銀河高原ビール  

2018年02月07日

私的東北論その103〜「旧沢内村が教えてくれること」(「東北復興」紙への寄稿原稿)

 昨年11月16日に刊行された「東北復興」第66号では、その夏に皆で訪れた岩手県の旧沢内村について書いた。地域医療の魁となった旧沢内村の取り組みは今も色褪せることなく、しっかりと引き継がれていた。それと、ここで飲む銀河高原ビールのウマさは格別である。


銀河高原ビールと地域医療の故郷
 7月下旬に、医療介護領域の知人友人と、「銀河高原ビールと旧沢内村の地域医療を学ぶツアー」と称して、岩手県の旧沢内村を訪れた。旧沢内村は2005年に隣の旧湯田町と合併して西和賀町となっている。ビール好きには知られているが、ここ旧沢内村は豪雪地帯由来の清冽な天然水を使った地ビール「銀河高原ビール」の故郷でもある。

 醸造所に隣接して「ホテル森の風 沢内銀河高原」という温泉リゾートホテルがあるのだが、ここで飲む銀河高原ビールが殊の外美味しいという話を私がしたことから、それじゃ行ってみようという話になった。しかし、せっかく旧沢内村に行くのに、地ビールだけではもったいないと思った。この旧沢内村、地ビールができる34年も前に全国的に有名になる事業を行っていた。当時、人口およそ6,000人の豪雪地帯の小さな村が、当時全国の自治体がどこもなし得ていなかった老人医療費無料化を打ち出し、実現したのである。医療関係者の間では旧沢内村は「地域医療の故郷」として知られている。そこで、ツアーではビールに加えて地域医療もテーマに加えた。

 本稿では、そのツアーで見聞きした内容を織り交ぜながら、旧沢内村における地域医療の足跡について改めて辿ってみたい。

深澤村長の功績

 一日目に沢内銀河高原でしこたま銀河高原ビールを飲んで大いに語らった翌日、まず足を運んだのは碧祥寺博物館である。寺院併設の博物館で、マタギや雪国の生活に関するおびただしい数の民俗資料が5つの建物に分かれて収蔵されており、大変見応えのある施設であった。

旧沢内村の「三悪」に立ち向かった故深澤晟雄村長(深澤晟雄資料館) 続いて訪れたのは深澤晟雄記念館である。故深澤晟雄(ふかさわまさお)は1957年から65年まで旧沢内村の村長だった人で、先述の通り、全国に先駆けて1960年に65歳以上の医療費を無料化し、翌61年には60歳以上と乳児の医療費無料化を実施した。それまでの旧沢内村は全国でも乳児死亡率が極めて高い地域だったが、一連の施策によって1962年に全国の市町村で初めて乳児死亡ゼロを達成させた。その拠点が当時の沢内村国民健康保険沢内病院であった。沢内病院は2014年に移転新築され、町立西和賀さわうち病院となったが、引き続き地域唯一の病院として、地域の人々の命と健康を守る砦となっている。

 深澤晟雄記念館では、このさわうち病院事務長の高橋光世さんに、深澤晟雄村長と沢内村について説明していただいた。高橋さんによれば、深澤村長は旧沢内村の「三悪」(豪雪・病気・貧困)の克服を目指した。旧沢内村を含む西和賀町は国の特別豪雪地帯に指定されている地域で、年間の累積積雪量は12メートルを超え、最高積雪量も3メートル近くに及ぶ。今でこそ除雪が行き届いているが、当時は除雪などされず、冬は雪に閉ざされていた。そのため、冬は具合が悪くても病院に掛かれず、その結果命を落とす高齢者も多くいたそうである。深澤村長はこうした状況を打破すべく、苦心して工事用のブルドーザーを調達し、まず除雪を成し遂げた。

 しかし、それだけで住民の病院へのアクセスは改善しなかった。当時病院受診は「かまど返し」と言われ、大きな出費を伴うものと捉えられていたのである。当時の医療費自己負担は5割。山間で自給自足で生活してきた村民にとっては重い負担であった。結局、受診しなければいけない患者が受診できずにいる状況は変わらなかった。そこで深澤村長は1960年に医療費の本人負担分5割を村が肩代わりする政策を実施する英断をしたのである。実施に当たり県と当時の厚生省からは「法律違反である」との警告を受けたが、憲法25条の生存権を挙げて、「人命の格差は絶対に許せない。本来国民の生命を守るのは国の責任であり、国がやらないなら私がやる。国は後からついてきますよ」と言って、断行した。

 その言葉通り、旧沢内村に続いて、1969年に秋田県と東京都が老人医療費を無料化し、国も73年に70歳以上を対象に無料化に踏み切った。ところが、これによって医療費が膨張したために、結局無料化は10年で終了し、1983年の老人保健法の制定により、患者の一部負担が復活することとなった。

乳幼児死亡率ゼロの原動力となった保健婦の家庭訪問(深澤晟雄資料館) これに対し、「元祖」の旧沢内村では、老人医療費無料化は、旧沢内村が西和賀町になるまで続けられたのである。旧沢内村の高齢化率は全国平均をはるかに上回る46%だった。それなのになぜ、旧沢内村は老人医療費無料化を続けることができたのであろうか。実は、旧沢内村の老人医療費無料化は、村の保健婦の予防活動とセットであった。「まず病気にならないこと」を重視し、保健婦が村の全戸訪問活動に力を入れていた。その成果があって、旧沢内村の医療費は全国最低水準だった。保健婦の家庭訪問による訪問指導こそが深澤村長の老人医療費無料化に始まる「生命尊重行政」の肝だったのである。

 1960年には「地域包括医療実施計画案」が策定された。保健と医療は一体で行うものとし、医師は病気にならないことにも関与すべきとした。予防活動を担う保健婦は病院に常駐した。予防から医療まで切れ目なく実施される「沢内方式」は、現在の地域包括ケアシステムの先駆けとも言えた。

今も生きる「人間の尊厳・生命の尊重」

 旧沢内村はその冷涼な気候で美味しいそばが取れる。昼に立ち寄った「農家食堂およね」では沢内手打ちそばが食べられた。この日の午後は、旧沢内村、そして現在の西和賀町の保健医療の拠点である町立西和賀さわうち病院内を見学させていただいた。ここでも事務長の高橋さんにご案内していただいたが、その際に聞いた話では、西和賀町では40〜65歳を対象に人間ドックは町から助成され、6,000円台の自己負担で受けられること、そして、合併で医療費無料化はなくなったが、今でも町民は外来月1,500円、入院は月5,000円の定額負担で受診できるということであり、また町民税非課税世帯は入院、外来とも無料であるということであった。自給自足で過ごす町民の割合がかなりを占めることから町民税非課税世帯の割合は高く、実質的に医療費無料化は現在も続いていると見ることもできる、とのことであった。

 病院ではまた歯科保健に力を入れており、回診には歯科衛生士、さらに歯科技工士も同行しているというのも特筆すべきことであった。また、リハビリテーションにも力を入れており、40床の病院でありながらリハビリテーション職員は4名いて、外来、入院、訪問、通所リハを実施しているそうである。病棟のスタッフステーションには深澤村長の言葉が掲げられ、今も深澤村長の思いが院内に息づいていることが窺えた。

 その後、院長の北村道彦先生から「高齢社会の医療を守るための処方箋」とのテーマでご講義をいただいた。

 それによれば、深澤村長の取り組みは住民自治と予防重視で、「広報」と「広聴」で住民との信頼関係を構築したとのことである。自分達で自分達の命を守る「自動」、「自立」を掲げ、「一人ひとりがせい、話し合ってせい、みんなでせい」の「三せい運動」を村づくりの原則の一つとしている。

 高齢化率46%の西和賀町は、岩手県のみならず、日本のモデルと言える。最近よく言われる「ソーシャル・キャピタル」とは北村先生の解釈では「絆力」で、西和賀町のこの高齢社会は行政だけでなくソーシャル・キャピタルが支えている、とのことであった。

 北村先生は2014年に院長に就任してすぐ、病院の対外的な窓口となる医療福祉連携室を立ち上げ、他地域の病院や診療所に出向き、「西和賀町の患者さんはすべて受け入れます」と挨拶したそうである。「顔の見える」関係の構築のためには、自ら足を運ぶことが大事で、さらに「思いの共有」が必要と強調しておられた。それを実践すべく、在宅医療を担う開業医3名、開業歯科医3名と病院、地域包括支援センター職員で月1回ミーティングしており、門前調剤薬局は院内薬事委員会のコアメンバーでもある。他に社会福祉士、栄養士、介護福祉士、看護師、保健師など町内の専門職の組織化もそれぞれ進行中で、病院の枠を超えて、町全体の専門職による「チーム西和賀」を目指しているそうである。

 また、院内にある売店とカフェは町内の障害者授産施設に運営を委託したそうである。現在、施設職員と利用者が2人一組で切り盛りしていて利用者の就労支援にもつながっている。病院単位でなく、地域(コミュニティー)単位で考えることが重要であるとのお話であった。

 最後に北村先生は、「乳児死亡ゼロと医療費削減を成し遂げた深澤村長の取り組みは今も褪せることなく我々の誇りであり希望。沢内村の、深澤村長の医療を学び、進化させたい」とおっしゃっていた。まさに、深澤村長の取り組みは、まさに今も色褪せることなく息づいているのである。

 一緒に行った訪問管理栄養士の塩野淳子さんが、「地域包括ケアは、もう私が産まれるずっと前に、小さな村で実践されていたんですね」と感想を書いていた。まさにその通りだと思った。今、国が進めている地域包括ケアシステムの先駆的事例こそ、この旧沢内村の半世紀以上前からの実践なのである。

 深澤村長は2期目の任期半ば、1965年に食道がんでこの世を去った。深澤村長の亡骸が村に戻ってきた時、猛吹雪の中にも関わらず、2,000人近い村民が沿道で迎えたという。深澤村長は亡くなっても、その「人間の尊厳・生命の尊重」という志はその後も旧沢内村の村民に脈々と受け継がれ、今なおその意思は生き続けているのである。


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2013年11月25日

東北で地ビールが飲める店 番外編その24〜東北地ビール紀行第3回「岩手県編」(「東北復興」紙への寄稿原稿)

 「東北復興第17号では、第15号に続いて「東北地ビール紀行」の第3回目として、岩手県内の地ビールについて取り上げた。拙ブログをお読みいただいている方には周知の内容と思われるが、ご一読いただければ幸いである。


東北地ビール紀行その 岩手県編

ホップ生産日本一の県の地ビール
 岩手県は知っての通り、都道府県では北海道に次いで大きく、四国に匹敵する面積を有する。第一回目にも触れたように、東北は全国のホップのおよそ98%を生産しているが、岩手県はそのうちの約40%を生産する全国一のホップ生産県である。
 
 その岩手県には現在五つの地ビール醸造所がある。とりわけ県庁所在地の盛岡市には二つの地ビール醸造所がある。一つひとつ紹介していこう。まずはベアレン醸造所。ドイツから移設した約一〇〇年前の醸造設備を用いて、伝統的製法で作るクラシックスタイルのドイツビール「ベアレンビール」が好評の地ビール醸造所である。その名もズバリの「クラシック」、「アルト」(ドイツ語で「古い」の意味)、そして「シュバルツ」(ドイツ語で「黒」)の三つが定番で、これに季節限定のビールが一〇種類ほどある。
 
 ベアレンを見ていてすごいなと思うのは、とことん地域密着を志向していることである。だから、一関の全国地ビールフェスティバルや仙台のオクトーバーフェストなど、ビールのイベントにに出展することもほとんどない。その代わりに盛岡市内ではあちこちの飲食店でベアレンのビールが飲める。徹底的に地元に浸透しようという意思が感じられる。
 
 飲める店が多いだけではなくて、「ビール文化」そのものを広めようとする努力も怠らない。盛岡市内の飲食店で「ニモクビール会」という、ベアレンのビールや海外から仕入れたビールを飲めるイベントを毎月第二木曜日に開催している。盛岡市内には「ビアパブ・ベアレン材木町」(盛岡市材木町7-31、TEL 019-626-2771)と「ビアバー・ベアレン中ノ橋」(盛岡市中ノ橋通1-1-21、TEL019-651-6555)という二つの直営店があるが、これらの店舗でもそれぞれ、「ビアパブ ビール会」(毎月第三木曜日)、「中ノ橋ビール会」(毎月第一火曜日)というイベントを開催しており、ビールファンの拡大に務めている。
 
