新潟麦酒
2010年03月22日
仙台散歩その38〜新潟麦酒が5種類も置いてある新潟にもない店
以前も書いたことがあるが、新潟市の新潟麦酒はちょっと独特の地ビールである。瓶内二次発酵という、ベルギーのトラピストビールと同様の仕組みを取り入れている。そのため賞味期限も長く、ビール酵母を取り除いている大手のビールは別として、酵母の生きている他の地ビールがだいたい製造日から2、3カ月の賞味期限であるところ、新潟麦酒は缶ビールで6か月、瓶ビールで2年の賞味期限を誇る。しかも、飲む時期によって熟成の度合いから異なった味が楽しめるという特徴もある。
この新潟麦酒、これまでにも紹介してきているように、このところ地域限定のビールとしてもあちこちで見かける(こことこことここ)。意外に東北の各地域に浸透しているようである。確かに、同醸造所のサイトを見ると、新潟麦酒を置いてある酒店は東北各地にある。ならば、飲める店もどこかにあるのでは、と問い合わせてみたところ、なんと仙台にも新潟麦酒が飲める店があると教えていただいたので、早速行ってみた。それが今回紹介する七十七銀行本店の並び、ダイエー仙台店の向かいにある「癒.酒.屋.わおん」である。
この「癒.酒.屋.わおん」、素材を重視したおいしい料理が自慢で、自家製濃厚豆腐や手作りコンビーフの他、仙台牛や竹鶏たまご、いわい鶏、にんにく豚、鯨を使った料理、仙台名物の三角油揚げや仙台麩、古代米のご飯ものなど、東北各地の食材を用いた様々な料理が味わえる。店内も落ち着いた雰囲気で、少人数でもグループでも寛いで歓談できる感じである。
新潟麦酒は、ゴールデン・ケルシュ、エスプレッソ、レッドアイ、サクラ、スパークリング・マンゴーの5種類が置いてあった。これだけの種類の新潟麦酒が置いてある店は、地元新潟市にもないそうである。
ちなみに、エスプレッソは濃厚な味わいの黒ビール、レッドアイは新潟産トマトをふんだんに使ったビール、サクラは同醸造所の敷地内にある桜の木から抽出した天然酵母を使ったビール、スパークリング・マンゴーはマンゴーを使った新しい味わいのビールである。ゴールデン・ケルシュは、本来はケルシュというドイツのケルンに伝わるスタイルのビールであるが、新潟麦酒が手掛けるとやはりトラピストビールのようなベルギービールのような深い味わいになるのが面白い。
この店を切り盛りしているご夫婦も地ビールが大好きだそうで、それで新潟麦酒を置くようになったそうである。毎年6月には、各地の地ビールを取り揃えたフェアも開催するそうで、私のような地ビール好きには楽しみなイベントである。今までまったくその存在を知らなかったが(表からは地ビールが飲めることを窺わせる案内がないのである)、おいしい料理と新潟麦酒を味わいに時々行ってみたくなる魅力的な店である。
追記(2010.8.7):以前伺った際に聞いていた地ビールフェアが開催されていた。全国から選りすぐりの地ビールを20種類取り揃えたそうで、普段東北ではほとんど飲むことのできない西日本の地ビールなどもチョイスされていた。期間限定とは言え、これだけの種類の地ビールを置いている店は、仙台市内はもちろん、東北広しといえども他にないのではないだろうか。
しかも今回は写真のように、店の入り口に大きく地ビールフェアの案内を出している。これなら、店の前を通りかかった私のようなビール好きも気がつくだろう。
七夕期間中は店の外でこの自慢の地ビールといわい鶏の焼き鳥などのおつまみを売っていた。他の出店が大手ビールオンリーという中でこれは嬉しい!
