18:00〜0:00、日祝日は〜22:00、不定休)には常陸野ネストビールの樽生があった。「Irish Pub Kells(アイリッシュ・パブ・ケルズ)」には珍しい常陸野ネストビールのリアルエールがある。他にも「Ale House S.H.I.(エールハウス スウィッチ)」や「The Drunken Duck(ザ・ドランケン・ダック)水戸店」には常陸野ネストビールのアンバーエール、ホワイトエールの瓶が置いてあった。
他にも、「THE BRAVE HEART(ザ・ブレイブ・ハート)」、「ドイツ麦酒館MITOホフブロイハウス」(水戸市泉町3-2-7ポケットモールビル2F、TEL029-231-9245、11:30〜14:00(平日)、17:00〜0:00、日曜定休)、「BEER HOUSE BIBERE(ビベーレ)」など、世界各国のビールが飲める店が複数あるところは、さすがに関東圏の県庁所在地だけのことはある。