 盛岡市内にはもう一つ、地ビール醸造所がある。盛岡の地酒というと必ず名前の挙がる蔵元「あさ開」の敷地内に「ステラモンテ」(盛岡市大慈寺町10-34、TEL019-624-7206)という多国籍レストランがある。ここでは、ベルギーの白ビールスタイルの「ホワイトステラ」とチェコのピルスナータイプの「ステラピルス」という二種類の地ビールを醸造している。他にやはり「季節のビール」もある。ベアレンとは逆に、これらのビールが飲めるのは盛岡市内でこのステラモンテだけであるので、その意味では貴重である。

蔵元がつくる地ビールが多い岩手県
 民話の里として有名な遠野市。ホップ生産日本一の岩手県の中でも最も多い生産量を誇るのがこの遠野市である。ここには「遠野麦酒ZUMONA(ズモナビール)」がある。遠野の民話は全て「むがしむがしあったずもな」という言葉で始まるが、「ズモナビール」の「ズモナ」とは、この語尾の「ずもな」から取った名前である。醸造しているのは「國華の薫」などの遠野の地酒を醸造している上閉伊酒造である。ピルスナーとヴァイツェン(ドイツ語で「小麦」の意味で大麦の他に小麦も使った濁りのあるビール)、アルトがメインだが、他に龍泉洞の水を使った「龍泉洞ビール」、三陸沖の海洋深層水を使った「三陸 海のビール」など個性的なビールも醸造している。遠野の街中にある「ズモナハウスTanto Tanto」(遠野市中央通り4-6、TEL0198-63-2077)や郊外の柏木平レイクリゾート内にある「遠野麦酒苑」(遠野市宮守町下鱒沢21-110-1、TEL0198-66-2011、冬季休業)で味わえる。
 
 岩手県南部の一関市は先述の全国地ビールフェスティバルの会場として期間中は全国から多くのビールファンが訪れる地だが、ここには「いわて蔵ビール」という地ビールがある。醸造しているのは一関の地酒「世嬉の一」の蔵元、世嬉の一酒造である。岩手はこのように五つの地ビールのうち、三つが日本酒の蔵元によって作られている。東北では他に蔵元が作っている地ビールはないので、これは岩手の地ビールの特徴として挙げることができる。
 
 いわて蔵ビールは非常に種類が多い。定番のビールだけでもヴァイツェン、イギリススタイルのペールエール、それに三陸の牡蠣の身と殻を使ったオイスタースタウト、レッドエール、インディアン・ペールエール(通常のペールエールより苦みが強い)、パッションフルーツを使ったパッションエールがあり、これに季節限定のビールがあるが、その中には山椒の実を加えた「ジャパニーズハーブエールSANSHO」や干し柿から取った酵母を使った「自然発酵ビール」、地場産麦芽を100%使った「こはるビール」など個性的なビールが揃う。他に、贈答品限定としてクチナシ色素を使った青色の「サムシングブルー」もあり、結婚式などで人気である。いろいろなチャレンジをしていることが窺えるラインナップである。
 
 これらのビールは醸造所の敷地内にある「蔵元レストランせきのいち」(一関市田村町5-42、TEL:0191-21-5566)で味わえる。また、このいわて蔵ビールや遠野麦酒ZUMONAは、一関の全国地ビールフェスティバルや仙台のオクトーバーフェストにも出展しているので、地ビール好きにとっては結構お馴染みのビールと言えるかもしれない。

全国一、二の生産量を誇る地ビールも
 最後の一つは岩手県内屈指の豪雪地帯、旧沢内村(現西和賀町)にある「銀河高原ビール」である。九六年に醸造を開始した、東北では老舗の地ビールである。銀河高原ビールは東北の地ビールの中で屈指の生産量を誇っている。生産量を公開していない醸造所もあるので断言はできないが、東北のみならず、全国でも一、二を争う生産規模であることは間違いのないところである。そのお蔭で、缶に入った銀河高原ビールは全国のスーパーや酒屋チェーンなどで見掛けることも多い。値段も1缶二〇〇円台で地ビールの中では比較的安価であることもあり、私の日々の晩酌によく利用されるビールである(笑)。
 
 もちろん、安いだけではない。地ビール醸造所の中でドイツをお手本にしたところは、麦芽とホップと酵母と水以外の原料は使わないというドイツの「ビール純粋令」に忠実に従ってビール作りをしているところが多いが、銀河高原ビールも、麦芽100%、そして酵母無濾過を貫いたビールを作っている。別にビール純粋令を守っているビールがいいビール、守っていないビールが悪いビールということではなく、要はスタイルの違いというだけの話なのだが、普通、オレンジピールやコリアンダーなどを加えて柑橘系の香りと味を出すベルギースタイルの「白ビール」であっても、銀河高原ビールはドイツ流に麦芽100%で作ってしまう。ビール純粋令の制約を逆手に取って、それを活かして銀河高原ビールらしさに変えてしまう、このような姿勢がお気に入りの理由の一つである。
 
130603-211613 定番は何と言ってもヴァイツェンで、他にペールエールもあるが、このペールエールもヴァイツェンのように濁りがあるところが銀河高原ビールらしいところである。よく飲まれているピルスナーだけではなく、ビールにはヴァイツェンというスタイルもあるのだということを世に知らしめた一番の立役者が銀河高原ビールであると思う。醸造所に隣接している「沢内銀河高原ホテル」(和賀郡西和賀町沢内字貝沢3地割647-1、TEL0197-85-5311)で出来立てが飲める他、仙台駅近くにある「夕焼け麦酒園」(仙台市青葉区花京院1-2-20、TEL022-262-5573)でも写真のような樽生が味わえる。
 
 こうして見てきたように、岩手県内には実に個性的な地ビール醸造所が、それも五つもある。足を運んだ折にはぜひ複数の地ビールを味わってみていただきたいものである。


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2011年07月23日

仙台散歩その47〜銀河高原ビールの「アメリカンペールエール」が限定発売!

110721-230241 ちっとも知らなかったのだが、銀河高原ビールは今月5日から、サークルKサンクス限定で、「アメリカンペールエール」を発売していた。

 現在小売されている銀河高原ビールのラインナップは、銀河高原ビールと言えば真っ先に思い浮かべる「ヴァイツェン」と「小麦のビール」、それに「ペールエール」である(スタウトは樽生のみ)。ペールエールはイギリスの伝統的なスタイルのビールであるが、それとは別にイギリスからアメリカに渡った人たちによって作られたアメリカ西海岸発祥の新しいペールエールが、アメリカンペールエールである。

 どちらも、濃色ビールに比べて淡い(ペール)色あいのビール(日本で一般的なピルスナーよりは濃い)だが、使われている原料の差が両者の差になる。どちらも「ビタースイート」と形容される甘みと軽い苦みが特徴の味であるが、イギリスのペールエールはイギリス産のホップを使い、アメリカンペールエールは北米産のカスケードホップを使うそうである。

 銀河高原ビールの「ペールエール」は、イギリスの伝統的なレシピから少し銀河高原ビール風にアレンジしており、ホップもイギリス産のものに加えてドイツ産のものを香りづけに、さらに別のホップを隠し味に使っているそうである。この工夫が、以前書いたようにこの「ペールエール」が「銀河高原ビールならではのペールエール」に仕上がっている理由だろう。一方、今回の「アメリカンペールエール」は、北米産のカスケードホップを苦みづけの段階から使用して繊細で個性的な苦みを引き出すと共に、ピルスナーモルトとカラメルモルトという2種類の麦芽を使用しているそうである(「ペールエール」はカラメルモルトのみ)。アルコール度数は、「ペールエール」の5%に対して、今回の「アメリカンペールエール」では5.5%とやや高めになっている。

 というわけで、早速飲み比べである(写真参照)。色合い的には以前比べた新旧の「白ビール」のような差はほとんど見られない。どちらも紅茶のような色合いである。「アメリカンペールエール」の方が若干赤みが強いだろうか。飲み比べてみても、顕著な味の差はないように思った。強いて言えば、「アメリカンペールエール」の方が、柑橘系のような特有の香りがやや強めかな、というくらいである。どちらも飲んだ後に仄かな苦味が残るが、後に引かずすっと消えていく。定番の「ヴァイツェン」や「小麦のビール」よりも口当たりが軽く喉越しもよいので、今のような暑い時期にもピッタリだと思った。

 「ペールエール」はビールの色合いをイメージしたデザインの缶が特徴的だが、今回の「アメリカンペールエール」は「ヴァイツェン」と同じような銀河高原ビールのイメージカラー(?)の青に、ホップのイラストをあしらった緑のラインと赤地に白のロゴが印象的である。販売しているサークルKサンクスには現在、数ある日本の地ビールの中でも代表的なアメリカンペールエールと言っても過言ではない「よなよなエール」も置いてあるので、そちらとの飲み比べも楽しい。ちなみに私は、苦味やスッキリ感は「よなよなエール」が上、芳醇な味わいやコクは銀河高原ビールの「アメリカンペールエール」が上と感じた。香りはどちらもそれぞれによいと思う。他のアメリカンペールエールと飲み比べてみるとはっきりとよく分かる。これはやはり「銀河高原ビールならではのアメリカンペールエール」である。もちろん、私好みの味わいである。

 あ、それから、仙台の街中で、酒類を扱っているサンクス(仙台にはサークルKはないのである)でも、これらのビールが置いていないところがあった。他の地域でも同様だと思われるのでその点だけ注意である。


追記(2011.8.20):全国地ビールフェスティバルin一関の会場で銀河高原ビールの人に聞いたのだが、このサークルKサンクス限定の銀河高原ビール、第2弾として白ビール」が9月15日に発売されるそうである。これは嬉しい!白ビールについては別のところにも書いているが、こちらもとてもおいしい。発売が楽しみである。


追記(2011.9.9):9月15日発売予定の「白ビール」、銀河高原ビールのサイト内にも紹介ページができたが、それを見るとサークルKサンクス限定ではなく、「銀河高原ビール取扱店」で購入できるようである。いずれにせよ、今回も数量限定商品とのことなので、早めに確保することが肝要である。


追記(2011.9.11):「白ビール」だが、今日やまやに行ったら既に販売されていた。前回販売された白ビールは既に飲み尽くしてしまっていたので、前回までのように飲み比べはできないが(汗)、前回までと同様、麦芽100%醸造ながらも柑橘系の香りとグレープフルーツのような苦味が感じられる、他にはない銀河高原ビールならではの味に仕上がっている。


追記(2011.9.30):この「白ビール」、既に品切れになるところも出てきた。私の家の近くのやまやでは既に完売である(決して私が買い占めたわけではない;笑)。前回のアメリカンペールエールもそうだが、もうちょっとたくさん作ってもいいのではないだろうか。

 などと思っていたら、そのアメリカンペールエールを置いていたサンクスに、この「白ビール」が置いてあるのを発見した。銀河高原ビールのサイトにあった「銀河高原ビール取扱店」には、どうやら「サークルKサンクス」も含まれていたようである。これはありがたい。まだしばらく「白ビール」が味わえそうである。


追記(2012.9.17):今年も「アメリカンペールエール」が発売になった。 というわけで、恒例(?)の飲み比べである。

120916-221850 まず、定番商品の方の「ペールエール」との飲み比べである。 色合い的には、アメリカンペールエールの方が若干赤みがかっているように見えるが、さほど大きな違いはない。

 味の方は、基本的なフレーバーは同じだが、「ペールエール」の方にはほのかな甘みが後味として感じられるのに対して、「アメリカンペールエール」の方はそうした甘みがあまり感じられず、ペールエールよりも感じられる苦みが少し強い、といった違いが感じられた。個人的には「アメリカンペールエール」の方が好みの味わいである。

120917-214536 続いて、昨年発売された「アメリカンペールエール」と今年発売された「アメリカンペールエール」の飲み比べである。左が昨年発売されたもので、右が今月発売になったものである。色合い的には今年のものの方が濃いように見える。 

 味の方はほとんど違いが感じられない。強いて言えば、今年のものの方がじほんの少し、本当にほんの少しだけ苦みが強いかな、というくらいである。


 それから、紹介しないでしまったが、このアメリカンペールエールに先立って、「ピルスナー」が限定発売されていた。だいぶ以前「ドイツクラシック」や「有機栽培ビール」などの名称でピルスナータイプのビールがあったが、今回の「ピルスナー」は、それらかつてのピルスナータイプのビールとは一線を画したものとなっていた。