フェアは9月まで続くそうである。
この新潟麦酒、これまでにも紹介してきているように、このところ地域限定のビールとしてもあちこちで見かける(こことこことここ)。意外に東北の各地域に浸透しているようである。確かに、同醸造所のサイトを見ると、新潟麦酒を置いてある酒店は東北各地にある。ならば、飲める店もどこかにあるのでは、と問い合わせてみたところ、なんと仙台にも新潟麦酒が飲める店があると教えていただいたので、早速行ってみた。それが今回紹介する七十七銀行本店の並び、ダイエー仙台店の向かいにある「癒.酒.屋.わおん」である。
この「癒.酒.屋.わおん」、素材を重視したおいしい料理が自慢で、自家製濃厚豆腐や手作りコンビーフの他、仙台牛や竹鶏たまご、いわい鶏、にんにく豚、鯨を使った料理、仙台名物の三角油揚げや仙台麩、古代米のご飯ものなど、東北各地の食材を用いた様々な料理が味わえる。店内も落ち着いた雰囲気で、少人数でもグループでも寛いで歓談できる感じである。
新潟麦酒は、ゴールデン・ケルシュ、エスプレッソ、レッドアイ、サクラ、スパークリング・マンゴーの5種類が置いてあった。これだけの種類の新潟麦酒が置いてある店は、地元新潟市にもないそうである。
ちなみに、エスプレッソは濃厚な味わいの黒ビール、レッドアイは新潟産トマトをふんだんに使ったビール、サクラは同醸造所の敷地内にある桜の木から抽出した天然酵母を使ったビール、スパークリング・マンゴーはマンゴーを使った新しい味わいのビールである。ゴールデン・ケルシュは、本来はケルシュというドイツのケルンに伝わるスタイルのビールであるが、新潟麦酒が手掛けるとやはりトラピストビールのようなベルギービールのような深い味わいになるのが面白い。
この店を切り盛りしているご夫婦も地ビールが大好きだそうで、それで新潟麦酒を置くようになったそうである。毎年6月には、各地の地ビールを取り揃えたフェアも開催するそうで、私のような地ビール好きには楽しみなイベントである。今までまったくその存在を知らなかったが(表からは地ビールが飲めることを窺わせる案内がないのである)、おいしい料理と新潟麦酒を味わいに時々行ってみたくなる魅力的な店である。
追記(2010.8.7):以前伺った際に聞いていた地ビールフェアが開催されていた。全国から選りすぐりの地ビールを20種類取り揃えたそうで、普段東北ではほとんど飲むことのできない西日本の地ビールなどもチョイスされていた。期間限定とは言え、これだけの種類の地ビールを置いている店は、仙台市内はもちろん、東北広しといえども他にないのではないだろうか。
しかも今回は写真のように、店の入り口に大きく地ビールフェアの案内を出している。これなら、店の前を通りかかった私のようなビール好きも気がつくだろう。
七夕期間中は店の外でこの自慢の地ビールといわい鶏の焼き鳥などのおつまみを売っていた。他の出店が大手ビールオンリーという中でこれは嬉しい!