 麦芽本来の旨みがありつつ、ホップの香りとしっかりとした苦みもあり、かつ銀河高原ビールらしく無ろ過であるため酵母の風味もあるという、銀河高原ビールならではのピルスナーに仕上がっていた。 これはまさに夏の暑い時期にはピッタリの味わいである。熟成に時間が掛かるなど、つくるのに大変な面もあったようだが、ぜひ来年も作ってほしい。

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2010年10月10日

東北で地ビールが飲める店その55〜岩手県盛岡市その2

398be590.jpg  というわけで、前回に引き続き盛岡市内で地ビールが飲める店の紹介である。今回は前回紹介した以外に私が把握している地ビールが飲める店を一挙紹介したいと思う。ちなみに順不同である。

Italian Wine Bar bacaro gustare(バーカロ・グスターレ)
(盛岡市大通1-3-5、TEL019-626-7210、17:00〜25:00LO、日曜定休)
 イタリアンワインがメインの立ち飲みバー。ベアレンクラシック、ヒューガルデンホワイトが飲める。

べべどーる(Be Be Dor)
(盛岡市大通3-1-15志和ビル6階、TEL019-626-3336、17:00〜25:00LO(月〜土)、〜23:30LO(日)、無休)
 「世界の酒、料理を格安で提供」がモットーの多国籍居酒屋。特にシーフード料理、肉料理が充実。ベアレンクラシックが飲める。

火no山(HINO・YAMA)
 地元の食材を使った創作料理のある居酒屋。銀河高原ビールの「小麦のビール」、ベアレンクラシックが飲める。

いざか屋 花太郎
 盛岡の旬の素材を使った季節の料理がある居酒屋。ベアレンクラシックが飲める。

駅前酒場 開運とん
 花巻産の白金豚を使った「焼とん」をはじめ、岩手の食材を使った料理がメインの居酒屋。ベアレンクラシックが樽生で飲める。

居酒屋 串焼だいにんぐ えびすけ
 伊達鶏、奥中山高原のキャベツ、無農薬大豆を使った登米味噌、白金豚など、素材にこだわった串焼・串揚がメインの居酒屋。ベアレンの樽生といわて蔵ビールが飲める。

居酒屋 駅前炭串屋 とりぼん
 伊達鶏を使用した備長炭のやきとりと、白金豚の串カツが看板メニュー。ベアレンの樽生といわて蔵ビールのヴァイツェン、スタウトが飲める。

岩手の居酒屋うま舎(盛岡市盛岡駅前通15-6、TEL019-653-9733、11:30〜13:30、17:00〜24:00、無休)
居酒屋じょ居(盛岡市盛岡駅前通10-6、TEL019-625-6665、17:00〜0:00、無休)
南部居酒屋なはん(盛岡市駅前通8-11、TEL019-623-1275、17:00〜23:59、不定休)
 いずれも三陸の海の幸、岩手の山の幸などが手頃な値段で味わえる居酒屋。ベアレンクラシックが飲める。

HoT JaJa(ホット・ジャジャ)
 盛岡市内で冷麺で有名な「ぴょんぴょん舎」が出したじゃじゃ麺の専門店。ベアレンクラシック、シュバルツが飲める。

日本料理田中 ひっつみ庵(盛岡市盛岡駅前通1-44フェザン本館B1F、TEL019-654-7686、10:00〜22:00、不定休)
 JR盛岡駅に隣接する盛岡フェザンの地下1階のレストラン街にある岩手の食材を使った料理がおいしい和食店。銀河高原ビールのヴァイツェン、ベアレンのシュバルツが飲める。

三陸山田 磯よし(盛岡市盛岡駅前通1-44フェザン本館B1F、TEL019-654-7688、10:00〜22:00、第3水曜日 (2月.8月)
 ひっつみ庵の隣にある三陸の魚料理がメインの店。銀河高原ビールの小麦のビール、ベアレンクラシックが飲める。

盛岡じゃじゃ麺専門店 小吃店(しょうすうてん)(盛岡市盛岡駅前通1-44フェザン南館B1Fめんこい横丁、TEL019-622-0345、9:00〜22:00)
 JR盛岡駅の地下にあるじゃじゃ麺専門店。ベアレンクラシックが飲める。

南部酒席ござそうろ
 大通にある、気軽に食べられるメニューがたくさんある居酒屋。銀河高原ビールのヴァイツェンが飲める。

WISHING WELL21(盛岡市大通2-6-11日興産業ビル3F、TEL019-651-2001、18:00〜4:00、無休)
 大通にある静かなバー。ベルギーのデリリュウムトレメンスやスリランカのライオンスタウトが飲める。

ロシア亭北斗
 本格的なロシア料理が食べられる店。その料理に合うように、ロシアのビールを置いている。

ITALIAN CHACOAL GRILL RISAIA ALTURA(リザイア・アルトゥーラ)(盛岡市菜園1-5-25リデルモリオカビル2F、TEL019-654-6411、11:30〜13:30LO、17:30〜23:00LO、不定休)
 四季折々のイタリア料理が食べられる店。ベアレンクラシックが飲める。

Italian dining AVAZ(アーヴァーズ)
 岩手の食材を使ったイタリア料理が食べられる店。ベアレンクラシック、シュバルツ、シメイブルーなどが飲める。

創菜酒家TOKICHIRO(藤吉郎)
 焼き鳥と創作料理の店。ベアレンクラシックとシュバルツが飲める。

炭焼厨房HAKO(盛岡市菜園1-11-15佐々木ビル1F、TEL019-654-6356、18:00〜3:00、日曜定休)
 特にホルモンがおいしい炭火焼肉の店。ベアレンの樽生が飲める。

銀河離宮
 いわて牛の焼肉やしゃぶしゃぶが食べられる岩手畜産流通センターの直営店。ベアレンクラシックが飲める。

黒ヂョカ
 とにかく焼酎の品揃えが充実しているバーだが、シュバルツなどベアレンの瓶も数種類置いてある。

Accatone(アッカトーネ)(盛岡市中ノ橋通1-5-12、TEL019-624-3310、18:30〜2:00、日曜定休)
 イタリア料理が充実しているワインバー。ワインだけでなく世界のビールも40種ほど置いてある。

CHARLY'S BAR(チャーリーズ・バー)
 前回紹介したヌッフ・デュ・パプの系列のバー。ベアレンのクラシックやシュバルツの樽生や季節のビール、ベルビュークリークなどが飲める他、瓶でデュベルも置いてある。

酒蔵北地蔵(盛岡市盛岡駅前通10-6、TEL019-623-0081)
 盛岡駅の近くにある「村の掟で酒は北地蔵ときまっている」という看板が目印の居酒屋。ベアレンが飲める。

カフェOOD(ウード)
 多国籍な料理が特徴のカフェ。東北ではここだけが置いているという「東京エール」が飲める。

SECOND DINING JARAN(セカンド・ダイニング・ジャラン)
 焼肉・冷麺のぴょんぴょん舎がやっている無国籍料理の店。ベアレンクラシックの樽生が飲める。

焼肉・冷麺 盛楼閣
 以前紹介した冷麺のおいしい焼肉店。銀河高原ビールのヴァイツェン瓶(スターボトル)が置いてある。

焼肉・冷麺三千里大通店
 和牛の焼肉や冷麺が比較的リーズナブルに食べられる店。銀河高原ビールのシルバーボトルが置いてある。

番屋ながさわ(盛岡市菜園2-6-1、TEL019-622-2646、17:00〜23:00LO、日曜定休)
 三陸の魚介類や前沢牛の炭火焼きが食べられる店。銀河高原ビールのヴァイツェンと「小麦のビール」が飲める。

jizake-bar 蔵
 今年3月にオープンした岩手酒造組合の直営店。もちろん地酒がメインだが、ズモナビールの「三陸 海のビール」、いわて蔵ビールのヴァイツェンとペールエールなど県産の地ビールも置いてある。

香醤(こうじゃん)
 これまた以前紹介した夜遅くまでやっているじゃじゃ麺の店。銀河高原ビールのシルバーボトルが置いてある。

すし香(盛岡市材木町2-26、TEL019-654-5682)
 個人のお店ながら時々食べ放題などもやっている寿司店。銀河高原ビールが飲める。

メキシコ料理 ディエス・オーチョ
 盛岡駅近くにあるメキシコ料理店だが、ビールの品揃えが素晴らしい。ベアレン、銀河高原ビール、ベルビュークリーク、バスペールエール、キルケニーが樽生で飲める他、スプマリーナ(テキーラ入りメキシカンビール)、ベルギーランビック、デュベル、オルヴァル、シメイ3種、ヒューガルデンホワイト、シュナイダーヴァイツェンが飲める。

一番星(盛岡市内丸5-16、TEL019-622-8180、17:00〜1:00、無休)
 岩手の食材を使った料理が食べられる居酒屋。ベアレン3種が飲める。

Ristoro 金宝堂(リストーロ きんぽうどう)
 老舗和菓子店の喫茶部から始まった盛岡駅前にある洋食店。ベアレンクラシックが飲める。

スパニッシュ・ライツ(盛岡市菜園1-3-6農林会館B1、TEL019-652-6791、17:00〜2:00、月曜定休)
 本格的なスペイン料理が食べられる店。ビールも充実しており、ビットブルガー・ピルスが樽生で飲める他、ボルダム、ダブ・オリジナル、ハンネン・アルト、ケストリッツァー・シュバルツ、ドム・ケルシュ、シュナイダー・ヴァイス、紅茶ビール、ニュートン、グリゼット・フリュデボア、デュカシス、リーフマンス・グーデンバンド、ボンヴー、セゾン・デュポン、ブリガンドが飲める。ベアレンも数種置いてある。

ガーデンキッチン・シニガン(盛岡市菜園1-6-9第10菱和ビル1-A、TEL019-622-3385、11:30〜1:00、不定休)
 立ち飲みが基本のビストロ。地元の食材を使った料理が食べられる。ベアレンクラシックが飲める。

ビストロ・シュパーゲル(盛岡市菜園1-8-20八光ビル1F、TEL019-624-7555、17:00〜24:00LO(金土は25:00LO)、火曜定休)
 ドイツビールとワイン、自家製ソーセージの店。ドイツビールでは、ヴァルシュタイン、ビットブルガー、パウラナー・ヘフェヴァイス、ケストリッツァー・シュバルツ、ハンネン・アルトなどが飲める。

みちのく味処 四季
 岩手の食材を使った郷土料理が食べられる居酒屋。銀河高原ビールが飲める。

創作料理の店 ザ・耕作(盛岡市中ノ橋通1-5-4、TEL019-652-3030、11:30〜14:00、17:00〜23:00LO、日祝定休)
 和洋折衷の創作料理が食べられる店。詳細は忘れてしまったが、確か店オリジナルのビールがあったはず。

TEX-MEX料理 SunDance(サン・ダンス)
 アメリカ風メキシコ料理の店。禁断の果実、シメイブルー、デュベル、マレッツ、ウェストマールトリプル、ベアレンエール、レフブロンド、クリークブーン、ドゥーシャスドブルゴーニュ、ライオンスタウト、ベアレンクラシック、バスペールエールなど、いろいろなビールが置いてある。

浜や
 海鮮料理や天ぷらのおいしい店。銀河高原ビールのヴァイツェンが飲める。

 だいぶ長くなってしまったが、以上である。ご覧の通り、実に多くの店で地ビールが飲めることが分かる。人口で3倍以上の仙台市内でもこれほど地ビールが飲める店の数は多くないと思う。そして恐らくここに挙げた店以外にもさらに多くの地ビールが飲める店が、盛岡市内にはあるのだと思う。ご存じの方の情報を求めたいと思う。

 ちなみに、写真はライトアップされた岩手公園である。盛岡市内で地ビールをたらふく飲んだ帰り道に見える風景である(笑)。


追記(2010.11.14):上記に追加である。

ディエスオーチョ2号店(盛岡市盛岡駅前通15-22鷹木ビル5F、TEL019-622-6113、17:00〜1:00(日曜日は〜24:00)、月曜定休)
 メキシコ料理のディエスオーチョに2号店ができていた。オープンしたのは昨年で、1号店が地下の隠れ家的場所であるのに対し、2号店は5階で見晴らしがいい。こちらでも自慢のメキシコ料理とベアレンなどの地ビールや世界のビールが味わえる。

GOOD TIME CHARLY(グッタイム・チャーリー)(盛岡市大通1-9-10レインボービル2F、TEL019-654-7569、17:30〜1:00(日・祝は〜24:00)、不定休)
 大通にあるメキシコ料理店。タコスなどを食べながらベアレンの樽生が飲める。それにしても、盛岡市内にはメキシコ料理店が多いような気がするのは私だけだろうか。

Alam Sinigang(アラム・シニガン)(盛岡市菜園2-3-1フロムハートビル3F、TEL019-622-3755、17:00〜24:00(金・土・祝前日は〜2:00)月曜定休)
 タイやベトナムなどのアジア料理が中心の多国籍料理の店。野菜や米などは地元岩手産のものを使っている。ベアレンクラシックの樽生が飲める他、アジア各国のビールも置いてある。

欧食酒堂dacotta(ダコッタ)(盛岡市菜園2-3-22プラザバンベールビル2F、TEL019-653-3338、月〜木12:00〜14:00LO、17:00〜1:00LO、金・土・祝前日17:00〜2:00LO、日・祝17:00〜0:00LO)、不定休)
 地元の食材をふんだんに使ったイタリアンが中心の欧風居酒屋。ベアレンクラシックの樽生が飲める。

酒GURA(盛岡市大通1-9-10レインボービル4F、TEL019-623-0095、17:30〜24:30LO、日曜定休)
 フードメニューも充実しているバー。ベアレンの樽生が飲める。

ジョアンズ・キッチン・シャトン
 わんこそばで有名な「東家(あずまや)」の系列のイタリア料理店。ブラジル人シェフのジョアンさんが切り盛りする。19時までの営業だが、ベアレンクラシックが飲める。

 なお、上で紹介した「すし香」は残念ながら閉店してしまっていた。


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2010年09月22日

仙台散歩その43〜銀河高原ビールの新旧の「白ビール」を飲み比べてみた

dc155631.jpg  以前、ここに追記した通り、今年3月に限定販売された銀河高原ビールの「白ビール」が9月8日に再び販売開始となった。今回も限定販売なので、醸造した分がなくなり次第終了ということになるのだろう。 同社のサイトの該当ページには特に前回からの変更点などに関しての記載はないが、以前紹介したジャーマンフェストの折に、出店していた銀河高原ビールの方に聞いたところ、今回の「白ビール」は前回のものよりもさらによくなっているとのことであった。

 そこで、前回販売終了前に買いだめしておいた「白ビール」と今回の「白ビール」を飲み比べてみて、どこがどのように変わったのか調べてみることにした。画像の向かって右側が今回発売された「白ビール」、左側が前回の「白ビール」である。画像では分かりにくいかもしれないが、実物を見た感じでは、前回の「白ビール」の方が今回の「白ビール」より少しオレンジがかった明るい色合いで、それに対して今回の「白ビール」は前回の「白ビール」より青白がかった暗めの色合いという印象であった。

 もちろん、前回の「白ビール」は醸造から日にちが経っているが(賞味期限まではまだ間がある)、「白ビール」は同社の「小麦のビール」や「ペールエール」と同じように、ビール酵母による発酵が進まないようにしてあり、また私も冷暗所に保存していた(本来は常温での保存が可能である)ので、保存しているうちに変質したということもあまり考えられない。やはり前回の「白ビール」と今回の「白ビール」はまったく同じものではないようである。

 さて、肝心の味であるが、前回も書いたように、この「白ビール」、どちらも銀河高原ビールの代名詞ともなっている「ヴァイツェン」(こちらは冷蔵保存が必須である)と比べると、柑橘系の風味を思わせる爽やかな味わいが特徴的である。ただ、飲み比べてみると、その柑橘系の味わいは、今回の「白ビール」の方がより増している。グレープフルーツを思わせるような爽やかさとほろ苦さが、今回の「白ビール」ではより鮮明になっている。今回の「白ビール」と飲み比べてみると、前回の「白ビール」の方は少し「ヴァイツェン」系統の「濃い」味わいが感じられるように思った。その意味では今回の「白ビール」、前回の「白ビール」の「『ヴァイツェン』とは違う味わい」をよりはっきりと際立たせた、と言えそうである。

 今回はこの「白ビール」、前回さんざん文句をつけたからか(?)、店舗によって異なるが、「やまや」にも置いてあるのはありがたい。逆に前回発売と同時に陳列され、大変重宝した「フレッシュフードモリヤ」には今回は並んでいない。ともあれ、またしばらくこの「白ビール」が味わえるのは嬉しいことである。


110504-232951追記(2011.5.26):新しい「白ビール」が再度限定醸造販売された。ただ、発売日が3月8日で、その3日後に東北地方太平洋沖地震が発生したため、すっかり影が薄くなってしまった。私は発売日に6本ほど買っておいたが、しばらく酒類を飲んでいなかったため、レビューするのが遅くなってしまった。

 改めて取り上げてみると、まず今回の「白ビール」は上で取り上げたものとはさらに異なるものに仕上がっている。まず気づくのはアルコール度数の違いで、前回まで約4.5%だったアルコール度数は、今回約5%まで引き上げられている。

 前回の「白ビール」と並べてみたのが上記の写真である。左が前回の「白ビール」、右が今回の「白ビール」である。前回と前々回の色味の違いはほんのわずかだったが、今回のものは明らかに前回のものよりも濃色となっている。

 味を比べてみると、前回のものに比べて今回のものは、「ほろ苦感」がさらに増して、よりシャープな味わいとなっているのが印象的である。

 ところが、この「白ビール」、既に規定量の出荷は終了してしまったようで、ネット上でももうほとんど売り切れである(ここにはまだあるようである)。店舗などでも在庫限りのようであるので、見つけたら即買いである。

 そう言えば、「白ビール」ではないが、「小麦のビール」がみやぎ生協新寺店で、なんと218円で売っている。これは私が今まで見た中で最安値である。だいたいどこも248円から260円である。ネット上でもこの値段で売っているところは見当たらない。酒類を扱っているみやぎ生協(やまや併設のみやぎ生協を除く)全部がこの値段なのかと思ったら、例えば富沢店では通常の260円であり、218円はどうやら新寺店だけの値段のようである。この値段なら毎日飲める!(この値段でなくても毎日飲んでいるが;笑)


追記(2011.7.31):上で紹介していたみやぎ生協新寺店の「小麦のビール」だが、元の値段に戻っていた。期間限定の(復興支援?何の?)販売だったのか、それともどこからか横槍でも入ったか(笑)。


120328-215725追記(2012.3.28):現在限定発売中の「白ビール」を、昨年秋に限定発売された「白ビール」と比較してみた。右が昨秋のもの、左が今回のものである。色合い的にはほとんど差がない。味もほとんど同じ傾向だが、若干昨秋のものの方が柑橘系の「とんがり感」が強く、今回のものの方がそれがほんの少し丸くなった代わりに味わいの豊潤さが増しているように感じた。

 「白ビール」の次の醸造は来年の春先になるそうなので、ヴァイツェンと違うこの味わいが好きな人は今のうちに必要量を確保しておくことをオススメする。もちろん、私も既に一定数確保済みである(笑)。

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2010年09月20日

東北で地ビールが飲める店 番外編その13〜仙台オクトーバーフェスト2010開幕!

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 今年で5年目となる「仙台オクトーバーフェスト2010」が17日開幕した。「杜の都のビール祭り」としてすっかり定着した感がある。以前も書いたが、6月のジャーマンフェストと今回のオクトーバーフェストと年2回開催しているのは全国でも仙台だけである。


 ちょうど本場ミュンヘンでも200回目のオクトーバーフェストが18日に開幕したというニュースを新聞で見た。あちらは10月4日まで開催され、期間中650万人が訪れ、500万リットルのビールと50万本のソーセージが消費されるそうである。仙台のオクトーバーフェストはもちろんそれには到底及ばないが、今回も相変わらずものすごい人出である。席数を150増やしたそうであるが、ほとんど「焼け石に水」状態である。


 今回も、ドイツのエルディンガー・ヴァイスビアヴァイスビア・デュンケルビットブルガー・プレミアムピルスケストリッツァー・シュヴァルツビア、それに岩手の銀河高原ビールいわて蔵ビール遠野麦酒ZUMONA、地元の宮城からは亘理の鳥の海ビール、それに山梨の富士桜高原麦酒が飲める。それに加えて今回は、ミュンヘンのビアホール「ホフブロイハウス」の樽生ビールが初めてお目見えした。オリジナルラガー、ミュンヘナー・ヴァイスビール、シュヴァルツ・ヴァイスビール、デュンケルの4種類が楽しめる。


 他にドイツ各地のワインや福島・白河の千駒(せんこま)酒造の日本酒各種も味わえるなど、ビール好き以外にも楽しめるように配慮されている。


 フードの方もパワーアップしており、「常連」の岩出山家庭ハム、グルックルのソーセージ、ハライコ・ジャパンのドイツ直輸入のソーセージ、ホテルコムズ仙台のドイツ料理に、今回はKAKIYAのかき料理、中嘉屋食堂麺飯甜の中華料理が加わり、さらに「Sendai Markt」という日替わり限定ショップが登場し、以前紹介したガストホフ・マリアやブルネンハイムなど地元の店が日替わりで登場している。


 この「仙台オクトーバーフェスト」、私の中では先月紹介した「全国地ビールフェスティバルin一関」と並ぶ東北の一大ビールイベントとして不動の地位を占めているが(笑)、ぜひ今後も大切に育ててもらって、ぜひビールだけでなく地元の様々な食材・料理が一堂に会して楽しめる「収穫祭」のような秋のイベントとなればよいと思う。



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2010年08月31日

東北で地ビールが飲める店その54〜岩手県盛岡市その1

岩手県の県庁所在地盛岡市は、人口約29万8千人の市である。江戸時代は南部藩の城下町として栄え、今でも街中を北上川、中津川が流れる河畔の緑のきれいな、落ち着いた街並みを持っている。

 以前紹介したように、盛岡で食と言うと、わんこそば盛岡冷麺じゃじゃ麺の「三大麺」が有名だが、これまた以前触れたように東北は全国のホップ生産の98%を占める一大産地で、岩手県はその中でも全国の栽培面積の42.5%、生産量の36%を占めるホップ生産全国第1位の地である。

 これまで東北各地で地ビールの飲める店を紹介してきたが、主要都市の中でこの盛岡市だけは紹介していなかった。それは盛岡市内に地ビールが飲める店がないのではなく、逆に多すぎるのである。さすがはホップ生産第1位の県の県庁所在地である。岩手県内には他に毎年「全国地ビールフェスティバル」が開催される一関市があるので、断言するのは難しいのだが、地ビールや外国のビールが飲める店の多さやその多様性などから見ると、盛岡市は「東北の地ビールの都」と言えるのではないかと思う。

 さて、あまりの数の多さもあってこれまで盛岡には手を付けずに来たが、そろそろ一念発起して(?)盛岡市内で地ビールの飲める店についてまとめてみようと思う。ただ、1回で私の知っている店をすべて取り上げるのは不可能なので、2回に分けて紹介したい。1回目はその中でも私のオススメの店を取り上げたいと思う。

img620沢内甚句(盛岡市開運橋通5-4、TEL019-654-4860、11:30〜14:00(月〜金のみ)、17:00〜22:30、日曜定休)

 今は隣の和賀町と合併して西和賀町となったが、日本有数の豪雪地帯である旧沢内村の郷土料理が居酒屋感覚で食べられる店。春は山菜、秋はきのこの料理がおいしい。村の伝説にちなんだネーミングの、鶏もも肉一本をスパイシーな味付に仕上げた「ももどり」が名物料理である。

 旧沢内村と言うと、私のようなビール好きにとっては何と言っても銀河高原ビールである。ここでもキンキンに冷えたジョッキで銀河高原ビールが飲める。あ、ただ盛岡駅前に新しくできた系列の「ももどり駅前食堂」では銀河高原ビールは飲めないので要注意である。

 店名の「沢内甚句」というのは、旧沢内村に伝わる民謡の名前であるが、ここでは月に一度、津軽三味線のライブも開かれる。その時はこぢんまりした店内が人でごったがえす。ライブの日は、飲み放題に料理がセットになった特別料金(3,000円くらい)が設定される。


719050居酒屋・お好み焼き ぼっちゃん 駅前(盛岡市盛岡駅前通10-11、TEL019-625-6881、17:00〜4:00、無休)

 銀河高原ビールの人に教えてもらった店である。銀河高原ビールの人が盛岡に出張すると、たいていここで飲むのだそうである。海の幸からお好み焼きまでメニューが実に幅広く、サメの心臓の刺身とか、珍しいメニューもあったりする。一つひとつの料理をしっかり作って出してくれているのが見えるので、安心して食べることができる。