フェアは9月まで続くそうである。
2009年10月02日
東北で地ビールが飲める店その45〜山形県上山市
上山(かみのやま)市は山形市の南隣りに位置する、人口約3万5千人の市である。
のっけから苦言を呈させていただいて恐縮であるが、この上山市のキャッチコピー「蔵王と城と茂吉のふるさと 上山」はいかがなものか。「茂吉のふるさと 上山」は意味が通じるが、「蔵王 上山」、「城 上山」では意味が通じない。かと言って、「ふるさと」が「茂吉」だけでなく「蔵王」や「城」にもかかると考えるのにも無理がある。「蔵王のふるさと 上山」、「城のふるさと 上山」、…ではないだろうし。まあ、キャッチコピー一つに目くじら立てるほどでもないのかもしれないが、かみのやま温泉駅を出て、真っ先に気になったのがこれであった。正確を期すならば「蔵王と城がある 茂吉のふるさと 上山」となるだろうか。
それはともかく、確かに東北に名立たる蔵王について言えば、そのシンボルとも言うべき御釜は宮城県側の蔵王町にあるし、名湯の誉れ高い東北最古の湯、蔵王温泉は山形市にあるが、蔵王最高峰の熊野岳は上山市にある。他には、今や駅名にもなった上山温泉、復元された上山城、秋の全国かかし祭りが有名である。洋ナシの一種、ラ・フランスの産地としても知られ、その名を取ったサイクリングイベント「ツール・ド・ラ・フランス大会」もある。
さて、この上山市で地ビールの飲める店だが、市街地を歩き回った限りは残念ながら見つからなかった。ただ、駅前通りにある「山形屋酒店」(上山市矢来2-2-34、TEL023-672-0062)で、店オリジナルの「かみのやま温泉地ビール」を見つけた。通常のエールと黒、そしてラ・フランス(エール・ド・クルチェ)の3種があった。
醸造しているのは新潟麦酒である。以前紹介した蔵王温泉にあるファミリーマートにあったブドウとラ・フランスの地ビール同様、新潟麦酒はこうした店オリジナルのビール製作に協力的なのかもしれない。もちろん、地ビール好きとしては大歓迎である。
追記(2010.5.13):山形屋酒店では昨年、全国かかし祭りに合わせて、山形県の花、紅花から抽出した酵母で醸造した「紅花エール」を販売していたそうである(参照サイト)。上山市内で栽培された紅花を使った限定生産とのことで、私が行ったときには既になかったが、ぜひ今年も醸造してほしいものである。
のっけから苦言を呈させていただいて恐縮であるが、この上山市のキャッチコピー「蔵王と城と茂吉のふるさと 上山」はいかがなものか。「茂吉のふるさと 上山」は意味が通じるが、「蔵王 上山」、「城 上山」では意味が通じない。かと言って、「ふるさと」が「茂吉」だけでなく「蔵王」や「城」にもかかると考えるのにも無理がある。「蔵王のふるさと 上山」、「城のふるさと 上山」、…ではないだろうし。まあ、キャッチコピー一つに目くじら立てるほどでもないのかもしれないが、かみのやま温泉駅を出て、真っ先に気になったのがこれであった。正確を期すならば「蔵王と城がある 茂吉のふるさと 上山」となるだろうか。
それはともかく、確かに東北に名立たる蔵王について言えば、そのシンボルとも言うべき御釜は宮城県側の蔵王町にあるし、名湯の誉れ高い東北最古の湯、蔵王温泉は山形市にあるが、蔵王最高峰の熊野岳は上山市にある。他には、今や駅名にもなった上山温泉、復元された上山城、秋の全国かかし祭りが有名である。洋ナシの一種、ラ・フランスの産地としても知られ、その名を取ったサイクリングイベント「ツール・ド・ラ・フランス大会」もある。
さて、この上山市で地ビールの飲める店だが、市街地を歩き回った限りは残念ながら見つからなかった。ただ、駅前通りにある「山形屋酒店」(上山市矢来2-2-34、TEL023-672-0062)で、店オリジナルの「かみのやま温泉地ビール」を見つけた。通常のエールと黒、そしてラ・フランス(エール・ド・クルチェ)の3種があった。
醸造しているのは新潟麦酒である。以前紹介した蔵王温泉にあるファミリーマートにあったブドウとラ・フランスの地ビール同様、新潟麦酒はこうした店オリジナルのビール製作に協力的なのかもしれない。もちろん、地ビール好きとしては大歓迎である。
追記(2010.5.13):山形屋酒店では昨年、全国かかし祭りに合わせて、山形県の花、紅花から抽出した酵母で醸造した「紅花エール」を販売していたそうである(参照サイト)。上山市内で栽培された紅花を使った限定生産とのことで、私が行ったときには既になかったが、ぜひ今年も醸造してほしいものである。