 銀河高原ビールはもちろん樽生で、自慢の料理と一緒に味わえる。たいていビアバーなどの店は洋風であることが多く、料理も洋風であることが多いが、上の沢内甚句と言い、このぼっちゃんと言い、おいしい和食と一緒に地ビールが飲める店があるのは嬉しい。


818031.jpgビアパブベアレン材木町

 ベアレンは盛岡市内に醸造所を持つ地ビールである。ドイツスタイルのビールが基本だが、最近はイギリスやベルギーのスタイルのビールなど、さまざまなビールを醸造している。ベアレンはこれまで外販に力を入れてきた。次回一気に(?)紹介するが、その甲斐あって、盛岡市内ではいろいろな店でベアレンビールが飲めるようになった。

 ベアレンはまた、ビールのことをもっと地元の人に知ってもらおうと、毎月第2木曜日、後で紹介するヌッフ・ドゥ・パプで「ニモクビールの会」という会を、醸造所でも定期的に「工場ビール祭り」を開催している。地元でビール好きの裾野を広げようというこうした取り組みは、100万都市でありながら地ビールがない仙台に住む身としては実にうらやましい話である。

 他に、毎月A4サイズの「BAEREN NEWS」を発行し、スタッフの声や限定醸造のビールの案内など、様々な情報を提供している。「BAEREN NEWS」はJR盛岡駅でも入手できる。こうした地域密着のための数々の取り組みは、並み居る東北の地ビール醸造所の中でもベアレンビールが最も積極的であるように見える。

 さて、そのようなベアレンが初めて作った直営店がこのビアパブベアレンである。ここでは、レギュラー、季節限定のベアレンの樽生が飲める。料理は地元の食材を使った洋風料理で、これもまたおいしい。

 この店でも「ニモクビールの会」とは別に月1回第4木曜日に「新ビアパブビール会」というビールのイベントを開催している。地域密着を貫く姿勢がこの店にも現れている。


0322023ビアバーベアレン中ノ橋

 最近オープンしたベアレンの直営第2号店。名前の通り、上のビアパブベアレンが「パブ」で食事も楽しめる方向性の店であるのに対して、こちらは「バー」としてよりビールに特化した店となっている。その象徴となっているのが、アメリカから直輸入したという注ぎ口が12もあるビアサーバーで、これのお蔭でここではいつも、ベアレン全種類を含め12種類の樽生が楽しめる。

 私が訪れた折には、ベアレンのクラシック、シュバルツ、アルトの定番ビールの他、ヴァイツェン、岩手の小麦のビール、ピルスナーといった季節のビール、それにドイツのドラフトビールとして、ビットブルガーピルスナー、シュレンケラーメルツェン、ヴェルテンブルガーアッサムボック、ベルギーのドラフトビールとしてイヒテヘムズ アウトブライン、モルトガット、ヴェデット、イギリスのドラフトビールとしてフラーズのロンドン・プライドがあった(ん?数えてみると1つ多い。このどれかは品切れだったかも)。

 これだけの国内外の樽生が常時飲めるのは、東北では間違いなくここだけである。ビール好きにはとことん楽しめる店である。立ち飲みスペースもあるので、気軽に立ち寄れる。


img732多国籍料理ステラモンテ

 「あさ開(あさびらき)」と言えば、岩手を代表する日本酒の一つである。考えてみれば、一関のいわて蔵ビールと言い、遠野のズモナビールと言い、岩手には日本酒の蔵元が手掛ける地ビールが多い。盛岡にあるここあさ開も実は地ビールを醸造している。が、それはいわて蔵ビールやズモナビールほど知られていない。同じ盛岡のベアレンに比べても知られていない。

 それもそのはず、あさ開の地ビールは、敷地内にある直営の多国籍レストラン「ステラモンテ」でしか味わえないのである。それ以外の外販などは一切していないため、ある意味「幻の地ビール」となっているのである(以前はJR盛岡駅内にあった系列の自然食バイキングレストラン「めぐみいわて」でも飲めたが、同店が閉店したため、本当に1箇所だけになった)。

 「ステラモンテ」にあるあさ開のビールは、ベルギーの白ビールタイプの「ホワイト・ステラ」と、チェコのピルスナータイプの「ステラ・ピルス」、それに季節のビールの3種がある。レストランに併設されて醸造所があるので、作りたてのビールが飲めるのがいい。料理の方も、日本、アジアからヨーロッパまで様々な地域の料理があって楽しめる。


1190400ビアレストランアリーブ盛岡店

 以前、北上店を紹介したが、アリーブは盛岡にもある。と言うか、私にとってはこちらの店の方がなじみ深い。ホテル東日本の地下にあるこの店では、銀河高原ビールのヴァイツェン、ベアレンのシュバルツ等3種、それにいわて蔵ビールの岩手の誇る3つの地ビールの樽生が飲める。

 イタリア製の石窯で焼かれるピザを始めとするイタリアンもおいしい。岩手の地ビールを飲み比べるのであればイチオシの店である。



121520ヌッフ・デュ・パプ

 ベアレン樽生3種と銀河高原ビール樽生が飲める。他にレーベンブロイ、ヒューガルデン、バス・ペールエール、ベルビュークリークの樽生も飲める。瓶でシメイブルー、レッド、オルヴァル、デュベル、缶でよなよなエールも置いてある。地元岩手の食材を使った各種料理もおいしい。

 前述のように、ベアレン主催の「ニモクビールの会」の会場でもある。ちょっと発音しにくい(私だけか?)店名は、南フランスのローヌ地方にあるワインの名産地「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」から取ったそうである。


820360la CUCINA new york kitchen(ラ・クッチーナ・ニューヨーク・キッチン)

 発音しにくいことでは上のヌッフ・デュ・パプと双璧をなす(?)洋風居酒屋。ただ、ビールの品揃えという意味でも、盛岡市内では以前からヌッフ・デュ・パプと双璧をなす存在である。

 ここではベアレンが全種類置いてある。このうち季節限定のものは樽生で、定番のビールは瓶でそれぞれ味わうことができる。他に、ベルギーなど海外のビールも瓶で揃っているのでそちらも楽しめる。

 こちらの店でも岩手の食材をふんだんに使った、とにかくおいしそうな料理がたくさんある。ベアレンとだと、ビールも料理も進みそうである。


img731ビアレストラン熊福

 何となく居酒屋のような店名だが、ここはベルギービールがいろいろ揃っているビアレストランである。サンフーヤンのトリプル、ブロンド、グリゼット・ブロンシュ、グリゼット・フリュデボア、デュポンのウルション、セゾン・ヴォアザン、セゾン・デュポン、ルフェーブルのバルバール、ブリュノオのトラディション、ブロンシュ・バイオロジーク、ビレッジ、アベイデロックなど、私もよく知らない(笑)ベルギービールの瓶が常時10数種類揃っている。

 他に、ベルギービールの樽生1種とベアレン・クラシックの樽生も置いてある。私が訪れた際にはサンフーヤンのブロンドが樽生としてあった。

 料理も宮古直送の海の幸や契約農家から届く野菜を使った和洋中の料理が充実しており、おいしい。


森の食堂 燻製屋 Velvo

 自家製手作りの燻製とスープカレーが味わえる店である。ベアレンも数種類置いてあり、地ビールを飲んでカレーが食べられる、私にとっては嬉しい店である。盛岡市内で夜遅くまでカレーが食べられる店はここ以外ほとんどなかったので貴重な店だった。

 昨年移転して飲食店が集中している大通りとは駅を挟んで反対側に移転してしまったので、このところはすっかりご無沙汰してしまっているが、たまに食べたくなるカレーである。


東日本ビアホールホテル東日本盛岡(のビアホール

 ホテル東日本では、毎年7月初めから9月中旬までビアホールを開いている。ビアホールでは、前売3,900円(当日4,200円)でホテルメイドの料理が食べ放題、ビールなど各種飲み物が飲み放題である。

 ホテル東日本の親会社である東日本ホームが、当時子会社であった銀河高原ビール株式会社を清算して以来途絶えていた、このビアホールでの銀河高原ビールの飲み放題が、嬉しいことに昨年復活した。従って、昨年から再び銀河高原ビールを好きなだけ飲みながら、和洋中のいろいろな種類のおいしい料理をめいっぱい食べる、ということが可能になったわけである。

 今年は、「中華激辛三銃士」として、「激辛中華風手羽先」、「激辛四川風麻婆豆腐」、「激辛牛モツ肉屋台風」が登場した。私のような辛いもの好きにはうれしいポイントである。

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2010年08月21日

東北で地ビールが飲める店 番外編その12〜全国地ビールフェスティバルin一関

717442.jpg  いやはや、相変わらずすごい人出である。今年で第13回目を迎えた「全国地ビールフェスティバルin一関」であるが、座れる席など皆無なくらい人、人、人である。

 私が会場に着いたのは午後6時くらいだったが、その頃には東北以外の他地域のビールは軒並み完売で、馴染みの東北の地ビールが、並み居る酔客の注文に追われていた。

 従って結局、他地域のビールは飲めず終いだったが、東北の地ビールも、遠野のズモナビールがメルツェンやアルト、西和賀の銀河高原ビールがGケルシュやホワイトエール(このようなイベントではもはや定番となりつつあるが)、地元一関のいわて蔵ビールが地元の小麦を使った小春ペールエールやパッションエール、秋田のあくらがアメリカンホワイトエールやインディアンペールエール、八戸の八戸シャトービールがヴァイツェンや青森りんごを使ったアップルエール、仙北の田沢湖ビールがダブルチョコレートボック、大崎の鳴子の風がパイナップルの発泡酒など、普段ないようなビールを競い合うように出していたお陰で、「来た甲斐があった感」を感じることができた。

 それにしてもこの混雑ぶりはすごい。こうなったら来年からは、今流行りの「立ち飲み」スペースも追加してはどうだろうか。そうでなければビニールシートかござ持参で来るしかなさそうである(実際そのような人もいた)。しかし、このイベントがこのように夏の終わりの風物詩として定着したのは喜ばしい限りである。

 地元の食材をふんだんに使った各種料理も健在で、飲むだけでなく、食べることでも楽しめるのもいい。全国の地ビールが64種類も一堂に会するのは、全国広しといえどもこのイベントだけだそうで、さすがは「地ビール王国」岩手の面目躍如たるものがある。

 このフェスティバル、明日までだが、明日もきっとまた朝からたくさんの人が詰め掛けて、各地の様々な地ビールを堪能しながら盛り上がるのだろう。

 今回のフェスティバルの詳細はここで紹介されている。

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2010年06月13日

東北で地ビールが飲める場所 番外編その11〜仙台ジャーマンフェスト2010

98c802eb.jpg この間もちょっと書いたが、全国で唯一年2回「オクトーバーフェスト」が開催される仙台で、今年もその「春の陣」とも言える「仙台ジャーマンフェスト2010」が6月11日(金)に錦町公園で開幕した。

 今年は20日(日)までの10日間の日程で、定番となったエルディンガー、ビットブルガー、ケストリッツァーなどのドイツビールを始め、富士桜高原ビール、東北からは岩手の遠野麦酒ZUMONAいわて蔵ビール、そして銀河高原ビールが出展している。食べ物も相変わらず充実しており、富士桜高原ビール直営の地ビールレストラン・シルバンズ、地元仙台のソーセージファクトリー・グルックル、ホテルコムズ仙台が顔を揃えた。

 ドイツビールでは、エルディンガーにいつものヴァイツェンに加えて、ヴァイツェン・デュンケルもお目見えしている。富士桜高原ビールにも季節限定で同じヴァイツェン・デュンケルがあり、飲み比べするのも楽しそうである。対する東北勢では、いわて蔵ビールのゴールデンエールやオイスタースタウト、銀河高原ビールのG-ケルシュが目を引いた。

 銀河高原ビールの方とは少し話をしたが、これから秋に向けて、既に水面下で新製品企画が動き出しているのだそうである。まず確実なのが、この春に限定生産で出た白ビール、これがさらにヴァージョンアップして秋に再びお目見えするそうである。それに加えて、詳細はまだ言えないとしながらもイギリス系のエールも現在熟成中とのことである。それ以外にも複数の企画が進行中とのことで、今後がとても楽しみである。

 それにしても相変わらずの賑わいぶりで、席を探すのが大変なのはいつも通りである。今回の生演奏は、ドイツ、オーストリア、スロバキアの3カ国混合のトリオ、ベルグランド・トリオで、14日(月)を除いて毎日演奏があってこのフェスティバルを盛り上げている。

 ちなみに、「秋の陣」の「仙台オクトーバーフェスト2010」は9月17日(金)から26日(日)の予定である。

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2010年05月17日

東北以外で地ビールが飲める店その5〜東京の「アウグスビール」

東京では、それこそ全国のいろいろな地ビールが飲める。今まで紹介してきたような東北の地ビールが飲める店もある。銀河高原ビールのオフィシャルサイトから飲める店を検索してみると(飲める店&買える店(お店検索))、東京都内で銀河高原ビールが飲める店は51件もヒットする。他にも、いわて蔵ビールが13件(参照サイト)、あくらビールも5件(参照サイト)、それぞれ都内で飲める店があるようである。もちろん、他の地ビールが飲める店もあるに違いない。元よりそうした地ビールが飲める都内の店をすべて紹介するのは東京人でない私には不可能である。ルパン三世のセリフを借りれば、「俺のポケットには大きすぎらぁ」である(笑)。

 さて、こうした各地の地ビールが飲める店が東京にはひしめきあっているのとは別に、東京にも「地ビール」がある。東京国税局のサイトによれば、東京都内には8つの地ビール醸造所があるようである(参照サイト)。と言うか、国税局のサイトにこのような地ビールの紹介ページがあるというのも意外と言えば意外という気がする。でもまあ、こうして紹介してこれら地ビール醸造所の地ビールがたくさん売れればそれだけ税収が増えて国税局としても嬉しい、ということなのかもしれない。

 今回紹介したい地ビールは、この東京国税局のサイトにはない東京の地ビール、「アウグスビール」である。アウグスビールが飲める店は、都内だけで108店ほどある。アウグスビールはヨーロッパの特級大麦麦芽100%とチェコのアロマホップを使い、もっとも味に影響すると云っていい水には特にこだわりを持って、福島の磐梯山系の伏流する純粋な地下水を汲み上げて使用しているということである。そう、東京の地ビールであるが、水は東北・福島の水なのである。

182027.jpg なぜ磐梯山系の天然水だったのか、それをアウグスビール直営のアウグスビアクラブで聞いてみたところ、実は元々アウグスビールは自前で醸造所を持っているわけではなく、ミュンヘンのバイエンシュテファンで学んだブラウマイスターが中心となって、さまざまなタイプの特徴あるビールを製造から販売までプロデュースしているということであった。

 私が訪れた時にアウグスビアクラブにあったアウグスビールの樽生は4種類だったが、そのうち代表銘柄である「アウグスビール」と「アウグスビール・マデューロ」は以前紹介した福島路ビールが醸造しており、「TOSHI'S IPA」は御殿場高原ビール、「スノーブロンシュ」は神戸の地ビール醸造所に醸造を委託しているそうである。「アウグスビール」が東京国税局のサイトに載っていない理由もそれである。

185604.jpg なるほど、とそこで納得した。元々私がアウグスビールに出会ったのは、東京駅構内の黒塀横丁の中にある「barBAR東京」である。ここは各地の地ビールや各国のビールがいろいろと置いてある立ち飲みバーで、東京駅の中にあることもあって私のような地方のビール好きにはとても魅力的な店である。

 ここの樽生にアウグスビールがあったのだが、メニューには「アウグスビール(福島)」とあって、「えぇ?そんなビール知らないぞ!」ということで印象に残ったビールだったのである。その後調べてみたら東京のビールのようだったので、「使っている水が福島の水だから福島と書いてたのかな」くらいに思っていたのだが、そうではなく醸造しているのも福島路ビールということで、このbarBAR東京の表記も間違いではなかったということがわかった。

 いずれにせよ、このような手法で「アウグスビール」というブランドで様々な種類のビールが味わえるというのも「あり」だと思う。あまたある地ビール醸造所にはそれぞれ得意分野がある。そうした醸造所の得意な分野でさまざまなビールを醸造してもらうことで、「アウグスビール」ではいつも選りすぐりのビールが味わえるわけである。「アウグスビール」の「アウグス」というのは「本来の、本物の」という意味だそうで(英語表記だと"Augast Beer"なので何か8月に関係があるのかと思ってた;笑)、そうしたビールに対する思い入れが感じられるネーミングである。

 このビールが置いてある都内の108店というのもいわゆる高級店が多く、都内ではプレミアムなビールとして広く認知されているようである。今後どんなビールがプロデュースされて世に出てくるのか、楽しみである。

追記(2010.5.19):東北が関係する東京の地ビールということで思い出したのが、以前紹介した田沢湖ビールわらび座に行った時に教えていただいた「品川縣麦酒(しながわけんびーる)」である。

 現在の品川区大井3丁目にはかつて日本で最初のビール醸造所があったそうである。一方、わらび座は清酒樽から分離・培養された日本最古の酵母「エド酵母」を持っていたそうである。この両者が協力してかつて日本で最初のビール醸造所があった品川の地で、日本最古の酵母を使ったビールを誕生させた。それが「品川縣麦酒」である。

 品川区内ではこのビールが飲める飲食店も多く、着実にこの地の「地ビール」として根付いているようである。


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2010年03月09日

仙台散歩その37〜銀河高原ビールの白ビールが見つからない→見つかった

28f5e6da.jpg 銀河高原ビールのところに追記したが、新製品の「白ビール」が3月4日に発売された。銀河高原ビールの定番のヴァイツェンがドイツスタイルであるのに対し、この白ビールはベルギーのホワイトエールのスタイルである。ヴァイツェンよりも軽い口当たりで、ヴァイツェンの味わいが時にバナナの香りになぞらえられるのに対し、ホワイトエールは柑橘系の味わいとされるところに両者の性格の違いが表れていると言える。

 ただ、やはり銀河高原ビールだと思わせられるのが、ヒューガルデン・ホワイトなどのベルギーのホワイトエールが、オレンジピールやコリアンダーなどのスパイスを使ってさわやかな味わいを出しているのに対して、銀河高原ビールの白ビールは麦芽とホップのみでこの味わいを出すことに成功したというところである。「麦芽100%」を貫く銀河高原ビールらしい白ビールと言える。

 ところが、である。この3月4日に発売された白ビールがどこにもないのである。普段「小麦のビール」くらいしか置いていないスーパーなどにないのは仕方ないとして、ヴァイツェンペールエールなど銀河高原ビールのすべてのラインナップを揃えている「やまや」にもないのである。これはいったいどうしたことか。いくつかの店で聞いてみたが、どこも「ちょっと分かりません」、「いつ入るか聞いていません」、ある店に至っては「何を仕入れるかは本部で決めるので私には分かりません」と来たもんだ。誰も、やまやの仕入れの仕組みなんぞ聞いてないって(笑)。というわけで、肝心な時にちっとも役に立たないやまやなのであった。今日3月9日現在でもやはり入荷していない。

 このようなわけで、飲みたいのに飲めないという状態だったのだが、この白ビール、意外な店で見つけた。なんと、仙台市内のあちこちにあるスーパー、フレッシュフードモリヤにしっかり白ビールが置いてあったのである。このモリヤ、これまで銀河高原ビールは置いていなかったのである。今も「小麦のビール」すら置いていない。それが白ビールだけ置いてあるというのは、これはまたどういう風の吹き回しなのかちっとも分からないが、お蔭で無事白ビールを手にすることができた。

 というわけで、早速贅沢にもヴァイツェンと白ビール(写真参照)を飲み比べしてみた。やはり白ビールの方が軽い口当たりである。それでいてキリッとした飲みごたえがある。大手のビールの味に慣れていて、ヴァイツェンの味は濃厚すぎるというような人にも、この白ビールは口に合うのではないかと思われる。

 実はこの白ビール、だいぶ前にやはり缶で出ていたが、その頃のものよりもさらに進化している印象を受けた。缶のデザインもその時のものよりも格段にいい。缶の白の微妙な色合いがまさに白ビールのイメージにぴったりである。

 この白ビール、小売店で買えなければウェブで注文するという手もある。銀河高原ビールのサイト内でも注文できるが、以前紹介したことのある郡山市の「地酒の森」の方が安く買え、送料も無料なのでお得である。と思ったら、地酒の森の在庫は今見たら残り2ケースとなっていた。次回入荷は3月10日とのことだが、この白ビール、けっこう売れ行きがいいようである。「限定醸造」とのことなので、早めに買っておく方が無難である。


追記(2010.3.23):なんと、この白ビール、売れ行きが殊の外好調なようで、銀河高原ビールのウェブショップセブン-イレブンネットでは既に売り切れ、上で紹介した「地酒の森」でも、3/26(金)に入荷する60ケースが最後だとのこと。仙台市内のフレッシュフードモリヤでも既に品切れの店があった。買っておくなら今のうちのようである。私も少し買い溜めしておこうかと思う。

 ちなみに、結局やまやには並ばなかった。ダメだ、こりゃ。


追記(2010.4.9):やまやに並んでいなかった白ビールだが、先月末からようやく各店舗に並ぶようになった。やまやに出荷した分を以て、今回醸造した分は本当に完売だそうである。まだしばらく白ビールが味わえそうなのは歓迎である。


追記(2010.9.8):完売品切れになっていた「白ビール」であるが、新たに醸造したものが本日発売開始だそうである。まだ店頭で確認はしていないが、すでにウェブショップでは購入できるようになっている。

 ジャーマンフェストの時に聞いたのだが、今回の「白ビール」は前回のものからさらにブラッシュアップされておいしくなっているそうである。実は、前回なくなる寸前に買いためたものがまだ残っているので、新旧の「白ビール」を飲み比べてみようと思う。



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2009年09月27日

東北で地ビールが飲める店 番外編その10〜仙台オクトーバーフェスト2009

a85ac7b9.jpg 仙台で18日から27日までの日程で仙台オクトーバーフェスト2009が開催されている。以前書いたが今年は6月のジャーマンフェストに続いて2回目の開催で、仙台の季節のイベントとしてすっかり定着した感がある。

 今年もパウラナーのヴァイツェン、ヴァイツェン・デュンケルを始めとするドイツの樽生ビールが顔を揃えた。対してこれを迎え撃つ(?)東北の地ビールも、銀河高原ビールを始め、いわて蔵ビールズモナビールの岩手県勢に、鳥の海ブルワリー伊達政宗麦酒(瓶のみ)の地元宮城県勢、それに富士桜高原ビールが助っ人として加わった充実のラインナップである。

 料理の方もビールに負けないくらいの充実ぶりで、ドイツ直輸入のオクトーバーフェストオリジナルソーセージに、地元岩出山家庭ハムグルックルのハム、ソーセージ、それに東北の誇る庄内・平田牧場の三元豚がオクトーバーフェスト初登場である。

 おいしいビールとおいしい料理が味わえるとあって、連日連夜相変わらずの盛況ぶりで、週末などは席を確保するのにも一苦労の状況である。
 10日間にわたった今回のオクトーバーフェストも今日が最終日。きっと今日も昼から盛り上がっていることだろう。そうそう、足を運ぶ際には、公式ホームページからクーポン券をダウンロードして持っていくとよい。ビールや料理などが割引になってお得である。

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2009年08月23日

東北で地ビールが飲める店 番外編その9〜全国地ビールフェスティバルin一関

183437.jpg  今年も8月21〜23日の日程で、一関文化センター前広場を会場に、全国地ビールフェスティバルin一関が開催されている。

 今年は全国の地ビール醸造所64社が集まった。各地の地ビールをとことん楽しめる夏のイベントとしてすっかり定着した感のあるこのフェスティバルであるが、今年も昨年同様、同時開催として7月24日から8月23日までの期間、地元食材を使った料理と地ビールのコラボレーションがウリの「地ビールストリート」が開催され、一関市内の16の飲食店でいろいろな地ビールが楽しめる。また、今年初めての取り組みとして、8月22日に「地ビールミュージックパーク」と題して、ジャズの生演奏を聴きながら地ビールを楽しめるイベントも用意された。この3日間、一関市はまさに地ビール一色である。

 私も幸運なことに、22日に一関近くまで行く用事があったので、今年も帰りに寄ってみた。相変わらずかなりの人手で、皆地ビールと地元食材がメインの料理を存分に楽しんでいる風であった。私は箕面ビールのリアルベルジャンレッドエール、銀河高原ビールのG-ケルシュ、鳴子の風のパイナップルBOMBERとアップルブリュー、伊勢角屋麦酒のブラウンエール、サンクトガーレンのゴールデンエール、あくらのビスケットヴァイツェン、田沢湖ビールのあきたモルトなど、普段なかなかお目にかかれない限定の樽生ビールを中心に各地のビールを楽しむことができた。G-ケルシュは銀河高原ビールとして初めてのケルシュだが、頭に銀河高原の「G」がついている通り、銀河高原ビールならではの味に仕上がっていた。

 毎度同じことを書くが(笑)、地元食材を使った料理も大層な人気で、そちらがお目当ての高校生など若い世代や子供連れの夫婦も会場には多く見られた。私も世嬉の一の一関産野菜たっぷりの野菜カレー、一関トマトのトマトピザ、室根総合開発の室根やわらか羊、調理師会一関支部の平泉産ラッキー玉ネギ酢漬けなど、とてもおいしい料理を堪能させていただいた。

 設営されたテントの座席はほぼ満席で、どこの席でも地ビールと地料理で陽気に盛り上がっている人たちの姿が印象的であった。やはり、おいしいビールとおいしい料理は、人をこの上なく幸せな気分にさせるようである。

 このフェスティバルも23日が最終日。きっとまた大いに盛り上がれることだろう。

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2008年08月23日

東北で地ビールが飲める店 番外編その7〜仙台オクトーバーフェスト2008

1b4e4f5f.jpg 今年もオクトーバーフェストが仙台で始まった。昨年よりさらにパワーアップとの言葉通り、飲めるビールの種類もさらに多くなり、またフードメニューを提供するブースもワインを提供するブースも増え、ビール好き以外にも広くアピールできる陣容となっている。年々開催日は早まっているが、今年は8月23日から31日である。完全に「オーガストフェスト」である。もちろん、私としてはおいしいビールが飲めるイベントなら時期は問わないが。

 今年もエルディンガー・ヴァイスビア、ビットブルガー・プレミアム・ピルス、ケストリッツァー・シュバルツビアの生はもちろん飲めるが、今年はエルディンガー・ヴァイスビア・デュンケルが加わった。他に、フランツィスカーナ・ヘーフェ・ヴァイスビア・ゴールド、パウラーナー・ヴァイスビア、シュパーテン・オプティメーター、シュパーテン・ミュンヒナー・ヘル、プレミアムボックなどの生も飲める。瓶ではイギリスの5種類のエールやイタリア、チェコ、ギリシャ、フランス、フィリピン、オーストラリアなど各国のビールが味わえる。

 地ビールでは、岩手の銀河高原ビールのヴァイツェン、スタウト、ペールエールの生、ズモナビールのクリスタル・ヴァイツェン、ピルスナー・ボックの生、いわて蔵ビールのヴァイツェン、スタウト、インディア・ペールエール、レッドエール、宮城の鳥の海ブルワリーのシャンパンビール、仙台ラガーの生が飲める。今年は山梨の富士桜高原麦酒のヴァイツェン、ラオホ、ピルスも出展している。ラオホはドイツのビールも含めて会場内で唯一である。また、サイトには出ていないが、奥州仙台伊達政宗麦酒もホテルコムズ仙台のブースで飲める。

 銀河高原ビールでは、このオクトーバーフェストに合わせてつくったオリジナルのグラスが登場した。3種の生のいずれかとのセットで1,300円である。会場内のドイツビールと同様、グラスを返却するとその分の金額がバックされる。ドイツスタイルのビールが多い中、鳥の海ブルワリーでは今回で最後の醸造になるというブルーベリーのシャンパンビールが要注目だったが、醸造が間に合わず今回は見送りとなったそうである。あと1か月くらいとのことなので、鳥の海ブルワリーに足を運んで購入することになりそうである。

 フードメニューは、ドイツ直輸入のハム・ソーセージに交じって、地元宮城が誇る岩出山家庭ハムの種類豊富な手作りハム・ソーセージが目を引いた。他にもいわて蔵ビールの石蔵レストランクラストン、APAホテル、ホテルコムズ仙台、にぎわい居酒屋塩釜亭などが出店しており、好みに応じてさまざまな料理が味わえる。

 それにしても、またしても残念なのは昨年に引き続き天候である。初日も2日目も雨で、しかも気温も低く肌寒く、いわゆるビール日和でないのが惜しい。もっとも、昨年同様、そんな天候のことなどお構いなしにテント内の座席は大いに盛り上がっていた。3年目を迎え、仙台市民の間でもすっかり定着した感のあるイベントとなったようである。


追記(2008.8.29):事前の大雨予報にも関わらず天気が持ち堪えたこの日は、週末ということもあって、多くの人が訪れていた。初来日のドイツの楽団、ハッピーババリアンの演奏は、サイトには土日のみのように掲載されているが、実際にはこの日も楽しげな演奏を繰り広げており、会場の雰囲気を大いに盛り上げていた。しかし、無事終了時刻を迎えたと思ったら、それを待っていたかのように未曾有の雷雨が降ってきた。残り2日間どうなるか、天のみぞ知る、である。

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2008年08月09日

東北で地ビールが飲める店 番外編その6〜全国地ビールフェスティバルin一関会場

icinosekijibeer  今年も一関市で全国地ビールフェスティバルが開幕した。例年お盆期間中の土日の開催だったが、今年は8月7日から9日の開催である。今年も全国47都道府県から61の地ビール醸造所が出展して盛大に行われている。

 今年もたまたま8日に一関を通る予定があったので、これ幸いとばかりに寄ってみた。昨年と違って早い時間に着いたのだが、既に席はほぼ満席で、例年通りかなり盛り上がっていた。前日の前夜祭では10周年だった前年を大きく上回る710リットルが消費されたそうで、年々規模が拡大しているようである。

 私も各地の地ビールを堪能させていただいた。山梨県の富士桜高原麦酒のヴァイツェンから始まって、以前石垣島に行った時に飲んだことのある沖縄県の石垣島ビールのヴァイツェン、それに薩摩ビールのヴァイツェン、いつもお世話になっている(笑)岩手県の銀河高原ビールペールエールの貴重な生、山口県の萩ビール村塾のヴァイツェン、香川県のさぬきビールのヴァイツェン、北海道の大沼ビールのアルト、地元一関市のいわて蔵ビールの新作、ジャパニーズハーブエール山椒(これはユニーク!)とキャラメルエール、など日本全国北から南まで、普段なかなか味わえないビールを味わわせていただいた。

 地産地消のフードメニューも健在で、今年もビールと実によく合うメニューが所狭しと並んでいた。
 今回のフェスティバルと合わせて、一関市内では昨年に引き続き「いちのせき地ビールストリート」が、7月18日から8月16日までの予定で開催されている。これは市内の飲食店と全国の地ビール醸造所のタイアップによって、地元の料理と各地の地ビールが特別セット価格で味わえるものである。それぞれの飲食店で飲める地ビールは決まっているので、地ビール目当てでハシゴするのも楽しい。タイアップしている飲食店の店先にはそれぞれの地ビールの幟が立っており、さながら街中全体が地ビール一色という印象である。

 11年目を迎えて着実に定着しつつあるこの全国地ビールフェスティバル、一関市を東北の地ビールのメッカへと押し上げる原動力となっている感がある。欲を言えば、行く行くはこのフェスティバルの前後の期間だけでなく、いつでも市内の飲食店でいろいろな地域の地ビールが味わえるようになるともっと素晴らしいと思う。

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2008年05月02日

東北で地ビールが飲める店 番外編その5〜第5回東北地ビールフェスティバルin福島

ea9e088c.jpg 明日5月3日から5日まで、「第5回東北地ビールフェスティバルin福島」がJR福島駅前のまちなか広場にて各日とも11:00〜17:00の予定で開催される。

 同フェスティバルは毎年、7月中旬の海の日を含む三連休期間に岩手の小岩井農場を会場に行われてきたが、今回は日程、開催場所とも変更しての開催である。

 東北各地の地ビール醸造所から、今年は青森の八戸シャトービール(合同酒精株式会社)、岩手の銀河高原ビール(東日本沢内総合開発株式会社、5月3日のみ出店)、遠野麦酒ZUMONA(上閉伊酒造株式会社)、宮城の奥州仙台伊達政宗麦酒(長沼環境開発株式会社)、鳥の海ブルワリー(株式会社宮城マイクロブルワリー)、山形の地ビール月山(西川町総合開発株式会社)、福島のみちのく福島路ビール(有限会社福島路ビール)、猪苗代地ビール(親正産業株式会社)が出店する予定となっている。東北各地の地ビールの飲み比べができる機会は少ない。その意味で、東北のビール好きにとって嬉しい、とても貴重なイベントである。

 今回のフェスティバルで特筆すべきは、上記の地ビールに加えて、少量の限定販売ながら、以前醸造を取り止めたことを伝えた会津麦酒写真参照)も会場で販売されることである。恐らく、会津麦酒を飲める最後の機会となるのではないだろうか。

 そう言えば、今回の福島での開催には、会津麦酒のジョン・シュルツ氏の協力があったと、会津若松の「くいしん坊」のおかみさんが言っていた。シュルツ氏が会場を訪れるかどうかは分からないが、なくなる前にもう一度会津麦酒を、という向きは、早めに来場することをオススメしたい。


追記(2008.5.6):毎日新聞の地域版に、今回の東北地ビールフェスティバルの模様が報じられていた(該当サイト)。「“幻のビール”に注文殺到」との見出しで、会津麦酒の最後の樽に注文が殺到したと書かれている。

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2007年12月07日

東北の逸品その13〜鶴岡のだだちゃ豆

407b6f12.jpg ビールのつまみと聞いて真っ先に思い起こすのは、ドイツ人やポーランド人ならソーセージにザワークラウトなのだろうが、日本人にとっては枝豆であろう。この枝豆であるが、どれも同じように見えてその実なかなか奥が深い。聞くところによるとその品種は全国に200種ほどあるとか。それだけあるわけなので、一括りに枝豆と言っても、その地域によってさまざまな種類の枝豆が食べられているわけである。

 その枝豆であるが、東北人にとって最高級の枝豆と言えば、山形県鶴岡市の「だだちゃ豆」を措いて他にはない(参照サイト)。このだだちゃ豆、鶴岡市白山が原産の枝豆の「在来種」で、サヤが茶毛の茶豆の一種だそうである。サヤのくびれも深いため見た目こそ良くないが、味は絶品である。普通の枝豆にはない特有の甘みと旨みがある。だだちゃ豆を食べてから普通の枝豆を食べると、普通の枝豆がまったく物足りなく感じてしまうほどである。したがって、銀河高原ビールにだだちゃ豆という組み合わせは、私にとっては東北出身同士の黄金コンビというイメージである。

 ちなみに、だだちゃ豆の「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「お父さん」のことである。庄内藩の酒井の殿様も相当この枝豆が好きだったらしく、領内のあちこちから枝豆を献上させ、「今日はどこのだだちゃの豆か」と尋ねながら食べたことからその名がついたそうである。

 このだだちゃ豆、難点を挙げるとすればまず当然ながら普通の枝豆よりは値が張ることである。しかし、これは希少価値のある枝豆であり、味も文句のつけようがないのでしようがない。問題はむしろ、出荷時期が8月のお盆の頃から9月上旬頃という、短い期間に限られることである。なので、「黄金コンビ」が組める期間は実はそう長くないのである。

 ただ、最近は幸運なことに鶴岡を含む庄内地方に行けば、冷凍保存されただだちゃ豆が手に入る。庄内を代表する物産店である清川屋にも冷凍だだちゃ豆があった(写真参照)。普通なら「生に比べれば冷凍ものなんて〜」と思ってしまうところだが、これまでの経験から清川屋が扱っているものに外れはまずないので、買って食べてみた。やっぱりおいしかった。生のだだちゃ豆をゆでたのと同じ味である。これがあることでだだちゃ豆が年中食べられるのはありがたい。

 ちなみに、仙台には「仙台ちゃ豆」という枝豆がある。これもだだちゃ豆と同じ茶豆の一種で、実は数年前まで「だだちゃ豆」の名で売られていたが、だだちゃ豆は鶴岡の特産品ということで、現在の名称に変わったという経緯がある。「仙台ちゃ豆」ももちろん悪くないが、やっぱりだだちゃ豆の方が味は上だと思う。

 そうそう、このだだちゃ豆、おいしい枝豆ということで首都圏など他の地域でもその名は知られているようであるが、残念なことに東北山形の鶴岡の特産品であることはそれほど知られていないようである。う〜ん、ここでも東北のPR下手が出てしまっているのかなぁ〜、と思うのは私だけだろうか。せっかくブランドイメージがあるのだから、これからも豆にPRを行ってほしいものである。

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2007年09月01日

東北で地ビールが飲める店 番外編その4〜仙台オクトーバーフェスト2007

19013425.jpg オクトーバーフェストが今年も仙台にやってきた。10月にドイツで行われる伝統的なビール祭りを日本でもということで始まったこのオクトーバーフェストは、昨年初めて仙台でも開催されたが、盛況だった。そんなわけで今年も開催という運びになったのだろうが、今年はなんと8月27日からの開催である。

 昨年行われた時は8月30日から9月3日の5日間だったので、オクトーバーじゃないじゃんと突っ込んだが、今年はさらに早まって8月27日開始である。「オーガストフェスト」である。もっとも、本国よりも先にビール祭りが楽しめるのは何となく得した気分になるし、何と言っても日本はビールと言うと夏というイメージが強いので、この時期の開催もよいのかもしれない。それに今年は開催期間も1週間と伸びたのも嬉しい。

 内容も今年は昨年よりもさらにパワーアップしていた。生で飲めるドイツビールも昨年はエルディンガー・ヴァイスなど3種だったが、今年は新たにフランツィスカーナ・ヘーフェヴァイスビアなど4種が加わって7種、その上このブログでも過去に紹介した銀河高原ビール該当ブログ1該当ブログ2)、平庭高原ビール該当ブログ)、ズモナビール該当ブログ)、みやもりビール該当ブログ)、いわて蔵ビール該当ブログ)など岩手県内の地ビールや、宮城県の鳥の海ブルワリーのシャンパンビール(該当ブログ)、伊達政宗麦酒など、東北の地ビールも飲めるようになった。フードメニューについても、ドイツソーセージも地元の名物もさらに充実しており、食の面でも楽しめる。

 ただ、問題は天気である。お盆明けまでの猛暑が嘘のように、このところ仙台は秋雨前線の影響で肌寒い雨がちな天気が続いており、屋外でビールをという雰囲気に文字通り水を差されたのが残念であった。もっとも、31日の夜に足を運んでみたが、そんなこととは関係なくテント席の中はたくさんのビール好きで盛り上がっていたし(写真参照)、傘を差しながら屋外の席で飲んでいる強者もいた。

 ドイツのビールはもちろんドイツの民俗音楽が流れるその場の雰囲気にマッチしていたが、東北の地ビールもドイツスタイルのものが多いので、違和感なくこのビールのお祭りに溶け込んでいた。

 中でも特筆すべきは、銀河高原ビールである。私の毎日の晩酌に欠かせないこのビールのブースを覗いてみたところ、馴染みのあるヴァイツェンではなく、限定醸造というサマーホワイト、赤銅麦酒という2種の生ビールがあった。サマーホワイトはベルギースタイルで、以前あった「白ビール」缶を思い起こさせる色あいだが、その頃の白ビールよりもさらに工夫を凝らして違ったビールに仕上がっているという。赤銅麦酒の方はイギリススタイルの赤褐色のエールで、これまでの銀河高原にはなかったビールである。どちらのビールも、以前紹介した醸造所のある沢内銀河高原<でもまだ飲めない貴重品とのことで、地ビール好きにとってこの銀河高原の限定ビールは実は、このビール祭りの大きな目玉の一つと言えよう。

 ブースにいた方としばし話をしたが、銀河高原ビールはこれからもいろいろなことにチャレンジしていくとのことだった。とりあえず数カ月後にも何か動きがあるようで、楽しみである。銀河高原ビールは、東北の地ビールの中ではやはりリーダー的存在だと私は思っているので、一時の苦難を乗り越えて新たなチャレンジが始まったことをとても嬉しく思った。

 そうそう、この仙台オクトーバーフェスト2007は、残すところ今日と明日の2日のみである。週末でもあるし、少しでも天気が回復してたくさんの人が訪れるとよいと思う。そしてまた来年もぜひとも開催していただき、前回紹介した全国地ビールフェスティバルin一関や、これまた以前ちょっと紹介したが毎年海の日の三連休に小岩井牧場で行われる東北地ビールフェスティバルと同様、東北のビール祭りとして定着すればよいなと思う。


追記(2007.12.1):このときの予告どおり、銀河高原ビールから新製品が相次いで出された。一つはWEB SHOP限定のクリスマス限定エール2種である。これらはホワイトエール (白ビール) で、小麦を使用した淡い黄金色のビールである。「クリスマス・ジェントルホワイト」(赤ラベル)と「ミステリアスホワイト」(青ラベル)というレシピの異なる2種類のビールで、2007年度クリスマス限定ラベルのボトル入りである。

 「クリスマス・ジェントルホワイト」は、ベルジャンエール酵母を使用し、やさしい甘みとすっきりしたのど越しが特徴で、一方の「ミステリアスホワイト」は、カスタム酵母 (オリジナル)を使用し、上品で奥行きのある香りと、甘みと軽い酸味が特徴である。飲み比べてみると同じ白ビールながら、味の違いがよく分かる。

 もう一つは、ペールエールである。琥珀色でホップの香りが特徴のフルーティでコクのある味わいのビールである。こちらは、首都圏を中心に展開しているスーパーのマルエツ、フーデックスプレス、サンデーマート、ポロロッカで先行販売が始まっている。

 それから、ヴァイツェン、スタウトと共に銀河高原ビールを形作ってきたピルスナーがなくなり、代わりにヘレスが登場した。ピルスナーより濃い目の色合いだが、苦味は少なく飲みやすい味である。


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2006年08月25日

東北で地ビールが飲める店 番外編その1〜全国地ビールフェスティバルinいちのせき

d0270a17.jpg 岩手県と言えば、県内に7つの地ビール醸造所を持つ東北最大の「地ビール王国」である。その岩手の南部、以前紹介したいわて蔵ビールのある一関市には、年一回ビール好きにはたまらない素敵なイベントがある。それが「全国地ビ−ルフェスティバルinいちのせき」である。

 毎年お盆明けの土日を使って行われるこのイベントは今年で9回目を迎える。今年は46都道府県57の地ビールが集結した。他の県でも同様のイベントはあるようだが、これだけの規模を誇るのはここ一関だけである。

 今年は初の試みとして金曜日に前夜祭が行われた。ワールドビアカップ、ジャパンビアカップに入賞した地ビールだけを集めての試みである。これも盛況であったようだ。

 私は土曜日の夕方、出張の帰りに訪れたが、大変な盛況であった。お得なシート券はとっくに売り切れ、Mが300円、Lが400円のバラ売りの券しか残っていなかった。地ビールの宿命として、一頃の銀河高原ビールや東京に行くと手に入る長野のよなよなエールや新潟のエチゴビールなどを除くと、多くの地ビールはなかなか他地域で飲める機会がない。この機会に特に西日本の地ビールを味わおうと思っていたが、訪れる皆が同じ考えであったらしく、他地域のビールは夕方の時点でほとんど売り切れであった。ただ、今まで缶でしか飲んだことのないよなよなエールの生や、広島の三次(みよし)ベッケンビールは味わうことができた。

 訪れる人は地元の人がメインのようで、出張の大きな荷物を抱えながら地ビールを味わっているのは私くらいであった(笑)。ただ、外国の人の姿も目立った。もっと知れ渡って、全国から地ビール好きが集まるイベントに成長するとよいと思う。この辺りは東北特有の、奥ゆかしさに由来するPR下手が影響しているのかもしれないが、全国に誇る規模のイベントとして、今後も堂々とPRしてほしいものである。

 このイベント、もう一つ特筆すべきは、おつまみの充実度である。地産地消を推進している東北らしく、このイベントでも、館ヶ森ハム工房一関ミートスローフード一関(TEL0191-31-1124)といった、東北の誇るこだわりの食材を提供する事業者を始め、いわて蔵ビール直営売店や一関市内の飲食店など、地元の出店者がそれぞれ個性的なおつまみを提供していた。地ビールに地元のおつまみという、素晴らしい組み合わせである。

 そう言えば、注ぎをアルバイトと思しき人たちに委ねている地ビール醸造所もあったが、会津麦酒以前紹介したジョン・ケネス・シュルツ氏自らが注ぎを担当していた。その注ぎは泡とビールとのバランスなどが絶妙であって、理想的な状態で地ビールを味わうことができた。

 この日は午後8時で終了だったが、終わって帰る人たちの満足そうな表情が印象的であった。もちろん、私も同じような表情をしていたに違いない。来年は節目の10周年である。どんな企画が飛び出すか、今から待ち遠しい限りである。

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2006年06月22日

仙台散歩その13〜仙台駅近くの地ビールレストラン

aeeca557.jpg 私が普段、ちょっと一杯ビールを飲んで帰りたいというような時に立ち寄るのは、仙台駅近くの夕焼け麦酒園写真参照仙台市青葉区花京院1-2-20 TEL022-262-5573、なぜかサイトにはアクセスができなくなっている)である。

 ここは、銀河高原ビールが生で飲める店である。仙台市内で銀河高原ビールが生で飲める店は、他に銀河高原ビール直営のビアレストランサトゥラギ(仙台市青葉区国分町2-1-3エーラクフレンディア6F TEL022-711-7368)があるが、こちらは本格的なビアレストランなので、「ちょっと一杯…」というには少々敷居が高い感がある。職場が仙台駅近くにあったこともあって、もっぱら私は夕焼け麦酒園に通っていた。

 夕焼け麦酒園は、1階がカウンター、2階がテーブル席、3階が個室となっていて、状況に応じて使い分けられるのがいい。と言っても、私は大抵この店には一人で行くことが多いので、1階で飲んでいることがほとんどである。

 この店のいいところは、一人で行っても「ほうっておいてくれる」ことである。一人で飲みに行くと、店の人の方が「何か話しかけなければ」というような使命感に燃えてか、しきりに話しかけてくれたりする店もあるが、私は一人で飲みに行く時は、だいたい物思いにふけりたいか、ただぼーっとしたいか、ビールをじっくり味わいたいか、メールの返事をまとめてしたいか、本や書類を読みたいか、のいずれかであることが多いので、あえて話しかけてもらう必要がないのである。夕焼け麦酒園では、そうした私の事情を察してかどうか、一人にしておいてくれるので大変ありがたい。

 とは言っても、まったく冷たい感じはしない。それどころかむしろ、ここのマスターの気さくな人柄に惹かれてやってくる常連さんも数多い。そうした常連さんがにぎやかに和やかに盛り上がっている脇で静かに飲んでいるのがこの店における私の常である。

 この店も、他の地ビールレストランと同じように、料理もかなりおいしい。一つひとつが手作りで、手間隙をかけた料理も多い。旬の海の幸などもあり、その日のオススメはホワイトボードに書いてある。料理の種類は多く、和洋中、いろいろな料理がビールと一緒に楽しめる。私は、普段はオーソドックスに枝豆を食べながらビールを飲むが、ちょっと小腹がすいた時などは、タコスを頼んだりする。けっこう辛くてけっこうボリュームがある私のお気に入りの一品である。

 もう一つ私にとってありがたいのは、ここにはスパイスの効いたけっこう本格的なカレーがあるということである。仕事が遅くまでかかって夕食を取らずじまいだった時など、ビールの後にここでカレーを食べて帰ったりもする。ここは深夜2時までやっているので、ひょっとすると仙台市内中心部で最も遅くまで本格カレーが食べられる店かもしれない。

 職場が仙台駅近くから移ってしまったので、以前ほど行く機会は少なくなってしまったが、それでも「どうしても銀河高原の生が飲みたい」と思った時はやっぱり足を運んだりする。一人でも気兼ねなく入れておいしいビールと料理が味わえる、貴重な店である。


追記(2006.7.2):上記で紹介した銀河高原ビール直営のビアレストランサトゥラギだが、なくなってしまっていた。銀河高原ビールが大幅に体制を縮小した時に撤退したのかもしれない。残念な話である。ちなみに、夕焼け麦酒圓の方は相変わらず元気である。


追記(2006.12.16):上で紹介した「本格的なカレー」は、「激辛インドカレー」という私好みの名称になってリニューアルされた。今までは実は私のわがままで無理やりライスをつけてもらってたりしていたのだが、「激辛インドカレー」は最初からライス付でしかもレギュラー(800円)とハーフ(400円)が選べるのがよい。ちなみに、「激辛」と銘打ってはいるが、辛いもの好きの人にとってはそれほどの辛さではないと思われる。


追記(2008.12.26):缶で久々の新製品として出て好評を博している「ペールエール」の生が、ここ夕焼け麦酒園でも飲めるようになり、ラインナップはヘレスの代わりにペールエールが入った形になり、ペールエール、ヴァイツェン、スタウトの3種となった。これを生で飲める店は、全国的に見ても少ないらしく、貴重である。このペールエール、ヴァイツェンが看板の銀河高原ビールにしか作れないような、実にいいビールに仕上がっている。

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